JPH08102083A - 光学的情報記録用媒体 - Google Patents

光学的情報記録用媒体

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Publication number
JPH08102083A
JPH08102083A JP6237882A JP23788294A JPH08102083A JP H08102083 A JPH08102083 A JP H08102083A JP 6237882 A JP6237882 A JP 6237882A JP 23788294 A JP23788294 A JP 23788294A JP H08102083 A JPH08102083 A JP H08102083A
Authority
JP
Japan
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layer
groove
recording
reflectance
substrate
Prior art date
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Pending
Application number
JP6237882A
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English (en)
Inventor
Takashi Ono
孝志 大野
Michikazu Horie
通和 堀江
Kenichi Takada
健一 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】CDドライブでの再生が可能な書換型記録媒体
を得る。 【構成】基板に溝ピッチ1.5〜1.7μm、溝幅0.
6〜0.95μmかつ溝深さ15〜30nmの案内溝を
設け、前記基板上に少なくとも中間層、誘電体保護層、
相転移型光記録層、誘電体保護層、反射層を順に積層し
てなる光学的情報記録用媒体であって、相転移型光記録
層がGe-Sb-Te3元組成図における下記A、B、C
およびDの4組成点(at.%)に囲まれる範囲の組成
であることを特徴とする光学的情報記録用媒体。 A:Ge47Sb6Te47、B:Ge43Sb14Te43
C:Ge34Sb17Te49、 D:Ge31Sb24Te45

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的情報記録用媒体
に関し、レーザー光などの照射により、情報を記録、消
去、再生可能な光学的情報記録用媒体に関する。特に従
来のCD専用ドライブにより直接再生可能な光学的情報
記録用媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクには再生専用型、光記録可能
型、書換可能型があり、再生専用型はビデオディスク、
オーディオディスク、さらには大容量コンピューター用
ディスクメモリーとしてすでに実用化している。これら
の内で音楽等のオーディオ再生用として、コンパクトデ
ィスク(CD)が広く普及している。
【0003】コンパクトディスク(CD)は、CDフォ
ーマット化されたEFM(Eight to Four
teen Modulation)信号の孔(ピット)
をプラスチックからなる基板に転写し、その上にアルミ
ニウム等の金属からなる反射膜および保護層を設けてい
る。CDからの情報の読みとりは、半導体レーザービー
ムを基板側から入射させて光ディスクに照射することに
より行われ、ピットの有無による反射率変化によってC
Dフォーマット信号等が読み取られる。
【0004】この際、従来のCDは70%以上の高い反
射率と60%以上の変調度を有することが特徴である。
しかし、この再生専用CDでは情報の記録・編集、ある
いは書換等はできない。また、ソフトウェア、データフ
ァイル、静止画像等のファイルにおいてもCD−ROM
(Read only memory)またはCD−I
(interactive)用の光記録・消去可能な光
ディスクが望まれている。
【0005】一方、光記録可能型の代表的なものには孔
あけ・変形型、光磁気型と相変化型がある。孔あけ・変
形型としてはTe等の低融点金属または染料等の記録層
が用いられ、レーザー光照射により局所的に加熱され、
