JP3144432B2 - ゼオライトの合成方法 - Google Patents

ゼオライトの合成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゼオライトの高純度で
均一な微結晶化合成方法に関し、ペンタシル型微結晶ゼ
オライトの新規な合成方法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】結晶性アルミノシリケート、結晶性ラン
タンシリケート、結晶性ビスマスシリケート、結晶性鉄
シリケート、結晶性ボロシリケート及び結晶性ガロシリ
ケート等のメタロシリケートは、一般に約1μmないし
100μmの広い範囲にわたるいわゆる二次粒子径を有
することが知られている。ここで二次粒子径とは、実際
の粉末粒子の最大長さとして定義されるものである。例
えば、代表的なペンタシル型のアルミノシリケートであ
るZSM−5ゼオライトは、ケイ酸アルカリ水溶液とア
ルミン酸水溶液及び有機窒素化合物としてテトラプロピ
ルアンモニウム塩を含む混合原料から、全組成原料を同
時に反応系に加えて所定合成条件で合成されるが、この
合成法で得られる結晶性アルミノシリケートの粒子は、
一般に二次粒子径が約1μmないし50μmの広い範囲
にあって粗大であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これまでゼオライト触
媒の活性寿命を増加させるために、反応物と生成物とが
出入りするゼオライト触媒中に存在する微細な通路の数
を増加することができる小さな結晶粒子が望まれてい
る。しかし、二次粒子径が3μmよりも小さい粒子径
で、かつ高結晶性のアルミシリケートを合成するような
工業的製造方法は未だ知られるに至っていない。本発明
は、これらの課題に鑑みてなされたものであり、ペンタ
シル型結晶性ゼオライトの高純度で均一な微結晶化合成
方法に関し、二次粒子径が約3μmよりも小さい粒子
で、かつ高結晶性のアルミノシリケート、ランタンシリ
ケート、ビスマスシリケート、鉄シリケート、ボロシリ
ケート及びガロシリケートを合成する方法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、以上のよう
な課題を解決し、高結晶性で均一な微結晶性ゼオライト
の合成方法について鋭意研究を重ねた結果、特定の反応
条件下においてゼオライトを合成することによりかかる
目的を達成することができることを見出し本発明を完成
するに至った。すなわち、本発明は、結晶性ゼオライト
の合成方法において、有機窒素化合物、シリカ源及びア
ルカリ水溶液から成る原料混合物を約20〜250℃の
温度で約1時間〜30日保持し、次いでアルミニウム、
ランタン、ビスマス、鉄、ほう素及びガリウムから選ば
れる1種以上の化合物を添加して、再度原料混合物を約
100〜250℃の温度で約1時間〜30日の条件で水
熱合成を行い、ゼオライトの結晶化を行うことを特徴と
するものであり、二次粒子径が約3μmよりも小さく、
かつ高結晶性のペンタシル型結晶性アルミノシリケー
ト、結晶性ランタンシリケート、結晶性ビスマスシリケ
ート、結晶性鉄シリケート、結晶性ボロシリケート及び
結晶性ガロシリケートを合成することを特徴とする微粒
子ゼオライトの製造方法を提供する。
【0005】本発明を以下に詳細に説明する。本発明に
おいて、シリカ源としてはシリカ、シリカゾル、シリカ
ゲル、ケイ酸塩及びケイ酸など通常ゼオライトの合成に
おいて用いているものが使用できる。有機窒素化合物と
して第1、第2、第3アミン、第4級アンモニウム塩等
を用いることができ、具体的には、モノエタノールアミ
ン、モノプロパノールアミン、ジグリコールアミン、第
4プロピルアンモニウム、第4エチルアンモニウム及び
これらのアンモニウム塩、コリン、ピロリジン、エチレ
