JPH0798940A - ディジタルテープレコーダ - Google Patents
ディジタルテープレコーダInfo
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- JPH0798940A JPH0798940A JP22874894A JP22874894A JPH0798940A JP H0798940 A JPH0798940 A JP H0798940A JP 22874894 A JP22874894 A JP 22874894A JP 22874894 A JP22874894 A JP 22874894A JP H0798940 A JPH0798940 A JP H0798940A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 エラー訂正符号が誤った複合を行うおそれが
ある場合にも、異常な再生音が発生することを防止す
る。 【構成】 磁気ヘッド2A、および2Bが他のトラック
を途中から走査した場合、1トラック内のフレームアド
レスとして異なったものが再生され、判別信号NGTR
が“1”となる。エラー訂正回路37では、NGTRが
“1”のとき、C2復号におけるポインタイレージャ訂
正が禁止される。
ある場合にも、異常な再生音が発生することを防止す
る。 【構成】 磁気ヘッド2A、および2Bが他のトラック
を途中から走査した場合、1トラック内のフレームアド
レスとして異なったものが再生され、判別信号NGTR
が“1”となる。エラー訂正回路37では、NGTRが
“1”のとき、C2復号におけるポインタイレージャ訂
正が禁止される。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディジタルオーディ
オ信号,ディジタルビデオ信号等のディジタル情報信号
を再生するディジタルテープレコーダに関する。 【0002】 【従来の技術】ディジタルオーディオ信号(PCM信号
と称する)を一対の回転ヘッドにより記録/再生する場
合のエラー訂正符号として、1個の回転ヘッドにより記
録/再生される量のPCM信号をマトリクスに配置し、
このマトリクス配置の縦方向に整列するPCM信号毎に
エラー訂正符号C1の符号化を行い、マトリクス配置の
横方向に整列するPCM信号毎にエラー訂正符号C2の
符号化を行うものが用いられている。このエラー訂正符
号の符号化がされたPCM信号,エラー訂正符号C1及
びC2の夫々のチェックシンボルが縦方向に整列するも
の毎に記録/再生される。再生信号のエラー訂正は、エ
ラー訂正符号C1の復号(C1復号)が行われ、次にエ
ラー訂正符号C2の復号(C2復号)が行われる。 【0003】また、訂正不可能なエラーが生じた時に、
エラーシンボルの補間を容易とするため、PCM信号の
偶数番目のデータとその奇数番目のデータとを隣接する
2本のトラックに分けて記録することが行われている。
一対の回転ヘッドを磁気ヘッドA及び磁気ヘッドBと呼
ぶと、ステレオPCM信号の場合、L(左)チャンネル
の偶数番目のデータLe及びR(右)チャンネルの奇数
番目のデータRoが磁気ヘッドAにより磁気テープに記
録され、Lチャンネルの奇数番目のデータLo及びRチ
ャンネルの偶数番目のデータReが磁気ヘッドBにより
磁気テープに記録される。 【0004】このように各磁気ヘッドにより形成された
一対のトラックは、インターリーブペアと呼ばれる。イ
ンターリーブペアのトラックに記録されるデータは、付
加コード中のフレームアドレスが同一とされて、再生側
において、フレームアドレスからインターリーブペアを
知ることが可能とされている。再生データは、上述のよ
うなエラー訂正処理をされると共に、インターリーブペ
アの夫々の再生データが合成されたPCM信号に変換さ
れる。 【0005】更に、磁気テープの利用率を高くするため
に、トラック間にガードバンドを介在させない記録方法
が用いられる。つまり、磁気ヘッドAのギャップの延長
方向と磁気ヘッドBのギャップの延長方向とが異ならさ
れ、隣接トラックからのクロストークがアジマスロスに
よって抑圧される。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上述の回転ヘッド型デ
ィジタルテープレコーダでは、再生データの各ブロック
をバッファメモリに書き込むためのブロックアドレス,
インターリーブペアを示すフレームアドレス等の付加コ
ードに関して、PCM信号とは別に、単純パリティを用
いたエラー検出符号が適用されている。しかしながら、
このエラー検出符号は、エラー検出結果の信頼性が低
く、再生されたブロックアドレスが誤っているために、
間違えたブロックアドレスに再生データを書き込んだ
り、フレームアドレスが誤っているために、インターリ
ーブペアが無関係なデータにより形成され、再生音中に
耳障りな異常音が発生するおそれがあった。PCM信号
のエラー訂正符号を用いてC1復号及びC2復号を行っ
ても、異常音の発生を完全に防止できなかった。 【0007】従って、この発明の目的は、確実に異常音
の発生を防止することができるディジタルテープレコー
ダを提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】この発明は、1対の磁気
ヘッドが所定の角間隔をもって取り付けられている回転
ヘッドと、回転ヘッドに巻架される磁気テープと、磁気
ヘッドによって再生された再生信号を復調する復調手段
と、復調手段から得られる再生信号のエラー訂正処理を
行うエラー訂正手段と、復調手段から得られる再生デー
タの中のフレームアドレスを検出するフレームアドレス
検出手段と、フレームアドレス検出手段から供給される
フレームアドレスが、同一トラック上で異なるフレーム
アドレスが検出されたか否かを判定するフレームアドレ
ス判定手段と、フレームアドレス判定手段の結果に応じ
てエラー訂正手段における誤り二重訂正復号における一
重訂正ポインタを用いたポインタイレージャ訂正を禁止
することを特徴とするディジタルテープレコーダであ
る。 【0009】 【作用】付加コードの復号器において、エラーとして検
出されるデータの量から再生データの品質を判定するこ
とができる。再生される付加コードに多くのエラーデー
タが検出される時には、再生データの品質が悪く、PC
M信号に関して誤った復号処理がされるおそれが高い。
従って、付加データに多くのエラーデータが検出された
場合には、PCM信号のエラー訂正と無関係にポインタ
がセットされる。補間回路は、セットされているポイン
タに応じて前値ホールド等の補間動作を行う。 【0010】 【実施例】以下、この発明を回転ヘッド型のディジタル
テープレコーダ(R DATと略称される)に適用した
一実施例について図面を参照して説明する。この一実施
例の説明は、下記の順序に従ってなされる。 a.ディジタルテープレコーダの全体の構成 b.ディジタルテープレコーダのデータ構成 c.ディジタルテープレコーダのエラー訂正符号d.再
生信号処理回路 e.フレームアドレス判定回路 f.補間動作及びエラー訂正動作の制御 【0011】 a.ディジタルテープレコーダの全体の構成 図1は、回転ヘッド式のディジタルテープレコーダ所謂
R DATの全体の構成を示す。1は、直径が30mmで
2000rpm で回転されるドラムである。ドラム1に1
80゜の角間隔でもって一対の磁気ヘッド2A及び2B
が取り付けられる。ドラム1の周面に90゜の巻き付け
角で斜めに磁気テープ3(一点鎖線で示される)が巻き
付けられる。磁気テープ3は、テープカセットのリール
ハブ4A及び4B間にかけわたされ、キャプスタン5及
びピンチローラ6により、8.15(mm/sec )の速度で
走行される。 【0012】磁気ヘッド2A及び2Bが交互に磁気テー
プ3に摺接することにより、図2に示すように傾斜した
トラック7A及び7Bが磁気テープ3に形成される。磁
気テープ3のテープ幅Aは、3.81mmである。一方の回
転ヘッド2Aの磁気ギャップは、トラックと直交する方
向に対して+α傾けられ、他方の回転ヘッド2Bの磁気
ギャップは、トラックと直交する方向に対して−α傾け
られている。(α=20゜)とされている。この磁気ヘ
ッド2A及び2Bの磁気ギャップの角度は、夫々+アジ
マス及び−アジマスと称される。 【0013】磁気ヘッド2A及び2Bは、ヘッド切り替
えスイッチ8により交互に選択され、記録/再生スイッ
チ9の端子rからの記録信号が回転トランス(図示せ
ず)を介して磁気ヘッド2A及び2Bに供給され、磁気
ヘッド2A及び2Bの夫々の再生信号が回転トランス
(図示せず)を介して記録/再生スイッチ9の端子pに
取り出される。 【0014】入力端子10からのアナログオーディオ信
号がローパスフィルタ11を介してA/D変換器12に
供給され、(サンプリング周波数:48KHz,16ビッ
ト直線量子化)でもってディジタルオーディオ信号に変
換される。A/D変換器12からのディジタルオーディ
オ信号が記録信号処理回路13に供給される。記録信号
処理回路13では、ディジタルオーディオ信号のエラー
訂正符号化及び後述するような記録データのフォーマッ
トへの変換が行われる。この場合、記録される信号のプ
リエンファシスのオン/オフ,サンプリング周波数,量
子化ビット数等を識別するID信号(PCM−ID)が
付加される。また、記録される信号のプログラムナンバ
ー,タイムコード等のサブコード及びサブコードのため
のID信号(サブコードID)がサブコードエンコーダ
(図示せず)により、形成され、端子14から記録信号
処理回路13に供給される。 【0015】記録信号処理回路13からは、1トラック
分ずつのシリアルの記録データが磁気ヘッド2A及び2
Bの回転と同期して発生する。記録データが記録アンプ
15及び記録/再生スイッチ9の端子rを通じてヘッド
切り替えスイッチ8に供給される。ヘッド切り替えスイ
ッチ8によって、記録データが磁気ヘッド2A及び2B
に交互に供給される。 【0016】磁気ヘッド2A及び2Bにより再生された
信号は、ヘッド切り替えスイッチ8と記録/再生スイッ
チ9の端子pとを通じて再生アンプ16に供給される。
再生アンプ16の出力信号がPLL17に供給され、P
LL17において、再生信号と同期したクロックが抽出
