JPH0810296Y2 - 納骨壇 - Google Patents

納骨壇

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JPH0810296Y2
JPH0810296Y2 JP3084593U JP3084593U JPH0810296Y2 JP H0810296 Y2 JPH0810296 Y2 JP H0810296Y2 JP 3084593 U JP3084593 U JP 3084593U JP 3084593 U JP3084593 U JP 3084593U JP H0810296 Y2 JPH0810296 Y2 JP H0810296Y2
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JP
Japan
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back plate
side plate
plate
vertical
mold
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JP3084593U
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JPH071872U (ja
Inventor
文宏 岡本
Original Assignee
株式会社日本アルミ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は、お寺の納骨堂等に設
置される多段式の納骨壇に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、納骨壇は、図1に示すように、
多段式に構成された納骨壇ユニットTを、たとえば2個
あるいは3個並列に並べたものを1セットとし、これら
納骨壇セットを、さらに、左右に複数組隣接配置した
り、また、図2のように背中合わせに配置している。
【0003】納骨壇ユニットTの構成は、図3に示すよ
うに、梯子状の前枠2と、左右1対の側板8と、裏板4
と複数の棚板11等から構成されている。このような納
骨壇ユニットの組立構造において、従来は、図12に示
すように裏板7と側板8との結合は、図12に示すよう
に、裏板7の左右端縁に折曲片7aを形成し、また、側
板8の後端縁にも折曲片8aを形成し、各折曲片7a,
8aにそれぞれ対応する位置にリベット挿通孔60,6
1を形成し、組立時に、両板7,8の挿通孔60,61
同士を位置合わせし、リベット63で締結している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、現地にて組み
立てる場合等において、孔明け加工の寸法精度の誤差な
どにより、両挿通孔60,61の上下方向の間隔をずれ
ていることが多く、このずれを修正しながらリベット止
めしなければならないので、作業に手間がかかる。
【0005】また、各板の加工工程において、裏板7及
び側板8にそれぞれ折曲片7a,8aを形成しなければ
ならないと共に、対応する位置にリベット挿通用の孔明
け機械加工をしなければならず、加工工程が増える。
【0006】さらに、折曲片7a,8aを形成している
と、材料運搬あるいは保管のために裏板7あるいは側板
8を積み重ねる場合に、折曲片7a,8aが邪魔になっ
て、かさばってしまい、運搬及び保管のスペースを取り
過ぎ、不便である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本願の請求項1記載の考案は、梯子状の前枠と、左右
の側板と、裏板と、上下方向に間隔をおいて配置された
複数の棚板とにより、多段式の納骨壇ユニットを構成
し、架台上に、納骨壇ユニットを複数隣接配置してなる
納骨壇において、裏板と側板とを結合するために、互い
に直角な裏板取付面及び側板取付面を有すると共に各取
付面に上下方向の全長に亘る縦溝を有する結合用の型材
を、納骨壇ユニットの後部角隅部に配置し、裏板の左右
端部及び側板の後端部には、それぞれ上下方向に間隔を
おいて複数の締結部材挿通用の挿通孔を形成し、型材の
裏板取付面に裏板の後面を当て、型材の側板取付面に、
裏板よりも後方に延びる側板の後端部側面を当て、上記
挿通孔及び縦溝に挿通する締結部材によって、側板及び
裏板を型材に固定することにより、側板と裏板とを結合
