JPH0799522B2 - 生産管理に用いる装置 - Google Patents

生産管理に用いる装置

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JPH0799522B2
JPH0799522B2 JP1895185A JP1895185A JPH0799522B2 JP H0799522 B2 JPH0799522 B2 JP H0799522B2 JP 1895185 A JP1895185 A JP 1895185A JP 1895185 A JP1895185 A JP 1895185A JP H0799522 B2 JPH0799522 B2 JP H0799522B2
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • Measurement Of Unknown Time Intervals (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)
  • Time Recorders, Dirve Recorders, Access Control (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は生産管理に用いるための装置に関するものであ
り、特に生産工場の複数の作業組の各々での作業実績デ
ータをコンピュータで処理することにより原価を正しく
把握し、複雑な作業の日程を正確に管理するための装置
に関する。
〈従来の技術〉 製品の種類が少ない量産工場における生産工程は工程順
に加工、組付作業が行なわれ、工程数も、それぞれの工
程の作業時間も予め設定されている。したがって、個々
の工作物の生産実績や製造原価は比較的適性に把握され
ている。こうした量産工場では機械の起動停止回数や搬
送される工作物を直接カウントすることにより生産個数
が把握される。最近では個々の機械やラインの稼働率、
故障率などのデータもコンピュータを利用してアウトプ
ットされるなどいわゆるOA機器を用いた、生産や設備保
全の管理が進められている。
一方、多品種の製品を生産している機械加工工場は、通
常工程別に機械設備や工具を備えた複数の作業組からな
る。工作物は部品図や工程票と共に工程順に各作業組の
間を加工されながら最後に組付工程へ搬送される。各作
業組の作業者は工程票に指示された加工箇所を部品図か
ら見出し、図面に指示された形状、寸法、精度に加工を
行う。このとき、作業者は工務で予め見積られた段取時
間と加工時間を目標に作業を行うが、作業の難易度、作
業者の技能レベル、機械の能力および前工程の加工精度
等の要因により実際の作業時間と見積時間とに差異が生
じる。
段取時間と加工時間は見積基準に基づいて算出される。
この見積基準をタイムスタディ等により定期的に見直
し、工務見積と現場の実態との整合をとろうとしても、
上述した要因により基準自体が複数になり、実用性を欠
く。したがって見積基準は平均的なレベルで設定せざる
を得ない。
〈発明が解決しようとする問題点〉 このため、かかる従来の方式では個々の工作物の作業時
間と見積時間との間にバラツキが生じ、精密な生産日程
計画を立てたり、ミクロ的に個々の部品の正しい原価を
出すことを困難にしていた。
そこで、本発明の目的とするところは、生産工場におけ
る生産の実績を正しく把握するシステムを提供すること
である。他の目的は工務見積の時間および個別部品の作
業所要時間を計画的に設定できるシステムを提供するこ
とである。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明は、作業計画に基づいて作業対象物の識別コード
等を記録した記録媒体を前記作業対象物の工程毎に作成
する記録媒体作成手段を設け、前記記録媒体を前記作業
対象物に付随させて生産現場に流すとともに、前記生産
現場に設けられた複数の作業組のそれぞれに、各作業組
に到着した作業対象物に対応する前記記録媒体の内容を
読み取る媒体読取手段と、前記作業対象物の受入れ完
了、作業着手、作業完了等の前記作業対象物に対する一
連の作業の進行を示すデータを入力するための前記一連
の作業の進行のそれぞれに対応したスイッチで構成され
る進行情報入力手段とを設置し、中央処理室には前記複
数の作業組に設置された前記媒体読取手段と進行情報入
力手段とに接続された処理装置を設置し、この処理装置
には、前記媒体読取手段にて前記記録媒体の内容が読み
