JPH0810079A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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Publication number
JPH0810079A
JPH0810079A JP15202194A JP15202194A JPH0810079A JP H0810079 A JPH0810079 A JP H0810079A JP 15202194 A JP15202194 A JP 15202194A JP 15202194 A JP15202194 A JP 15202194A JP H0810079 A JPH0810079 A JP H0810079A
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JP
Japan
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seat
seat back
lower back
seated person
tilting
Prior art date
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Application number
JP15202194A
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English (en)
Inventor
Michihiro Katsuragi
道裕 桂木
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中折れ時の下背部の傾斜角度を任意に設定で
き、限られたスペースでも着座者への追従性が向上し良
好な座り心地が得られるシートの提供。 【構成】 シートバック3に設けられ着座者の背部上側
を支持する上背部7と、シートバック3に設けられ着座
者の背部下側を支持する下背部11と、下背部11をシ
ート前後方向に独立して傾動させる下背部傾動機構13
とを備え、上背部7の下端部7aは、下背部11のシー
ト後方への傾動に連動して後方に引込まれるように下背
部11の上端部11aに接続し、下背部傾動機構13
は、着座者の上体の傾き支点Pを略中心として下背部1
1を傾動させるシート1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、中折れするシートバ
ックを備えた車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の車両用シートとして、例
えば図7に示すものが知られている(特公昭57−11
580号公報参照)。
【0003】このシート101は、シートバック103
のリクライニング操作と中折れ操作とを同時に行うもの
であり、シートクッション105は、位置調整が可能な
ように、フロア107上に固定されたシートトラック1
09に対してシート前後方向へスライド可能に載置され
ている。シートバック103は、上背部111,と下背
部113の二分割に形成され、上背部111と下背部1
13、及び下背部113とシートクッション105と
は、それぞれヒンジ部材115,117によって連結さ
れている。上背部111に固定されたアジャスタ119
の長孔121には、車体パネル123に固定されたブラ
ケット125のピン127が摺動可能に挿入され、これ
により上背部111は車体パネル123上にピン支持さ
れている。
【0004】このような構成の車両用シート101で
は、着座者がリクライニング操作を行う場合、図7中二
点鎖線で示すように、シートクッション105を前方へ
スライド移動させる。これにより、下側のヒンジ部材1
15も前進し、結果的にシートバック103がシート後
方へ倒れた状態となる。一方、上背部111は、長孔1
21とピン127との結合により移動方向が制限されて
いるため、上背部111と下背部113との間の角度が
つけられた中折れ状態となり、着座者の背部全体が上背
部111及び下背部113によって支承され、着座者は
安楽な姿勢を保つことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の車両用シート101にあっては、シートクッショ
ン105の前方移動に連動してリクライニングと中折れ
が同時に生じる機構となっているため、中折れ時の下背
部113の傾斜角度をリクライニング角度と独立して任
意に設定することができなかった。
【0006】また、シートバック103を傾斜させる場
合、着座者がシートクッション105と一緒に前方に移
動するが、自動車の車室は限られた閉空間であるため、
前席部や後席部においてシート101を着座者に追従さ
せて動かすだけの十分なスペースを確保できない場合が
あった。このため、着座者とシート101との密着性に
限界が生じ、良好な座り心地が得られない恐れがあっ
た。
【0007】そこでこの発明は、中折れ状態とした下背
部の傾斜角度を任意に選択でき、かつ、限られたスペー
スの中でシートバックの着座者への追従性を向上させて
良好な座り心地を確保することができる車両用シートの
