JPH0798442A - 導波路型光デバイス - Google Patents

導波路型光デバイス

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JPH0798442A
JPH0798442A JP6129988A JP12998894A JPH0798442A JP H0798442 A JPH0798442 A JP H0798442A JP 6129988 A JP6129988 A JP 6129988A JP 12998894 A JP12998894 A JP 12998894A JP H0798442 A JPH0798442 A JP H0798442A
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JP
Japan
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signal electrode
optical device
type optical
impedance
matching circuit
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JP6129988A
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English (en)
Inventor
Atsushi Toyohara
篤志 豊原
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/03Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on ceramics or electro-optical crystals, e.g. exhibiting Pockels effect or Kerr effect
    • G02F1/035Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on ceramics or electro-optical crystals, e.g. exhibiting Pockels effect or Kerr effect in an optical waveguide structure
    • G02F1/0356Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on ceramics or electro-optical crystals, e.g. exhibiting Pockels effect or Kerr effect in an optical waveguide structure controlled by a high-frequency electromagnetic wave component in an electric waveguide structure

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  • Optical Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 透過屈折率のみの着目した設計された信号電
極を用いながらインピーダンス不整合による特性劣化が
ない導波路型光デバイスを提供する。 【構成】 高周波変調信号を導波路型光デバイスに印加
するための信号電極14と、変調信号が入力されるコネ
クタ17との間に、それらのインピーダンスを整合させ
るインピーダンス整合回路16を設ける。これにより、
インピーダンス不整合に起因する特性劣化を防ぐことが
できる。また、信号電極の設計制限要素が透過屈折率整
合だけになるため、設計の自由度が広がる。インピーダ
ンス整合回路は抵抗のみの組合せにより構成でき、基板
上に導電性薄膜の細線によりこれらの抵抗を形成するこ
とができるので、簡易にしかも小型に付加することが可
能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導波路型光デバイスに
係わり、例えば、電気光学効果を利用して、光変調や光
スイッチを行う導波路型光デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】光変調器や光スイッチには、広帯域、超
高速かつ低電力で動作することが要求されるため、原理
的に、動作速度の速い電気光学効果が利用されることが
多い。電気光学効果とは、物質に電界を印加することに
