JP2794444B2 - ジベンジルベンゼン類の製造方法 - Google Patents

ジベンジルベンゼン類の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ジベンジルベンゼン類を製造する方法に関
するものである。
[従来技術とその課題] ジベンジルベンゼン類を製造する方法としては、従来
ベンジルクロライドなどのハロゲン化物をトルエンに反
応させる方法が主なものであった。しかし、ZSM−5触
媒を用いる方法は未だ提案されていない。
[発明の構成] 本発明の目的は、ジベンジルベンゼン類を収率および
選択率良く製造することにある。
すなわち、本発明は、SiO2/Al2O3モル比が20以上であ
って、かつ主空洞の入口が10員酸素環からなる結晶性合
成ゼオライト触媒を用いて、反応温度170〜400℃の範囲
で、ベンゼンまたはトルエンとジフェニルメタンまたは
その誘導体とを反応させることを特徴とするジベンジル
ベンゼン類の製造方法に関する。
以下に本発明をさらに詳しく説明する。
ZSM−5型のゼオライトを触媒として、トルエン相互
の不均化により、キシレンを製造する方法が既に開示さ
れている(特開昭50−96532号公報ほか。)これは、当
然ながらメチル基の移動によるものである。
ZSM−5型ゼオライトにより、トルエンとジフェニル
メタンとからジベンジルベンゼン類を製造する場合、メ
チル基の移動が生じるとすれば、トルエンが存在するの
で、当然ながらキシレンが生成すると予想される。キシ
レンが生成すれば、その分原料トルエンが消費され、ジ
ベンジルベンゼン類の収率が低下し、好ましくない。そ
れ故、トルエンとジフェニルメタンとからジベンジルベ
ンゼン類を製造するためには、ZSM−5触媒は適当では
ないと予想されるところである。
しかるに、本発明者らは、意外にもトルエンの存在下
にもかかわらず、実質的にキシレンの生成は認められず
に反応が進行し、ジベンジルベンゼン類が生成すること
を見出した。しかも、ジベンジルベンゼンの他、メチ
ル、ジメチル等のメチル核置換体が多く生成する。
従って、本発明の方法において実質的にキシレンが生
成せず、また、ジベンジルベンゼン類がより多く生成す
ることは、前記公報などの記載からは決して予想され得
ない驚べき事実である。
ここで本発明において使用する一方の原料は、ベンゼ
ンまたはトルエンである。これらは混合してもよい。
もう一方の原料は、ジフェニルメタンまたはそのメチ
ル置換体である。メチル置換体は具体的に、ベンジルト
ルエンまたはジトリルメタンである。ジフェニルメタ
ン、ベンジルトルエンおよびジトリルメタンは混合して
使用することもできる。
さらに、本発明の方法により製造されるジベンジルベ
ンゼン類にはジベンジルベンゼンのほか、ジベンジルト
ルエンなどのジベンジルベンゼンのモノメチル核置換
体、ジベンジルキシレンなどのジベンジルベンゼンのジ
メチル核置換体などが含まれる。
本発明におけるベンゼンまたはトルエンとジフェニル
メタンまたはそのメチル置換体との反応条件は次の通り
である。
まず、触媒は、SiO2/Al2O3モル比が20以上であって、
主空洞の入口が10員酸素環からなる結晶性合成アルミノ
シリケート・ゼオライトなどである。このようなゼオラ
イトとしては、主空洞の入口が10員酸素環からなるZSM
−5型の合成ゼオライトや、更に、ゼオライトゼータ
1、ゼオライトゼータ2なども挙げられる。すなわち、
本発明のゼオライトは、10員酸素環からなることで特徴
付けられるものである。従来の合成ゼオライトであるA
型ゼオライト、エリオナイト、オフレタイトなどは、8
員酸素環型小孔径ゼオライトであり、モルデナイト、X
型ゼオライト、Y型ゼオライトなどは12員酸素環型大孔
径ゼオライトである。
これら従来の8員酸素環あるいは12員酸素環からなる
ゼオライトは、その構造が本発明のそれと相違すること
に起因して、本発明の方法には適さないものである。
本発明において用いる結晶性合成ゼオライトは、主空
洞の入り口が10員酸素環からなる構造特性を有し、SiO2
/Al2O3モル比が20以上である結晶性合成アルミノシリケ
ートであれば何れのものも使用できる。特に好ましく
は、ZSM−5型の合成ゼオライトであり、例えば、ZSM−
