JP3028902B2 - 光学的情報記録用媒体 - Google Patents

光学的情報記録用媒体

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JP3028902B2 JP5250723A JP25072393A JP3028902B2 JP 3028902 B2 JP3028902 B2 JP 3028902B2 JP 5250723 A JP5250723 A JP 5250723A JP 25072393 A JP25072393 A JP 25072393A JP 3028902 B2 JP3028902 B2 JP 3028902B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザー光などの照射に
より、情報を記録、消去、再生可能な光学的情報記録用
媒体に関する。特に情報の記録、消去が可能で、加えて
従来のCD用再生機で再生可能な光学的情報記録用媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクには再生専用型と光記録可能
型、さらには書換可能型があるが、再生専用型はビデオ
ディスク、オーディオディスク、さらには大容量コンピ
ューター用ディスクメモリーとしてすでに実用化されて
いる。これらの内で音楽等のオーディオ再生用として、
コンパクトディスク(CD)が広く普及している。コン
パクトディスク(CD)は、CDフォーマット化された
EFM(Eight to Fourteen Mod
ulation)信号の孔(ピット)をプラスチックか
らなる基板に転写し、その上にアルミニウム等の金属か
らなる反射膜および保護層を設けている。
【0003】CDからの情報の読みとりは、半導体レー
ザービームを基板側から入射させて光ディスクに照射す
ることにより行われ、ピットの有無による反射率変化に
よってCDフォーマット信号等が読み取られる。この
際、従来のCDは65%以上の高い反射率と60%以上
の変調度を有することが特徴である。しかし、この再生
専用CDでは情報の記録・編集、あるいは書換等はでき
ない。
【0004】また、ソフトウェア、データファイル、静
止画像等のファイルにおいてもCD−ROM(Read
only memory)またはCD−I(inte
ractive)用の光記録・消去可能な光ディスクが
望まれている。一方、光記録可能型の代表的なものには
孔あけ・変形型、光磁気型と相変化型がある。孔あけ・
変形型としてはTe等の低融点金属または染料等の記録
層が用いられ、レーザー光照射により局所的に加熱さ
れ、孔もしくは凹部が形成される。
【0005】実際上そのような孔あけ型には記録層上に
空隙が存在しなければならない。このため2枚のディス
クを互いに向かい合わせてスペーサーを用いて貼り合わ
せ、記録層間に間隙を設けるようにする。当然のことな
がらこのような貼り合わせ構造のディスクでは現在普及
しているCD用ドライブには装着不能である。光磁気型
は記録層の磁化の向きにより記録や消去を行い、磁気光
学効果によって再生を行うため反射率の差を利用する従
来型のCD用ドライブでは再生不可能である。
【0006】CDフォーマット信号の記録をおこなうデ
ィスクとしては、基板上に色素または色素を含むポリマ
ー等からなる記録層を有する光ディスク、および該光デ
ィスクを用いる光情報記録方法が提案されている(特開
昭61−237239号、61−233943号)が、
これらの光ディスクは書換可能にはなりえない。これに
対し、相変化型は相変化前後で反射率が変化することを
利用するものであり、外部磁界を必要とせず反射率の違
いで再生を行うという点でCDと共通している。
【0007】さらに、レーザー光のパワーを変調するだ