よりその物質の屈折率が変化する現象のことをいい、こ
の効果を利用したさまざまな導波路型光デバイスが開発
されている。
【0003】図9及び図10に、このような電気光学効
果を利用した導波路型デバイスの例として、マッハツェ
ンダ型光変調器の構成を示す。図9はマッハツェンダ型
光変調器の平面図であり、図10は、そのAA’断面図
である。まず、これらの図に基づいて、その構成および
動作の説明を行う。
【0004】マッハツェンダ型光変調器は、電気光学効
果を有する基板11上に形成された光導波路12と、そ
の上に、バッファ層13を介して形成された信号電極1
4とで構成される。各構成部分には、さまざまな材料を
用いることができる。たとえば、基板11としては、ニ
オブ酸リチウム(LiNbO3)を用いることが多い。
この場合には、基板であるLiNbO3にチタン(T
i)を熱拡散させて光導波路12を形成する。また、バ
ッファ層13としては、酸化珪素(SiO2)などの簿
膜が使用され、信号電極14としては、金(Au)を用
いることが多い。信号電極14には、変調用信号源15
が接続される。以下に、この光変調器の動作を簡単に説
明する。
【0005】半導体レーザからの光が光入射端21から
光導波路12に入射されると、入射されたレーザ光は、
光分岐部22で光導波路121と122に分割される。
一方の光導波路121に変調用信号源15により変調電
圧が印加されると、電気光学効果により光導波路121
を伝播中の光と他方の光導波路122を伝播する光との
間に位相差が生ずる。これらの光が光合流部23で合流
するとその位相差に応じた干渉が生じ、光出射端24で
出射される光に変調電圧に応じた強度変調が加わること
になる。例えば、2つの光の位相差が0とπになるよう
に変調電圧が交互に印加されると、光出射端24から光
の強度が最大値と最小値に交互に変化する光信号が得ら
れる。
【0006】このような光変調器では、さらに広帯域化
あるいは超高速化を図るために、進行波型電極が用いら
れることが多い。すなわち、光が入射する側の、信号電
極14の一端からマイクロ波変調電圧が入射され、信号
電極の他端が信号線のインピーダンスで終端する構成が
用いられている。
【0007】進行波電極の設計では、大きな光変調帯域
Δfが得られるようにすることと、少ない駆動電圧Vπ
でその変調を行うことができるようにすることが必要で
ある。これらのうち、光変調帯域Δfは、信号電極長l
とマイクロ波の透過屈折率nmとに依存し、それらの関
係は、進行波電極を伝播するマイクロ波の損失を無視す
ると、
【0008】
【数1】
【0009】で表される。なお、C0は、真空中の光
速、nは、光導波路の屈折率である。
【0010】すなわち、光変調帯域Δf(高速変調周波
数の上限)は、nmとnとの差で制限され、│nm−n
│を“0”に近づけるほど、光変調帯域Δfを大きくす
ることができる。このため、実際の信号電極の設計で
は、透過屈折率nmが光導波路の屈折率nに近くなるよ
うに、計算機シミュレーションにより、使用する基板の
誘電率を基に、信号電極の基本構造、信号電極幅
W、信号電極の間隔G、信号電極の厚さt等のパラ
メータが決定される。
【0011】信号電極の基本構造をCPW(co−pl
anar waveguide)構造として基板にニオ
ブ酸リチウムが用いられ、信号電極幅Wを5μmにした
場合に得られる透過屈折率nmのシミュレーション結果
が図11に示されている。図11では、信号電極の厚さ
tをパラメータとして、信号電極の間隔Gと透過屈折率
nmの関係が示されている。ニオブ酸リチウムにチタン
がドープされた光導波路の屈折率nは、およそ2.2で
あるため、マイクロ波の透過屈折率nmもこの値に近い
ことが望まれる。図11から明らかなように、透過屈折
率nmが2.2となる信号電極間隔Gと信号電極の厚さ
tの組み合わせは一義的には決定されず、一方を設定す
ることにより他方が決定される。
【0012】信号電極間隔Gは、駆動電圧Vπに関係
し、信号電極間隔Gが狭くなるほど駆動電圧Vπは小さ
くなる。また、光変調器のたとえば消光比などの他の特
性からも、信号電極間隔Gが狭い方がよく、15μm以
下とする場合が多い。このような理由から、信号電極間
隔Gを15μmに設定すると、図11に示した関係によ
り、信号電極厚さtは12μmに決定される。
【0013】以上のように、光デバイスの光変調帯域Δ
fなどの特性から、信号電極の各パラメータが決定され
ると、信号電極の特性インピーダンスZが定まる。図1
2に特性インピーダンスZと信号電極間隔Gの関係が示
されている。図12から信号電極間隔Gを15μmと
し、信号電極厚さtを12μmとしたときの特性インピ
