JPH08100869A - 液体遮断弁 - Google Patents
液体遮断弁Info
- Publication number
- JPH08100869A JPH08100869A JP25939794A JP25939794A JPH08100869A JP H08100869 A JPH08100869 A JP H08100869A JP 25939794 A JP25939794 A JP 25939794A JP 25939794 A JP25939794 A JP 25939794A JP H08100869 A JPH08100869 A JP H08100869A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- float
- valve
- valve seat
- liquid
- center
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
- Float Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 閉弁状態から開弁状態に切り替わる際に、フ
ロートがバルブシートから離れなくなるのを防ぐこと。 【構成】 バルブシート18の中心に対してフロート6
の重心G位置を所定距離だけ離して配置した。
ロートがバルブシートから離れなくなるのを防ぐこと。 【構成】 バルブシート18の中心に対してフロート6
の重心G位置を所定距離だけ離して配置した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動車等の燃
料タンク等に用いられて、通常の状態では燃料タンク等
の内部に発生する圧力(貯蔵する液体が燃料なら、燃料
が気化するからその蒸気圧が内部の圧力となる。)を外
部に逃がし、自動車の走行等による燃料タンク等の動
揺、傾斜、あるいは転倒時には閉弁して、貯蔵している
液体の流出を遮断する液体遮断弁に関する。
料タンク等に用いられて、通常の状態では燃料タンク等
の内部に発生する圧力(貯蔵する液体が燃料なら、燃料
が気化するからその蒸気圧が内部の圧力となる。)を外
部に逃がし、自動車の走行等による燃料タンク等の動
揺、傾斜、あるいは転倒時には閉弁して、貯蔵している
液体の流出を遮断する液体遮断弁に関する。
【0002】特に、フロートを利用して通気管路を開閉
するタイプのものについて、フロートがバルブシートか
ら離れなくなるのを防いだ液体遮断弁に関する。
するタイプのものについて、フロートがバルブシートか
ら離れなくなるのを防いだ液体遮断弁に関する。
【0003】
【従来の技術】従来のフロートを持つタイプの液体遮断
弁としては、たとえば、図3(a),(b)に示すようなも
のがある。
弁としては、たとえば、図3(a),(b)に示すようなも
のがある。
【0004】すなわち、102がバルブボデー、104
がバルブボデー102の下部に組み込まれたキャップ、
106がバルブボデー102とキャップ104が作り出
す内部の空間に上下可動に保持されているフロートであ
る。108はスプリングで、フロート106の重量より
も弱いばね力でフロート106に対して上向きに付勢し
ている。
がバルブボデー102の下部に組み込まれたキャップ、
106がバルブボデー102とキャップ104が作り出
す内部の空間に上下可動に保持されているフロートであ
る。108はスプリングで、フロート106の重量より
も弱いばね力でフロート106に対して上向きに付勢し
ている。
【0005】バルブボデー102の内部上面中央にはバ
ルブシート110があり、通気管路112を介して、バ
ルブボデー102の内部を外部に連通させている。ま
た、フロート106の上面中央には突起状の弁部114
があって、前記のバルブシート112と共にバルブを構
成し、フロート106の上下動によってバルブを開閉す
る。フロート106の側面には、複数の縦溝116があ
って、フロート106の上部と下部の空間を連通させて
おり、液体や蒸気等が自由に出入りする。
ルブシート110があり、通気管路112を介して、バ
ルブボデー102の内部を外部に連通させている。ま
た、フロート106の上面中央には突起状の弁部114
があって、前記のバルブシート112と共にバルブを構
成し、フロート106の上下動によってバルブを開閉す
る。フロート106の側面には、複数の縦溝116があ
って、フロート106の上部と下部の空間を連通させて
おり、液体や蒸気等が自由に出入りする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の構造を持つ、従