けで、記録・消去が可能であり、消去と再記録を単一ビ
ームで同時に行う、1ビームオーバーライトも可能であ
るという利点を有する。1ビームオーバーライト可能な
相変化記録方式では、記録膜を非晶質化させることによ
って記録ビットを形成し、結晶化させることによって消
去を行う場合が一般的である。
【0008】このような、相変化記録方式に用いられる
記録層材料としては、カルコゲン系合金薄膜を用いるこ
とが多い。例えば、Ge−Te系、Ge−Te−Sb
系、In−Sb−Te系、Ge−Sn−Te系合金薄膜
等が挙げられる。通常は記録層の変形等からの保護、酸
化等の変質からの保護、さらには干渉効果利用のために
記録層の上下に誘電体保護層を設ける。また冷却速度の
調整や干渉効果の有効的利用のため記録層上部の誘電体
層上に反射層を設ける層構成がよく用いられる。
【0009】すなわち基板上に誘電体保護層、相転移型
記録層、誘電体保護層、反射層を順次設けた層構成が一
般的である。なお、書換え型とほとんど同じ材料・層構
成により、追記型の相変化媒体も実現できる。この場
合、可逆性が無いという点でより長期にわたって情報を
記録・保存でき、原理的にはほぼ半永久的な保存が可能
である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
一般的層構成の相変化光ディスクは反射率が低くCD用
ドライブでは再生できない。記録層上下の誘電体層の膜
厚を変化させることにより反射率を大きくすることは可
能であるが、そのときは充分な変調度を得ることはでき
ない。
【0011】さらに、CD用ドライブで再生するために
は未記録部で反射率が高いことが必要であるので、初期
化が必要なGe−Te、Ge−Sb−Te系相変化媒体
の場合は結晶状態の反射率を高くする必要があるが、高
反射率では吸収係数(複素屈折率の虚数部)の小さいア
モルファス状態の反射率が大きくなる傾向にある。記録
層下部の誘電体層を2層にして反射率を上げる試みが提
案されている(特開平1−27324)。
【0012】誘電体としては、屈折率、熱伝導率、化学
的安定性、機械的強度、密着性等に留意して決定され、
一般的には透明性が高く高融点である酸化物、硫化物、
窒化物やCa,Mg,Li等のフッ化物を用いることが
できる。作製プロセスを簡単にするため、界面でのはが
れ等を少なくするためには誘電体中間層の層数は少ない
方が好ましく、少ない層数で高反射率、高コントラスト
を達成するためには屈折率差の大きな2種類以上の誘電
体を用いるとよい。
【0013】屈折率の比較的小さいものとしては、Ca
2、MgF2、Na3AlF6、SiO2 等があり、屈折
率の比較的大きいものとしては、TiO2、ZnS、T
2 5 、ZnSとSiO2の混合物等がある。高反射率
・高コントラストを得るには、記録層と基板との間に光
学膜厚がλ/4の低屈折率と高屈折率の誘電体膜を交互
に積層したいわゆる誘電体ミラーを設けるわけである
が、積層した層数が多いほど、あるいは両誘電体の屈折
率差が大きいほど高反射率が得られることが知られてい
る(特開平3−91128、特開平5−151614
等)。
【0014】しかしながら、通常の誘電体ミラーに用い
られる上記酸化物、硫化物、窒化物、弗化物を用いる限
り、高屈折率としては高々TiO2 の2.5程度であ
り、低屈折率としては、MgF2、CaF2等の1.3程
度が下限である。従って、十分な誘電体ミラー効果を得
るためには、誘電体ミラー層だけで3〜6層の積層化が
必要であった。しかしながら、層数が多くなりすぎる場
合、製造コスト、再現性確保の難しさを考慮すると実用
的ではない。
【0015】また、界面で生じる欠陥、剥離も層数のが
増えるにつれ多くなるという問題がある。
【0016】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは層構成お
