JP2000158273A - クイックチェンジャー用締結機構 - Google Patents
クイックチェンジャー用締結機構Info
- Publication number
- JP2000158273A JP2000158273A JP10340471A JP34047198A JP2000158273A JP 2000158273 A JP2000158273 A JP 2000158273A JP 10340471 A JP10340471 A JP 10340471A JP 34047198 A JP34047198 A JP 34047198A JP 2000158273 A JP2000158273 A JP 2000158273A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clamp
- tool holder
- arbor
- hollow shaft
- center hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Jigs For Machine Tools (AREA)
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 主軸側アーバーと工具ホルダーとの締結強度
や相互の芯だし精度を高める。 【解決手段】 工作設備に設けられる主軸側アーバー1
0が、その軸心部に形成されたセンター孔12と、この
センター孔12の外周部からアーバー10の軸線と直交
して組み付けられたクランプ部材(クランプボルト16
及びクランプナット20)とを備え、前記センター孔1
2に工具ホルダー30の中空軸部32を挿入し、クラン
プ部材を締め付けることによって主軸側アーバー10と
工具ホルダー30とを締結するクイックチェンジャー用
締結機構であって、前記主軸側アーバー10のセンター
孔12内周と工具ホルダー30の中空軸部32外周とが
互いに対応する傾斜のテーパ面になっているとともに、
前記クランプ部材と工具ホルダー30の中空軸部32と
は、このクランプ部材を締め付けることにより、工具ホ
ルダー30をその軸線に沿ってアーバー10側に押し付
ける方向の力と、工具ホルダー30の中空軸部32を径
方向へ押し広げる力とが生じるように設定されている。
や相互の芯だし精度を高める。 【解決手段】 工作設備に設けられる主軸側アーバー1
0が、その軸心部に形成されたセンター孔12と、この
センター孔12の外周部からアーバー10の軸線と直交
して組み付けられたクランプ部材(クランプボルト16
及びクランプナット20)とを備え、前記センター孔1
2に工具ホルダー30の中空軸部32を挿入し、クラン
プ部材を締め付けることによって主軸側アーバー10と
工具ホルダー30とを締結するクイックチェンジャー用
締結機構であって、前記主軸側アーバー10のセンター
孔12内周と工具ホルダー30の中空軸部32外周とが
互いに対応する傾斜のテーパ面になっているとともに、
前記クランプ部材と工具ホルダー30の中空軸部32と
は、このクランプ部材を締め付けることにより、工具ホ
ルダー30をその軸線に沿ってアーバー10側に押し付
ける方向の力と、工具ホルダー30の中空軸部32を径
方向へ押し広げる力とが生じるように設定されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切削機などの工作
設備に設けられる主軸側アーバーに対して切削刃などの
工具ホルダーを簡単に交換できるようにしたクイックチ
ェンジャー用締結機構に関する。
設備に設けられる主軸側アーバーに対して切削刃などの
工具ホルダーを簡単に交換できるようにしたクイックチ
ェンジャー用締結機構に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の機構については、例えば実開昭
57−126942号公報に開示されている技術が公知
である。この技術では、アーバーの受入孔に工具ホルダ
ーの取付け軸を挿入し、このアーバーに対してその軸線
と直交して組み付けられているクランプボルトを回転操
作することにより、アーバーと工具ホルダーとを締結で
きる構成となっている。詳しくは前記クランプボルトの
両端部が、アーバーに対して径方向へ移動できるように
組み付けられた一対のクランプナットにそれぞれねじ込
まれており、クランプボルトを回転操作することによっ
てクランプナットが工具ホルダーの取付け軸をその径方