来のフロートを持つタイプの液体遮断弁は、燃料タンク
等の内部に入れてある燃料等の液体の浮力により、フロ
ート106の上向きの運動でバルブが閉じた後で、液面
が下がっても、燃料タンク内外の圧力差により、フロー
ト106の弁部112がバルブシート110に固着した
まま、離れなくなることがあった。
来のフロートを持つタイプの液体遮断弁は、燃料タンク
等の内部に入れてある燃料等の液体の浮力により、フロ
ート106の上向きの運動でバルブが閉じた後で、液面
が下がっても、燃料タンク内外の圧力差により、フロー
ト106の弁部112がバルブシート110に固着した
まま、離れなくなることがあった。
【0007】本発明は上記した従来技術の問題点を解決
するためになされたもので、その目的とするところは、
フロートがバルブシートから離れなくなるのを防ぐこと
にある。
するためになされたもので、その目的とするところは、
フロートがバルブシートから離れなくなるのを防ぐこと
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、液体を貯蔵するタンクの上部に
設けられる内部中空のバルブボデーと、該バルブボデー
の中空内部に上下可動に保持されているフロートと、前
記バルブボデーの上部に開口するタンク内部と外部空間
とを連通する通路と、前記バルブボデーの内部上面に開
口する前記通路の開口部に設けられるバルブシートと、
前記フロートの上部に設けられ前記バルブシートに接離
して通路を開閉する弁部と、を備えた液体遮断弁におい
て、前記バルブシートを前記フロートの重心を通る垂直
線から所定距離だけ離れた位置に設けると共に、前記フ
ロートを傾動可能に保持したことを特徴とする。
に、本発明にあっては、液体を貯蔵するタンクの上部に
設けられる内部中空のバルブボデーと、該バルブボデー
の中空内部に上下可動に保持されているフロートと、前
記バルブボデーの上部に開口するタンク内部と外部空間
とを連通する通路と、前記バルブボデーの内部上面に開
口する前記通路の開口部に設けられるバルブシートと、
前記フロートの上部に設けられ前記バルブシートに接離
して通路を開閉する弁部と、を備えた液体遮断弁におい
て、前記バルブシートを前記フロートの重心を通る垂直
線から所定距離だけ離れた位置に設けると共に、前記フ
ロートを傾動可能に保持したことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明にあっては、燃料など液体の消費によ
り、満タン状態から液体が減少してくると、液面が下が
るから、浮力がなくなってくる。そして、フロートは、
自重で下がろうとし、フロートの上下面の面積の差によ
って生じるガス圧の圧力差のためにバルブシートに貼り
付いている弁部を、引き離し、下げようとする。
り、満タン状態から液体が減少してくると、液面が下が
るから、浮力がなくなってくる。そして、フロートは、
自重で下がろうとし、フロートの上下面の面積の差によ
って生じるガス圧の圧力差のためにバルブシートに貼り
付いている弁部を、引き離し、下げようとする。
【0010】この場合、自重で下がろうとするフロート
の重心はほぼフロートの中心線上にあるのに対して、バ
ルブボデーの内部上面のバルブシートとフロートの上面
の弁部から成るバルブは、フロートの重心から外れて片
側に寄せて設けられているために、フロートの重心とバ
ルブの固着部とは同一の垂直線上には存在しないことに
なり、フロートに働く重力とバルブシートの固着部に作
用する反力とが偶力となって、フロートの弁部にバルブ
シートをこじる方向に回転モーメントが働く。
の重心はほぼフロートの中心線上にあるのに対して、バ
ルブボデーの内部上面のバルブシートとフロートの上面
の弁部から成るバルブは、フロートの重心から外れて片
側に寄せて設けられているために、フロートの重心とバ
ルブの固着部とは同一の垂直線上には存在しないことに
なり、フロートに働く重力とバルブシートの固着部に作
用する反力とが偶力となって、フロートの弁部にバルブ
シートをこじる方向に回転モーメントが働く。
【0011】一方、フロートはバルブボデーに傾動可能
に保持されているために、フロートに働く回転モーメン
トは、フロートの保持力に邪魔されることなく、有効に
バルブの固着部に対して働き、シール部に隙間が生じて
タンク内圧が抜け、固着が防止される。
に保持されているために、フロートに働く回転モーメン
トは、フロートの保持力に邪魔されることなく、有効に
バルブの固着部に対して働き、シール部に隙間が生じて
タンク内圧が抜け、固着が防止される。
【0012】このために、フロートの上下面の面積の差
によって生じるガス圧の圧力差のためにバルブシートに