される。再生信号は、再生信号処理回路18において、
エラー訂正,補間等の処理を受け、再生ディジタルオー
ディオ信号がD/A変換器19に供給される。D/A変
換器19からの再生オーディオ信号がローパスフィルタ
20を介して出力端子21に取り出される。これと共
に、再生信号処理回路18では、サブコード及びサブコ
ードIDが分離され、出力端子22に取り出される。出
力端子22には、サブコードデコーダが接続され、制御
用のデータ等がサブコードから形成される。 【0017】ヘッド切り替えスイッチ8及び記録/再生
切り替えスイッチ9を制御するための制御信号は、タイ
ミング制御回路23により形成される。また、タイミン
グ制御回路23は、記録信号処理回路13及び再生信号
処理回路18の夫々が必要とするクロック信号,タイミ
ング信号を発生する。 【0018】 b.ディジタルテープレコーダのデータ構成 一本のトラックに記録されるデータの全体が1セグメン
トと称される。図3Aは、一方の回転ヘッドにより記録
される1セグメントのデータの構成を示す。記録データ
の単位量を1ブロックとする時に、1セグメントには、
196ブロックの(7500μsec )のデータが含まれ
る。トラックの端部に相当する1セグメントの両端部の
夫々にマージン(11ブロック)が設けられる。このマ
ージンの夫々に隣接してサブコード1及びサブコード2
が記録される。この2つのサブコードは、同一のデータ
であって、二重記録がなされている。サブコードは、プ
ログラムナンバー,タイムコードである。サブコードの
8ブロックの記録領域の両側にPLLのラン・イン区間
(2ブロック)及びポスト・アンブル区間(1ブロッ
ク)が配されている。 【0019】また、データの記録がなされないインター
・ブロック・ギャップが設けられ、3ブロックのインタ
ー・ブロック・ギャップに挟まれ、ATF用のパイロッ
ト信号が5ブロックにわたって記録されている。1セグ
メントの中央部の130ブロックの長さの領域内で、2
ブロックのPLLのラン・イン区間を除く128ブロッ
クの長さの領域に記録処理がなされたPCM信号が記録
される。このPCM信号は、回転ヘッドが1/2回転す
る時間のオーディオ信号と対応するデータである。 【0020】このPCM信号は、L(左)チャンネル及
びR(右)チャンネルからなる2チャンネルステレオP
CM信号及びエラー検出/訂正符号のパリティデータか
らなる。図3Aに示される1セグメントが磁気ヘッド2
Aにより記録/再生される場合、PCM信号記録領域の
左側の半部には、データLeが記録され、その右側の半
部には、データRoが記録される。データLeは、Lチ
ャンネルの偶数番目のデータ及びこのデータに関しての
パリティデータからなり、データRoは、Rチャンネル
の奇数番目のデータ及びこのデータに関してのパリティ
データからなる。奇数番及び偶数番は、インターリーブ
ブロックの最初から数えた順番である。 【0021】他方の磁気ヘッドにより形成されるトラッ
クには、上述の一方のトラックと同一の構成で1セグメ
ントのデータが記録される。この他方のトラックの1セ
グメントのデータ中のデータ区間には、その左側の半部
にデータReが記録され、その右側の半部にデータLo
が記録される。データReは、Rチャンネルの偶数番目
のデータ及びこのデータに関してのパリティデータから
なる。データLoは、Lチャンネルの奇数番目のデータ
及びこのデータに関してのパリティデータからなる。こ
のように、各チャンネルの偶数番目のデータ及び奇数番
目のデータを隣接する2本のトラックに分けて記録する
と共に、同一のトラックにLチャンネル及びRチャンネ
ルのデータを記録するのは、ドロップアウト等により、
同一のチャンネルの連続するデータが誤ることを防止す
るためである。 【0022】図3Bは、PCM信号の1ブロックのデー
タ構成を示す。1ブロックの先頭に8ビット(1シンボ
ル)のブロック同期信号が付加され、次に8ビットのP
CM−IDが付加される。PCM−IDの次に、ブロッ
クアドレスが付加される。このPCM−ID及びブロッ
クアドレスの2シンボル(W1及びW2)に関して、単
純パリティのエラー訂正符号化の処理が行われ、8ビッ
トのパリティがブロックアドレスの次に付加される。ブ
ロックアドレスは、図3Dに示すように、最上位ビット
(MSB)を除く7ビットにより構成され、この最上位
ビットが“0”とされることにより、PCMブロックで
あることが示される。 【0023】7ビットのブロックアドレスが(00)〜
(7F)(16進表示)と順次変化する。ブロックアド
レスの下位3ビットが(000)(010)(100)
(110)の各ブロックに記録されるPCM−IDが定
められている。ブロックアドレスの下位3ビットが(0
01)(011)(101)(111)の各ブロックア
ドレスは、PCM−IDのオプショナルコードが記録可
能とされている。PCM−ID中には、夫々が2ビット
のID1〜ID8と4ビットのフレームアドレスが含ま
れる。ID1〜ID7は、夫々識別情報が定義されてい
る。32個のID8により、パックが構成される。例え
ば、ID1は、フォーマットIDであり、オーディオ用
か他の用途かがID1により識別され、ID2により、
プリエンファシスのオン/オフとプリエンファシスの特
性が識別され、ID3により、サンプリング周波数が識
別される。上述のID1〜ID7とフレームアドレス
は、インターリーブペアのセグメントで同一のデータと
される。 【0024】図3Cは、サブコードの1ブロックのデー
タ構成を示す。前述のPCMブロックと同様のデータ構
成とされる。図3Eに示すように、サブコードブロック
のシンボルW2の最上位ビットが“1”とされ、サブコ
ードブロックであることが示される。このシンボルW2
の下位4ビットがブロックアドレスとされ、シンボルW
1の8ビットとシンボルW2中のMSB及びブロックア
ドレスを除く3ビットとがサブコードIDとされてい
る。サブコードブロックの2シンボル(W1及びW2)
に関して、単純パリティのエラー訂正符号化の処理が行
われ、8ビットのパリティが付加される。 【0025】サブコードIDは、ブロックアドレスの偶
数番目(ブロックアドレスのLSB(最下位ビット)が
“0”)に記録されるものと、その奇数番目(ブロック
アドレスのLSBが“1”)に記録されるものとで異な
るデータとされている。サブコードIDには、再生方法
を指定するコントロールID,タイムコード等が含まれ
ている。サブコードデータは、PCMデータと同様にリ
ード・ソロモン符号によるエラー訂正符号の処理を受け
ている。 【0026】 c.ディジタルテープレコーダのエラー訂正符号 1セグメントに記録される128ブロックのデータごと
にエラー検出/訂正符号の処理がなされている。図4A
は、一方の磁気ヘッド2Aにより記録されるデータの符
号構成を示し、図4Bは、他方の磁気ヘッド2Bにより
記録されるデータの符号構成を示す。量子化ビット数が
16ビットのPCM信号は、上位の8ビット及び下位の
8ビットに分けられ、8ビットを1シンボルとしてエラ
ー検出/訂正符号の符号化がなされる。 【0027】1セグメントには、(128×32=40
96シンボル)のデータが記録される。図4Aに示すよ
うに、(L0,L2,・・・L1438)のシンボルからな
るLチャンネルの偶数番目のデータLeと、(R1,R
3,・・・R1439)のRチャンネルの奇数番目のデータ
Roとからなるデータの2次元配列の垂直方向及び水平
方向の夫々に関してエラー検出符号C1及びエラー訂正
符号C2の符号化がなされる。垂直方向の28個のシン
ボルには、(32,28,5)リード・ソロモン符号を
用いたC1符号の符号化がなされる。このC1符号の4
シンボルのパリティデータPが2次元配列の最後の位置
に配される。 【0028】また、水平方向の52個のシンボルに対し
て(32,26,7)リード・ソロモン符号を用いたC
2符号の符号化がなされる。このC2符号は、52シン
ボルの2シンボル毎の26シンボルに対してなされ、1
つの符号系列に関して6個のシンボルからなるパリティ
データQが発生する。C2符号の計12個のシンボルか
らなるパリティデータQが2次元配列の中央部に配され
る。水平方向に位置する他の52個のPCMデータのシ
ンボルに関しても同様のC2符号の符号化がなされ、そ
のパリティデータQが中央部に配される。 【0029】図4Bに示される符号構成は、図4Aの符
号構成の中のLチャンネルの偶数番目のPCM信号をR
チャンネルの偶数番目のPCM信号(R0,R2,・・
・R1438)によって置き換え、Rチャンネルの奇数番目
のPCM信号をLチャンネルの奇数番目のPCM信号
(L1,L3,・・・L1439)によって置き換えた符号
構成である。 【0030】これらの符号構成における垂直方向に並ぶ
32シンボルに対して、図3Bに示すように、同期信
号,PCM−ID,ブロックアドレス及びパリティが付
加されることによって、1個のPCMブロックが構成さ
れる。 【0031】d.再生信号処理回路 この発明は、上述の回転ヘッド式のディジタルテープレ
コーダの再生信号処理回路18における変速再生時の再
生データの処理に適用される。図5は、再生信号処理回
路18の構成を示し、31で示す入力端子に再生信号が
供給される。 【0032】再生信号は、復調回路32に供給され、1
シンボル10ビットが1シンボル8ビットに復調され
る。磁気テープ3に記録する時に、1シンボルの8ビッ
トは、低域成分をなるべく減少させるために10ビット
の好ましいパターンに変換されるディジタル変調の処理
を受けている。復調回路32からの再生データは、デー
タレジスタ33及びバッファ34を介して1シンボルご
とにデータバス35に供給される。 【0033】データバス35には、バッファRAM36
及びエラー訂正回路37が結合されている。データバス
35からバッファRAM36に再生データが取り込ま
れ、エラー訂正回路37において、バッファRAM36
に貯えられているデータがリード・ソロモン符号により
エラー訂正の処理(C1復号及びC2復号)を受ける。
エラー訂正されたPCM信号は、補間回路38に供給さ
れ、訂正できないエラーが補間されて出力端子39に再
生PCM信号が取り出される。この再生PCM信号がD
