JPH0799602B2 - 情報信号再生装置 - Google Patents

情報信号再生装置

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JPH0799602B2
JPH0799602B2 JP59257958A JP25795884A JPH0799602B2 JP H0799602 B2 JPH0799602 B2 JP H0799602B2 JP 59257958 A JP59257958 A JP 59257958A JP 25795884 A JP25795884 A JP 25795884A JP H0799602 B2 JPH0799602 B2 JP H0799602B2
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【発明の詳細な説明】 〈技術分野〉 本発明は情報信号再生装置に関し、特に互いに異なる周
波数を有する複数種のパイロツト信号が多数の並列する
トラックに対して所定の順序で情報信号と重畳して記録
されている記録媒体から前記情報信号を再生するための
装置に関するものである。
〈従来技術の説明〉 従来より、この種の装置としては、所謂4周波方式でト
ラツキング制御を行うタイプのビデオテープレコーダ
(VTR)があり、以下本明細書ではこの種のVTRを例にと
つて説明する。
第1図はこの種のVTRによる記録パターンを示す図であ
り、第1図に於いて1は磁気テープ、2は記録トラツク
群である。記録トラツク群2中の各トラツクの
は夫々各トラツクのビデオ信号に重畳さ
れているパイロツト信号の周波数を示す。例えば
102.5KHz≒6.5=118.9KHz≒7.5
148.7KHz≒9.5=165.2KHz≒10.5と設定
されている(但し、は水平走査周波数)。一般的に
となる様設定さ
れる。
Ha,Hbは互いにアジマス角の異なるヘツドで、f1,f4
パイロツト信号が重畳されているトラツク(以下TR1,T
R4)がヘツドHaで、f2,f3のパイロツト信号が重畳され
ているトラツク(以下TR2,TR3)がヘツドHbで夫々記録
再生される。各トラツク間の間隔(第1図にTpで示す)
はヘツドHa,Hbの幅より狭く設定され、記録時には周知
のガードバンドレスのアジマス重ね書きが行われてい
る。
この種のVTRに於いてトラツキングエラー信号を得るた
めの手法は以下の通りである。第1図に示す様にヘツド
がオントラツク状態であれば、ビデオ信号を再生してい
るトラツク(主トラツク)に隣接する両側のトラツクに
重畳されているパイロツト信号もこのヘツドから再生さ
れる。これはパイロツト信号がビデオ信号に比べて低周
波であり、アジマス記録に伴うアジマスロスを生じない
ためである。そこでこれら両隣接トラツクから再生され
るパイロツト信号レベルを比較してやれば、ヘツドが主
トラツクとの位置関係が検出できこれをトラツキングエ
ラー信号としている。
ところで、この様な4周波方式によりトラツキングエラ
ー信号を得る場合に、記録用ヘツドと再生用ヘツドが同
じヘツド幅であれば、ガードバンドレスで記録されてい
る場合にのみ正確なトラツキングエラー信号が得られる
ものであつた。
第2図はトラツク間にガードバンドが形成されている磁
気テープ上の記録パターンを示す図である。
については第1図と同様である。今、
ヘツドHaがTR1をトレースしているとすると、上述の方
法でトラツキングエラー信号を得ようとしても、ヘツド
Haが第2図に於いてHa′に示す位置からHa″に示す位置
のどこにあつてもトラツキングエラー信号は変化しな
い。従つてトラツキング制御は不可能であり、一般的に
はテープを走行させるキヤプスタンのサーボ系の特性に
依存してHa′またはHa″に示す状態でヘツドが磁気テー
プ1をトレースすることになる。そのためガードバンド
が形成されている記録パターンからは満足な再生ビデオ
信号を得ることはできなかつた。
他方、VTRに於いては長時間の記録が行える様に通常の
トラツクピツチより狭いトラツクピツチでの記録が可能
な機種が提案,実施されている。ところで4周波方式の
トラツキング制御を行うVTRに於いて、この様に異なる
トラツクピツチでの記録再生を実現しようとすると、ガ