ンジアミン、ジアミノプロパン、ジメチルアミン、トリ
フェニルアミン、トリエチルアミン等が用いられる。
【0006】アルカリ金属としては、通常水酸化アルカ
リ金属塩、ケイ酸アルカリ金属塩、アルミン酸アルカリ
金属塩の中から選ばれた1種以上のアルカリ源が使用で
きる。
【0007】アルミニウム源としては、アルミナゾル、
アルミナゲル、アルミナ、アルミン酸塩、硫酸アルミニ
ウム、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム等から選ば
れた1種以上を用いることができる。
【0008】ランタン、ビスマス、鉄、ほう素及びガリ
ウム源としては、それらの硫酸塩、硝酸塩又は塩化物等
から選ばれた1種以上の化合物が用いられる。
【0009】これらの出発原料の最終組成比は下記の割
合(モル比)で調製される。 範囲 好ましい範囲 SiO2/M23 10〜300 20〜200 H2O/OH- 10〜300 50〜200 OH-/SiO2 0.1〜2.0 0.1〜1.0 窒素化合物/SiO2 0.003〜10 0.025〜2.5 (ここでMはアルミニウム、ランタン、ビスマス、鉄、
ほう素及びガリウムから選ばれた1種以上の金属であ
る。)
【0010】本発明の重要な特徴は、合成ゼオライトの
製造に先だって、有機窒素化合物、シリカ源及びアルカ
リ水溶液から成る原料混合物を約20〜250℃、好ま
しくは約100〜160℃の温度で約1時間〜30日、
好ましくは約10時間〜3日保持するシリカエージング
工程にある。微粒子ゼオライトを得るためにこのような
操作が必要な正確な理由は未だ解明されるに至っていな
い。しかしながら、本発明者の研究によると、ペンタシ
ル型ゼオライトの水熱合成における初期段階で、ケイ酸
アルカリと有機窒素化合物との相互作用により核化が起
こり、微粒子ゼオライトを生成するためには、この核生
成物が反応晶出系中に多数存在する必要があると考えら
れる。
【0011】すなわち、従来の方法では原料ケイ酸アル
カリの有機窒素化合物への溶解を伴う前駆体の核化反応
と、アルミニウム、ランタン、ビスマス、鉄、ほう素及
びガリウムから選ばれる1種以上の化合物の存在による
ゼオライト結晶の成長反応とが平行して起こるため、粒
子が粗大で広範囲の粒径分布となるのに対して、本発明
の方法では極めて多数の核が予め生成しているので本質
的にゼオライト結晶の成長が少なくなることで、結晶粒
子が微細でかつ均一なゼオライトが晶出するものと推定
される。
【0012】本発明によれば、このシリカエージング条
件は約20〜250℃の温度で約1時間〜30日の範囲
内から選ばれた条件で保持する。これよりも低い温度条
件では核化速度が遅く非効率的であり、逆に高い温度条
件ではシリカ前駆体が、石英のようなより安定な無機結
晶物へと転化してしまうこととなる。従って、エージン
グして得られたゲル混合物は実質的に無定形であること
が好ましいが、例えば低結晶性のケイ酸アルカリ物が含
まれるエージング条件であっても特に支障はない。圧力
は、特に制限を受けないが、自圧で実施するのが好まし
く、攪拌は無攪拌から約2000rpmまでの範囲から適
宜選ばれる。
【0013】本発明において、シリカエージング処理後
に、アルミニウム、ランタン、ビスマス、鉄、ほう素及
びガリウムから選ばれる1種以上の化合物を添加する方
法は、原料の一部であるアルカリ水溶液、又は水で溶解
したそれらの原料を、シリカエージング水溶液を冷却
後、又はエージング温度領域のいずれで投入してもよ
い。次いで、再度原料混合物を約100〜250℃、好
ましくは約150〜200℃の温度で約1時間〜30
日、好ましくは約20時間〜7日の条件で水熱合成を行
い、ゼオライトの結晶化を行うことにより目的の微粒子
ゼオライトが得られる。
【0014】本発明で製造したゼオライトはそのまま又