孔もしくは凹部が形成される。実際上そのような孔あけ
型には記録層上に空隙が存在しなければならない。
【0006】このため2枚のディスクを互いに向かい合
わせてスペーサーを用いて貼り合わせ、記録層間に間隙
を設けるようにする。当然のことながらこのような貼り
合わせ構造のディスクでは現在普及しているCD用ドラ
イブには装着不可能である。一方、貼り合わせをしない
場合には記録層を保護するためのコートができず、傷や
ほこりが付きやすいという問題がある。
【0007】光磁気型は記録層の磁化の向きにより記録
や消去を行い、磁気光学効果によって再生を行うため反
射率の差を利用する従来型のCD用ドライブでは再生不
可能である。CDフォーマット信号の記録をおこなうデ
ィスクとしては、基板上に色素または色素を含むポリマ
ー等からなる記録層を有する光ディスク、および該光デ
ィスクを用いる光情報記録方法が提案されている(特開
昭61ー237239号、61ー233943号)がこ
れらの光ディスクは書換可能にはなりえない。
【0008】これに対し、相変化型は相変化前後で反射
率が変化することを利用するものであり、外部磁界を必
要とせず反射率の違いで再生を行うという点でCDと共
通している。さらに、レーザー光のパワーを変調するだ
けで、記録・消去が可能であり、消去と再記録を単一ビ
ームで同時に行う、1ビームオーバーライトも可能であ
るという利点を有する。
【0009】1ビームオーバーライト可能な相変化記録
方式では、記録膜を非晶質化させることによって記録ビ
ットを形成し、結晶化させることによって消去を行う場
合が一般的である。このような、相変化記録方式に用い
られる記録層材料としては、カルコゲン系合金薄膜を用
いることが多い。
【0010】例えば、Ge−Te系、Ge−Te−Sb
系、In−Sb−Te系、Ge−Sn−Te系合金薄膜
等が挙げられる。通常は記録層の変形等からの保護、酸
化等の変質からの保護、さらには干渉効果利用のために
記録層の上下に誘電体保護層を設ける。また冷却速度の
調整や干渉効果利用のため記録層上部の誘電体層上に反
射層を設ける層構成がよく用いられる。
【0011】すなわち基板上に誘電体保護層、相転移型
記録層、誘電体保護層、反射層を順次設けた層構成が一
般的である。ただし多くの場合相変化光ディスクは反射
率が低くCD用ドライブで再生できない。そこで基板の
直上にある程度の反射率および透過率を有する中間層を
設け、ディスクの反射率、信号振幅を改善する試みがな
され(特開平1−273240等)膜の反射率、変調度
は規格を満たすには至らないまでもある程度改善されて
きた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来相
変化光ディスクの基板を用いたのではCDドライブと再
生互換をとることはできない。再生互換をとるために
は、反射率、変調度、プッシュプル信号、ラジアルコン
トラスト等の値が適当である必要がある。
【0013】そのためには基板の溝形状が重要となる。
相変化光ディスクで通常用いる基板を用いると反射率は
低くプッシュプル信号も適当な値にはならない。相変化
媒体は膜の反射率が高くなるような層構成設計をすると
変調度は小さくなるため溝による反射率低下は最低限に
抑えたい。反射率低下を抑えるためには、たとえば溝の
深さを浅くすることが考えられるが、プッシュプル信号
等を適当な値とする必要があるため浅すぎても良くな
い。
【0014】溝幅も同様にラジアルコントラスト、反射
率等に影響を与える。膜の開発とともに基板の案内溝形
状を最適化する事が重要な課題である。またプッシュプ
ル信号等は膜の構成により変化するため膜の構成と基板
溝形状との組み合わせも重要である。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板に溝ピッ
チ1.5〜1.7μm、溝幅0.6〜0.95μmかつ
溝深さ15〜30nmの案内溝を設け、前記基板上に少
なくとも中間層、誘電体保護層、相転移型光記録層、誘
電体保護層、反射層を順に積層してなる光学的情報記録
用媒体であって、相転移型光記録層がGe-Sb-Te3
元組成図における下記A、B、CおよびDの4組成点
(at.%)に囲まれる範囲の組成であることを特徴と
する光学的情報記録用媒体である。(A:Ge47Sb6
