JP2581531Y2 - シート用リクライニング機構 - Google Patents

シート用リクライニング機構

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JP2581531Y2
JP2581531Y2 JP5846392U JP5846392U JP2581531Y2 JP 2581531 Y2 JP2581531 Y2 JP 2581531Y2 JP 5846392 U JP5846392 U JP 5846392U JP 5846392 U JP5846392 U JP 5846392U JP 2581531 Y2 JP2581531 Y2 JP 2581531Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はシート用リクライニング
機構に関する。
【0002】
【従来の技術】シート用リクライニング機構は、シ−ト
クッションに固定されるロアアームの後端部にシ−トバ
ックに固定されるアッパアームの下端部をヒンジピンを
介して前後方向へ回動可能に組付けて前記シ−トバック
を前後方向へ回動可能に支持してなるもので、当該リク
ライニング機構は一般に刊行物「自動車工学便覧第6
編、1−26頁(昭和58年9月30日自動車技術会発
行)」に示されているように、円弧状歯部を有してアッ
パアームに組付けられたラチエットと、ラチエットの円
弧状歯部に離脱可能に噛合する歯部を有しロアアームに
揺動可能に組付けられたポールと、ロアアームにバネ付
勢して回動可能に組付けられてポールをラチエットに噛
合させるレリーズレバーを備えている。
【0003】このような構成のリクライニング機構にお
いては、ポールのラチエットに対する噛合時にはアッパ
アームをロアアームに対してロック状態に保持し、また
レリーズレバーの回動操作によりポールをラチエットか
ら離脱させてアッパアームのロアアームに対するロック
状態を解除してシ−トバックを前後方向へ回動可能と
し、シ−トバックの前後方向の傾斜角度を調整するよう
になっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、当該リクラ
イニング機構においては、ラチエットの円弧状歯部に対
するポールの歯部の噛合位置の変更によりシ−トバック
の傾斜角度を変更するものであることから、シ−トバッ
クの傾斜角度を迅速に調整することはできるものの、傾
斜角度の調整は段階的にしか行うことができず、かつ調
整角度の最小幅は2〜4度という比較的大きな角度にな
らざるを得なかった。従って、本考案の目的は、シ−ト
バックの傾斜角度を段階的かつ比較的大きな調整幅で迅
速に行うことができるとともに、傾斜角度を無段階的に
微調整することができるリクライニング機構を簡単な構
成にて提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、シ−トクッシ
ョンに固定されるロアアームの後端部にシ−トバックに
固定されるアッパアームの下端部をヒンジピンを介して
前後方向へ回動可能に組付けて前記シ−トバックを前後
方向へ回動可能に支持してなるシート用リクライニング
機構であり、当該リクライニング機構は、所定長さの円
弧状歯部を有し前記ロアアームに揺動可能に組付けられ
たラチエットと、回転軸の外周上に歯部を有し前記アッ
パアームの前記ヒンジピンから所定量離れた位置に組付
けられたスプリングカップラーと、前記ヒンジピン上に
バネ付勢して回動可能に組付けられて前記ラチエットと
係合し同ラチエットの円弧状歯部を前記スプリングカッ
プラーの前記歯部に噛合させるとともに回動操作により
同歯部から前記ラチエットの円弧状歯部を離間させるレ
リーズレバーを備えていることを特徴とするものであ
る。
【0006】
【考案の作用・効果】このように構成したリクライニン
グ機構においては、スプリングカップラーの歯部とラチ
エットの円弧状歯部との噛合によりアッパアームがロア
アームに対してロックしていて、シ−トバックが所定の
傾斜角度で保持されている。この状態でレリーズレバー
を回動操作すると、同レバーに係合しているラチエット
が回動してスプリングカップラーの歯部から離脱する。