/Aコンバータ19(図1参照)に供給される。また、
サブコードは、サブコードデコーダ(図示せず)によ
り、エラー訂正等の処理を受け、サブコードの出力端子
に取りだされる。 【0034】また、復調回路32と関連してブロックア
ドレス検出回路40が設けられている。ブロックアドレ
ス検出回路40によって再生ブロックアドレスが読み取
られる。再生ブロックアドレスがアドレス生成回路41
に供給される。アドレス生成回路41により発生した再
生アドレスがバッファRAM36のアドレス信号とされ
る。再生ブロックアドレスは、1セグメントの(32シ
ンボル×128ブロック)(図4参照)の再生データを
第1番目のブロックから第128番目のブロック迄、順
番にブロック毎に書き込むためのアドレスである。 【0035】アドレス生成回路41によりECC(エラ
ー訂正回路)用のアドレスもまた生成される。このEC
C用アドレスがバッファRAM36に供給される。EC
C用アドレスは、C1復号及びC2復号の夫々のために
データをバッファRAM36から読み出すためのアドレ
スとエラー訂正後のデータ及びポインタをバッファRA
M36に書き込むためのアドレスである。 【0036】C1復号時には、再生アドレスにより先行
して書き込まれていたC1系列のデータ(PCM信号及
びパリティデータP)が1ブロック毎にバッファRAM
36から読み出され、エラー訂正回路37においてエラ
ー訂正され、訂正後のPCM信号とC1ポインタがバッ
ファRAM36の同じブロックアドレスに書き込まれ
る。C1ポインタは、パリティPが書き込まれていたメ
モリー領域に書き込まれる。このエラー訂正処理が全て
のC1系列についてなされる。ECC用アドレスは、上
述のC1復号における読み出しアドレス及び書き込みア
ドレスを発生する。 【0037】C2復号時においては、C1復号がされた
PCM信号,C1ポインタ及びパリティデータQがC2
系列毎に読み出され、エラー訂正回路37において、C
2復号の処理を受ける。このC2復号は、エラー訂正符
号C2を用いた1シンボル又は2シンボルの訂正とC1
ポインタを用いたイレージャ訂正とからなる。C2復号
によりエラー訂正されたPCM信号及びC2ポインタが
バッファRAM36に書き込まれる。このC2復号にお
いても、必要とされる読み出しアドレス及び書き込みア
ドレスがアドレス生成回路41により形成される。 【0038】C1復号及びC2復号が終了したPCM信
号がバッファRAM36から元の順番で読み出される。
この場合、インターリーブペアのトラックTA 及びトラ
ックTB の夫々から再生され、エラー訂正がされたPC
M信号によって、2チャンネルステレオ信号が形成され
る。バッファRAM36からエラー訂正がされたPCM
信号を読み出すために、アドレス生成回路41で形成さ
れたアドレスがバッファRAM36に供給され、バッフ
ァRAM36から読み出されたPCM信号が補間回路3
8に供給される。 【0039】復調回路32から得られる再生データ中の
PCM−IDからフレームアドレスがフレームアドレス
検出回路42により検出され、このフレームアドレスF
RADが再生ブロックアドレスと共に、フレームアドレ
ス判定回路43に供給される。 【0040】また、復調回路32から得られるPCM−
ID又はサブコードID(W1),ブロックアドレス
(W2)及びパリティがエラー検出回路44に供給さ
れ、エラー検出回路44において、単純パリティを用い
たエラー検出が行われる。このエラー検出回路44から
エラーの有無を示すエラーパルスが発生する。このエラ
ーパルスは、エラー有りの時に“1”となり、エラー無
しの時に“0”となる。エラーパルスは、フレームアド
レス判定回路43及びカウンタ45に供給される。カウ
ンタ45は、エラー無しで“0”となるエラーパルスを
1セグメントの再生データに関して計数する。 【0041】カウンタ45の計数値が個数検出回路4
7,比較回路48及びレジスタ46に供給される。磁気
ヘッド2Aにより再生された1セグメントの再生データ
についてのカウンタ45の計数値がレジスタ46に取り
込まれ、次に磁気ヘッド2Bにより再生された1セグメ
ントの再生データについてのカウンタ45の計数値とレ
ジスタ46の計数値とが比較回路48により比較され
る。比較回路48において、これらの計数値が比較さ
れ、計数値の大きさと対応した1ビットの比較出力信号
が発生する。この比較出力信号が補間コントロール回路
49に供給される。 【0042】個数検出回路47は、磁気ヘッド2A及び
2Bの夫々により再生された1セグメントの再生データ
についての計数値が所定数n以下かどうかを検出する。
nは、例えば7に選定される。個数検出回路47は、エ
ラー無しと検出された個数が磁気ヘッド2A及び2Bの
両者に関してn以下の時に“1”となる検出信号を発生
する。この検出信号が補間コントロール回路49に供給
される。 【0043】更に、補間コントロール回路49には、フ
レームアドレス判定回路43からの判別信号NGABが
供給されると共に、端子50からトラック識別信号が供
給される。 【0044】フレームアドレス判定回路43は、後述す
るように、エラー検出回路44によってエラー無しと判
定されたブロックアドレスの最上位ビット及びその最下
位ビットとエラー無しと判定されたフレームアドレスF
RADとを用いて、1トラック内のフレームアドレスに
関しての判別信号NGTRと隣接トラックのフレームア
ドレスに関しての判別信号NGABとを発生する。判別
信号NGTRは、1トラック内で異なるフレームアドレ
スが検出される時に“1”となる。フレームアドレス
は、インターリーブペアを形成するPCM信号について
は、同一のものとされており、1トラック内で異なるフ
レームアドレスが検出されることは、他のトラックを横
切って再生した場合等に生じる正常でない再生動作であ
る。この判別信号NGTRがエラー訂正回路37に供給
される。判別信号NGTRが“1”の時にエラー訂正回
路37では、C1ポインタを用いたイレージャ訂正の実
行が禁止される。 【0045】また、判別信号NGABは、磁気ヘッド2
Aの再生信号と磁気ヘッド2Bの再生信号との夫々に含
まれるフレームアドレスが一致していない時に“1”と
なる。この判別信号NGABによって、インターリーブ
ペアが構成されていないことが検出される。この判別信
号NGABが補間コントロール回路49に供給される。
判別信号NGABが“1”の時には、エラー検出回路4
4により検出されるエラーが少ない一方の磁気ヘッドの
再生データを用いて他方の磁気ヘッドの再生データが補
間される。 【0046】補間コントロール回路49は、補間回路3
8に対する補間制御信号を発生する。補間回路38は、
エラー訂正処理がされたPCM信号の中で、ポインタで
特定されるエラー訂正できないPCM信号のワードにつ
いて、平均値補間,前値ホールド等を行う。補間コント
ロール回路49からの補間制御信号が例えば“1”とな
るPCM信号に関しては、強制的に補間動作が行われ
る。 【0047】e.フレームアドレス判定回路 図6は、フレームアドレス判定回路43の一例の構成を
示す。フレームアドレス判定回路43は、磁気ヘッド2
Aにより再生されるトラックAと磁気ヘッド2Bにより
再生されるトラックBとの間でフレームアドレスが一致
しているかどうかを示す判別信号NGABを出力端子6
2に発生し、また1トラック内でフレームアドレスが一
致しているかどうかを示す判別信号NGTRを出力端子
61に発生する。 【0048】PCMブロック(図3B)のPCM−ID
(W1)は、8ブロックの周期で多重書きされている。
従って、1セグメント中では、(128/8=16)
回、同一のPCM−IDが記録される。また、ブロック
アドレス(W2)は、(06)〜(7F)迄、順次変化
するが、このブロックアドレスの最下位ビットB0によ
り、ID信号とオプショナルコードとの区別が可能であ
る。(B0=“0”)のブロックアドレスのPCM−I
Dが規格化されているID信号であって、このブロック
アドレスにID1〜ID8とフレームアドレス(4ビッ
ト)とが含まれている。 【0049】更に、フレームアドレスは、(0000)
から(1111)迄に順次変化するコード信号であっ
て、インターリーブペアでは、同一のコードである。イ
ンターリーブペアかどうかは,フレームアドレスの下位
の2ビットFRADにより判別することができる。ブロ
ックアドレスの最上位ビット(S/Pid信号)によっ
て、PCMブロック(S/Pid信号:“0”)とサブ
コードブロック(S/Pid信号:“1”)との区別が
される。 【0050】図6における入力端子63にS/Pid信
号が供給され、入力端子64にブロックアドレスの最下
位ビットB0が供給され、両者がEX−NOR(イクス
クルーシブNOR)ゲート68に供給される。従って、
EX−NORゲート68の出力信号は、PCMブロック
であって、規格化されたPCM−IDのブロックで
“1”となる。このEX−NORゲート68の出力信号
がANDゲート69に供給される。ANDゲート69に
は、インバータ70により反転されたエラーパルスが供
給される。エラーパルスは、エラーが無い時に“0”と
なるので、エラーが無いと判定された時に、ANDゲー
ト69から出力信号が得られる。このANDゲート69
の出力信号がフリップフロップ71のイネーブル端子に
供給される。 【0051】フリップフロップ71には、フレームアド
レスの下位2ビット(単にフレームアドレスと称する)
FRADが供給される。従って、エラーが無いと判定さ
れたPCM−IDのフレームアドレスFRADがフリッ
プフロップ71に取り込まれる。フリップフロップ71
の出力がフリップフロップ72に供給される。EX−N
ORゲート73に入力端子65からのフレームアドレス
FRADとフリップフロップ71からのフレームアドレ
スとが供給される。フリップフロップ71及び72に
は、図示せずも、ブロック周期のクロックパルスが供給
されている。EX−NORゲート73の出力がANDゲ
ート74に供給される。ANDゲート74には、AND
ゲート69の出力信号が供給される。ANDゲート74
の出力信号がフリップフロップ72のイネーブル端子に
供給される。従って、エラーが無いと判定された同一の