し、かつ、上記締結部材により、棚板の後端折曲部を型
材に共締めしている。
【0008】また、請求項2記載の考案は、設置の安定
性を向上させるべく、型材にタッピング用の縦孔を形成
し、該縦孔に螺着するねじにより、型材の上端部に納骨
壇の後部固定用ブラケットを固定自在としている。
【0009】
【作用】裏板と側板は、それらの端部を型材の各取付面
に当て、各板の締結部材用の挿通孔、たとえばリベット
挿通孔に挿通したリベットを、縦溝に挿通して、各板
を、型材に固定し、それにより、両板を型材を介して結
合する。
【0010】型材に形成されたタッピング用の縦孔を利
用して、隣り合うあるいは背中合わせの納骨壇ユニット
の型材に後部固定用リベットを固定する。これにより、
設置ときの納骨壇の凹部浮き上がり等を防止する。
【0011】
【実施例】図3は、本願考案を適用した納骨壇ユニット
Tの分解斜視図を示しており、納骨壇ユニットTは、架
台1と、梯子状の前枠2と、左右1対の側板8と、後部
の裏板7と、上下に間隔をおいて配置される複数の棚板
11と、上端の天板11等から多段収納方式に形成され
ており、架台1は、例えば、2つのユニットを一緒に載
置できるような左右幅を有する矩形枠状に形成されてい
る。
【0012】前枠2は、左右1対のたて桟3と、上下方
向に間隔をおいて、たて桟3間に設けられた複数の横桟
4とから構成されており、各収納スペースの前部には、
それぞれ開閉自在な扉21が設けられている。
【0013】前枠2の下端は、下枠13を介して架台1
に固定され、前枠2の上端部には上枠12が設けられ、
隣合う前枠2のたて桟3同士は結合用飾縁16により連
結され、左右の前枠2の上端部同士は上枠12により結
合される。
【0014】天板10及び棚板11は、その四辺に下方
折曲片が形成され、各折曲片には、リベット挿通孔39
が形成されている。
【0015】裏板7及び側板8には、いずれもその周縁
には折曲部等は形成されておらず、全面が平面状に形成
されている。裏板7の左右端部及び中間部には、天板1
0及び棚板11の各リベット挿通孔39に対応する位置
にそれぞれリベット挿通孔35が形成されている。ま
た、側板8の前後端部及び中間部にも、天板10及び棚
板11に対応する位置にそれぞれリベット挿通孔36が
形成されている。
【0016】裏板7の左右端部と各側板8の後端部の結
合のために、本願考案の重要な構成要素である結合用型
材22が適用されており、各型材22は、裏板7及び側
板8とほぼ同じ上下方向長さを有し、型材22は、裏板
7の左右両端部の後側にそれぞれ配置されている。
【0017】19は化粧パネル、17はそで柱であり、
図1のような設置後の納骨壇全体のもっとも端に設けら
れる。
【0018】図6は、型材22の単体の斜視図を示して
おり、断面形状が矩形に形成され、前面の裏板取付面2
4とこれと直角な側板取付面25を有し、各取付面2
4,25には、型材の全長に亘り、リベット挿通用の縦
溝27,28がそれぞれ形成されている。また、左右幅
の中央部にはリブ22aを一体に備えている。
【0019】裏板取付面24の側板取付面側の端部に
は、裏板係合用の係合溝30が形成され、その左右方向
の反対側には、一部が開口したタッピング用の縦孔31
が一体に形成されている。
【0020】裏板取付面24には、裏板7の左右端部の
後面が当てられ、裏板7の端縁は係合溝30に係合し、
さらに裏板7の前面には棚板11の後端折曲片が当てら
れ、リベット挿通孔39,35及び縦溝27に挿通した
ブラインドリベット33により、棚板11と共に裏板7
を、型材22の裏板取付面24に固定する。
【0021】型材22の側板取付面25には、裏板7よ
りも後方に突出する側板8の後端部の側面が当てられ、
側板8の後端縁はストッパー片22bに当接し、リベッ
ト挿通孔36及び縦溝28に挿通されるブラインドリベ
ット34により、側板8の後端部を型材22の側板取付
面25に固定する。
【0022】その他の箇所の連結構造を説明する。納骨
壇ユニットの縦断側面図を示す図5において、下枠13
は、断面形状が下開きコの字型に形成され、前枠2のた
て桟3の下端部がタッピングねじ40により固定され、
また、下枠20の上壁には、下方へ延びる位置決めスト
ッパー13aが一体に形成されている。
【0023】下枠13は、架台1の前端部上面に形成さ
れた断面矩形状の突出部1aに上から嵌合し、ストッパ