取られ前記作業の進行を示すデータが入力されたときに
前記データが入力された進行情報入力手段が設置された
作業組を識別する識別手段と、この識別手段にて識別さ
れた作業組とともに前記読み取られた記録媒体の内容と
入力された前記作業の進行を示すデータに基づき作業対
象物に関する作業が進行した受入れ完了、作業着手、作
業完了等の時刻を順次時系列的に記憶する時系列時刻記
憶手段と、この順次時系列的に記憶された時刻から必要
な時刻を抽出して作業の所要時間を演算する管理データ
演算手段とを備えたことを特徴とするものである 〈作用〉 記録媒体を付随させた作業対象物が作業組に到着する
と、作業者は記録媒体の内容を媒体読取手段にて読取ら
せるとともに、進行情報入力手段を用いて受入れ完了情
報を入力する。これにより、処理装置には、当該作業組
に受入れらせた作業対象物の識別コードの情報と受入れ
完了情報が伝達され、この受入れ情報を伝達した媒体読
取手段と進行情報入力手段から作業組を識別手段にて識
別し、この受入れ情報を受け取った時の時刻とともに作
業組を時系列時刻記憶手段に記憶する。そして、この作
業組に受入れられた作業対象物に対して次の作業、例え
ば、作業者に対する割当、段取、加工等が行われると、
これらの処理の開始時、終了時のいずれか一方、もしく
は両方の時点で、上記の操作が再び行われ、作業対象物
に対する作業が次の作業へ移行した時刻のデータが処理
装置の記憶手段に順次記憶される。また、かかる作業対
象物が異なる作業組に搬送された後も搬送された作業組
において同じ処理が行われる。
これにより、処理装置の記憶手段には、各作業対象物の
それぞれ毎に、各作業組での作業の進行状況と、作業が
進行した時刻のデータが順次時系列的に記憶され、所要
時間演算手段にてこの順次時系列的に記憶された時刻か
ら必要な時系列時刻を抽出して作業の所要時間の演算が
行われる。
したがって、この累積記憶されたデータを解析すること
により、各作業工程での実作業時間等を容易に把握でき
る。
〈実施例〉 以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本実施例の概念を図解的に示すものである。技
術部門Aで設計された部品図に基づいて工務部門Bとコ
ンピュータ室Cで生産管理に必要な帳票が作られる。ま
ず機械加工の各工程を受持つ作業組で処理される作業の
流れについて以下に述べる。
部品図1は部品番号(以下略して品番と称す)を付けら
れ、他の図面と区別される。通常ある装置を構成するい
くつかの部品図は部品明細表2にそれらの品番をまとめ
て記載される。部品図1と部品明細表2はまとめて工務
部門Bへ送られ、そこでその部品を機械加工する工程と
工程の順番が決められる。見積基準により各工程の段取
り時間、加工時間が見積られ第2図に示されるような工
程票3が作成される。この工程票3は部品明細表2と共
にコンピュータ室Cへ送られる。コンピュータ室Cにお
いて工程票3に記載された品番、加工数、工程、登録
日、工程完了指定日、段取時間と加工時間からなる負荷
時間等がインプットされホストコンピュータ4の工程マ
スターに登録される。この後で工程票3′がプリントア
ウトされる。コンピュータ4には磁気カード発行機5が
接続され、磁気カード7が各工程につき1枚づつ発行さ
れる。例えば第1図において、工作物Wが作業組3K,80
K,20K,・・・,8Kの10の加工工程で加工されるときは10
工程に相当する10枚の磁気カード7が部品図1および工
程票3′と共に袋に入れられる。
前記袋は素材と共に機械加工、例えばミーリング加工を
行う作業組3Kに搬送される。搬送者は素材と袋を3Kの工
作物受入台に置き、袋の中から磁気カード7を取り出
し、第3図に示される到着用カード読取機8aの到着ボタ
ンSjを押してから読取ヘッド9のスリットに磁気カード
7を通す。そして、この後送信ボタン9aを押す。
これにより、磁気カード7に記録された工作物Wの品番
等のデータとともに、工作物Wが到着したことを表わす
データがミニコンピュータ10に転送される。ミニコンピ
ュータ10は、これらのデータが作業組3Kの到着用カード
読取機8aから転送されたことを判別すると、工作物Wが
作業組3Kに到着したことを到着時刻とともに記憶装置11
に記憶する。
各作業組G1〜Gnには到着用カード読取機8aの他に、到着
用カード読取機8aと同一構成のスケジュール用カード読
取機8bと作業者用カード読取機8cとが設けられている。
