JPH0867155A - 液体遮断弁 - Google Patents

液体遮断弁

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JPH0867155A
JPH0867155A JP22736594A JP22736594A JPH0867155A JP H0867155 A JPH0867155 A JP H0867155A JP 22736594 A JP22736594 A JP 22736594A JP 22736594 A JP22736594 A JP 22736594A JP H0867155 A JPH0867155 A JP H0867155A
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JP
Japan
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valve
float
tank
valve body
valve seat
Prior art date
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Withdrawn
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JP22736594A
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English (en)
Inventor
Hideo Nemoto
秀男 根本
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Publication date
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】閉弁した後の再開弁時に、弁部材が弁座から離
れなくなるのを防止し得る液体遮断弁を提供する。 【構成】フロート3と弁部16が係合する係合部18
を、弁部16の弁座当接部11の中心に対して所定距離
だけ偏倚した位置に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動車等の燃
料タンク等に用いられて、通常の状態では燃料タンク等
の内部に発生する圧力(貯蔵する液体が燃料なら、燃料
が気化するからその蒸気圧が内部の圧力となる。)を外
部に逃がし、自動車の走行等による燃料タンク等の動
揺、傾斜、あるいは転倒時には閉弁して、貯蔵している
液体の流出を遮断する液体遮断弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液体遮断弁としては、たとえば、
図5,図6に示すようなものが知られている。すなわ
ち、102が内部中空のバルブボデー、104がバルブ
ボデー102の下部に組み込まれたキャップ、106が
バルブボデー102とキャップ104が作り出す内部の
空間に上下可動に保持されている弁部材を構成するフロ
ートである。108はスプリングで、フロート106の
重量よりも弱いばね力でフロート106に対して上向き
に付勢している。
【0003】バルブボデー102の内部上面中央にはバ
ルブシート118があり、通路120を介して、バルブ
ボデー102の内部を外部に連通させている。また、フ
ロート106の上面中央には突起状の弁部122があっ
て、バルブシート118と共にバルブを構成し、フロー
ト112の上下動によってバルブを開閉する。フロート
112の側面には、複数の縦溝124があって、フロー
ト106の上部と下部の空間を連通させており、液体や
蒸気等が自由に出入りする。
【0004】また、キャップ104の中央には穴126
があって、燃料タンク等の内部とバルブボデー102の
内部とを連通させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記フ
ロート106を持つタイプの液体遮断弁は、燃料タンク
等の内部に入れてある燃料等の液体の浮力により、フロ
ート106の弁部122がバルブシート118に着座し
て閉弁した後に液面が下がっても、燃料タンク内外の圧
力差により、フロート106の弁部122がバルブシー
ト118に固着したまま、離れなくなることがあった。
【0006】本発明は上記した従来技術の問題点を解決
するためになされたもので、その目的とするところは、
閉弁した後の再開弁時に、弁部材が弁座から離れなくな
るのを防止し得る液体遮断弁を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、液体を貯蔵するタンク上部に配
される内部中空の弁本体と、該弁本体の中空内部に挿入
され弁本体内に流入するタンク内の液体の液面と共に上
下動する弁体と、前記弁本体の上部に開口するタンク内
部と外部とを連通する通路と、該通路の開口部に設けら
れる弁座と、を備え、前記弁本体内へ流入する液面の高
さに応じて弁体が弁座に接離して前記通路を開閉する液
体遮断弁において、前記弁体を、フロートと、該フロー
トの上部にフロートに対して相対移動自在に保持される
弁部と、から構成し、前記フロートと弁部が係合する係