提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、シートバックに設けられ着
座者の背部上側を支持する上背部と、シートバックに設
けられ着座者の背部下側を支持する下背部と、前記下背
部をシート前後方向に独立して傾動させる下背部傾動機
構とを備え、前記上背部の下端部は、前記下背部のシー
ト後方への傾動に連動して後方に引込まれるように前記
下背部の上端部に接続し、前記下背部傾動機構は、前記
着座者の上体の傾き支点を略中心として前記下背部を傾
動させることを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の車
両用シートであって、前記シートバックの内側に、該シ
ートバックの外縁部を支持する枠体状のシートバックフ
レームを設け、前記下背部傾動機構は、前記下背部の内
部に設けられて該下背部を支持する内部フレームを備
え、前記内部フレームは、前記着座者の上体の傾き支点
を略中心として回転移動自在に前記シートバックフレー
ムに連結したことを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の車両用シートであって、前記上背部の上端部
は、前記下背部傾動機構による下背部のシート後方への
傾動に連動してシート後方へ移動自在に設けたことを特
徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1、請求項
2、又は請求項3のいずれかに記載の車両用シートであ
って、前記シートバックを全体的に傾動するリクライニ
ング機構を備えていることを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明では、着座者が下背部傾動
機構を操作することにより、下背部が独立してシート後
方に傾動する。このとき、上背部の下端部が下背部に連
動してシート後方に引込まれるので、シートバックが中
折れ状態となる。すなわち、シートクッションの移動や
シートバック全体の傾動などを伴うことなく、シートバ
ックを中折れ状態とすることができる。
【0013】また、下背部傾動機構は下背部を独立して
シート後方に傾動するので、シートバック中折れ時の下
背部の傾斜角度を、シートバックの傾斜状態によらず独
立して任意に設定することができる。
【0014】また、下背部は、着座者の上体の傾き支点
を略中心として傾動するので、中折れ時に傾斜する着座
者の背部下側とシートバックの下背部との位置関係が、
下背部の傾動の前後においてほぼ一定状態に維持され
る。これにより、中折れ時に着座者の上体とシートバッ
クとの間にずれが生じることがなく、シートバックの着
座者への追従性を向上させることができる。
【0015】請求項2記載の発明では、下背部の内部に
内部フレームを設け、枠体状のシートバックフレーム
に、着座者の上体の傾き支点を略中心として回転移動自
在となるように内部フレームを連結するという簡単な構
造によって、請求項1記載の発明と同様の作用を得るこ
とができる。
【0016】請求項3記載の発明では、請求項1又は請
求項2記載の発明の作用に加えて、上背部の上端部を下
背部の後傾に連動してシート後方へ移動自在に設けたの
で、シートバックが中折れ状態となって上背部の下端部
がシート後方へ引込まれても、上背部の上端部がこれに
追従してシート後方へ移動する。従って、シートバック
の中折れ時に、着座者の背部上側がシート後方へ下が
り、着座者の頭部とヘッドレストとの距離を所定間隔に
維持することができる。
【0017】請求項4記載の発明では、請求項1、請求
項2、又は請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加
えて、シートバックをリクライニング機構によって全体
的に傾動するとともに、これと独立して下背部のみを下
背部傾動機構によって傾動することができる。
【0018】
【実施例】以下この発明の第1実施例を、図面に基づい
て説明する。図1はこの発明の第1実施例にかかるシー
トを模式的に示した側面図、図2は図1のシートの外観
斜視図、図3は図1のシートの内部構造を示す斜視図、
図4はシートと着座者との関係を示す模式図、図5は図
1の要部拡大図である。
【0019】図1ように、車両用シート1は、着座者の
臀部を支持するシートクッション2と、着座者の背部を
支持するシートバック3と、シートバック3全体をシー
ト前後方向に傾動させるリクライニング機構41を備え
ている。シートバック3には、上背部としてのシートバ
ック上部メイン部7と、下背部としてのシートバック下
部メイン部11と、シートバック下部メイン部11をシ
ート前後方向に独立して傾動させる下背部傾動機構13
が設けられている。
【0020】シートバック上部メイン部7はシートバッ
ク上部5の中央部分であり、着座者の背部上側を支持す
る。シートバック下部メイン部11はシートバック下部
9の中央部分であり、着座者の背部下側を支持する。シ
ートバック上部5とシートバック下部9はウレタン等の
弾性樹脂材10によって一体に成形されており、シート
バック上部メイン部7の下端部7aとシートバック下部
メイン部11の上端部11aの間には溝形状の易屈曲部
19が設けられている。また図2のように、上下の両メ
イン部7,11の左右両側には、着座者の上体を側方か