向の外側から締め付け、あるいはこの締め付けを解除す
るように移動する。
57−126942号公報に開示されている技術が公知
である。この技術では、アーバーの受入孔に工具ホルダ
ーの取付け軸を挿入し、このアーバーに対してその軸線
と直交して組み付けられているクランプボルトを回転操
作することにより、アーバーと工具ホルダーとを締結で
きる構成となっている。詳しくは前記クランプボルトの
両端部が、アーバーに対して径方向へ移動できるように
組み付けられた一対のクランプナットにそれぞれねじ込
まれており、クランプボルトを回転操作することによっ
てクランプナットが工具ホルダーの取付け軸をその径方
向の外側から締め付け、あるいはこの締め付けを解除す
るように移動する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のようにアーバー
と工具ホルダーとの締結状態は、前記のクランプナット
によって工具ホルダーの取付け軸をその径方向の外側か
ら締め付けているだけであるため、アーバーと工具ホル
ダーとの軸線方向の締結強度あるいは相互の芯だし精度
を高めることは困難である。
と工具ホルダーとの締結状態は、前記のクランプナット
によって工具ホルダーの取付け軸をその径方向の外側か
ら締め付けているだけであるため、アーバーと工具ホル
ダーとの軸線方向の締結強度あるいは相互の芯だし精度
を高めることは困難である。
【0004】本発明は前記課題を解決しようとするもの
で、その目的は、主軸側アーバーと工具ホルダーとの締
結強度や相互の芯だし精度を高めることである。
で、その目的は、主軸側アーバーと工具ホルダーとの締
結強度や相互の芯だし精度を高めることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するためのもので、請求項1記載の発明は、工作設備に
設けられる主軸側アーバーが、その軸心部に形成された
センター孔と、このセンター孔の外周部からアーバーの
軸線と直交して組み付けられたクランプ部材とを備え、
前記センター孔に工具ホルダーの中空軸部を挿入し、ク
ランプ部材を締め付けることによって主軸側アーバーと
工具ホルダーとを締結するクイックチェンジャー用締結
機構であって、前記主軸側アーバーのセンター孔内周と
工具ホルダーの中空軸部外周とが互いに対応する傾斜の
テーパ面になっているとともに、前記クランプ部材と工
具ホルダーの中空軸部とは、このクランプ部材を締め付
けることにより、工具ホルダーをその軸線に沿ってアー
バー側に押し付ける方向の力と、工具ホルダーの中空軸
部を径方向へ押し広げる力とが生じるように設定されて
いる。
するためのもので、請求項1記載の発明は、工作設備に
設けられる主軸側アーバーが、その軸心部に形成された
センター孔と、このセンター孔の外周部からアーバーの
軸線と直交して組み付けられたクランプ部材とを備え、
前記センター孔に工具ホルダーの中空軸部を挿入し、ク
ランプ部材を締め付けることによって主軸側アーバーと
工具ホルダーとを締結するクイックチェンジャー用締結
機構であって、前記主軸側アーバーのセンター孔内周と
工具ホルダーの中空軸部外周とが互いに対応する傾斜の
テーパ面になっているとともに、前記クランプ部材と工
具ホルダーの中空軸部とは、このクランプ部材を締め付
けることにより、工具ホルダーをその軸線に沿ってアー
バー側に押し付ける方向の力と、工具ホルダーの中空軸
部を径方向へ押し広げる力とが生じるように設定されて
いる。
【0006】本発明によれば、前記クランプ部材の締め
付けに伴って生じる二種類の力により、主軸側アーバー
と工具ホルダーとの相互の端面が突き合わされるととも
に、アーバーのセンター孔と工具ホルダーの中空軸部と
の相互のテーパ面が押し付けられて密着する。したがっ
て主軸側アーバーと工具ホルダーとの締結強度が高めら
れ、かつ相互の芯だし精度も高められる。
付けに伴って生じる二種類の力により、主軸側アーバー
と工具ホルダーとの相互の端面が突き合わされるととも
に、アーバーのセンター孔と工具ホルダーの中空軸部と
の相互のテーパ面が押し付けられて密着する。したがっ
て主軸側アーバーと工具ホルダーとの締結強度が高めら
れ、かつ相互の芯だし精度も高められる。
【0007】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
のクイックチェンジャー用締結機構であって、前記クラ
ンプ部材は、主軸側アーバーに対してそのセンター孔を
