JPH0798946B2 - 副生油の処理方法 - Google Patents
副生油の処理方法Info
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- JPH0798946B2 JPH0798946B2 JP63202405A JP20240588A JPH0798946B2 JP H0798946 B2 JPH0798946 B2 JP H0798946B2 JP 63202405 A JP63202405 A JP 63202405A JP 20240588 A JP20240588 A JP 20240588A JP H0798946 B2 JPH0798946 B2 JP H0798946B2
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- C10—PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
- C10G—CRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
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- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
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Description
工程から副生する重質副生油を、処理効率の低下が少な
い状態で処理する方法に関する。
は、ジフェニルエタンなどを含み種々の利用方法が提案
されている。
気絶縁油あるいは溶剤などとする利用方法が多く、これ
らを処理した後に利用する方法の提案は殆ど知られてい
ない。
成ゼオライトを触媒として処理すると、処理効率の低下
が著しく、実質的に処理できないことにある。
などを行なうことがあるが、活性白土による精製処理な
どは通常は特に問題なく行なうことができる。
なった結果、本発明を完成したものである。
化触媒の存在下にアルキル化剤によりアルキル化しアル
キルベンゼンまたはアルキルトルエンを製造する工程に
おいて副生する重質生成油を含む処理原料を、SiO2/Al2
O3(モル比)が20以上であって、かつ主空洞の入口が10
員酸素環からなる結晶性合成ゼオライトを触媒として、
処理温度320℃以下で処理するに際し、メチルナフタレ
ン含有量が2重量%以下の前記処理原料を用いることを
特徴とする処理効率低下の少ない処理方法に関するもの
である。
ル化触媒の存在下にアルキル化剤によりアルキル化し、
アルキルベンゼンまたはアルキルトルエンを製造する工
程において副生する重質生成油である。
しては、塩化アルミニウム、燐酸、合成ゼオライトなど
の酸触媒により、ゼンゼンまたはトルエンをエチレンで
アルキル化し、エチルベンゼンまたはエチルトルエンを
製造する工程が例示される。これらのエチルベンゼンま
たはエチルトルエンは、脱水素してスチレンまたはメチ
ルスチレンにして、ポリマー用途を初め各種の用途に工
業的に大量に消費されている。
エン、エチルベンゼン、エチルトルエン、ポリエチルベ
ンゼン、ポリエチルトルエンおよびより重質な成分を含
む粗アルキル化生成物が生ずる。この粗アルキル化生成
物から、未反応ベンゼン、未反応トルエン、エチルベン
ゼン、エチルトルエン、ポリエチルベンゼン、ポリエチ
ルトルエンなどの低沸点成分を留去する。本発明におけ
る重質生成油は、この蒸留残渣を再度蒸留したものでも
よく、あるいはこの低沸点成分を留去する際に同時に蒸
留により得ることもできる。好ましい重質生成油は、沸
点(以下特に断らない限り常圧換算の沸点をいう)が24
0℃〜350℃、好ましくは245〜350℃の範囲にある成分を
主とする留分である。
チルナフタレンを必ず含み、副生油であることに起因し
て、その他にも多くの化合物を含んでいる。メチルナフ
タレンはアルキル化条件または蒸留条件などによっても
変化し得るが、通常は最高で10重量%まで含むことがあ
る。
としての重質生成油中にメチルナフタレンが2重量%、
好ましくは1重量%、さらに好ましくは0.5重量%以下
であることが肝要である。処理するに際しては、トルエ
ンなどのアルキルベンゼンを重質生成油に加えて処理原
料とすることもできる。但し、あまりに大量に混合する
と処理効率が低下する。それ故、トルエンなどは副生油
の20重量倍までである。何れにしても、トルエンなども
含む処理原料全体中にメチルナフタレンが2重量%以下
であることが肝要である。
は、アルキル化条件を調節する他に、蒸留、吸着、抽出
など何れの方法によることもできる。副生油であること
を考慮すると、通常は精密蒸留が好適である。
20以上であって、かつ主空洞の入口が10員酸素環からな
る結晶性合成ゼオライトである。以下にこの触媒を説明