このため、アッパアームのロアアームに対するロックが
解除されてシ−トバックは前後方向へ回動可能となり、
シ−トバックを任意の傾斜角度に迅速に調整することが
でき、その後レリーズレバーの回動操作を解除すればこ
れと係合しているラチエットが回動復帰し、スプリング
カップラーの歯部に噛合してアッパアームをロアアーム
にロックする。この結果、シ−トバックは調整された傾
斜角度に保持される。
【0007】一方、スプリングカップラーとラチエット
とが噛合している状態、すなわちアッパアームがロアア
ームにロックしていてシ−トバックが所定の傾斜角度に
保持されている場合にスプリングカップラーの回転軸を
回転操作すると、回転軸はラチエットの円弧状歯部に噛
合しつつ同歯部上を移行する。このため、スプリングカ
ップラーが組付けられているアッパアームはスプリング
カップラーの回転軸の移行にともなって同方向へ回動す
る。アッパアームの回動は低速でかつ無段階的であり、
これによりシ−トバックの傾斜角度は無段階に微調整さ
れる。
【0008】このように、当該リクライニング機構にお
いては、シ−トバックの傾斜角度をレリーズレバーの回
動操作により迅速に調整することができるとともに、ス
プリングカップラーの回転操作により無段階に微調整す
ることができるため、これら両調整手段を組合わせて使
用することによりシ−トバックの傾斜角度を任意の角度
に迅速に調整することが可能である。
【0009】
【実施例】以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明
するに、図1〜図3には本考案に係るリクライニング機
構が示されている。当該リクライニング機構10はラチ
エット11、スプリングカップラー12、レリーズレバ
ー13、スパイラルスプリング14、テンションスプリ
ング15および微調整ハンドル16を備えており、ロア
アーム21とその後端部に前後方向へ回動可能に組付け
たアッパアーム22との間に配設されている。なお、ロ
アアーム21とアッパアーム22とは両者の第1貫通孔
21a,22aを貫通するヒンジピン23を介して回動
可能に組付けられており、ロアアーム21は図示しない
シートを構成するシ−トクッション側に固定されている
とともにアッパアーム22はシ−トバック側に固定され
ていて、シートをシートトラック上に支持している。
【0010】ラチエット11は所定長さのアーム部11
aの先端部の外周に円弧状歯部11bを備え、支持ピン
11cを介してロアアーム21に揺動可能に組付けられ
ている。スプリングカップラー12はカップラー本体1
2aの中心から一方へ突出する操作軸12bと、他方へ
突出する回転軸12cを備えた公知のもので、操作軸1
2b上には微調節ハンドル16が嵌着され、また回転軸
12cの外周には歯部が形成されている。かかるスプリ
ングカップラー12は微調節ハンドル16の正逆方向へ
の各回転操作により回転軸12cが正逆回転するが、回
転軸12c側に回転力が作用しても回転軸12cおよび
微調節ハンドル16は回転しない構成のものであり、ア
ッパアーム22の側面に固定されて回転軸12cが第2
貫通孔22bを挿通されている。
【0011】レリーズレバー13はレバー本体の中央部
に設けた貫通孔13aにロアアーム21に固着したヒン
ジピン23を挿通された状態でロアアーム21とアッパ
アーム22間に位置していて、貫通孔13aの先端側の
操作部13bを備えているとともに、後端側にカム孔1
3cを備え、カム孔13cにはラチエット11に植設し
たカムピン11dが係合している。レリーズレバー13
とロアアーム21間にはテンションスプリング15が掛
止されていて、レリーズレバー13を図1の図示時計方
向へ常時付勢している。これにより、レリーズレバー1
3の後端部は上方に位置してラチエット11の後部を上
動させて、ラチエット11の円弧状歯部11bをスプリ
ングカップラー12の回転軸12c上の歯部に噛合させ
ている。
【0012】スパイラルスプリング14はヒンジピン2
3とアッパアーム22の掛止部22c間に掛止されてい
て、アッパアーム22を前方へ常時付勢している。この
状態で、アッパアーム22はラチエット11の円弧状歯
部11bとスプリングカップラー12の回転軸12cの