Te47、B:Ge43Sb14Te43、C:Ge34Sb17
49、D:Ge31Sb24Te45)プッシュプル方式のド
ライブでは溝深さが極端に深くない限り溝部にトラッキ
ングがかかる。
【0016】したがって通常溝部(グルーブ部)に記録
をすることになる。したがって記録部が平坦でU字型の
溝形状である程度溝幅が広いものが好ましい。CDドラ
イブ再生互換を有するためにはオレンジブック規格を満
たすことが好ましい。反射率に関しては未記録部で少な
くとも65%以上必要である。
【0017】溝によってある程度反射率は低くなるので
ディスク鏡面部の反射率は70%程度あることが望まし
い。反射率を大きくすると変調度は小さくなるため、反
射率をさらに上げるような膜設計は好ましくない。本発
明に用いられる膜は鏡面部反射率が70%程度のとき変
調度は50%程度となる。規格によれば変調度は60%
以上が必要であるが、他の規格値を満たしている場合、
変調度50%程度でも再生は可能である。
【0018】ある程度の溝幅があれば溝幅は広いと反射
率が大きくなる。したがって、反射率低下を抑えるため
には溝幅は広いほうが好ましい。また溝が極端に深くな
い限り深さは浅いほうが反射率は大きくなるため反射率
低下を抑えるためには溝深さは浅いほうが好ましい。ト
ラックピッチ1.6±0.1μmでは溝幅0.6μm以
上のとき溝深さは30nm以下であれば良く、25nm
以下がより好ましい。
【0019】ラジアルコントラストは記録部グルーブ反
射率とランド部反射率の大きさの関係を規定する。グル
ーブの反射率が低く、ランド部の反射率が大きいほうが
規格値からみると有利である。したがってラジアルコン
トラストに関しては溝幅は狭いほうが好ましい。溝深さ
に関しては溝が極端に深くない限り、溝幅がトラックピ
ッチの半分以下であるならば深いほうが好ましく、溝幅
がトラックピッチの半分以上ならば浅いほうが好ましい
と考えられる。
【0020】トラックピッチ1.6±0.1μmでは溝
深さが15〜30nmのときは溝幅が0.95μm以下
が良く、0.8μm以下であればより好ましい。プッシ
ュプル信号については、今回検討した浅い溝では深いほ
うが大きくなり、浅いほうが小さくなる。トラックピッ
チ1.6μmでは溝深さは15〜30nmが良く、20
〜25nmがより好ましい。
【0021】溝幅、溝深さの測定は、He−Neレーザ
ー光(波長633nm)を基板の溝の付いていない側か
ら照射し、透過光について基板の溝により回折した0次
光強度I0、1次光強度I1、2次光強度I2および回折
光の角度を測定することによりおこなう。Pを溝ピッ
チ、wを溝幅、dを溝深さ、λをレーザー波長、θを0
次光と1次光の間の角度とした場合、溝が矩形のときに
は、
【数1】I2/I1=cos2(πε) I1/I0={2sin2(πε)(1−cosδ)}/
[π2{1−2ε(1−ε)(1−cosδ)}] ε=w/P、 δ=2(n−1)πd/λ (λは基板
の屈折率) P=λ/sinθ の関係が成り立つため溝幅、溝深さが計算される。実際
の溝形状は完全な矩形ではないが、本発明における溝形
状は上記の測定法により溝の幅および深さを一義的に決
定した値を用いている。
【0022】したがって本発明における溝形状は矩形か
らずれた場合であっても適用される。記録層材料は書換
特性の面からはGeSbTe系が好ましい。特にGeT
e−Sb2Te3ライン上組成にSbを数at.%加えた
ものが書き込み、消去特性に優れている。
【0023】光学的にはGeTeに近い組成のほうが信
号振幅が大きくとれる傾向にある。Geの含有量が30
at.%以下ではCDドライブとの互換性を考慮すると
不適当である。書換特性はSb2Te3の含有率が増えた
ほうが良い。層構成としては、基板上に中間層、誘電体
保護層、相転移型光記録層、誘電体保護層、反射層をこ
の順に積層することが好ましい。
【0024】中間層としては、屈折率の異なる2種類以
上の誘電体層を積層しても良く、20nm程度のごく薄
い金属薄膜を用いても良い。中間層の反射率は低すぎて
も高すぎても信号振幅が低下するが10〜80%程度で
あれば良い。本発明で用いる中間層として誘電体を積層
する場合は、種々の組み合わせが可能であり、屈折率、
熱伝導率、化学的安定性、機械的強度、密着性等に留意
して決定される。
