JPH0798149A - 空気調和装置のフィルタ着脱構造 - Google Patents

空気調和装置のフィルタ着脱構造

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JPH0798149A
JPH0798149A JP5229056A JP22905693A JPH0798149A JP H0798149 A JPH0798149 A JP H0798149A JP 5229056 A JP5229056 A JP 5229056A JP 22905693 A JP22905693 A JP 22905693A JP H0798149 A JPH0798149 A JP H0798149A
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filter
air conditioner
air
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Shinichi Watanabe
慎一 渡邊
Hiroyuki Nakajima
宏之 中島
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Central Air Conditioning (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高所に配設されるスポット型エアコンにおい
て、簡単な作業で且つ確実にエアフィルタの着脱作業が
行えるようにする。 【構成】 高所に配設されるスポット型エアコンにおい
て、エアフィルタ(6) の上面(6c)及び下面に亘って所定
長さの紐部材(11)を係止し、この紐部材(11)を複数のロ
ーラ(9),(10)によりガイドすると共に、その一部を地上
の作業者による引き下げ操作を可能に配設する。そし
て、作業者による紐部材(11)の操作によりエアフィルタ
(6) の昇降を可能にし、エアフィルタ(6) の装着時に
は、フィルタ側面の係止ピン(12)をフィルタケーシング
(7) の係止溝(13)内に保持させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば高所に配設され
ている空気調和装置のエアフィルタを空調機本体に対し
て着脱するための構成の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば工場内等に配設されて
いるスポット型エアコンにあっては、工場内スペースの
有効利用を図るために、空調機本体を工場の天井近くの
高所に配設し、この空調機本体からダクトを下方へ延長
して作業者の作業空間に冷風等を導くようにしている。
【0003】また、前記空調機本体の吸込口には、吸込
まれる空気中の塵埃を除去するためのエアフィルタが配
設されており、特に工場内の空気中には多くの塵埃が含
まれていることからエアフィルタが汚れ易く、このエア
フィルタを定期的に洗浄するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記エアフ
ィルタの洗浄時においてエアフィルタを空調機本体から
取外す際には、上述したように空調機本体が高所に配設
されていることから、このエアフィルタの取外し作業を
容易に行うことができなかった。つまり、従来のエアフ
ィルタの着脱作業は、作業者が脚立等を利用して空調機
本体近くまで行き、エアフィルタを着脱するようにした
り、長尺の係脱棒を使ってエアフィルタを空調機本体に
対して着脱するようにしていたが、このような着脱作業
は作業性が悪くまた、作業の確実性にも欠けるものであ
り、従来より、簡単な作業で且つ確実にエアフィルタの
着脱を行うことができる構成が要求されていた。この点
に鑑みられたものとして、実開昭63−122619号
公報に開示されているように、エアフィルタの上端部に
紐を係止し、該紐をガイドローラを経てて床面まで延長
させるようにし、該紐の操作によってエアフィルタを昇
降可能とさせ、エアフィルタを空調機本体から取外す際
には、エアフィルタの自重を利用して該エアフィルタを
下降させる一方、エアフィルタを空調機本体に取付ける
際には、前記紐の引き下げ操作によって該エアフィルタ
を上昇させるようにしてエアフィルタの着脱作業の簡略
化を図るものが提案されている。しかしながら、この公
報に開示されている構成にあっては、空調機本体へのエ
アフィルタの装着状態では、該エアフィルタは空調機本
体の空気吸込口付近に紐によって吊下げられているのみ
であって、その装着位置を安定して得ることができず、
エアフィルタの装着位置が空調機本体の空気吸込口から
ずれる虞れがあり、必ずしも良好な塵埃の除去が行われ
るとは限らないものであって、信頼性の面で未だ改良の
余地が残されていた。
【0005】本発明は、この点に鑑みてなされたもので
あって、エアフィルタの着脱作業性を良好に維持しなが
ら該エアフィルタの装着位置を安定して得ることができ
る構成を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、地上からの作業により、エアフィルタ
の昇降が可能となるようにすると共に、エアフィルタの
空調機本体に対する装着状態を保持できるような手段を
配設するようにした。具体的に、請求項1記載の発明
は、高所に設置された空調機本体(2) に装着されるエア
フィルタ(6) を着脱するためのフィルタ着脱構造を前提
としている。そして、一端がエアフィルタ(6) の上面(6
c)に係止されたフィルタ昇降部材(11)を配設し、該フィ
ルタ昇降部材(11)の操作に伴って前記エアフィルタ(6)
が昇降されるようにする。また、前記エアフィルタ(6)
と空調機本体(2) との間に、エアフィルタ(6) の昇降に
伴い該エアフィルタ(6) が所定の装着位置に達した際、
該エアフィルタ(6) を空調機本体(2) に保持させるフィ
ルタ保持手段(20)を設ける。そして、該フィルタ保持手
段(20)に、エアフィルタ(6) の側面(6d),(6d) に突設さ
れた第1部材(12),(16) と、空調機本体(2) に設けられ
前記第1部材(12),(16) を所定位置に位置決めする第2
部材(13),(17),(21)とを備えさせるような構成としてい
る。
【0007】請求項2記載の発明は、前記請求項1記載
の空気調和装置のフィルタ着脱構造において、第1部材
をエアフィルタ(6) の側面(6d)に突設された係止ピン(1
2)とし、第2部材を該係止ピン(12)が挿入される係止溝
(13)とする。そして、前記係止溝(13)に、係止ピン(12)
が係止溝(13)に挿入される際に該係止溝(13)を開放し、
係止ピン(12)が係止溝(13)の所定位置まで挿入されると
係止溝(13)を閉鎖して係止ピン(12)を係止溝(13)内に保
持させる係止板(13b) を設けるような構成としている。
【0008】請求項3記載の発明は、前記請求項1記載
の空気調和装置のフィルタ着脱構造において、第1部材
をエアフィルタ(6) の側面(6d)に突設されたガイドピン
(16)とし、第2部材を該ガイドピン(16)の移動軌跡を案
内するガイド板(17)とする。また、空調機本体(2) への
エアフィルタ(6) の装着状態において該エアフィルタ
(6) を、その一部が空調機本体(2) に係止されるように
する。そして、前記ガイド板(17)に、空調機本体(2) へ
のエアフィルタ(6) の装着状態において、前記エアフィ
ルタ(6) の空調機本体(2) への係止部分を回動中心とし
た回動を阻止するようにガイドピン(16)の位置を保持す
る保持部(17b),(17e) を形成させるような構成としてい
る。
【0009】請求項4記載の発明は、前記請求項3記載
の空気調和装置のフィルタ着脱構造において、ガイド板
(17)に、空調機本体(2) へのエアフィルタ(6) の装着動
作において、エアフィルタ(6) の上昇に伴ってガイドピ
ン(16)が当接され、エアフィルタ(6) を所定の装着位置
に案内するように、上方に向うに従って空調機本体(2)
に近接する方向に傾斜する下端ガイド面(17d) と、空調
機本体(2) からのエアフィルタ(6) の取外し動作におい
て、エアフィルタ(6) を上昇させることによりガイドピ
ン(16)が載置され、エアフィルタ(6) を空調機本体(2)
から離れる方向に案内するように、下方に向うに従って
空調機本体(2) から離れる方向に傾斜する上端ガイド面
(17c) とを形成するような構成としている。
【0010】請求項5記載の発明は、前記請求項3また
は4記載の空気調和装置のフィルタ着脱構造において、
一端がエアフィルタ(6) の上面(6c)に係止されたフィル
タ昇降部材(11)を、エアフィルタ(6) が所定の装着位置
に装着されている状態において、エアフィルタ(6) の上
面(6c)から上方に向うに従って空調機本体(2) から離れ
る方向に延長させるような構成としている。
【0011】請求項6記載の発明は、前記請求項1,
2,3,4または5記載の空気調和装置のフィルタ着脱
構造において、エアフィルタ(6) の上昇移動の軌跡上
に、空調機本体(2) から室内空間側に向って突出する突
出部材(18)を配設し、該突出部材(18)における室内空間
に面する前面(18a) を、室内空間側に向うに従って上方
に傾斜する傾斜面で形成するような構成としている。
【0012】請求項7記載の発明は、前記請求項1記載
の空気調和装置のフィルタ着脱構造において、第1部材
をエアフィルタ(6) の側面(6d)に突設されたガイドピン
(16)とし、第2部材を該ガイドピン(16)の移動軌跡を案
内するガイド部材(21)とする。そして、前記ガイド部材
(21)を、空調機本体(2) へのエアフィルタ(6) の装着動
作時、フィルタ昇降部材(11)の操作に伴って前記ガイド
ピン(16)と共に上昇するエアフィルタ(6) が所定の装着
位置よりも上方位置に達した際、前記ガイドピン(16)に
当接することによって該ガイドピン(16)の上昇移動を規
制する第1規制部(24b),(25a) と、該第1規制部(24b),
(25a) の位置よりも下方で且つ空調機本体(2) に近接し
た位置に設定され、フィルタ昇降部材(11)の操作解除に
伴って前記第1規制部(24b),(25a) に当接したガイドピ
ン(16)がエアフィルタ(6) と共に下降して該エアフィル
タ(6) が所定の装着位置に達する際、該ガイドピン(16)
を空調機本体(2) に近接する方向に引き込んで該ガイド
ピン(16)の降下移動を阻止しながら該ガイドピン(16)を
保持するガイドピン保持部(23b),(3) と、前記第1規制
部(24b),(25a) 及び前記ガイドピン保持部(23b),(3) の
位置よりも上方で且つ空調機本体(2) から離れた位置に
設定され、空調機本体(2) からのエアフィルタ(6) の取
外し動作時、フィルタ昇降部材(11)の操作に伴って前記
ガイドピン保持部(23b),(3) に保持されたガイドピン(1
6)がエアフィルタ(6) と共に上昇した際、該ガイドピン
(16)に当接することによって該ガイドピン(16)の上昇移
動を規制する第2規制部(7a)と、該第2規制部(7a)の位
置よりも下方に設定され、フィルタ昇降部材(11)の操作
解除に伴って前記第2規制部(7a)に当接したガイドピン
(16)がエアフィルタ(6) と共に下降した際、該ガイドピ
ン(16)を空調機本体(2)から離れる方向に案内するガイ
ドピン案内部(24b) とを備えさせて成すような構成とし
ている。
【0013】請求項8記載の発明は、前記請求項1、
2、3、4、5、6または7記載の空気調和装置のフィ
ルタ着脱構造において、フィルタ昇降部材(11)を第1昇
降部材(26)と第2昇降部材(27)とで成し、空調機本体
(2) に、互いに回転軸(9a)が連結されて互いに回転一体
とされた複数の巻取りローラ(9),(9) を備えさせて、こ
の各巻取りローラ(9),(9) とエアフィルタ(6) との間に
前記第1昇降部材(26),(26) を夫々架設させ、巻取りロ
ーラ(9),(9) の回転に伴って第1昇降部材(26),(26) を
該巻取りローラ(9),(9) に巻取り及び繰出しさせてエア