横断するように設けられたクランプボルトと、同じくア
ーバーに対して径方向への移動可能に回り止めされ、か
つクランプボルトの両端部がねじ込まれた一対のクラン
プナットとを備え、一方、工具ホルダーの中空軸部は両
クランプナットを個々に受け入れ可能なクランプ孔と、
これらのクランプ孔から中空軸部の先端にかけてクラン
プボルトの軸部分が通過できるように開放されたスリッ
トとを備え、両クランプナットの外周面とクランプ孔の
内周面とは互いに対応する傾斜のテーパ面になっている
とともに、両クランプナットとクランプ孔との相互の軸
心を主軸側アーバーと工具ホルダーの軸線に沿って偏倚
させている。
のクイックチェンジャー用締結機構であって、前記クラ
ンプ部材は、主軸側アーバーに対してそのセンター孔を
横断するように設けられたクランプボルトと、同じくア
ーバーに対して径方向への移動可能に回り止めされ、か
つクランプボルトの両端部がねじ込まれた一対のクラン
プナットとを備え、一方、工具ホルダーの中空軸部は両
クランプナットを個々に受け入れ可能なクランプ孔と、
これらのクランプ孔から中空軸部の先端にかけてクラン
プボルトの軸部分が通過できるように開放されたスリッ
トとを備え、両クランプナットの外周面とクランプ孔の
内周面とは互いに対応する傾斜のテーパ面になっている
とともに、両クランプナットとクランプ孔との相互の軸
心を主軸側アーバーと工具ホルダーの軸線に沿って偏倚
させている。
【0008】本発明においては、前記クランプボルトを
回転操作することによって前記中空軸部のクランプ孔と
クランプナットとのテーパ面が互いに接触して中空軸部
が外側から締め付けられる。この結果、クランプナット
とクランプ孔との軸心の偏倚量により、工具ホルダーを
その軸線に沿って主軸側アーバー側に押し付ける方向の
力が生じ、主軸側アーバーと工具ホルダーとの相互の端
面が突き合わされる。またクランプナットによって工具
ホルダーの中空軸部が外側から締め付けられることによ
り、この中空軸部を径方向へ押し広げる力が生じ、アー
バーのセンター孔と工具ホルダーの中空軸部との相互の
テーパ面が押し付けられて密着する。
回転操作することによって前記中空軸部のクランプ孔と
クランプナットとのテーパ面が互いに接触して中空軸部
が外側から締め付けられる。この結果、クランプナット
とクランプ孔との軸心の偏倚量により、工具ホルダーを
その軸線に沿って主軸側アーバー側に押し付ける方向の
力が生じ、主軸側アーバーと工具ホルダーとの相互の端
面が突き合わされる。またクランプナットによって工具
ホルダーの中空軸部が外側から締め付けられることによ
り、この中空軸部を径方向へ押し広げる力が生じ、アー
バーのセンター孔と工具ホルダーの中空軸部との相互の
テーパ面が押し付けられて密着する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は工作設備に設けられる主軸側アーバー10
と、それに締結される工具ホルダー30との関係を表し
た概略図、図2は主軸側アーバー10と工具ホルダー3
0との締結状態を表した拡大断面図、図3は図2のIII-
III線断面図である。まず主軸側アーバー10の軸心部
には、その先端面で開放したセンター孔12を備えてい
る(図2,3)。なおこのセンター孔12の内周面はテ
ーパー面になっている。
する。図1は工作設備に設けられる主軸側アーバー10
と、それに締結される工具ホルダー30との関係を表し
た概略図、図2は主軸側アーバー10と工具ホルダー3
0との締結状態を表した拡大断面図、図3は図2のIII-
III線断面図である。まず主軸側アーバー10の軸心部
には、その先端面で開放したセンター孔12を備えてい
る(図2,3)。なおこのセンター孔12の内周面はテ
ーパー面になっている。
【0010】前記主軸側アーバー10には、その軸線と
直交する軸線上においてセンター孔12の外周部から内
部に通じる貫通孔14が形成されている。この貫通孔1
4の軸線上には、クランプボルト16とクランプナット
20との組み合わせからなる「クランプ部材」が設けら
れている。つまりクランプボルト16は前記センター孔
12を横断した格好で配置されており、その両端部のネ
ジ部18がそれぞれ前記クランプナット20にねじ込ま
れている。これらのクランプナット20は貫通孔14の
中にそれぞれ位置している。そして両クランプナット2
0は主軸側アーバー10に対してキー24により回り止
めされた状態で、かつクランプボルト16の軸線方向