貼り付いている弁部を、容易に引き離すことができる。
によって生じるガス圧の圧力差のためにバルブシートに
貼り付いている弁部を、容易に引き離すことができる。
【0013】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。
する。
【0014】図1及び図2は、本発明による液体遮断弁
の実施例を示している。
の実施例を示している。
【0015】図において、2は内部中空のバルブボデ
ー、4がバルブボデー2の下部に組み込まれたキャッ
プ、6がバルブボデー2とキャップ4が作り出す内部の
空間に上下可動に保持されているフロートである。8は
スプリングで、フロート6の重量よりも弱いばね力でフ
ロート6に対して上向きに付勢している。
ー、4がバルブボデー2の下部に組み込まれたキャッ
プ、6がバルブボデー2とキャップ4が作り出す内部の
空間に上下可動に保持されているフロートである。8は
スプリングで、フロート6の重量よりも弱いばね力でフ
ロート6に対して上向きに付勢している。
【0016】バルブボデー2の外側上部には、固定用の
フランジ10があり、フランジ10には複数のビス穴1
2がある。フランジ10の上に被せているのは固定用の
カバー14であり、フランジ10の下にあるのはパッキ
ン16であって、例えば、燃料タンク等の上部に設けら
れた穴に、液体遮断弁は上から差し込んで組み込まれ、
カバー14、フランジ10、パッキン16を共に燃料タ
ンク等の上部にビス止めされ、内部の燃料等の液体が漏
れないように固定される。
フランジ10があり、フランジ10には複数のビス穴1
2がある。フランジ10の上に被せているのは固定用の
カバー14であり、フランジ10の下にあるのはパッキ
ン16であって、例えば、燃料タンク等の上部に設けら
れた穴に、液体遮断弁は上から差し込んで組み込まれ、
カバー14、フランジ10、パッキン16を共に燃料タ
ンク等の上部にビス止めされ、内部の燃料等の液体が漏
れないように固定される。
【0017】バルブボデー2の内部上面には、フロート
6の重心を通る垂直線Gから所定距離だけ片側に離れた
位置に皿状のバルブシート18を設けており、バルブ穴
19、通気管路20を介して、バルブボデー2の内部を
外部に連通させている。また、フロート6の上面にはバ
ルブシート18の位置に合わせて突起状の弁部22があ
って、前記のバルブシート18と共にバルブを構成し、
フロート6の上下動によってバルブを開閉する。
6の重心を通る垂直線Gから所定距離だけ片側に離れた
位置に皿状のバルブシート18を設けており、バルブ穴
19、通気管路20を介して、バルブボデー2の内部を
外部に連通させている。また、フロート6の上面にはバ
ルブシート18の位置に合わせて突起状の弁部22があ
って、前記のバルブシート18と共にバルブを構成し、
フロート6の上下動によってバルブを開閉する。
【0018】フロート6の外径は、バルブボデー2の内
部の空間の直径よりもやや小さめに作られている。フロ
ート6は上から見て概略円形状で、その側面には、フロ
ート6の重心Gと弁部22の中心とを結ぶ線L1上に縦
溝30,30が、さらにこの線L1に対して直交する線
L2上には、縦方向に延びる2面幅状の切欠き31,3
1が設けられている。この縦溝30,30と切欠き3
1,31はフロート6のガイドとして機能するものであ
る。切欠き31,31は、フロート6側面の上記線L2
との交点から前記弁部22とは反対側に延びており、切
欠き31,31の線L2との交点に段部31a,31a
が形成されている。
部の空間の直径よりもやや小さめに作られている。フロ
ート6は上から見て概略円形状で、その側面には、フロ
ート6の重心Gと弁部22の中心とを結ぶ線L1上に縦
溝30,30が、さらにこの線L1に対して直交する線
L2上には、縦方向に延びる2面幅状の切欠き31,3
1が設けられている。この縦溝30,30と切欠き3
1,31はフロート6のガイドとして機能するものであ
る。切欠き31,31は、フロート6側面の上記線L2
との交点から前記弁部22とは反対側に延びており、切
欠き31,31の線L2との交点に段部31a,31a
が形成されている。
【0019】一方、バルブボデー2の側面内壁には、前
記縦溝30,30に対応して、内側に突き出て縦状に直
立している2個の突出部28、28があり、突出部2
8、28と縦溝30、30とは嵌合し合っている。ま
た、切欠き31,31に対応する2個の突出部29,2
9が設けられている。この突出部29,29は、切欠き
31,31の段部31a,31aに係合している。
記縦溝30,30に対応して、内側に突き出て縦状に直