フィルタ(6) を昇降させるようにする。また、前記回転
軸(9a)の一側端に、前記第2昇降部材(27)が掛けられた
操作用ローラ(10)を配設し、第2昇降部材(27)の操作に
よる操作用ローラ(10)の回転に伴って前記巻取りローラ
(9),(9) が回転して該巻取りローラ(9),(9) に第1昇降
部材(26)を巻取り及び繰出しさせるようにする。そし
て、前記第1昇降部材(26)を帯状に形成すると共に、巻
取りローラ(9),(9) の巻取り部の幅寸法を、前記第1昇
降部材(26),(26) の幅寸法に略一致させるような構成と
している。
【0014】請求項9記載の発明は、前記請求項1、
2、3、4、5、6、7または8記載の空気調和装置の
フィルタ着脱構造において、フィルタ昇降部材(11)を第
1昇降部材(26)と第2昇降部材(27)とで成し、空調機本
体(2) に、互いに回転軸(9a)が連結されて互いに回転一
体とされた複数の巻取りローラ(9),(9) を備えさせて、
この各巻取りローラ(9),(9) とエアフィルタ(6) との間
に前記第1昇降部材(26),(26) を夫々架設させ、巻取り
ローラ(9),(9) の回転に伴って第1昇降部材(26),(26)
を該巻取りローラ(9),(9) に巻取り及び繰出しさせてエ
アフィルタ(6) を昇降させるようにする。また、前記回
転軸(9a)の一側端に、前記第2昇降部材(27)が掛けられ
た操作用ローラ(10)を配設し、第2昇降部材(27)の操作
による操作用ローラ(10)の回転に伴って前記巻取りロー
ラ(9),(9) が回転して該巻取りローラ(9),(9) に第1昇
降部材(26)を巻取り及び繰出しさせるようにする。そし
て、前記第2昇降部材(27)の非操作時、前記回転軸(9a)
の回転を規制する回転規制手段(40)を設けるような構成
としている。
【0015】請求項10記載の発明は、前記請求項9記
載の空気調和装置のフィルタ着脱構造において、回転規
制手段(40)を、巻取りローラ(9),(9) の回転軸(9a)の少
なくとも操作用ローラ(10)が取付けられている一端部を
上方への付勢力を受けながら移動自在とさせると共に、
前記操作用ローラ(10)の上方位置に延びるブレーキ板(3
0)を備えさせて成す。そして、第2昇降部材(27)の非操
作時に、前記回転軸(9a)が上方へ移動することに伴って
前記操作用ローラ(10)の外周面が前記ブレーキ板(30)に
当接して操作用ローラ(10)の回転を規制するような構成
としている。
【0016】請求項11記載の発明は、前記請求項9記
載の空気調和装置のフィルタ着脱構造において、回転規
制手段(40)を、第1傾斜面(31a),(35c) と該第1傾斜面
(31a),(35c) よりも傾斜角度の小さな第2傾斜面(31b),
(35d) とを備え且つ巻取りローラ(9),(9) の回転軸(9a)
と回転一体の回転部材(31),(35) と、空調機本体(2)に
一体的に取付けられ前記回転部材(31),(35) の各傾斜面
(31a),(35c),(31b),(35d) に付勢力をもって押圧される
押圧材(33),(36b)を有する固定部材(36)とを備えさせて
成す。そして、第2昇降部材(27)の非操作時に、前記固
定部材(36)の押圧材(33),(36b)が前記回転部材(31),(3
5) の第1傾斜面(31a),(35c) を押圧しながら前記回転
部材(31),(35) の回転を規制するようにする。更に、エ
アフィルタ装着動作時に、第2昇降部材(27)の操作に伴
って前記固定部材(36)の押圧材(33),(36b)が第2傾斜面
(31b),(35d) を押圧した状態で回転部材(31),(35) が押
圧材(33),(36b)からの付勢力に抗しながら回転する一
方、エアフィルタ取外し動作時には、第2昇降部材(27)
の操作に伴って前記固定部材(36)の押圧材(33),(36b)が
第1傾斜面(31a),(35c) を押圧した状態で回転部材(3
1),(35) が押圧材(33),(36b)からの付勢力に抗しながら
回転するように、第1傾斜面(31a),(35c) と第2傾斜面
(31b),(35d) とを回転部材(31),(35) の周方向に亘って
交互に形成するような構成としている。
【0017】
【作用】上記の構成により、本発明では、以下に述べる
ような作用が得られる。請求項1記載の発明では、フィ
ルタ昇降部材(11)の操作に伴ってエアフィルタ(6) が昇
降されることになり、エアフィルタ(6) の装着時には、
エアフィルタ(6) の上昇に伴い該エアフィルタ(6) が所
定の装着位置に達すると、エアフィルタ(6) の側面(6
d),(6d) に突設された第1部材(12),(16) が空調機本体
(2) に設けられた第2部材(13),(17),(21)によって位置
決めされ、これによってエアフィルタ(6) が所定の装着
位置において空調機本体(2) に保持されることになる。
逆に、エアフィルタ(6) の取外し時には、第2部材(1
3),(17)(21) による第1部材(12),(16)の位置決め状態
を解除することにより、エアフィルタ(6) が下降するこ
とになる。
【0018】請求項2記載の発明では、エアフィルタ
(6) の装着時には、エアフィルタ(6)の上昇に伴い該エ
アフィルタ(6) が所定の装着位置に達すると、係止ピン
(12)が係止溝(13)に挿入され、これに伴って、係止板(1
3b) の動作により係止溝(13)が開放される。その後、係
止ピン(12)が係止溝(13)の所定位置まで挿入されると、
係止板(13b) の動作により係止溝(13)が閉鎖されて係止
ピン(12)は係止溝(13)内に保持されることになる。つま
り、この係止ピン(12)と係止板(13b) の係止により、エ
アフィルタ(6) が所定の装着位置に装着されることにな
る。
【0019】請求項3記載の発明では、エアフィルタ
(6) が空調機本体(2) に装着された状態では、該エアフ
ィルタ(6) の一部が空調機本体(2) に係止されている一
方、ガイドピン(16)の位置は、ガイド板(17)の保持部(1
7b),(17e) によって保持されている。このため、エアフ
ィルタ(6) が前記係止位置を回動中心として回動するよ
うなことが阻止されることになり、該エアフィルタ(6)
の落下が防止されることになる。
【0020】請求項4記載の発明では、空調機本体(2)
へのエアフィルタ(6) の装着動作にあっては、エアフィ
ルタ(6) の上昇に伴ってガイドピン(16)がガイド板(17)
の下端ガイド面(17d) に当接され、該ガイドピン(16)
が、この下端ガイド面(17d) に沿って移動してエアフィ
ルタ(6) を所定の装着位置に案内する。逆に、空調機本
体(2) からのエアフィルタ(6) の取外し動作にあって
は、エアフィルタ(6) を上昇させることによりガイドピ
ン(16)がガイド板(17)の上端ガイド面(17c) に載置さ
れ、該ガイドピン(16)が、この上端ガイド面(17c) に沿
って移動してエアフィルタ(6) を空調機本体(2) から離
れる方向に案内する。このように、ガイド板(17)の各ガ
イド面(17c),(17d) によってガイドピン(16)の移動軌跡
が定められてエアフィルタ(6) の着脱が行われる。
【0021】請求項5記載の発明では、空調機本体(2)
からのエアフィルタ(6) の取外し動作において、フィル
タ昇降部材(11)を操作する操作力は、エアフィルタ(6)
をガイド板(17)の保持部(17b) よりも空調機本体(2) か
ら離れる方向に作用することになる。このため、ガイド
ピン(16)は、上昇に伴ってガイド板(17)の保持部(17b)
による保持が解除されると、ガイド板(17)の上端ガイド
面(17c) に円滑に載置されることになり、この上端ガイ
ド面(17c) によりエアフィルタ(6) が空調機本体(2) か
ら離れる方向に案内されて取外されることになる。
【0022】請求項6記載の発明では、エアフィルタ
(6) が上昇移動される際において、該エアフィルタ(6)
がオイルドレンパン等の突出部材(18)に接触するような
状況が生じても、エアフィルタ(6) は突出部材(18)の傾
斜された前面(18a) に案内されることになって、この上
昇移動に支障を来すようなことはない。
【0023】請求項7記載の発明では、エアフィルタ
(6) の装着動作時には、フィルタ昇降部材(11)の操作に
伴うガイドピン(16)の上昇により、先ず、該ガイドピン
(16)が第1規制部(24b),(25a) に当接する。そして、こ
の状態ではフィルタ昇降部材(11)の操作が不能になるの
で、この状態から操作を解除すると、ガイドピン(16)が
下降してガイドピン保持部(23b),(3) に保持されてエア
フィルタ(6) が所定の装着位置に装着される。一方、エ
アフィルタ(6) の取外し動作時には、フィルタ昇降部材
(11)の操作に伴うガイドピン(16)の上昇により、該ガイ
ドピン(16)が第2規制部(7a)に当接する。そして、この
状態ではフィルタ昇降部材(11)の操作が不能になるの
で、この状態から操作を解除すると、ガイドピン(16)が
下降してガイドピン案内部(24b) に案内されながらエア
フィルタ(6) が空調機本体から取外されることになる。
このようにして、一連の通路をガイドピン(16)が通過し
ながらエアフィルタ(6) の着脱動作が行われる。
【0024】請求項8記載の発明では、第1昇降部材(2
6)が帯状に形成されていると共に、巻取りローラ(9),
(9) の巻取り部の幅寸法が前記第1昇降部材(26),(26)
の幅寸法に略一致されているために、巻取りローラ(9),
(9) の回転に伴う第1昇降部材(26),(26) の巻取り及び
繰出し時には、各巻取りローラ(9),(9) の回転が一致さ
れて単位回転当りの第1昇降部材(26),(26) の巻取り及
び繰出し量が一致されることになるので、エアフィルタ
(6) の昇降時に該エアフィルタ(6) が傾くようなことは
ない。
【0025】請求項9記載の発明では、第2昇降部材(2
7)の非操作時には回転規制手段(40)によって回転軸(9a)
の回転が規制されることになり、これに伴って巻取りロ
ーラ(9),(9) の回転も規制されることになってエアフィ
ルタ(6) の昇降が停止されることになり、該エアフィル
タ(6) の落下が回避される。
【0026】請求項10記載の発明では、第2昇降部材
(27)の非操作時には、回転軸(9a)が上方へ移動すること
に伴って操作用ローラ(10)の外周面がブレーキ板(30)に
当接し、この操作用ローラ(10)の外周面とブレーキ板(3
0)との摩擦力によって操作用ローラ(10)の回転が規制さ
れてエアフィルタ(6) の落下が回避されることになる。
【0027】請求項11記載の発明では、第2昇降部材
(27)の非操作時には固定部材(36)の押圧材(33),(36b)が
回転部材(31),(35) の第1傾斜面(31a),(35c) を押圧し
ながら回転部材(31),(35) の回転を規制することにな
り、これによってエアフィルタ(6) の落下が回避される
ことになる。一方、第2昇降部材(27)の操作によるエア
フィルタ装着動作時には固定部材(36)の押圧材(33),(36
b)が第2傾斜面(31b),(35d) を押圧した状態で回転部材
(31),(35) が押圧材(33),(36b)からの付勢力に抗しなが
ら回転する。また、第2昇降部材(27)の操作によるエア
フィルタ取外し動作時には固定部材(36)の押圧材(33),
(36b)が第1傾斜面(31a),(35c) を押圧した状態で回転
部材(31),(35) が押圧材(33),(36b)からの付勢力に抗し
ながら回転する。そして、1傾斜面(31a),(35c) は第2
傾斜面(31b),(35d) よりも傾斜角度が大きくなっている
ので、エアフィルタ取外し動作時には第2昇降部材(27)
の操作力をエアフィルタ装着動作時よりも大きくして押
圧材(33),(36b)が1傾斜面(31a),(35c) を乗り越えられ
るようにする必要がある。つまり、このエアフィルタ取
外し動作時には第2昇降部材(27)の操作力によってエア
フィルタ(6) の下降速度を調整することができることに
なる。