ら支持するサイドサポート部15,17が上下方向に連
続して設けられている。
【0021】シートバック3内側の弾性樹脂材10に
は、図3に示す枠体状のシートバックフレーム21が埋
設されており、弾性樹脂材10の外縁部はシートバック
フレーム21によって支持されてる。シートバックフレ
ーム21は、管状に形成された上部23及び下部25
と、左右両側において上部23と下部25を連結する側
板部27,29を備えている。図1のように、シートバ
ック上部7の上方内側とシートバック下部9の下方内側
の弾性樹脂材10には、それぞれ上部収容部31と下部
収容部33が形成されている。シートバックフレーム2
1の上部23及び下部25は、弾性樹脂材10に包まれ
るように上部収容部31及び下部収容部25に収容され
ている。
【0022】図3のように、リクライニング機構41
は、可動部43と、車体フロア側に固定された固定部4
5と、可動部43を固定部45に回動自在に支持する軸
部47とを備えている。シートバックフレーム21の左
右の側板部27,29の下端は、可動部43に連結さ
れ、シートバックフレーム21は、リクライニング機構
41の軸部47を中心に回動し所望の傾きで固定され
る。これにより、シートバック3が軸部47を中心とし
て全体的に傾動する。
【0023】前記下背部傾動機構13は、シートバック
下部メイン部11の内部に設けられシートバック下部メ
イン部11を支持する内部フレーム51と、内部フレー
ム51の上方をシートバックフレーム21に連結するリ
ンク53及びギヤ55と、ギヤ55を回動させて所望の
位置で固定する操作ダイヤル57と、内部フレーム51
の下方をシートバックフレームに連結する長孔59とか
ら構成されている。
【0024】内部フレーム51は、シートバックフレー
ム23の左右両側の側板部27,29の間に設けられ、
両側板部27,29に回転移動自在に連結されている。
内部フレーム51は、棒体状に形成された上部61及び
下部63と、左右両側において上部61と下部63を連
結する棒体状の側部65,67とから構成され、左右の
側部65,67の間には複数のSバネ69が張られてい
る。図1のように、内部フレーム51には、シートバッ
ク下部メイン部11の弾性樹脂部材10が固定され、S
バネ61が弾性樹脂部材10を支えている。
【0025】図3のように、内部フレーム51の上部6
1及び下部63の左右両端61a,61b,63a,6
3bは、側部65,67よりも外側に突設されている。
内部フレーム51の下部63の左右両端63a,63b
は、シートバックフレーム21の左右両側の側板部2
7,29に設けられた長孔59に挿入されて支持されて
いる。内部フレーム51の上部61の左端61a(一
端)は、シートバックフレーム21の左側の側板部27
に回動自在に設けられたリンク53に連結され、同右端
61b(他端)は、シートバックフレーム21の右側の
側板部29に回動自在に設けられたギヤ55の一端55
aに連結されている。リンクの回動軸71とギヤの回動
軸73とは同軸に設けられ、ギヤ55の他端55bは、
操作ダイヤル57のシャフト57aの先端に設けられた
操作ギヤ75と噛合っている。
【0026】図1のように、内部フレーム51が最も立
った基本状態(実線示)では、シートバック下部メイン
部11がシートバック上部メイン部7とほぼ同じ傾きと
なるように設定されている。かかる基本状態から操作ダ
イヤル57を図中矢印A方向に回動させると、操作ギヤ
75を介してギヤ55が図中B方向に回動するとともに
内部フレーム51の下部63の両端63a,63bが長
孔59を下方に移動し、内部フレーム51が傾動して、
シートバック下部メイン部11が傾く。シートバック下
部メイン部11が後傾すると、シートバック下部メイン
部11の上端部11aがシート後方に移動する。このと
き、シートバック上部メイン部7の上端部7bは、シー
トバックフレーム21の上部23に支持されているため
にシート後方へ移動しないが、シートバック上部メイン
部7の下端部7aはシート後方に引込まれ、シートバッ
ク3が易屈曲部19で屈曲して中折れ状態となる。すな
わち、シートバック上部メイン部7の下端部7aは、シ
ートバック下部メイン部11の後傾に連動して引込まれ
るようにシートバック下部メイン部11の上端部11a
に接続されている。
【0027】また内部フレーム51は、シートクッショ
ン2上方の仮想的な支点Pを略中心として、前記基本状
態から角度θ傾いた後傾状態(二点鎖線示)まで傾動す
るように設定されている。この支点Pは、図4のよう
に、シート1の着座者の上体が傾斜する際の傾き支点で
ある。図1のように、内部フレーム51の下部を支持す
る長孔59は、着座者の傾き支点Pを略中心とした円周
L1 に沿って形成され、内部フレーム51の下部63の
移動軌跡は前記円周L1 上に規制される。また、ギヤ5
5及びリンク53の回転中心である回動軸71,73
は、内部フレーム51の上部61が着座者の傾き支点P
を中心として前記基本状態から後傾状態までの移動する
際の移動角度θの二等分線とほぼ一致する位置に設けら
れ、内部フレーム51の上部61は着座者の傾き支点P
を略中心とした円周L2 に沿って回転移動する。すなわ
ち、内部フレーム51の上部61と下部63は共に着座
者の傾き支点Pを略中心とした円周L1 ,L2 上を移動