歯部との噛合により、ロアアーム21にロックされて前
方への回転を規制され、図示しないシ−トバックを所定
の傾斜角度に保持している。
【0013】このように構成したリクライニング機構1
0においては、スプリングカップラー12の回転軸12
cの歯部とラチエット11の円弧状歯部11bとの噛合
によりアッパアーム22がロアアーム21に対してロッ
クされていて、シ−トバックが所定の傾斜角度で保持さ
れている。この状態でレリーズレバー13を回動操作す
ると、レリーズレバー13の回動時同レバー13のカム
孔13cとこれに係合するラチエット11のカムピン1
1cの作用によりラチエット11が回動してスプリング
カップラー12の回転軸12cの歯部から離脱する。こ
のため、アッパアーム22のロアアーム21に対するロ
ックが解除されてシ−トバックは前後方向へ回動可能と
なり、シ−トバックを任意の傾斜角度に迅速に調整する
ことができる。その後、レリーズレバー13の回動操作
を解除すれば、これと係合しているラチエット11が回
動復帰し、スプリングカップラー12の回転軸12cの
歯部に噛合してアッパアーム22をロアアーム21にロ
ックする。この結果、シ−トバックは調整された傾斜角
度に保持される。
【0014】一方、スプリングカップラー12とラチエ
ット11とが噛合している状態、すなわちアッパアーム
22がロアアーム21にロックしていてシ−トバックが
所定の傾斜角度に保持されている場合に、スプリングカ
ップラー12に設けた微調整ハンドル16を回転操作す
ると、スプリングカップラー12の回転軸12cはラチ
エット11の円弧状歯部11cに噛合しつつ同歯部11
c上を移行する。このため、スプリングカップラー12
が組付けられているアッパアーム22はスプリングカッ
プラー12の回転軸12cの移行にともなって同方向へ
回動する。この場合のアッパアーム22の回動は低速で
かつ無段階的であり、これによりシ−トバックの傾斜角
度は無段階に微調整される。
【0015】このように、当該リクライニング機構10
においては、シ−トバックの傾斜角度をレリーズレバー
13の回動操作により迅速に調整することができるとと
もに、微調整ハンドル16の回転操作により無段階に微
調整することができるため、これら両調整手段を組合わ
せて使用することによりシ−トバックの傾斜角度を任意
の角度に迅速に調整することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るリクライニング機構の
側面図である。
【図2】同リクライニング機構における図1の矢印2−
2線切断面図である。
【図3】同リクライニング機構の各構成部材を示す分解
斜視図である。
【符号の説明】
10…リクライニング機構、11…ラチエット、11b
…円弧状歯部、12…スプリングカップラー、12c…
回転軸、13…レリーズレバー、13c…カム孔、14
…スパイラルスプリング、15…テンションスプリン
グ、16…微調整ハンドル、21…ロアアーム、22…
アッパアーム、23…ヒンジピン。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シ−トクッションに固定されるロアアーム
    の後端部にシ−トバックに固定されるアッパアームの下
    端部をヒンジピンを介して前後方向へ回動可能に組付け
    て前記シ−トバックを前後方向へ回動可能に支持してな
    るシート用リクライニング機構であり、当該リクライニ
    ング機構は、所定長さの円弧状歯部を有し前記ロアアー
    ムに揺動可能に組付けられたラチエットと、回転軸の外
    周上に歯部を有し前記アッパアームの前記ヒンジピンか
    ら所定量離れた位置に組付けられたスプリングカップラ
    ーと、前記ヒンジピン上にバネ付勢して回動可能に組付
    けられて前記ラチエットと係合し同ラチエットの円弧状
    歯部を前記スプリングカップラーの前記歯部に噛合させ
    るとともに回動操作により同歯部から前記ラチエットの
    円弧状歯部を離間させるレリーズレバーを備えているこ
    とを特徴とするシート用リクライニング機構。
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