JPH08100396A - 剥離紙 - Google Patents

剥離紙

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JPH08100396A
JPH08100396A JP23297794A JP23297794A JPH08100396A JP H08100396 A JPH08100396 A JP H08100396A JP 23297794 A JP23297794 A JP 23297794A JP 23297794 A JP23297794 A JP 23297794A JP H08100396 A JPH08100396 A JP H08100396A
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JP
Japan
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release paper
paper
adhesive
tape
label
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Pending
Application number
JP23297794A
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English (en)
Inventor
Takashi Kawaguchi
隆 川口
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】記録装置内を通過する際に静電気が発生するこ
となく、剥離紙の背面がべとついたりすることがなく、
粘着加工時にカールすることがない粘着ラベル及び粘着
シートを作成可能な剥離紙を提供すること 【構成】帯電防止剥離紙10は、紙基材11上に帯電防
止剤を混入したアンダー層12が形成され、このアンダ
ー層12上にシリコン層13が形成され、シリコン層1
3、アンダー層12、紙基材11が、順に積層された状
態となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着ラベルもしくは粘
着シートに用いられる剥離紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】印字面を有するラベル及びシート基材の
片面に粘着剤を塗布し、剥離紙を張り合わせることによ
って形成された粘着ラベル及び粘着シートが多くの分野
にて使用されている。
【0003】上記粘着ラベルもしくは粘着シートは、ワ
ードプロセッサが内蔵する、または、パソコンに接続さ
れる印字装置を利用して、その印字面に所望の文字や像
が印字される。印字済みの粘着ラベルもしくは粘着シー
トは、好みに応じた大きさ及び形状に切断されることに
より、ファイル等のタイトルを表すラベルとなり、剥離
紙を剥すことにより、ファイルの背表紙等に貼付けられ
る。
【0004】上記ラベルを作成する装置として、実公平
4−34048号公報に記載されているテープ印字装置
のように、文字等が印字された透明なフィルムテープに
長尺状に形成された剥離紙付き両面粘着テープを貼合わ
せる装置が知られている。
【0005】このテープ印字装置は、図3に示すよう
に、サーマルヘッド21を備えたテープ印字装置20
と、そのテープ印字装置20に着脱自在に装着されるテ
ープカセット22とからなる。尚、テープカセット22
は上蓋を除いて示されている。
【0006】テープカセット22は、透明なフィルムテ
ープ23が巻回されたフィルムテープスプール24、熱
転写リボン25がそのインク面を内側にして巻回された
リボン供給スプール26、リボン供給スプール26から
引き出された熱転写リボンを巻取るリボン巻取スプール
27、フィルムテープ23とほぼ同一幅で片面に剥離紙
が貼着された両面粘着テープ28が剥離紙を外側にして
巻回された両面粘着テープスプール29、及びこの両面
粘着テープ28とフィルムテープ23とを整合する整合
ローラ30を内部に収納するものであり、図示しない上
蓋と支持部を介して上記各スプールを回転可能に支持す
る。
【0007】テープカセット22に設けられた凹部31
には、サーマルヘッド21が配置され、更に整合ローラ
30及びサーマルヘッド21の反対側には、テープ印字
装置20に対して回転可能に支持された支持体32上に
配設された送りローラ及びプラテンローラが対向配置さ
れている。上記支持体32が図示しない付勢部材により
付勢されて、プラテンローラ34はサーマルヘッド21
に対し、また、送りローラ33は整合ローラ30に対し
圧接されている。
【0008】上記のように構成されたテープ印字装置2
0は、所望の文字が入力した後に印字キー(図示しな
い)の押下に従い、サーマルヘッド21による印字制御
が開始される。
【0009】印字制御が開始されると、整合ローラ30
と送りローラ33とによりフィルムテープ23がスプー
ル24から引き出されつつサーマルヘッド21とプラテ
ンローラ34の方向へ送られる。また、これと同時に、
熱転写リボン25もリボン供給スプール26から引き出
され、フィルムテープ23と同様に、サーマルヘッド2
1とプラテンローラ34の方向へ送られる。
【0010】かかるフィルムテープ23、熱転写リボン
25の送り動作と同期してサーマルヘッド21により文
字等が熱転写リボン25を介してフィルムテープ23上
に印字される。そして、印字されたフィルムテープ23
は、整合ローラ30と送りローラ33の方向に送られ
る。そして、整合ローラ30が、送りローラ33と協働