フレームアドレスがフリップフロップ71及び72に貯
えられる。 【0052】フリップフロップ71及び72の夫々に貯
えられている2ビットのフレームアドレスがEX−OR
ゲート75に供給される。EX−ORゲート75の出力
信号がANDゲート76に供給される。ANDゲート7
6には、RSフリップフロップ77の出力信号が供給さ
れる。RSフリップフロップ77は、インバータ78を
介されたANDゲート74の出力信号によりセットさ
れ、インバータ79を介された端子67からのクリアパ
ルスCLRによってリセットされる。 【0053】クリアパルスCLRは、図7Aに示す磁気
ヘッド2Aの出力Aと磁気ヘッド2Bの出力Bとが得ら
れる90゜の回転角の期間の最初のタイミング(図7
B)のパルスである。従って、RSフリップフロップ7
7の出力は、エラーが無いと判定されたフレームアドレ
スFRADが2度一致すると、“1”となる。このRS
フリップフロップ77の出力がANDゲート76に供給
される。EX−ORゲート75の出力信号は、二つのフ
レームアドレスFRADが一致しない時に“1”となる
ので、ANDゲート76の出力信号は、二つのフレーム
アドレスが一致しない時に“1”となる。ANDゲート
76の出力信号がフリップフロップ80に貯えられる。 【0054】フリップフロップ80の出力信号がインバ
ータ81を介してRSフリップフロップ82のセット入
力とされ、クリアパルスCLRがインバータ83を介し
てRSフリップフロップ82のリセット入力とされる。
このRSフリップフロップ82の出力信号が判別信号N
GTRとして出力端子61に取り出される。この判別信
号NGTRは、1トラック内でフレームアドレスが一致
しない時に“1”となる。 【0055】また、判別信号NGABを生成するために
フリップフロップ84とEX−ORゲート85とフリッ
プフロップ86とが設けられている。フリップフロップ
84及びフリップフロップ86には、図7Cに示すクロ
ックパルスCK1及び図7Dに示すクロックパルスCK
2が夫々供給される。フリップフロップ84には、フリ
ップフロップ72の出力信号がクロックパルスCK1に
より取り込まれる。 【0056】クロックパルスCK1は、図7Cに示すよ
うに、磁気ヘッド2A及び磁気ヘッド2Bの夫々の再生
信号から上述のように検出されたフレームアドレスFR
AD(フリップフロップ72に貯えられている)をフリ
ップフロップ84に取り込むためのクロックである。E
X−ORゲート85により、一方の磁気ヘッド2Aの再
生信号から検出されたフレームアドレスと他方の磁気ヘ
ッド2Bの再生信号から検出されたフレームアドレスと
の一致が検出される。両者が一致する時に、“0”とな
り、両者が一致しない時に“1”となるEX−ORゲー
ト85の出力信号がフリップフロップ86にクロックパ
ルスCK2(図7D)によって取り込まれる。このフリ
ップフロップ86の出力信号が判別信号NGABとして
出力端子62に取り出される。 【0057】f.補間動作及びエラー訂正動作の制御 上述のこの発明の一実施例において、補間回路38は、
通常、エラー訂正回路37からのPCM信号の各ワード
に付随するポインタを用いて補間動作を行う。この通常
の補間動作と別に補間コントロール回路49から発生す
る補間制御信号によって、エラー訂正回路37からのポ
インタと無関係に強制的に補間動作がなされる。この強
制的な補間動作がなされる時の再生状態について図8を
参照して説明する。 【0058】図8は、磁気ヘッド2A及び2Bの夫々の
再生信号の例を表している。図8Aは、磁気ヘッド2A
の再生信号及び磁気ヘッド2Bの再生信号の振幅が共に
小さくなった場合である。例えば再生時のアジマスが記
録時と異なり、アジマスロスによって再生信号の振幅が
小さくなったり、記録がされていない領域を再生したた
めに再生信号の振幅が小さくなる。このような再生状態
では、エラー検出回路44のエラー検出の結果、エラー
が無いと判定される回数がn以下に減少する。然も、磁
気ヘッド2A及び2Bの再生信号が共に、n以下とな
り、個数検出回路47の出力が“1”となる。これによ
って、補間コントロール回路49から磁気ヘッド2A及
び2Bの再生信号の両者に対して、強制的にポインタを
セットする補間制御信号が発生する。補間回路38は、
セットされているポインタが多いので、前値ホールド動
作又はミューティング動作を行うことになる。 【0059】図8Bは、一方の磁気ヘッド2Aの再生信
号が、正規の振幅であり、他方の磁気ヘッド2Bの再生
信号の振幅が小さい場合を示している。例えば一方の磁
気ヘッドがクロッグしている装置によりつなぎ記録をし
た場合に、図8Bに示す再生信号が発生する。このよう
な再生状態では、磁気ヘッド2Bの再生信号は、エラー
を多く含むために訂正後のPCM信号の品質が悪い。つ
なぎ記録の場合では、フレームアドレスが隣接する2本
のトラック間で一致しない。従って、フレームアドレス
判定回路43で形成される判別信号NGABが“1”と
なる。また、比較回路48では、隣接する2本のトラッ
クからの再生データに関して、エラーの少ない方の再生
データが検出される。 【0060】補間コントロール回路49では、判定信号
NGABが“1”の時に、比較回路48の比較出力信号
が有効とされて、エラーの少ない方の再生データを用い
て、エラーが多い方の再生データを補間する補間制御信
号が形成される。補間回路38に供給されるPCM信号
の系列を(L0,R0,L1,R1,L2,R2,L
3,R3,L4・・・)と表すと、(L0,R1,L
2,R3,L4・・・)が磁気ヘッド2Aにより再生さ
れるPCM信号であり、(R0,L1,R2,L3・・
・)が磁気ヘッド2Bにより再生されるPCM信号であ
る。 【0061】入力端子50から補間コントロール回路4
9に供給されるトラック識別信号は、磁気ヘッド2Aに
より再生されるPCM信号の期間で“0”となり、磁気
ヘッド2Bにより再生されるPCM信号の期間で“1”
となるパルス信号である。このトラック識別信号と比較
回路48の比較出力信号とから一方の磁気ヘッドにより
再生されたPCM信号の期間と対応して“1”となる補
間制御信号が補間コントロール回路49において形成さ
れる。補間制御信号が“1”の期間のPCM信号に対し
てポインタがセットされる。従って、補間回路38で
は、よりエラーの少ない一方の磁気ヘッドの再生PCM
信号を用いて、他方の磁気ヘッドの再生PCM信号が補
間される。 【0062】図8Cは、トラックが曲がっているため
に、磁気ヘッド2A及び磁気ヘッド2Bが他のトラック
を途中から走査した時の磁気ヘッド2A及び磁気ヘッド
2Bの夫々の再生信号を示している。このような再生状
態は、1トラック内のフレームアドレスとして異なった
ものが再生され、判別信号NGTRが“1”となる。こ
の判別信号NGTRがエラー訂正回路37に供給され、
C2復号におけるポインタイレージャ訂正が禁止され
る。C2復号では、エラー訂正符号C2を用いたエラー
訂正により、1シンボル又は2シンボルのエラーシンボ
ルが訂正されると共に、C1復号で生成されたC1ポイ
ンタを用いてイレージャ訂正が行われる。しかしなが
ら、上述のように2本のトラックに跨って磁気ヘッドが
走査するような再生状態では、C1復号において生成さ
れたC1ポインタの信頼度が低く、C1ポインタを用い
たイレージャ訂正が判別信号NGTRにより禁止され
る。 【0063】上述のような補間動作の制御及びエラー訂
正動作の制御を行うことにより、再生音中に耳障りな異
常音が発生することが確実に防止される。 【0064】なお、記録データのPCM−IDに対し
て、単純パリティ以外にCRCコードによってエラー検
出可能なデータ構成とする場合にもこの発明は適用でき
る。 【0065】 【発明の効果】この発明に依れば、PCM信号に対する
エラー訂正符号の復号結果とは別に付加コードの復号状
態を用いているので、再生信号の振幅が小さくなり、エ
ラー訂正符号が誤った復号を行うおそれがある場合に
も、異常な再生音が発生することを確実に防止すること
ができる。
オ信号,ディジタルビデオ信号等のディジタル情報信号
を再生するディジタルテープレコーダに関する。 【0002】 【従来の技術】ディジタルオーディオ信号(PCM信号
と称する)を一対の回転ヘッドにより記録/再生する場
合のエラー訂正符号として、1個の回転ヘッドにより記
録/再生される量のPCM信号をマトリクスに配置し、
このマトリクス配置の縦方向に整列するPCM信号毎に
エラー訂正符号C1の符号化を行い、マトリクス配置の
横方向に整列するPCM信号毎にエラー訂正符号C2の
符号化を行うものが用いられている。このエラー訂正符
号の符号化がされたPCM信号,エラー訂正符号C1及
びC2の夫々のチェックシンボルが縦方向に整列するも
の毎に記録/再生される。再生信号のエラー訂正は、エ
ラー訂正符号C1の復号(C1復号)が行われ、次にエ
ラー訂正符号C2の復号(C2復号)が行われる。 【0003】また、訂正不可能なエラーが生じた時に、
エラーシンボルの補間を容易とするため、PCM信号の
偶数番目のデータとその奇数番目のデータとを隣接する
2本のトラックに分けて記録することが行われている。
一対の回転ヘッドを磁気ヘッドA及び磁気ヘッドBと呼
ぶと、ステレオPCM信号の場合、L(左)チャンネル
の偶数番目のデータLe及びR(右)チャンネルの奇数
番目のデータRoが磁気ヘッドAにより磁気テープに記
録され、Lチャンネルの奇数番目のデータLo及びRチ
ャンネルの偶数番目のデータReが磁気ヘッドBにより
磁気テープに記録される。 【0004】このように各磁気ヘッドにより形成された
一対のトラックは、インターリーブペアと呼ばれる。イ
ンターリーブペアのトラックに記録されるデータは、付
加コード中のフレームアドレスが同一とされて、再生側
において、フレームアドレスからインターリーブペアを
知ることが可能とされている。再生データは、上述のよ
うなエラー訂正処理をされると共に、インターリーブペ
アの夫々の再生データが合成されたPCM信号に変換さ
れる。 【0005】更に、磁気テープの利用率を高くするため
に、トラック間にガードバンドを介在させない記録方法
が用いられる。つまり、磁気ヘッドAのギャップの延長
方向と磁気ヘッドBのギャップの延長方向とが異ならさ