ーダンスZは46Ωとなることが分かる。
【0014】すなわち、特性インピーダンスが46Ωで
ある変調用信号源を用いてこのデバイスを駆動すれば、
所望の特性が得られることになる。ところが、通常、変
調用信号源の特性インピーダンスは、50Ωであり、従
来の導波路型光デバイスでは信号電極の特性インピーダ
ンスと変調用信号源のそれとが一致しない状態で使用さ
れている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように、インピー
ダンスと透過屈折率nmをともに所望の値に設計するこ
とは困難であるため、従来の導波路型光デバイスでは、
特性屈折率nmを光導波路の屈折率と一致させることを
優先して設計されている。このため、得られる光デバイ
スの信号電極のインピーダンスは、変調用信号源のイン
ピーダンスと異なり、このインピーダンス不整合による
変調帯域の劣化や、信号入力段における電力反射が生
じ、そのデバイスの機能が十分に発揮できないといった
問題がある。
【0016】そこで本発明の目的は、透過屈折率のみに
着目した設計された信号電極を用いながらインピーダン
ス不整合による特性劣化がない導波路型光デバイスを提
供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の導波路型光デバ
イスでは、光導波路が形成された基板と、この基板上に
形成されたバッファ層と、このバッファ層上に形成され
た信号電極と、光導波路を伝播する光波の制御を行う制
御信号を前記信号電極に供給するためのコネクタと、こ
のコネクタのインピーダンスに前記信号電極のインピー
ダンスを整合させるインピーダンス整合回路とを具備す
る。
【0018】すなわち、本発明では、導波路型光デバイ
スの信号電極のインピーダンスをコネクタのインピーダ
ンス(変調用信号源のインピーダンス)に整合させるた
めのインピーダンス整合回路を、信号電極とコネクタの
間に配置する。これにより、信号電極の設計時に、透過
屈折率のみに着目した設計が可能となる。
【0019】また、本発明の導波路型光デバイスでは、
導波路型光デバイスの信号電極のインピーダンスをコネ
クタのインピーダンス(変調用信号源のインピーダン
ス)に整合させるためのインピーダンス整合回路を光導
波路が形成されている基板上に作製する。これにより、
信号電極の設計時に、透過屈折率のみに着目した設計が
可能となる。また、導波路型光デバイスを小型にするこ
とができる。
【0020】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0021】図1に実施例の導波路型光デバイスの概要
を示す。ここでは、導波路型光デバイスの例として、マ
ッハツェンダ型光変調器を用いている。導波路型光デバ
イスは、マッハツェンダ型光変調器とインピーダンス整
合回路16とコネクタ17で構成される。
【0022】まず、マッハツェンダ型光変調器の作製法
について説明を行う。
【0023】本実施例では、基板11としてニオブ酸リ
チウム(LiNb03)が用いられている。基板11上
にスパッタ蒸着によりチタン(Ti)が約100nmの
膜厚で成膜される。次に、フォトリソグラフィ技術によ
り、光導波路12に相当する部分にTiがパターニング
される。その後、約1050℃の雰囲気中で約5時間の
熱処理が行なわれてTiが基板11内に拡散され、光導
波路12が形成される。なお、本実施例では、光導波路
12の幅は5μm、光分岐部と光合流部の間は50m
m、分岐後の光導波路の間隔は15μmとしている。光
導波路12が形成された後、スパッタによりバッファ層
13が約1μm厚で成膜される。さらに、バッファ層1
3の上に、下地電極(図示せず)としてCrが約20n
m、Auが約150nm厚で形成される。その後、所望
の形状の信号電極が得られるようにレジストパターンが
形成され、金メッキにより信号電極14が形成される。
金メッキには、ノンシアンメッキ液が用いられ、メッキ
液温度65℃、電流密度4mA/cm2(ミリアンペア
パースクウェアセンチメータ)の条件で約70分間、メ
ッキされる。この条件で約13μm厚の電極が得られ
る。金メッキ終了後、周囲のレジストが溶剤で剥離さ
れ、信号電極の形成されていない部分の下地電極をイオ
ンミリングにより除去して、マッハツェンダ型光変調器
を得ている。
【0024】このようにして作成されたマッハツェンダ
型光変調器の信号電極の特性インピーダンスZは、44
Ω、透過屈折率nmは、2.15である。ここでは、コ
ネクタ17として50Ωのインピーダンスを有するSM
A(エスエムエー)コネクタが用いられている。このた
め、インピーダンス整合回路16内のコンダクタンスC
