JPH0798007A - 部材締結構造 - Google Patents

部材締結構造

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JPH0798007A
JPH0798007A JP26952093A JP26952093A JPH0798007A JP H0798007 A JPH0798007 A JP H0798007A JP 26952093 A JP26952093 A JP 26952093A JP 26952093 A JP26952093 A JP 26952093A JP H0798007 A JPH0798007 A JP H0798007A
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JP
Japan
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positioning
members
pin
gap
positioning pin
Prior art date
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Pending
Application number
JP26952093A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Okada
学 岡田
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2部材の接合後の位置ずれ防止が可能で、再
分離も行え、かつ再組立時に元の精度が再現できる構造
とする。 【構成】 互いにねじ部材3で締結される第1および第
2の部材1,2に、対応する位置決め孔5,7を各々設
ける。第1部材1の位置決め孔5に密に嵌合して第2部
材2の位置決め孔7に隙間11を持って嵌まる位置決め
ピン9を設ける。前記隙間11に硬化性の充填剤を充填
する。位置決めピン9は、テーパピン部9aと直軸部9
bとを有するものとし、位置決め孔5はテーパ孔とす
る。充填剤5には硬化後の剛性の高い接着剤等を使用す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高精度な接合が要求
される部材間の締結、例えばエアスライド装置の側板と
上下板との接合や、工作機械の主軸ヘッドの取付等に応
用される部材締結構造に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、2
つの部材を高精度に接合する場合、両部材の位置を調整
してボルト締めする構造や、ノックピンを用いる構造
等、種々の構造が採られるが、いずれも精度面や他の問
題点がある。
【0003】例えば、エアスライド装置の側板と上下板
との接合には、図3に示す構造が採られている。エアス
ライド装置は、同図に一例を破断正面図で示すように、
レール状のガイド51を囲んでスライダ52を設け、こ
のスライダ52とガイド51との間の軸受隙間dに圧縮
空気を噴出させて、静圧により非接触でスライダ52を
案内するものである。スライダ52は、この例では一対
の側板53と上下板54,55とを接合して角筒状に構
成してある。これら側板53と上下板54,55との接
合は複数本のボルト56で行うが、軸受隙間dに高精度
が要求されるため、軸受隙間dを調整しながらボルト締
めを行う必要がある。すなわち、側板53の上板54に
対する出入り方向(矢印a方向)の位置調整を、上板5
4のボルト孔とボルト56との隙間範囲で行い、その調
整状態でボルト56を締付ける。
【0004】この組立時の調整を不要にする構造とし
て、図4に示すように上下板54,55に段差部57を
加工するものも提案されているが、加工が困難なため、
一般には図3の構造が採られる。
【0005】しかし、図3の接合構造では、スライダ5
2の使用時に強い外力が加わった場合に、接合面にずれ
が生じて軸受隙間dが変化し、円滑な動作に不具合が起
きる恐れがある。この問題を解決する対策として、接合
面を接着することや、締結後に通しリーマ加工を施して
ノックピンを打ち込む構造等が考えられるが、いずれも
他の問題が生じる。すなわち、接合面を接着する方法で
は、再分解ができず、保守が行い難い。また、接着剤が
組立時や使用時に軸受面に入り込む可能性がある。さら
に、接着剤層を介することで、その層厚のバラツキや経
時変化等より精度に悪影響を及ぼす。また、前記のノッ
クピンによる構造では、締結後に行われる通しリーマ加
工時の加工変形で軸受性能を損なう恐れがある。しかも