5、ZSM−11、ZSM−12、ZSM−22、ZSM−23、ZSM−35、Z
SM−38、ZSM−48などとして知られている。これらのZSM
−5型の合成ゼオライトは、何れもその主空洞の入口が
10員酸素環からなる構造特性を有する。特に好適な合成
ゼオライトはZSM−5である。これらZSM−5型ゼオライ
トの組成および製法は何れも下記特許公報に記載されて
いる。
ZSM−5: 米国特許第3,702,886号 英国特許第1,161,974号 および特公昭46−10064号 ZSM−8: 英国特許第1,334,243号 ZSM−11: 米国特許第3,709,979号 および特公昭53−23280号 ZSM−21: 米国特許第4,001,346号 ZSM−35: 特開昭53−144500号 ゼオライトゼータ1: 特開昭51−67299号 ゼオライトゼータ2: 特開昭51−67298号 主空洞の入口が10員酸素環からなる構造特性の合成ゼ
オライトは、高いSiO2/Al2O3モル比を一般的に有し、そ
の値は通常20以上である。場合によっては、SiO2/Al2O3
モル比が非常に高く、例えば1600以上のようなゼオライ
トも有効である。さらに場合によっては、シリカライト
と称する実質的にアルミニウムを含まない、すなわちSi
O2/Al2O3モル比が無限大に近いゼオライトを使用するこ
ともできる。このように「高シリカ」ゼオライトも本発
明の定義に含まれる。このSiO2/Al2O3モル比は原子吸光
法などの通常の分析法で測定される。この比はゼオライ
ト結晶の硬質アニオン骨格中の比にできるだけ近い値を
表わし、結合剤中またはチャンネル内のカチオンその他
の形態中のアルミニウムは除かれる。
主空洞の入口が10員酸素環からなる構造は通常X線回
折法で確認される。例えば、本発明の触媒として好まし
いZSM−5型の合成ゼオライトは、それぞれ特有の特性
X線回折ターンを有する(詳しくは、前記特許公報を参
照)。
しかしながら、このX線回折分析法によらずとも、制
御指数なる測定値をもってX線回折法の代りとすること
もできる。すなわち、本発明の10員酸素環は制御指数で
1〜12の合成ゼオライトであるとも定義できる。ここ
で、該制御指数は特開昭56−133223号公報に具体的な測
定方法が示されている。この指数は、ゼオライト結晶の
細孔構造がn−パラフィンよりも大きな断面積の分子の
接近を制御する程度を示すものである。その測定法は、
該公報に開示されているように、n−ヘキサンと3−メ
チルペンタンを一定条件下でゼオライトに吸着させ、そ
れらの吸着量から計算される。代表的な制御指数は下記
の通りである。
制御指数 ZSM−5 8.3 ZSM−11 8.7 ZSM−35 4.5 非晶質シリカ・アルミナ 0.6 本発明のゼオライトの製造法としてZSM−5の合成方
法を例にとり説明すると、先ず水酸化テトラプロピルア
ンモニウム、酸化ナトリウム、酸化アルミニウム、酸化
珪素および水を含む反応原料を調製する。その組成は前
記公報に記載された範囲として、この反応混合物を加熱
し水熱合成させる。合成後、得られた結晶を空気中で焼
成することにより、ゼオライトZSM−5触媒が得られ
る。水酸化テトラプロピルアンモニウムは、反応系中に
おいてn−プロピルアミンとn−プロピルブロマイドな
どからin situで合成することもできる。ここでは、酸
化アルミニウムを用いる方法を述べたが、実質的にアル
ミニウム原子を含まないZSM−5を合成することも提案
されている。上記方法では、水酸化テトラプロピルアン
モニウムを用いる方法を説明したが、例えばZSM−5の
合成法として、これ以外に種々の有機カチオンまたはそ
の前駆体としての有機化合物を代わりに用いることが提
案されている。この例としては、例えば、アンモニア、
トルアルキルメチルアンモニウムカチオン、トリエチル
−n−プロピルアンモニウムカチオン、C2〜C9第一級モ
ノアルキルアミン、ネオペンチルアミン、ジまたはトリ
アルキルアミン、アルカノールアミン、C5〜C6アルキル
ジアミン、C3〜C12アルキレンジアミン、エチレンジア
ミン、ヘキサメチレンジアミン、C3〜C6ジオール、エチ
レンまたはプロピレングリコール、ペンタエリスリトー