【0028】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。先ず、本発明が採用されるスポット型エアコンの構
造について説明する。図4に示すように、本例に係るス
ポット型エアコン(1) は、工場内等に配設されており、
工場内スペースの有効利用を図るために、空調機本体
(2) が工場の天井(R) 近くの高所に配設されている。ま
た、前記空調機本体(2) は、空調機ケーシング(3) 内に
熱交換器(4) 及び送風ファン(5) が配設されており、こ
の空調機ケーシング(3) における空気流通上流側が空気
吸込口(3a)とされ、空気流通下流側が空気吹出口(3b)と
されている。また、前記熱交換器(4) の下部にはドレン
パン(4a)が配設されている。そして、前記空気吸込口(3
a)の外側にはエアフィルタ(6) の収容空間を有するフィ
ルタケーシング(7) が取付けられており、このフィルタ
ケーシング(7) 内に本発明の構成によって昇降可能とさ
れたエアフィルタ(6) が配設されている。そして、この
エアフィルタ(6) によって空調機ケーシング(3) 内に吸
込まれる空気中に含まれている塵埃を除去するようにな
っている。一方、前記空気吹出口(3b)には送風ダクト
(8) が接続されており、この送風ダクト(8) の下流側は
複数の分岐ダクト(8a),(8a),…によって作業者の作業ス
ペースに向って冷風等を導くようになっている。そし
て、本例の特徴とする構成は、上述した如く、エアフィ
ルタ(6) が昇降可能となっていることにあり、以下に、
このエアフィルタ(6) を昇降させる構成の複数の実施例
を説明する。
【0029】(第1実施例)先ず、請求項1及び2記載
の発明に係る第1実施例について説明する。図1に示す
ように、本例のフィルタケーシング(7) は、前記空気吸
込口(3a)の開口縁の上縁に沿った上面部(7a)と開口縁の
左右両側縁に沿った側面部(7b),(7b) とを備えており、
エアフィルタ(6) が取付けられた状態では、該エアフィ
ルタ(6) の上面(6c)がフィルタケーシング(7) の上面部
(7a)の下面に対向され、エアフィルタ(6) の左右の側面
(6d),(6d) がフィルタケーシング(7) の側面部(7b),(7
b) に夫々対向されるようになっている。そして、前記
フィルタケーシング(7) の上面部(7a)の2箇所には小径
の開口(7c),(7c) が形成されており、前記上面部(7a)の
上面におけるこの開口(7c),(7c)に近接した位置には水
平方向に延びる支軸によって回転自在に支持されたロー
ラ(9),(9) が夫々配設されており、また、この上面部(7
a)の側端部(図1における右側端部)にも水平方向に延
びる支軸によって回転自在に支持されたローラ(10)が配
設されている。
【0030】一方、前記エアフィルタ(6) は、通過する
空気を濾過して塵埃を除去するフィルタ本体部(6a)とこ
のフィルタ本体部(6a)の外周囲に配設された枠体(6b)と
を備えて成っており、この枠体(6b)の上面(6c)における
前記フィルタケーシング(7)の開口(7c),(7c) に対向し
た位置にはフック(6e),(6e) が夫々取付けられている。
【0031】そして、本例の特徴として前記エアフィル
タ(6) は本発明でいうフィルタ昇降部材としての紐部材
(11)により昇降可能となっている。詳しくは、2本の紐
部材(11a),(11b) が、夫々前記フック(6e),(6e) に係止
され、この係止位置から上方に延びてフィルタケーシン
グ(7) の上面部(7a)の開口(7c),(7c)を通過してローラ
(9),(9) に掛けられて水平方向(図1における水平方向
右側)に延び、フィルタケーシング(7) の側端部に配設
されているローラ(10)に掛けられて下方に延びるように
なっている。そして、この下方に延びた2本の紐部材(1
1a),(11b) は連結部(11c) で連結されて1本の紐部材(1
1d) となって更に下方へ延び、工場内床面近傍で反転さ
れて上方に延びてエアフィルタ(6) の枠体(6b)の下面中
央部に接続されている。つまり、各紐部材(11a),(11b),
(11d) が、このような配設状態となるように夫々の長さ
が設定されている。従って、作業者が例えば図1におけ
る紐部材(11)のA部分を把持して該紐部材(11)を引き下
ろすとエアフィルタ(6) が上昇してフィルタケーシング
(7) に収容されることになる( 図1の矢印参照)。
【0032】次に、エアフィルタ(6) をフィルタケーシ
ング(7) に保持させるための構成について説明する。図
2及び図3に示すように、エアフィルタ(6) の枠体(6b)
の左右両側面(6d)の下端部近傍には、本発明でいう第1
部材として水平方向外側に延びる小径円柱状の係止ピン
(12)が突設されている。一方、フィルタケーシング(7)
の左右の側面部(7b),(7b) の下端部には、本発明でいう
第2部材として前記係止ピン(12)が挿入係止される係止
溝(13)が形成されている。この係止溝(13)は、一端が前
記側面部(7b)の下端に開放しており、上方に向うに従っ
て、空気吸込側(図2の手前側)に湾曲され、その端部
が前記側面部(7b)の前面(図2における手前側面)に開
放している。また、この係止溝(13)の下端部近傍位置に
は、前記係止ピン(12)の延長方向に沿って延びる回動軸
(13a) によって回動自在に支持された係止板(13b) が配
設されている。また、前記回動軸(13a) にはスプリング
(13c) が巻設されて前記係止板(13b) に図3において時
計回り方向への付勢力を常時与えるようになっている。
また、前記係止溝(13)における下側の開放部には、前記
係止板(13b) の回動を規制する爪(13d) が突設されてお
り、この爪(13d) の上面に前記係止板(13b) の下面が当
接されるようになっている。つまり、この係止板(13b)
は、図2及び図3に示すような係止溝(13)の開放部を閉
鎖した状態において上側への力が作用した場合にのみこ
の開放部を開放するようになっている。このような構成
により本発明でいうフィルタ保持手段(20)が構成されて
いる。
【0033】次に、上記の構成によるエアフィルタ(6)
の着脱動作について説明する。先ず、エアフィルタ(6)
の装着時には、該エアフィルタ(6) が図1に示すような
位置にある状態において、作業者が紐部材(11)のA部分
を把持して該紐部材(11)を引き下げてエアフィルタ(6)
を上昇させる(図1の矢印参照)。そして、エアフィル
タ(6) がフィルタケーシング(7) の内部に収容される位
置まで上昇すると、前記係止ピン(12)が係止溝(13)の下
側の開放部から挿入され、該係止ピン(12)が係止板(13
b) をスプリング(13c) の付勢力に抗して回動させてこ
の係止溝(13)の下側の開放部を開放させる。これによ
り、係止ピン(12)が係止溝(13)内に挿入されることにな
る。そして、係止ピン(12)が係止板(13b) との当接状態
から脱する位置までエアフィルタ(6) が上昇されると、
該係止板(13b) はスプリング(13c) の付勢力によって再
び元の位置に戻って爪(13d) に当接し、係止溝(13)の開
放部を閉鎖する。つまり、係止ピン(12)を係止溝(13)内
に挿入した状態で該係止溝(13)の開放部を閉鎖すること
になる。そして、このように開放部が閉鎖された状態に
おいて紐部材(11)の引き下げ操作を解除すると、エアフ
ィルタ(6) は自重によって僅かに下降し、係止ピン(12)
が係止板(13b) の上面に当接した位置で位置決めされる
( 図3の仮想線B参照)。このようにしてエアフィルタ
(6) の装着動作が終了される。
【0034】そして、エアフィルタ(6) の洗浄のために
該エアフィルタ(6) を空調機本体(2) から取外す際に
は、再び紐部材(11)のA部分を把持して該紐部材(11)を
僅かに引き下げてエアフィルタ(6) を上昇させ、前記係
止ピン(12)を係止溝(13)の上側の開放部から導出させる
(図3の仮想線C参照)。そして、このようにして係止
ピン(12)と係止溝(13)との係止状態が脱した状態で紐部
材(11)の把持状態を解除するとエアフィルタ(6) が自重
によって床面近傍位置まで降下することになる。そし
て、この状態からフック(6e)に係止されている紐部材(1
1a),(11b) をエアフィルタ(6) から外して該エアフィル
タ(6) の洗浄を行い、この洗浄後再び上記の動作によっ
てエアフィルタ(6) を空調機本体(2) に装着させる。
【0035】このように、本例の構成では、従来のよう
に脚立や長尺の係脱棒を使用することなしに、紐部材(1
1)の操作のみによってエアフィルタ(6) の空調機本体
(2) に対する着脱を行うことができ、簡単な操作で且つ
確実にエアフィルタ(6) の着脱作業を行うことができ、
また、エアフィルタ(6) の空調機本体(2) への装着状態
にあっては、エアフィルタ(6) がフィルタケーシング
(7) に保持されるようになっているので、従来のよう
に、エアフィルタが空調機本体の空気吸込口付近に紐に
よって吊下げられているのみであるようなものに比べ
て、その装着位置を安定して得ることができ、良好な塵
埃の除去機能を発揮させることができることになる。
尚、本例ではエアフィルタ(6) の下端部において空調機
本体(2) に係止するようにしたが、エアフィルタ(6) の
上下方向中央部や上端部において、また上下方向の複数
箇所で係止構造を採用するようにしてもよい。また、こ
のようなエアフィルタ(6) は、エアコン(1) の運転時に
あっては空気吸込口(3a)に吸着され、この吸着力がエア
フィルタ(6) の保持力として機能することになるので、
強固な保持構造を採用する必要はない。更に、本例で
は、係止溝(13)の下側の開放部にのみ係止板(13b) を配
設するようにしたが、上側の開放部にも同様の構成の係
止板を配設して、一旦係止ピン(12)が係止溝(13)から導
出されると再び、この上側の開放部から係止溝(13)に戻
って来ないような構成を採用すれば、エアフィルタ(6)
の取外し動作を円滑に行わせることができることにな
る。
【0036】(第2実施例)次に、第2実施例について
説明する。本例は請求項1記載の発明に係るもので、構
成の簡略化に鑑みられたものである。また、本例におけ
るスポット型エアコンの基本構造は、上述した第1実施
例と略同様であるので、本例では、第1実施例との相違
点についてのみ説明する。
【0037】図5に示すように、本例では、エアフィル
タ(6) の枠体(6b)の左右両側面(6d)における上下方向の
略中央部に第1部材としてのL型の第1係止ブラケット
(14)が突設されている。この第1係止ブラケット(14)
は、水平部(14a) と該水平部(14a) における空調機本体
(2) 側に面する端部から下方に延びる垂直部(14b) とを
備えてなっている。また、空調機ケーシング(3) の左右
両側縁部における上下方向の略中央部には第2部材とし
てのL型の第2係止ブラケット(15)が突設されている。
この第2係止ブラケット(15)は、水平部(15a) と該水平
部(15a) における空気吸込側(図5における左側)に面
する端部から上方に延びる垂直部(15b) とを備えてなっ
ている。このようにしてフィルタ保持手段(20)が構成さ
れている。
【0038】そして、このような構成によるエアフィル
タ(6) の着脱動作について説明すると、エアフィルタ装
着時には、第1実施例と同様の紐部材(11)の引き下げ操
作によってエアフィルタ(6) を空調機ケーシング(3) 近
傍まで上昇させ、その後、紐部材(11)を図5における矢
印Dで示すように水平方向に引いてエアフィルタ(6)を
傾斜させて(図5の仮想線参照)第1係止ブラケット(1
4)と第2係止ブラケット(15)との干渉を回避させながら
エアフィルタ(6) を上昇させて、第1係止ブラケット(1
4)が第2係止ブラケット(15)の上側に位置するまでエア
フィルタ(6) を上昇させた後、紐部材(11)の操作を解除
することにより、図5に実線で示すように第1係止ブラ
ケット(14)を第2係止ブラケット(15)に係止させてエア
フィルタ(6) を空調機ケーシング(3) に対して装着す
る。
