JPH0797314A - 生物学的活性物質及び微粒子からなる組成物 - Google Patents

生物学的活性物質及び微粒子からなる組成物

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JPH0797314A
JPH0797314A JP6110886A JP11088694A JPH0797314A JP H0797314 A JPH0797314 A JP H0797314A JP 6110886 A JP6110886 A JP 6110886A JP 11088694 A JP11088694 A JP 11088694A JP H0797314 A JPH0797314 A JP H0797314A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生物学的活性物質を孵化前に鳥類の卵に投与
するための方法に関する。 【構成】 外膜及び内膜によって規定される気室である
卵の一端を除いて膜間に液が存在するこれらの外膜及び
内膜を有する卵への注射に使用するのに適している微粒
子であって、両膜間の液を介して気室の反対側の卵末端
に移動するサイズ及び密度を有している微粒子、に担持
された生物学的活性物質を投与することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は生物学的活性物質を鳥類に投与す
るための方法論に関し、特に孵化前の卵に活性物質を投
与することに関する。本発明はまた、この方法及び動物
に材料を供給するための他の方法を行うのに有用な微粒
子組成物、並びにこのような組成物を製造する方法に関
する。
【0002】卵に注射することの魅力は従来から認識さ
れている。卵への注射の当初の目的は、ワクチンのため
の成長培地として卵を使用し、種々のワクチンを調製す
ることであった。その際には卵から採取されたワクチン
は要望通りに使用された。卵注射は毒性試験にも使用さ
れている。より最近では、結局は卵から孵化するトリに
対し、有益な又は治療学的に何らかの影響を与えるとい
う卵注射の目的がある。生きているトリではなく卵に注
射することの1つの利点は、注射の容易性に関係する。
卵は新生児のトリ又はそれよりも成長したトリに比べ、
固定し取り扱うことが効率的に行える。さらに、卵注射
には機械的な利便性に加え、生きているトリではなく胚
に接種でき、あるいは処置できるという特定の利点をも
明らかに有している。これらの利点は家禽産業におい
て、例えばニワトリ及び七面鳥にとって特に重要になっ
てきている。
【0003】上記の目的及び他の目的をもって卵に注射
する魅力のために、幾つかの基本的な手法が試みられ
た。これらを一般に例示すれば、一種の加圧系を使用す
ることにより卵の殻を通して液を送るか、又は卵の殻に
開口を物理的に形成させ、次いで所望の液を添加するか
のいずれかがある。ある種の型の針の並びを使用する注
射は、このような目的で卵を物理的に開口させるための
基本的な手法の1つである。
【0004】従来、所望の液は卵の気室(air cell)に、
又は卵黄嚢もしくは羊水に直接投与されていた。気室に
供給された液は卵の内膜を単に透過して近くの血管内に
移行する。この手法は、滅菌操作や滅菌器具が必要とな
るであろう装置を内膜に透過させる必要がないという利
点を有している。羊水への供給は、注射装置、通常は針
であるが、これが生存胚を傷付け、又は破壊してしまう
かもしれないという危険性をも招く。
【0005】発育している胚に活性物質を投与すること
に関連するさらなる可能性ある問題はタイミングであ
る。特定の物質は発育の個々の段階で供給するのが最適
である。しかし、胚は別個の速度で発育する場合があ
る。つまり、1つの卵のための投与は発育の17日目に
行うのが好ましい場合があるが、他の卵におけるタイミ
ングは16日目又は18日目が好ましいという場合があ
る。しかし、大量の数の卵を処置したい場合には、卵を
個々にモニターするのは実際的でない。また、活性物質
の中には長期の投与が望ましいものがあり、その際には
反復投与の日付を記録する必要がある。
【0006】従って、先に提示した種々の組織に指向し
て卵に生物学的活性物質を投与するための方法が求めら
れている。例えば、このような方法があれば、都合良い
ことに単純であり、滅菌操作を行う必要がないであろ
う。さらに、この手法は好ましいことに、胚の種々の発
育速度に絡む問題が回避されており、その物質を反復投
与する必要がない。本発明はこのような要求を満足して
おり、従来の方法では達成できなかった利点を提供する
ものである。
【0007】上述のように、本発明は、上記の方法及び
材料を動物に供給するための他の方法を実施するうえで
有用である微粒子組成物をも目的とする。微粒子は1ミ
クロンから2000ミクロンまでのサイズ以上のサイズ
範囲の球形ポリマー粒子である。微粒子には、生物学的
活性物質が空洞内に均一に隔離されているマイクロカプ
セル、及び生物学的活性物質が微粒子全体に拡散されて
いる微小球が包含される。微粒子を調製するには、例え
ば溶媒留去、有機相分離、界面重合、エマルジョン重
合、及び噴霧乾燥などの多くの方法が使用できる。しか
し、ペプチド微粒子を調製するにはほんの2、3の方法
しか適用できない。多くのペプチドの物理化学的性質は
その微粒子生成を困難にしており、また微粒子に封入す
る際に不活性化を招く可能性がある。
【0008】多くのポリマー、例えば多糖類、ポリエス
テル類及び非生体分解性合成ポリマーが微粒子のための
マトリックスとして使用されている。ペプチド類の微小
カプセル封入(microencapsulation)のための殆どの方法
ではポリエステル類、特にポリ(D,L−ラクチド−c
o−グリコリド)を使用している。ポリエステル類は生
体分解性又は生体腐食性であり、容易に入手でき、容易
に加工され、また非毒性であるので、この目的にとって
望ましい。
【0009】乳酸及びグリコール酸の微小球は、多くの
ペプチドの取り扱いに適合している(若干の制限はある
ものの)溶媒留去法によって簡便に入手することができ