ードバンドレス記録を行う必要性から記録再生ヘツドの
ヘツド幅は通常の記録再生モード(以下SP)時のトラツ
クピツチより広く設定してやらねばならない。この時に
長時間の記録再生を実現するための記録再生モード(以
下LP)の記録を行うと全て重ね書きとなつてしまい、こ
の影響によビデオ信号の良好な記録再生が行えないもの
であつた。
SP,LP夫々にヘツド幅の異なる専用の記録再生ヘツドを
設けることも考えられる。しかし近年のVTRは、スロー
モーシヨン再生、静止画再生等のトリツクプレイも必要
な機能となつてきており、そのためにも別の専用ヘツド
を設けなければならず、ヘツド数が増大してしまう。こ
のヘツド数の増大は磁気テープの寿命を縮め、かつ回転
ヘツドシリンダの調整を難しくするという問題がある。
また更にはVTRのコストアツプ,ロータリートランス間
のクロストークによる信号の劣化,回転ヘツドシリンダ
の小型,薄型化の障害等、様々な問題が生じてしまう。
〈発明の目的〉 本発明は上述の如き問題に鑑み、トラツク間にガードバ
ンドがある様な記録フオーマツトに於いても、情報信号
と重畳記録されているパイロツト信号を用いて正確なト
ラツキングエラー信号を得ることのできる情報信号再生
装置を提供することを目的とする。
〈実施例による説明〉 以下、本発明をVTRに適用した実施例に用いて詳細に説
明する。
(第1の実施例) 第3図(A),(B)はこの実施例のVTRのヘツド構成
を示す図、第4図(A),(B)はこのVTRによるテー
プトレースの様子を説明するための図、第5図はこの実
施例のVTRの再生系の概略構成を示す図である。
第3図(A)に於いて11はヘツドHa,Hb,Hc,Hdを有する
回転シリンダであり、ヘツドHa、ヘツドHbはLP,SPに係
らず記録再生を行うための回転ヘツドである。ヘツドHa
とヘツドHbは第3図(B)に示す如く回転面が同じで互
いに180°の位相差をもつて回転する様に構成されてお
り、かつ互いに異なるアジマス角を有している。ヘツド
Hc、ヘツドHdはLP,SPに於ける特殊再生を行うための回
転ヘツドであり、共にヘツドHa,Hbと同一の回転面上を
回転する。但し、ヘツドHc、ヘツドHdはヘツドHa、ヘツ
ドHbに対して回転位相が90°遅れている。またヘツドHc
及びヘツドHdのアジマス角は共にヘツドHaと同じであ
る。尚、Ha,Hb,Hc,Hdは全てヘツド幅が等しいものとす
る。
第4図(A),(B)に於いて、12はLPに於ける記録ト
ラツク群、13はSPに於ける記録トラツク群である。今、
LPの再生時に於いて、ヘツドHaが第4図(A)に示す如
くTR1をオントラツク状態でトレースしているとする
と、その直後のヘツドHcの走査軌跡の中心線はTR1とTR2
の境界と一致する。またヘツドHbがTR3をオントラツク
状態でトレースしているとすると、その直後のヘツドHd
の走査軌跡の中心線はTR3とTR1の境界と一致する。ヘツ
ドHaがTR4を、ヘツドHbがTR2をオントラツク状態でトレ
ースしている時も夫々同様にそれらの直後にヘツドHcは
TR4とTR3、ヘツドHdはTR2とTR4の境界上をトレースす
る。
一方、SPの再生時に於いて、ヘツドHaが第4図(B)に
示す如くTR1をオントラツクの状態でトレースしている
とすると、その直後のヘツドHcの走査軌跡の中心線はTR
1とTR2との間のガードバンドの中心線と一致する。また
ヘツドHbがTR3をオントラツク状態でトレースしている
とすると、その直後のヘツドHdの走査軌跡の中心線はTR
3とTR1間のガードバンドの中心線と一致する。もちろん
ヘツドHaがTR4を、ヘツドHbがTR2をオントラツク状態で
トレースしている場合も夫々同様にそれらの直後にヘツ
ドHcはTR4とTR3、ヘツドHdはTR2とTR4間のガードバンド
上をトレースする。
上の説明より明らかな様に、SP,LP両モードに於いて、
記録時と同じ速度で磁気テープ1を走行させヘツドHa,H
bでビデオ信号を再生する場合に、ヘツドHa,Hbがオント
ラツクする条件はヘツドHc,Hdで再生される2種類のパ
イロツト信号のレベルが等しいことである。言い変えれ
ばこれら2種類のパイロツト信号のヘツドHc,Hdからの
再生レベルを比較すればヘツドHa,Hdの主トラツクから
のずれ量が検出できる。従つてトラツキングエラーの方
向さえ検出してやればこれをトラツキングエラー信号と
して利用できる。
次に第5図各部の動作について説明する。まず通常再生
時の動作について説明する。ヘツドHa,ヘツドHbより再
生された信号はスイツチ14にて交互に取出され、連続信
号とされて後、スイツチ18のN側端子を介してビデオ信
号処理回路21へ供給され周知の再生信号処理が行われ
る。ビデオ信号処理回路21で1元のテレビジョン信号の
形態となつたビデオ信号は端子21を介して出力される。
尚、スイツチ14はシリンダ11の回転位相を検出する検出
器16より得た30Hzの矩形波信号によつてその切換が制御
される。
一方、ヘツドHc、ヘツドHdの再生出力信号もスイツチ15
にて連続信号とされて後、乗算器23に供給される。この
時スイツチ15は検出器16より得た30Hzの矩形波信号をヘ
ツドHcとヘツドHaの回転位相差分、即ち90°分位相をシ
フトした30Hzの矩形波信号によつて、その切換が制御さ
れる。乗算器23ではスイツチ15より出力される信号と発
振器20より発振される周波数 のリフアレンス信号とが乗算される。を8.5
するととの差の周波数成分は夫
々2,2となる。ここで第4図を参
照するに互いに隣接するトラツクより再生されるパイロ
ツト信号ととの差の周波数成分は一方がなら他
方が2であり、これらが発生する方向は1トラツク
毎に反対となる。
バンドパスフイルタ(BPF)24は成分を、BPF25は2
成分を夫々分離するためのもので、これらの出力は
夫々検波回路26,27でレベル検波される。これら検波回
路26,27の出力は比較回路28でレベル比較される。この
比較回路28の出力は1トラツクをトレースする期間(1/
60秒)毎に反転アンプ29を介したものと介さないものと
が、スイツチ30より交互に取り出され、トラツキングエ
ラー信号を得る。スイツチ30の切換は移相器17より得た
30Hzの矩形波信号によつて制御される。こうして得たト
ラツキングエラー信号はキヤプスタンモータ制御回路31
に供給され、キヤプスタン32の位相を制御する。33はピ
ンチローラはキヤプスタン32と共にテープ1を挾持す
る。上述の如き構成により通常の再生時に於いて記録ト
ラツクにヘツドHa及びヘツドHbを完全にオントラツクさ
せることができる。尚、上述の動作はSP,LPに共通で、
キヤプスタンモータ制御回路中の速度制御系の制御目標
がSP,LPで異なるだけである。
次に特殊再生について説明する。ここではヘツドHc及び
ヘツドHdを用いたスチル再生について説明する。テープ
1の停止位置はLPに於いては、ヘツドHc、ヘツドHdが共
に第4図(A)に於いてST1で示す一点鎖線内をトレー
スする様に決定する。またSPに於いては、ヘツドHc、ヘ
ツドHdが共に第4図(B)に於いてST2で示す一点鎖線
内をトレースする様に決定してやる。この時、再生ビデ
オ信号が得られる領域はST1,ST2内の斜線で示す部分で
あり、これらより明らかな様にノイズバーの生じない所
謂フイールドスチル再生を行える。
スチル再生時に於いて、スイツチ18はSP,LPに係わらず
図中T側に示す端子に接続され、スイツチ15で得た連続
波信号がビデオ信号処理回路21に供給される。この時の
テープ停止位置の制御については本発明とは直接関係し
ないため省略する。
上述の実施例のVTRによればトラツクピツチが各ヘツド
のヘツド幅の2倍以下であれば、いかなるトラツクピツ
チで記録されていても、キヤプスタン制御系の制御目標
を切換えるだけで正確なトラツキングエラー信号を検出
することができる。
尚、上述の構成に於いてLPではガードバンドレス記録が
行われているので、従来通りヘツドHa、ヘツドHbの出力
を用いて隣々接のトラツクより再生されるパイロツト信
号レベルを比較してトラツキングエラー信号を得る様に
構成することも可能である。
またヘツドHc及びヘツドHdのヘツド幅については、大量
生産を行う場合に有利であるという利点を考慮してヘツ
ドHaやヘツドHbと同一としたがこれらのヘツドの中心が
ヘツドHa及びヘツドHbの中心と同一回転面上を回転する
様に配されていれば自由に選択することができる。
(第2の実施例) 第6図(A),(B)はこの実施例のVTRのヘツド構成
を示す図、第7図(A),(B)はこのVTRによるテー
プトレースの様子を説明するための図、第8図はこの実
施例のVTRの再生系の概略構成を示す図である。
第6図(A)に於いて11′はヘツドHa,Hb,Heを有する回
転シリンダであり、ヘツドHa、ヘツドHbは前出第1の実
施例のVTRと同様にLP,SPに係らず記録再生を行うための
回転ヘツドである。ヘツドHaとヘツドHbとは第6図
(B)に示す如く互いに180°の位相差をもつて同一の
回転面上を回転する様に構成されており、かつ互いに異
なるアジマス角を有している。またこれらのヘツドHa、
Hbのヘツド幅は等しい。ヘツドHeは後述する様にトラツ
キングエラー信号を得る際、特殊再生する際に用いるヘ
ツドであり、ヘツドHbと同一のアジマス角、同一のヘツ
ド幅を有するヘツドである。ヘツドHeはヘツドHbに対し
て回転位相がθ°遅れている。このθ°はヘツドHbとヘ
ツドHeが同じトラツクをトレースした際に、当該トラツ
ク上に記録されているビデオ信号のm水平走査期間分
(mは整数)に対応づけられている。またヘツドHeの回
転面はSPモードに於けるトラツクピツチ(Ts)の1/2分
だけ、ヘツドHa、ヘツドHbの回転面に対してシフトして
いる。またヘツドHeのヘツド幅もヘツドHbやヘツドHaと
等しい。
次に本実施例に於けるSPとLPのトラツクピツチの比、即
ち記録時のテープ走行速度の比は2:1であるものとし
て、各ヘツドのトレースの様子について説明する。今、
LPの通常再生時に於いて、ヘツドHbが第7図(A)に示
す如くTR3をオントラツク状態でトレースしているとす
ると、ヘツドHeはTR4をオントラツク状態でトレースし
ていることになる。またヘツドHbがTR2をオントラツク
状態でトレースしているとすると、ヘツドHeはTR1をオ
ントラツク状態でトレースすることになる。
従つて、LP時に於いてはヘツドHa、ヘツドHbを用いて通
常再生を行う際、ヘツドHaとヘツドHeの出力信号を用い
ても、従来の4周波方式に基く手法でトラツキングエラ
ー信号を得ることが可能である。即ちヘツドHaとヘツド
Heの主走査トラツクを挾んで隣接する2つのトラツクか
らのパイロツト信号の再生成分を比較することによつ
て、トラツキングエラー信号を得ることができる。
一方、SPの通常再生時に於いて、ヘツドHbが第7図
(B)に示す如くTR3をオントラツク状態でトレースし
ているとすると、ヘツドHeの走査軌跡の中心線はTR3とT
R4間のガードバンドの中心線と一致する。またヘツドHb
がTR2をオントラツク状態でトレースしている時は、ヘ
ツドHeの走査軌跡の中心線がTR2とTR1間のガードバンド
の中心線と一致する。
従つてSP時にはヘツドHeで再生される2種類のパイロツ
ト信号のレベルが等しければヘツドHa、ヘツドHbが夫々
再生すべきトラツクにオントラツクすることになる。即
ちヘツドHeで再生される2種類のパイロツト信号の再生
レベルを比較することによつてトラツキングエラー信号
を得ることができる。
次に第8図各部の動作について説明する。第8図に於い
て第5図と同様の構成要素については同一番号を付す。
LPの通常再生後の動作についてまず説明する。ヘツドH
a、ヘツドHbより再生された信号はスイツチ42にて交互
に取出され連続信号とされて、ビデオ信号処理回路21で
元の信号形態に戻されて後、端子22より出力される。
尚、この時スイツチ41はN側に接続されており、スイツ
チ42は前出検出器16の出力処理に基いて1/60秒毎に接続
が切換られている。
この時はもちろん従来装置と同様に、ヘツドHaとヘツド
Hbの出力信号を用い、これに
順序で周波数の変化するリフアレンス信号を乗算して
,3成分を検出することによつてトラツキングエラ
ー信号を得る様に構成しても良い。本実施例に於いては
ヘツドHaとヘツドHeの出力信号を1/60秒毎にスイツチ43
で交互に取り出し、ここで得られる連続信号を利用す
る。スイツチ43の出力信号は乗算器44に供給される。こ
の時のヘツドHaとヘツドHeの主走査トラツクは、TR1,T
R1,TR4,TR4という順序になる。そこで乗算回路44に供
給するリフアレンス信号の周波数は1/30秒毎に
が繰り返す様にする。即ち第8図に於いてスイツチ5
5、スイツチ56はLP時は共にL側に接続されており、
発生回路51の出力、発生回路54の出力がスイツチ
58で1/30秒毎に交互に取り出され、リフアレンス信号と
して乗算器44に供給される。尚、スイツチ58は前述の検
出器16の位置検出信号を分周器57で1/2分周して得た信
号(15Hzの矩形波信号)で制御される。
この時乗算器44より出力されるパイロツト信号成分は第
7図(A)を参照すれば主走査トラツクに隣接する一方
の隣接トラツクからは常に、他方からは3とな
る。しかも、これらが発生する方向は常に同方向であ
る。
BPF45は成分を、BPF46は3成分を夫々分離する
ためのもので、これらの出力は検波回路48,49で夫々レ
ベル検波された後、比較回路59でレベル比較される。こ
の比較回路59の出力信号はLP時のトラツキングエラー信
号としてスイツチ62のL側端子を介してキヤプスタンモ
ータ制御回路31に供給され、キヤプスタン32の位相を制
御する。
次にSPの通常再生時の動作について説明する。ビデオ信
号はLP時と同様にヘツドHa、ヘツドHbの出力信号から再
生され、端子22より出力される。一方、トラツキングエ
ラー信号はヘツドHeの出力信号によつてのみ検出可能で
ある。乗算器44へはヘツドHa、ヘツドHeの出力信号が1/
60秒毎に供給されるが、後述する様にサンプルホールド
回路61によつてヘツドHaの出力信号はトラツキングエラ
ー信号に関与しない様に構成される。
ヘツドHeはTR1とTR2間のガードバンド、TR3とTR4間のガ
ードバンドを交互にトレースする。この時得られるパイ
ロツト信号は前者が、後者がであ
る。従つて例えば前者に対しては、後者に対しては
の周波数を有するリフアレンス信号を乗算器44へ供
給してやれば、互いに隣接するトラツクより再生される
パイロツト信号とリフアレンス信号との差の周波数成分
は一方が2、他方が3となる。またこれら2
成分、3成分が発生する方向は常に同方向であ
る。即ち発生回路52の出力と発生回路53の出力
とがスイツチ55,56のS側端子を介してスイツチ58に供
給され、更にこれらがスイツチ58によつて交互に乗算器
44に供給される。
BPF47は2成分を分離するためのもので、この出力
は検波回路50でレベル検波される。比較回路60では3
成分に係る検波回路40の出力と検波回路50の出力とが
レベル比較され、この出力信号はサンプルホールド回路
61に供給される。サンプルホールド回路61ではヘツドHa
の出力に係る不要信号成分を除去するために、ヘツドHe
のトレース終了直前の比較回路60の出力を次にヘツドHe
がトレースを開始するタイミングまでサンプルホールド
にする。該回路61は前述の検出器16より得られる30Hzの
矩形波信号によつて制御される。サンプルホールド回路
61の出力はトラツキングエラー信号としてスイツチ62の
L側端子を介してキヤプスタンモータ制御回路31に供給
される。
次に特殊再生について説明する。ここではヘツドHa及び
ヘツドHeを用いたスチル再生について説明する。LPのス
チル再生はヘツドHa、ヘツドHeが夫々第7図(A)に於
いてST3で示す一点鎖線内、ST4で示す二点鎖線内をトレ
ースする様にテープ1を停止させる。この時再生ビデオ
信号が得られる領域はST3,ST4内の斜線で示す部分であ
り、これによつてノイズバーの生じない良好なフレーム
スチル再生が行える。
他方SPのスチル再生はヘツドHa、ヘツドHeが夫々第7図
(B)に於いてST5で示す一点鎖線内、ST6で示す二点鎖
線内をトレースする様にテープ1を停止させる。この時
再生ビデオ信号が得られる領域はST5,ST6内の斜線で示
す部分であり、ガードバンドが存在する記録パターンで
あるにも係らずノイズのないフレームスチル再生が行え
る。
また本実施例のVTRによればこの様なスチル再生と前述
の通常再生との組合せにより良好なスローモーシヨン再
生をも行い得るものである。尚、これら特殊再生時に於
ける、テープの走行制御の詳細については本発明と直接
関係しないため省略する。
上述の実施例のVTRによれば、ヘツド数が3個であるに
も係らず良好にLP,SPでの記録再生、トラツキング制
御、更には特殊再生が行えるものである。
尚、所謂フイールドスチル再生を行いたい場合にはヘツ
ドHaに対して回転位相がθ°遅れて回転し、ヘツドHeと
同一アジマス角で同一回転面上を回転するヘツドHfを設
けて、ヘツドHeとヘツドHfを用いてフイールドスチルを
行つてやればよい。この様なヘツド構成によればSPの通
常再生時ヘツドHeがテープ1上をトレースしていない場
合、ヘツドHfの再生出力を用いてトラツキングエラー信
号を得る様に構成できる。
また、ヘツドHeの幅はその中心の回転面がヘツドHa、ヘ
ツドHbの中心の回転面とTs/2シフトしてさえいれば自由
に選択することができ、幅を広くすることによつて、SP
時のフレームスチル画を更に良好にすることができる。
(構成の一部変更等について) 尚、上述の説明は全てVTRについて行つたが、デジタル
オーデイオテープレコーダ等の他の機種に対して本発明
を適用することも可能であり、あるヘツドで情報信号を
再生する際に、このヘッドと共に記録媒体上をトレース
する他のヘツドによつて互いに隣接するトラツクから夫
々再生されるパイロツト信号のレベルを比較してトラツ
キングエラー信号を構成することにより、互いの間にガ
ードバンドを有する記録トラツクから情報信号が良好に
再生できるものである。
<効果の説明> 以上、実施例を用いて説明した様に、本発明によればト
ラツク間にガードバンドがある様な記録フオーマツトで
あつても、あるヘツドで情報信号を再生する際に、他の
ヘツドの再生出力より互いに隣接するトラツクに重畳記
録されているパイロツト信号を夫々分離し、それらを比
較することによつて正確なトラツキングエラー信号を得
ることのできる情報信号再生装置が提供されるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のVTRによる記録パターンを示す図、 第2図はトラツク間にガードバンドが形成されている磁
気テープ上の記録パターンを示す図、 第3図(A),(B)は本発明の一実施例のVTRのヘツ
ド構成を示す図、 第4図(A),(B)は同実施例のVTRによるテープト
レースの様子を説明するための図、 第5図は同実施例のVTRの再生系の概略構成を示す図、 第6図(A),(B)は本発明の他の実施例のVTRのヘ
ツド構成を示す図、 第7図(A),(B)は同実施例のVTRによるテープト
レースの様子を説明するための図、 第8図は同実施例のVTRの再生系の概略構成を示す図で
ある。 1は記録媒体としての磁気テープ、12,13はトラツク
群、24,25は夫々バンドパスフイルタ、26,27は夫々検波
回路、28は比較回路、31はキヤプスタンモータ制御回
路、32はキヤプスタン、46,47は夫々バンドパスフイル
タ、49,50は夫々検波回路、60は比較回路、Ha,Hbは夫々
第2のヘツドとしての回転ヘツド、Hc,Hd,Heは夫々第1
のヘツドとしての回転ヘツド、
は夫々パイロツト信号の周波数である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに異なる周波数を有する複数種のパイ
    ロット信号が多数の並列するトラックに対して所定の順
    序で情報信号と共に記録されている記録媒体を第1及び
    第2の回転ヘッドによりトレースして前記情報信号を再
    生する装置であって、 前記第1の回転ヘッドが、両側に前記パイロット信号が
    記録されていないトラックであって前記情報信号及びパ
    イロット信号が記録されているトラックをトレースする
    際に、前記第2の回転ヘッドが互いに異なる周波数のパ
    イロット信号が記録された隣接するトラックにまたがっ
    てトレースするように配されており、 前記第2の回転ヘッドにより互いに異なる周波数のパイ
    ロット信号が記録された隣接するトラックそれぞれから
    再生されるパイロット信号に基づいて、互いに異なる周
    波数の複数の周波数成分信号を並列に発生する手段と、 前記並列に発生された複数の周波数成分信号のレベルを
    比較することによって、前記第1の回転ヘッドのトラッ
    キングエラーを検出する手段と を備える情報信号再生装置。
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