JPH07999Y2 - シート用リクライニング装置 - Google Patents
シート用リクライニング装置Info
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- JPH07999Y2 JPH07999Y2 JP9901189U JP9901189U JPH07999Y2 JP H07999 Y2 JPH07999 Y2 JP H07999Y2 JP 9901189 U JP9901189 U JP 9901189U JP 9901189 U JP9901189 U JP 9901189U JP H07999 Y2 JPH07999 Y2 JP H07999Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotating body
- adjustment mechanism
- rotation
- fine adjustment
- lower arm
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はシート用リクライニング装置に関する。
(従来技術) シート用リクライニング装置の一形式として、シートク
ッション側に固定されるロアアームと同ロアアームの後
部に前後方向へ所定量回動可能に組み付けられてシート
バック側に固定されるアッパアーム間に、同アッパアー
ムの前後方向の傾角を微調整するプラネタリギヤユニッ
ト式の微調整機構と粗調整するラチェットポール式の粗
調整機構を備えるとともに、前記微調整機構による調整
範囲を規制する規制手段を備えてなるシート用リクライ
ニング装置がある。
ッション側に固定されるロアアームと同ロアアームの後
部に前後方向へ所定量回動可能に組み付けられてシート
バック側に固定されるアッパアーム間に、同アッパアー
ムの前後方向の傾角を微調整するプラネタリギヤユニッ
ト式の微調整機構と粗調整するラチェットポール式の粗
調整機構を備えるとともに、前記微調整機構による調整
範囲を規制する規制手段を備えてなるシート用リクライ
ニング装置がある。
この種形式のリクライニング装置においては、微調整機
構によりアッパアームと一体のシートバックの傾角が高
減速で無段階に微調整されるとともに、粗調整機構によ
り高速で複数段に粗調整される。この場合、微調整機構
による調整範囲を全く規制しないと、アッパアームの最
前傾および/または最後傾時で粗調整機構によるロアア
ームに対するアッパアームのロックが解除されている時
に微調整機構を操作すると、微調整機構のロアアーム側
のリングギヤもロアアームに対するロックが解除されて
いるため同リングギヤが操作に応じて回転することにな
る。このため、同リングギヤにアッパアームを前方へ付
勢するスプリングの一端が係止されている場合には、同
スプリングを最大限縮径方向または拡径方向に撓ませ、
また同リングギヤの外周の一部に粗調整機構のラチェッ
トが形成されている場合には、同リングギヤの大きな回
転によりラチェットがポールに対応する位置から大きく
外れ両調整機構の機能を無効にしてしまうおそれがあ
る。従って、微調整機構による調整範囲を規制する規制
手段が必要であり、その例が実開昭61-93150号公報に示
されている。
構によりアッパアームと一体のシートバックの傾角が高
減速で無段階に微調整されるとともに、粗調整機構によ
り高速で複数段に粗調整される。この場合、微調整機構
による調整範囲を全く規制しないと、アッパアームの最
前傾および/または最後傾時で粗調整機構によるロアア
ームに対するアッパアームのロックが解除されている時
に微調整機構を操作すると、微調整機構のロアアーム側
のリングギヤもロアアームに対するロックが解除されて
いるため同リングギヤが操作に応じて回転することにな
る。このため、同リングギヤにアッパアームを前方へ付
勢するスプリングの一端が係止されている場合には、同
スプリングを最大限縮径方向または拡径方向に撓ませ、
また同リングギヤの外周の一部に粗調整機構のラチェッ
トが形成されている場合には、同リングギヤの大きな回
転によりラチェットがポールに対応する位置から大きく
外れ両調整機構の機能を無効にしてしまうおそれがあ
る。従って、微調整機構による調整範囲を規制する規制
手段が必要であり、その例が実開昭61-93150号公報に示
されている。
しかして、上記公報で示された従来公知のリクライニン