する。
空洞の入口が10員酸素環からなる結晶性合成アルミノシ
リケート・ゼオライトである。このようなゼオライトと
しては、主空洞の入口が10員酸素環からなるZSM−5型
の合成ゼオライトや、更に、ゼオライトゼータ1、ゼオ
ライトゼータ2なども挙げられる。すなわち、本発明の
ゼオライトは、10員酸素環からなることにより特徴付け
られるものである。従来の合成ゼオライトであるA型ゼ
オライト、エリオナイト、オフレタイトなどは8員酸素
環型小孔型ゼオライトであり、モルデナイト、X型、Y
型ゼオライトなどは12員酸素環型大孔型ゼオライトであ
る。
れるゼオライトは、その構造が本発明のそれとは相違す
ることに起因して、たとえメチルナフタレンの量を減少
させても処理効率それ自体が低いものである。
の入り口が10員酸素環からなる構造特性を有し、SiO2/A
l2O3モル比が20以上である結晶性合成アルミノシリケー
トであれば何れのものも使用できる。特に好ましくは、
ZSM−5型の合成ゼオライトであり、例えば、ZSM−5、
ZSM−11、ZSM−12、ZSM−22、ZSM−23、ZSM−35、ZSM−
38、ZSM−48などとして知られている。これらのZSM−5
型の合成ゼオライトは、何れもその主空洞の入口が10員
酸素環からなる構造特性を有する。特に好適な合成ゼオ
ライトはZSM−5である。これらZSM−5型ゼオライトの
組成および製法は何れも下記の特許公報に記載されてい
る。
161,974号 および特公昭46−10064号 ZSM−8:米国特許第1,334,243号 ZSM−11:米国特許第3,709,979号 および特公昭53−23280号 ZSM−21:米国特許第4,001,346号 ZSM−35:特開昭53−144500号 ゼオライトゼータ1:特開昭51−67299号 ゼオライトゼータ2:特開昭51−67298号 主空洞の入口が10員酸素環からなる構造特性の合成ゼオ
ライトは、高いSiO2/Al2O3モル比を一般的に有し、その
値は通常20以上である。場合によっては、SiO2/Al2O3モ
ル比が非常に高く、例えば1600以上のようなゼオライト
も有効である。さらに、場合によっては、シリカライト
と称する実質的にアルミニウムを含まない、すなわちSi
O2/Al2O3モル比が無限大に近いゼオライトを使うことも
できる。このような「高シリカ」ゼオライトも本発明の
定義に含まれる。このSiO2/Al2O3モル比は原子吸光法な
どの通常の分析法で測定される。この比率は、ゼオライ
ト結晶の硬質アニオン骨格中の比にできるだけ近い値を
表わし、結合剤中またはチャンネル内のカチオンその他
の形態中のアルミニウムは除かれる。
法で確認される。例えば、本発明の触媒として好ましい
ZSM−5型の合成ゼオライトはそれぞれ特有の特性X線
回折パターンを有する。
指数なる測定値をもってX線回折法の代わりとすること
もできる。すなわち、本発明の10員酸素環は制御指数で
1〜12の合成ゼオライトであるとも定義できる。ここ
で、該制御指数は特開昭56−133223号公報では具体的測
定方法をもって示されている。この指数は、ゼオライト
結晶の細孔構造が、n−パラフィンよりも大きな断面積
の分子の接近を制御する程度を示すものである。その測
定法は、該公報に開示されているように、n−ヘキサン
と3−メチルペンタンとを一定条件下でゼオライトに吸
着させ、それらの吸着量から計算される。代表的な制御
指数は下記の通りである。
を例にとり説明する。先ず、水酸化テトラプロピルアン
モニウム、酸化ナトリウム、酸化アルミニウム、酸化珪
素および水を含む反応原料を調製する。その組成は前記
公報に記載された範囲として、この反応混合物を加熱し
水熱合成する。合成後、得られた結晶を空気中で焼成す
ることにより、ゼオライトZSM−5触媒が得られる。水
酸化テトラプロピルアンモニウムは、反応系中におい
て、n−プロピルアミンとn−プロピルブロマイドなど
からin situで合成することもできる。ここでは、酸化
アルミニウムを用いる方法を述べたが、実質的にアルミ
ニウム原子を含まないZSM−5を合成することも提案さ
れている。また、水酸化テトラプロピルアンモニウムを
用いる方法を説明したが、例えばZSM−5の合成法とし
ても、これ以外に種々の有機カチオンまたはその前駆体
としての有機化合物を、この代わりに用いることが提案
されている。その例としては、例えば、アンモニア、ト
リアルキルメチルアンモニウムカチオン、トリエチル−
n−プロピルアンモニウムカチオン、C2〜C9第一級モノ
アルキルアミン、ネオペンチルアミン、ジおよびトリア
ルキルアミン、アルカノールアミン、C5〜C6アルキルジ
アミン、C3〜C12アルキレンジアミン、エチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、C3〜C6ジオール、エチレ