組立時に加工工数が多くなるうえ、高度な技術が必要に
なる。
【0006】前記の位置決めは、エアスライド装置の場
合であるが、ノックピンによる位置決めは、工作機械の
主軸ヘッド等の位置決めにも使用されている。例えば、
工作機械の主軸ヘッドは、主軸の軸心合わせ調整の後、
フレームあるいは可動台に対してボルト締結を行う。こ
の後、取付位置の再現性確保のために、通しリーマ加工
を行い、ノックピンを打ち込む。しかし、この場合に
も、前記と同様に、通しリーマ加工の加工変形による取
付位置精度の低下や、組立時の加工工数の増大の問題が
ある。
【0007】この発明の目的は、2部材の接合後の位置
ずれ防止が可能で、再分離も行え、かつ再組立時に元の
精度が再現でき、さらに接着剤による精度低下の問題の
ない部材締結構造を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の部材締結構造
は、互いにねじ部材で締結される第1および第2の部材
に、対応する位置決め孔を各々設け、第1部材の位置決
め孔に密に嵌合して第2部材の位置決め孔に隙間を持っ
て嵌まる位置決めピンを設ける。前記隙間に硬化性の充
填剤を充填する。
【0009】
【作用】組立時において、位置決めピンは第1部材の位
置決め孔に嵌合させ、第2部材の位置決め孔に遊び状態
に嵌めておいて、両部材を相互に位置調整し、ねじ部材
で締結する。この後、位置決めピンの周囲の隙間に硬化
性の充填剤を充填する。充填剤が硬化すると、位置決め
ピンは第2部材に対して固定される。そのため、両部材
は位置決めピンで相互に位置決めされることになり、ね
じ部材による締結後の位置ずれが防止される。両部材を
接合後に再分離するときは、ねじ部材の締め付けを解除
すると共に、位置決めピンを嵌合状態の第1部材の位置
決め孔から抜く。再組立時は、位置決めピンを第1部材
の位置決め孔に嵌合させ、ねじ部材による締結を行う。
この場合に、位置決めピンは、初回の接合時に、両部材
の位置調整状態で第2部材に固定されているため、2回
目からは、単に第1部材の位置決め孔に位置決めピンを
嵌合させるだけで、初回の調整された位置関係が再現さ
れる。
【0010】
【実施例】この発明の一実施例を図1に基づいて説明す
る。この部材締結構造は、第1の部材1と第2の部材2
とを、ねじ部材であるボルト3で締結する構造であり、
第1部材1にはボルト締め用のねじ孔4と、テーパ状の
位置決め孔5とを設けておく。第2部材2には、座ぐり
付きのボルト挿通孔6を設けると共に、第1部材1の位
置決め孔5に対応する位置決め孔7と、分離用ねじ孔8
とを設けておく。
【0011】接合に際しては、両部材1,2のボルト3
による締結前に、第1部材1の位置決め孔5に位置決め
ピン9を打ち込んでおく。位置決めピン9は、位置決め
孔5に密に嵌合するテーパピン部9aと、その上端から
延びる小径の直軸部9bとからなる。この打ち込み後、
第2部材2の位置決め孔7に位置決めピン9の直軸部9
bが嵌まるように第2部材2を配置し、両部材1,2の
相対位置を調整した後に、両部材1,2をボルト3で締
結する。この後、硬化性の充填剤10を位置決め孔7の
内面と位置決めピン9の直軸部9bとの隙間11に充填
し、硬化養生する。充填剤10としては、硬化後に高い
剛性が得られる接着剤が好ましく、例えばエポキシ系接
着剤等が使用できる。
【0012】この構成によると、充填剤10が硬化する
と、第2部材2に充填剤10で固定されて第1部材1の
位置決め孔5に打ち込み状態となった位置決めピン9を
介して両部材1,2が相互に位置規制される。そのた
め、ボルト挿通孔6における遊びにかかわらずに、ボル
ト3による締結後の位置ずれが防止される。接合後に両
部材1,2を再分離するときは、ボルト3をねじ戻した
後、分離用ねじ孔8にボルト(図示せず)をねじ込んで
第2部材2を第1部材1から持ち上げ、位置決めピン9
を第1部材1の位置決め孔5から抜き出す。
【0013】再組立時は、位置決めピン9を第1部材1
の位置決め孔5に嵌合させ、ねじ部材3による締結を行
う。この場合に、位置決めピン9は、初回の接合時に、
両部材1,2の位置調整状態で第2部材2に固定されて
おり、そのため2回目からは、単に第1部材1の位置決
め孔5に位置決めピン9を嵌合させるだけで、初回の調
整された位置関係が再現される。すなわち、初回の位置
調整時に両部材1,2の位置決め孔5,7の孔芯O1,
O2にずれeが生じていたとすると、2回目からの接合
時にもそのずれeと同じずれ量およびずれ方向の位置決
めが行われる。特に、この実施例では位置決めピン9を
テーパピンとしているため、より高い再現性が得られ
る。