1、C2とインダクタンスLは、それぞれ1pF(ピコ
ファラッド)、1pF、3.3nH(ナノヘンリ)とし
ている。なお、これらは、信号電極の特性インピーダン
ス44Ωを50Ωに変換する場合の値であり、これらの
値は整合させるインピーダンスに応じて設定される必要
がある。また、使用されるコンダクタおよびインダクタ
は、所望の電気的特性を有するものであればよく、その
種類は限定されない。
【0025】実施例のインピーダンス整合回路を設けた
光デバイスの特性の評価結果を表1に示す。なお、表1
には、従来例として、インピーダンス整合回路を設けず
に、実施例で作成したマッハツェンダ型光変調器の信号
電極とコネクタとを直接接続した光デバイスの評価結果
も合わせて記載してある。
【0026】
【表1】
【0027】このように、実施例の光デバイスでは、従
来例と比べ、大きな光変調帯域Δfが小さな駆動電圧V
πで得られており、本発明の構成により、インピーダン
ス不整合に起因する特性劣化を防ぐことができることが
確認されている。
【0028】説明を行った導波路型光デバイスでは、イ
ンピーダンス整合回路を基板の外側に設けているが、図
2に示すように、信号電極を形成する際に所定の形状に
レジストパターンを形成しておき、その間にキャパシタ
ンス成分とインダクダンス成分を形成することもでき
る。このような構成とすることにより、より小型な光デ
バイスを作製することができる。
【0029】次に、本発明の導波路型光デバイスに用い
るインピーダンス整合回路を抵抗により構成した実施例
について説明する。
【0030】インピーダンス変換を行う回路について
は、「T型」と「π型」の二種類がある。図3は「T
型」のインピーダンス整合回路の構成を示しており、2
個の抵抗R1とR3の間に別の抵抗R2の一端が接続さ
れる構成をもつ。一方、図4には「π型」のインピーダ
ンス整合回路が示されており、2個の抵抗のRAとRC
それぞれの一端を接続するように別の抵抗RBが配置さ
れている。
【0031】まず、「T型」インピーダンス整合回路に
おいて、所望のインピーダンス整合するための各抵抗値
の設定について説明する。図3において、R1、R2、
R3を各抵抗の抵抗値、Z0を駆動回路または駆動回路
と接続される同軸ケーブルのインピーダンス、Z1をL
iNbO3変調素子の特性インピーダンス、ZiをAよ
り右側をみたときのインピーダンス、ZjをBより左側
をみたときのインピーダンスとする。このときのインピ
ーダンス整合条件は、
【0032】
【数2】
【0033】であり、Z0とZ1はそれぞれ
【0034】
【数3】
【0035】
【0036】
【数4】
【0037】により表される。ここで、Z0及びZ1は
既知であるから、式(3)と(4)を満たすR1、R
2、R3の組合せを決定すればよい。
【0038】ここで、すでに述べたインピーダンスの
値、すなわちZ0=50ΩをLiNbO3変調素子Z1
のインピーダンスZ1=44Ωに整合させるための各抵
抗の抵抗値の具体的な設定について説明する。(3)式
により、R1<50Ωであるから、50Ωよりも小さい
抵抗値をもつ抵抗を選定する。ここで、R1の抵抗値が
大きいと消費電力も大きくなるので変調器に印加される
電圧信号が小さくなるので、なるべき小さい値の抵抗を
選定する。また、(4)式より、R3<45Ωであるか
ら、いまR3を10Ωに設定して、インピーダンスが4
4ΩになるようにR2、R3の最適値を計算により求め
る。設定基準はZ0、Z1に対してZi、Zjがそれぞ
れ±1Ωの範囲内として求めると、R1=20Ω、R2
=68Ω、R3=10Ωとなる。このとき、Z0=50
Ωに対してZi=50.0Ω、Z1=44Ωに対してZ
j=44.4Ωとなり整合が図られる。
【0039】次に、「π型」インピーダンス整合回路の
構成を用いた例について説明する。インピーダンスを表
す記号等は「T型」と同様である。また、インピーダン
ス整合条件も「T型」と同様である。図4におけるR
A、RB、RCの算出は「T型」よりも複雑であるの
で、これを簡易に行う方法として以下の方法を採る。す
なわち、まず「T型」で設計してR1〜R3を求める。
次に、以下に示される「T→π変換式」によりRA〜R
Cを求める。
【0040】
【数5】
【0041】ここで、上述の「T型」で求めたR1〜R
3の計算結果を用いると、RA=224Ω、RB=33
Ω、RC=112Ωとなる。実際に変調器に適用する場
合には、上記各抵抗値をもつチップ抵抗を用いたインピ
ーダンス整合回路がコネクタと基板の間、若しくは基板
上に形成される。RA=220Ω、RB=33Ω、RC
=120Ωとすると、Zj=50.6Ω、Zi=44.