ンもしくはプロピレングリコール、ペンタエリスリトー
ル、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトー
ル、1,4−ジメトキシシクロヘキサン、ヒドロキノン、
エチレンオキサイドおよびアンモニア、n−ドデシルベ
ンゼンスルホネート、シクロペンタジエニルフタロシア
ニン錯体、2−アミノピリジン、エチレングリコールジ
メチルエーテル、ジオキサン、ジオキソラン、テトラヒ
ドロフラン、酒石酸などの有機カルボン酸が挙げられ
る。また、その他例えば、結晶化時の種としてZSM−5
を添加することなどにより、上記例示の有機カチオンも
しくはその前駆体としての有機化合物を添加することな
く製造することさえも提案されている(例えば特開昭56
−37215号)。
因して、例えばナトリウムイオンその他の金属イオンを
含む。Naなどのアルカリ金属、その他の金属としては、
カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属、更
に3価の金属でイオン交換したものも使用できる。ま
た、ほう素、カリウム、燐もしくはこれらの化合物で変
性した結晶性合成アルミノシリケートゼオライト、例え
ばZSM−5型ゼオライトも使用することができる。これ
らのイオン交換の方法あるいは変性方法は従来公知の方
法により行なうことができる。
属を含むことができるが、金属イオンを水素イオンで交
換した、いわゆる水素型ゼオライトも本発明の触媒に含
まれる。代表的な水素型ゼオライトは、触媒調製時の有
機カチオンを含む触媒を不活性雰囲気下で、例えば400
〜700℃で1時間加熱し、しかる後にアンモニウム塩あ
るいは塩酸などの鉱酸でイオン交換し、その後例えば30
0〜600℃で焼成することにより活性化され、いわゆる水
素型のゼオライトが得られる。
れより処理温度が高いときはメチルナフタレンの含有量
を規制する効果が得られないので好ましくない。処理温
度の下限は特に限定されないが、通常は200℃以上、好
ましくは220℃以上である。圧力は、処理を液相で行な
うために十分な圧力であればよい。通常は常圧から50kg
/cm2の範囲において選択される。
本発明の効果は、流通式の場合に顕著に表われるため
に、流通式が好ましい処理形式である。流通式の場合、
LHSVは0.2〜2.0、好ましくは0.5〜1.0の範囲である。
ラフで測定した場合、クロマトグラム上の主たるピーク
の少なくともひとつは処理後にそのピーク面積が減少し
あるいは増大し、その結果副生油が処理を受けたことが
解る。
することにより、特定の触媒で副生油を処理するとき、
処理効率の低下を防止することができる。その結果、副
生油を処理原料の対象とすることが可能となる。
合成ゼオライト(ZSM−5)100mlをステンレス製反応管
に充填し、流通法でトルエンをエチレンによりアルキル
化した。反応条件は次の通りである。
エン、ジエチルトルエンおよび大部分のポリエチルトル
エンを留去し釜残油を得た。次にこの蒸留残渣を減圧蒸
留し、常圧換算の留出温度240〜275℃の留分(1)を得
た。
出温度255〜270℃の留分(2)を得た。
ガスクロマトグラフで分析した。その結果を以下に示
す。
処理をした。
5触媒を充填し、乾燥空気を送りながら480℃で3時間
乾燥した。この容器に処理温度260℃、圧力20気圧(窒
素雰囲気下)、LHSV=1.0にて、トルエン1重量部対留
分(2)1重量部の割合の混合液を通油した。
どは前記米国特許第3,702,886号公報に記載されたもの
と一致していた。
フで分析した。その結果を表1に示す。
エンと共に処理し、所定の通油時間後の反応液を採取
し、ガスクロマトグラフで分析した。その結果を同じく
表1に示す。
チルナフタレンのピーク以外はほぼ同様のパターンであ
った。
のピークでかつ処理によりクロマトグラム上の面積が減
少するピークに着目し、このピークの処理前後の比
(%)(減少率)をもって処理の触媒効率とした。
レンの含有量が0.3%の原料を使用した処理では、処理
効率の低下が認められなかった。しかし、メチルナフタ
レンの含有量が2.8%の原料を使用した処理では、処理
効率の著しい低下が認められた。
Claims (1)
- 【請求項1】ベンゼンまたはトルエンをアルキル化触媒
の存在下にアルキル化剤によりアルキル化しアルキルベ
ンゼンまたはアルキルトルエンを製造する工程において
副生する重質生成油を含む処理原料を、SiO2/Al2O3(モ
ル比)が20以上であって、かつ主空洞の入口が10員酸素
環からなる結晶性合成ゼオライトを触媒として、処理温
度320℃以下の液相で処理するに際し、メチルナフタレ
ン含有量が2重量%以下の前記処理原料を用いることを
特徴とする処理効率低下の少ない副生油の処理方法。
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