【0025】一般的には透明性が高く高融点であるM
g,Ca,Sr,Y,La,Ce,Ho,Er,Yb,
Ti,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Zn,Al,S
i,Ge,Pb等の酸化物、硫化物、窒化物やCa,M
g,Li等のフッ化物を用いることができる。これらの
酸化物、硫化物、窒化物、フッ化物は必ずしも化学量論
的組成をとる必要はなく、屈折率等の制御のために組成
を制御したり、混合して用いることも有効である。
【0026】作製プロセスを簡単にするため、界面での
はがれ等を少なくするためには誘電体中間層の層数は少
ない方が好ましく、少ない層数で高反射率、高コントラ
ストを達成するためには屈折率差の大きな2種類以上の
誘電体を用いるとよい。その場合は膜厚をλ/(4n)
(nは屈折率)とすると中間層反射率は最も大きくな
る。
【0027】繰り返し記録特性を考慮すると高屈折率誘
電体はZnSをベースとした複数誘電体混合物がよく、
低屈折率誘電体はSiO2かSiO2に小量の他の誘電体
を混合したものが良い。したがって屈折率は基板に面す
る高屈折率誘電体が2.0から2.3の範囲、低屈折率
誘電体としては1.45から1.6の範囲のものが良
い。
【0028】記録層に接する誘電体についてはZnSを
ベースとした複数誘電体混合物が良いため屈折率は2.
0から2.3が良く、そのときの振幅を大きくするには
膜厚が170nmから200nmが良い。記録層と反射
層の間の誘電体保護層には中間層用の誘電体を用いるこ
とができる。
【0029】記録層に吸収された熱は主にこの誘電体層
をとおして反射層に伝わるため、この誘電体層の膜厚を
変化させることにより記録感度が大きく変化する。記録
感度を考えた場合には、誘電体層の膜厚は厚いほうが好
ましく100nm以上にして良い。誘電体層の膜厚が厚
すぎるとクラックが入りやすくなるため250nm以下
とすることが好ましい。
【0030】反射層は反射率の大きい物質が好ましく、
Au、Ag、Cu、Al等が用いられ、熱伝導度制御等
のためTa、Ti、Cr、Mo、Mg、V、Nb、Zr
等を少量加えてもよい。中間層に金属薄膜を用いる場合
の中間層材料も同様である。本発明における記録媒体の
基板としては、ガラス、プラスチック、ガラス上に光硬
化性樹脂を設けたもの等のいずれであってもよいが、C
D互換性の面ではポリカーボネート樹脂が好ましい。
【0031】記録層、誘電体層、反射層はスパッタリン
グ法などによって形成される。記録膜用ターゲット、保
護膜用ターゲット、必要な場合には反射層材料用ターゲ
ットを同一真空チャンバー内に設置したインライン装置
で膜形成を行うことが各層間の酸化や汚染を防ぐ点で望
ましい。また、生産性の面からもすぐれている。
【0032】
【実施例】以下実施例をもって本発明を詳細に説明す
る。 実施例1 用いた基板の溝はU字型で、溝の幅と深さをHeNeレ
ーザーの干渉光強度を用い求めた結果は溝幅0.73μ
m、深さ27nm、溝ピッチ1.6μmであった。材質
はポリカーボネートである。
【0033】前記基板上に(ZnS)80(SiO2)20
(mol%)層を90nm、SiO2層を130nm、
(ZnS)80(SiO220層を180nm、Ge43
10Te47(at.%)層を30nm、(ZnS)
80(SiO220層を190nm、Au層を100nm
順次マグネトロンスパッタリング法にて成膜しディスク
を作製した。
【0034】このディスクを光ディスク評価装置(レー
ザー波長780nm、NA0.55)を用いas-depo状
態(成膜直後状態)での反射率と結晶状態反射率を鏡面
部で測定したところ、それぞれ19%、69%で、溝部
の結晶状態反射率を測定したところ65%であった。E
FM信号記録時の変調度は52%であった。このときの
記録レーザーパワーは15mWであった。
【0035】また、記録後のプッシュプル強度は0.1
08、ラジアルコントラストは0.254であった。測
定法はオレンジブックパート〓に準じて行った。なお規
格ではNAは0.45付近であり各測定値がNAの違い
によってずれてくる可能性があるため基準ディスク(コ
ンパクトディスク)を用いて校正をおこなった。
【0036】その結果基準ディスクはNAが0.47の
ドライブにおいて反射率78%、プッシュプル強度0.