これらのカード読取機8a,8b,8cには第3図に示されるよ
うに、到着ボタンSjの他に、段取着手,加工着手,加工
完了,中断,中断完了,スケジューリング,次工程運搬
のボタンSa〜Siが設けられている。また、各作業組G1〜
Gnには、インテリジェント機能を持ったCRTターミナル1
2が設けられている。
各作業組G1〜Gnの組長は、工作物Wが到着した後、スケ
ジュール用カード読取機8bのスケジューリングボタンSh
を押して磁気カード7を読取ヘッド9に掛け、送信ボタ
ン9aを押す。これにより、CRTターミナル12の画面上に
割当データの入力画面が表示され、各作業組G1〜Gnの組
長は当該作業組に到着した工作物Wの各作業者への割当
ておよび使用機械を示すデータを入力し、かかるデータ
をミニコンピュータ10へ転送する。これにより、ミニコ
ンピュータ10は、各工作物Wの当該作業組における作業
担当者と使用機械の情報を記憶装置11に記憶する。
この後、各作業組G1〜Gnの作業者は、割当てられた工作
物Wに対して段取り、加工を行うに際して、段取開始
時,加工開始時、加工完了時,次工程運搬時に、作業者
用カード読取機8c上の対応する押しボタンを押した後、
磁気カード7を読取ヘッド9に掛けて送信ボタン9aを押
す。
これにより、工作物Wに対して「段取」,「加工」,
「運搬」のそれぞれの作業が開始された時点と完了した
時点で品番等のデータと押された押ボタンに対応するデ
ータとがミニコンピュータ10に転送され、ミニコンピュ
ータ10は、品番によって特定化される工作物Wの作業が
進行したことを記憶するとともに、作業が進行した時刻
を記憶する。なお、カード読取機8a,8b,8cには中断、中
断完了のボタンも設けられており、作業の中断開始時
刻、中断完了時刻もミニコンピュータ10の記憶装置11内
に記憶されるようになっている。上記したカード読取機
8,CRTターミナル12は、複数の作業組G1〜Gnに全て設け
られており、作業組3Kにて加工を完了した工作物Wが次
の作業組80Kへ到着すれば、作業組80Kにおいても作業組
3Kと同様な処理が行われる。
このようにして、複数の作業組G1〜Gnのそれぞれに到着
した工作物Wの内容および、これらの工作物Wの各作業
組内での作業の進行状況を表わすデータがミニコンピュ
ータ10の記憶装置11に全て記録されることになる。
そして、ミニコンピュータ10を介して記憶装置11に結合
されたホストコンピュータ4により、記憶装置11に記憶
されたデータの解析が行われ、各作業組G1〜Gnでの実際
の段取り、加工時間の算出、これらの時間の見積時間と
の比較等が行われ、これらの解析データがプリントアウ
トされる。
次に、より具体的な実施例について説明する。第4図に
おいて、Cはコンピュータ室、Dはミニコンピュータ
室、Eは生産現場、Fは生産管理室を示し、生産現場E
には多数の作業組G1〜Gnがあり、工程別に作業を分担し
ている。
前記コンピュータ室Cに設置されたホストコンピュータ
4には、CRTターミナル41とプリンタ42が接続されると
ともに、インタフェース43を介してミニコンピュータ室
Dに設置された複数のミニコンピュータ10a〜10nに接続
されている。
ミニコンピュータ室Dのミニコンピュータ10a〜10nの
内、1台のミニコンピュータ10nは、生産管理室Fに設
置された複数の磁気カード発行機51a〜51nと接続されて
おり、生産管理室Fにて磁気カード7を発行するように
なっている。なお、本実施例の場合、号口番号、品番、
仕掛数、工程名、負荷時間、見積段取時間、見積加工時
間等のデータが磁気カード7に記録される。
一方、ミニコンピュータ室Dの残りのミニコンピュータ
10a〜10n−は、インタフェースを介して、複数の作業
組G1〜Gnに設置された到着用カード読取機8aと作業者用
カード読取機8cに接続され、各作業組G1〜Gnから作業状
況データを収集するようになっている。
またミニコンピュータ10a〜10n−とホストコンピュー
タ4はそれぞれ光制御装置16a〜16nを介して光ループ20
に結合されている。この光ループ20は生産現場Eの各作
業組G1〜Gnを通るように布設され、エンドレスのデータ
ハイウェイを構築している。そして、各作業組G1〜Gnの
それぞれに設置されたCRTターミナル12が、光インタフ
ェース13を介してこの光ループ20に結合され、各作業組
G1〜GnのCRTターミナル12とホストコンピュータ4及び
ミニコンピュータ10a〜10n−との間の通信ができるよ
うになっている。