グ装置が有する規制手段は微調整機構の回転シャフト上
に設けた回転体(スプロケット)、同回転体とロアアー
ム側ブラケット間にて前記回転シャフト上に回転可能に
設けたストッパアーム、前記回転体に突設され同回転体
の正逆方向の回転時前記ストッパアームの回転方向の各
側縁部に選択的に当接するストッパ、前記ブラケットに
設けられ回転方向の各側縁部に前記ストッパアームの正
逆方向の回転時同ストッパアームの前記各側縁部が選択
的に当接するストッパにより構成されている。第8図に
はかかる規制手段の概略構成を示している。
グ装置が有する規制手段は微調整機構の回転シャフト上
に設けた回転体(スプロケット)、同回転体とロアアー
ム側ブラケット間にて前記回転シャフト上に回転可能に
設けたストッパアーム、前記回転体に突設され同回転体
の正逆方向の回転時前記ストッパアームの回転方向の各
側縁部に選択的に当接するストッパ、前記ブラケットに
設けられ回転方向の各側縁部に前記ストッパアームの正
逆方向の回転時同ストッパアームの前記各側縁部が選択
的に当接するストッパにより構成されている。第8図に
はかかる規制手段の概略構成を示している。
かかる規制手段においては、回転体1のストッパ2の一
側縁部2aがストッパアーム3の他側縁部3bに当接しかつ
同ストッパアーム3の一側縁部3aがブラケット4のスト
ッパ5の他側縁部5bに当接している場合、回転体および
これと一体の回転シャフト6の一側方向への回転が規制
され、微調整機構の同方向への調整が規制されている。
この状態において回転体1は他側方向へは回転可能であ
り、回転体1が同方向へ1回転する直前に先づ同回転体
1のストッパ2の他側縁部2bがストッパアーム3の一側
縁部3aに当接して同ストッパアーム3を一体的に回転さ
せ、次いで回転体1が2回転する直前にストッパアーム
3の他側縁部3bがブラケット4のストッパ5の一側縁部
5aに当接し、回転体1および回転シャフト6のそれ以上
の他側方向への回転が規制され、微調整機構の同方向へ
の調整が規制される。
側縁部2aがストッパアーム3の他側縁部3bに当接しかつ
同ストッパアーム3の一側縁部3aがブラケット4のスト
ッパ5の他側縁部5bに当接している場合、回転体および
これと一体の回転シャフト6の一側方向への回転が規制
され、微調整機構の同方向への調整が規制されている。
この状態において回転体1は他側方向へは回転可能であ
り、回転体1が同方向へ1回転する直前に先づ同回転体
1のストッパ2の他側縁部2bがストッパアーム3の一側
縁部3aに当接して同ストッパアーム3を一体的に回転さ
せ、次いで回転体1が2回転する直前にストッパアーム
3の他側縁部3bがブラケット4のストッパ5の一側縁部
5aに当接し、回転体1および回転シャフト6のそれ以上
の他側方向への回転が規制され、微調整機構の同方向へ
の調整が規制される。
(考案が解決しようとする課題) ところで、かかる規制手段においては回転体1および回
転シャフト6の回転が(1+3/4)回に規制されているた
め、微調整機構の操作力を軽減すべく同機構の減速比を
大きく構成すると同機構による調整範囲が小さくなって
使い勝手が悪く、逆に調整範囲を大きくすべく同機構の
減速比を小さく構成すると同機構の操作には大きな操作
力が必要となって操作が極めて重くなる。従って、本考
案の目的はこれらの問題を解決することにある。
転シャフト6の回転が(1+3/4)回に規制されているた
め、微調整機構の操作力を軽減すべく同機構の減速比を
大きく構成すると同機構による調整範囲が小さくなって
使い勝手が悪く、逆に調整範囲を大きくすべく同機構の
減速比を小さく構成すると同機構の操作には大きな操作
力が必要となって操作が極めて重くなる。従って、本考
案の目的はこれらの問題を解決することにある。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記した形式のリクライニング装置において、
前記規制手段を前記微調整機構の回転シャフト上に一体
回転可能に設けた第1の回転体と、前記ロアアーム側に
回転可能に設けられて前記第1の回転体に一部重合する
第2の回転体とにより構成して、前記第1の回転体には
その回転中心から偏位した部位に係合ピンを突設し、か
つ前記第2の回転体にはその外周に回転方向に所定間隔
離間し前記第1の回転体の正逆回転時前記係合ピンが選
択的に係合して同回転体の回転を規制する一対の係合凹
所と、これら係合凹所間にて前記第2の回転体の外周に