(主軸側アーバー10の径方向)へ移動できるようにな
っている。
直交する軸線上においてセンター孔12の外周部から内
部に通じる貫通孔14が形成されている。この貫通孔1
4の軸線上には、クランプボルト16とクランプナット
20との組み合わせからなる「クランプ部材」が設けら
れている。つまりクランプボルト16は前記センター孔
12を横断した格好で配置されており、その両端部のネ
ジ部18がそれぞれ前記クランプナット20にねじ込ま
れている。これらのクランプナット20は貫通孔14の
中にそれぞれ位置している。そして両クランプナット2
0は主軸側アーバー10に対してキー24により回り止
めされた状態で、かつクランプボルト16の軸線方向
(主軸側アーバー10の径方向)へ移動できるようにな
っている。
【0011】そこでクランプボルト16を、その端部の
軸心に形成されている工具用孔17にレンチなどの工具
を差し込んで軸心回りに回転操作することにより、両ク
ランプナット20が互いに逆方向、つまり互いに接近あ
るいは離反する方向へ移動することとなる。また両クラ
ンプナット20のセンター孔12に臨む側の外周にはテ
ーパ面22がそれぞれ形成されている。なお一方のクラ
ンプナット20の外周面には、図2で示すように主軸側
アーバー10に組み付けられた押出しピン26の端部が
接触している。この押出しピン26はクランプボルト1
6の軸線とほぼ平行に配置され、かつクランプナット2
0の移動によって主軸側アーバー10の端面から突き出
るように移動可能である。
軸心に形成されている工具用孔17にレンチなどの工具
を差し込んで軸心回りに回転操作することにより、両ク
ランプナット20が互いに逆方向、つまり互いに接近あ
るいは離反する方向へ移動することとなる。また両クラ
ンプナット20のセンター孔12に臨む側の外周にはテ
ーパ面22がそれぞれ形成されている。なお一方のクラ
ンプナット20の外周面には、図2で示すように主軸側
アーバー10に組み付けられた押出しピン26の端部が
接触している。この押出しピン26はクランプボルト1
6の軸線とほぼ平行に配置され、かつクランプナット2
0の移動によって主軸側アーバー10の端面から突き出
るように移動可能である。
【0012】一方、前記工具ホルダー30の端部には、
主軸側アーバー10のセンター孔12に挿入可能な中空
軸部32が一体に形成されている。この中空軸部32の
外周面は、センター孔12の内周面と対応する傾斜のテ
ーパ面になっている。しかも中空軸部32には、前記の
両クランプナット20を個々に受け入れ可能なクランプ
孔34が形成されている。これらのクランプ孔34の内
周には、クランプナット20のテーパ面22と対応する
傾斜のテーパ面36が形成されている。
主軸側アーバー10のセンター孔12に挿入可能な中空
軸部32が一体に形成されている。この中空軸部32の
外周面は、センター孔12の内周面と対応する傾斜のテ
ーパ面になっている。しかも中空軸部32には、前記の
両クランプナット20を個々に受け入れ可能なクランプ
孔34が形成されている。これらのクランプ孔34の内
周には、クランプナット20のテーパ面22と対応する
傾斜のテーパ面36が形成されている。
【0013】図4に中空軸部32が平面図で示されてい
る。この図面からも明らかなように中空軸部32には、
クランプ孔34から先端にかけてクランプボルト16の
軸部分が通過できるように開放されたスリット38が形
成されている。したがって主軸側アーバー10のセンタ
ー孔12に工具ホルダー30の中空軸部32を挿入する
ことにより、クランプボルト16がスリット38を通じ
てクランプ孔34に位置する。なおこの状態において、
クランプボルト16(クランプナット20)の軸心a1
とクランプ孔34の軸心a2とは、主軸側アーバー10
及び工具ホルダー30の軸線に沿った方向に所定量(0.
5mm程度)偏倚している(図4)。
る。この図面からも明らかなように中空軸部32には、
クランプ孔34から先端にかけてクランプボルト16の
軸部分が通過できるように開放されたスリット38が形
成されている。したがって主軸側アーバー10のセンタ
ー孔12に工具ホルダー30の中空軸部32を挿入する
ことにより、クランプボルト16がスリット38を通じ
てクランプ孔34に位置する。なおこの状態において、
クランプボルト16(クランプナット20)の軸心a1
とクランプ孔34の軸心a2とは、主軸側アーバー10
及び工具ホルダー30の軸線に沿った方向に所定量(0.