なお、各作業組G1〜Gnに設けられたスケジュール用カー
ド読取機8bおよびプリンタ14は、CRTターミナル12を介
して光ループ20に接続されている。
第5図は、ホストコンピュータ4およびミニコンピュー
タ10a〜10n−の記憶装置に形成されるデータファイル
を示すものであり、ミニコンピュータ10a〜10n−の記
憶装置には到着ファイル60,割当ファイル61およびLOGフ
ァイル62が形成され、ホストコンピュータ4の記憶装置
には、進度データファイル65と累積ファイル66が形成さ
れている。
到着ファイル60は、第6図(a)に示すように各作業組
G1〜Gnのそれぞれに到着した工作物Wに対応した部品情
報、すなわち、各作業組G1〜Gnから送られてくる磁気カ
ード7の情報を各作業組G1〜Gn別に記憶するものであ
り、割当ファイル61は、第6図(b)に示すように、各
作業組G1〜Gnに到着した各工作物Wの加工をどの作業者
に割当て、どの設備機械で加工するかを表わすデータを
登録するものである。また、LOGファイル62は、第6図
(c)に示すように各作業組G1〜Gnに到着した工作物W
のそれぞれについて、到着時刻、割当完了時刻、段取着
手時刻、加工着手時刻、加工完了時刻、次工程運搬時刻
等を累積記憶するものである。
一方、ホストコンピュータ4の進度データファイル65
は、工程表作成時に入力される各工作物Wの加工工程を
記憶するとともに、各工作物Wの品番、名称、各作業工
程での見積段取時間、見積加工時間等を記憶するもので
あり、累積ファイル66は、LOGファイル62に累積記憶さ
れた時刻データを累積記憶するもので、一定時刻毎にLO
Gファイル62の内容が転送されるようになっている。
次に前記した装置の動作について説明する。
(A)生産状況データの収集 各産業組G1〜Gnから作業状況データを収集するために以
下のように処理が行われる。
(A−1)工作物到着時の動作 各作業組G1〜Gnに工作物Wが到着すると、運搬者又は受
入作業者は、前述したように到着用カード読取機8aの到
着ボタンSjを押した後、各工作物Wに添付されている磁
気カード7を次々と読取ヘッド9に掛け、最後に送信ボ
タン9aを押す。これにより、各工作物Wのそれぞれに対
応する磁気カード7の内容と、到着ボタンSjが押された
ことを示す情報がミニコンピュータ室Dのミニコンピュ
ータ10a〜10n−に転送される。
これらのミニコンピュータ10a〜10n−は、各作業組G1
〜Gnに設けられた到着用カード読取機8a,スケジュール
用カード読取機8b,作業者用カード読取機8cのいずれか
よりデータが転送されると、第7図に示す処理を実行す
る。まず初めにどの作業組からデータが転送されたかを
判別し(100)、この後送信データに基づいて、押圧さ
れたボタンの種類を判別する(101a)〜(101e)。
そして、この場合のように、到着ボタンが押された場合
には、これをステップ(101a)にて判別し、ステップ
(110)以後の到着処理を行う。ステップ(110)におい
ては、読取ヘッド9にて読込まれた部品情報、すなわ
ち、品番、見積段取時間、見積加工時間等のデータを受
入れた作業組のデータとともに到着ファイル60に登録す
る処理を行い、この後ステップ(111)において、各工
作物Wの到着が認識された時刻のデータをLOGファイル6
2に登録する。また、この後ホストコンピュータ4側の
進度データファイル65内に到着データを書込む処理を行
う(112)。
(A−2)作業割当時の動作 各作業組G1〜Gnに工作物Wが到着した後で、各作業組G1
〜Gnの組長は、各作業者に対して作業の割当てを行うと
ともに、割当データをミニコンピュータ10a〜10n−
伝送する処理を行う。すなわち、組長はスケジュール用
カード読取機8bのスケジューリングボタンShを押した
後、割当データを入力する工作物Wに対応した磁気カー
ド7を読取ヘッド9に掛ける。
これにより、ミニコンピュータ10a〜10n−のいずれか
1つが第7図の処理を実行し、ステップ(120)の処理
が完了すると、スケジュール用カード読取機8bに隣接配
置されたCRTターミナル12の画面に第9図(a)に示す
データ入力画面が表示される。組長は、この入力画面を
見ながら、作業を行わせる作業者番号および使用する設
備機械番号を入力する。なお、1つの工作物Wを2人で
加工する場合もあるので、これらのデータは1つの工作
物Wに対して複数組入力可能となっている。
上記のようにして作業割当データの入力を完了すると、