するので、内部フレーム51全体が着座者の傾き支点P
を略中心として回転移動する。従って、内部フレーム5
1に固定されたシートバック下部メイン部11は、見か
け上、着座者の上体の傾動と同様に着座者の傾き支点P
を中心として全体的に傾動する。
【0028】次に作用を説明する。
【0029】図1のように、着座者が操作ダイヤル57
を矢印A方向に回転すると、ギヤ55は軸部73を中心
として矢印B方向に回転し、内部フレーム51が基本状
態(実線示)からシート後方に傾動して後傾状態(二点
鎖線示)となる。
【0030】このとき、シートバック上部メイン部7の
下端部7aがシートバック下部メイン部11に連動して
シート後方に引込まれるので、シートバック3が中折れ
状態となる。すなわち、シートクッション2の移動やシ
ートバック3全体の傾動などを伴うことなく、限られた
スペースの中でも十分なシートバック3を中折れ状態を
得ることができる。
【0031】また下背部傾動機構13は、内部フレーム
51の回転移動によってシートバック下部メイン部11
を独立してシート後方に傾動するので、中折れ時のシー
トバック下部メイン部11の傾斜角度を独立して任意に
設定することができる。
【0032】また内部フレーム55の下部63の移動軌
跡は、長孔59によって着座者の傾き支点Pを略中心と
した円周L1 上となるように規制され、内部フレーム5
5の上部61の移動軌跡は、ギヤ55及びリンク53に
よって着座者の傾き支点Pを略中心とした円周L2 上と
なるように規制される。これにより、図5のように、内
部フレーム51は着座者の傾き支点Pを略中心として回
転移動し、内部フレーム55に固定されたシートバック
下部メイン部11は、見かけ上、着座者の上体の傾動と
同じ着座者の傾き支点Pを中心として全体的にシート後
方に傾動する。すなわち、シートバック下部メイン部1
1の傾動に従って着座者の上体中心線が基本位置(K1
)から後傾位置(K2 )まで傾くときに、傾斜中心線
K1 ,K2と内部フレーム51との距離Dが等しく維持
される。これにより、シートバック下部メイン部11の
傾動の前後において、着座者の背部下側とシートバック
下部メイン部11との距離がほぼ同じ距離に保たれ、両
者の位置関係がほぼ一定状態に維持される。
【0033】従って、図4に示すように、シートバック
下部メイン部11の後傾時には、着座者の背部下側は、
基本姿勢S0 からシート後方へ傾斜した姿勢S1 とな
り、着座者の背部上側(胸部)は、基本姿勢S0 よりも
シート前方へ起きた姿勢S2 となるので、シートバック
3を中折れ状態としても着座者の上体とシートバック3
との間にずれが生じることがなく、シートバック3の着
座者への追従性を向上させることができる。この結果、
着座者の背部全体がシートバック上部メイン部7及びシ
ートバック下部メイン部11によって支承され、良好な
座り心地を確保することができる。
【0034】また、かかるシートバック3は、シートバ
ック下部メイン部11に内部フレーム51を設け、この
内部フレーム51を、着座者の上体の傾き支点Pを略中
心として回転移動自在となるようにシートバックフレー
ム21に連結するという簡単な構造であるため、実用性
に富む。
【0035】さらに、シートバック3をリクライニング
機構41によって全体的に後傾させるとともに、これと
独立してシートバック下部メイン部11のみを下背部傾
動機構13によって後傾させることができるので、シー
トバック3の中折れ形状を任意に設定することができ、
着座者の多様な要求に的確に対応することができる。
【0036】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図6は本実施例の第2実施例の模式的な側面図であ
り、第1実施例と同様の部分には同一の符号を付してそ
の説明を省略する。
【0037】本実施例は、シートバック上部メイン部7
を、下背部傾動機構13によるシートバック下部メイン
部11の後傾に連動してシート後方へ移動自在に設けた
ものである。
【0038】図6に示すように、シートバック上部メイ
ン部7の上方内側に形成された上部収容部31には、シ
ート前方斜め上方に向かって、シートバックフレーム2
1の上部23と嵌合自在な溝部81が設けてある。溝部
81は、シートバック3が基本状態(実線示)にあると
きは、シートバックフレーム21の上部23から外れて
位置する。シートバック3が中折れ状態となると、シー
トバック上部メイン部7の下端部7aがシート後方に引
込まれ、溝部81はシート後方斜め下方に向かって移動
してシートバックフレーム21の上部23に嵌まり、シ
ートバック上部メイン部7の上端部7bが溝部81に沿
ってシート後方に移動する。
【0039】本実施例によれば、第1実施例の作用、効
果に加え、シートバック上部メイン部7の上端部7bを
シートバック下部メイン部11の後傾に連動してシート
後方へ移動自在に設けたので、シートバック下部メイン
部11が後傾しシートバック上部メイン部7の下端部7
aがシート後方へ引込まれたときに、シートバック上部
メイン部7の上端部7bがこれに追従してシート後方へ
移動する。すなわち、基本位置における着座者の傾斜中
心線K1 からシートバック上部メイン部7の上端部7b
までの距離E0 は、後傾位置(K2 )において距離E2