立している2個の突出部28、28があり、突出部2
8、28と縦溝30、30とは嵌合し合っている。ま
た、切欠き31,31に対応する2個の突出部29,2
9が設けられている。この突出部29,29は、切欠き
31,31の段部31a,31aに係合している。
【0020】縦溝30、30の深さはフロート6の下側
では上側よりも深くなっており、そのため、突出部2
8、28の先端と縦溝30、30の底との透き間はフロ
ート6の上側では小さく、下側では大きい。
では上側よりも深くなっており、そのため、突出部2
8、28の先端と縦溝30、30の底との透き間はフロ
ート6の上側では小さく、下側では大きい。
【0021】突出部28、28と縦溝30、30との嵌
合の機能は、フロート6の上下運動をガイドすると共
に、フロート6の回り止めをしてバルブシート18と弁
部22との位置を合わせ、バルブとしての機能を発揮さ
せることであり、さらに、フロート6の上下運動をガイ
ドする場合に、フロート6の中心と弁部22の中心とを
結ぶ線の上ではフロート6の若干の傾動を許容するが、
横方向には傾動を許さない保持をするものである。
合の機能は、フロート6の上下運動をガイドすると共
に、フロート6の回り止めをしてバルブシート18と弁
部22との位置を合わせ、バルブとしての機能を発揮さ
せることであり、さらに、フロート6の上下運動をガイ
ドする場合に、フロート6の中心と弁部22の中心とを
結ぶ線の上ではフロート6の若干の傾動を許容するが、
横方向には傾動を許さない保持をするものである。
【0022】切欠き31,31は、フロート6の前記縦
溝30,30とは直交する方向の側面をガイドするもの
であるが、フロート6の傾動を阻害しないように2面幅
構成としている。
溝30,30とは直交する方向の側面をガイドするもの
であるが、フロート6の傾動を阻害しないように2面幅
構成としている。
【0023】ただし、ガイドとして考えれば、上記縦溝
30,30と切欠き31,31のうち、いずれか一方だ
けでもよい。
30,30と切欠き31,31のうち、いずれか一方だ
けでもよい。
【0024】バルブボデー2の内部上面でフロート6の
中心に対しバルブシート18の反対側には、ストッパ3
2があり、浮力で浮き上がってくるフロート6の上面に
突き当たって、フロート6が傾くことなく、バルブが完
全に閉じるように機能している。
中心に対しバルブシート18の反対側には、ストッパ3
2があり、浮力で浮き上がってくるフロート6の上面に
突き当たって、フロート6が傾くことなく、バルブが完
全に閉じるように機能している。
【0025】キャップ4の中央には穴26があって、燃
料タンク等の内部とバルブボデー2の内部とを連通させ
ている。
料タンク等の内部とバルブボデー2の内部とを連通させ
ている。
【0026】以上のように構成された本発明による液体
遮断弁の実施例では、次のように作動する。
遮断弁の実施例では、次のように作動する。
【0027】まず、タンク内の液面の下がった通常状態
においては、フロート6は、浮力が作用していないから
下がっており、バルブは開いている。
においては、フロート6は、浮力が作用していないから
下がっており、バルブは開いている。
【0028】この状態で、給油等、液体をタンク内に注
入すると、液面上昇によりタンク内ガスの容積はせばめ
られ、タンク内圧力が上昇し、タンク内から、キャップ
4の穴26、液体遮断面内、そして、バルブを通って、
通気管路20へ抜けていく。
入すると、液面上昇によりタンク内ガスの容積はせばめ
られ、タンク内圧力が上昇し、タンク内から、キャップ
4の穴26、液体遮断面内、そして、バルブを通って、
通気管路20へ抜けていく。
【0029】満タン状態に近づくと、液体はタンク内か
ら液体遮断弁内にも入り込み、フロート6を浮力により
上昇させる。そうして、フロート6は、突出部28、2
8にガイドされて浮き上がり、ストッパ32に突き当た
って、傾かない正しい姿勢で、弁部22をバルブシート
18に正しく当接させ、バルブを閉じる。
ら液体遮断弁内にも入り込み、フロート6を浮力により
上昇させる。そうして、フロート6は、突出部28、2
8にガイドされて浮き上がり、ストッパ32に突き当た
って、傾かない正しい姿勢で、弁部22をバルブシート
18に正しく当接させ、バルブを閉じる。
【0030】燃料など液体の消費により、満タン状態か
ら液体が減少してくると、液面が下がるから浮力がなく
なってくる。そして、フロート6は自重で下がろうと
し、自分の上下面に加わるガス圧の圧力差のために、バ
ルブシート18に貼り付いている弁部22を引き離そう
とする。
ら液体が減少してくると、液面が下がるから浮力がなく