ル、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトー
ル、1,4ジメトキシシクロヘキサン、ヒドロキシノン、
エチレンオキサイドおよびアンモニア、n−ドデシルベ
ンゼンスルフォネート、シクロペンタジエニルフタロシ
アニン錯体、2−アミノピリジン、エチレングリコール
ジメチルエーテル、ジオキサン、ジオキソラン、テトラ
ヒドロフラン、酒石酸などの脂肪族カルボン酸等が挙げ
られる。また、そのほか、例えば結晶化時の種として、
ZSM−5を添加することなどにより、上記例示の有機カ
チオンまたはその前駆体としての有機化合物を添加する
ことなく製造することさえも提案されている。
反応に用いられるゼオライトは、合成時の反応原料に
起因して、例えば、ナトリウムイオンその他の金属イオ
ンを含む。Naなどのアルカリ金属その他の金属として
は、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金
属、さらに3価の金属でイオン交換したものも使用でき
る。更に、ほう素、カリウム、燐、もしくはこれらの化
合物で変性した結晶性合成アルミノシリケート・ゼオラ
イト、例えば、ZSM−5型ゼオライトも使用することが
できる。これらのイオン交換あるいは変性は、従来公知
の方法により行なうことができる。
上記のように本発明の結晶性合成ゼオライトは各種の
金属を含むこともできるが、金属イオンを水素イオンで
交換した、いわゆる水素型ゼオライトが本発明の方法に
は好ましい。代表的な水素型ゼオライトは、触媒調製時
の有機カチオンを含む触媒を不活性雰囲気下で、例えば
400〜700℃で1時間加熱し、しかる後にアンモニウム塩
あるいは塩酸などの鉱酸でイオン交換し、例えば300〜6
00℃で焼成することにより活性化され、いわゆる水素型
のゼオライトが得られる。
本発明の反応温度は170〜400℃、好ましくは200〜350
℃である。
この範囲よりも反応温度が低い場合は、原料の転化率
が低くなる。また、反応に反応温度がこの範囲より高く
なると、キシレンの生成などの副反応が生じるために何
れも好ましくない。
反応は気相で行なうこともできるが、触媒活性を長く
保つためには、液相で行なうのが適当である。また、気
相は必然的に反応温度を高くする必要があり、反応温度
が高いと前述のようにキシレンの生成などの副反応を生
じ易い。それ故、反応は液相で行なう。
反応を液相で行なうために、反応圧は、反応相を液相
に保つために適当な圧力とすることが望ましい。この圧
力は、通常常圧から50kg/cm2の範囲から選択される。
本発明の方法の反応形式としては、流通式あるいはバ
ッチ式の何れも選択できる。反応時間は、バッチ式では
反応温度その他の反応条件に応じて0.5〜50時間の範囲
から選ばれる。この範囲より反応時間が短いと転化率が
低くなる。また、反応時間を必要以上に長くしても、ジ
ベンジルベンゼン類の収率は向上せず、むしろ副反応を
招くのみであり好ましくない。
流通式の反応形式の場合は、LHSVは0.2〜20、好まし
くは0.5〜10である。LHSVがこれより小さいと副反応が
多くなり、また、時間当りの収率が小さくなるので好ま
しくない。また、逆にLHSVが大きくなり過ぎると反応が
進行せずに、反応原料が未反応のまま系外に流出するこ
とになるので好ましくない。
バッチ式では、反応原料混合物に対して、通常0.1〜1
0重量%、好ましくは0.5〜5重量%の触媒を使用すれば
良い。これより低い触媒濃度では反応が進行せず、一方
これより高い触媒濃度では、必ずしも目的化合物の収率
が向上せず、触媒を多く使用する分だけ不経済となるの
で好ましくない。
反応系に供給すべきトルエンなどの単環化合物のジフ
ェニルメタンなどの2環化合物に対する割合は、モル比
で0.2〜20、好ましくは0.5〜10である。これよりもモル
比が小さいと、すなわち2環化合物に対する単環化合物
の使用量が少ないと、原料転化率が低下するので好まし
くない。また、逆に上記範囲よりもモル比を高くし、単
環化合物を過剰に使用すると、反応1回当りのジベンジ
ルベンゼン類の生成量が少なくなり好ましくない。
反応終了後、未反応単環化合物および未反応2環化合
物などを分離し、常法により本発明のジベンジルベンゼ
ン類が得られる。