【0014】また、この接合構造では、接合時に孔加工
等の追加工が不要であるため、加工変形の問題がない。
充填剤10は使用するが、位置決め孔7に充填するの
で、接合面外に流れ出る不具合がなく、また接合面に充
填剤(接着剤)が介在しないため、充填剤の使用に伴う
精度低下の問題がない。
【0015】図2は、前記実施例の部材締結構造を応用
したエアースライド装置を示す。このエアースライド装
置は、矩形断面のガイド21とその外周を囲む角筒状の
スライダ22とでなる。スライダ22は、一対の側板2
3と上下板24,25とで構成され、その側板23と上
下板25との接合に前記実施例の部材締結構造が適用さ
れる。この場合に、側板23が図1の第1部材1に相当
し、上下板24,25が第2部材2に相当する。なお、
他の対応部分には同一符号を付してその説明を省略す
る。スライダ22とガイド21との嵌合面には図3の例
と同様に所定の軸受隙間が確保され、スライダ22また
はガイド21に、その軸受隙間に開口して圧縮空気を吐
出するノズル(図示せず)が設けられる。
【0016】なお、この発明の部材締結構造は、このエ
アスライド装置に限らず、2部材の締結一般に適用する
ことができる。例えば、工作機械の主軸ヘッドを可動台
やフレームに取付ける箇所等にも応用することができ
る。
【0017】
【発明の効果】この発明の部材締結構造は、ねじ部材で
締結される第1および第2の部材に、対応する位置決め
孔を各々設け、第1部材の位置決め孔に密に嵌合して第
2部材の位置決め孔に隙間をもって嵌まる位置決めピン
を設け、前記隙間に硬化性の充填剤を充填した構造であ
るため、両部材の接合後の位置ずれが防止され、しかも
再分離が可能で、かつ再組立時に初回の位置決め状態が
再現できる。また、締め付け後に追加工が不要で、した
がって加工変形も生じない。位置決めピンの固定には充
填剤を用いるが、充填剤は位置決め孔に充填するので、
接合面外に流れ出る不具合がなく、また接合面に充填剤
が介在しないため、充填剤の使用に伴う精度低下の問題
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる部材締結構造の断
面図である。
【図2】その部材締結構造を応用したエアスライド装置
の斜視図である。
【図3】従来の部材締結構造を使用したエアスライド装
置の破断正面図である。
【図4】従来の他の部材締結構造を使用したエアスライ
ド装置の破断正面図である。
【符号の説明】
1…第1部材、2…第2部材、3…ボルト(ねじ部
材)、5,7…位置決め孔、8…分離用ねじ孔、9…位
置決めピン、10…充填剤、11…隙間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いにねじ部材で締結される第1および
    第2の部材に、対応する位置決め孔を各々設け、第1部
    材の位置決め孔に密に嵌合して第2部材の位置決め孔に
    隙間をもって嵌まる位置決めピンを設け、前記隙間に硬
    化性の充填剤を充填した部材締結構造。
JP26952093A 1993-09-29 1993-09-29 部材締結構造 Pending JPH0798007A (ja)

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JP26952093A JPH0798007A (ja) 1993-09-29 1993-09-29 部材締結構造

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040045716A (ko) * 2002-11-25 2004-06-02 현대모비스 주식회사 고정핀 설치구조
JP2006125428A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Sankyo Mfg Co Ltd 駆動源の取り付け構造
JP2011007209A (ja) * 2009-06-23 2011-01-13 Ihi Corp 部材位置決め構造
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CN114597575A (zh) * 2022-03-29 2022-06-07 欣旺达电动汽车电池有限公司 排气件安装治具与排气件安装方法
WO2022254632A1 (ja) * 2021-06-02 2022-12-08 ファナック株式会社 凸部と凹部とを嵌合する工程を含む組立部材の製造方法

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