【0039】また、逆に、エアフィルタ(6) を取外す際
には、上記の動作とは逆に、エアフィルタ(6) を僅かに
上昇させた後、紐部材(11)を水平方向に引いて(図5の
矢印D参照)エアフィルタ(6) を傾斜させて第1係止ブ
ラケット(14)と第2係止ブラケット(15)との干渉を回避
させながらエアフィルタ(6) を下降させるようにして行
う。
【0040】このように、本例によれば、一対の係止ブ
ラケット(14),(15) を配設するといった簡単な構成でも
って上述した第1実施例と同様の効果を発揮させること
ができる。
【0041】(第3実施例)次に、第3実施例について
図6乃至図8を用いて説明する。本例は請求項3乃至6
記載の発明に係るものである。また、本例におけるスポ
ット型エアコンの基本構造は、上述した第1実施例と略
同様であるので、本例にあっても、第1実施例との相違
点についてのみ説明する。
【0042】図6に示すように、本例では、エアフィル
タ(6) の枠体(6b)の左右両側面(6d),(6d) に第1部材と
してのガイドピン(16),(16) が夫々突設されている。こ
のガイドピン(16),(16) は、枠体(6b)の左右両側面(6
d),(6d)の上端部における空調機ケーシング(3) の空気
吸込口(3a)に近接する側(図6における奥側)の角部近
傍位置から水平方向外側に延びるように配設されてい
る。また、このガイドピン(16),(16) の両外側端の間隔
寸法は、フィルタケーシング(7) の左右両側面部(7b),
(7b) の間隔寸法よりも僅かに短く設定されており、エ
アフィルタ(6) の昇降時には、各ガイドピン(16),(16)
が、その先端部がフィルタケーシング(7) の左右両側面
部(7b),(7b) に対して小間隔を存して対向した位置で昇
降するようになっている。そして、前記フィルタケーシ
ング(7) の左右両側面部(7b),(7b) の内側面における上
端部近傍位置には、第2部材としてのガイド板(17)が取
付けられている。このガイド板(17)は、比較的厚肉の板
材で形成されており、前後各端面(17a),(17b) が鉛直面
で形成されている一方、上下各端面(17c),(17d) が傾斜
されたガイド面で形成されている。各面について説明す
ると、前端面(17a) は、フィルタケーシング(7) の開放
端縁部よりも僅かに後退された位置において鉛直方向に
延びている一方、請求項3記載の発明でいう保持部とし
ての後端面(17b) は、空気吸込口(3a)の開口端面部に対
して小間隔を存した位置において鉛直方向に延びてい
る。また、請求項4記載の発明でいう上端ガイド面とし
ての上端面(17c) は、図6における手前側(図7及び図
8における右側)に向うに従って下方へ傾斜する傾斜面
で形成されている一方、請求項4記載の発明でいう下端
ガイド面としての下端面(17d) も、図6における手前側
(図7及び図8における右側)に向うに従って下方へ傾
斜する傾斜面で形成されている。尚、この下端面(17d)
の傾斜角度は上端面(17c) の傾斜角度よりも僅かに大き
く設定されている。また、フィルタケーシング(7) の上
面部(7a)に形成されている開口(7c),(7c) と該フィルタ
ケーシング(7) の上面部(7a)の上面に配設されている請
求項5記載の発明でいう昇降部材案内手段としてのロー
ラ(9),(9) の配設位置は、前記ガイド板(17)の前後方向
の略中央部に対向する位置に設定されている。
【0043】また、前記空調機ケーシング(3) の空気吸
込口(3a)の下端縁部には、エアフィルタ(6) によって回
収された空気中の油分が油滴となって該エアフィルタ
(6) から落下する際に、該油滴を受けるための請求項6
記載の発明でいう突出部材としてのオイルドレンパン(1
8)が配設されている。このオイルドレンパン(18)は、そ
の室内空間に面する前面(18a) が室内空間側(図6にお
ける手前側)に向うに従って上方に傾斜する傾斜面で形
成されており、エアフィルタ(6) の上昇時に、仮に、該
エアフィルタ(6) がオイルドレンパン(18)に接触するよ
うな状況であっても該エアフィルタ(6) をこの傾斜され
た前面(18a) に沿って図6における手前側へ僅かに移動
させてこの上昇に支障を来さないようになっている。
【0044】そして、このエアフィルタ(6) を空調機本
体(2) に係止する構成としては、前記空気吸込口(3a)の
下端縁部の左右両側部に略V字状のフック(19),(19) が
固着されている一方、前記エアフィルタ(6) の枠体(6b)
の下端部に左右方向に延びる係止板(6f)が下方へ突出さ
れている。つまり、このエアフィルタ(6) が空調機本体
(2) に装着された状態では、前記係止板(6f)がフック(1
9),(19) に係止された状態となって、空気吸込口(3a)の
近傍位置において保持されるようになっている(図7の
実線参照)。また、この状態において、ガイドピン(16)
はガイド板(17)と空調機ケーシング(3) との間に位置さ
れて、その位置決めがされており、エアフィルタ(6) の
下端縁部の空調機本体(2) への係止部分を回動中心とし
た回動が阻止されて該エアフィルタ(6) の落下が防止さ
れている。
【0045】次に、上記の構成によるエアフィルタ(6)
の着脱動作について説明する。先ず、エアフィルタ(6)
の装着時には、作業者が紐部材(11)を把持して引き下げ
てエアフィルタ(6) を上昇させる(図6の矢印参照)。
すると、エアフィルタ(6) は、図7において仮想線Eで
示す状態からオイルドイレンパン(18)の配設位置近傍を
通って図7において仮想線Fで示す状態になる。この状
態では、エアフィルタ(6) は、空気吸込口(3a)との間に
所定間隔を存した位置になっている。この状態から更に
紐部材(11)を引き下げてエアフィルタ(6) を上昇させる
と、ガイドピン(16)は、図7におけるG位置に達してガ
イド板(17)の下端面(17d) に当接し、該ガイドピン(16)
は、この下端面(17d) の傾斜に沿って移動し(矢印参
照)、これにより、エアフィルタ(6) は上方に向うに従
って空気吸込口(3a)に近接する方向に移動することにな
る。そして、このガイドピン(16)がガイド板(17)の下端
面(17d) への当接状態から脱した状態では、該ガイドピ
ン(16)は、図7におけるH位置に達し、空気吸込口(3a)
の開口縁部とガイド板(17)の後端面(17b) との間に位置
することになる。そして、この状態で、紐部材(11)の引
き下げを解除すると、エアフィルタ(6) は、自重により
降下し、図7に実線で示すように、その下端部の係止板
(6f)がフック(19)に係止されて空調機本体(2) に保持さ
れることになる。この際、ガイドピン(16)の室内空間側
にはガイド板(17)が位置していることになり、このガイ
ドピン(16)の位置も規制されることになる。
【0046】そして、エアフィルタ(6) の洗浄のために
該エアフィルタ(6) を空調機本体(2) から取外す際に
は、紐部材(11)を把持して該紐部材(11)を僅かに引き下
げてエアフィルタ(6) を上昇させる。この際、この紐部
材(11)の引き下げ方向の付勢力はエアフィルタ(6) を室
内空間側(図8における右側)に向って斜め上方へ作用
することになるため、ガイドピン(16)が図8におけるI
位置に達してガイドピン(16)がガイド板(17)の後端面(1
7b) に対向する位置から脱した際には、この付勢力によ
り、ガイドピン(16)はガイド板(17)の上端面(17c) 上に
載置されることになる(図8におけるJ位置)。そし
て、この状態から紐部材(11)の操作力を解除すると、ガ
イド板(17)の上端面(17c) が傾斜されていることにより
ガイドピン(16)は、この上端面(17c) を滑り降り、該エ
アフィルタ(6) は、図8に実線で示すように、空調機本
体(2) から離脱され、その後、自重により床面まで降下
することになる。このように、本例の構成によれば、ガ
イド板(17)の各面(17c),(17d) によってガイドピン(16)
の移動が案内されるようになっているために、エアフィ
ルタ(6)の着脱動作を円滑に行うことができることにな
る。
【0047】(第4実施例)次に、第4実施例について
図9を用いて説明する。本例は請求項3記載の発明に係
る変形例であり、特に、ガイド板(17)の変形例である。
図9に示すように、本例におけるガイド板(17)は矩形状
の板材で成っていると共に保持部としてのガイド溝(17
e) が形成されている。このガイド溝(17e) は略逆V字
状に形成されており、その室内空間側(図9における右
側)に位置する一端はガイド板(17)の下面に開放されて
おり、逆に室内機本体(2) 側(図9における左側)に位
置する一端は開放することなく閉塞されている。また、
このガイド溝(17e) の幅寸法は、ガイドピン(16)の径寸
法よりも僅かに大きく設定されていると共に、前記室内
空間側に位置する開放部分にあっては、開放部に向うに
従って、その幅寸法が次第に大きくなるように形成され
ている。また、フィルタケーシング(7) の上面部(7a)に
取付けられているローラ(9) は、本例にあってはガイド
溝(17e) の折曲部(頂上部)よりも室内空間側に位置し
ている。
【0048】そして、本例におけるエアフィルタ(6) の
装着時にあっては、作業者が紐部材(11)を把持して引き
下げてエアフィルタ(6) を上昇させると、図9に仮想線
で示すように、エアフィルタ(6) のガイドピン(16)が、
ガイド板(17)におけるガイド溝(17e) の開放端部から該
ガイド溝(17e) に導入されることになる。そして、更に
紐部材(11)を引き下げてエアフィルタ(6) を上昇させる
と、ガイドピン(16)は、図9におけるK位置に示すよう
にガイド溝(17e) に案内されながら該ガイド溝(17e) の
折曲部に達する。つまり、このガイド溝(17e) の最上端
位置に達する。そして、この状態で紐部材(11)の引き下
げ操作を解除すると、エアフィルタ(6)が自重によって
降下し、図9に実線で示すように、エアフィルタ(6) の
下端部の係止板(6f)がフック(19)に係止されて空調機本
体(2) に保持されることになると同時にガイドピン(16)
がガイド溝(17e) の空調機本体(2) 側の閉塞部に達する
ことにより、この位置が保持されることになる。尚、こ
のような動作を円滑に行うために、ガイド溝(17e) の形
状を改良することが考えられる。例えば、ガイド溝(17
e) の下縁の折曲部をガイド溝(17e) の上縁の折曲部よ
りも僅かに室内空間側に位置させるようにし、ガイドピ
ン(16)がガイド溝(17e) の最上端位置に達した状態から
下降すると、ガイド溝(17e) の下縁のうち室内機本体
(2) 側に向って下方に傾斜する傾斜面に載置されるよう
な構成とすることが掲げられる。
【0049】そして、エアフィルタ(6) の洗浄のために
該エアフィルタ(6) を空調機本体(2) から取外す際に
は、紐部材(11)を把持して該紐部材(11)を僅かに引き下
げてエアフィルタ(6) を上昇させる。この際、この紐部
材(11)の引き下げ方向の付勢力は、上述した第3実施例
の場合と同様に、エアフィルタ(6) を室内空間側に向っ
て斜め上方へ作用することになるため、ガイドピン(16)
がガイド溝(17e) の形状に沿って、該ガイド溝(17e) の
開放端側に向って移動し、このガイドピン(16)がガイド
溝(17e) の折曲位置を越えた位置に達したところで紐部
材(11)の引き下げ操作を解除すると、エアフィルタ(6)
は自重によって降下して空調機本体(2) から離脱され、
その後、自重により床面まで降下することになる。この
ように、本例の構成によっても、エアフィルタ(6) の着
脱動作を円滑に行うことができることになる。
【0050】(第5実施例)次に、第5実施例について
図10乃至図15を用いて説明する。本例は請求項7記
載の発明に係るものである。また、本例は第1部材とし
てのガイドピン(16)の移動を案内するための手段の変形
例であって、その他の構成は上述した第3実施例と略同
様である。図10及び図11に示すように、本例におけ
るフィルタケーシング(7) の左右両側面部(7b),(7b) の