等間隔に開口し前記第1の回転体の回転時前記係合ピン
が進退して前記第2の回転体を回転させる複数の長孔を
設けたことを特徴とするものである。
前記規制手段を前記微調整機構の回転シャフト上に一体
回転可能に設けた第1の回転体と、前記ロアアーム側に
回転可能に設けられて前記第1の回転体に一部重合する
第2の回転体とにより構成して、前記第1の回転体には
その回転中心から偏位した部位に係合ピンを突設し、か
つ前記第2の回転体にはその外周に回転方向に所定間隔
離間し前記第1の回転体の正逆回転時前記係合ピンが選
択的に係合して同回転体の回転を規制する一対の係合凹
所と、これら係合凹所間にて前記第2の回転体の外周に
等間隔に開口し前記第1の回転体の回転時前記係合ピン
が進退して前記第2の回転体を回転させる複数の長孔を
設けたことを特徴とするものである。
(考案の作用・効果) かかる構成のリクライニング装置においては、規制手段
を構成する第1の回転体の係合ピンが第2の回転体の一
方の係合凹所に係合している場合、第1の回転体および
これと一体の回転シャフトの一方向への回転が規制さ
れ、微調整機構の同方向への調整が規制されている。こ
の状態において第1の回転体は他方向へは回転可能であ
り、第1の回転体が同方向へ回転すると係合ピンが第2
の回転体の一方の係合凹所から外れ、第1の回転体が所
定回転すると係合ピンが第1の長孔の開口部に達し、さ
らに第1の回転体が回転すると係合ピンは同長孔を進入
しかつ後退して同長孔から脱出する。係合ピンのかかる
進退により第2の回転体が他方向へ所定量回転し、係合
ピンの脱出により回転を停止する。この状態において第
1の回転体は一方向へ回転可能であり、さらに1回転す
ると係合ピンが第2の回転体の第2の長孔の開口部に達
し、第1の回転体のその後の回転により第2の回転体を
上記のごとく他方向へ所定量回転させる。第1の回転体
は第2の回転体の長孔の数に対応した回数かかる動作を
繰返し、その後の回転により係合ピンは第2の回転体の
他方の係合凹所に係合して第1の回転体の同方向へのそ
れ以上の回転を規制する。従って、第1の回転体および
これと一体の微調整機構の回転シャフトは第2の回転体
に設けた長孔の数に対応した回数プラス略1回回転可能
であり、このため微調整機構による調整範囲を大きく設
定でき、また調整範囲をこれより小さく設定した場合に
は微調整機構の減速比を大きく設定し得て同機構に対す
る操作力を著しく軽減することができる。
を構成する第1の回転体の係合ピンが第2の回転体の一
方の係合凹所に係合している場合、第1の回転体および
これと一体の回転シャフトの一方向への回転が規制さ
れ、微調整機構の同方向への調整が規制されている。こ
の状態において第1の回転体は他方向へは回転可能であ
り、第1の回転体が同方向へ回転すると係合ピンが第2
の回転体の一方の係合凹所から外れ、第1の回転体が所
定回転すると係合ピンが第1の長孔の開口部に達し、さ
らに第1の回転体が回転すると係合ピンは同長孔を進入
しかつ後退して同長孔から脱出する。係合ピンのかかる
進退により第2の回転体が他方向へ所定量回転し、係合
ピンの脱出により回転を停止する。この状態において第
1の回転体は一方向へ回転可能であり、さらに1回転す
ると係合ピンが第2の回転体の第2の長孔の開口部に達
し、第1の回転体のその後の回転により第2の回転体を
上記のごとく他方向へ所定量回転させる。第1の回転体
は第2の回転体の長孔の数に対応した回数かかる動作を
繰返し、その後の回転により係合ピンは第2の回転体の
他方の係合凹所に係合して第1の回転体の同方向へのそ
れ以上の回転を規制する。従って、第1の回転体および
これと一体の微調整機構の回転シャフトは第2の回転体
に設けた長孔の数に対応した回数プラス略1回回転可能
であり、このため微調整機構による調整範囲を大きく設
定でき、また調整範囲をこれより小さく設定した場合に
は微調整機構の減速比を大きく設定し得て同機構に対す
る操作力を著しく軽減することができる。
(実施例) 以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明するに、第
1図には本考案に係るリクライニング装置が示され、か
つ第2図には同装置の主要部が示されている。当該リク
ライニング装置はプラネタリギヤユニット式の微調整機
構10および操作手段20a、ラチェットポール式の粗調整
機構30、微調整機構10の調整範囲を規制する規制手段20