4Ωとなりインピーダンス整合が図られる。
【0042】本発明の導波路型光デバイスにおいて用い
るインピーダンス整合回路の構成及び各抵抗値等の設計
手法、数値の選定は上述の通りである。次に、このよう
にして設計されたインピーダンス整合回路の変調器への
適用の一実施例について説明する。図5〜図8は変調器
の基板上にインピーダンス整合回路を形成する場合の実
施例を示している。言うまでもなく、これらのインピー
ダンス整合回路は、コネクタと基板の間に他の基板を用
いて構成してもよい。
【0043】図5及び図6は、それぞれ「π型」、「T
型」それぞれのインピーダンス整合回路の実施例であ
り、上記各抵抗値をもつチップ抵抗RA〜RCあるいは
R1〜R3が基板上に形成されたパッド上に半田により
実装されている。
【0044】これに対して、図7及び図8は図2に示さ
れる実施例で述べたLiNb03基板上において、信号
電極とコネクタ接続部分の間に金属膜で形成された細線
により上記各抵抗値をもつ抵抗からなるインピーダンス
整合回路が構成例を示している。ここで、図7の「π
型」におけるRA〜RC、及び図8の「T型」における
R1〜R3をクロム(Cr)、白金(Pt)、金(A
u)の3層からなる金属膜により形成される場合につい
て考える。各金属膜の膜厚をCr=20nm、Pt=2
0nm、Au=200nm電極幅を12μmとすると、
単位長さ当たりの抵抗値は約20Ωとなる。従って、イ
ンピーダンス整合回路の細線のパターンの一例として、
表2のような構成を用いればよい。
【0045】
【表2】
【0046】言うまでもなく、上記パターンは一例であ
り、膜厚およびパターンを変化させても同様の特性を有
する回路を構成することができる。
【0047】上述の通り、本発明の導波路型光デバイス
によれば、コネクタと信号電極の間にインピーダンス整
合回路を備えることにより、特性の向上を図ることが可
能になる。なお、実施例では、マッハツェンダ型光変調
器を例として説明を行ったが、本発明が、その他各種の
導波路型光デバイスに適用できることは言うまでもな
い。
【0048】
【発明の効果】本発明の導波路型光デバイスでは、信号
電極のインピーダンスをコネクタのインピーダンスに整
合させるためのインピーダンス整合回路が信号電極とコ
ネクタの間に配置される。これにより、インピーダンス
不整合による変調帯域の劣化や、信号入力段における電
力反射の発生を低減できる。このため、進行波電極の設
計時に、透過屈折率のみに着目した設計が可能となる。
また、本発明の導波路型光デバイスでは、基板上にイン
ピーダンスが形成されているので小型な光デバイスを構
成することができるという特長もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によりインピーダンス整合回
路を設けた導波路型光デバイスの構成を示す説明図であ
る。
【図2】実施例によるインピーダンス整合回路を基板上
に設けた導波路型デバイスの構成を示す説明図である。
【図3】本発明の導波路型光デバイスにインピーダンス
整合回路として用いる回路の第1の構成例を示す図であ
る。
【図4】本発明の導波路型光デバイスにインピーダンス
整合回路として用いる回路の第2の構成例を示す図であ
る。
【図5】本発明の一実施例に用いるチップ抵抗の基板上
での配置の一例を示す図
【図6】本発明の一実施例に用いるチップ抵抗の基板上
での配置の他の例を示す図
【図7】本発明の一実施例で基板上に形成された細線に
よる抵抗で構成されるインピーダンス整合回路の一例を
示す図
【図8】本発明の一実施例で基板上に形成された細線に