内側面における上端部近傍位置には、第2部材としての
ガイド部材(21)が設けられている。このガイド部材(21)
は、夫々略「く」字状に折曲げられた第1ガイド部材(2
2)と第2ガイド部材(23)とで成っている。各ガイド部材
(22),(23) について説明すると、第1ガイド部材(22)
は、大小一対の外側ガイド部材(24)と内側ガイド部材(2
5)とが一体的に組付けられて成っており、各ガイド部材
(22),(23) は夫々がフランジ部(21a) によってフィルタ
ケーシング(7) の側面部(7b)に接合されている。外側ガ
イド部材(24)は、図12及び図13にも示すように、フ
ィルタケーシング(7) の室内空間側の端縁部に沿って鉛
直方向に延びる鉛直部(24a) と、該鉛直部(24a) の上端
から上方に向うに従って空調機本体(2) 側に延びる傾斜
部(24b)とで成っている。一方、内側ガイド部材(25)
は、前記外側ガイド部材(24)の傾斜部(24b) の先端部近
傍の下面に接続されており、前記外側ガイド部材(24)の
鉛直部(24a) に対して所定間隔を存した位置で鉛直方向
に延びる比較的寸法の短い鉛直部(25a) と、該鉛直部(2
5a) の上端から前記外側ガイド部材(24)の傾斜部(24b)
の下面に沿って延びる比較的寸法の短い傾斜部(25b) と
で成っている。そして、第2ガイド部材(23)は、空調機
ケーシング(3) の前端面に沿って鉛直方向に延びる鉛直
部(23a) と、該鉛直部(23a) の上端から上方に向うに従
って室内空間側に延びる傾斜部(23b) とで成っており、
この傾斜部(23b) の先端位置は、前記外側ガイド部材(2
4)の鉛直部(24a) と内側ガイド部材(25)の鉛直部(25a)
との中間位置に設定されている。このようにして各ガイ
ド部材(22),(23) が配置されているために、第1ガイド
部材(22)の傾斜部(24b),(25b) と第2ガイド部材(23)の
傾斜部(23b) とは互いに異なった方向に傾斜されている
と共に、第1ガイド部材(22)は第2ガイド部材(23)より
も僅かに上方位置に配置されていることになる。また、
本例におけるフィルタケーシング(7) の上面部(7a)に設
けられているローラ(9) の位置は、前記外側ガイド部材
(24)及び内側ガイド部材(25)の各傾斜部(24b),(25b) の
先端部分の上方位置に設定されている。このようにして
本例におけるフィルタ保持手段(20)が構成されている。
【0051】次に、上記の構成によるエアフィルタ(6)
の着脱動作について説明する。先ず、エアフィルタ(6)
の装着時には、上述した各実施例の場合と同様に紐部材
(11)を引き下げてエアフィルタ(6) を上昇させる。する
と、エアフィルタ(6) は、空調機ケーシング(3) の空気
吸込口(3a)の下端縁部に配設されているオイルドイレン
パン(18)の配設位置近傍を通って図12において仮想線
Lで示す状態になる。この状態では、エアフィルタ(6)
は、空気吸込口(3a)との間に所定間隔を存した位置にな
っていると共に、ガイドピン(16)の位置は図13におけ
るL位置にある。このような状態から紐部材(11)を引き
下げてエアフィルタ(6) を上昇させると、ガイドピン(1
6)は、図13におけるM位置に達して第2ガイド部材(2
3)の傾斜部(23b) の下面に当接する。この状態におい
て、エアフィルタ(6) は、その下端部がオイルドレンパ
ン(18)への当接状態から脱して図12において仮想線M
で示す状態になる。その後、更に、紐部材(11)を引き下
げてエアフィルタ(6) を上昇させると、ガイドピン(16)
は、第2ガイド部材(23)の傾斜部(23b) 下面に沿って斜
め上方へ移動し、この傾斜部(23b) 下面との当接状態が
解除されると、外側ガイド部材(24)の傾斜部(24b) の下
面に当接した後、この外側ガイド部材(24)の傾斜部(24
b) 下面に沿って斜め上方へ移動し、内側ガイド部材(2
5)の鉛直部(25a)に当接する位置まで移動して図13に
おけるN位置に達する。この状態では、エアフィルタ
(6) は、所定の装着位置よりも僅かに上方位置にある
(図12の仮想線N参照)。そして、この状態では、ガ
イドピン(16)が内側ガイド部材(25)の鉛直部(25a) に当
接しているので、作業者は紐部材11の引き下げが行え
なくなる。そこで、該作業者が紐部材(11)の引き下げを
解除すると、エアフィルタ(6) は、自重により降下し、
これに伴って、ガイドピン(16)も降下して第2ガイド部
材(23)の傾斜部(23b) の上面に当接した後、この傾斜部
(23b) の上面に沿って空調機ケーシング(3) の前面に当
接する位置まで斜め下方に降下されて、図13に示すO
位置において、この第2ガイド部材(23)の傾斜部(23b)
の上面と空調機ケーシング(3) の前面とによって形成さ
れているコーナ部に保持されることになる。そして、こ
の状態では、エアフィルタ(6) の下端部の係止板(6f)が
フック(19)に係止されて空調機本体(2) に係止されるこ
とになって、エアフィルタ(6) が所定位置に装着される
ことになる(図12の実線O参照)。このような動作で
エアフィルタ(6) の装着動作が行われることにより、外
側ガイド部材(24)の傾斜部(24b) 及び内側ガイド部材(2
5)の鉛直部(25a) によって請求項7記載の発明でいう第
1規制部が、第2ガイド部材(23)の傾斜部(23b) 及び空
調機ケーシング(3) の前面によって請求項7記載の発明
でいうガイドピン保持部が夫々形成されていることにな
り、この第1規制部(24b),(25a) とガイドピン保持部(2
3b),(3) との位置関係は、ガイドピン保持部(23b),(3)
が第1規制部(24b),(25a) の位置よりも下方で且つ空調
機本体(2) に近接した位置に設定されていることにな
る。次に、エアフィルタ(6) の洗浄のために該エアフィ
ルタ(6) を空調機本体(2)から取外す際について説明す
る。この際には、先ず、紐部材(11)を把持して該紐部材
(11)を僅かに引き下げてエアフィルタ(6) を上昇させ
る。すると、ガイドピン(16)は、内側ガイド部材(25)の
傾斜部(25b) の下面に当接し(図15のP位置)、この
内側ガイド部材(25)の傾斜部(25b) の下面に沿って斜め
上方に上昇されることになる。また、この状態では、エ
アフィルタ(6) は、図14における仮想線Pの状態とな
っている。そして、このガイドピン(16)の上昇移動に伴
い、該ガイドピン(16)が内側ガイド部材(25)の下面から
脱すると、図15のQ位置のように、フィルタケーシン
グ(7) の上面部(7a)の下面に当接される。つまり、エア
フィルタ(6) は、図14に仮想線Qで示すように、フィ
ルタケーシング(7) 内部において上端位置に達する。そ
して、この状態では、作業者は紐部材11の引き下げが
行えなくなる。そこで、該作業者が紐部材(11)の引き下
げを解除すると、ガイドピン(16)は、外側ガイド部材(2
4)の傾斜部(24b) の上面に当接した後、該傾斜部(24b)
の上面に沿って斜め下方に滑り降りて(図15のR位
置)、エアフィルタ(6) は、図14に仮想線Rで示すよ
うに、フィルタケーシング(7) から離脱される。その
後、このガイドピン(16)が外側ガイド部材(24)の傾斜部
(24b) の上面への当接状態から解除されると、図15の
S位置のように、外側ガイド部材(24)の鉛直部(24a) に
沿って下降することになり、エアフィルタ(6) は床面ま
で降下されることになる(図14の実線S参照)。この
ような動作でエアフィルタ(6) の取外し動作が行われる
ことにより、フィルタケーシング(7) の上面部(7a)によ
って請求項7記載の発明でいう第2規制部が、外側ガイ
ド部材(24)の傾斜部(24b) の上面によって請求項7記載
の発明でいうガイドピン案内部が夫々形成されているこ
とになり、この第2規制部(7) とガイドピン案内部(24
b) との位置関係は、ガイドピン案内部(24b) が第2規
制部(7) の位置よりも下方位置に設定されていることに
なる。また、ガイドピン保持部(23b),(3) と第2規制部
(7) との位置関係は、第2規制部(7) がガイドピン保持
部(23b),(3) の位置よりも上方で且つ空調機本体(2) か
ら離れた位置に設定されていることになる。このよう
に、本例の構成によれば、作業者による紐部材(11)の引
き下げ動作の際、ガイドピン(16)がガイド部材(21)やフ
ィルタケーシング(7) の上面部(7a)に当接して、この引
き下げ動作が不能になった状態で紐部材(11)の引き下げ
動作を解除することによりエアフィルタ(6) の昇降動作
を円滑に行うことができるので、作業者はエアフィルタ
(6) の昇降位置を容易に認識することができ、操作性の
向上を図ることができる。
【0052】(第6実施例)次に、第6実施例について
図16を用いて説明する。本例はエアフィルタ(6)の昇
降時における該エアフィルタ(6) の姿勢を安定して得る
ようにしたものである。上述した各実施例のように、一
対の紐部材(11a),(11b) がエアフィルタ(6)の上面から
ローラ(9),(10)を経て床面に向って延びるような構成で
は、各紐部材(11a),(11b) の移動量を一致させなけれ
ば、エアフィルタ(6) の左右両側の紐部材(11a),(11b)
の引下げ量が一致せず、昇降状態にあるエアフィルタ
(6) が傾いてしまって所定の装着状態が得られなくなる
虞れがある。この点に鑑み、図16に示すように、本例
では、紐部材(11)をエアフィルタ昇降用の第1紐部材(2
6),(26) と作業者により引き下げ操作される操作用の第
2紐部材(27)とによって成すようにした。つまり、第1
紐部材(26)の一端をエアフィルタ(6) の上面に接続する
一方、他端をフィルタケーシング(7) の上面部(7a)に配
設され且つフィルタケーシング(7) の長手方向(図16
における左右方向)に延びる回動軸(9a)を有するローラ
(9),(9) に接続するようにし、このローラ(9),(9) 回転
に伴って、第1紐部材(26),(26)が該ローラ(9),(9) に
巻取られたり、該ローラ(9),(9) から繰り出されること
によりエアフィルタ(6) の昇降が行われるようになって
いる。そして、この各ローラ(9),(9) は、その回転軸(9
a),(9a) 同士が互いに連結されて回転量が常に一致され
るようになっており、この回転軸(9a)の一端には、前記
第2紐部材(27)が掛けられたローラ(10)が取付けられて
いる。また、この第2紐部材(27)は作業者による操作が
可能となるように床面近くまで延長されている。つま
り、このローラ(10)は、第2紐部材(27)の引き下げ動作
に伴って回転され、この回転力が、前記第1紐部材(2
6),(26) が接続されている各ローラ(9),(9) に伝達され
るようになっている。また、本例におけるフィルタ保持
手段は、上述した第1〜第5実施例の何れを採用しても
よい。
【0053】このような構成により、本例におけるエア
フィルタ(6) の昇降動作にあっては、第2紐部材(27)の
引き下げ動作に伴って該第2紐部材(27)が掛けられてい
るローラ(10)が回転し、この回転力が回転軸(9a)を介し
て各第1紐部材(26),(26) が接続されているローラ(9),
(9) に伝達されて、該ローラ(9),(9) が回転しながら第
1紐部材(26),(26) を巻取る。これにより、エアフィル
タ(6) が所定の装着位置まで上昇されることになる。こ
の際、作業者が操作する第2紐部材(27)の引き下げ量に
応じてローラ(10)が回転してローラ(9),(9) により第1
紐部材(26),(26) が巻取られることになるが、この第1
紐部材(26),(26) の巻取り量は、ローラ(9),(9) の回転
量が一致されていることに伴い常に一致されることにな
るので、エアフィルタ(6) は傾くようなことなしに水平
状態を維持したまま安定した状態で上昇されることにな
る。また、エアフィルタ(6) を降下させる際にも一対の
第1紐部材(26),(26) の繰り出し量は常に一致している
ので、エアフィルタ(6) は傾くようなことなしに安定し