06、ラジアルコントラスト0.36であった。一方、
評価に用いたドライブで基準ディスクの測定をしたとこ
ろ反射率78%、プッシュプル強度0.089、ラジア
ルコントラスト0.41であった。規格値は反射率が>
65%で、プッシュプル信号強度0.04〜0.09、
ラジアルコントラストが>0.2であるため、今回評価
したドライブでは反射率が>65%、プッシュプル強度
0.059〜0.134、ラジアルコントラストが>
0.23を適当な値と判断し、この値を基準値とした。
【0037】したがって実施例1のディスクは規格の範
囲内と考えられる。このディスクはCDプレーヤーで再
生を試みたところ再生可能であった。さらに7mWのレ
ーザーパワーでの記録信号の消去が可能で、再記録も可
能であった。また、記録層をGeTeとSbのターゲッ
トを用いコスパッタにより組成を変化させたところ、G
47Sb6Te47〜Ge43Sb14Te43の範囲でほぼ同
様の結果が得られた。
【0038】実施例2 用いた基板の溝はU字型で、溝の幅と深さをHeNeレ
ーザーの干渉光強度を用い求めた結果は溝幅0.71μ
m、深さ17nm、溝ピッチ1.6μmであった。材質
はポリカーボネートである。前記基板上に(ZnS)80
(SiO2)20(mol%)層を90nm、SiO2層を
130nm、(ZnS)80(SiO220層を180n
m、Ge43Sb10Te47(at.%)層を30nm、
(ZnS)80(SiO220層を190nm、Au層を
100nm順次マグネトロンスパッタリング法にて成膜
しディスクを作製した。
【0039】このディスクを光ディスク評価装置(レー
ザー波長780nm、NA0.55)を用いas-depo状
態反射率と結晶状態反射率を鏡面部で測定したところ、
それぞれ19%、69%で、溝部の結晶状態反射率を測
定したところ67%であった。EFM信号記録時の変調
度は51%であった。このときの記録レーザーパワーは
15mWであった。また、記録後のプッシュプル信号強
度は0.062、ラジアルコントラストは0.262で
あった。
【0040】測定は実施例1のドライブを用いオレンジ
ブックパート〓に準じて行った。前記基準値と比較する
とこのディスクは規格の範囲内と考えられる。プッシュ
プル信号強度については下限値に近く、溝深さが15n
m以下では規格を満たさなくなると考えられる。このデ
ィスクはCDプレーヤーで再生を試みたところ再生可能
であった。
【0041】実施例3 用いた基板の溝はU字型で、溝の幅と深さをHeNeレ
ーザーの干渉光強度を用い求めた結果は溝幅0.92μ
m、深さ24nm、溝ピッチ1.6μmであった。材質
はポリカーボネートである。前記基板上に(ZnS)80
(SiO220(mol%)層を90nm、SiO2層を
130nm、(ZnS)80(SiO220層を180n
m、Ge43Sb10Te47(at.%)層を30nm、
(ZnS)80(SiO220層を190nm、Au層を
100nm順次マグネトロンスパッタリング法にて成膜
しディスクを作製した。
【0042】このディスクを光ディスク評価装置(レー
ザー波長780nm、NA0.55)を用いas-depo状
態反射率と結晶状態反射率を鏡面部で測定したところ、
それぞれ19%、69%で、溝部の結晶状態反射率を測
定したところ67%であった。EFM信号記録時の変調
度は52%であった。
【0043】このときの記録レーザーパワーは15mW
であった。また、記録後のプッシュプル信号強度は0.