れ、隣接トラックからのクロストークがアジマスロスに
よって抑圧される。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上述の回転ヘッド型デ
ィジタルテープレコーダでは、再生データの各ブロック
をバッファメモリに書き込むためのブロックアドレス,
インターリーブペアを示すフレームアドレス等の付加コ
ードに関して、PCM信号とは別に、単純パリティを用
いたエラー検出符号が適用されている。しかしながら、
このエラー検出符号は、エラー検出結果の信頼性が低
く、再生されたブロックアドレスが誤っているために、
間違えたブロックアドレスに再生データを書き込んだ
り、フレームアドレスが誤っているために、インターリ
ーブペアが無関係なデータにより形成され、再生音中に
耳障りな異常音が発生するおそれがあった。PCM信号
のエラー訂正符号を用いてC1復号及びC2復号を行っ
ても、異常音の発生を完全に防止できなかった。 【0007】従って、この発明の目的は、確実に異常音
の発生を防止することができるディジタルテープレコー
ダを提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】この発明は、1対の磁気
ヘッドが所定の角間隔をもって取り付けられている回転
ヘッドと、回転ヘッドに巻架される磁気テープと、磁気
ヘッドによって再生された再生信号を復調する復調手段
と、復調手段から得られる再生信号のエラー訂正処理を
行うエラー訂正手段と、復調手段から得られる再生デー
タの中のフレームアドレスを検出するフレームアドレス
検出手段と、フレームアドレス検出手段から供給される
フレームアドレスが、同一トラック上で異なるフレーム
アドレスが検出されたか否かを判定するフレームアドレ
ス判定手段と、フレームアドレス判定手段の結果に応じ
てエラー訂正手段における誤り二重訂正復号における一
重訂正ポインタを用いたポインタイレージャ訂正を禁止
することを特徴とするディジタルテープレコーダであ
る。 【0009】 【作用】付加コードの復号器において、エラーとして検
出されるデータの量から再生データの品質を判定するこ
とができる。再生される付加コードに多くのエラーデー
タが検出される時には、再生データの品質が悪く、PC
M信号に関して誤った復号処理がされるおそれが高い。
従って、付加データに多くのエラーデータが検出された
場合には、PCM信号のエラー訂正と無関係にポインタ
がセットされる。補間回路は、セットされているポイン
タに応じて前値ホールド等の補間動作を行う。 【0010】 【実施例】以下、この発明を回転ヘッド型のディジタル
テープレコーダ(R DATと略称される)に適用した
一実施例について図面を参照して説明する。この一実施
例の説明は、下記の順序に従ってなされる。 a.ディジタルテープレコーダの全体の構成 b.ディジタルテープレコーダのデータ構成 c.ディジタルテープレコーダのエラー訂正符号d.再
生信号処理回路 e.フレームアドレス判定回路 f.補間動作及びエラー訂正動作の制御 【0011】 a.ディジタルテープレコーダの全体の構成 図1は、回転ヘッド式のディジタルテープレコーダ所謂
R DATの全体の構成を示す。1は、直径が30mmで
2000rpm で回転されるドラムである。ドラム1に1
80゜の角間隔でもって一対の磁気ヘッド2A及び2B
が取り付けられる。ドラム1の周面に90゜の巻き付け
角で斜めに磁気テープ3(一点鎖線で示される)が巻き
付けられる。磁気テープ3は、テープカセットのリール
ハブ4A及び4B間にかけわたされ、キャプスタン5及
びピンチローラ6により、8.15(mm/sec )の速度で
走行される。 【0012】磁気ヘッド2A及び2Bが交互に磁気テー
プ3に摺接することにより、図2に示すように傾斜した
トラック7A及び7Bが磁気テープ3に形成される。磁
気テープ3のテープ幅Aは、3.81mmである。一方の回
転ヘッド2Aの磁気ギャップは、トラックと直交する方
向に対して+α傾けられ、他方の回転ヘッド2Bの磁気
ギャップは、トラックと直交する方向に対して−α傾け
られている。(α=20゜)とされている。この磁気ヘ
ッド2A及び2Bの磁気ギャップの角度は、夫々+アジ
マス及び−アジマスと称される。 【0013】磁気ヘッド2A及び2Bは、ヘッド切り替
えスイッチ8により交互に選択され、記録/再生スイッ
チ9の端子rからの記録信号が回転トランス(図示せ
ず)を介して磁気ヘッド2A及び2Bに供給され、磁気
ヘッド2A及び2Bの夫々の再生信号が回転トランス
(図示せず)を介して記録/再生スイッチ9の端子pに
取り出される。 【0014】入力端子10からのアナログオーディオ信
号がローパスフィルタ11を介してA/D変換器12に
供給され、(サンプリング周波数:48KHz,16ビッ
ト直線量子化)でもってディジタルオーディオ信号に変
換される。A/D変換器12からのディジタルオーディ
オ信号が記録信号処理回路13に供給される。記録信号
処理回路13では、ディジタルオーディオ信号のエラー
訂正符号化及び後述するような記録データのフォーマッ
トへの変換が行われる。この場合、記録される信号のプ
リエンファシスのオン/オフ,サンプリング周波数,量
子化ビット数等を識別するID信号(PCM−ID)が
付加される。また、記録される信号のプログラムナンバ
ー,タイムコード等のサブコード及びサブコードのため
のID信号(サブコードID)がサブコードエンコーダ
(図示せず)により、形成され、端子14から記録信号
処理回路13に供給される。 【0015】記録信号処理回路13からは、1トラック
分ずつのシリアルの記録データが磁気ヘッド2A及び2
Bの回転と同期して発生する。記録データが記録アンプ
15及び記録/再生スイッチ9の端子rを通じてヘッド
切り替えスイッチ8に供給される。ヘッド切り替えスイ
ッチ8によって、記録データが磁気ヘッド2A及び2B
に交互に供給される。 【0016】磁気ヘッド2A及び2Bにより再生された
信号は、ヘッド切り替えスイッチ8と記録/再生スイッ
チ9の端子pとを通じて再生アンプ16に供給される。
再生アンプ16の出力信号がPLL17に供給され、P
LL17において、再生信号と同期したクロックが抽出
される。再生信号は、再生信号処理回路18において、
エラー訂正,補間等の処理を受け、再生ディジタルオー
ディオ信号がD/A変換器19に供給される。D/A変
換器19からの再生オーディオ信号がローパスフィルタ
20を介して出力端子21に取り出される。これと共
に、再生信号処理回路18では、サブコード及びサブコ
ードIDが分離され、出力端子22に取り出される。出
力端子22には、サブコードデコーダが接続され、制御
用のデータ等がサブコードから形成される。 【0017】ヘッド切り替えスイッチ8及び記録/再生
切り替えスイッチ9を制御するための制御信号は、タイ
ミング制御回路23により形成される。また、タイミン
グ制御回路23は、記録信号処理回路13及び再生信号
処理回路18の夫々が必要とするクロック信号,タイミ
ング信号を発生する。 【0018】 b.ディジタルテープレコーダのデータ構成 一本のトラックに記録されるデータの全体が1セグメン
トと称される。図3Aは、一方の回転ヘッドにより記録
される1セグメントのデータの構成を示す。記録データ
の単位量を1ブロックとする時に、1セグメントには、
196ブロックの(7500μsec )のデータが含まれ
る。トラックの端部に相当する1セグメントの両端部の
夫々にマージン(11ブロック)が設けられる。このマ
ージンの夫々に隣接してサブコード1及びサブコード2
が記録される。この2つのサブコードは、同一のデータ
であって、二重記録がなされている。サブコードは、プ
ログラムナンバー,タイムコードである。サブコードの
8ブロックの記録領域の両側にPLLのラン・イン区間
(2ブロック)及びポスト・アンブル区間(1ブロッ
ク)が配されている。 【0019】また、データの記録がなされないインター
・ブロック・ギャップが設けられ、3ブロックのインタ
ー・ブロック・ギャップに挟まれ、ATF用のパイロッ
ト信号が5ブロックにわたって記録されている。1セグ
メントの中央部の130ブロックの長さの領域内で、2
ブロックのPLLのラン・イン区間を除く128ブロッ
クの長さの領域に記録処理がなされたPCM信号が記録
される。このPCM信号は、回転ヘッドが1/2回転す
る時間のオーディオ信号と対応するデータである。 【0020】このPCM信号は、L(左)チャンネル及
びR(右)チャンネルからなる2チャンネルステレオP
CM信号及びエラー検出/訂正符号のパリティデータか
らなる。図3Aに示される1セグメントが磁気ヘッド2
Aにより記録/再生される場合、PCM信号記録領域の
左側の半部には、データLeが記録され、その右側の半
部には、データRoが記録される。データLeは、Lチ
ャンネルの偶数番目のデータ及びこのデータに関しての
パリティデータからなり、データRoは、Rチャンネル
の奇数番目のデータ及びこのデータに関してのパリティ
データからなる。奇数番及び偶数番は、インターリーブ
ブロックの最初から数えた順番である。 【0021】他方の磁気ヘッドにより形成されるトラッ
クには、上述の一方のトラックと同一の構成で1セグメ
ントのデータが記録される。この他方のトラックの1セ
グメントのデータ中のデータ区間には、その左側の半部
にデータReが記録され、その右側の半部にデータLo
が記録される。データReは、Rチャンネルの偶数番目
のデータ及びこのデータに関してのパリティデータから
なる。データLoは、Lチャンネルの奇数番目のデータ
及びこのデータに関してのパリティデータからなる。こ
のように、各チャンネルの偶数番目のデータ及び奇数番
目のデータを隣接する2本のトラックに分けて記録する
と共に、同一のトラックにLチャンネル及びRチャンネ
ルのデータを記録するのは、ドロップアウト等により、
同一のチャンネルの連続するデータが誤ることを防止す
るためである。 【0022】図3Bは、PCM信号の1ブロックのデー
タ構成を示す。1ブロックの先頭に8ビット(1シンボ
ル)のブロック同期信号が付加され、次に8ビットのP
CM−IDが付加される。PCM−IDの次に、ブロッ