た状態で下降されることになる。このように、本例によ
れば、ローラ(9),(9) の回転量を一致させることによっ
て常に安定したエアフィルタ(6) の昇降動作を行うこと
ができる。
【0054】(変形例)次に、請求項8記載の発明に係
る上述した第6実施例の変形例について説明する。上述
した第6実施例において、仮に、左右一対のローラ(9),
(9) への紐部材(26),(26) の巻取り状態が異なるような
場合には、僅かながらエアフィルタ(6)が傾いてしまう
虞れがある。つまり、一方のローラ(9) では該ローラ全
体に亘って紐部材(26)が均一に巻取られるのに対し、他
方のローラ(9) では偏った状態で紐部材(26)が重なり合
うように巻取られるのような状況では、ローラ(9),(9)
の1回転当りの紐部材(26),(26) の巻取り量が左右で異
なってエアフィルタ(6) が傾いてしまうことになる。
【0055】この点に鑑みられたものが本例であって、
図17に示すように、上述した第6実施例における第1
紐部材(26),(26) に代えて請求項8記載の発明でいう第
1昇降部材としての布製の帯材(26a),(26a) を採用し、
この帯材(26a),(26a) を請求項8記載の発明でいう巻取
りローラとしてのローラ(9),(9) に巻取り可能となるよ
うにしている。また、ローラ(9) の巻取り部分の幅寸法
は前記帯材(26a) の幅寸法に略一致されている。また、
本例では、第2紐部材(27)が請求項8記載の発明でいう
第2昇降部材となり、ローラ(10)が請求項8記載の発明
でいう操作用ローラとなっている。このような構成によ
れば、ローラ(9),(9) の1回転当りの各帯材(26a),(26
a)の巻取り量や繰出し量が夫々一致されることになって
エアフィルタ(6) が傾いてしまうことが防止されること
になり、より安定したエアフィルタ(6) の昇降動作が行
えることになる。
【0056】(第7実施例)次に、請求項9及び10記
載の発明に係る第7実施例について図18乃至図20を
用いて説明する。本例はエアフィルタ(6) の降下時にお
ける下降速度を抑制するようにしたものである。上述し
た各実施例のものでは、エアフィルタ(6) の降下時に
は、該エアフィルタ(6) は、その自重によって自然落下
することになり、その落下速度が高くなってしまう虞れ
がある。この点に鑑み、本例では、エアフィルタ(6) の
降下時に、ローラ(10)の回転にブレーキ力が与えられる
ようにした。具体的には、エアフィルタ(6) の昇降構造
を上述した第6実施例と略同様にしておき、図18に示
すように、回転軸(9a)の一端部近傍を支持している軸受
部材(9b)の下面をコイルスプリング(29)を介してフィル
タケーシング(7) の上面部に支持させるようにしてい
る。これにより、この回転軸(9a)の一側端はコイルスプ
リグ(29)の付勢力によって常時上方へ付勢されるように
なっている。一方、前記回転軸(9a)の一側端に取付けら
れて第2紐部材(27)が掛けられているローラ(10)の近傍
位置には、L型のブレーキ板(30)が配設されている。こ
のブレーキ板(30)は、一端がフィルタケーシング(7) の
上面部(7a)に接続された鉛直部(30a) と、該鉛直部(30
a) の上端から水平方向外側に延びて前記ローラ(10)の
上側に位置される水平部(30b) と備えて成っており、前
記コイルスプリング(29)の付勢力によって回転軸(9a)の
一側端が上方へ移動されている状態では、図19に示す
ように前記ローラ(10)の外周面がブレーキ板(30)の水平
部(30b) に当接されるようになっている。つまり、前記
回転軸(9a)は、図18における左側端部を揺動中心とす
る揺動に伴って右側端部が上下移動し、この上方へ移動
状態にあっては図19に示すようにローラ(10)にブレー
キ板(30)からのブレーキ力が与えられ、下方へ移動状態
にあっては図20に示すようにブレーキ板(30)からのブ
レーキ力が解除されるようになっている。このようにし
て回転規制手段(40)が構成されている。また、本例にお
けるフィルタ保持手段も、上述した第1〜第5実施例の
何れを採用してもよい。
【0057】従って、本例におけるエアフィルタ(6) の
装着動作にあっては、図19に示すような状態から第2
紐部材(27)を引き下げる。すると、この引き下げ動作に
伴って、その引き下げ力がローラ(10)を介して回動軸(9
a)に作用し、図20に示すように回動軸(9a)がコイルス
プリング(29)の付勢力に抗して下方へ移動する。これに
より、ローラ(10)は、その外周面がブレーキ板(30)の水
平部(30b) に当接された状態から解除されて、第2紐部
材(27)の引き下げ動作に伴う回転が可能となる。従っ
て、この状態で第2紐部材(27)を引き下げることにより
エアフィルタ(6)が上昇されて所定位置に装着されるこ
とになる。そして、エアフィルタ(6) が所定位置に装着
された状態で第2紐部材(27)の引き下げ動作を解除する
と。図19に示すように、コイルスプリング(29)の付勢
力によって回転軸(9a)の一側端が上方へ移動され、前記
ローラ(10)の外周面がブレーキ板(30)の水平部(30b) に
当接されることになり(図19参照)、これによってロ
ーラ(10)はブレーキ板(30)との間での摩擦力が回転のブ
レーキ力として作用し、その回転が阻止されることにな
る。一方、エアフィルタ(6) を降下させる際には、再び
第2紐部材(27)を引き下げてローラ(10)を図20に示す
ような位置に移動させた状態を維持させたまま、第2紐
部材(27)を引き下げてローラ(10)を上述した上昇時とは
逆方向に回転させることにより、その引き下げ速度に応
じた降下速度でエアフィルタ(6) が降下されることにな
る。
【0058】このように、本例によれば、エアフィルタ
(6) を降下させる際の降下速度を第2紐部材(27)の操作
によって調整することができるので、落下速度が高くな
ってしまうような状況を回避することができる。
【0059】(変形例)次に、請求項11記載の発明に
係る上述した第7実施例の2つの変形例について説明す
る。先ず、第1の変形例としては、図21に示すよう
に、回動軸(9a)の一部に該回動軸(9a)と回転一体の請求
項11記載の発明でいう回転部材としてのブレーキ盤(3
1)を設けている。このブレーキ盤(31)は、図22に示す
ように、その外周縁に複数の傾斜面(31a),(31b) を備え
ており、この傾斜面(31a),(31b) は、互いに傾斜方向が
異るように設定された傾斜角度が大きな第1傾斜面(31
a) と傾斜角度が小さな第2傾斜面(31b) とがブレーキ
盤(31)の全周に亘って交互に形成されている。また、フ
ィルタケーシング(7) の上面部(7a)における前記ブレー
キ盤(31)に対向した位置には、コイルスプリング(32)に
より上方への付勢力が与えられ且つ上端面が前記傾斜面
(31a),(31b) に当接された請求項11記載の発明でいう
押圧材としてのプランジャ(33)が配設されている。従っ
て、前記ブレーキ盤(31)の回転は、このプランジャ(33)
が前記傾斜面(31a),(31b) で形成される頂部(31c) を乗
り越えながら行われるようになっている。
【0060】従って、エアフィルタ(6) の上昇時には、
第2紐部材(27)の引き下げ動作による回転軸(9a)の回転
に伴ってブレーキ盤(31)が図22に矢印Iで示す方向に
回転し、プランジャ(33)は傾斜角度の小さな第2傾斜面
(31b) に当接してコイルスプリング(32)を圧縮しながら
頂部(31c) に向って相対移動することになる。つまり、
プランジャ(33)の上端面は第2傾斜面(31b) を登ること
になる。そして、このプランジャ(33)の上端面は、前記
頂部(31c) を乗り越えるとコイルスプリング(32)の付勢
力によって第1傾斜面(31a) を降りた後、次の第2傾斜
面(31b) に当接されることになる。このような動作を繰
り返しながらブレーキ盤(31)が回転軸(9a)と一体に回転
されてエアフィルタ(6) が所定位置まで上昇される。こ
のように、エアフィルタ(6) の上昇時では、プランジャ
(33)が傾斜角度の小さい第2傾斜面(31b) を乗り越える
ようにしてブレーキ盤(31)が回転されることになる。一
方、エアフィルタ(6) の下降時には、第2紐部材(27)の
引き下げ動作によって回転軸(9a)を上記とは逆方向に回
転させることになる。詳しくは、この回転軸(9a)の回転
に伴ってブレーキ盤(31)が図22に矢印IIで示す方向に
回転し、プランジャ(33)は傾斜角度の大きな第1傾斜面
(31a) に当接してコイルスプリング(32)を圧縮しながら
頂部(31c) に向って相対移動することになる。つまり、
プランジャ(33)の上端面は第1傾斜面(31a) を登ること
になる。そして、このプランジャ(33)の上端面は、頂部
(31c) を乗り越えるとコイルスプリング(32)の付勢力に
よって第2傾斜面(31b) を降りた後、次の第1傾斜面(3
1a) に当接されることになる。このような動作を繰り返
しながらブレーキ盤(31)が回転軸(9a)と一体に回転され
てエアフィルタ(6) が下降される。このように、エアフ
ィルタ(6) の下降時では、プランジャ(33)が傾斜角度の
大きな第1傾斜面(31a) を乗り越えるようにしてブレー
キ盤(31)が回転されることになるので、このブレーキ盤
(31)が不用意に回転してしまうようなことが回避され、
第2紐部材(27)の引き下げ量に応じてブレーキ盤(31)が
間欠的に回転されるので、本例の場合でも、エアフィル
タ(6) を降下させる際の降下速度を第2紐部材(27)の操
作によって調整することができて、落下速度が高くなっ
てしまうような状況を回避することができる。また、上
述したエアフィルタ(6) の上昇時や降下時において、仮
に第2紐部材(27)の操作力を解除したような場合には、
第1傾斜面(31a) の基端部がプランジャ(33)の上端面に
当接した状態でブレーキ盤(31)の回転が規制されること
になるので、これによって回転軸(9a)の回転も規制さ
れ、エアフィルタ(6) が落下してしまうようなこともな
い。
【0061】次に、第2の変形例について説明する。本
例の構成は、図23及び図24に示すように、回転軸(9
a)の一部に円柱状のブレーキ部材(34)が設けられてい
る。このブレーキ部材(34)について説明すると、図24
の分解斜視図に示すように、回転軸(9a)に回転一体に取
付られた回転部材(35)と、該回転部材(35)の外周囲に嵌
め合わされた状態でブラケット(37)によってフィルタケ
ーシング(7) の上面部(7a)に固定された固定部材(36)と
で成っている。つまり、回転軸(9a)の回転に伴って回転
部材(35)のみが回転して、該回転部材(35)と固定部材(3
6)とは相対的な回転がされるようになっている。そし
て、前記回転部材(35)における前記固定部材(36)に対向
する前面(35a) には、図25に示すような断面形状の溝
(35b) が同心円上の4箇所に形成されている。この溝(3
5b) は、一部に傾斜角度の大きな第1傾斜面(35c) と傾
斜角度の小さな第2傾斜面(35d) とを備えている。一
方、前記固定部材(36)は、その内部にコイルスプリング
(36a) による付勢力が与えられた請求項11記載の発明
でいう押圧材としてのボール(36b) が前記回転部材(35)
の溝(35b) に対向した位置に配設されている。そして、
前記回転部材(35)の回転に伴って、このボール(36b)
が、コイルスプリング(36a) の付勢力によって溝(35b)
内に嵌まり込んだり、コイルスプリング(36a) の付勢力
に抗して該溝(35b) から脱したりできるようになってい
る。
【0062】従って、エアフィルタ(6) の上昇時には、
回転軸(9a)の回転に伴って回転部材(35)が図24におけ
るI方向に回転し、ボール(36b) が傾斜角度の小さい第
2傾斜面(35d) を乗り越えるような状態となる。一方、
エアフィルタ(6) の下降時には、回転軸(9a)の回転に伴
って回転部材(35)が図24におけるII方向に回転し、ボ
ール(36b) が傾斜角度の大きな第1傾斜面(35c) を乗り