ー13aの下端が突出部1aに当接し、前壁部分がドリ
ル付きのタッピングねじ41により突出部1aに固着さ
れている。下枠13の前面にはカバー18が嵌め込まれ
ている。
【0024】なお、図4において、たて桟3には、上記
タッピングねじ40を螺着するためのタッピング用の縦
孔45が形成されている。
【0025】側板8の前端部は、図8に示すように棚板
11の側方折曲部と共に、リベット43により、たて桟
3の後部片に固着されている。
【0026】横桟4にも、図5び示すようにタッピング
用の孔46が形成され、該孔46を利用して、横桟4の
左右の端部に、図3のように縦桟3が固着されている。
【0027】図8に示すように、隣り合うたて桟3同士
を連結する飾縁16は、断面が半円弧状に形成されると
共に、両端部に内向きのフック16aが一体に形成さ
れ、各フック16aが、たて桟3の頭部付突起3aに係
合し、飾縁16自体の内向きの弾性力により、両立て桟
3同士を結合している。
【0028】図9は、前枠2とそで柱17との結合部分
であり、タッピングねじ46により結合されている。ま
た、この結合部分に取り付けられる飾縁16-1は、1/
4円弧状に形成されると共に、後部と前部分にフック1
6aを有し、中間部分には内方に突出すると共に係止突
起16dを有する押付片16cを一体に備えている。前
部フック16aをたて桟3の突起部前端折曲縁48に係
合し、そこを支点として後方へ回動させて、押付片16
cを頭部付き突起3aに一定の圧力で係合する。後部フ
ック16aも一応頭部付き突起3aに係合するが、実質
的には、押付片16cの後方への弾性戻り力により、突
起16dが頭部付き突起3aに当接し、飾縁16を脱落
不能に係止している。
【0029】図10は、扉21の取付け構造を示してお
り、左右の一端部に上下に突出する軸50が設けられて
おり、該軸50の上下端部はそれぞれ横桟4の孔に回動
自在に挿入支持されている。この扉21を脱落しないよ
うに、かつ所定の開き量で保持できるように、横桟4の
下面には、下方突出状の円弧形に形成されたばね板52
が設けられ、該ばね板52により、扉21を下方へと押
し付けている。
【0030】ばね板52は、一端がピン53により回動
自在支持されると共に他端部が自由端になっており、扉
組付時には、図11に仮想線で示すように、前方突出位
置に回動しておく。
【0031】扉21の軸50は、上端突出部分の長L1
が下部突出部の長さL2 より長くなっており、組み立て
時において、軸50の上端部部を上側の横桟4の孔に挿
入し、扉21の上面との隙間が0になるまで持ち上げた
状態で軸50の下端部を下側の横桟4の孔に挿入して、
降ろす。そして、ばね板52を図11の実線で示す位置
へ戻して、扉21を下側へと押さえる。
【0032】全体の組立順序を簡単に説明する。前枠2
と、側板8と、裏板7と、各棚板11及び天板11を、
ブラインドリベット33,34等により結合し、1つの
多段式納骨壇ユニットTを組み立てる。この際、裏板7
と左右の側板8とは、前述のように、型材22にそれぞ
れブラインドリベット33,34により固着し、それに
より両板7,8を結合する。
【0033】組立後の納骨壇ユニットを、2個あるいは
3個隣接させ、それらの前枠2のたて桟3をタッピング
ねじによ40により、下枠13に固定して、2連あるい
は3連にし、そして、架台1の上に載せる。
【0034】下枠13の前壁をドリリングねじ41によ
り架台1の前面に固定する。このように2連あるいは3
連の納骨壇ユニットよりなる納骨壇セットを、図1のよ
うに複数組並列に並べ、上枠12を取り付けると共に、
その端に図3の化粧パネル19等を取り付ける。
【0035】また、図2のように、背中合わせに配置す
る場合には、図7のように4つの各型材21の上側に連
結ブラケット56を配置し、各縦孔31を利用して、タ
ッピングねじ58により、連結する。これにより、納骨
壇の後部の浮き上がりを防止する。
【0036】
【別の実施例】なお、納骨壇ユニットを、壁を背にして
配置する場合には、L字形の取付ブラケットを型材21
の上面に、タッピング孔を利用して固着し、ブラケット
の垂直部分を壁面に固定することにより、後部の浮き上
がりを防止する。また、裏板と側板との締結部材として
は、ボルト等を利用することも可能である。
【0037】
【考案の効果】以上説明したように本願考案によると、 (1)裏板7と側板8とを連結するための型材22に