クアドレスが付加される。このPCM−ID及びブロッ
クアドレスの2シンボル(W1及びW2)に関して、単
純パリティのエラー訂正符号化の処理が行われ、8ビッ
トのパリティがブロックアドレスの次に付加される。ブ
ロックアドレスは、図3Dに示すように、最上位ビット
(MSB)を除く7ビットにより構成され、この最上位
ビットが“0”とされることにより、PCMブロックで
あることが示される。 【0023】7ビットのブロックアドレスが(00)〜
(7F)(16進表示)と順次変化する。ブロックアド
レスの下位3ビットが(000)(010)(100)
(110)の各ブロックに記録されるPCM−IDが定
められている。ブロックアドレスの下位3ビットが(0
01)(011)(101)(111)の各ブロックア
ドレスは、PCM−IDのオプショナルコードが記録可
能とされている。PCM−ID中には、夫々が2ビット
のID1〜ID8と4ビットのフレームアドレスが含ま
れる。ID1〜ID7は、夫々識別情報が定義されてい
る。32個のID8により、パックが構成される。例え
ば、ID1は、フォーマットIDであり、オーディオ用
か他の用途かがID1により識別され、ID2により、
プリエンファシスのオン/オフとプリエンファシスの特
性が識別され、ID3により、サンプリング周波数が識
別される。上述のID1〜ID7とフレームアドレス
は、インターリーブペアのセグメントで同一のデータと
される。 【0024】図3Cは、サブコードの1ブロックのデー
タ構成を示す。前述のPCMブロックと同様のデータ構
成とされる。図3Eに示すように、サブコードブロック
のシンボルW2の最上位ビットが“1”とされ、サブコ
ードブロックであることが示される。このシンボルW2
の下位4ビットがブロックアドレスとされ、シンボルW
1の8ビットとシンボルW2中のMSB及びブロックア
ドレスを除く3ビットとがサブコードIDとされてい
る。サブコードブロックの2シンボル(W1及びW2)
に関して、単純パリティのエラー訂正符号化の処理が行
われ、8ビットのパリティが付加される。 【0025】サブコードIDは、ブロックアドレスの偶
数番目(ブロックアドレスのLSB(最下位ビット)が
“0”)に記録されるものと、その奇数番目(ブロック
アドレスのLSBが“1”)に記録されるものとで異な
るデータとされている。サブコードIDには、再生方法
を指定するコントロールID,タイムコード等が含まれ
ている。サブコードデータは、PCMデータと同様にリ
ード・ソロモン符号によるエラー訂正符号の処理を受け
ている。 【0026】 c.ディジタルテープレコーダのエラー訂正符号 1セグメントに記録される128ブロックのデータごと
にエラー検出/訂正符号の処理がなされている。図4A
は、一方の磁気ヘッド2Aにより記録されるデータの符
号構成を示し、図4Bは、他方の磁気ヘッド2Bにより
記録されるデータの符号構成を示す。量子化ビット数が
16ビットのPCM信号は、上位の8ビット及び下位の
8ビットに分けられ、8ビットを1シンボルとしてエラ
ー検出/訂正符号の符号化がなされる。 【0027】1セグメントには、(128×32=40
96シンボル)のデータが記録される。図4Aに示すよ
うに、(L0,L2,・・・L1438)のシンボルからな
るLチャンネルの偶数番目のデータLeと、(R1,R
3,・・・R1439)のRチャンネルの奇数番目のデータ
Roとからなるデータの2次元配列の垂直方向及び水平
方向の夫々に関してエラー検出符号C1及びエラー訂正
符号C2の符号化がなされる。垂直方向の28個のシン
ボルには、(32,28,5)リード・ソロモン符号を
用いたC1符号の符号化がなされる。このC1符号の4
シンボルのパリティデータPが2次元配列の最後の位置
に配される。 【0028】また、水平方向の52個のシンボルに対し
て(32,26,7)リード・ソロモン符号を用いたC
2符号の符号化がなされる。このC2符号は、52シン
ボルの2シンボル毎の26シンボルに対してなされ、1
つの符号系列に関して6個のシンボルからなるパリティ
データQが発生する。C2符号の計12個のシンボルか
らなるパリティデータQが2次元配列の中央部に配され
る。水平方向に位置する他の52個のPCMデータのシ
ンボルに関しても同様のC2符号の符号化がなされ、そ
のパリティデータQが中央部に配される。 【0029】図4Bに示される符号構成は、図4Aの符
号構成の中のLチャンネルの偶数番目のPCM信号をR
チャンネルの偶数番目のPCM信号(R0,R2,・・
・R1438)によって置き換え、Rチャンネルの奇数番目
のPCM信号をLチャンネルの奇数番目のPCM信号
(L1,L3,・・・L1439)によって置き換えた符号
構成である。 【0030】これらの符号構成における垂直方向に並ぶ
32シンボルに対して、図3Bに示すように、同期信
号,PCM−ID,ブロックアドレス及びパリティが付
加されることによって、1個のPCMブロックが構成さ
れる。 【0031】d.再生信号処理回路 この発明は、上述の回転ヘッド式のディジタルテープレ
コーダの再生信号処理回路18における変速再生時の再
生データの処理に適用される。図5は、再生信号処理回
路18の構成を示し、31で示す入力端子に再生信号が
供給される。 【0032】再生信号は、復調回路32に供給され、1
シンボル10ビットが1シンボル8ビットに復調され
る。磁気テープ3に記録する時に、1シンボルの8ビッ
トは、低域成分をなるべく減少させるために10ビット
の好ましいパターンに変換されるディジタル変調の処理
を受けている。復調回路32からの再生データは、デー
タレジスタ33及びバッファ34を介して1シンボルご
とにデータバス35に供給される。 【0033】データバス35には、バッファRAM36
及びエラー訂正回路37が結合されている。データバス
35からバッファRAM36に再生データが取り込ま
れ、エラー訂正回路37において、バッファRAM36
に貯えられているデータがリード・ソロモン符号により
エラー訂正の処理(C1復号及びC2復号)を受ける。
エラー訂正されたPCM信号は、補間回路38に供給さ
れ、訂正できないエラーが補間されて出力端子39に再
生PCM信号が取り出される。この再生PCM信号がD
/Aコンバータ19(図1参照)に供給される。また、
サブコードは、サブコードデコーダ(図示せず)によ
り、エラー訂正等の処理を受け、サブコードの出力端子
に取りだされる。 【0034】また、復調回路32と関連してブロックア
ドレス検出回路40が設けられている。ブロックアドレ
ス検出回路40によって再生ブロックアドレスが読み取
られる。再生ブロックアドレスがアドレス生成回路41
に供給される。アドレス生成回路41により発生した再
生アドレスがバッファRAM36のアドレス信号とされ
る。再生ブロックアドレスは、1セグメントの(32シ
ンボル×128ブロック)(図4参照)の再生データを
第1番目のブロックから第128番目のブロック迄、順
番にブロック毎に書き込むためのアドレスである。 【0035】アドレス生成回路41によりECC(エラ
ー訂正回路)用のアドレスもまた生成される。このEC
C用アドレスがバッファRAM36に供給される。EC
C用アドレスは、C1復号及びC2復号の夫々のために
データをバッファRAM36から読み出すためのアドレ
スとエラー訂正後のデータ及びポインタをバッファRA
M36に書き込むためのアドレスである。 【0036】C1復号時には、再生アドレスにより先行
して書き込まれていたC1系列のデータ(PCM信号及
びパリティデータP)が1ブロック毎にバッファRAM
36から読み出され、エラー訂正回路37においてエラ
ー訂正され、訂正後のPCM信号とC1ポインタがバッ
ファRAM36の同じブロックアドレスに書き込まれ
る。C1ポインタは、パリティPが書き込まれていたメ
モリー領域に書き込まれる。このエラー訂正処理が全て
のC1系列についてなされる。ECC用アドレスは、上
述のC1復号における読み出しアドレス及び書き込みア
ドレスを発生する。 【0037】C2復号時においては、C1復号がされた
PCM信号,C1ポインタ及びパリティデータQがC2
系列毎に読み出され、エラー訂正回路37において、C
2復号の処理を受ける。このC2復号は、エラー訂正符
号C2を用いた1シンボル又は2シンボルの訂正とC1
ポインタを用いたイレージャ訂正とからなる。C2復号
によりエラー訂正されたPCM信号及びC2ポインタが
バッファRAM36に書き込まれる。このC2復号にお
いても、必要とされる読み出しアドレス及び書き込みア
ドレスがアドレス生成回路41により形成される。 【0038】C1復号及びC2復号が終了したPCM信
号がバッファRAM36から元の順番で読み出される。
この場合、インターリーブペアのトラックTA 及びトラ
ックTB の夫々から再生され、エラー訂正がされたPC
M信号によって、2チャンネルステレオ信号が形成され
る。バッファRAM36からエラー訂正がされたPCM
信号を読み出すために、アドレス生成回路41で形成さ
れたアドレスがバッファRAM36に供給され、バッフ
ァRAM36から読み出されたPCM信号が補間回路3
8に供給される。 【0039】復調回路32から得られる再生データ中の
PCM−IDからフレームアドレスがフレームアドレス
検出回路42により検出され、このフレームアドレスF
RADが再生ブロックアドレスと共に、フレームアドレ
ス判定回路43に供給される。 【0040】また、復調回路32から得られるPCM−
ID又はサブコードID(W1),ブロックアドレス
(W2)及びパリティがエラー検出回路44に供給さ
れ、エラー検出回路44において、単純パリティを用い
たエラー検出が行われる。このエラー検出回路44から
エラーの有無を示すエラーパルスが発生する。このエラ
ーパルスは、エラー有りの時に“1”となり、エラー無
しの時に“0”となる。エラーパルスは、フレームアド
レス判定回路43及びカウンタ45に供給される。カウ
ンタ45は、エラー無しで“0”となるエラーパルスを
1セグメントの再生データに関して計数する。 【0041】カウンタ45の計数値が個数検出回路4
7,比較回路48及びレジスタ46に供給される。磁気
ヘッド2Aにより再生された1セグメントの再生データ
についてのカウンタ45の計数値がレジスタ46に取り