bを備え、これらは車両用シートの図示しないシートク
ッションの一側に固定されるロアアーム41と図示しない
シートバックの一側に固定されるアッパアーム42との間
に配設されている。
1図には本考案に係るリクライニング装置が示され、か
つ第2図には同装置の主要部が示されている。当該リク
ライニング装置はプラネタリギヤユニット式の微調整機
構10および操作手段20a、ラチェットポール式の粗調整
機構30、微調整機構10の調整範囲を規制する規制手段20
bを備え、これらは車両用シートの図示しないシートク
ッションの一側に固定されるロアアーム41と図示しない
シートバックの一側に固定されるアッパアーム42との間
に配設されている。
微調整機構10は第1図および第2図に示すように回転シ
ャフト11、サンギヤ12,3つのプラネタリギヤ13、一対の
リングギヤ14、15からなり、回転シャフト11はアッパア
ーム42をロアアーム41の後部に前後方向へ回転可能に支
持するヒンジピンとしても機能する。回転シャフト11上
にはその中央部にサンギヤ12が一体回転可能に嵌合さ
れ、サンギヤ12を挟んで一対のブッシュ43a、43bが回転
可能に嵌合され、かつブッシュ43bの外端側に後述する
操作手段20aを構成する第1スプロケロツト21が一体回
転可能に嵌合されていて、ブッシュ43b上には第1リン
グギヤ14とサブプレート44とが回転可能に嵌合されてい
る。第1リングギヤ14はアッパアーム42の下端部に同ア
ーム42と一体に形成され、かつサブプレート44はロアプ
レート41の外側に所定の間隔を保って一体的に組み付け
られていて、第1リングギヤ14との間に微調整機構10の
各構成部材を収容している。第1リングギヤ14は皿状の
もので段付凹所の外側凹所の内周に歯部14aを備え、内
側凹所に支持プレート16aが嵌合している。第2リング
ギヤ15は第1リングギヤ14と同様皿状のもので外側凹所
の内周に歯部15aを備え、内側凹所に支持プレート16bが
嵌合している。第2リングギヤ15は支持プレート16bと
ともにブッシュ43b上に回転可能に嵌合している。これ
ら両リングギヤ14,15は互に異なる歯数に設定されてい
る。各プラネタリギヤ13は両支持プレート16a,16bに両
端を回転可能に支持され、両リングギヤ14,15の各歯部1
4a,15aとサンギヤ12の歯部とに噛合している。
ャフト11、サンギヤ12,3つのプラネタリギヤ13、一対の
リングギヤ14、15からなり、回転シャフト11はアッパア
ーム42をロアアーム41の後部に前後方向へ回転可能に支
持するヒンジピンとしても機能する。回転シャフト11上
にはその中央部にサンギヤ12が一体回転可能に嵌合さ
れ、サンギヤ12を挟んで一対のブッシュ43a、43bが回転
可能に嵌合され、かつブッシュ43bの外端側に後述する
操作手段20aを構成する第1スプロケロツト21が一体回
転可能に嵌合されていて、ブッシュ43b上には第1リン
グギヤ14とサブプレート44とが回転可能に嵌合されてい
る。第1リングギヤ14はアッパアーム42の下端部に同ア
ーム42と一体に形成され、かつサブプレート44はロアプ
レート41の外側に所定の間隔を保って一体的に組み付け
られていて、第1リングギヤ14との間に微調整機構10の
各構成部材を収容している。第1リングギヤ14は皿状の
もので段付凹所の外側凹所の内周に歯部14aを備え、内
側凹所に支持プレート16aが嵌合している。第2リング
ギヤ15は第1リングギヤ14と同様皿状のもので外側凹所
の内周に歯部15aを備え、内側凹所に支持プレート16bが
嵌合している。第2リングギヤ15は支持プレート16bと
ともにブッシュ43b上に回転可能に嵌合している。これ
ら両リングギヤ14,15は互に異なる歯数に設定されてい
る。各プラネタリギヤ13は両支持プレート16a,16bに両
端を回転可能に支持され、両リングギヤ14,15の各歯部1
4a,15aとサンギヤ12の歯部とに噛合している。
操作手段20aは第1図〜第5図に示すように第1スプロ
ケット21、第2スプロケット22、これら両スプロケット
21,22に懸装された駆動用チェーン23、トーションスプ
リング24、操作シャフト25および操作ハンドル26からな
る。第1スプロケット21は微調整機構10の回転シャフト
11上にこれと一体回転可能に嵌合され、かつ第2スプロ
ケット22はロアアーム42の前端に支持した支持ピン27上
に回転可能に嵌合されている。第2スプロケット22、ト