は、リベットを挿通するために、孔の代わりに、型材全
長に亘る縦溝27,28を形成しているので、たとえ製
造誤差で各板7,8のリベット挿入孔の上下方向位置が
ずれていても、組み立て時に位置合わせのために側板8
等を無理に変形させたりする必要はなくなり、現場等で
の組立作業が容易になり、組み立て作業能率が向上す
る。また縦溝27,28は、型材22の成形ときに、簡
単に形成でき、孔のように成形後に、所定の位置に正確
に孔明けする必要がないので、型材自体の製造加工も簡
単になる。
【0038】(2)型材22は、裏板取付面24と側板
取付面25とを有すると共に、側板8等の上下方向長さ
に相当する長さを有し、該型材22を介して両板7,8
を結合しているので、両板7,8の端部に補強用に特に
折曲部等の等を形成する必要がなくなり、両板7,8の
加工が容易になると共に、部材の状態での運搬時に、多
数1枚を重ねてもかさ張ることはなくなり、運搬及び保
管に便利である。
【0039】(3)裏板7と棚板11とを、共通の締結
部材、たとえばリベット33により共締めとしているの
で、リベット33の節約になると共に、剛性も向上し、
また、リベット3の頭を棚板11により見えにくくし
て、内部の見栄えを良くすることもできる。
【0040】(4)請求項2記載の考案のように、型材
にタッピング用の縦孔を形成し、該縦孔に螺着するねじ
により、型材の上端部に納骨壇の後部固定用ブラケット
を固定自在とすることにより、背中合わせの納骨壇ユニ
ットの後部同士を連結し、あるいは、L字形ブラケット
を利用して壁面に固定することにより、納骨壇の後部の
浮き上がりあるいは振動等による倒れ現象を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願考案を適用した納骨壇の全体正面図であ
る。
【図2】 図2は図1の平面図である。
【図3】 納骨壇ユニットの分解斜視図である。
【図4】 納骨壇ユニットの水平断面図である。
【図5】 納骨壇ユニットの縦断側面図である。
【図6】 型材の斜視図である。
【図7】 図1のVII 部分の拡大平面図である。
【図8】 図4のVIII部分の拡大断面図である。
【図9】 図4のIX部分の拡大断面図である。
【図10】 扉の正面部分図である。
【図11】 図10のXI−XI断面図である。
【図12】 従来例の水平断面図である。
【符号の説明】
1 架台 2 前枠 3 たて桟 4 横桟 7 裏板 8 側板 11 棚板 12 上枠 13 下枠 24 裏板取付面 25 側板取付面 27,28 リベット挿通用の縦溝 33,34 ブラインドリベット 35,36 リベット挿通孔

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 梯子状の前枠と、左右の側板と、裏板
    と、上下方向に間隔をおいて配置された複数の棚板とに
    より、多段式の納骨壇ユニットを構成し、架台上に、納
    骨壇ユニットを複数隣接配置してなる納骨壇において、
    裏板と側板とを結合するために、互いに直角な裏板取付
    面及び側板取付面を有すると共に各取付面に上下方向の
    全長に亘る縦溝を有する結合用の型材を、納骨壇ユニッ
    トの後部角隅部に配置し、裏板の左右端部及び側板の後
    端部には、それぞれ上下方向に間隔をおいて複数の締結
    部材挿通用の挿通孔を形成し、型材の裏板取付面に裏板
    の後面を当て、型材の側板取付面に、裏板よりも後方に
    延びる側板の後端部側面を当て、上記挿通孔及び縦溝に
    挿通する締結部材によって、側板及び裏板を型材に固定
    することにより、側板と裏板とを結合し、かつ、上記締
    結部材により、棚板の後端折曲部を型材に共締めしてい
    ることを特徴とする納骨壇。
  2. 【請求項2】 型材にタッピング用の縦孔を形成し、該
    縦孔に螺着するねじにより、型材の上端部に納骨壇の後
    部固定用ブラケットを固定自在としていることを特徴と
    する請求項1記載の納骨壇。
JP3084593U 1993-06-10 1993-06-10 納骨壇 Expired - Lifetime JPH0810296Y2 (ja)

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