よび材料を検討した結果、基板上に少なくとも、屈折率
の異なる2種以上の薄膜を積層した中間層、相転移型光
記録層、上部誘電体層、反射層を順次積層してなる光学
的情報記録用媒体において、記録層が結晶状態にある場
合の媒体の反射率が65%以上、アモルファス状態にあ
る場合の反射率が35%未満であって、上記中間層を構
成する屈折率の異なる2種以上の薄膜のうちの高屈折率
の薄膜が記録再生光波長に対する複素屈折率の虚部の絶
対値が0.1未満、実部が2.5以上である半導体とす
ることにより比較的簡単な層構成で反射率およびコント
ラストが大きくとれる光学的情報記録用媒体を作製し得
ることを見出した。
【0017】高屈折率薄膜として、高屈折率、低吸収率
の半導体薄膜を用いることにより、記録再生光波長に対
する吸収を実質上無視できるとともに、効率のよい誘電
体ミラーを形成でき、記録層結晶状態の反射率65%以
上、アモルファス状態の反射率35%以下の高反射率、
高コントラスト媒体を比較的少ない層数で達成できる。
【0018】上記半導体薄膜としては、バンドギャップ
が記録再生光波長と同等かそれより大きいものが望まし
く、たとえば通常のコンパクトディスクでの波長780
nmに対しては、非晶質シリコン、ゲルマニウム、Si
C、Sb2 3 等が挙げられる。たとえ結晶状態の吸収
率が大きくても、非晶質化、水素化、弗素化することに
より、バンドギャップをコントロールして所望の光学的
特性が得られるのも、半導体薄膜の特徴である。なかで
も、水素化または弗素化した非晶質シリコンは、バンド
ギャップが1.6〜2.0エレクトロンボルトと780
nm(約1.5エレクトロンボルト)に比べ十分広く、
780nmに対する複素屈折率は約3.5−0.1i
(iは虚数)と良好な値を示し、結晶化温度が400℃
以上と熱的にも安定であるという点で、優れた材料であ
る。
【0019】さらに、反応性スパッタ時に炭化水素ガ
ス、NH3 、窒素、酸素ガス等から少なくとも1種のガ
スを水素ガスに混入して用いることにより、水素化非晶
質SiC、SiN、SiCN等種々のSiをベースとす
る非晶質膜が得られる。これらは、膜の光学定数、機械
的強度、他の膜との密着性を制御するのに有効である。
【0020】一方、低屈折率膜としてはMg,Ca,S
r,Y,La,Ce,Ho,Er,Yb,Zr,Hf,
V,Nb,Ta,Zn,Al,Si,Ge,Pb等の酸
化物、硫化物、窒化物、フッ化物を用いることができ
る。特に記録消去による熱ダメージが少ない場合、ある
いは繰り返し記録回数が少なくてもよい場合には、耐熱
性の有機物薄膜(ポリイミド、ポリフルオロカーボン等
のスパッタ膜、プラズマ重合膜、蒸着重合膜など)も使
用できる。
【0021】これらの誘電体膜は必ずしも化学量論的組
成をとる必要はなく、屈折率等の制御のために組成を制
御したり、混合して用いることも有効である。なお誘電
体層の膜厚は必ずしもλ/4の光学膜厚である必要はな
く、この膜厚からずらすことにより反射率や反射率の波
長依存性、及びコントラストの調整が可能である。
【0022】低屈折率薄膜の屈折率nL は、高屈折率薄
膜の屈折率nH とすると、nH /nL が1.2以上とな
るようにするのが好ましい。本発明においては、高屈折
率膜である半導体薄膜の屈折率が2.5以上と高いた
め、通常高屈折率とみなされる、酸化タンタル、Zn
S、ZnSとSiO2 の混合膜等(いずれも屈折率は約
2.0前後)も低屈折率膜として利用できる。この場
合、使用できる誘電体膜の範囲が広くなるという利点が
あるため、熱物性、機械的強度を重視した材料の選択が
可能になる。
【0023】高屈折率薄膜として記録再生光波長に対す
る複素屈折率の実部が2.5以上のものを用いる理由は
上述の通りであるが、複素屈折率の虚部の絶対値が0.