して両面粘着テープ28をスプール29から引き出すと
ともに、両面粘着テープ28の粘着面をフィルムテープ
23との印字面に貼付け整合する。これにより粘着ラベ
ルPが作成される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記テ
ープ印字装置において印字の際に、整合ローラ30と両
面粘着テープ28の剥離紙が接触する。また、粘着ラベ
ルもしくは粘着シートをワードプロセッサに内臓される
印字装置やパソコンに接続されたプリンタにて印字する
際にも、粘着ラベルもしくは粘着シートの剥離紙が、そ
の通過経路に配置されているプラテンや送りローラ等の
部材に接触する。
【0012】その際に、剥離紙に、プラテンや送りロー
ラ等と帯電列が大きく異なる物質を用いると、静電気を
発生する可能性が高くなる。特に、粘着加工をする際
に、剥離紙に粘着剤を塗布し、乾燥後ラベル基材と張り
合わせるいわゆる転写塗工方式を用いると、乾燥機中に
て剥離紙の水分が蒸発によって減少し、静電気の発生す
る可能性が大幅に上昇する。また、静電気は、低温低湿
状態で非常に発生し易くなる。
【0013】従って、印字途中にある粘着ラベル及び粘
着シートは、静電気によりプラテンや送りローラ等に付
着し、送り量に不足が生じて印字された文字や像が判読
不可能になったり、給送不能になったりする。また、印
字済みの粘着ラベル及び粘着シートは、静電気により装
置等に付着してしまい、非常に取扱いが困難になる。加
えて、チリ、ホコリ等を吸引してしまうのである。
【0014】さらに、上記テープ印字装置のようにロー
ル状の両面粘着テープに連続して出力を行うと、テープ
印字装置に静電気が蓄積する場合があり、最悪の場合に
は蓄積した静電気が放電して、テープ印字装置内部の電
子部品を誤動作させる等の悪影響を及ぼすおそれがあ
る。
【0015】そこで、静電気の発生を防止する為に、剥
離紙に多くの水分を含有させる方法が考えられるが、水
分を多く含んだ剥離紙に粘着剤を塗布して乾燥機を通過
させる際に、乾燥機中で剥離紙がカールし易くなり、塗
工作業上の問題となる。また、剥離紙のシリコン塗布面
とは反対側の面(送りローラやプラテンと接触する面)
に帯電防止剤を直接塗布したり、帯電防止剤を含んだ層
を形成する方法も考えられるが、剥離紙背面がべとつい
てしまい、粘着ラベルもしくは粘着シートが給送中に送
りローラやプラテンに巻き付いて給送不能になったり、
積層された複数枚の粘着ラベルもしくは粘着シートから
一枚ずつ分離して給送するときには、分離ができずに数
枚の粘着ラベルもしくは粘着シートが重なって送り出さ
れる等の問題が生じる。
【0016】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、記録装置内を通過する際に静電気
が発生することなく、剥離紙の背面がべとついたりする
ことがなく、粘着加工時にカールすることがない粘着ラ
ベル及び粘着シートを作成可能な剥離紙を提供すること
にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の剥離紙は、紙基材上にシリコン層が設けられ
た剥離紙であって、紙基材とシリコン層との間に、帯電
防止剤が添加されたアンダー層を設けている。
【0018】
【作用】上記構成を有する本発明の剥離紙は、アンダー
層に帯電防止剤が添加されているので、剥離紙の帯電を
防止する。その結果として、この剥離紙を利用した粘着
ラベル及び粘着シートは、静電気の発生が防止される。
【0019】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0020】初めに、図1に本実施例の帯電防止剥離紙
10の構成を示す。帯電防止剥離紙10は、紙基材11
の一方の面にアンダー層12が設けられており、このア
ンダー層12上にシリコン層13が設けられ、シリコン
層13、アンダー層12、紙基材11が、順に積層され
た状態となっている。
【0021】紙基材11は、通常、剥離紙に用いられる
ものであれば何等問題はなく、例えば、上質紙、グラシ
ン紙、模造紙、クラフト紙等が挙げられる。本実施例で
は、上質紙(原紙米坪80g/mm2)を用いた。
【0022】アンダー層12は、上質紙にシリコン層1
3を塗布する際に、塗布したシリコンが上記上質紙の繊
維内部へ染み込むので、シリコンの染み込みを防止する
ために形成されるものである。
【0023】このアンダー層12は、帯電防止剤を混入
可能なポリビニルアルコール、アクリル等の水系塗工液
を使用して形成される。帯電防止剤としてはポリエチレ
ングリコール、ポリオキシエチレンジアミン、第四級ア
ンモニウム塩、ポリスチレンスルホン酸ソーダ等が挙げ
られる。本発明では以下の組成の塗工液を用いて、上記
の上質紙から形成される紙基材11に、公知の塗工方式
にてアンダー層12を形成した。
【0024】 塗工液組成 重量部 ポリビニルアルコール 20 第四級アンモニウム塩 3 水 77 シリコン層13は、通常使用されている剥離用シリコン
を用いる。本実施例では公知の手法を用いて、上記アン
ダー層12を形成した後の紙基材11のアンダー層12
上に、下記の組成の塗工液を塗布・乾燥し、シリコン層
13を形成し、帯電防止剥離紙10を形成した。尚、紙
基材11が露出している面の表面抵抗値は1.0×10
9 であった。
【0025】 塗工液組成 重量部 シリコン 20 信越化学製 KS830 硬化触媒 0.2 信越化学製 CAT−PL−8 トルエン 80 上記のように形成されて帯電防止剥離紙10を用い、こ
の帯電防止剥離紙10のシリコン層13に粘着剤層15