越えるような状態となる。このように、エアフィルタ
(6) の下降時では、ボール(36b) が傾斜角度の大きな第
1傾斜面(35c) を乗り越えるような状態で回転部材(35)
が回転されることになるので、この回転部材(35)が不用
意に回転してしまうようなことが回避され、第2紐部材
(27)の引き下げ量に応じて回転部材(35)が回転されるの
で、本例の場合でも、エアフィルタ(6) を降下させる際
の降下速度を第2紐部材(27)の操作によって調整するこ
とができて、落下速度が高くなってしまうような状況を
回避することができる。また、上述したエアフィルタ
(6) の上昇時や降下時において、仮に第2紐部材(27)の
操作力を解除したような場合には、第1傾斜面(35c) が
ボール(36b) に当接した状態で回転部材(35)の回転が規
制されることになるので、これによって回転軸(9a)の回
転も規制され、エアフィルタ(6) が落下してしまうよう
なこともない。
【0063】尚、上述した各実施例は工場内に設置され
たスポット型エアコンを例に掲げて説明したが、本発明
はこれに限らず、その他の天井吊下型エアコン等にも採
用可能である。
【0064】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば以下に述べるような効果が発揮される。請求項1記載
の発明によれば、エアフィルタ(6) を空調機本体(2) に
保持させるフィルタ保持手段(20)に、エアフィルタ(6)
の側面(6d),(6d) に突設された第1部材(12),(16) と、
空調機本体(2) に設けられ前記第1部材(12),(16) を所
定位置に位置決めする第2部材(13),(17),(21)とを備え
させるようにしたために、フィルタ昇降部材(11)の操作
のみによる簡単な操作による着脱を可能にして良好な操
作性を維持しながら、従来のようにエアフィルタが空調
機本体の空気吸込口付近に紐によって吊下げられている
のみであるようなものに比べて、その装着位置を安定し
て得ることができ、エアフィルタ(6) に良好な塵埃の除
去機能を発揮させることができることになって、エアフ
ィルタ(6) の信頼性の向上を図ることができる。
【0065】請求項2記載の発明によれば、係止溝(13)
に、係止ピン(12)が係止溝(13)に挿入される際に該係止
溝(13)を開放し、係止ピン(12)が係止溝(13)の所定位置
まで挿入されると係止溝(13)を閉鎖して係止ピン(12)を
係止溝(13)内に保持させる係止板(13b) を設けるように
したために、装着状態におけるエアフィルタ(6) の落下
防止を確実に行うことができる。
【0066】請求項3記載の発明によれば、空調機本体
(2) へのエアフィルタ(6) の装着状態において該エアフ
ィルタ(6) を、その一部が空調機本体(2) に係止される
ようにし、ガイド板(17)に、空調機本体(2) へのエアフ
ィルタ(6) の装着状態において、前記エアフィルタ(6)
の空調機本体(2) への係止部分を回動中心とした回動を
阻止するようにガイドピン(16)の位置を保持する保持部
(17b),(17e) を形成するようにしたために、複数箇所で
エアフィルタ(6) が空調機本体(2) に保持されることに
なって、その保持性能の向上を図ることができる。
【0067】請求項4記載の発明によれば、ガイド板(1
7)に、空調機本体(2) に対するエアフィルタ(6) の着脱
時に、ガイドピン(16)の移動を案内するガイド面(17c),
(17d) を形成するようにしたために、フィルタ昇降部材
(11)の操作のみによってエアフィルタ(6) に確実な着脱
動作を行わせることができ、フィルタ昇降部材(11)の操
作の簡略化を図りながら着脱動作を確実に行うことがで
きる。
【0068】請求項5記載の発明によれば、一端がエア
フィルタ(6) の上面(6c)に係止されたフィルタ昇降部材
(11)を、エアフィルタ(6) が所定の装着位置に装着され
ている状態において、エアフィルタ(6) の上面(6c)から
上方に向うに従って空調機本体(2) から離れる方向に延
長させるようにして、フィルタ取り外し時にフィルタ昇
降部材(11)を操作する操作力が、エアフィルタ(6) をガ
イド板(17)の保持面(17b) よりも空調機本体(2) から離
れる方向に作用するようにしたために、エアフィルタ
(6) の取り外し時に、ガイドピン(16)が、ガイド板(17)
の保持面(17b) による保持が解除されると、ガイド板(1
7)の上端ガイド面(17c) に円滑に載置されることになる
ので、この取外し動作を確実に得ることができる。
【0069】請求項6記載の発明によれば、エアフィル
タ(6) の上昇移動の軌跡上に配設された突出部材(18)に
おける室内空間に面する前面(18a) を、室内空間側に向
うに従って上方に傾斜する傾斜面で形成したために、エ
アフィルタ(6) が上昇移動される際において、該エアフ
ィルタ(6) が突出部材(18)に接触するような状況が生じ
ても、エアフィルタ(6) は突出部材(18)の傾斜された前
面(18a) に案内されることになるので、この上昇移動に
支障を来すようなことはなく、このエアフィルタ(6) の
上昇移動を円滑に行うことができる。
【0070】請求項7記載の発明によれば、第1規制部
(24b),(25a) ,ガイドピン保持部(23b),(3) ,第2規制
部(7a),ガイドピン案内部(24b) の順でガイドピン(16)
が通過することによりエアフィルタ(6) の着脱動作が行
われるようにし、ガイドピン(16)が前記第1規制部(24
b),(25a) 及び第2規制部(7a)に当接した状態ではフィ
ルタ昇降部材(11)の操作が不能となり、作業者がこのフ
ィルタ昇降部材(11)の操作が不能となった状態からこの
操作を解除することによりエアフィルタ(6) に所定の着
脱動作を行わせることができるようになっているので、
エアフィルタ(6)の昇降位置を容易に認識することがで
き且つその操作性の向上を図ることができる。
【0071】請求項8記載の発明によれば、第1昇降部
材(26)を帯状に形成すると共に、巻取りローラ(9),(9)
の巻取り部の幅寸法を前記第1昇降部材(26),(26) の幅
寸法に略一致させるようにしたために、巻取りローラ
(9),(9) の回転に伴う第1昇降部材(26),(26) の巻取り
及び繰出し時に、各巻取りローラ(9),(9) の回転が一致
されて単位回転当りの第1昇降部材(26),(26) の巻取り
及び繰出し量を一致させることができることになるの
で、エアフィルタ(6) の昇降時に該エアフィルタ(6) が
傾くようなことはなくなり、安定したエアフィルタ(6)
の昇降動作を行うことができる。
【0072】請求項9記載の発明によれば、第2昇降部
材(27)の非操作時、回転軸(9a)の回転を規制する回転規
制手段(40)を設けるようにしたために、第2昇降部材(2
7)の非操作時に回転軸(9a)の回転が規制されることに伴
って巻取りローラ(9),(9) の回転も規制されることにな
ってエアフィルタ(6) の昇降が停止されることになり、
該エアフィルタ(6) の不用意な落下を回避することがで
きる。
【0073】請求項10記載の発明によれば、第2昇降
部材(27)の非操作時には、回転軸(9a)が上方へ移動する
ことに伴って操作用ローラ(10)の外周面がブレーキ板(3
0)に当接し、この操作用ローラ(10)の外周面とブレーキ
板(30)との摩擦力によって操作用ローラ(10)の回転が規
制されてエアフィルタ(6) の落下が回避されるようにし
たために、エアフィルタ(6) を降下させる際の降下速度
を第2紐部材(27)の操作によって調整することができ、
落下速度が高くなってしまうような状況を回避すること
ができる。
【0074】請求項11記載の発明によれば、上述した
請求項9記載の発明に係る効果に加えて、1傾斜面(31
a),(35c) は第2傾斜面(31b),(35d) よりも傾斜角度が
大きくされて、第2昇降部材(27)の操作によるエアフィ
ルタ取外し動作時には固定部材(36)の押圧材(33),(36b)
が第1傾斜面(31a),(35c) を押圧した状態で回転部材(3
1),(35) が押圧材(33),(36b)からの付勢力に抗しながら
回転するようにしたために、このエアフィルタ取外し動
作時には第2昇降部材(27)の操作力をエアフィルタ装着
動作時よりも大きくして押圧材(33),(36b)が1傾斜面(3
1a),(35c) を乗り越えるようにすることになるので、こ
のエアフィルタ取外し動作時には第2昇降部材(27)の操
作力によってエアフィルタ(6) の下降速度を調整するこ
とができることになり、エアフィルタ(6) の落下速度が
高くなってしまうような状況を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例におけるエアフィルタ装着部周辺の
斜視図である。
【図2】エアフィルタの係止構造を示す拡大斜視図であ
る。
【図3】エアフィルタ装着部周辺の側面図である。
【図4】スポット型エアコンを示す一部を破断した側面
図である。
【図5】第2実施例における図3相当図である。
【図6】第3実施例における図1相当図である。
【図7】第3実施例におけるエアフィルタの装着動作を
示す図である。
【図8】第3実施例におけるエアフィルタの取外し動作
を示す図である。
【図9】第4実施例における図7相当図である。
【図10】第5実施例における空調機の正面図である。
【図11】ガイド部材及びその周辺部を示す斜視図であ
る。
【図12】第5実施例におけるエアフィルタの装着動作
を示す図である。
【図13】第5実施例におけるエアフィルタの装着動作
におけるガイドピンの移動軌跡を示す図である。
【図14】第5実施例におけるエアフィルタの取外し動
作を示す図である。
【図15】第5実施例におけるエアフィルタの取外し動
作におけるガイドピンの移動軌跡を示す図である。
【図16】第6実施例における図1相当図である。
【図17】第6実施例の変形例における図1相当図であ
る。
【図18】第7実施例における空調機の一部を示す斜視
図である。
【図19】第7実施例におけるブレーキ状態を示す図で
ある。
【図20】第7実施例におけるブレーキ解除状態を示す
図である。
【図21】第7実施例の第1の変形例における図18相
当図である。
【図22】ブレーキ盤及びその周辺部を示す図である。
【図23】第7実施例の第2の変形例におけるブレーキ
部材の縦断面図である。
【図24】ブレーキ部材の分解斜視図である。
【図25】回転部材に形成された溝の断面形状を示す図
である。
【符号の説明】
1 スポット型エアコン 2 空調機本体 3 空調機ケーシング(ガイドピン保持部) 6 エアフィルタ 6c 上面 6d 側面 7a 上面部(第2規制部) 9 ローラ(昇降部材案内手段,巻取りローラ) 9a 回転軸 10 ローラ(操作用ローラ) 11 紐部材(フィルタ昇降部材) 12 係止ピン(第1部材) 13 係止溝(第2部材) 13b 係止板 16 ガイドピン(第1部材) 17 ガイド板(第2部材) 17b 後端面(保持部) 17c 上端面(上端ガイド面) 17d 下端面(下端ガイド面) 17e ガイド溝(保持部) 18 オイルドレンパン(突出部材) 18a 前面 20 フィルタ保持手段 21 ガイド部材(第2部材) 23b 傾斜部(ガイドピン保持部) 24b 傾斜部(第1規制部,ガイドピン案内部) 25a 鉛直部(第1規制部) 26 第1紐部材(第1昇降部材) 27 第2紐部材(第2昇降部材) 30 ブレーキ板 31 ブレーキ盤(回転部材) 31a,35c 第1傾斜面 31b,35d 第2傾斜面 33 プランジャ(押圧材) 35 回転部材 36 固定部材 36b ボール(押圧材) 40 回転規制手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高所に設置された空調機本体(2) に装着
    されるエアフィルタ(6) を着脱するためのフィルタ着脱
    構造であって、 一端がエアフィルタ(6) の上面(6c)に係止されたフィル
    タ昇降部材(11)が配設されていて、該フィルタ昇降部材