1以上のものでは吸収率が大きくなりすぎ良好な反射率
が得られない。さらに、上記低屈折率膜を上記高屈折率
半導体膜の酸化物または窒化物とすることにより、各層
間の密着性を改善でき、繰り返し記録消去にともなう界
面剥離等の劣化防止に効果がある。
【0024】また、同一半導体ターゲットを用い、Ar
ガス中でスパッタして半導体膜を形成し、引き続き酸素
または窒素を導入して反応性スパッタすれば、上記半導
体の酸化膜または窒化膜が形成できる。屈折率を調整す
るために、酸素と窒素の両方を導入しても良い。いずれ
にせよ、酸素または窒素ガスの導入のオン・オフ操作に
よって、簡単にしかも界面での密着性に優れた積層膜が
得られる。
【0025】場合によっては、酸素または窒素ガスのオ
ン・オフを緩やかに行うことで、界面に傾斜組成を生ぜ
しめ、さらに密着性を改善することも可能である。ま
た、酸素と窒素の両方を混合した反応性ガスを用いれ
ば、屈折率を約1.5〜2.0の範囲で制御できる。と
くにシリコンの酸化膜は屈折率が1.5と低いので、上
述の水素化または弗素化非晶質シリコンとあわせて用い
れば、効率のよい誘電体ミラーが得られる。水素化、ま
たは弗素化シリコンは酸化しにくいという特性もあり、
酸化シリコンからの拡散による劣化防止にも効果的で経
時安定性に優れる。
【0026】通常、相変化記録層はGeSbTe系、I
nSbTe系等が用いられるが、屈折率変化の大きな材
料がコントラストを大きくするために好ましい。GeS
bTe系に関しては、Sb2Te3−GeTeライン上組
成またはこの組成に少量のSb等を加えた組成が相変化
記録に適しているが、屈折率変化の面ではGeTeに近
い方が良い。
【0027】したがってGeTeをベースとする材料が
好ましく、第3の元素を添加してビット形状、結晶粒
形、経時安定性、記録感度、光学物性等を改善すること
も可能である。第3元素としてSb、Sn,In,T
e、Ge,Pb,As,Se,Si,Bi,Au,T
i,Cu、Ag、Pt、Pd、Co、Ni等を加えても
よい。なおGeTeの組成比は50at.%(原子%)
から±5at.%程度のずれは問題ない。
【0028】本発明における記録媒体の基板としては、
ガラス、プラスチック、ガラス上に光硬化性樹脂を設け
たもの等のいずれであってもよいが、CD互換性の面で
はポリカーボネート樹脂が好ましい。また、反射層とし
ては、Au、Ag,CuまたはAl、あるいはこれらを
主成分とする合金膜が用いられる。さらにこの上に、光
または熱硬化性樹脂や誘電体膜からなる保護層を設ける
と、耐食性が向上し、繰り返し記録消去による劣化も抑
制できる。
【0029】記録層、誘電体層、反射層はスパッタリン
グ法などによって形成される。記録膜用ターゲット、保
護膜用ターゲット、必要な場合には反射層材料用ターゲ
ットを同一真空チャンバー内に設置したインライン装置
で膜形成を行うことが各層間の酸化や汚染を防ぐ点で望
ましい。また、生産性の面からもすぐれている。
【0030】
【実施例】以下、実施例をもって本発明を詳細に説明す
る。 実施例1〜6 基板をポリカーボネート樹脂、反射層を金、記録層をG
46Sb8 Te46(原子%)とし、高屈折率誘電体とし
て水素化非晶質シリコン(n=3.5−0.05i)ま
たは、Sb2 3 (n=2.8−0.05i)を用い、
低屈折率膜とし(ZnS)80(SiO2 20(屈折率
2.1)、SiO2 (屈折率1.5)、Si3 4 (屈
折率1.7)、Ta2 5 (屈折率2.1)を用いてさ
まざまな層構成でディスクを作製したときの非晶質時の
媒体の反射率、結晶化時の媒体の反射率の測定結果を表
1にまとめる。
【0031】反射率についてはほぼ計算どおりの値が得
られた。またGeTe、Ge46Te、54、Ge54
46、Ge47Se6 Te47、Ge47Si6 Te47、Ge
47In6Te47の複素屈折率はGe46Sb8 Te46とい
ずれも結晶時5.1−4.5i、非晶質時4.2−1.
2iと大きな差はなかった。結晶状態の記録層及び非晶
質シリコン層における吸収光量の割合を入射光量を1と
して計算によって求めた値は、非晶質シリコン層への吸
収率が0.05〜0.06であり記録層への吸収率が
0.25であった。
【0032】実施例1のディスクについて1.4m/s
ecで196kHz、duty50%、19mWの信号
を記録したところC/N>50dBが得られ、10mW
のDCレーザーを投射したところ25dB以上の消去率
が得られた。レーザー波長は780nm、開口比NAは
0.55である。CDの再生と同条件で再生を行ったと
ころ良好に再生出来た。 [比較例1] 記録層は膜厚200ÅのGe46Sb8 Te46を用い、高
屈折率誘電体として吸収率の高い非晶質シリコン(3.