合部を、弁部の弁座当接部の中心に対して所定距離だけ
偏倚した位置に設けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明にあっては、タンク傾斜時,転倒時等に
おいて、タンク内の液体が弁本体内に流入し、フロート
がその浮力によって上動して弁部が弁座に着座して閉弁
する。そして、タンクの傾斜等が元に戻ると、タンク内
の液面が下がり、フロートが自重によって下がろうとす
る。
【0009】ここで、フロートは、弁部の中心から偏倚
した位置にある係合部でもって係合しているので、弁部
と弁座との接触している部分のうちの係合部の反対側を
支点としてモーメントを加えることになり、係合部に加
えている力の何倍かの大きな力で弁部を弁座から引き離
すことになる。したがって、タンク内圧と通路内圧の圧
力差によって弁座に貼り付いていても、弁部は弁座から
容易に離れ、フロートと共に下がって開弁することにな
る。
【0010】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。
【0011】本発明の一実施例に係る液体遮断弁を示す
図1において、1は下端が開口した中空のバルブボデ
ー、2がバルブボデー1の下端開口部に組み込まれたキ
ャップである。このバルブボデー1とキャップ2によっ
て内部中空の弁本体を構成しており、バルブボデー1と
キャップ2が作り出す内部の空間にフロート3が上下可
動に保持されている。
【0012】フロート3の上面には、弁部としてのバル
ブ16が乗っており、フロート3の上面に設けられた長
さの異なる2本のかぎ形のつめ17,18が、バルブ1
6を傾動可能に保持している。この短い方のつめ18が
本発明の係合部に相当し、弁部16の弁座当接部として
の弁頭11の中心に対して所定距離だけ偏倚した位置に
設けられている。そして、フロート3が上昇する時は、
バルブ16を傾けることなく正しい姿勢で持ち上げる。
しかし、フロート3が下降する時は、バルブ16を長さ
の異なる2本のかぎ形のつめ17,18で引っ張るため
に、バルブ16に若干の傾きが許容されている。
【0013】4はスプリングで、フロート3の重量より
も弱いばね力でフロート3に対して上向きに付勢してい
る。
【0014】バルブボデー1の外側上部には、固定用の
フランジ5があり、フランジ5には複数のビス穴6があ
る。フランジ5の上に被せているのは固定用のカバー7
であり、フランジ5の下にあるのはパッキン8であっ
て、例えば、燃料タンク等の上部に設けられた穴に、液
体遮断弁は上から差し込んで組み込まれ、カバー7、フ
ランジ5、パッキン8を共に燃料タンク等の上部にビス
止めされ、内部の燃料等の液体が漏れないように固定さ
れる。
【0015】バルブボデー1の内部上面中央には円錐状
の弁座としてのバルブシート9があり、バルブ穴14、
通気管路10を介して、バルブボデー1の内部を外部に
連通させている。また、バルブ16の上面中央には上記
した突起状の弁頭11があって、前記のバルブシート9
に接離し、フロート3の上下動によって開閉弁する。
【0016】フロート3の側面には、複数の縦溝12が
あって、フロート3の上部と下部の空間を連通させてお
り、液体やガスが自由に出入りする。また、キャップ2
の中央には穴13があって、燃料タンク等の内部とバル
ブボデー1の内部とを連通させている。
【0017】以上のように構成された本発明による液体
遮断弁の実施例では、次のように作動する。
【0018】まず、タンク内の液面の下がった通常状態
においては、フロート3は、浮力が作用していないから
自重で下がっており、バルブ16は開いている(図1参
照)。
【0019】この状態では、タンク内ガス圧が高くなる
と、内部のガスはタンク内からキャップ2の穴13を通
って通気管路10へ抜けていく。
【0020】タンクが運搬移動などで動揺したり、傾斜
したり、あるいはタンクが転倒した場合には、タンク内
の液体がキャップ2の穴13を通じてバルブボデー1内
に入り込んで液面が急激に上昇し、フロート3を浮力に
より上昇させる。この時、フロート3はバルブ16を正
しい姿勢で持ち上げ、バルブシート9に正しく当接させ
バルブ16を閉じる(図2参照)。この場合、フロート
3に上向きに付勢しているスプリング4のばね力の働き
は、タンクが傾きすぎて、浮力の効率が悪くなった時に
バルブ16を閉じるのに役立つ。
【0021】タンクが元に戻ると、バルブボデー1内の
液面が下がるから、フロート3の浮力がなくなって自重
で下がろうとし、タンク内の内圧と通気管路20内の圧
力との圧力差によってバルブシート9に貼り付いている
バルブ16を、2本のかぎ形のつめ17,18を介して
引き離し下げようとする。この場合、つめの長さが違う
ために、係合部としての短い方のつめ18のみがバルブ
16に引っかかり引き下げる力を加えることになる。し
たがって、バルブ16の弁頭11とバルブシート9との
接触している部分のうちのつめ18の反対側を支点とし
てモーメントを加えることになり、つめ18が加えてい
る力の何倍かの大きな力で引き離すことになる(図3参
照)。このために、バルブ16はバルブシート9から容
易に離れて、フロート3と共に下がり開弁することにな