となるが、この距離E2 は、第1実施例のようにシート
バック上部メイン部7の上端部7bが後方へ移動しない
場合の距離E1 よりも大きくなり、第1実施例と比べシ
ートバック上部メイン部7がシート後方に傾く。
【0040】従って、図4に示すように、着座者の背部
下側は、基本姿勢S0 からシート後方へ傾斜した後傾姿
勢S1 となるが、着座者の背部上側(胸部)は、基本姿
勢S0 とほぼ同じ姿勢に保持されるので、シートバック
上部7の上側に設けたヘッドレスト77と着座者の頭部
との間隔を、シートバック3の基本状態と中折れ状態で
ほぼ同じ間隔に維持することができる。これにより、シ
ートバック3の中折れ時に、着座者の頭部がヘッドレス
ト77から離れることがなく、上部収容部31に溝部8
1を設けるという簡単な構造によって、より良好な座り
心地を確保することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1記載
の発明によれば、シートクッションの移動やシートバッ
ク全体の傾動などを伴うことなく、限られたスペースの
中でも十分なシートバックを中折れ状態を得ることがで
き、かつ、中折れ時の下背部の傾斜角度を独立して任意
に設定することができる。
【0042】また、中折れ時に着座者の上体とシートバ
ックとの間にずれが生じることがなく、シートバックの
着座者への追従性を向上させることができ、着座者の背
部全体が上背部及び下背部によって支承され、良好な座
り心地を確保することができる。
【0043】請求項2記載の発明によれば、内部フレー
ムを設けるという簡単な構造によって、請求項1記載の
発明と同様の効果を得ることができ、実用性に富む。
【0044】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は請求項2記載の発明の効果に加えて、シートバックの
中折れ時に、着座者の頭部とヘッドレストとの距離を所
定間隔に維持することができ、より良好な座り心地を確
保することができる。
【0045】請求項4記載の発明によれば、請求項1、
請求項2、又は請求項3のいずれかに記載の発明の効果
に加えて、シートバックをリクライニング機構によって
全体的に後傾させるとともに、これと独立して下背部の
みを下背部傾動機構によって後傾させることができるの
で、シートバックをの中折れ形状を任意に設定すること
ができ、着座者の多様な要求に的確に対応することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の模式的な側面図である。
【図2】図1の外観斜視図である。
【図3】図1の内部構造を示す斜視図である。
【図4】シートと着座者との関係を示す模式図である。
【図5】図1の要部拡大図である。
【図6】第2実施例の模式的な側面図である。
【図7】従来例の側面図である。
【符号の説明】
1 車両用シート 3 シートバック 7 シートバック上部メイン部(上背部) 7a シートバック上部メイン部の下端部 7b シートバック上部メイン部の上端部 11 シートバック下部メイン部(下背部) 11a シートバック下部メイン部の上端部 13 下背部傾動機構 21 シートバックフレーム 41 リクライニング機構 51 内部フレーム P 着座者の上体の傾き支点

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックに設けられ着座者の背部上
    側を支持する上背部と、 シートバックに設けられ着座者の背部下側を支持する下
    背部と、 前記下背部をシート前後方向に独立して傾動させる下背
    部傾動機構とを備え、 前記上背部の下端部は、前記下背部のシート後方への傾
    動に連動して後方に引込まれるように前記下背部の上端
    部に接続し、 前記下背部傾動機構は、前記着座者の上体の傾き支点を
    略中心として前記下背部を傾動させることを特徴とする
    車両用シート。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用シートであって、 前記シートバックの内側に、該シートバックの外縁部を
    支持する枠体状のシートバックフレームを設け、 前記下背部傾動機構は、前記下背部の内部に設けられて
    該下背部を支持する内部フレームを備え、 前記内部フレームは、前記着座者の上体の傾き支点を略
    中心として回転移動自在に前記シートバックフレームに
    連結したことを特徴とする車両用シート。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の車両用シー
    トであって、 前記上背部の上端部は、前記下背部傾動機構による下背
    部のシート後方への傾動に連動してシート後方へ移動自
    在に設けたことを特徴とする車両用シート。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2、又は請求項3のい
    ずれかに記載の車両用シートであって、 前記シートバックを全体的に傾動するリクライニング機
    構を備えていることを特徴とする車両用シート。
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