    (11)の操作に伴って前記エアフィルタ(6) が昇降される
    ようになっており、 前記エアフィルタ(6) と空調機本体(2) との間には、エ
    アフィルタ(6) の昇降に伴い該エアフィルタ(6) が所定
    の装着位置に達した際、該エアフィルタ(6) を空調機本
    体(2) に保持させるフィルタ保持手段(20)が設けられて
    おり、 該フィルタ保持手段(20)は、エアフィルタ(6) の側面(6
    d),(6d) に突設された第1部材(12),(16) と、空調機本
    体(2) に設けられ前記第1部材(12),(16) を所定位置に
    位置決めする第2部材(13),(17),(21)とを備えているこ
    とを特徴とする空気調和装置のフィルタ着脱構造。
  2. 【請求項2】 第1部材はエアフィルタ(6) の側面(6d)
    に突設された係止ピン(12)であり、第2部材は該係止ピ
    ン(12)が挿入される係止溝(13)であって、 前記係止溝(13)には、係止ピン(12)が係止溝(13)に挿入
    される際に該係止溝(13)を開放し、係止ピン(12)が係止
    溝(13)の所定位置まで挿入されると係止溝(13)を閉鎖し
    て係止ピン(12)を係止溝(13)内に保持させる係止板(13
    b) が設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    空気調和装置のフィルタ着脱構造。
  3. 【請求項3】 第1部材はエアフィルタ(6) の側面(6d)
    に突設されたガイドピン(16)であり、第2部材は該ガイ
    ドピン(16)の移動軌跡を案内するガイド板(17)であっ
    て、 空調機本体(2) へのエアフィルタ(6) の装着状態におい
    て該エアフィルタ(6)は、その一部が空調機本体(2) に
    係止されるようになっていると共に、 前記ガイド板(17)は、空調機本体(2) へのエアフィルタ
    (6) の装着状態において、前記エアフィルタ(6) の空調
    機本体(2) への係止部分を回動中心とした回動を阻止す
    るようにガイドピン(16)の位置を保持する保持部(17b),
    (17e) が形成されていることを特徴とする請求項1記載
    の空気調和装置のフィルタ着脱構造。
  4. 【請求項4】 ガイド板(17)は、空調機本体(2) へのエ
    アフィルタ(6) の装着動作において、エアフィルタ(6)
    の上昇に伴ってガイドピン(16)が当接され、エアフィル
    タ(6) を所定の装着位置に案内するように、上方に向う
    に従って空調機本体(2) に近接する方向に傾斜する下端
    ガイド面(17d) と、 空調機本体(2) からのエアフィルタ(6) の取外し動作に
    おいて、エアフィルタ(6) を上昇させることによりガイ
    ドピン(16)が載置され、エアフィルタ(6) を空調機本体
    (2) から離れる方向に案内するように、下方に向うに従
    って空調機本体(2) から離れる方向に傾斜する上端ガイ
    ド面(17c) とが形成されていることを特徴とする請求項
    3記載の空気調和装置のフィルタ着脱構造。
  5. 【請求項5】 一端がエアフィルタ(6) の上面(6c)に係
    止されたフィルタ昇降部材(11)は、エアフィルタ(6) が
    所定の装着位置に装着されている状態において、エアフ
    ィルタ(6) の上面(6c)から上方に向うに従って空調機本
    体(2) から離れる方向に延長されていることを特徴とす
    る請求項3または4記載の空気調和装置のフィルタ着脱
    構造。
  6. 【請求項6】 エアフィルタ(6) の上昇移動の軌跡上に
    は空調機本体(2) から室内空間側に向って突出する突出
    部材(18)が配設されており、該突出部材(18)における室
    内空間に面する前面(18a) は、室内空間側に向うに従っ
    て上方に傾斜する傾斜面で形成されていることを特徴と
    する請求項1,2,3,4または5記載の空気調和装置
    のフィルタ着脱構造。
  7. 【請求項7】 第1部材はエアフィルタ(6) の側面(6d)
    に突設されたガイドピン(16)であり、第2部材は該ガイ
    ドピン(16)の移動軌跡を案内するガイド部材(21)であっ
    て、 前記ガイド部材(21)は、 空調機本体(2) へのエアフィルタ(6) の装着動作時、フ
    ィルタ昇降部材(11)の操作に伴って前記ガイドピン(16)
    と共に上昇するエアフィルタ(6) が所定の装着位置より
    も上方位置に達した際、前記ガイドピン(16)に当接する
    ことによって該ガイドピン(16)の上昇移動を規制する第
    1規制部(24b),(25a) と、 該第1規制部(24b),(25a) の位置よりも下方で且つ空調
    機本体(2) に近接した位置に設定され、フィルタ昇降部
    材(11)の操作解除に伴って前記第1規制部(24b),(25a)
    に当接したガイドピン(16)がエアフィルタ(6) と共に下
    降して該エアフィルタ(6) が所定の装着位置に達する
    際、該ガイドピン(16)を空調機本体(2) に近接する方向
    に引き込んで該ガイドピン(16)の降下移動を阻止しなが
    ら該ガイドピン(16)を保持するガイドピン保持部(23b),
    (3) と、 前記第1規制部(24b),(25a) 及び前記ガイドピン保持部
    (23b),(3) の位置よりも上方で且つ空調機本体(2) から
    離れた位置に設定され、空調機本体(2) からのエアフィ
    ルタ(6) の取外し動作時、フィルタ昇降部材(11)の操作
    に伴って前記ガイドピン保持部(23b),(3) に保持された
    ガイドピン(16)がエアフィルタ(6) と共に上昇した際、
    該ガイドピン(16)に当接することによって該ガイドピン
    (16)の上昇移動を規制する第2規制部(7a)と、 該第2規制部(7a)の位置よりも下方に設定され、フィル
    タ昇降部材(11)の操作解除に伴って前記第2規制部(7a)
    に当接したガイドピン(16)がエアフィルタ(6)と共に下
    降した際、該ガイドピン(16)を空調機本体(2) から離れ
    る方向に案内するガイドピン案内部(24b) とを備えてい
    ることを特徴とする請求項1記載の空気調和装置のフィ
    ルタ着脱構造。
  8. 【請求項8】 フィルタ昇降部材(11)は第1昇降部材(2
    6)と第2昇降部材(27)とでなっており、空調機本体(2)
    には、互いに回転軸(9a)が連結されて互いに回転一体と
    された複数の巻取りローラ(9),(9) が備えられていて、
    この各巻取りローラ(9),(9) とエアフィルタ(6) との間
    には前記第1昇降部材(26),(26) が夫々架設されてい
    て、巻取りローラ(9),(9) の回転に伴って第1昇降部材
    (26),(26) が該巻取りローラ(9),(9) に巻取り及び繰出
    しされてエアフィルタ(6) が昇降されるようになってい
    る一方、 前記回転軸(9a)の一側端には、前記第2昇降部材(27)が
    掛けられた操作用ローラ(10)が配設されており、第2昇
    降部材(27)の操作による操作用ローラ(10)の回転に伴っ
    て前記巻取りローラ(9),(9) が回転して該巻取りローラ
    (9),(9) に第1昇降部材(26)が巻取り及び繰出しされる
    ようになっており、 前記第1昇降部材(26)は帯状に形成されていて、巻取り
    ローラ(9),(9) の巻取り部の幅寸法は、前記第1昇降部
    材(26),(26) の幅寸法に略一致されていることを特徴と
    する請求項1、2、3、4、5、6または7記載の空気
    調和装置のフィルタ着脱構造。
  9. 【請求項9】 フィルタ昇降部材(11)は第1昇降部材(2
    6)と第2昇降部材(27)とでなっており、空調機本体(2)
    には、互いに回転軸(9a)が連結されて互いに回転一体と
    された複数の巻取りローラ(9),(9) が備えられていて、
    この各巻取りローラ(9),(9) とエアフィルタ(6) との間
    には前記第1昇降部材(26),(26) が夫々架設されてい
    て、巻取りローラ(9),(9) の回転に伴って第1昇降部材
    (26),(26) が該巻取りローラ(9),(9) に巻取り及び繰出
    しされてエアフィルタ(6) が昇降されるようになってい
    る一方、 前記回転軸(9a)の一側端には、前記第2昇降部材(27)が
    掛けられた操作用ローラ(10)が配設されており、第2昇
    降部材(27)の操作による操作用ローラ(10)の回転に伴っ
    て前記巻取りローラ(9),(9) が回転して該巻取りローラ
    (9),(9) に第1昇降部材(26)が巻取り及び繰出しされる
    ようになっており、 前記第2昇降部材(27)の非操作時、前記回転軸(9a)の回
    転を規制する回転規制手段(40)が設けられていることを
    特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7または8
    記載の空気調和装置のフィルタ着脱構造。
  10. 【請求項10】 回転規制手段(40)は、巻取りローラ
    (9),(9) の回転軸(9a)の少なくとも操作用ローラ(10)が
    取付けられている一端部が上方への付勢力を受けながら
    移動自在とされていると共に、前記操作用ローラ(10)の
    上方位置に延びるブレーキ板(30)を備えて成っており、
    第2昇降部材(27)の非操作時には前記回転軸(9a)が上方
    へ移動することに伴って前記操作用ローラ(10)の外周面
    が前記ブレーキ板(30)に当接されて操作用ローラ(10)の
    回転が規制されるようになっていることを特徴とする請
    求項9記載の空気調和装置のフィルタ着脱構造。
  11. 【請求項11】 回転規制手段(40)は、第1傾斜面(31
    a),(35c) と該第1傾斜面(31a),(35c) よりも傾斜角度
    の小さな第2傾斜面(31b),(35d) とを備え且つ巻取りロ
    ーラ(9),(9) の回転軸(9a)と回転一体の回転部材(31),
    (35) と、空調機本体(2) に一体的に取付けられ、前記
    回転部材(31),(35) の各傾斜面(31a),(35c),(31b),(35
    d) に付勢力をもって押圧される押圧材(33),(36b)を有
    する固定部材(36)とを備えて成っており、 第2昇降部材(27)の非操作時には、前記固定部材(36)の
    押圧材(33),(36b)が前記回転部材(31),(35) の第1傾斜
    面(31a),(35c) を押圧しながら前記回転部材(31),(35)
    の回転を規制するようになっていると共に、 エアフィルタ装着動作時には、第2昇降部材(27)の操作
    に伴って前記固定部材(36)の押圧材(33),(36b)が第2傾
    斜面(31b),(35d) を押圧した状態で回転部材(31),(35)
    が押圧材(33),(36b)からの付勢力に抗しながら回転する
    一方、エアフィルタ取外し動作時には、第2昇降部材(2
    7)の操作に伴って前記固定部材(36)の押圧材(33),(36b)
    が第1傾斜面(31a),(35c) を押圧した状態で回転部材(3
    1),(35)が押圧材(33),(36b)からの付勢力に抗しながら
    回転するように、第1傾斜面(31a),(35c) と第2傾斜面
    (31b),(35d) とが回転部材(31),(35) の周方向に亘って
    交互に形成されていることを特徴とする請求項9記載の
    空気調和装置のフィルタ着脱構造。
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