る。
【0022】図4(a),(b)は、バルブ16によりモー
メントが効果的に加わるようにするために、つめ17,
18と直角方向にスリット20を設けた例を示してい
る。このようにスリット20を設ければ、モーメントに
よってバルブ16がスリット20の部分で屈曲し、弁頭
11が剥がれ易くなる。
【0023】また、モーメントを効果的にするには、力
の倍率を大きくすることであり、そのためには、バルブ
穴14の所定の大きさに対して、バルブ3の弁頭11と
バルブシート9との接触している部分を小さくすること
も有効である。この点、図4に示すように、バルブシー
ト9は皿状であり、弁頭11の先端側がバルブシート9
に対して線接触状態となっていることは、望ましい形状
である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フロートと弁部が係合する係合部を、弁部の弁座当接部
の中心に対して所定距離だけ偏倚した位置に設けたの
で、閉弁後にフロートが自重で下がろうとした場合に、
弁部と弁座との接触している部分のうちの係合部の反対
側を支点としてモーメントを加えることになり、固着し
ている弁部を弁座から容易に引き離すことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る液体遮断弁の開弁状態
時の正面断面図である。
【図2】本発明の液体遮断弁の液面上昇による閉弁状態
の正面断面図である。
【図3】本発明の液体遮断弁の液面下降による開弁しよ
うとする時の正面断面図である。
【図4】本発明の液体遮断弁のバルブ部分の他の実施例
の拡大説明図である。
【図5】従来例の液体遮断弁の正面断面図である。
【図6】図5の従来例の液体遮断弁の閉弁状態を示す部
分図である。
【符号の説明】
1 バルブボデー 2 キャップ 3 フロート 4 スプリング 5 フランジ 6 ビス穴 7 カバー 8 パッキン 9 バルブシート(弁座) 10 通気管路 11 弁頭 12 縦溝 13 穴 14 バルブ穴 16 バルブ 17 つめ(長い方) 18 つめ(短い方)(係合部) 20 スリット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体を貯蔵するタンク上部に配される内部
    中空の弁本体と、該弁本体の中空内部に挿入され弁本体
    内に流入するタンク内の液体の液面と共に上下動する弁
    体と、前記弁本体の上部に開口するタンク内部と外部と
    を連通する通路と、該通路の開口部に設けられる弁座
    と、を備え、 前記弁本体内へ流入する液面の高さに応じて弁体が弁座
    に接離して前記通路を開閉する液体遮断弁において、 前記弁体を、フロートと、該フロートの上部にフロート
    に対して相対移動自在に保持される弁部と、から構成
    し、 前記フロートと弁部が係合する係合部を、弁部の弁座当
    接部の中心に対して所定距離だけ偏倚した位置に設けた
    ことを特徴とする液体遮断弁。
JP22736594A 1994-08-29 1994-08-29 液体遮断弁 Withdrawn JPH0867155A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22736594A JPH0867155A (ja) 1994-08-29 1994-08-29 液体遮断弁

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JP22736594A JPH0867155A (ja) 1994-08-29 1994-08-29 液体遮断弁

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JPH0867155A true JPH0867155A (ja) 1996-03-12

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ID=16859666

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JP22736594A Withdrawn JPH0867155A (ja) 1994-08-29 1994-08-29 液体遮断弁

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JP (1) JPH0867155A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007016923A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Kyosan Denki Co Ltd フロートバルブの開弁構造
JP2008275031A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Nifco Inc 燃料タンク用弁装置
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Effective date: 20011106