込まれ、次に磁気ヘッド2Bにより再生された1セグメ
ントの再生データについてのカウンタ45の計数値とレ
ジスタ46の計数値とが比較回路48により比較され
る。比較回路48において、これらの計数値が比較さ
れ、計数値の大きさと対応した1ビットの比較出力信号
が発生する。この比較出力信号が補間コントロール回路
49に供給される。 【0042】個数検出回路47は、磁気ヘッド2A及び
2Bの夫々により再生された1セグメントの再生データ
についての計数値が所定数n以下かどうかを検出する。
nは、例えば7に選定される。個数検出回路47は、エ
ラー無しと検出された個数が磁気ヘッド2A及び2Bの
両者に関してn以下の時に“1”となる検出信号を発生
する。この検出信号が補間コントロール回路49に供給
される。 【0043】更に、補間コントロール回路49には、フ
レームアドレス判定回路43からの判別信号NGABが
供給されると共に、端子50からトラック識別信号が供
給される。 【0044】フレームアドレス判定回路43は、後述す
るように、エラー検出回路44によってエラー無しと判
定されたブロックアドレスの最上位ビット及びその最下
位ビットとエラー無しと判定されたフレームアドレスF
RADとを用いて、1トラック内のフレームアドレスに
関しての判別信号NGTRと隣接トラックのフレームア
ドレスに関しての判別信号NGABとを発生する。判別
信号NGTRは、1トラック内で異なるフレームアドレ
スが検出される時に“1”となる。フレームアドレス
は、インターリーブペアを形成するPCM信号について
は、同一のものとされており、1トラック内で異なるフ
レームアドレスが検出されることは、他のトラックを横
切って再生した場合等に生じる正常でない再生動作であ
る。この判別信号NGTRがエラー訂正回路37に供給
される。判別信号NGTRが“1”の時にエラー訂正回
路37では、C1ポインタを用いたイレージャ訂正の実
行が禁止される。 【0045】また、判別信号NGABは、磁気ヘッド2
Aの再生信号と磁気ヘッド2Bの再生信号との夫々に含
まれるフレームアドレスが一致していない時に“1”と
なる。この判別信号NGABによって、インターリーブ
ペアが構成されていないことが検出される。この判別信
号NGABが補間コントロール回路49に供給される。
判別信号NGABが“1”の時には、エラー検出回路4
4により検出されるエラーが少ない一方の磁気ヘッドの
再生データを用いて他方の磁気ヘッドの再生データが補
間される。 【0046】補間コントロール回路49は、補間回路3
8に対する補間制御信号を発生する。補間回路38は、
エラー訂正処理がされたPCM信号の中で、ポインタで
特定されるエラー訂正できないPCM信号のワードにつ
いて、平均値補間,前値ホールド等を行う。補間コント
ロール回路49からの補間制御信号が例えば“1”とな
るPCM信号に関しては、強制的に補間動作が行われ
る。 【0047】e.フレームアドレス判定回路 図6は、フレームアドレス判定回路43の一例の構成を
示す。フレームアドレス判定回路43は、磁気ヘッド2
Aにより再生されるトラックAと磁気ヘッド2Bにより
再生されるトラックBとの間でフレームアドレスが一致
しているかどうかを示す判別信号NGABを出力端子6
2に発生し、また1トラック内でフレームアドレスが一
致しているかどうかを示す判別信号NGTRを出力端子
61に発生する。 【0048】PCMブロック(図3B)のPCM−ID
(W1)は、8ブロックの周期で多重書きされている。
従って、1セグメント中では、(128/8=16)
回、同一のPCM−IDが記録される。また、ブロック
アドレス(W2)は、(06)〜(7F)迄、順次変化
するが、このブロックアドレスの最下位ビットB0によ
り、ID信号とオプショナルコードとの区別が可能であ
る。(B0=“0”)のブロックアドレスのPCM−I
Dが規格化されているID信号であって、このブロック
アドレスにID1〜ID8とフレームアドレス(4ビッ
ト)とが含まれている。 【0049】更に、フレームアドレスは、(0000)
から(1111)迄に順次変化するコード信号であっ
て、インターリーブペアでは、同一のコードである。イ
ンターリーブペアかどうかは,フレームアドレスの下位
の2ビットFRADにより判別することができる。ブロ
ックアドレスの最上位ビット(S/Pid信号)によっ
て、PCMブロック(S/Pid信号:“0”)とサブ
コードブロック(S/Pid信号:“1”)との区別が
される。 【0050】図6における入力端子63にS/Pid信
号が供給され、入力端子64にブロックアドレスの最下
位ビットB0が供給され、両者がEX−NOR(イクス
クルーシブNOR)ゲート68に供給される。従って、
EX−NORゲート68の出力信号は、PCMブロック
であって、規格化されたPCM−IDのブロックで
“1”となる。このEX−NORゲート68の出力信号
がANDゲート69に供給される。ANDゲート69に
は、インバータ70により反転されたエラーパルスが供
給される。エラーパルスは、エラーが無い時に“0”と
なるので、エラーが無いと判定された時に、ANDゲー
ト69から出力信号が得られる。このANDゲート69
の出力信号がフリップフロップ71のイネーブル端子に
供給される。 【0051】フリップフロップ71には、フレームアド
レスの下位2ビット(単にフレームアドレスと称する)
FRADが供給される。従って、エラーが無いと判定さ
れたPCM−IDのフレームアドレスFRADがフリッ
プフロップ71に取り込まれる。フリップフロップ71
の出力がフリップフロップ72に供給される。EX−N
ORゲート73に入力端子65からのフレームアドレス
FRADとフリップフロップ71からのフレームアドレ
スとが供給される。フリップフロップ71及び72に
は、図示せずも、ブロック周期のクロックパルスが供給
されている。EX−NORゲート73の出力がANDゲ
ート74に供給される。ANDゲート74には、AND
ゲート69の出力信号が供給される。ANDゲート74
の出力信号がフリップフロップ72のイネーブル端子に
供給される。従って、エラーが無いと判定された同一の
フレームアドレスがフリップフロップ71及び72に貯
えられる。 【0052】フリップフロップ71及び72の夫々に貯
えられている2ビットのフレームアドレスがEX−OR
ゲート75に供給される。EX−ORゲート75の出力
信号がANDゲート76に供給される。ANDゲート7
6には、RSフリップフロップ77の出力信号が供給さ
れる。RSフリップフロップ77は、インバータ78を
介されたANDゲート74の出力信号によりセットさ
れ、インバータ79を介された端子67からのクリアパ
ルスCLRによってリセットされる。 【0053】クリアパルスCLRは、図7Aに示す磁気
ヘッド2Aの出力Aと磁気ヘッド2Bの出力Bとが得ら
れる90゜の回転角の期間の最初のタイミング(図7
B)のパルスである。従って、RSフリップフロップ7
7の出力は、エラーが無いと判定されたフレームアドレ
スFRADが2度一致すると、“1”となる。このRS
フリップフロップ77の出力がANDゲート76に供給
される。EX−ORゲート75の出力信号は、二つのフ
レームアドレスFRADが一致しない時に“1”となる
ので、ANDゲート76の出力信号は、二つのフレーム
アドレスが一致しない時に“1”となる。ANDゲート
76の出力信号がフリップフロップ80に貯えられる。 【0054】フリップフロップ80の出力信号がインバ
ータ81を介してRSフリップフロップ82のセット入
力とされ、クリアパルスCLRがインバータ83を介し
てRSフリップフロップ82のリセット入力とされる。
このRSフリップフロップ82の出力信号が判別信号N
GTRとして出力端子61に取り出される。この判別信
号NGTRは、1トラック内でフレームアドレスが一致
しない時に“1”となる。 【0055】また、判別信号NGABを生成するために
フリップフロップ84とEX−ORゲート85とフリッ
プフロップ86とが設けられている。フリップフロップ
84及びフリップフロップ86には、図7Cに示すクロ
ックパルスCK1及び図7Dに示すクロックパルスCK
2が夫々供給される。フリップフロップ84には、フリ
ップフロップ72の出力信号がクロックパルスCK1に
より取り込まれる。 【0056】クロックパルスCK1は、図7Cに示すよ
うに、磁気ヘッド2A及び磁気ヘッド2Bの夫々の再生
信号から上述のように検出されたフレームアドレスFR
AD(フリップフロップ72に貯えられている)をフリ
ップフロップ84に取り込むためのクロックである。E
X−ORゲート85により、一方の磁気ヘッド2Aの再
生信号から検出されたフレームアドレスと他方の磁気ヘ
ッド2Bの再生信号から検出されたフレームアドレスと
の一致が検出される。両者が一致する時に、“0”とな
り、両者が一致しない時に“1”となるEX−ORゲー
ト85の出力信号がフリップフロップ86にクロックパ
ルスCK2(図7D)によって取り込まれる。このフリ
ップフロップ86の出力信号が判別信号NGABとして
出力端子62に取り出される。 【0057】f.補間動作及びエラー訂正動作の制御 上述のこの発明の一実施例において、補間回路38は、
通常、エラー訂正回路37からのPCM信号の各ワード
に付随するポインタを用いて補間動作を行う。この通常
の補間動作と別に補間コントロール回路49から発生す
る補間制御信号によって、エラー訂正回路37からのポ
インタと無関係に強制的に補間動作がなされる。この強
制的な補間動作がなされる時の再生状態について図8を
参照して説明する。 【0058】図8は、磁気ヘッド2A及び2Bの夫々の
再生信号の例を表している。図8Aは、磁気ヘッド2A
の再生信号及び磁気ヘッド2Bの再生信号の振幅が共に
小さくなった場合である。例えば再生時のアジマスが記
録時と異なり、アジマスロスによって再生信号の振幅が
小さくなったり、記録がされていない領域を再生したた
めに再生信号の振幅が小さくなる。このような再生状態
では、エラー検出回路44のエラー検出の結果、エラー
が無いと判定される回数がn以下に減少する。然も、磁
気ヘッド2A及び2Bの再生信号が共に、n以下とな