105、ラジアルコントラストは0.232であった。
測定は実施例1のドライブを用いオレンジブックパート
〓に準じて行った。前記基準値と比較するとこのディス
クは規格の範囲内と考えられる。ラジアルコントラスト
については下限値に近く、溝幅が0.95μm以上では
規格を満たさなくなると考えられる。このディスクはC
Dプレーヤーで再生を試みたところ再生可能であった。
【0044】実施例4 用いた基板の溝はU字型で、溝の幅と深さをHeNeレ
ーザーの干渉光強度を用い求めた結果は溝幅0.73μ
m、深さ27nm、溝ピッチ1.6μmであった。材質
はポリカーボネートである。前記基板上に(ZnS)80
(SiO220(mol%)層を90nm、SiO2層を
130nm、(ZnS)80(SiO220層を180n
m、Ge32Sb20Te48(at.%)層を30nm、
(ZnS)80(SiO220層を190nm、Au層を
100nm順次マグネトロンスパッタリング法にて成膜
しディスクを作製した。このディスクを光ディスク評価
装置(レーザー波長780nm、NA0.55)を用い
as-depo状態反射率と結晶状態反射率を鏡面部で測定し
たところ、それぞれ23%、68%で溝部の結晶状態反
射率を測定したところ67%であった。EFM信号記録
時の変調度は47%であった。このときの記録レーザー
パワーは13mWであった。
【0045】また、記録後のプッシュプル信号強度は
0.112、ラジアルコントラストは0.242であっ
た。測定は実施例1で用いたドライブを用いオレンジブ
ックパート〓に準じて行った。前記基準値と比較すると
このディスクは規格の範囲内と考えられる。このディス
クはCDプレーヤーで再生を試みたところ再生可能であ
った。また、記録層をGe40Te60とSbのターゲット
を用いコスパッタにより組成を変化させたところ、Ge
34Sb17Te49〜Ge31Sb24Te45の範囲でほぼ同様
の結果が得られた。
【0046】実施例5 用いた基板の溝はU字型で、溝の幅と深さをHeNeレ
ーザーの干渉光強度を用い求めた結果は溝幅0.73μ
m、深さ27nm、溝ピッチ1.6μmであった。材質
はポリカーボネートである。前記基板上に(ZnS)80
(SiO220(mol%)層を90nm、SiO2層を
130nm、(ZnS)80(SiO220層を180n
m、Ge43Sb10Te47(at.%)層を30nm、
(ZnS)80(SiO220層を20nm、Au層を1
00nm順次マグネトロンスパッタリング法にて成膜し
ディスクを作製した。
【0047】このディスクを光ディスク評価装置(レー
ザー波長780nm、NA0.55)を用いas-depo状
態反射率と結晶状態反射率を鏡面部で測定したところ、
それぞれ22%、68%で、溝部の結晶状態反射率を測
定したところ66%であった。EFM信号記録時の変調
度は49%であった。
【0048】このときの記録レーザーパワーは32mW
であった。また、記録後のプッシュプル信号強度は0.