5mm程度)偏倚している(図4)。
【0014】つづいて主軸側アーバー10と工具ホルダ
ー30との締結作業について説明する。まず主軸側アー
バー10のセンター孔12に工具ホルダー30の中空軸
部32を挿入し、前記のように中空軸部32のクランプ
孔34にクランプボルト16を位置させる。そこでクラ
ンプボルト16を回転操作して両クランプナット20を
主軸側アーバー10及び工具ホルダー30の軸心方向へ
移動させることにより、これらのクランプナット20が
中空軸部32のクランプ孔34に入り込み、相互のテー
パ面22,36が互いに接触する。したがってクランプ
ボルト16の回転操作による両クランプナット20のさ
らなる移動により、中空軸部32が上下の外側から締め
付けられる。
ー30との締結作業について説明する。まず主軸側アー
バー10のセンター孔12に工具ホルダー30の中空軸
部32を挿入し、前記のように中空軸部32のクランプ
孔34にクランプボルト16を位置させる。そこでクラ
ンプボルト16を回転操作して両クランプナット20を
主軸側アーバー10及び工具ホルダー30の軸心方向へ
移動させることにより、これらのクランプナット20が
中空軸部32のクランプ孔34に入り込み、相互のテー
パ面22,36が互いに接触する。したがってクランプ
ボルト16の回転操作による両クランプナット20のさ
らなる移動により、中空軸部32が上下の外側から締め
付けられる。
【0015】さて前記のようにクランプボルト16(ク
ランプナット20)の軸心a1とクランプ孔34の軸心
a2とは偏倚しているので、クランプナット20の締め
付けに伴って工具ホルダー30をその軸線に沿って主軸
側アーバー10に押し付ける方向の力が生じる。この結
果、主軸側アーバー10と工具ホルダー30との相互の
端面が突き合わされ、相互の締結強度が高められる。
ランプナット20)の軸心a1とクランプ孔34の軸心
a2とは偏倚しているので、クランプナット20の締め
付けに伴って工具ホルダー30をその軸線に沿って主軸
側アーバー10に押し付ける方向の力が生じる。この結
果、主軸側アーバー10と工具ホルダー30との相互の
端面が突き合わされ、相互の締結強度が高められる。
【0016】また工具ホルダー30の中空軸部32に前
記のスリット38があることから、前記のように両クラ
ンプナット20が締め付けられることにより、この中空
軸部32が径方向へ押し広げられる。これによって中空
軸部32の外周テーパ面がセンター孔12の内周テーパ
面に強く押し付けられて互いに密着し、主軸側アーバー
10と工具ホルダー30との芯だし精度も高められる。
記のスリット38があることから、前記のように両クラ
ンプナット20が締め付けられることにより、この中空
軸部32が径方向へ押し広げられる。これによって中空
軸部32の外周テーパ面がセンター孔12の内周テーパ
面に強く押し付けられて互いに密着し、主軸側アーバー
10と工具ホルダー30との芯だし精度も高められる。
【0017】主軸側アーバー10から工具ホルダー30
を取り外すときは、クランプボルト16を締結時とは逆
方向に回転操作して両クランプナット20を主軸側アー
バー10の外周方向へ移動させる。これによって両クラ
ンプナット20が中空軸部32のクランプ孔34から外
れて主軸側アーバー10に対する工具ホルダー30の締
結が解除される。これと並行して前記押出しピン26が
一方のクランプナット20の移動に連動して主軸側アー
バー10の端面から突き出るように移動し、工具ホルダ
ー30を主軸側アーバー10から押し離す。これにより
工具ホルダー30を主軸側アーバー10から容易に取り
外すことができる。
を取り外すときは、クランプボルト16を締結時とは逆
方向に回転操作して両クランプナット20を主軸側アー
バー10の外周方向へ移動させる。これによって両クラ
ンプナット20が中空軸部32のクランプ孔34から外
れて主軸側アーバー10に対する工具ホルダー30の締
結が解除される。これと並行して前記押出しピン26が
一方のクランプナット20の移動に連動して主軸側アー
バー10の端面から突き出るように移動し、工具ホルダ
ー30を主軸側アーバー10から押し離す。これにより
工具ホルダー30を主軸側アーバー10から容易に取り
外すことができる。
【0018】このように本実施の形態においては、「ク
ランプ部材」のクランプナット20を締め付けることに
より、主軸側アーバー10と工具ホルダー30との端面
を突き合わせる方向の力と、主軸側アーバー10のセン
ター孔12と工具ホルダー30の中空軸部32との相互
のテーパ面を押し付ける力とが生じるように設定されて
いるので、主軸側アーバー10と工具ホルダー30との
締結強度が高められ、かつ相互の芯だし精度も高められ
る。
ランプ部材」のクランプナット20を締め付けることに
より、主軸側アーバー10と工具ホルダー30との端面
を突き合わせる方向の力と、主軸側アーバー10のセン
ター孔12と工具ホルダー30の中空軸部32との相互
のテーパ面を押し付ける力とが生じるように設定されて
いるので、主軸側アーバー10と工具ホルダー30との
締結強度が高められ、かつ相互の芯だし精度も高められ
る。
【図1】主軸側アーバーとそれに締結される工具ホルダ
ーとを表した概略図。
ーとを表した概略図。
【図2】主軸側アーバーと工具ホルダーとの締結状態を
表した拡大断面図。
表した拡大断面図。
【図3】図2のIII-III線断面図。
【図4】工具ホルダーの中空軸部を表した平面図。