5−0.2i)を、低屈折率誘電体としてSiO2 (屈
折率1.5)を用い実施例1とほぼ同様の層構成でディ
スクを作製したときの非晶質時の媒体の反射率、結晶化
時の媒体の反射率の測定結果を表1にまとめる。
【0033】結晶状態の記録層及び非晶質シリコン層に
おける吸収光量の割合を入射光量を1として計算によっ
て求めた値は、非晶質シリコン層への吸収率が0.17
〜0.18であり記録層への吸収率が0.17〜0.1
8であった。反射率についてはほぼ計算通りの値が得ら
れた。比較例1では、非晶質シリコン層への吸収が大き
すぎ、結晶状態で十分な反射率が得られない。
【0034】また、記録層と非晶質シリコン層への光吸
収が同程度になるため、記録層において有効に光エネル
ギーが利用されず、記録感度が大幅に低下した。CDの
再生と同条件で再生を行ったところ再生不能であった。 [比較例2]基板と記録層の間の誘電体中間層をすべ
て、絶縁物である、SiO2 (屈折率1.5)と(Zn
S)80(SiO220(屈折率2.1) で構成した場
合、各層の膜厚をλ/4とすると、それぞれ130n
m、93nm必要となる。
【0035】これに対し、非晶質シリコンでは実施例の
ごとく、56nmで済む。例えば表1に示す層構成をと
れば、記録層の結晶状態反射率70%以上、非晶質状態
反射率35%未満とできるが、全体の膜厚が厚くなる。
また、これら絶縁物層は、一般に成膜速度が遅く、必要
膜厚も厚いので生産速度が遅くなる。また各層の膜厚が
厚くなると、膜の内部応力の影響が大きくなり、膜剥離
等の問題が生じ易かった。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】 表中〜は以下の通り、 :水素化非晶質シリコン :SiO2 :Sb23 :Ta25 :(ZnS)80(SiO220 :Si34 :Ge46Sb8Te46 :Au
【0038】
【発明の効果】本発明の光学的記録用媒体を用いること
により比較的簡単な層構成かつ簡単なスパッタ法によ
り、反射率およびコントラストが大きくとることのでき
る光学的情報記録用媒体を作製し得る。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に少なくとも、屈折率の異なる2
    種以上の薄膜を積層した中間層、相転移型光記録層、上
    部誘電体層、反射層を順次積層してなる光学的情報記録
    用媒体において、記録層が結晶状態にある場合の媒体の
    反射率が65%以上、アモルファス状態にある場合の反
    射率が35%未満であって、上記中間層を構成する屈折
    率の異なる2種以上の薄膜のうちの高屈折率の薄膜が記
    録再生光波長に対する複素屈折率の虚部の絶対値が0.
    1未満、実部が2.5以上である半導体からなることを
    特徴とする光学的情報記録用媒体。
  2. 【請求項2】 上記中間層を形成する2種の薄膜のうち
    低屈折率の薄膜が上記高屈折率の半導体の酸化物または
    窒化物である請求項1に記載の光学的情報記録用媒体。
  3. 【請求項3】 上記中間層を形成する2種以上の薄膜の
    うち高屈折率の薄膜が非晶質シリコンであり、低屈折率
    の薄膜が酸化シリコン、窒化シリコンまたは酸窒化シリ
    コンであることを特徴とする請求項2に記載の光学的情
    報記録用媒体。
  4. 【請求項4】 高屈折率の薄膜が、非晶質シリコン、水
    素化シリコン及び/又は弗素化シリコンである請求項1
    又は2に記載の光学的情報記録用媒体。
  5. 【請求項5】 中間層を形成する2種以上の薄膜のうち
    低屈折率の薄膜が、酸化タンタル、ZnS、SiO2
    はZnSとSiO2 との混合物からなる請求項1又は4
    に記載の光学的情報記録用媒体。
  6. 【請求項6】 中間層が屈折率の異なる2又は3種の薄
    膜を積層してなる請求項1乃至5のいずれか1つに記載
    の光学的情報記録用媒体。
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