る。しかし、ペプチドを粒子形成させるうえで主要な障
害はペプチド分子の水溶性が高いことである。微小カプ
セル封入の典型的な方法はポリマー又は、エマルジョン
の親油性の相に対するそのペプチド化合物の親和性を基
礎にしている。その結果、ペプチドについての薬物のロ
ーディング(積載)は通常、従来使用されている溶媒留
去法の10%以下でしかない。
【0010】これらの問題を克服するためになされた従
来の努力には、二重エマルジョン手法の使用及び、シリ
コンオイルの添加によって誘発される相分離方法の使用
がこれまでは包含されていた。しかし、所望の速度で経
時的に放出する安定かつ活性な、ペプチドを封入する生
体分解性微粒子を調製するための方法は依然として要求
されている。
【0011】本発明の1つの態様を簡単に説明すれば、
生物学的活性物質を卵に投与する方法であって、該物質
を含有する粒子担体を卵の気室に供給することを特徴と
する方法に関する。この粒子担体は内膜及び外膜(これ
らは球状端で気室を形成する)間を、気室から離れた位
置まで移動する。都合良いことに、生物学的活性物質は
経時的にこの担体から放出される。さらに、粒子担体は
孵化前にトリに取り込まれるので、若トリへのこの生物
学的活性物質の投与を続行して行うことができる。
【0012】生物学的活性物質を卵に投与し、発育して
いる若トリにもさらに投与するための方法を提供するの
が本発明の1つの目的である。本発明のさらなる目的
は、容易に実施でき、滅菌手法を施す必要がなく、卵内
にある発育している胚に損傷を負わす危険が最小限に抑
えられている、生物学的活性物質を投与するための方法
を提供することである。また、本発明の別の目的は、発
育している胚に長期にわたって、そしてそれによって招
来される若トリに生物学的活性物質を供給することので
きる方法を提供することである。
【0013】本発明のさらなる目的及び利点は以下に記
載する本発明の好ましい態様の説明から明らかであろ
う。
【0014】図1及び図2はGHRHを積載(ローディ
ング)する微小球からのGHRHの放出速度を表すイン
ビトロ試験のグラフである。本発明の原理の理解を助け
るため、ここに好ましい態様を引用し、特定の用語を使
用してそれを説明する。しかし、それによって本発明の
範囲の限定を意図するものでなく、当業者が普通に想起
できる本発明の原理の改変、修飾及びさらには適用も包
含されると解釈されるべきである。
【0015】本発明は生物学的活性物質を投与するため
の有益な方法を提供するものである。発育している胚及
びそれから招来される若トリに供給する形態にある1つ
又はそれ以上の生物学的活性物質を含有する粒子担体が
提供される。鳥類の卵には2つの主要な殻膜がある。卵
白の薄い層のみがこれらの内膜及び外膜を分離してお
り、これらの膜は分離して気室を形成している広い末端
を除いて隣接している。本発明の方法は一般に、粒子担
体を卵の気室に設置することを包含する。意外にも、粒
子担体は内膜及び外膜間を移動し、気室から卵の反対の
末端にまで移動することが見いだされた。
【0016】特定の担体及び生物学的活性物質を選択
し、経時的に該物質が長期間放出されるようにする。胚
は発育して若トリとなるので、具体的な担体はそのトリ
において具現化される。従って、担体は卵に生物学的活
性物質を供給するため、及び卵からトリが孵化した後で
はそのトリに該生物学的活性物質を供給するために利用
される。長期に放出できれば、特定の時間に生物学的活
性物質を投与しなければならないという問題が回避され
る。例えば、生物学的活性物質を供給するための目標時
間が胚の発育速度に応じて胚日(embryonic day)16−
18(E16−E18)の範囲である場合、本発明に従
えば該物質はE15日目に投与することができ、7日間
にわたる該物質の長期の放出により、確実に該物質が所
望の時間に利用可能となる。本発明は同様に、特に長期
の胎仔発育期に、とりわけ胎仔が操作に対して比較的感
受性である場合はその後期に該物質を存在させる必要の
ある場合の問題に取り組むものである。
【0017】充分に知られているように、鳥類の卵には
内膜と外膜とが含まれ、それらの間では一端に気室が形
成されている。外膜は通常、比較的堅い殻の真下にあ
り、それは発育期の胚を保護している。内膜は多くの有
害な物質、例えば胚を感染しかねない細菌を選別するの
で、これも胚を保護するための手段を提供している。本
発明の方法は卵の内膜及び外膜間の気室に特定の担体を
設置することに関する。
【0018】特定の担体を気室に投与すれば、顕著な利
便性が得られる。特定の担体を卵内のこの場所に設置す
るための方法及びそのための装置は容易に入手できる。
さらに、気室は容易に場所決めすることができるので、
注射などによる設置は信頼性を持ってかつ安全に行うこ
とができる。卵の内膜は破られないので、滅菌操作を施
す必要がない。胚を傷付ける危険性も存在しない。
【0019】卵の気室に材料を供給するための種々の手
法は知られている。方法は重要でないが、卵の破壊が最
小限に抑えられることが好ましい。気室への直接注射が
好ましい。この目的には通常、普通は約18−22ゲー
ジの針が備え付けられた皮下注射用シリンジが適してい
る。気室に注射するには、卵に針を数ミリメーター注射
することが必要となるだけである。針を挿入する前に殻
に穴を予備的にパンチし又はドリルし、針の障害を回避
し又は和らげることができる。要すれば、卵の穴はにか
わ、ろうなどの適当な物質で再度、栓をすることがで
き、あるいは開口したままで置いておてもよい。
【0020】本発明の利点は、高速自動注射系を用いて
使用するのに充分適合できる点である。このような系の
多くのものが現在入手可能であり、例えばPaulらに
発行された米国特許第5,136,979号、Lewisら
に発行された米国特許第5,056,464号、Hebran
kに発行された米国特許第4,681,063号及び第
4,903,635号、及びMillerに発行された米国特
許第4,040,388号、第4,469,047号及
び第4,593,646号に記載されている[これらは
すべて、ノースカロライナのEmbrex, Inc. に譲渡され
ている]。これらの特許の開示は引用によって本明細書
に包含される。これらの装置は比較的迅速に卵の気室に
材料を投与するためのものである。さらに、Paulらの特
許に記載されているような利用可能な装置は種々のサイ
ズ、形及び方向の卵に適応できる。イノボジェクト(I
NOVOJECT)の名称で市販されているEmbrex,In
c.自動注射系は良好な成績をもって使用されている。
【0021】本発明は広範な生物学的活性物質をトリ又
はトリの卵に供給するのに有用である。「トリ」なる用
語は、鳥類種、特に卵又は肉を商業的に得るための家禽
を包含するものである。従って、トリなる用語には具体
的には、ニワトリのめんどり、おんどり及び雄ガモ、七
面鳥、カモ、ガチョウ、ウズラ、及びキジが包含され
る。
【0022】投与する活性物質には、使用する粒子担体
に適合しそれから放出され得る、胚又は若トリに投与す
るのが望ましいと思われるものが包含される。生物学的
活性物質には神経ペプチド、ペプチド様疑似物質、抗
原、遺伝子(DNA又はRNA)、酵素、ホルモン、抗
生物質、及び他の種々の生化学的物質が包含され、これ
らは個々に単独で、又は組み合わせて使用され得る。さ
らに、試験研究が目的である場合、例えば毒性試験にお
いて化合物を試験する場合などに適したものも活性物質
に包含され得る。本発明は本質的には物理的現象とし
て、即ち特定の担体を設置し移動させるという形態で実
施されるので、選択される生物学的活性物質は重要でな
いことは理解されよう。
【0023】このような生物学的活性物質は当業者に周
知であり、多くの文献及び特許に引用されている。例え
ば、Federicksenらに対して発行された米国特許第5,
106,617号には、孵卵後約18日目に卵内にて(i
n ovo)投与する場合、インターロイキン−2を含有する
T細胞成長因子を投与することの利用が記載されている
[これを引用によって本明細書に包含させる]。Federi
cksenはさらに、生ワクチン、例えば七面鳥ヘルペスウ
イルスワクチン及びバーザル病(Bursal Disease)ワクチ
ン、ルカート(Lukert)株、並びに非複製ワクチン、例え
ば死滅ウイルス、ペプチド、タンパク質及び抗−イディ
オタイプ抗体の両者の、ワクチンのin ovo同時投与が記
載されている。PCT出願である1991年8月22日
公開のWO91/12016には、生理学的に活性なペ
プチドの投与が報告されている。下垂体ペプチドを例示
すれば、成長ホルモン、チロトロピン、α−メラニン形
成細胞刺激ホルモン、プロラクチン、黄体形成ホルモ
ン、アデノコルチコトロピン、及びβ−エンドルフィン
などが挙げられる。視床下部放出ホルモンを例示すれ
ば、チロトロピン放出ホルモン(TRH)、ゴナドトロ
ピン放出ホルモン、ソマトスタチン、コルチコトロピン
放出ホルモン、及び成長ホルモン放出ホルモンなどがあ
る。胃腸ペプチドとしては、血管作用性腸管ポリペプチ
ド、コレシストキニン、ガストリン、サブスタンスP、
ニュウロテンシン、グルカゴン、ボムベシン(bombesi
n)、セクレチン及びモチリン(motilin)などが例示され
る。
【0024】他の種々の物質が知られており、永続的に
より多くのものが同定されている。Wieglandに対して発
行された米国特許第4,917,045号には、生理学
的に許容し得る有機シリコン化合物又はケイ酸を骨組織
の成長刺激に使用することが記載されている。免疫系の
刺激は、ジニトロフェニル化キーホール・リムペット(k
eyhole limpet)ヘモシアニン(DNP−KLM)又はデキ
ストラン(DNP−D)のin ovo注射によって行うこと
ができる。「種々の分子形態の同一ハプテンによるin o
vo感作後における雛の遅延型過敏症の誘発(Elicitation
of delayed type hypersensitivity in chicks after
in ovo sensitization with differentmolecular forms
of the same hapten)」, O.Moriya;Y.Ichikawa, Micr
obiol.Immunol.;27(9) pp.779-785(1983)。NaHCO3
によって緩衝化した等張塩中、ヒツジ成長ホルモン(o
GH)をE11日のニワトリにin ovo投与すると、体
重、筋肉成長及び飼料効率が増大することが示された。
「ニワトリの発育及び脂肪組織の発達を改変するin ovo
成長ホルモン(In Ovo Growth Hormone Alters Growth
and Adipose Tissue Development of Chickens,)」 P.
S.Hargis, S.L.Pardue,A.M.Lee 及びG.W.Sandel, Growt
h, Development & Aging, 1989, 53, pp.93-99。
【0025】in ovoに存在させるのが望ましい物質を開
示している他の多くの報告が文献として存在する。例え
ば、”雛の胚の発育における解剖学的及び胎生学的変化
に対するダイアジノンの作用(Effects of Diazinon on
the Anatomical and Embryological changes in the De
veloping Chick Embryo,)”J.H.Cho, C.E.Lee.,Res.Re
p.Rural Dev.Adm.(Suweon),32(3 Vet.)1990,pp.35-47
(E3日目におけるダイアジノン);”ニワトリ胚のin
ovoにおける発育阻害物質としてのビリルビン及びヘム
(Bilirubin and Heme as Growth Inhibitors of Chicke
n Embryos In Ovo,)”R.Vassilopoulou-Sellin, P.Fost
er, C.O.Oyedeji, Pediatr.Res.,27(6)1990,pp.617-621
(ビリルビン及びヘム);”Inovojectを用いるin ovo
マレーク予防接種のボイラー安全性試験(Boiler Safety
Studies of Marek's VaccinationIn Ovo Using the In
ovoject.)”C.M.Hoyle, R.P.Gildersleeve, Poult.Sc
i., 69(補1)1990,65頁(マレーク病ワクチン);”卵孵
卵期における1つ又は幾つかのチロトロピン放出ホルモ
ンTRH注射後の雄性及び雌性ブロイラーの出生後発育
(Post-Natal Development of Male and Female Broiler
s After One or SeveralThyrotropin Releasing Hormon
e TRH Injections During Egg Incubation,)”J.C.Blu
m,M.R.Salichon, J.P.Vigneron, Arch.Gefluegelkd, 53
(6), 1989, pp.265-268(チロトロピン放出ホルモ
ン);”ビオチン卵注射による七面鳥の卵の孵化率の増
大(Increased Hatchability of Turkey Eggs by Biotin
Egg Injection,)”E.J.Robel, V.L.Christensen, Poul
t.Sci., 65(補1)1986,p.112(ビオチン)などがある。こ
れらの文献はすべて、引用によって本明細書に包含され
る。
【0026】生物学的活性物質は、適当な生体適合性
(生理学的に許容し得る)粒子担体に含有させる。担体
は種々の粒子物質のいずれであってもよく、本明細書で
は一般には「微小粒子」と呼び、例えば微小球、脂質小
胞、又はそれらの修飾型が包含される。微小球は通常、
シリカ、ガラス、種々の生体分解性の高分子ポリマー
(例えば、ポリラクチド及びポリグリコリドポリマー及
びそのコポリマー(共重合体)、ポリヒドロキシ酪酸、
セルロシクス、デンプン、炭水化物ガムなど)、又はタ
ンパク質(例えば、ゼラチン、アルブミン)から作成さ
れる。液体小胞(例えば、リポソーム)は卵に注射する
ための理想的な供給ビヒクルであるが、その理由は、液
体小胞は所望の適用及び生物学的活性物質に対応して作
成することができ、即ち種々の電荷(陰性、陽性、中
性)を加えて作成でき;リン脂質の正しい選択によって
卵膜に対して融合原性(fusagenic)にすることができ;
水溶性及び水不溶性化合物の両者を担持することがで
き;そして天然又は天然に存在する賦形剤を使用するこ
とができるからである。リポソームはリン脂質又は非リ
ン脂質のいずれであってもよい。好ましい非リン脂質リ
ポソームビヒクルは、マイクロ・ベシクラー・システム
ズ インコーポレイテッド(Micro Vesicular System,In
c)から製造され、「ノバゾーム(Novasome)小胞」と呼ば
れる数ラメラのリポソームであり、これは酸化に伴う問
題が最小限に抑えられている利点を有する。
【0027】生物学的活性物質は既知の手法によって微
粒子に提供され、例えば形成期に粒子に取り込ませ、微
粒子への吸着時に取り込ませ、又は微粒子上への被覆の
際に取り込ませる。これらの態様による生物学的活性物
質の取り込みにより、活性物質は微粒子から経時的に供
給される態様で提供される。従って、特定の担体、及び
生物学的活性物質の取り込み方法を選択することによ
り、胚の発育期及び/又は孵化後の若トリの成育期に起
こり得る、所望の時間及び速度での活性物質の供給を行
うことができる。
【0028】粒子は膜間の液と少なくとも同じ密度であ
るのが好ましい。高い密度では、粒子が卵の底端に移動
する速度に単純に影響する。膜間の液よりも低い密度の
粒子であれば、卵の逆転により液を介して上昇する原因
となり得るが、これは粒子密度を正しく選択したなら不
要である付加的な工程を要するので好ましくない。さら
には、気室の空間はガス交換を可能にしているので、こ
のことは胚を窒息死させるかもしれない。
【0029】担体を含有する粒子材料のサイズは選択す
る材料及び他の因子によって変動する。微粒子のサイズ
は、微粒子が卵の内膜及び外膜間を移動できる大きさと
する。その結果、微粒子は気室によって空間にされた位
置に気室から移動し、粒子は孵化の際にトリに取り込ま
れる。微粒子は卵の内膜と外膜との間を自由に移動する
大きさであることが好ましい。例えば、微粒子の大きさ
は内膜と外膜の隣接部分間の典型的な距離よりも大きく
するべきでなく、好ましくはその距離の半分よりも大き
くないサイズである。典型的なサイズは約5−約500
ミクロンである。好ましい微粒子サイズは約125−約
250ミクロンである。好ましいサイズは微粒子の型及
び種々の鳥類種における卵の内膜及び外膜間の距離によ
って変動することは理解されよう。
【0030】生物学的に有効な量の活性物質を気室に導
入する。使用する活性物質の量は使用する活性物質及び
望む効果によって左右されることは理解されよう。因子
には量、所望の放出速度、濃度及び目的とする投与時
間、並びに当業者に周知の他の考慮事項などがある。同
様に、個々の担体の量は微粒子のサイズ、その微粒子に
よって含有される活性物質の量及び濃度、微粒子からの
活性物質の放出速度、及び他の通常の因子に応じて選択
される。
【0031】さらに、生物学的活性物質を有する個々の
担体を卵に供給する時点を選択し、所望の結果を得る。
ここでも、タイミングは既知の因子、例えば投与する活
性物質、胚の発育段階、望む効果に左右される。これら
の因子は当業者に周知であり、種々の生物学的活性物質
を投与するための好ましい日は文献に記載されており、
又は特別な実験をすることなく決定することができる。
孵卵操作の16日目など、特に好ましい日を望む場合
は、粒子担体をその日付けの1日又は2日前に通常は提
供する。これにより、生物学的活性物質が所望の日付け
で利用可能となり、さらに微粒子の放出速度及び、ピー
ク濃度に達成する時間を変化させることができる。
【0032】粒子担体は最初に設置された気室から離れ
た位置にまで内膜及び外膜間で移動する。卵は少なくと
も気室に担体を供給した後に一定の時間だけ逆位に置
き、気室が上部となるようにするのが好ましい。この逆
位方向にするタイミングは微粒子を注射した直後であ
り、微粒子が気室の反対側の卵の底に移動するのを促進
するに充分な時間続ける。このような時間は持続的なの
が好ましいが、必ずしも必要でない。便宜上、投与する
タイミングは他の考慮事項に基づいて卵を正常に操作す
ることに調和させればよい。例えば、卵は一定の日数だ
け、通常ニワトリの場合は約17日間インキュベーター
(保育器)中に維持させるのが普通であり、その間は卵
を定期的に動かす。次いで、その卵を孵卵器(hatcher)
に移すのが多く、その間は感知できる程度には卵を動か
さない。保育器から孵卵器への移動は個々の担体及び含
有された生物学的活性物質を卵に投与するのに便利なタ
イミングであることが多いことは理解されよう。しか
し、この投与時間は必須でなく、便宜という観点から選
択されるものであり、このタイミングの前後いずれの他
の投与時点でも許容することができる。
【0033】大多数の化合物について好ましい投与日が
確定されている。胚又はその後の発育しているトリにて
生理学的活性物質が所望の生理学的応答を示すことがで
きるように、投与日を選択する。例えば、七面鳥の受精
卵の孵卵率はインキュベーションの約E25日目に外因
性ピリドキシン(ビタミンB6)の有効量を投与するこ
とで増大するという報告がある。生理学的に活性なペプ
チド、例えば下垂体ペプチド、視床下部放出ホルモン、
及び消化性ペプチド、特に内分泌応答を誘発するもの
は、in ovoインキュベートの最後の四半期にニワトリに
投与すれば有益であると報告されている。種々の活性物
質についての望ましい投与日は当業者が選択することが
できる。選択する種々の活性物質についての好ましい投
与日は決定できる。
【0034】本発明の説明のため、以下に実施例を記載
する。しかし、これらは本発明の限定を意図するもので
ない。
【0035】本発明の実施方法を説明するために、乳酸
及びグリコール酸のランダム共重合体であるDL−ラク
チド−co−グリコリド(PLA/PGA)を使用して
微粒子を調製し、試験した。使用するPLA/PGAポ
リマーの1つはPLA:PGAが85:15の比率を有
し、内部粘度0.58dL/gであり、分子量約90,
900ダルトンである。このポリマーはバーミンガム・
ポリマーズ,インコーポレイテッド(BPI)[Birmingha
m Polymers, Incorporated]から入手され、乳酸及びグ
リコール酸のそれぞれの環状ダイマーのイオン性の開環
付加重合によって製造される。水に暴露すると、この脂
肪族ポリエステルはエステル結合の加水分解によって分
解し、生体適合性の産物である乳酸及びグリコール酸を
与える。85:15コポリマーの生体分解時間は表面
積、多孔度及び分子量に応じて変化するが、約5カ月で
あると報告されている。他の混合比のPLA/PGAは
2カ月から24カ月の範囲の分解時間を有している。あ
るいは、分解時間が2カ月と報告されている50:50
PLA/PGAポリマーも使用した。
【0036】実施例1 赤/緑染色ブランクPLA/PGA微粒子の製造 ニワトリ卵にて評価するためにブランクPLA/PGA
微粒子を調製した。微粒子の最初の組みはアメリカン・
シアナミド・カンパニー・カルコ・オイル・レッド(Ame
rican Cyanamid Company Calco Oil Red)N−1700
色素によって染色し、第2の組みの微粒子は、これもAm
erican Cyanamid Companyから入手されるカルコ・ビク
トリア・グリーン・ベース色素(Calco Victoria Green
Base Dye)によって染色した。各微粒子の調製操作は実
質的に同じであった。30℃のクロロホルム中のインヘ
レント粘度が0.58dL/gであるPLA/PGA
(85/15)[Mw=90,900ダルトン、MN=5
0,100ダルトン](BPI)3gをジクロロメタン
約40ml に溶解した。このポリマー溶液に少量の色素
を加えたが、それぞれの色素は油溶性であった。0.2
5%w/vエアー・プロダクツ(Air Products)V−20
5ポリ(ビニル・アルコール)を含有する脱イオン水2
50ml 中にてその有機層を撹拌下にエマルジョン化
(乳化)した。撹拌を室温及び常圧下に16時間続行
し、ジクロロメタンを完全に消失させた。減圧濾過によ
り微粒子を回収した。微粒子を減圧乾燥し、乾燥ふるい
によりサイズ分けした。
【0037】実施例2 黄染色したブランクPLA/PGA微粒子の製造 50/50PLA/PGA(BPI)を使用し、ダルベ
ッコ(Dulbecco's)リン酸緩衝化食塩水溶液からの溶媒留
去の微粒子調製法により、黄染色したブランク微粒子を
製造した。ダルベッコリン酸緩衝化食塩水(PBS)溶液
250ml にエアー・プロダクツV−205ポリ(ビニ
ル・アルコール)(PVA)0.625gを加え、PB
S中、0.25%のPVA溶液を調製した。PVAを室
温のPBSに加え、撹拌下に55℃に加熱して溶解を促
進させた。この溶液は使用する前に室温にまで冷却し
た。
【0038】HFIP中、30℃におけるインヘレント
粘度が0.42dL/gであるPLA/PGA(50/
50)[Mw=29,000ダルトン、MN=20,00
0ダルトン](BPI)2.00gを塩化メチレン約4
0ml に溶解した。このポリマー溶液に、微量(0.1
g以下)のFLUOROL YELLOW088,BA
SF#205671を加え、ポリマー溶液を蛍光黄色に
染めた。このポリマー溶液の全量を、300RPMで撹
拌しているPVA溶液の渦に加えた。撹拌を一晩続行
し、塩化メチレンを完全に留去させた。得られた黄色の
微粒子を減圧濾過により回収した。その微粒子をダルベ
ッコPBSで数回洗浄し、次いでそれを乾燥装置内の乾
燥皿上に置き、減圧乾燥した。
【0039】乾燥した微粒子1.98gを回収し、それ
を以下のメッシュカット(米国標準)でふるい分けし
た: >60メッシュ(>250ミクロン)−微量(廃棄) 60−120メッシュ(250ミクロン−125ミクロ
ン)−0.34g <120メッシュ(<125ミクロン)−1.64g
【0040】実施例3 染色した微粒子を使用し、in ovo注射後、インキュベー
ションの後期、及び孵化後における該粒子の局在性を視
覚化した。0.15M ショ糖100ml 中、実施例1に
より製造した60−120メッシュの赤色微粒子5mg
をE14日の胚含有卵の気室に注射した。3−5つの卵
をインキュベーションの期間中、毎日開口させた。さら
に、3−5匹の雛に対して孵化日に剖検を行い、さらに
次の生存3日間の毎日で剖検を行った。注射の24時間
後にて殆どの微粒子は2つの膜間を移動して気室とは反
対側の卵の尖端又は尾部(底)の位置に達していた。こ
の微粒子は卵白液中に浸されており、高度に脈管化した
2つの薄膜間に位置していた。微粒子はインキュベーシ
ョンの期間中、この位置に留どまっていた。
【0041】胚形成がインキュベーションの最終日(E
21)に近付くにつれて、着色した粒子が内膜及び卵黄
嚢と共に腹部へのインターナライズを始めたようであっ
た。球形の微粒子の顕微鏡検査により、微粒子がインキ
ュベーションの週にわたってゆっくりと分解することが
示された。さらに、その形状は微粒子が融合したかのよ
うに経時的に不規則になり、大きくなっていった。孵化
したニワトリを剖検すると、微粒子は臍の回りの腹膜に
存在していることが見いだされた。生存3日後でさえ
も、無傷の重合体が有意な量で存在していた。
【0042】無傷の生体分解性微粒子が孵化後にニワト
リにて同定されるという事実は、このようなin ovo形式
の投与が胚時期及び新生児(neonatal)時期に所望の化合
物を有効に放出できることを示唆している。実施例1に
て製造した60−120メッシュの緑染色微粒子も同様
に、気室への注射後24時間以内で2つの膜間を移動し
たが、その胚は色素の毒性のために48時間以内に死亡
した。
【0043】実施例4 以下ではソマトゲニンと呼ぶ成長ホルモン放出ホルモン
(このソマトゲニンという名称はこの化合物に関してUn
ited States Adopted Names Council (USAN)に対し提案
されているものである)を使用し、非リン脂質のリポソ
ームも調製した。本明細書にて使用しているソマトゲニ
ンとは4−メチルヒップロイル(1)ブタGHRH(2
−76)−OHであり、これは天然のブタGHRH前駆
体の同族体である。この化合物は分子量8846.89
ダルトンであり、その分子式はC379624127118
ある。ソマトゲニンの製造方法は、標題「超活性GRF
同族体(Superactive GRF Analogs)」の1991年4月
26日出願の米国特許出願番号07/692,090に
記載されている。ソマトゲニンの構造は以下の通りであ
る:
【化1】
【0044】アミノ酸組成は以下の通りである:
【表1】
【0045】次の操作に従ってリポソームを調製した。
ポリオキシエチレン セチル エーテル(0.696
g)、コレステロール・ヘミスクシネート(0.073
g)、リン酸ジセチル(0.055g)及び、0.01
M 酢酸中のソマトゲニン(10ml @約1mg/ml)を使
用し、負に帯電した脂質小胞を調製した。また、リン酸
ジセチルをセチル・トリメチルアンモニウム(0.03
6g)に置き換える以外は上記と同じ材料を使用して、
正に帯電したリポソームを調製した。
【0046】脂質材料をまずビーカー中に入れ、約80
℃に加熱した。ソマトゲニンを0.01M 酢酸10ml
中に溶解し、1mg/ml とした。30cc シリンジ及び三
方ストップコックをホットプレート上で約80℃に予め
暖めた。ソマトゲニン溶液も約80℃に暖めた。次い
で、脂質及び水性成分を別個のシリンジに充填し、三方
ストップコックに正しい角度で設置した。脂質相をスト
ップコックを介して押し出すことで水相中に注射した。
次いで、材料を2分間可能な限り迅速に注入注出させ
た。次に、得られた材料をバキュテーナー管に移した
後、2500rpmで20分間遠心した(分離が起こらな
かった)。少量の試料(約1ml)を10,000rpmで
15分間遠心したが、ここでも分離されなかった。この
材料をまとめ、以後の使用のために冷蔵庫で冷却した。
次いで、脂質小胞を卵の気室に注射し、これがPLA/
PGA微粒子と同様に、卵内の2つの膜間で移動するこ
とが見いだされた。
【0047】実施例5 ソマトゲニン/PLA/PGA(85/15)微粒子 PLA/PGA、85/15、BPIを使用し、ポリビ
ニルアルコール(PVA)を含有するダルベッコリン酸
緩衝化食塩水(PBS)からの溶媒留去の微小球製造手
法により、微小球を作成した。調製したばかりのダルベ
ッコPBS(w/o CaCl2)250ml にエアー・プ
ロダクツ・エアーボル205ポリビニルアルコール(Air
Products Airvol 205 polyvinyl alcohol)1.0gを
加え、PBS中、PVAの0.4%w/v溶液を調製し
た。室温の磁気撹拌によってPVAをPBS中で分散さ
せ、その温度を45℃に昇温し、PVAを完全に溶解さ
せた。PVAを含有するダルベッコPBS溶液は、室温
に戻してから使用する。
【0048】クロロホルム中、30℃のインヘレント粘
度が0.58dL/gであるPLA/PGA 85/1
5(BPI)[Mw=90,900ダルトン、MN=5
0,100ダルトン]1.80gを塩化メチレン約50
ml 中に溶解した。このポリマー溶液に空気粉砕(air mi
lled)したソマトゲニン0.20gを加えた。穏やかに
渦巻かせ、約1分間音波処理して、活性なソマトゲニン
を分散させて初期の粒子サイズにした。ポリマー溶液−
ソマトゲニン懸濁液を、PVAを含有する撹拌ダルベッ
コPBSの渦に加えた。撹拌速度は270−280rpm
であった。400ml 容量パイレックスビーカー及び、
3羽根プロペラを備えたプラスチック撹拌ロッドを使用
し、それを得られた水中油エマルジョンに入れ、撹拌し
た。一晩撹拌を続行し、塩化メチレンを完全に蒸発し
て、次いで微小球を形成させ、減圧濾過によりそれを回
収した。得られた微小球を乾燥機内の乾燥皿に入れ、減
圧乾燥した。乾燥微粒子1.80g+1.85g(3.
65g)を回収し、以下のメッシュカットでふるい分け
した: >60メッシュ−微量 60−120メッシュ−2.66g <120メッシュ−0.94g まとめた生成物を検定すると、理論値10%に対して
9.8%w/w(10.2,9.4,9.7)の積載率
であった。
【0049】実施例6 ソマトゲニン/PLA/PGA(85/15)微粒子 PLA/PGA、85/15、BPIを使用し、ポリビ
ニルアルコールを含有するダルベッコリン酸緩衝化食塩
水(PBS)からの溶媒留去の微粒子製造手法により、
ソマトゲニンを含有する微粒子を調製した。ダルベッコ
PBS(w/oCaCl2)250ml にエアー・プロダク
ツ・エアーボル205 ポリビニルアルコール1.02
gを加え、PBS中、PVAの0.4%w/v溶液を調
製した。PVAを室温にてPBS中で分散させ、その温
度を45℃に昇温し、溶解を容易にした。PVAを含有
するPBS溶液は室温に戻してから使用する。
【0050】クロロホルム中、30℃のインヘレント粘
度が0.58dL/gであるPLA/PGA 85/1
5(BPI)[Mw=90,900ダルトン、MN=5
0,100ダルトン]1.75gを塩化メチレン約50
ml 中に溶解した。このポリマー溶液に空気粉砕したソ
マトゲニン0.25gを加えた。穏やかに渦巻かせ、約
1分間音波処理して、活性なソマトゲニンを分散させて
初期の粒子サイズにした。ポリマー溶液−ソマトゲニン
懸濁液を、PVAを含有する撹拌ダルベッコPBSの渦
に加え、撹拌を一晩続行し、塩化メチレンを完全に蒸発
させた。得られた微粒子を減圧濾過により回収し、乾燥
機内の乾燥皿に入れ、減圧乾燥することで、乾燥微粒子
1.81gを得、それを以下のメッシュカット(米国標
準)でふるい分けした: >60メッシュ−なし 60−120メッシュ−0.96g <120メッシュ−0.08g 60−120メッシュカットを検定すると、12.9%
w/wソマトゲニンであった(理論値12.5%)。
【0051】実施例7 ソマトゲニン/PLA/PGA(85/15)微粒子 PLA/PGA、85/15、BPIを使用し、ポリビ
ニルアルコール(PVA)を含有するダルベッコ・リン
酸緩衝化食塩水(PBS)からの溶媒留去の微小球製造
手法により、ソマトゲニンを含有する微粒子を作成し
た。ダルベッコPBS(w/o CaCl2)250ml に
エアー・プロダクツ・エアーボル205ポリビニルアル
コール1.0gを加え、PBS中、PVAの0.4%w
/v溶液を調製した。室温にてPVAをPBS中で分散
させ、その温度を45℃に昇温し、溶解を補助した。こ
のPVAを含有する溶液は室温に戻してから使用する。
【0052】クロロホルム中、30℃のインヘレント粘
度が0.58dL/gであるPLA/PGA 85/1
5(BPI)[Mw=90,900ダルトン、MN=5
0,100ダルトン]1.52gを塩化メチレン約50
ml 中に溶解した。このポリマー溶液に空気粉砕したソ
マトゲニン0.50gを加え、次いで穏やかに渦巻か
せ、約1分間音波処理して、活性なソマトゲニンを分散
させて初期の粒子サイズにした。ポリマー溶液−ソマト
ゲニン懸濁液を、PVAを含有する撹拌ダルベッコPB
Sの渦に加えた。400ml 容量パイレックスビーカー
及び、3羽根撹拌子及びシャフトを使用し、それらを得
られた水中油エマルジョンに入れ、撹拌した。一晩撹拌
を続行し、塩化メチレンを完全に蒸発させる。減圧濾過
により微粒子を回収し、それを乾燥機内の乾燥皿に入
れ、減圧乾燥した。乾燥微粒子1.80gを回収し、以
下のメッシュカット(米国標準)でふるい分けした: >60メッシュ−なし 60−120メッシュ−1.30g <120メッシュ−0.17g 60−120メッシュカットを検定すると、24.9%
w/wソマトゲニン積載率であった(理論値25%)。
【0053】実施例8 ソマトゲニン/PLA/PGA(85/15)微粒子 PLA/PGA(85/15)BPIを使用し、ポリビ
ニルアルコール(PVA)を含有するダルベッコPBS
からの溶媒留去の微小球製造手法により、ソマトゲニン
を含有する微粒子を作成した。調製したばかりのダルベ
ッコ・リン酸緩衝化食塩水(PBS)(w/o CaC
l2)250ml にエアー・プロダクツV−205PVA
1.0gを加え、PBS中、PVAの0.4%w/v溶
液を調製した。室温にてPVAをPBS中に分散させ、
その温度を45℃に昇温し、溶解を補助した。この溶液
は室温に冷却してから使用する。なお、この溶液はPB
S中、0.4%w/vのPVAを含有している。
【0054】クロロホルム中、30℃のインヘレント粘
度が0.58dL/gであるPLA/PGA 85/1
5[Mw=90,900ダルトン、MN=50,100ダ
ルトン]1.5gを塩化メチレン約50ml 中に溶解し
た。このポリマー溶液にミクロン程度に粉砕(micronize
d)したソマトゲニン0.5gを加えた。(すべてのガラ
ス製品及び撹拌子/シャフトはソマトゲニンと接触させ
る前にアセトニトリル中ですすいだ) 穏やかに渦巻か
せ、約1分間音波処理して(室温)、ソマトゲニンを分
散させて初期の粒子サイズにした。ポリマー溶液/ソマ
トゲニン懸濁液を、PVAを含有する撹拌ダルベッコP
BSの渦に加えた。撹拌を一晩続行し、ジクロロメタン
溶媒を完全に蒸発させる。減圧濾過により微粒子を回収
し、それを乾燥機内の乾燥皿に入れ、減圧乾燥した。乾
燥微粒子1.84gを回収し、以下のメッシュカット
(米国標準)でふるい分けした: >60メッシュ−0.86g(廃棄) 60−120メッシュ−0.86g <120メッシュ−0.94g
【0055】上記の工程を繰り返し、乾燥微粒子1.8
7gを得、それを以下のメッシュカット(米国標準)で
ふるい分けした: >60メッシュ−微量(廃棄) 60−120メッシュ−1.10g <120メッシュ−0.71g これらの粒子を検定し、以下の結果を得た: 60−120メッシュ=15.7±2.1%積載率(ソ
マトゲニン) <120メッシュ=15.2±0.8%w/w積載率
(ソマトゲニン)
【0056】実施例9 実施例8の産物を使用し、in ovo注射試験のための試験
材料を以下のようにして調製した。次の処置(Trt)材
料は以下のようにして調製した: TrtA: 対照としての水;
【0057】TrtB: 精製水50ml 中に分散され
た、水100ml 当たりソマトゲニン60mgの濃度であ
るミクロン粉砕ソマトゲニンの分散液;
【0058】TrtC: 精製水50ml 中に分散され
た、水100ml 当たりソマトゲニン600mgの濃度で
あるミクロン粉砕ソマトゲニンの分散液;
【0059】TrtD: 2%w/vカルボキシメチルセ