はアルミナ、シリカ、シリカアルミナのような別の担体
物質と混合することにより転化用触媒として使用でき
る。更に合成時の状態において存在する有機性陽イオン
を400〜800℃の範囲の温度で加熱し、分解させる
と共に、存在するアルカリ金属を公知の方法を用いて1
種以上の他の陽イオンで交換すればより好ましい触媒が
調製される。
【0015】このようにして製造したゼオライトはこれ
までの他のゼオライト触媒と同様その活性点はゼオライ
トの固体酸性に起因するものと交換した金属陽イオンの
水素化−脱水素活性に基づくものであるため、ゼオライ
ト触媒が通常使用される分解、異性化、アルキル化、不
均化等の炭化水素の転化反応に使用できると共に、この
ゼオライトの形状選択性故にろう分を選択的に分解する
接触脱ろう反応に有効である。又、この触媒はシリカ、
アルミナ比が20以上と大きいため疎水性であり、アル
コールの脱水及びアルコール等の含酸素化合物からオレ
フィン又は芳香族を生成させる触媒としても使用でき
る。
【0016】本明細書において、二次粒子径とは前述の
通り実際の粉末粒子の最大長さとして定義されるもので
あるが、その粒子分布は、乾燥試料微粉末を専用セル中
80%グリコール溶媒に入れて超音波洗浄装置により十
分分散させた後、遠心沈降−光透過法に基づく堀場製C
APA−300粒度分布測定装置を用いて測定した。
【0017】さらに、本明細書において、結晶化度とは
次の方法で測定されるものである。すなわち、乾燥試料
を粉末X線(Cu−Kα線)回折装置を用いて、2θ=
22°〜25°のピーク面積和を測定し、日本触媒学会
参照触媒JRC−Z5−75Naを標準として面積相対
値により結晶化度(%)を求めたものである。
【0018】
【実施例】次に本発明を実施例により更に具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0019】実施例1 結晶性アルミノシリケートとして微結晶ZSM−5を調
製した。すなわち、水ガラス(酸化珪素28.9wt%、
酸化ナトリウム9.4wt%、水61.7wt%)240g
と塩化ナトリウム11.2gを水220gに溶解し、こ
れに攪拌しながら徐々に濃硫酸46gを加えてゲル化し
た後、トリノルマルプロピルアミン33.2g、臭化ノ
ルマルプロパン28.4g及びメチルエチルケトン5
3.8gを加えたゲル混合物をステンレス製オートクレ
ーブ中、140℃で20時間加熱攪拌(250rpm)し
ながらシリカゲルエージングを行った。ここで用いたプ
ロピルアミンと臭化プロパン及びケトン溶媒は、合成反
応中に臭化テトラプロピルアンモニウムを形成し、この
ような間接的な有機窒素化合物の合成を含む方法も本発
明の範囲に含まれる。次いで、室温まで冷却した後、こ
れに水178gに硫酸アルミニウム(17水塩)24g
を溶かした水溶液を攪拌しながら加えて、再度オートク
レーブ中で160℃で72時間加熱攪拌(250rpm)
した。得られた生成物をろ過した後、ろ過水洗液のpH
が8以下となるまで純水で洗浄し乾燥したもののX線回
折測定結果から、結晶性のZSM−5ゼオライトである
ことを確認した。その結晶化度はほぼ100%であり、
その粒子径は次のような分布となり、全て3μm以下の
微粒子であった。 3〜2μm 12.2%(vol) 2〜1μm 77.0%(vol) 1〜0μm 10.8%(vol)
【0020】実施例2 シリカ源、アルミナ源、アルカリ金属源、水及びジグル
コールアミン(2−(2−アミノエトキシ)エタノー
ル)を含む原料混合物から、本発明の方法により結晶性
アルミノシリケートを得た(以下、「DGAゼオライ
ト」という。)。
【0021】すなわち、コロイダルシリカ(シリカ含有
量20.6wt%)1605gに純水500gとジグリコ
ールアミン362gを加えた溶液に、苛性ソーダ30.