ーションスプリング24および操作シャフト25は逆転防止
用の公知のブレーキ機構を構成しており、第4図および
第5図に示すように組付けられてハンドル26の正逆いず
れの方向への回転操作によっても操作シャフト25がトー
ションスプリング24を拡開して第2スプロケット22を回
転させ、第2スプロケット22が自ら回転しようとする場
合にはトーションスプリング24が縮径し、支持ピン27に
対するブレーキ作用により第2スプロケット22の回転が
規制される。
ケット21、第2スプロケット22、これら両スプロケット
21,22に懸装された駆動用チェーン23、トーションスプ
リング24、操作シャフト25および操作ハンドル26からな
る。第1スプロケット21は微調整機構10の回転シャフト
11上にこれと一体回転可能に嵌合され、かつ第2スプロ
ケット22はロアアーム42の前端に支持した支持ピン27上
に回転可能に嵌合されている。第2スプロケット22、ト
ーションスプリング24および操作シャフト25は逆転防止
用の公知のブレーキ機構を構成しており、第4図および
第5図に示すように組付けられてハンドル26の正逆いず
れの方向への回転操作によっても操作シャフト25がトー
ションスプリング24を拡開して第2スプロケット22を回
転させ、第2スプロケット22が自ら回転しようとする場
合にはトーションスプリング24が縮径し、支持ピン27に
対するブレーキ作用により第2スプロケット22の回転が
規制される。
粗調整機構30は第1図および第2図に示すようにラチェ
ット31、ポール32、レリーズレバー33、カムプレート3
4、テンションスプリング35およびトーションスプリン
グ36からなる。ラチェット31は微調整機構10の第2リン
グギヤ15と一体のもので、円形状外周の一部に複数の歯
部31aを備えるとともに係合凹所31bを備えている。ポー
ル32はラチェット31の各歯部31aに係脱可能に噛合する
歯部を備え、ロアアーム41に回動可能に組付けられてい
る。レリーズレバー33はカムプレート34と一体回転可能
にロアアーム41に組付けられ、かつテンションスプリン
グ35にて第1図の図示反時計方向へ付勢されていて、ポ
ール32の係合ピン32aが臨むカム溝33aの作用とカムプレ
ート34の押圧力にてポール32をラチェット31の歯部31a
のいずれかに噛合させている。トーションスプリング36
はアッパアーム42を常に前方へ付勢するもので、ロアア
ーム41に固定したサブプレート45に一体的に組付けた取
付ピン46に一端を係止され、かつ取付ピン46上に回転可
能に嵌合させた連結プレート37の突起部37aに他端を係
止されている。連結プレート37はその外周に係合突起37
bを備え、同突起37bがラチェット31の係合凹所31bに係
合してトーションスプリング36の付勢力をラチェット31
に伝達し、かつ微調整機構10を介してアッパアーム42に
伝達する。
ット31、ポール32、レリーズレバー33、カムプレート3
4、テンションスプリング35およびトーションスプリン
グ36からなる。ラチェット31は微調整機構10の第2リン
グギヤ15と一体のもので、円形状外周の一部に複数の歯
部31aを備えるとともに係合凹所31bを備えている。ポー
ル32はラチェット31の各歯部31aに係脱可能に噛合する
歯部を備え、ロアアーム41に回動可能に組付けられてい
る。レリーズレバー33はカムプレート34と一体回転可能
にロアアーム41に組付けられ、かつテンションスプリン
グ35にて第1図の図示反時計方向へ付勢されていて、ポ
ール32の係合ピン32aが臨むカム溝33aの作用とカムプレ
ート34の押圧力にてポール32をラチェット31の歯部31a
のいずれかに噛合させている。トーションスプリング36
はアッパアーム42を常に前方へ付勢するもので、ロアア
ーム41に固定したサブプレート45に一体的に組付けた取
付ピン46に一端を係止され、かつ取付ピン46上に回転可
能に嵌合させた連結プレート37の突起部37aに他端を係
止されている。連結プレート37はその外周に係合突起37
bを備え、同突起37bがラチェット31の係合凹所31bに係
合してトーションスプリング36の付勢力をラチェット31
に伝達し、かつ微調整機構10を介してアッパアーム42に
伝達する。
規制手段20bは第1図、第2図、第6図および第7図に
示すように操作手段20aを構成する第1スプロケット21
およびサブプレート45に回転可能に支持した作動プレー