なってくる。そして、フロート6は自重で下がろうと
し、自分の上下面に加わるガス圧の圧力差のために、バ
ルブシート18に貼り付いている弁部22を引き離そう
とする。
【0031】この場合に、バルブシート18と弁部22
とのシール中心とフロート6の重心が同一線上にないた
め、フロート6はA点を支点とし、弁部22がバルブシ
ート18をこじるように回転モーメントMが働き、シー
ル部に隙間が生じてタンク内圧が外部へ抜け、固着が防
止される。
とのシール中心とフロート6の重心が同一線上にないた
め、フロート6はA点を支点とし、弁部22がバルブシ
ート18をこじるように回転モーメントMが働き、シー
ル部に隙間が生じてタンク内圧が外部へ抜け、固着が防
止される。
【0032】通常状態に戻ったところで、今度はタンク
が運搬移動などで動揺したり、傾斜したりする場合を考
える。この時は、液面が急激に上昇し、それと同時にフ
ロート6を浮力により押し上げようとする。タンク内と
液体遮断面内のガスは、液面の急激な上昇による追い出
しに対しても十分な面積を持つバルブ穴から逃げ出すこ
とができ、フロート6の動きを邪魔することはないか
ら、フロート6は素早く動いてバルブを閉じ、液体の流
出を止める。
が運搬移動などで動揺したり、傾斜したりする場合を考
える。この時は、液面が急激に上昇し、それと同時にフ
ロート6を浮力により押し上げようとする。タンク内と
液体遮断面内のガスは、液面の急激な上昇による追い出
しに対しても十分な面積を持つバルブ穴から逃げ出すこ
とができ、フロート6の動きを邪魔することはないか
ら、フロート6は素早く動いてバルブを閉じ、液体の流
出を止める。
【0033】この場合、フロート6に上向きに付勢して
いるスプリング8のばね力の働きは、タンクが傾きすぎ
て浮力の効率が悪くなった時に、バルブを閉じるのに役
立つものである。
いるスプリング8のばね力の働きは、タンクが傾きすぎ
て浮力の効率が悪くなった時に、バルブを閉じるのに役
立つものである。
【0034】また、ストッパ32の存在は、傾斜した
り、転倒した場合でも、バルブを正しく閉じさせて、液
体の流出を完全に遮断させる効果を発揮する。
り、転倒した場合でも、バルブを正しく閉じさせて、液
体の流出を完全に遮断させる効果を発揮する。
【0035】すなわち、図2(a)に示すように、ストッ
パ32が無い場合には、フロート6が傾き、シール部か
ら液体が漏れるおそれがあるため、バルブボデー2にス
トッパ32を設けて、フロート6が傾かない構造とする
ことが好適である。
パ32が無い場合には、フロート6が傾き、シール部か
ら液体が漏れるおそれがあるため、バルブボデー2にス
トッパ32を設けて、フロート6が傾かない構造とする
ことが好適である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一度弁部がバルブシートに当接して閉弁した状態でフロ
ートが自重で下がろうとした場合に、フロートの重力は
回転モーメントとして働くから、固着している弁部もバ
ルブシートから容易に離れて隙間が開いてタンク内圧が
抜け、フロートがバルブシートから離れなくなるのを防
ぐことができる。
一度弁部がバルブシートに当接して閉弁した状態でフロ
ートが自重で下がろうとした場合に、フロートの重力は
回転モーメントとして働くから、固着している弁部もバ
ルブシートから容易に離れて隙間が開いてタンク内圧が
抜け、フロートがバルブシートから離れなくなるのを防
ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の液体遮断弁の開弁状態時の
正面断面図、同図(b)はフロートの正面図、同図(c)は
フロートの平面図、同図(d)は液面上昇による閉弁状態
の正面断面図、同図(e)はモーメント発生状態の説明図
である。
正面断面図、同図(b)はフロートの正面図、同図(c)は
フロートの平面図、同図(d)は液面上昇による閉弁状態
の正面断面図、同図(e)はモーメント発生状態の説明図
である。
【図2】図2は本発明の液体遮断弁の転倒状態の説明図
である。
である。
【図3】従来例の液体遮断弁を示す図である。
2 バルブボデー 4 キャップ 6 フロート 8 スプリング 10 フランジ 12 ビス穴 14 カバー 16 パッキン 18 バルブシート 19 バルブ穴 20 通気管路 22 弁部 26 穴 28 突出部 29 突出部 30 縦溝 31 切欠き 32 ストッパ
Claims (1)
- 【請求項1】 液体を貯蔵するタンクの上部に設けられ
る内部中空のバルブボデーと、 該バルブボデーの中空内部に上下可動に保持されている
フロートと、 前記バルブボデーの上部に開口するタンク内部と外部空