[発明の効果] 本発明の方法によれば、実質的にキシレンの生成がな
く、ジベンジルベンゼン類が製造される。
以下に実施例により本発明を詳述する。
[実施例] 触媒調製例 硫酸アルミニウム、硫酸、n−プロピルアミン、n−
プロピルブロマイドを水に溶解させ、この溶液に水ガラ
スを攪拌しながら徐々に加え、できるだけ均一なゲル状
スラリーを調製した。これをオートクレーブに入れ、攪
拌しながら160℃で72時間かけて結晶化させた。結晶化
後濾別し、水洗液が中性になるまで水洗および濾過を繰
り返すことにより、SiO2/Al2O3モル比が70のゼオライト
ZSM−5を得た。得られたゼオライトを空気中で焼成
し、触媒を調製した。この触媒のX線回折図などは、前
記特許公報(特公昭46−10064号)記載のものと一致し
た。更に前記制御指数なども一致し、それ故、該触媒は
その主空洞の入口が10員酸素環からなる製造特性を有す
る。
実施例1 上記触媒調製例において調製したゼオライトZSM−5
を塩酸でイオン交換させることにより、水素型に変換し
た水素型ZSM−5(12〜14メッシュ)200mlを、内容積25
0mlの反応容器に充填し、乾燥窒素を送りながら480℃で
3時間乾燥した。
反応温度310℃、圧力20気圧(窒素雰囲気下、LHSV=
1.0にてトルエン2モル対ジフェニルメタン1モルの割
合の混合液を通油した。
通油された反応液をガスクロマトグラム法で分析し、
一定の通油時間後の反応液の組成を調べた。それらの結
果を表1に示す。
実施例2 内容積2のオートクレーブに、ベンゼン3モル、ベ
ンジルトルエン3モル、および触媒としてH−ZSM−5
を20g入れ、280℃、25気圧で4時間反応させた。
反応後、反応液を分析したところ、ベンジルトルエン
の反応率は58%およびジベンジルベンゼン類の選択率は
45%でジベンジルベンゼン類が得られた。
実施例3 ベンゼン3モルおよびジトリルメタン3モルを用いた
ほかは、実施例2と同様に反応させた。その結果、ジト
リルメタンの反応率は61%およびジベンジルベンゼン類
の選択率は43%でジベンジルベンゼン類が得られた。
比較例1 内容量250mlの反応容器に、水素型Y型ゼオライト
(ユニオンカーバイド社製、12〜14メッシュ)200mlを
充填し、乾燥窒素を送りながら480℃で3時間乾燥し
た。反応温度180℃、圧力20気圧(窒素雰囲気下)、LHS
V=1.0の反応条件で、トルエン2モル対ジフェニルメタ
ン1モルの混合液を通油した。
通油した反応液をガスクロマトグラム法で分析し、20
時間通油後の反応液の組成を分析した。結果を表2に示
す。
この結果によると、Y型ゼオライトはジベンジルベン
ゼン類の選択率が低く、また活性低下が著しい。この活
性低下は、反応温度を180℃から260℃に昇温させても回
復できない活性低下であった。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 15/16,2/76 B01J 29/40

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】SiO2/Al2O3モル比が20以上であって、かつ
    主空洞の入口が10員酸素環からなる結晶性合成ゼオライ
    ト触媒を用いて、反応温度170〜400℃の範囲で、ベンゼ
    ンまたはトルエンとジフェニルメタンまたはそのメチル
    置換体とを反応させることを特徴とするジベンジルベン
    ゼン類の製造方法。
  2. 【請求項2】前記結晶性合成ゼオライト触媒が、ZSM−
    5型触媒である請求項1記載のジベンジルベンゼン類の
    製造方法。
  3. 【請求項3】前記ZSM−5型触媒が、ZSM−5である請求
    項2記載のジベンジルベンゼン類の製造方法。
  4. 【請求項4】前記反応系に供給すべきベンゼンまたはト
    ルエンの、ジフェニルメタンまたはそのメチル置換体に
    対するモル比が、0.2〜20である請求項1記載のジベン
    ジルベンゼン類の製造方法。
  5. 【請求項5】前記反応温度が、200〜350℃である請求項
    1記載のジベンジルベンゼン類の製造方法。
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