ト28からなり、作動プレート28は第1スプロケット21に
一部重合している。なお、第1スプロケット21は本考案
の第1の回転体を構成し、かつ作動プレート28は本考案
の第2の回転体を構成する。
示すように操作手段20aを構成する第1スプロケット21
およびサブプレート45に回転可能に支持した作動プレー
ト28からなり、作動プレート28は第1スプロケット21に
一部重合している。なお、第1スプロケット21は本考案
の第1の回転体を構成し、かつ作動プレート28は本考案
の第2の回転体を構成する。
しかして、第1スプロケット21の外側面には外側へ所定
厚突出する円弧状の突起部21aが同心的に形成され、か
つ回転中心から所定量偏位した部位に係合ピン21bが形
成されている。一方、作動プレート28の外周には回転方
向に所定間隔離間して一対の係合凹所28a,28bが形成さ
れ、かつこれら係合凹所28a,28b間に3つの長孔28c〜28
eが等間隔に形成されているとともに、各長孔28c〜28e
および各係合凹所28a,28b間が円弧状の凹所28fに形成さ
れている。各係合凹所28a,28bには係合ピン21bが係脱可
能に係合し、各長孔28c〜28eには係合ピン21bが進退可
能に進入、退出、かつ各凹所28fには第1スプロケット2
1の円弧状突起部21aが摺接する。
厚突出する円弧状の突起部21aが同心的に形成され、か
つ回転中心から所定量偏位した部位に係合ピン21bが形
成されている。一方、作動プレート28の外周には回転方
向に所定間隔離間して一対の係合凹所28a,28bが形成さ
れ、かつこれら係合凹所28a,28b間に3つの長孔28c〜28
eが等間隔に形成されているとともに、各長孔28c〜28e
および各係合凹所28a,28b間が円弧状の凹所28fに形成さ
れている。各係合凹所28a,28bには係合ピン21bが係脱可
能に係合し、各長孔28c〜28eには係合ピン21bが進退可
能に進入、退出、かつ各凹所28fには第1スプロケット2
1の円弧状突起部21aが摺接する。
かかる構成のリクライニング装置においては第1図に示
すようにポール32がラチェット31の歯部31aのいずれか
に噛合していて、アッパアーム42は微調整機構10を介し
てロアアーム41にロックされている。このため、アッパ
アーム42と一体の図示しないシートバックは所定の傾角
で起立しており、レリーズレバー33をテンションスプリ
ング35に抗して図示時計方向へ回動操作すると、これと
一体にカムプレート34が回動してポール32の背面から離
間し、同時にカム溝33aと係合ピン32aとの作用によりポ
ール32はラチェット31から離間して、アッパアーム42お
よび微調整機構10はロアアーム41に対してフリーにな
る。この状態においてはアッパアーム42は前後方向へ回
動可能であり、ストッパピン45a,45bの間にて複数段に
粗調整が可能である。
すようにポール32がラチェット31の歯部31aのいずれか
に噛合していて、アッパアーム42は微調整機構10を介し
てロアアーム41にロックされている。このため、アッパ
アーム42と一体の図示しないシートバックは所定の傾角
で起立しており、レリーズレバー33をテンションスプリ
ング35に抗して図示時計方向へ回動操作すると、これと
一体にカムプレート34が回動してポール32の背面から離
間し、同時にカム溝33aと係合ピン32aとの作用によりポ
ール32はラチェット31から離間して、アッパアーム42お
よび微調整機構10はロアアーム41に対してフリーにな
る。この状態においてはアッパアーム42は前後方向へ回
動可能であり、ストッパピン45a,45bの間にて複数段に
粗調整が可能である。
一方、微調整機構10においては回転シャフト11の回転に
よりサンギヤ12が回転すると各プラネタリギヤ13が回転
し、各プラネタリギヤ13に噛合する両リングギヤ14,15
間の歯数の相違により第1リングギヤ14が回転してアッ
パアーム42を前方または後方へ回動させる。これによ
り、アッパアーム42と一体のシートバックの傾角が無段
階に微調整される。
よりサンギヤ12が回転すると各プラネタリギヤ13が回転
し、各プラネタリギヤ13に噛合する両リングギヤ14,15
間の歯数の相違により第1リングギヤ14が回転してアッ
パアーム42を前方または後方へ回動させる。これによ
り、アッパアーム42と一体のシートバックの傾角が無段
階に微調整される。
ところで、微調整機構10の操作は操作手段20aのハンド