123、ラジアルコントラストは0.241であった。
測定は実施例1で用いたドライブを用いオレンジブック
パート〓に準じて行った。前記基準値と比較するとこの
ディスクは規格の範囲内と考えられる。このディスクは
CDプレーヤーで再生を試みたところ再生可能であっ
た。
【0049】比較例1 用いた基板の溝はU字型で、溝の幅と深さをHeNeレ
ーザーの干渉光強度を用い求めた結果は溝幅0.64μ
m、深さ31nm、溝ピッチ1.6μmであった。材質
はポリカーボネートである。前記基板上に(ZnS)80
(SiO220(mol%)層を90nm、SiO2層を
130nm、(ZnS)80(SiO220層を180n
m、Ge43Sb10Te47(at.%)層を30nm、
(ZnS)80(SiO220層を190nm、Au層を
100nm順次マグネトロンスパッタリング法にて成膜
しディスクを作製した。
【0050】このディスクを光ディスク評価装置(レー
ザー波長780nm、NA0.55)を用いas-depo状
態反射率と結晶状態反射率を鏡面部で測定したところ、
それぞれ19%、69%で溝部の結晶状態反射率を測定
したところ63%であった。EFM信号記録時の変調度
は50%であった。また、記録後のプッシュプル強度は
0.107、ラジアルコントラストは0.256であっ
た。
【0051】測定は実施例1のドライブを用いオレンジ
ブックパート〓に準じて行った。前記基準値と比較する
とこのディスクは反射率が低く規格を満たしてない。反
射率を大きくするには溝溝深さを浅くする必要がある。
溝幅は狭くすると反射率は小さくなるが、深さを浅くす
ることにより溝幅0.6μm以上で規格を満足する値と
なる。
【0052】比較例2 用いた基板の溝はU字型で、溝の幅と深さをHeNeレ
ーザーの干渉光強度を用い求めた結果は溝幅0.98μ
m、深さ28nm、溝ピッチ1.6μmであった。材質
はポリカーボネートである。前記基板上に(ZnS)80
(SiO220(mol%)層を90nm、SiO2層を
130nm、(ZnS)80(SiO220層を180n
m、Ge43Sb10Te47(at.%)層を30nm、
(ZnS)80(SiO220層を190nm、Au層を
100nm順次マグネトロンスパッタリング法にて成膜
しディスクを作製した。
【0053】このディスクを光ディスク評価装置(レー
ザー波長780nm、NA0.55)を用いas-depo状
態反射率と結晶状態反射率を鏡面部で測定したところ、
それぞれ19%、69%で溝部の結晶状態反射率を測定
したところ67%であった。EFM信号記録時の変調度
は50%であった。また、記録後のプッシュプル強度は
0.105、ラジアルコントラストは0.218であっ
た。
【0054】測定は実施例1のドライブを用いオレンジ
ブックパート〓に準じて行った。前記基準値と比較する
とこのディスクはラジアルコントラストが小さく規格を
満たしてない。
【0055】比較例3 用いた基板の溝はU字型で、溝の幅と深さをHeNeレ
ーザーの干渉光強度を用い求めた結果は溝幅0.98μ
m、深さ48nm、溝ピッチ1.6μmであった。材質
はポリカーボネートである。前記基板上に(ZnS)80
(SiO220(mol%)層を90nm、SiO2層を
130nm、(ZnS)80(SiO220層を180n
m、Ge43Sb10Te47(at.%)層を30nm、
(ZnS)80(SiO220層を190nm、Au層を
100nm順次マグネトロンスパッタリング法にて成膜
しディスクを作製した。
【0056】このディスクを光ディスク評価装置(レー
ザー波長780nm、NA0.55)を用いas-depo状
態反射率と結晶状態反射率を鏡面部で測定したところ、
それぞれ19%、69%で溝部の結晶状態反射率を測定
したところ64%であった。EFM信号記録時の変調度
は50%であった。また、記録後のプッシュプル強度は
0.165、ラジアルコントラストは0.050であっ
た。測定は実施例1のドライブを用いオレンジブックパ
ート〓に準じて行った。前記基準値と比較するとこのデ
ィスクは反射率、プッシュプル信号、ラジアルコントラ
ストの値が規格を満たしてない。
【0057】比較例4 用いた基板の溝はU字型で、溝の幅と深さをHeNeレ
ーザーの干渉光強度を用い求めた結果は溝幅0.39μ
m、深さ30nm、溝ピッチ1.6μmであった。材質
はポリカーボネートである。前記基板上に(ZnS)80
(SiO220(mol%)層を90nm、SiO2層を