り、個数検出回路47の出力が“1”となる。これによ
って、補間コントロール回路49から磁気ヘッド2A及
び2Bの再生信号の両者に対して、強制的にポインタを
セットする補間制御信号が発生する。補間回路38は、
セットされているポインタが多いので、前値ホールド動
作又はミューティング動作を行うことになる。 【0059】図8Bは、一方の磁気ヘッド2Aの再生信
号が、正規の振幅であり、他方の磁気ヘッド2Bの再生
信号の振幅が小さい場合を示している。例えば一方の磁
気ヘッドがクロッグしている装置によりつなぎ記録をし
た場合に、図8Bに示す再生信号が発生する。このよう
な再生状態では、磁気ヘッド2Bの再生信号は、エラー
を多く含むために訂正後のPCM信号の品質が悪い。つ
なぎ記録の場合では、フレームアドレスが隣接する2本
のトラック間で一致しない。従って、フレームアドレス
判定回路43で形成される判別信号NGABが“1”と
なる。また、比較回路48では、隣接する2本のトラッ
クからの再生データに関して、エラーの少ない方の再生
データが検出される。 【0060】補間コントロール回路49では、判定信号
NGABが“1”の時に、比較回路48の比較出力信号
が有効とされて、エラーの少ない方の再生データを用い
て、エラーが多い方の再生データを補間する補間制御信
号が形成される。補間回路38に供給されるPCM信号
の系列を(L0,R0,L1,R1,L2,R2,L
3,R3,L4・・・)と表すと、(L0,R1,L
2,R3,L4・・・)が磁気ヘッド2Aにより再生さ
れるPCM信号であり、(R0,L1,R2,L3・・
・)が磁気ヘッド2Bにより再生されるPCM信号であ
る。 【0061】入力端子50から補間コントロール回路4
9に供給されるトラック識別信号は、磁気ヘッド2Aに
より再生されるPCM信号の期間で“0”となり、磁気
ヘッド2Bにより再生されるPCM信号の期間で“1”
となるパルス信号である。このトラック識別信号と比較
回路48の比較出力信号とから一方の磁気ヘッドにより
再生されたPCM信号の期間と対応して“1”となる補
間制御信号が補間コントロール回路49において形成さ
れる。補間制御信号が“1”の期間のPCM信号に対し
てポインタがセットされる。従って、補間回路38で
は、よりエラーの少ない一方の磁気ヘッドの再生PCM
信号を用いて、他方の磁気ヘッドの再生PCM信号が補
間される。 【0062】図8Cは、トラックが曲がっているため
に、磁気ヘッド2A及び磁気ヘッド2Bが他のトラック
を途中から走査した時の磁気ヘッド2A及び磁気ヘッド
2Bの夫々の再生信号を示している。このような再生状
態は、1トラック内のフレームアドレスとして異なった
ものが再生され、判別信号NGTRが“1”となる。こ
の判別信号NGTRがエラー訂正回路37に供給され、
C2復号におけるポインタイレージャ訂正が禁止され
る。C2復号では、エラー訂正符号C2を用いたエラー
訂正により、1シンボル又は2シンボルのエラーシンボ
ルが訂正されると共に、C1復号で生成されたC1ポイ
ンタを用いてイレージャ訂正が行われる。しかしなが
ら、上述のように2本のトラックに跨って磁気ヘッドが
走査するような再生状態では、C1復号において生成さ
れたC1ポインタの信頼度が低く、C1ポインタを用い
たイレージャ訂正が判別信号NGTRにより禁止され
る。 【0063】上述のような補間動作の制御及びエラー訂
正動作の制御を行うことにより、再生音中に耳障りな異
常音が発生することが確実に防止される。 【0064】なお、記録データのPCM−IDに対し
て、単純パリティ以外にCRCコードによってエラー検
出可能なデータ構成とする場合にもこの発明は適用でき
る。 【0065】 【発明の効果】この発明に依れば、PCM信号に対する
エラー訂正符号の復号結果とは別に付加コードの復号状
態を用いているので、再生信号の振幅が小さくなり、エ
ラー訂正符号が誤った復号を行うおそれがある場合に
も、異常な再生音が発生することを確実に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用することができる回転ヘッド式
のディジタルテープレコーダの全体の構成を示すブロッ
ク図である。 【図2】ディジタルテープレコーダのテープフォーマッ
トを示す略線図である。 【図3】ディジタルテープレコーダのトラックフォーマ
ット及びブロックフォーマットの説明に用いる略線図で
ある。 【図4】ディジタルテープレコーダのエラー訂正符号の
説明に用いる略線図である。 【図5】この発明の一実施例の主要部のブロック図であ
る。 【図6】フレームアドレス判定回路の構成を示す接続図
及びその動作説明に用いるタイムチャートである。 【図7】フレームアドレス判定回路の構成を示す接続図
及びその動作説明に用いるタイムチャートである。 【図8】この発明の説明に用いる再生信号の波形図であ
る。 【符号の説明】 1 ドラム 2A、2B 磁気ヘッド 3 磁気テープ 13 記録信号処理回路 18 再生信号処理回路 32 復調回路 35 データバス 36 バッファRAM 37 エラー訂正回路 38 補間回路 40 ブロックアドレス検出回路 42 フレームアドレス検出回路 43 フレームアドレス判定回路 44 エラー検出回路 47 個数検出回路 48 比較回路 49 補間コントロール回路
のディジタルテープレコーダの全体の構成を示すブロッ
ク図である。 【図2】ディジタルテープレコーダのテープフォーマッ
トを示す略線図である。 【図3】ディジタルテープレコーダのトラックフォーマ
ット及びブロックフォーマットの説明に用いる略線図で
ある。 【図4】ディジタルテープレコーダのエラー訂正符号の
説明に用いる略線図である。 【図5】この発明の一実施例の主要部のブロック図であ
る。 【図6】フレームアドレス判定回路の構成を示す接続図
及びその動作説明に用いるタイムチャートである。 【図7】フレームアドレス判定回路の構成を示す接続図
及びその動作説明に用いるタイムチャートである。 【図8】この発明の説明に用いる再生信号の波形図であ
る。 【符号の説明】 1 ドラム 2A、2B 磁気ヘッド 3 磁気テープ 13 記録信号処理回路 18 再生信号処理回路 32 復調回路 35 データバス 36 バッファRAM 37 エラー訂正回路 38 補間回路 40 ブロックアドレス検出回路 42 フレームアドレス検出回路 43 フレームアドレス判定回路 44 エラー検出回路 47 個数検出回路 48 比較回路 49 補間コントロール回路
フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所
G11B 20/18 G 9074−5D
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1対の磁気ヘッドが所定の角間隔をもって取り付けられ
ている回転ヘッドと、 上記回転ヘッドに巻架される磁気テープと、 上記磁気ヘッドによって再生された再生信号を復調する
復調手段と、 上記復調手段から得られる再生信号のエラー訂正処理を
行うエラー訂正手段と、 上記復調手段から得られる再生データの中のフレームア
ドレスを検出するフレームアドレス検出手段と、 上記フレームアドレス検出手段から供給されるフレーム
アドレスが、同一トラック上で異なるフレームアドレス
が検出されたか否かを判定するフレームアドレス判定手
段と、 上記フレームアドレス判定手段の結果に応じて上記エラ
ー訂正手段における誤り二重訂正復号における一重訂正
ポインタを用いたポインタイレージャ訂正を禁止するこ
とを特徴とするディジタルテープレコーダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22874894A JPH0798940A (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | ディジタルテープレコーダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22874894A JPH0798940A (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | ディジタルテープレコーダ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61049744A Division JP2687328B2 (ja) | 1986-03-04 | 1986-03-07 | 再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0798940A true JPH0798940A (ja) | 1995-04-11 |
Family
ID=16881214
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22874894A Pending JPH0798940A (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | ディジタルテープレコーダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0798940A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5746585A (en) * | 1980-09-03 | 1982-03-17 | Hitachi Denshi Ltd | Digital signal recording and reproducing method |
-
1994
- 1994-08-30 JP JP22874894A patent/JPH0798940A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5746585A (en) * | 1980-09-03 | 1982-03-17 | Hitachi Denshi Ltd | Digital signal recording and reproducing method |
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