を形成する粘着加工を行い、ラベル基材(東洋紡(株)
製感熱フィルムK1560)16と張り合わせ、所望と
する粘着ラベル17を得た。粘着加工は、張り合わせ対
象であるラベル基材16が感熱フィルムで形成されてい
るため、ラベル基材16の背面に粘着剤を塗布すること
ができない。そこで、帯電防止剥離紙10のシリコン層
13に粘着塗工を行い、乾燥後、ラベル基材15と張り
合わせる転写塗工方式を用いた。
【0026】上記の操作にてでき上がった粘着ラベル2
0を感熱転写方式のプリンタを用いて、10℃10%R
h環境下にて印字試験を行ったところ、アンダー層12
に混入された帯電防止剤により帯電防止剥離紙10は帯
電することがなく、その結果、粘着ラベル20に静電気
等が発生することは無かった。
【0027】従って、粘着ラベル20は、プリンタ内の
送りローラやプラテンに付着すること無く、所定の送り
量にて給送することができ、粘着ラベル20上に良好に
印字を行うことができた。そして、印字品質のよい印字
結果が得られた。
【0028】粘着ラベル20は、上記のようにシート状
に形成して周知のワードプロセッサに内蔵される印字装
置やプリンタの印字用紙として使用することができる。
また、粘着ラベル20を長尺状に形成して粘着テープと
しテープ印字装置の被印字媒体として使用することもで
きる。さらに、帯電防止剥離紙10は、図3に示す両面
粘着テープ28の剥離紙に利用できる。
【0029】比較例 実施例と同様の層構成、即ち、紙基材、アンダー層、シ
リコン層からなる剥離紙のアンダー層に帯電防止剤を添
加せず、上記と同様の方式にて粘着ラベルを形成した。
尚、上記紙基材の露出面の表面抵抗値は、1.0×10
16であった。
【0030】この粘着ラベルを感熱転写方式のプリンタ
を用いて、10℃10%Rh環境下にて印字試験を行っ
たところ、剥離紙が帯電して静電気が発生し、粘着ラベ
ルが静電気によってプリンタ内の送りローラやプラテン
に付着し、粘着ラベルに走行不良が発生した。また、こ
の粘着ラベルをロール状して、連続印字を行ったとこ
ろ、プリンタに静電気が蓄積し、その静電気が放電して
プリンタ内の電子部品に悪影響を及ぼし、プリンタが誤
動作した。
【0031】
【発明の効果】以上、説明したことから明かなように、
本発明の剥離紙は、紙基材上とシリコン層との間に、帯
電防止剤が添加されたアンダー層を設けたので、剥離紙
の帯電を防止することができる。従って、この剥離紙を
使用する粘着ラベルもしくは粘着シートに静電気が発生
するのを防止することができる。
【0032】本発明の剥離紙を使用して粘着ラベルもし
くは粘着シートを作成する際の粘着加工において剥離紙
がカールすることがないので、良好に粘着可能行うこと
ができる。
【0033】また、剥離紙の背面がべとついたりするこ
とがないので、本発明の剥離紙を使用した粘着ラベルも
しくは粘着シートを積層した状態から一枚ずつ分離して
送り出す場合にも、重なって送り出されることが無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】帯電防止剥離紙の構成を示す図である。
【図2】粘着ラベルの構成を示す図である。
【図3】テープ印字装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
10 帯電防止剥離紙 11 紙基材 12 アンダー層 13 シリコン層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/18 D 9349−4F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙基材上にシリコン層が設けられた剥離
    紙において、 紙基材とシリコン層との間に、帯電防止剤が添加された
    アンダー層を設けたことを特徴とする剥離紙。
  2. 【請求項2】 剥離紙の背面の表面抵抗値が、1.0×
    1012以下であることを特徴とする請求項1記載の剥離
    紙。
JP23297794A 1994-09-28 1994-09-28 剥離紙 Pending JPH08100396A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23297794A JPH08100396A (ja) 1994-09-28 1994-09-28 剥離紙

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23297794A JPH08100396A (ja) 1994-09-28 1994-09-28 剥離紙

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Publication Number Publication Date
JPH08100396A true JPH08100396A (ja) 1996-04-16

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ID=16947862

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23297794A Pending JPH08100396A (ja) 1994-09-28 1994-09-28 剥離紙

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JP (1) JPH08100396A (ja)

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