ル26の回転操作によりなされ、かつこの調整範囲は規制
手段20bにより規制される。操作手段20aの第1スプロケ
ット21が回転可能な場合にハンドル26を回転操作する
と、第2スプロケット22が回転してチェーン23を駆動さ
せ第1スプロケット21を回転させる。これにより、微調
整機構10の回転シャフト11が回転して同機構10が操作さ
れる。しかして、規制手段20bにおいて係合ピン21bが第
7図に示すように作動プレート28の第1係合凹所28aに
係合している場合、第1スプロケット21は矢印A方向へ
は回転するが矢印B方向への回転は規制されている。こ
の状態において、第1スプロケット21を矢印A方向へ回
転すると同スプロケット21の突起部21aが作動プレート2
8の凹所28fに摺接しつつ回転し、係合ピン21bが第1係
合凹所28aから外れて第1長孔28cの開口部に達する。第
1スプロケット21がさらに回転すると係合ピン21bは第
1長孔28cを進入しかつ後退して同長孔28cから脱出し、
この間係合ピン21bは作動プレート28を所定量回転させ
る。第1スプロケット21が回転すると係合ピン21bは第
1長孔28cから外れる。従って、第1スプロケット21を
さらに回転させると同スプロケット21が回転している間
係合ピン21bは第2長孔28d、次いで第3長孔28eを進退
し、最後に第2係合凹所28bに係合して第1スプロケッ
ト21のそれ以上の同方向への回転を規制する。この間、
第1スプロケット21は最大限略4回転させることがで
き、微調整機構10による調整範囲は回転シャフト11の4
回転に対応する範囲に規制される。回転シャフト11の許
容回転数略4回は従来の規制手段における回転シャフト
の許容回転数略2回に比較して大きく、このため微調整
機構10による調整範囲を大きく設定することができ、ま
た調整範囲をこれより小さく設定した場合には微調整機
構10の減速比を大きく設定することができて、同機構10
に対する操作力を著しく軽減することができる。
ル26の回転操作によりなされ、かつこの調整範囲は規制
手段20bにより規制される。操作手段20aの第1スプロケ
ット21が回転可能な場合にハンドル26を回転操作する
と、第2スプロケット22が回転してチェーン23を駆動さ
せ第1スプロケット21を回転させる。これにより、微調
整機構10の回転シャフト11が回転して同機構10が操作さ
れる。しかして、規制手段20bにおいて係合ピン21bが第
7図に示すように作動プレート28の第1係合凹所28aに
係合している場合、第1スプロケット21は矢印A方向へ
は回転するが矢印B方向への回転は規制されている。こ
の状態において、第1スプロケット21を矢印A方向へ回
転すると同スプロケット21の突起部21aが作動プレート2
8の凹所28fに摺接しつつ回転し、係合ピン21bが第1係
合凹所28aから外れて第1長孔28cの開口部に達する。第
1スプロケット21がさらに回転すると係合ピン21bは第
1長孔28cを進入しかつ後退して同長孔28cから脱出し、
この間係合ピン21bは作動プレート28を所定量回転させ
る。第1スプロケット21が回転すると係合ピン21bは第
1長孔28cから外れる。従って、第1スプロケット21を
さらに回転させると同スプロケット21が回転している間
係合ピン21bは第2長孔28d、次いで第3長孔28eを進退
し、最後に第2係合凹所28bに係合して第1スプロケッ
ト21のそれ以上の同方向への回転を規制する。この間、
第1スプロケット21は最大限略4回転させることがで
き、微調整機構10による調整範囲は回転シャフト11の4
回転に対応する範囲に規制される。回転シャフト11の許
容回転数略4回は従来の規制手段における回転シャフト
の許容回転数略2回に比較して大きく、このため微調整
機構10による調整範囲を大きく設定することができ、ま
た調整範囲をこれより小さく設定した場合には微調整機
構10の減速比を大きく設定することができて、同機構10
に対する操作力を著しく軽減することができる。
第1図は本考案の一実施例に係るリクライニング装置の
正面図、第2図は第1図の矢印II-II線切断面図、第3
図は操作手段における操作部の分解斜視図、第4図は同
操作部の切断面図、第5図は第4図の矢印V−V線切断
面図、第6図は規制手段の切断面図、第7図は同手段の
正面図、第8図は従来の規制手段の正面図である。 符号の説明 10……微調整機構、11……回転シャフト、12……サンギ