間とを連通する通路と、 前記バルブボデーの内部上面に開口する前記通路の開口
部に設けられるバルブシートと、 前記フロートの上部に設けられ前記バルブシートに接離
して通路を開閉する弁部と、を備えた液体遮断弁におい
て、 前記バルブシートを前記フロートの重心を通る垂直線か
ら所定距離だけ離れた位置に設けると共に、前記フロー
トを傾動可能に保持したことを特徴とする液体遮断弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25939794A JPH08100869A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 液体遮断弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25939794A JPH08100869A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 液体遮断弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08100869A true JPH08100869A (ja) | 1996-04-16 |
Family
ID=17333571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25939794A Pending JPH08100869A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 液体遮断弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08100869A (ja) |
-
1994
- 1994-09-29 JP JP25939794A patent/JPH08100869A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4991615A (en) | Tank pressure control apparatus | |
US6035884A (en) | Liquid fuel baffle for vent apparatus | |
US7207347B2 (en) | Dual function valve for fuel tank | |
US6508263B1 (en) | Float operated fuel tank vapor vent valve | |
US5044397A (en) | Tank pressure control apparatus | |
US6336466B1 (en) | System for the venting of a liquid tank | |
JPH04236870A (ja) | 燃料蒸気逃がし弁 | |
KR20120023775A (ko) | 동적 압력 방출이 일어나는 연료 증기 벤트 밸브 | |
JP2000352364A (ja) | 車輛用燃料供給バルブ | |
US6612324B2 (en) | Fill limit vapor valve with variable vapor venting capability | |
JP3909837B2 (ja) | 燃料タンクの燃料流出規制装置 | |
JPH11511221A (ja) | オーバーフィリング・バルブ | |
AU705218B2 (en) | Vent valve of a fuel tank for vehicle | |
JP3419137B2 (ja) | 液体遮断弁 | |
JP4609384B2 (ja) | 燃料遮断弁およびブリーザパイプ | |
JPH07257205A (ja) | 燃料タンク用フロートバルブ | |
KR101436180B1 (ko) | 액체 탱크 벤트 시스템 | |
JPH08100869A (ja) | 液体遮断弁 | |
JPH08114274A (ja) | 液体遮断弁 | |
JP2943396B2 (ja) | 燃料タンクの蒸発燃料処理装置 | |
JP4193782B2 (ja) | 燃料遮断弁 | |
JP3877915B2 (ja) | 液体遮断弁 | |
JP3377366B2 (ja) | 液体遮断弁装置 | |
JPH0867155A (ja) | 液体遮断弁 | |
JP2024114258A (ja) | 燃料タンク用弁装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20021008 |