組長はCRTターミナル12上の処理ボタンを操作する。こ
れにより、入力されたデータが光ループ20を介してミニ
コンピュータ10a〜10n−に転送され、これらのミニコ
ンピュータ10a〜10n−は、各工作物Wがどの担当者に
よりどの設備機械を使用して加工するかを表わすデータ
を割当ファイル61に記憶する(121)。また、これに引
続き当該工作物Wの割当てデータが転送されて来た時刻
を当該工作物Wの割当完了時刻としてLOGファイル62に
記憶する(122)。
(A−3)段取着手から加工完了までの動作 割当てられた工作物Wに対して各作業者が段取り、加工
の作業を行う場合には、これらの作業の開始に先立ち、
段取着手スイッチSa,加工着手スイッチSbをそれぞれ操
作した後、磁気カード7を読取ヘッド9に掛け、送信ボ
タン9aを押す。
これにより、磁気カード7に記録された品番等のデータ
と押されたボタンを識別するためのデータがミニコンピ
ュータ10a〜10n−に転送される。また、作業者は、加
工完了時および、作業の中断時、中断完了時にも対応す
る押しボタンを押して同様の操作を行う。
これらの操作が行われると、ミニコンピュータ10a〜10n
は第7図の処理を行ない、ステップ(101c)〜(10
1d)において、どのボタンが押されたかを判定し、各工
作物の品番と対応する記憶エリアにこれらの押しボタン
が押された時刻を記録する(130)。
(A−4)次工程運搬時の動作 各作業者が割当てられた工作物Wの加工を完了し、次の
作業組へ運搬を行う時、運搬者はこの時点でカード読取
機8Cの次工程運搬のボタンSiを押し、この後、磁気カー
ド7の読取り操作を行う。
この場合、ミニコンピュータ10a〜10n−はステップ
(100)からステップ(101a)〜(101e)を介してステ
ップ(140)へ移行し、次工程運搬開始時刻をLOGファイ
ル62へ記録するとともに、ホストコンピュータ4に指示
を与え、当該組での作業が完了したことを表わすデータ
を進度データファイル65に記録する(141)。
また、これに引続き、到着ファイル60の内容を更新し、
当該作業組に対応する到着工作物データ群の中から作業
が完了した工作物Wに対応するデータを削除する(14
2)。
(B)生産状況解析処理 コンピュータ室Cでは、累積ファイル66に累積記憶され
たデータに基づいて以下のような解析処理を行う。
(B−1)段取、加工時間等の実績計算処理 ホストコンピュータ4に接続されたCRTターミナル41の
操作によって、かかる処理の指令が入力されると、ホス
トコンピュータ4は第8図に示すフローチャートのステ
ップ(200a)にてこれを判別し、ステップ(210)以下
の処理で実績時間の計算処理を行なう。すなわち、ホス
トコンピュータ4は累積ファイル66に記録された時刻デ
ータの内、指定された作業組で作業された工作物Wに関
する時刻データを検索し(210)、この後、この検索さ
れた時刻データに基づき各工作物W毎に、下記(1)〜
(3)式の演算を行ない、停滞時間、段取時間、加工時
間、これらの時間の総計であるリードタイムの計算を行
う(211)。
停滞時間=(段取着手時刻−到着時刻)+ (次工程運搬時刻−加工完了時刻) ……(1) 段取時間=加工着手時刻−段取着手時刻 ……(2) 加工時間=加工完了時刻−加工着手時刻 ……(3) リードタイム=次工程運搬時刻−到着時刻 ……(4) そして、ステップ(212)においてこれらのデータをプ
リンタに出力する。第10図(a)はこのようにして出力
されたリストであり、段取時間,加工時間については、
工程見積時に入力された見積時間と対応づけてプリント
アウトされるとともに、見積時間に対する実績時間の割
合もプリントアウトされる。
(B−2)設備機械毎の稼動時間出力処理 かかる処理が指令された場合、ホストコンピュータ4は
ステップ(200b)から(220)へ移行し、進度データフ
ァイル65と累積ファイル66の記憶内容から各作業組G1〜
Gnに設置された機械の内、指定された機械で加工した工
作物に関する時刻データを検索するとともに(220)、
かかるデータに基づいて機械が使用された時間帯と稼働
時間を算出し(221),(222)、これを第10図(b)に
示すような形式で出力する(223)。
さらに、ホストコンピュータ4では、上記した処理の他
に、組別、作業者別の生産実績消化状況,各作業組にお
ける部品の停滞状況、指定された部品の生産現場での存
り場合および作業状況出力等の種々の解析を行う。
(C)生産現場でのオンライン照会 各作業組G1〜Gnでは、CRTターミナル12を通じてミニコ
ンピュータ10a〜10n−及びホストコンピュータ4に対
して特定の指令コードを転送すると、ミニコンピュータ
10a〜10n−,ホストコンピュータ4は内部記憶された
情報に基づいて照会処理を行う。第9図(b)は、所定
の作業組に到着している工作物Wの一覧を示す照会画面
であり、加工優先順位の順に表示され、割当てが完了し
たものについては、作業担当者名も表示される。
このような参照画面の表示を行う場合、ミニコンピュー
タ10a〜10n−は、到着ファイル60の記憶内容から特定
の組に到着している工作物Wの品番データおよび、これ
に付随する負荷時間(負荷時間=段取時間+作業時間×
仕掛数)等を検索して出力する。なお、優先順位のデー
タは、生産管理室Fに設けられた図示しないCRTターミ
ナル41から入力されてミニコンピュータ10a〜10n−
転送され、到着ファイル60に書込まれるものである。
以上のように、各作業組に到着した工作物Wについて割
当、段取着手、加工着手、加工完了等の時刻を記憶し、
これに基づいて現実の段取時間、加工時間を計算するよ
うにしているので、多品種、少中量の生産現場において
も、生産の実態を正確に把握できる。
また、上記したように、累積データを利用すれば、各作
業組における稼動状況、設備機械の稼動率等も容易に把
握できる。
第11図(a)は本発明によるシステムを利用し、各作業
組G1〜Gnに配置された数値制御工作機械に数値制御デー
タを自動転送するようにした実施例を示すものである。
この実施例においては、作業組G1〜Gnに配置された数値
制御装置NC1〜NCnがインタフェースIを介してコンピュ
ータ室C内のホストコンピュータ4に接続されている。
ホストコンピュータ4は第11図(b)に示すように、各
作業組G1〜Gnから転送された磁気カード情報に基づいて
加工工作物の種類と加工工程を判別し(300)、この
後、この判別された工作物種類と加工工程に対応したNC
プログラムデータをサーチし(301)、これを各作業組G
1〜Gnに配置された数値制御装置NC1〜NCnに転送する(3
02)。
したがって、加工に必要なNCプログラムを自動的に転送
でき、生産性を大幅に向上できる。
なお、本発明は、工作物の加工を行う生産現場だけでな
く、組付作業を行う生産現場にも適用できるものであ
る。
〈発明の効果〉 以上述べたように本発明においては、作業計画に基づい
て作業対象物の識別コード等を記録した記録媒体を前記
作業対象物の工程毎に作成する記録媒体作成手段を設
け、前記記録媒体を前記作業対象物に付随させて生産現
場に流すとともに、前記生産現場に設けられた複数の作
業組のそれぞれに、各作業組に到着した作業対象物に対
応する前記記録媒体の内容を読み取る媒体読取手段と、
前記作業対象物の受入れ完了、作業着手、作業完了等の
前記作業対象物に対する一連の作業の進行を示すデータ
を入力するための前記一連の作業の進行のそれぞれに対
応したスイッチで構成される進行情報入力手段とを設置
し、中央処理室には前記複数の作業組に設置された前記
媒体読取手段と進行情報入力手段とに接続された処理装
置を設置し、この処理装置には、前記媒体読取手段にて
前記記録媒体の内容が読み取られ前記作業の進行を示す
データが入力されたときに前記データが入力された進行
情報入力手段が設置された作業組を識別する識別手段
と、この識別手段にて識別された作業組とともに前記読
み取られた記録媒体の内容と入力された前記作業の進行
を示すデータに基づき作業対象物に関する作業が進行し
た受入れ完了、作業着手、作業完了等の時刻を順次時系
列的に記憶する時系列時刻記憶手段と、この順次時系列
的に記憶された時刻から必要な時刻を抽出して作業の所
要時間を演算する管理データ演算手段とを備えたので、
一連の作業の進行のそれぞれに対応したスイッチを操作
することで各作業組での作業の進行を間違えなく正確に
入力することができるとともに、進行情報入力手段の操
作により作業組の識別が行われるため、作業対象物の所
在を正確に把握でき、各作業組に到着した各作業対象物
について、実際の段取時間、加工時間を正確に把握でき
る。したがって、工作機械の生産現場のように、多種少
中量生産の生産現場においても、各作業対象物に対して
行われる各作業工程での作業時間を正確に把握すること
が可能となり、正確な生産日程計画を立てたり、各作業
対象物についての個々の製造原価を正確に算出できるよ
うになる利点がある。
また、累積記憶したデータに基づき、各作業組での負荷
状況の把握、負荷状況の予測等他の生産管理にも利用で
きる利点もある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は本実施例
の概念を示す全体図、第2図は第1図における工程票の
1例を示す図、第3図は第1図における到着用カード読
取機8aの拡大正面図、第4図は具体的なシステム構成を
示すブロック図、第5図はホストコンピュータ4および
ミニコンピュータ10a〜10n−の記憶装置内に形成され
るデータファイルを示す図、第6図(a),(b),
(c)は第5図における到着ファイル60,割当ファイル6
1,LOGファイル62の記憶内容をそれぞれ示す図、第7図
は第4図におけるミニコンピュータ10a〜10n−の動作
を示す図、第8図は第4図におけるホストコンピュータ
4の動作を示すフローチャート、第9図(a),(b)
は第4図におけるCRTターミナル12に表示される画面を
示す図、第10図(a),(b)はホストコンピュータ4
によって出力されるリストの一例を示す図、第11図
(a)は本発明の変形例を示すブロック図、第11図
(b)は第11図(a)に示す実施例の動作を示す流れ図
である。 4……ホストコンピュータ、7……磁気カード、8a,8b,
8c……カード読取機、9……読取ヘッド、10,10a〜10n
……ミニコンピュータ、12……CRTターミナル、60
……到着ファイル、61……割当ファイル、62……LOGフ
ァイル、65……進度データファイル、66……累積ファイ
ル、C……コンピュータ室、D……ミニコンピュータ
室、E……生産現場、F……生産管理室、G1〜Gn……作
業組、W……工作物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大川 祥二 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 金田 武久 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 審判の合議体 審判長 中村 剛基 審判官 後藤 時男 審判官 吉村 博之 (56)参考文献 特開 昭57−98063(JP,A) 特開 昭57−19811(JP,A) 特開 昭57−62408(JP,A) 特開 昭57−164364(JP,A) 実開 昭57−185050(JP,U) 「電子計算機インプット研究」1968年4 月30日 日本経営出版会発行 P.48〜 P.49

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数種類の作業対象物の生産を行う物品生
    産現場における生産管理に用いる装置であって、作業計
    画に基づいて作業対象物の識別コード等を記録した記録
    媒体を前記作業対象物の工程毎に作成する記録媒体作成
    手段を設け、前記記録媒体を前記作業対象物に付随させ
    て生産現場に流すとともに、前記生産現場に設けられた
    複数の作業組のそれぞれに、各作業組に到着した作業対
    象物に対応する前記記録媒体の内容を読み取る媒体読取
    手段と、前記作業対象物の受入れ完了、作業着手、作業
    完了等の前記作業対象物に対する一連の作業の進行を示
    すデータを入力するための前記一連の作業の進行のそれ
    ぞれに対応したスイッチで構成される進行情報入力手段
    とを設置し、中央処理室には前記複数の作業組に設置さ
    れた前記媒体読取手段と進行情報入力手段とに接続され
    た処理装置を設置し、この処理装置には、前記媒体読取
    手段にて前記記録媒体の内容が読み取られ前記作業の進
    行を示すデータが入力されたときに前記データが入力さ
    れた進行情報入力手段が設置された作業組を識別する識
    別手段と、この識別手段にて識別された作業組とともに
    前記読み取られた記録媒体の内容と入力された前記作業
    の進行を示すデータに基づき作業対象物に関する作業が
    進行した受入れ完了、作業着手、作業完了等の時刻を順
    次時系列的に記憶する時系列時刻記憶手段と、この順次
    時系列的に記憶された時刻から必要な時刻を抽出して作
    業の所要時間を演算する管理データ演算手段とを備えた
    ことを特徴とする生産管理に用いる装置。
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