ヤ、13……プラネタリギヤ、14,15……リングギヤ、20a
……操作手段、20b……規制手段、21……第1スプロケ
ット(第1の回転体)、21b……係合ピン、22……第2
スプロケット、23……チェーン、26……ハンドル、28…
…作動プレート(第2の回転体)、28a,28b……係合凹
所、28c〜28e……長孔、30……粗調整機構、31……ラチ
ェット、32……ポール、33……レリーズレバー、41……
ロアアーム、42……アッパアーム。
正面図、第2図は第1図の矢印II-II線切断面図、第3
図は操作手段における操作部の分解斜視図、第4図は同
操作部の切断面図、第5図は第4図の矢印V−V線切断
面図、第6図は規制手段の切断面図、第7図は同手段の
正面図、第8図は従来の規制手段の正面図である。 符号の説明 10……微調整機構、11……回転シャフト、12……サンギ
ヤ、13……プラネタリギヤ、14,15……リングギヤ、20a
……操作手段、20b……規制手段、21……第1スプロケ
ット(第1の回転体)、21b……係合ピン、22……第2
スプロケット、23……チェーン、26……ハンドル、28…
…作動プレート(第2の回転体)、28a,28b……係合凹
所、28c〜28e……長孔、30……粗調整機構、31……ラチ
ェット、32……ポール、33……レリーズレバー、41……
ロアアーム、42……アッパアーム。
Claims (1)
- 【請求項1】シートクッション側に固定されるロアアー
ムと同ロアアームの後部に前後方向へ所定量回動可能に
組付けられてシートバック側に固定されるアッパアーム
間に、同アッパアームの前後方向の傾角を微調整するプ
ラネタリギヤユニット式の微調整機構と粗調整するラチ
ェットポール式の粗調整機構を備えるとともに、前記微
調整機構による調整範囲を規制する規制手段を備えてな
るシート用リクライニング装置において、前記規制手段
を前記微調整機構の回転シャフト上に一体回転可能に設
けた第1の回転体と、前記ロアアーム側に回転可能に設
けられて前記第1の回転体に一部重合する第2の回転体
とにより構成して、前記第1の回転体にはその回転中心
から偏位した部位に係合ピンを突設し、かつ前記第2の
回転体にはその外周に回転方向に所定間隔離間し前記第
1の回転体の正逆回転時前記係合ピンが選択的に係合し
て同回転体の回転を規制する一対の係合凹所と、これら
係合凹所間にて前記第2の回転体の外周に等間隔に開口
し前記第1の回転体の回転時前記係合ピンが進退して前
記第2の回転体を回転させる複数の長孔を設けたことを
特徴とするシート用リクライニング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9901189U JPH07999Y2 (ja) | 1989-08-24 | 1989-08-24 | シート用リクライニング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9901189U JPH07999Y2 (ja) | 1989-08-24 | 1989-08-24 | シート用リクライニング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0337931U JPH0337931U (ja) | 1991-04-12 |
JPH07999Y2 true JPH07999Y2 (ja) | 1995-01-18 |
Family
ID=31648084
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9901189U Expired - Fee Related JPH07999Y2 (ja) | 1989-08-24 | 1989-08-24 | シート用リクライニング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07999Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-08-24 JP JP9901189U patent/JPH07999Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0337931U (ja) | 1991-04-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |