JPH0797938A - 内燃機関 - Google Patents

内燃機関

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JPH0797938A
JPH0797938A JP24172293A JP24172293A JPH0797938A JP H0797938 A JPH0797938 A JP H0797938A JP 24172293 A JP24172293 A JP 24172293A JP 24172293 A JP24172293 A JP 24172293A JP H0797938 A JPH0797938 A JP H0797938A
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Yoshio Maeda
義男 前田
Masato Matsuki
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Abstract

(57)【要約】 【目的】一対の吸気弁をともに開閉作動せしめる状態
と、両吸気弁の一方を開閉作動せしめるが他方を実質的
に休止させる状態とを切換可能な動弁装置を備える内燃
機関において、機関温度が暖機温度未満の低温状態での
スモーク発生を防止する。 【構成】機関回転数および機関負荷の少なくとも一方に
基づいて設定される二弁作動領域では両吸気弁をともに
開閉作動せしめるが前記二弁作動領域以外の一弁作動領
域では一方の吸気弁を開閉作動せしめるとともに他方の
吸気弁を実質的に休止させるようにして動弁装置の作動
が制御され、機関温度が暖機完了温度未満の状態での前
記二弁作動領域は、暖機完了温度以上の状態に比べて前
記機関回転数および機関負荷の少なくとも一方が低くな
る側に拡大されて設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一対の吸気弁をともに
開閉作動せしめる状態と、両吸気弁の一方を開閉作動せ
しめるが他方を実質的に休止させる状態とを切換可能な
動弁装置を備える内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる内燃機関は、たとえば特開
平4−203454号公報等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一対の吸気
弁のうち一方を開閉作動せしめるが他方を実質的に休止
させる状態にすると、機関本体の燃焼室内にスワール流
を生じせしめて希薄燃焼を可能とすることができるが、
該スワール流により燃焼室内での燃料濃度分布は半径方
向外方側に向かうにつれて濃くなって所謂層状給気とな
り、機関温度が低温であるとき、特に機関負荷が高いと
きにはスモークが発生する。このスモークは排気臭があ
る等の官能的な不快感を与えるだけでなく、機関潤滑油
の劣化、ピストンクレビス部のカーボンデポジットの形
成およびピストンリングスティックの原因ともなり、機
関耐久性を損なう要因にもなる。しかるに、上記従来の
ものでは、機関温度にかかわらず機関回転数および機関
負荷に基づいて二弁作動領域と一弁作動領域との境界値
が一定に定められており、スモークの発生を防止するこ
とができない。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、機関温度が暖機温度未満の低温状態でのスモ
ーク発生を防止した内燃機関を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、一対の吸気弁をともに開閉
作動せしめる状態と、両吸気弁の一方を開閉作動せしめ
るが他方を実質的に休止させる状態とを切換可能な動弁
装置を備える内燃機関において、機関回転数および機関
負荷の少なくとも一方に基づいて設定される二弁作動領
域では両吸気弁をともに開閉作動せしめるが前記二弁作
動領域以外の一弁作動領域では一方の吸気弁を開閉作動
せしめるとともに他方の吸気弁を実質的に休止させるよ
うにして動弁装置の作動を制御する制御手段を備え、機
関温度が暖機完了温度未満の状態での前記二弁作動領域
は、暖機完了温度以上の状態に比べて前記機関回転数お
よび機関負荷の少なくとも一方が低くなる側に拡大され
て設定されることを特徴とする。
【0006】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、動弁装置は、両吸気
弁にそれぞれ個別に連動、連結される駆動ロッカアーム
を含む複数のロッカアームと、油圧解放に応じてそれら
のロッカアームを連結して両吸気弁を開閉作動せしめる
連結状態ならびに油圧作用に応じて前記ロッカアームの
連結状態を解除して一方の吸気弁を開閉作動せしめるが
他方の吸気弁を実質的に休止させる連結解除状態を切換
可能な連結切換機構とを備える。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。
【0008】図1ないし図6は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1は全体構成図、図2は動弁装置を示す
拡大縦断面図、図3は図2の3−3線矢視図、図4は図
3の4−4線断面図、図5は動弁装置の制御手順を示す
フローチャート、図6は弁作動領域マップを示す図であ
る。
【0009】先ず図1および図2において、SOHC型
多気筒内燃機関における機関本体の主要部を構成すべ
く、シリンダブロック1の上面にシリンダヘッド2が結
合され、シリンダブロック1に設けられた複数のシリン
ダCにはピストンPが摺動可能にそれぞれ嵌合され、そ
れらのピストンPの上面およびシリンダヘッド2間に燃
焼室5がそれぞれ形成される。
【0010】燃焼室5の天井面に開口するようにして、
一対の吸気弁口61 ,62 と一対の排気弁口71 ,72
とがシリンダヘッド2に設けられており、両吸気弁口6
1 ,62 は、シリンダヘッド2の一側面に開口する単一
の吸気開口端8に、相互間に隔壁2aを挟んだ吸気ポー
ト91 ,92 を介して連なり、両排気弁口71 ,7
2は、シリンダヘッド2の他側面に開口する単一の排気
開口端10に、相互間に隔壁2bを挟んだ排気ポート1
1 ,112 を介して連なる。また両吸気弁口61,6
2 を個別に開閉可能な一対の吸気弁VI1,VI2は、シリ
ンダヘッド2に配設された一対のガイド筒12にそれぞ
れ摺動可能に嵌合されており、各ガイド筒12から突出
した各吸気弁VI1,VI2の上端部にそれぞれ固定された
リテーナ13とシリンダヘッド2との間には各吸気弁V
I1,VI2を囲繞するコイル状の弁ばね14がそれぞれ介
設され、それらの弁ばね14により各吸気弁VI1,VI2
は上方すなわち閉弁方向に付勢される。さらに両排気弁
口71 ,72 を個別に開閉可能な一対の排気弁VE1,V
E2は、シリンダヘッド2に配設された一対のガイド筒1
5にそれぞれ摺動可能に嵌合されており、各ガイド筒1
5から突出した各排気弁VE1,VE2の上端部にそれぞれ
固定されたリテーナ16とシリンダヘッド2との間には
各排気弁VE1,VE2を囲繞するコイル状の弁ばね17が
それぞれ介設され、それらの弁ばね17により各排気弁
E1,VE2は上方すなわち閉弁方向に付勢される。
【0011】図3を併せて参照して、両吸気弁VI1,V
I2および両排気弁VE1,VE2には動弁装置18が連結さ
れる。この動弁装置18は、図示しないクランクシャフ
トに1/2の減速比で連動、連結される単一のカムシャ
フト19と、カムシャフト19の回転運動を両吸気弁V
I1,VI2の開閉運動に変換するための第1駆動ロッカア
ーム21、自由ロッカアーム22および第2駆動ロッカ
アーム23と、前記カムシャフト19の回転運動を両排
気弁VE1,VE2の開閉運動に変換するための第1および
第2排気側ロッカアーム24,25とを備える。
【0012】カムシャフト19は、シリンダヘッド2
と、前記クランクシャフトの軸線に沿うシリンダ3の両
側で該シリンダヘッド2上にそれぞれ結合されるホルダ
26…とで、シリンダ3の軸線と直交する水平な軸線を
有しながら回転自在に支承される。
【0013】図4において、カムシャフト19には、機
関の低速運転に対応した形状の第1吸気側カム27と、
機関の高速運転に対応した形状に形成されながら第1吸
気側カム27の一側に隣接配置される第2吸気側カム2
8と、第2吸気側カム28の一側に隣接する隆起部29
とが一体に設けられるとともに、第1吸気側カム27お
よび隆起部29の両側に排気側カム30,30が一体に
設けられる。前記隆起部29は、機関の低負荷運転域で
両吸気弁VI1,VI2の一方VI2を実質的に休止状態とす
べく基本的にはカムシャフト19の軸線を中心とする円
形の外面を有するように形成されるものであるが、第1
および第2吸気側カム27,28の高位部に対応する位
置にはわずかに突出した突部が設けられている。しかも
カムシャフト19の軸線に沿う方向での該隆起部29の
幅は比較的狭く設定される。
【0014】一方の吸気弁VI1には第1駆動ロッカアー
ム21が連動、連結され、他方の吸気弁VI2には第2駆
動ロッカアーム23が連動、連結され、両吸気弁VI1
I2に対して自由となり得る自由ロッカアーム22が第
1および第2駆動ロッカアーム21,23間に配置され
る。而して第1駆動ロッカアーム21、自由ロッカアー
ム22および第2駆動ロッカアーム23は、カムシャフ
ト19の斜め上方位置で該カムシャフト19と平行な軸
線を有しながらホルダ26…に固定的に支持された吸気
側ロッカシャフト31で揺動自在に支承される。また第
1および第2排気側ロッカアーム24,25は、両排気
弁VE1,VE2に個別に連動、連結されており、前記カム
シャフト19の斜め上方位置で前記吸気側ロッカシャフ
ト31と平行にしてホルダ26…に固定的に支持された
排気側ロッカシャフト32に揺動自在に支承される。
【0015】第1駆動ロッカアーム21の一端には第1
吸気側カム27に転がり接触するローラ33が軸支さ
れ、第2駆動ロッカアーム23の一端には隆起部29に
摺接する摺接部34が隆起部29に対応して幅を狭くし
ながら設けられ、自由ロッカアーム22には第2吸気側
カム28に摺接するカムスリッパ35が設けられる。ま
た両排気側ロッカアーム24,25の一端には、カムシ
ャフト19に設けられた排気側カム30,30に転がり
接触するローラ36がそれぞれ軸支される。
【0016】第1および第2駆動ロッカアーム21,2
3の他端には、両吸気弁VI1,VI2の上端に当接するタ
ペットねじ37がそれぞれ進退自在に螺合されており、
第1および第2駆動ロッカアーム21,23の揺動作動
に応じて各吸気弁VI1,VI2が開閉作動することにな
る。また両排気側ロッカアーム24,25の他端には、
各排気弁VE1,VE2の上端に当接するタペットねじ38
がそれぞれ進退自在に螺合されており、両排気側ロッカ
アーム24,25の揺動作動に応じて各排気弁V E1,V
E2が開閉作動することになる。
【0017】ところで、各ホルダ26…の上端間には支
持板39が架設されており、この支持板39には、自由
ロッカアーム22をカムシャフト19の第2吸気側カム
28に摺接させる方向に弾発付勢するロストモーション
機構40が配設される。
【0018】第1駆動ロッカアーム21、自由ロッカア
ーム22および第2駆動ロッカアーム23には、それら
のロッカアーム21〜23の連結状態と、それらのロッ
カアーム21〜23の連結解除状態とを、機関の運転状
態に応じて切換可能な連結切換機構41が設けられる。
【0019】この連結切換機構41は、第1駆動ロッカ
アーム21に摺動可能に嵌合される切換ピストン42
と、第1駆動ロッカアーム21および自由ロッカアーム
22を連結可能な第1連結ピン43と、自由ロッカアー
ム22および第2駆動ロッカアーム23を連結可能な第
2連結ピン44と、第2連結ピン44および第2駆動ロ
ッカアーム23間に縮設されるばね45とを備える。
【0020】第1駆動ロッカアーム21には、自由ロッ
カアーム22側に開放した有底の第1ガイド穴46が吸
気側ロッカシャフト31と平行に穿設されており、この
第1ガイド穴46に切換ピストン42が摺動可能に嵌合
され、切換ピストン42の一端と第1ガイド穴46の閉
塞端との間に油圧室47が画成される。また第1駆動側
ロッカアーム21には油圧室47に連通する連通路48
が穿設され、吸気側ロッカシャフト31内には、第1駆
動ロッカアーム21の揺動状態にかかわらず前記連通路
48すなわち油圧室47に常時連通する油路49が設け
られる。而して該油路49は、図1で示すように、連結
切換用電磁制御弁50を介して油圧源51に接続され
る。
【0021】自由ロッカアーム22には、第1ガイド穴
46に対応するガイド孔52が吸気側ロッカシャフト3
1と平行にして両側面間にわたって穿設されており、前
記切換ピストン42の他端に一端が当接される第1連結
ピン43がガイド孔52に摺動可能に嵌合される。
【0022】第2駆動ロッカアーム23には、前記ガイ
ド孔52に対応する有底の第2ガイド穴53が自由ロッ
カアーム22側に開放するとともに自由ロッカアーム2
2側に臨む段部53aを有して吸気側ロッカシャフト3
1と平行に穿設されており、第1連結ピン43の他端に
一端を当接させた有底円筒状の第2連結ピン44が前記
段部53aに他端を当接させ得るようにして第2ガイド
穴53に摺動可能に嵌合される。この第2連結ピン44
は、その開口端を第2ガイド穴53の閉塞端側に向けて
配置されるものであり、ばね45は、第2ガイド穴53
の閉塞端および第2連結ピン44の閉塞端間に縮設され
る。しかも第2ガイド穴53の閉塞端には、空気および
油抜き用の連通孔54が穿設される。
【0023】かかる連結切換機構41において、連結切
換用電磁制御弁50により油圧室47に油圧を作用せし
めると、切換ピストン42はばね45のばね力に抗して
油圧室47の容積を増大する側に移動し、第2連結ピン
44は段部53aに当接することにより移動端が規制さ
れる。この状態で、切換ピストン42および第1連結ピ
ン43の当接面は第1駆動ロッカアーム21および自由
ロッカアーム22間に対応する位置に在り、第1連結ピ
ン43および第2連結ピン44の当接面は自由ロッカア
ーム22および第2駆動ロッカアーム23間に対応する
位置に在る。したがって第1駆動ロッカアーム21、自
由ロッカアーム22および第2駆動ロッカアーム23は
相互に相対角変位可能な状態にあり、カムシャフト19
の回転作動により第1駆動ロッカアーム21は第1吸気
側カム27によって揺動駆動され、一方の吸気弁VI1
第1吸気側カム27の形状に応じたタイミングおよびリ
フト量で開閉作動する。また隆起部29に摺接した第2
駆動ロッカアーム23は実質的に休止状態となり、他方
の吸気弁VI2を実質的に休止させることができる。しか
も吸気弁VI2は完全に休止するのではなく、一方の吸気
弁VI1が開弁するときには開弁方向にわずかに作動する
ので、完全な閉弁状態を保ったときに生じる吸気弁VI2
の弁座への固着および燃料の滞留を防止することができ
る。さらに自由ロッカアーム22は第2吸気側カム28
によって揺動駆動されるが、その揺動動作は第1および
第2駆動ロッカアーム21,23に何らの影響も及ぼさ
ない。また排気弁VE1,VE2は排気側カム30,30の
形状に応じたタイミングおよびリフト量で開閉作動す
る。
【0024】連結切換用電磁制御弁50により油圧室4
7の油圧を解放すると、第1ガイド穴46、ガイド孔5
2および第2ガイド穴53の軸線が一致したときに、ば
ね45のばね力により、第2連結ピン44は第1連結ピ
ン43を押圧しながらガイド孔52に嵌合し、第1連結
ピン43は切換ピストン42を押圧しながら第1ガイド
穴46に嵌合する。而して切換ピストン42が第1ガイ
ド穴46の閉塞端により移動を規制された状態で第1連
結ピン43は第1駆動ロッカアーム21および自由ロッ
カアーム22を連結し、第2連結ピン44は自由ロッカ
アーム22および第2駆動ロッカアーム23を連結する
ことになる。これにより、第1駆動ロッカアーム21、
自由ロッカアーム22および第2駆動ロッカアーム23
が連結状態となり、第2吸気側カム28によって揺動駆
動される自由ロッカアーム22とともに第1および第2
駆動ロッカアーム21,23が揺動し、両吸気弁VI1
I2はともに第2吸気側カム28の形状に応じたタイミ
ングおよびリフト量で開閉作動せしめられる。また両排
気側ロッカアーム24,25は、低負荷時と同様に排気
側カム30,30の形状に応じたタイミングおよびリフ
ト量で両排気弁VE1,VE2を開閉作動せしめる。
【0025】すなわち、連結切換機構41は、第1駆動
ロッカアーム21、自由ロッカアーム22および第2駆
動ロッカアーム23を油圧解放に応じて連結して両吸気
弁V I1,VI2を開閉作動せしめる連結状態と、第1駆動
ロッカアーム21、自由ロッカアーム22および第2駆
動ロッカアーム23の連結状態を油圧作用に応じて解除
して一方の吸気弁VI1を開閉作動せしめるが他方の吸気
弁VI2を実質的に休止させる連結解除状態とを切換可能
に構成される。
【0026】再び図1において、吸気開口端8には、吸
気通路56を形成する吸気管57が接続されており、該
吸気通路56の途中にはスロットル弁58が介設され
る。また吸気管57におけるシリンダヘッド2側の端部
には、吸気開口端8から両吸気弁口61 ,62 に向けて
燃料を噴射する燃料噴射弁59が取付けられる。
【0027】動弁装置18の作動状態を切換えるための
前記連結切換用電磁制御弁50の作動は、コンピュータ
から成る制御手段60により制御されるものであり、該
制御手段60には、機関負荷を代表する指標としての吸
気圧力PB を検出する吸気圧力センサSP 、機関回転数
E を検出する回転数センサSN で検出される機関回転
数NE 、ならびに機関温度TW を検出する機関温度セン
サST がそれぞれ接続される。
【0028】而して、連結切換用電磁制御弁50の作動
すなわち動弁装置18の切換作動を制御するために、制
御手段60で設定されている制御手順について図5を参
照しながら説明すると、第1ステップS1および第2ス
テップS2で、吸気圧力PB、機関回転数NE および機
関温度TW を読み込んだ後の第3ステップS3では、機
関温度TW が暖機完了温度TWref(たとえば60度C)
以上であるか否かが判断され、TWref≦TW であったと
きには第4ステップS4に進む。
【0029】第4ステップS4では、図6(a)で示す
マップによる検索が実行される。すなわち機関回転数N
E および吸気圧力PB に基づいて、両吸気弁VI1,VI2
をともに開閉作動せしめるための二弁作動領域と、一方
の吸気弁VI1を開閉作動せしめるが他方の吸気弁VI2
実質的に休止せしめる一弁作動領域とが予め設定されて
おり、検出された機関回転数NE および吸気圧力PB
よる図6(a)のマップに基づく検索が実行される。
【0030】次の第5ステップS5で一弁作動領域に在
ると判断されたときには、第6ステップS6において、
動弁装置18における連結切換機構41の油圧室47に
油圧を作用させて、第1駆動ロッカアーム21、自由ロ
ッカアーム22および第2駆動ロッカアーム23を連結
解除状態とし、一方の吸気弁VI1を開閉作動せしめるが
他方の吸気弁VI2を実質的に休止させるようにする。ま
た第5ステップS5で二弁作動領域であると判断された
ときには、第7ステップS7において、前記連結切換機
構41の油圧室47から油圧を解放させて、第1駆動ロ
ッカアーム21、自由ロッカアーム22および第2駆動
ロッカアーム23を連結状態とし、両吸気弁VI1,VI2
をともに開閉作動せしめるようにする。
【0031】第3ステップS3で、機関温度TW が暖機
完了温度TWref未満(TW <TWref)であると判断され
たときには、第3ステップS3から第8ステップS8に
進む。この第8ステップS8では、図6(b)で示すマ
ップによる検索が実行される。すなわち機関回転数NE
および吸気圧力PB に基づいて、両吸気弁VI1,VI2
ともに開閉作動せしめるための二弁作動領域と、一方の
吸気弁VI1を開閉作動せしめるが他方の吸気弁VI2を実
質的に休止せしめる一弁作動領域とが予め設定される
が、この図6(b)で示すマップにおける二弁作動領域
は、鎖線で示す図6(a)のマップに比べて、高負荷側
において機関回転数NE および吸気圧力P B のいずれも
が低くなる側に拡大されて設定されている。
【0032】第9ステップS9で、図6(b)のマップ
検索により一弁作動領域に在ると判断されたときには、
第10ステップS10に進み、動弁装置18における連
結切換機構41の油圧室47に油圧を作用させて、第1
駆動ロッカアーム21、自由ロッカアーム22および第
2駆動ロッカアーム23を連結解除状態とし、一方の吸
気弁VI1を開閉作動せしめるが他方の吸気弁VI2を実質
的に休止させるようにする。また第9ステップS9で二
弁作動領域であると判断されたときには、第7ステップ
S7に進み、前記連結切換機構41の油圧室47から油
圧を解放させて、第1駆動ロッカアーム21、自由ロッ
カアーム22および第2駆動ロッカアーム23を連結状
態とし、両吸気弁VI1,VI2をともに開閉作動せしめる
ようにする。
【0033】次にこの実施例の作用について説明する
と、制御手段60は、機関負荷を代表する吸気圧力PB
および機関回転数NE に基づいて二弁作動領域にあると
判断したときには両吸気弁VI1,VI2をともに開閉作動
せしめ、一弁作動領域では一方の吸気弁VI1を開閉作動
せしめるとともに他方の吸気弁VI2を実質的に休止させ
るように動弁装置18の作動を制御するが、前記他方の
吸気弁VI2を実質的に休止させることにより燃焼室5内
でスワール流を生じさせて希薄燃焼を行なうようにした
ときに、暖機が完了する前の機関温度TW が低温である
状態で特に機関負荷が高い場合には、層状給気に起因し
てスモークが発生する。しかるに、機関温度TW が暖機
完了温度TWref未満の状態での二弁作動領域は、図6
(b)で示したように、図6(a)で示す暖機完了温度
以上の状態に比べて、高負荷側において機関回転数NE
および吸気圧力PB のいずれもが低くなる側に拡大され
るものである。したがって暖機完了温度以上の状態では
吸気弁VI2を実質休止させる一弁作動を実行する高負荷
時において、暖機完了温度未満の状態では、両吸気弁V
I1,VI2をともに開閉作動させることにより燃焼室5内
では均質混合気が形成されることになり、スモークの発
生が極力防止され、それにより機関耐久性の向上に寄与
することができる。
【0034】しかも連結切換機構41は、油圧解放に応
じて両吸気弁VI1,VI2を開閉作動せしめ、油圧作用に
応じて一方の吸気弁VI1を開閉作動せしめるが他方の吸
気弁VI2を実質的に休止させるようにするものであり、
切換応答性の上で問題が生じる極低油温時でも、両吸気
弁VI1,VI2をともに開閉作動せしめて高出力を得るこ
とが可能となる。
【0035】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0036】たとえば、二弁作動領域および一弁作動領
域は、機関回転数および機関負荷の少なくとも一方に基
づいて設定されるものであればよい。また上記実施例で
は、吸気弁VI2を完全には休止させず、一方の吸気弁V
I1が開弁するときには開弁方向にわずかに作動させるよ
うにしたが、前記吸気弁VI2を完全に休止させるように
したものに関しても本発明を適用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明に従う
内燃機関は、機関回転数および機関負荷の少なくとも一
方に基づいて設定される二弁作動領域では両吸気弁をと
もに開閉作動せしめるが前記二弁作動領域以外の一弁作
動領域では一方の吸気弁を開閉作動せしめるとともに他
方の吸気弁を実質的に休止させるようにして動弁装置の
作動を制御する制御手段を備え、機関温度が暖機完了温
度未満の状態での前記二弁作動領域は、暖機完了温度以
上の状態に比べて前記機関回転数および機関負荷の少な
くとも一方が低くなる側に拡大されて設定されるので、
暖機完了温度以上のときには一弁を休止させる状態であ
っても、暖機完了温度未満では一対の吸気弁をともに開
閉作動させるようにして均質混合気を得ることによりス
モークの発生を極力防止し、機関耐久性の向上に寄与す
ることができる。
【0038】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、動弁装置は、両吸気
弁にそれぞれ個別に連動、連結される駆動ロッカアーム
を含む複数のロッカアームと、油圧解放に応じてそれら
のロッカアームを連結して両吸気弁を開閉作動せしめる
連結状態ならびに油圧作用に応じて前記ロッカアームの
連結状態を解除して一方の吸気弁を開閉作動せしめるが
他方の吸気弁を実質的に休止させる連結解除状態を切換
可能な連結切換機構とを備えるものであり、切換応答性
の上で問題が生じる極低油温時でも、両吸気弁をともに
開閉作動せしめて高出力を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体構成図である。
【図2】動弁装置を示す拡大縦断面図である。
【図3】図2の3−3線矢視図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】動弁装置の制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図6】弁作動領域マップを示す図である。
【符号の説明】
18・・・動弁装置 21,22,23・・・ロッカアーム 41・・・連結切換機構 60・・・制御手段 VI1,VI2・・・吸気弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の吸気弁(VI1,VI2)をともに開
    閉作動せしめる状態と、両吸気弁(VI1,VI2)の一方
    (VI1)を開閉作動せしめるが他方(VI2)を実質的に
    休止させる状態とを切換可能な動弁装置(18)を備え
    る内燃機関において、機関回転数および機関負荷の少な
    くとも一方に基づいて設定される二弁作動領域では両吸
    気弁(VI1,VI2)をともに開閉作動せしめるが前記二
    弁作動領域以外の一弁作動領域では一方の吸気弁
    (VI1)を開閉作動せしめるとともに他方の吸気弁(V
    I2)を実質的に休止させるようにして動弁装置(18)
    の作動を制御する制御手段(60)を備え、機関温度が
    暖機完了温度未満の状態での前記二弁作動領域は、暖機
    完了温度以上の状態に比べて前記機関回転数および機関
    負荷の少なくとも一方が低くなる側に拡大されて設定さ
    れることを特徴とする内燃機関。
  2. 【請求項2】 前記動弁装置(18)は、両吸気弁(V
    I1,VI2)にそれぞれ個別に連動、連結されるロッカア
    ーム(21,23)を含む複数のロッカアーム(21,
    22,23)と、油圧解放に応じてそれらのロッカアー
    ム(21,22,23)を連結して両吸気弁(VI1,V
    I2)を開閉作動せしめる連結状態ならびに油圧作用に応
    じて前記ロッカアーム(21,22,23)の連結状態
    を解除して一方の吸気弁(VI1)を開閉作動せしめるが
    他方の吸気弁(VI2)を実質的に休止させる連結解除状
    態を切換可能な連結切換機構(41)とを備えることを
    特徴とする請求項1記載の内燃機関。
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