10 主軸側アーバー 12 センター孔 16 クランプボルト 20 クランプナット 22 テーパ面 30 工具ホルダー 32 中空軸部 34 クランプ孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑原 照征 大阪府豊中市今在家町7番18号 聖和精機 株式会社豊中工場内 (72)発明者 福田 靖 鳥取県鳥取市若葉台南7丁目4番26号 聖 和精機株式会社内 Fターム(参考) 3C016 FA15 3C046 KK13
Claims (2)
- 【請求項1】 工作設備に設けられる主軸側アーバー
が、その軸心部に形成されたセンター孔と、このセンタ
ー孔の外周部からアーバーの軸線と直交して組み付けら
れたクランプ部材とを備え、前記センター孔に工具ホル
ダーの中空軸部を挿入し、クランプ部材を締め付けるこ
とによって主軸側アーバーと工具ホルダーとを締結する
クイックチェンジャー用締結機構であって、 前記主軸側アーバーのセンター孔内周と工具ホルダーの
中空軸部外周とが互いに対応する傾斜のテーパ面になっ
ているとともに、前記クランプ部材と工具ホルダーの中
空軸部とは、このクランプ部材を締め付けることによ
り、工具ホルダーをその軸線に沿ってアーバー側に押し
付ける方向の力と、工具ホルダーの中空軸部を径方向へ
押し広げる力とが生じるように設定されているクイック
チェンジャー用締結機構。 - 【請求項2】 請求項1記載のクイックチェンジャー用
締結機構であって、 前記クランプ部材は、主軸側アーバーに対してそのセン
ター孔を横断するように設けられたクランプボルトと、
同じくアーバーに対して径方向への移動可能に回り止め
され、かつクランプボルトの両端部がねじ込まれた一対
のクランプナットとを備え、一方、工具ホルダーの中空
軸部は両クランプナットを個々に受け入れ可能なクラン
プ孔と、これらのクランプ孔から中空軸部の先端にかけ
てクランプボルトの軸部分が通過できるように開放され
たスリットとを備え、両クランプナットの外周面とクラ
ンプ孔の内周面とは互いに対応する傾斜のテーパ面にな
っているとともに、両クランプナットとクランプ孔との
相互の軸心を主軸側アーバーと工具ホルダーの軸線に沿
って偏倚させているクイックチェンジャー用締結機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10340471A JP2000158273A (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | クイックチェンジャー用締結機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10340471A JP2000158273A (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | クイックチェンジャー用締結機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000158273A true JP2000158273A (ja) | 2000-06-13 |
Family
ID=18337286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10340471A Pending JP2000158273A (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | クイックチェンジャー用締結機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000158273A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018099756A (ja) * | 2016-12-21 | 2018-06-28 | トーヨーエイテック株式会社 | ツールクランプ機構 |
CN112792597A (zh) * | 2021-02-20 | 2021-05-14 | 广州市昊志机电股份有限公司 | 一种主轴的换刀机构、电主轴和机床 |
CN115122122A (zh) * | 2022-08-30 | 2022-09-30 | 常州亘源数控设备有限公司 | 一种数控机床用的具有防夹伤功能的刀架 |
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1998
- 1998-11-30 JP JP10340471A patent/JP2000158273A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018099756A (ja) * | 2016-12-21 | 2018-06-28 | トーヨーエイテック株式会社 | ツールクランプ機構 |
CN112792597A (zh) * | 2021-02-20 | 2021-05-14 | 广州市昊志机电股份有限公司 | 一种主轴的换刀机构、电主轴和机床 |
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CN115122122B (zh) * | 2022-08-30 | 2022-11-29 | 常州亘源数控设备有限公司 | 一种数控机床用的具有防夹伤功能的刀架 |
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