130nm、(ZnS)80(SiO220層を180n
m、Ge43Sb10Te47(at.%)層を30nm、
(ZnS)80(SiO220層を190nm、Au層を
100nm順次マグネトロンスパッタリング法にて成膜
しディスクを作製した。
【0058】このディスクを光ディスク評価装置(レー
ザー波長780nm、NA0.55)を用いas-depo状
態反射率と結晶状態反射率を鏡面部で測定したところ、
それぞれ19%、69%で溝部の結晶状態反射率を測定
したところ58%であった。EFM信号記録時の変調度
は50%であった。また、記録後のプッシュプル強度は
0.083、ラジアルコントラストは0.336であっ
た。
【0059】測定は実施例1のドライブを用いオレンジ
ブックパート〓に準じて行った。前記基準値と比較する
とこのディスクは反射率の値が規格を満たしてない。 比較例5 用いた基板の溝はU字型で、溝の幅と深さをHeNeレ
ーザーの干渉光強度を用い求めた結果は溝幅0.73μ
m、深さ27nmであった。材質はポリカーボネートで
ある。
【0060】前記基板上に(ZnS)80(SiO220
(mol%)層を90nm、SiO2層を130nm、
(ZnS)80(SiO220層を180nm、Ge28
23Te49(at.%)層を30nm、(ZnS)
80(SiO220層を190nm、Au層を100nm
順次マグネトロンスパッタリング法にて成膜しディスク
を作製した。
【0061】このディスクを光ディスク評価装置(レー
ザー波長780nm、NA0.55)を用いas-depo状
態反射率と結晶状態反射率を鏡面部で測定したところ、
それぞれ28%、68%でありEFM信号を記録したと
きの変調度は44%で不十分であった。
【0062】
【発明の効果】本発明の光学的記録用媒体を用いること
により、CDドライブでの再生が可能な書換型記録媒体
を得ることができる。特に基板溝形状、層構成、記録層
組成等の組み合わせにより規格値をほぼ満たすことが可
能となったため、どのようなトラッキング方式のCDド
ライブでも十分に安定な再生が可能となる。音楽用CD
プレーヤーのみならず近年急激に普及してきたCD-R
OMドライブでの再生が可能であるため使用用途は非常
に大きい。形状も既存のCDと同様であるためディスク
ケース等も従来のものを用いることができ効率的であ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に溝ピッチ1.5〜1.7μm、溝
    幅0.6〜0.95μmかつ溝深さ15〜30nmの案
    内溝を設け、前記基板上に少なくとも中間層、誘電体保
    護層、相転移型光記録層、誘電体保護層、反射層を順に
    積層してなる光学的情報記録用媒体であって、相転移型
    光記録層がGe-Sb-Te3元組成図における下記A、
    B、CおよびDの4組成点(at.%)に囲まれる範囲
    の組成であることを特徴とする光学的情報記録用媒体。 A:Ge47Sb6Te47、B:Ge43Sb14Te43
    C:Ge34Sb17Te49、D:Ge31Sb24Te45
  2. 【請求項2】前記中間層が基板に面する側から順に屈折
    率2.0〜2.3の誘電体層と屈折率1.45〜1.6
    の誘電体層とからなり、各々の膜厚がλ/(4n)(λ
    は使用レーザー波長、nは各層屈折率)であり、上記中
    間層と記録層の間の誘電体保護層の屈折率が2.0〜
    2.3であり膜厚が170〜200nmであることを特
    徴とする請求項1に記載の光学的情報記録用媒体。
  3. 【請求項3】記録層と反射層の間の誘電体保護層の膜厚
    が100〜250nmであることを特徴とする請求項2
    に記載の光学的情報記録用媒体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6117511A (en) * 1997-06-03 2000-09-12 Nec Corporation Optical recording media

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US6117511A (en) * 1997-06-03 2000-09-12 Nec Corporation Optical recording media

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