6gを純水500gに溶解した水溶液を攪拌しながら加
えてゲル原料物を調合した。このゲル原料物をステンレ
ス製オートクレーブ中、140℃で20時間加熱攪拌
(250rpm)しながらゲルエージングを行った。次い
で室温まで冷却した後、これに純水493gにアルミン
酸ナトリウム31.6gを溶かした水溶液を攪拌しなが
ら加えて、再度オートクレーブ中で160℃で48時間
加熱攪拌(250rpm)した。得られた生成物をろ過し
た後、ろ過水洗液のpHが8以下となるまで水で洗浄し
てDGAゼオライトを得た。このもののX線回折測定の
結果は表1のようであり、その結晶化度はほぼ100%
であった。また、その粒子径は次のような分布となり、
全て3μm以下の微粒子であることがわかった。 3〜2μm 26.4%(vol) 2〜1μm 64.6%(vol) 1〜0μm 8.7%(vol)
【0022】 表1 DGAアルミノシリケートのX線(Cu−Kα線)回折 (2θの測定精度±0.1) 2θ I/I0(%) 2θ I/I0(%) 8.1 20 23.8 30 9.0 33 24.0 35 13.3 5 24.5 24 14.0 5 26.1 25 14.9 7 26.8 56 15.7 7 28.0 14 16.1 4 29.4 9 17.4 4 30.0 12 17.9 6 30.5 6 19.4 6 31.3 3 20.5 11 32.8 4 20.9 23 34.5 4 21.8 25 35.8 5 22.3 14 36.1 10 23.2 100 37.6 4 23.4 69 39.5 5
【0023】実施例3 結晶性ランタンシリケートを次のようにして合成した。
シリカ源、ランタン源、アルカリ金属源、有機アミン、
臭化プロピル、塩酸及び水を含む原料混合物から、実施
例1と同様な方法により微結晶ランタンシリケートを得
た。ここでは、濃硫酸の替わりに濃塩酸40mlを、また
トリノルマルプロピルアミンは79.6g、臭化ノルマ
ルプロパンは56.8g、メチルエチルケトンは10
7.6g、また塩化ランタン(7水塩)を27.4g用
いて合成した。その他は実施例1におけると同じであ
る。
【0024】このもののX線回折測定の結果は表2のよ
うであり、その結晶化度はほぼ100%であった。ま
た、その粒子径は次のような分布となり、全て3μm以
下の微粒子であることがわかった。 3〜2μm 1.5%(vol) 2〜1μm 5.3%(vol) 1〜0μm 93.2%(vol)
【0025】 表2 結晶性ランタンシリケートのX線(Cu−Kα線)回折 (2θの測定精度±0.1) 2θ I/I0 2θ I/I0 7.9 VS 20.8 M 8.8 VS 23.1 S 13.2 W 23.8 M 13.9 M 24.4 M 14.7 M 26.9 M 15.4 W 29.2 W 15.9 M 29.9 M 19.3 W 上表で用いた記号は次の通りである。VS:非常に強;
S:強;M:中強;W:弱
【0026】実施例4 塩化ビスマス23.3gを用いた以外は実施例3と同様
な方法により結晶性ビスマスシリケートを合成した。
【0027】このもののX線回折測定の結果、その結晶
化度はほぼ100%であり、その粒子径は次のような分
布となった。 3〜2μm 3.2%(vol) 2〜1μm 15.1%(vol) 1〜0μm 81.7%(vol)
【0028】実施例5 シリカゲルエージング時に有機アミンとして臭化テトラ
プロピルアンモニウム99.0gを用い、さらにメタロ
シリケート合成時にアルミニウム源の替わりに硝酸鉄
(9水塩)23.3gを用いた以外は実施例1と同じ方
法により結晶性鉄シリケートを合成した。
【0029】このもののX線回折測定の結果、その結晶
化度はほぼ85%であり、その粒子径は次のような分布
となった。 3〜2μm 7.5%(vol) 2〜1μm 21.9%(vol) 1〜0μm 70.6%(vol)
【0030】実施例6 メタロシリケート合成時にホウ酸3.5gを用いた以外
は実施例1と同じ方法により結晶性ボロシリケートを合
成した。
【0031】このもののX線回折測定の結果、その結晶