よる抵抗で構成されるインピーダンス整合回路の他の例
を示す図
【図9】従来例のマッハツェンダ型光変調器の構成を示
す説明図である。
【図10】図9のマッハツェンダ型光変調器のA−A’
断面図である。
【図11】導波路型光デバイスの電極間隔Gと透過屈折
率nmの関係を示す特性図である。
【図12】導波路型光デバイスの電極間隔Gと特性イン
ピーダンスZの関係を示す特性図である。
【符号の説明】
11 基板 12 光導波路 13 バッファ層 14 信号電極 15 変調用信号源 16 インピーダンス整合回路 17 コネクタ 21 光入射端 22 光分岐部 23 光合流部 24 光出射端

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導波路が形成された基板と、 この基板上に形成されたバッファ層と、 このバッファ層上に形成された信号電極と、 前記光導波路を伝播する光波の制御を行う制御信号を前
    記信号電極に供給するためのコネクタと、 このコネクタのインピーダンスと前記信号電極のインピ
    ーダンスとを整合させるインピーダンス整合回路とを具
    備することを特徴とする導波路型光デバイス。
  2. 【請求項2】 前記インピーダンス整合回路は、 前記コネクタと前記信号電極を接続する配線を一端と
    し、他端が接地されて配置される第1のコンデンサと、 前記コネクタと前記信号電極を接続する配線を一端と
    し、他端が接地されて配置される第2のコンデンサと、 前記第1のコンデンサの前記配線側の一端と前記第2の
    コンデンサの前記配線側の一端の間に配置されるコイル
    を含んで構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の導波路型光デバイス。
  3. 【請求項3】 前記インピーダンス整合回路は、 前記コネクタと前記信号電極を接続する配線を一端と
    し、他端が接地されて配置される第1の抵抗と、 前記コネクタと前記信号電極を接続する配線を一端と
    し、他端が接地されて配置される第2の抵抗と、 前記第1の抵抗の前記配線側の一端と前記第2の抵抗の
    前記配線側の一端の間に配置される第3の抵抗を含んで
    構成されていることを特徴とする請求項1記載の導波路
    型光デバイス。
  4. 【請求項4】 前記インピーダンス整合回路は、 前記コネクタと前記信号電極を接続する配線を一端と
    し、他端が接地されて配置される第1の抵抗と、 前記コネクタと前記第1の抵抗の前記配線側の一端との
    間に配置される第2の抵抗と、 前記第1の抵抗の前記配線の一端と前記信号電極の間に
    配置される第3の抵抗を含んで構成されていることを特
    徴とする請求項1記載の導波路型光デバイス。
  5. 【請求項5】 前記インピーダンス整合回路は前記基板
    上に形成されていることを特徴とする請求項3記載の導
    波路型光デバイス。
  6. 【請求項6】 前記インピーダンス整合回路は前記基板
    上に薄膜からなる細線により形成されていることを特徴
    とする請求項5記載の導波路型光デバイス。
  7. 【請求項7】 前記インピーダンス整合回路は前記基板
    上に形成されていることを特徴とする請求項4記載の導
    波路型光デバイス。
  8. 【請求項8】 前記インピーダンス整合回路は前記基板
    上に薄膜からなる細線により形成されていることを特徴
    とする請求項7記載の導波路型光デバイス。
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