化度はほぼ81%であり、その粒子径は次のような分布
となった。 3〜2μm 5.6%(vol) 2〜1μm 13.3%(vol) 1〜0μm 81.1%(vol)
【0032】実施例7 メタロシリケート合成時に硫酸ガリウム(18水塩)2
7.1gを用いた以外は実施例1と同じ方法により結晶
性ガロシリケートを合成した。
【0033】このもののX線回折測定の結果、その結晶
化度はほぼ100%であり、その粒子径は次のような分
布となった。 3〜2μm 10.5%(vol) 2〜1μm 23.5%(vol) 1〜0μm 66.0%(vol)
【0034】比較例1 実施例1で用いた合成原料の全てを予め混合し、これを
オートクレーブ中、160℃で72時間加熱攪拌した。
得られた生成結晶物は、ろ過した後、ろ過水洗液のpH
が8以下となるまで純水で洗浄してZSM−5ゼオライ
トを得た。その結晶化度は100%であり、またX線回
折測定の結果はZSM−5のそれと一致したが、その粒
子径は次のような分布となり、3μm以上の粒子を含む
広範囲な粒子分布であった。 5μm以上 62.3%(vol) 5〜4μm 18.4%(vol) 4〜3μm 14.4%(vol) 3〜2μm 2.9%(vol) 2〜1μm 1.8%(vol) 1〜0μm 0.2%(vol)
【0035】参考例1 実施例2で得られた生成結晶物を5N塩化アンモニウム
水溶液により100℃、3時間フラスコ内で攪拌加熱
し、冷却後瀘過したら再び塩化アンモニウム水溶液を加
え同じ操作を3回行った。この後、乾燥、550℃で3
時間焼成して得られたゼオライト80gをコンデア社の
ベーマイトアルミナ粉末20gと混合した後、次に4%
の硝酸30mlを加えて混練し、さらに5.6%アンモニ
ア水18mlを加えゲル化し、これを押出し成型機で成型
後12〜32メッシュに粒度をそろえ、固定触媒床アル
キル化反応に供した。原料油としてプソイドキュメン
(1,2,4−トリメチルベンゼン)に2倍相当モル量
のメタノールを添加した混合油を用い、反応条件は温度
320〜400℃、圧力10atm、WHSV1.2h-1
の範囲で、共存ガスとして水素を混合原料油相当モル同
伴させて、原料油プソイドキュメン転化率が30%を維
持するように反応温度を補償しながら反応させた。反応
開始から反応温度400℃に達するまでの通算反応時間
は500時間に達し、生成するデュレン(1,2,4,
5−テトラメチルベンゼン)が80%以上の高選択率で
得られた。これは、従来の技術では達成し得なかったこ
とである。
【0036】参考例2 比較例1で得られた生成結晶物を、参考例1と同様に触
媒化してアルキル化反応に供したが、触媒寿命は約30
0時間程度であり、また生成するデュレン選択率は約7
0%程度であった。
【0037】
【発明の効果】本発明方法により得られる合成ゼオライ
トは、その二次粒子径が約3μmよりも小さく、かつ高
結晶性のペンタシル型ゼオライトであり応用価値の高い
ものであるという特徴を有しており、かつその製法が極
めて簡単であるため工業的な製造方法として極めて有利
な利用価値の高いものである。本発明方法で得られる微
結晶ゼオライトは、触媒として用いる場合に反応原料が
容易に触媒内部に流通し得る微細な通路を与えるため優
れた触媒効果を発現すると共に長寿命の触媒となり得る
と言う利点を有する。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶性ゼオライトの合成方法において、
    有機窒素化合物、シリカ源およびアルカリ水溶液から成
    る原料混合物を20〜250℃の温度で1時間〜30日
    保持し、次いでアルミニウム、ランタン、ビスマス、
    鉄、ほう素およびガリウムから選ばれる1種以上の化合
    物を添加して再度原料混合物を100〜250℃の温度
    で1時間〜30日の条件で水熱合成を行い、ゼオライト
    の結晶化を行うことを特徴とする結晶性ゼオライトの合
    成方法。
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