ルロース・ナトリウム(NaCMC330)50ml 中に分
散された、ソマトゲニン60mg/100ml(積載時の
分散量)と等価で微粒子を含有している微粒子(ソマト
ゲニンPLA/PGA、60−120メッシュ)の懸濁
液;
【0060】TrtE: 2%w/v NaCMC330
(50ml)中に分散された、ソマトゲニン600mg/
100ml(積載時の分散量)と等価で微粒子を含有する
微粒子(ソマトゲニンPLA/PGA、60−120メ
ッシュ)の懸濁液;及び
【0061】TrtF: 2%w/v NaCMC330
(50ml)中に分散された、高用量ソマトゲニンPLA
/PGA(TrtE)とおよそ等価であるブランク微粒子
(PLA/PGA、60−120メッシュ)の分散液。
【0062】上記の材料を卵の気室に注射すると、典型
的には数時間で各粒子は卵の底に移動した。孵卵率の減
少はいずれの処置においても認められなかった。
【0063】実施例10 クロロホルム中、30℃のインヘレント粘度が0.58
dL/gである85/15ポリ(ラクチド−co−グリ
コリド)[Mw=90,900ダルトン、MN=50,1
00ダルトン](バーミンガム・ポリマーズ,インコー
ポレイテッド)1.8gを塩化メチレン約50ml 中に
溶解し、それにミクロン粉砕ソマトゲニン0.2gを加
え、10%ソマトゲニン微小球を調製した。ポリマー溶
液/ソマトゲニン懸濁液を、ポリ(ビニルアルコール)
を含有するリン酸緩衝化食塩水中でエマルジョン化し
た。この水中油エマルジョンを約16時間撹拌し、溶媒
を完全に留去した後、微小球を形成させた。減圧濾過に
より微小球を採取し、乾燥機内で減圧乾燥しサイズに応
じてふるい分ける。
【0064】実施例11 実施例10に従って調製した微粒子を使用し、ソマトゲ
ニンの取り込みの時間放出の関係を調べた。試験は、
0.1N 酢酸の流速200ml/分の灌流を用いてイン
ビトロにより行った。これらの試験の結果を図1及び図
2に示す。結果は、微粒子が、含有していた活性物質を
経時的に放出し、さらにその放出速度は活性物質の積載
パーセンテイジによって制御されることを示している。
【0065】上記のように本発明を説明し、詳細に記述
してきたが、これは単なる例示であり特徴の限定と考え
るべきでなく、これらは好ましい態様のみを示している
ものであり、本発明の範囲に属されるすべての変動及び
修飾を保護する意図のあることを理解すべきである。
【0066】本発明は別の態様として、ポリエステルマ
トリックス及び、そのマトリックスに分散されている生
物学的に活性な水溶性ポリペプチド約5−約25重量%
を含有する、生体適合性の生体分解性微粒子を含有する
組成物を提供する。本発明はさらなる別の態様として、
ポリエステルを有機溶媒に溶解し;そのポリエステル溶
液中に生物学的に活性な物質を懸濁し;該活性物質が不
溶性である水性媒質中に該懸濁液をエマルジョン化し;
そしてそのエマルジョンから溶媒を留去して微粒子を作
成することにより、生物学的に活性なペプチドを含有す
る微粒子を調製する。本発明の1つの利点は、ポリエス
テルに対して比較的高い比率のペプチドを有する微粒子
を簡便に調製できる点である。さらなる態様として、微
粒子を適当な液に懸濁し、それを生物に注射することを
特徴とする、生物学的に活性な物質を生物に投与する方
法に関する。
【0067】本発明の目的は、生物学的に活性な物質、
例えばペプチドが生体分解性の生体適合性マトリックス
に取り込まれている微粒子を提供することである。さら
なる本発明の目的は、ペプチド物質を含有する微粒子の
製造方法であって、該活性物質を25%まで積載させる
方法を提供することである。また、本発明は、インビボ
条件下にて、前もって決定できる速度で徐放的に放出さ
れるペプチド物質を含有している微粒子を提供すること
も目的としている。
【0068】本発明のさらなる目的は、ペプチド物質を
含有する微粒子の製造方法であって、そのペプチドを不
安定にすることなく、破壊することなく又は不活化する
ことのない方法を提供することである。本発明の別の目
的は、マトリックスの性質を調節することによって微粒
子の放出特性を改変することのできる微粒子及び、その
ような微粒子の製造方法を提供することである。これら
の目的及び他の目的、利点及び特徴は、本発明に関連し
て以下に説明する好ましい態様の組成物及び方法から理
解されよう。
【0069】図3−図6は、微粒子からの制御されたソ
マトゲニン放出の生物学的な成績を示すブタにおけるイ
ンビボ試験を表すグラフである。
【0070】本発明の原理の理解を助けるため、ここに
好ましい態様を引用し、特定の用語を用いてこれを説明
する。しかし、これによって本発明の範囲が限定される
ものでなく、当業者ならば普通に想起できる本発明の原
理の改変、修飾及びさらには適用も包含されると理解す
べきである。
【0071】本発明は、支持マトリックスとしてポリエ
ステル及び、含有される生物学的に活性な物質としてペ
プチドを含有する微粒子製剤を提供する。この微粒子
は、適当なかつ活性な形態でペプチドを取り込ませる溶
媒留去手法によって調製する。微粒子は生体分解性であ
り、ペプチドを制御して徐々に放出させる。薬物の放出
速度は、ペプチドの積載程度、生体分解性ポリマーの分
子量、及びある場合にはコポリマー成分の比率などの因
子を調節することによって制御される。本発明の微粒子
及び製造方法は、ペプチドが化学的に安定であり物理的
に安定であり(コンホメーション)かつ生物学的に活性
な状態を保っている製剤を提供できる点で従来のものと
明確に異なっている。本発明の方法はさらに、水溶性ポ
リペプチドを微粒子に取り込むための従来の溶媒留去手
法よりも、ポリマーに対するペプチドの比率を大きくす
ることができる。
【0072】本発明の微粒子は、含有されるペプチドを
徐放的に放出することができる。微粒子を製造する方法
を行う結果として、生物学的に活性な化合物、例えばペ
プチドなどは組み立ての際にポリマーネットワーク内に
包嚢される。次いで、このペプチドはポリマーネットワ
ークの拡散によってマトリックスの分解時に経時的に、
ある限定された程度まで放出される。
【0073】放出プロフィルは、種々のパラメーターの
適切な選択又は制御によって調節することができる。例
えば、放出特性はポリマーの組成、特にポリマーの型及
び比率;ポリマーの分子量;重量−平均分子量
(Mw);数−平均分子量(Mn)に対する重量−平均分
子量(Mw)の比率、即ちMw/Mnによって測定される
分子量範囲(即ち、多分散性);微粒子のサイズ及び形
状;及びポリマーに対するペプチドの比率、即ち積載率
(loading)によって変動する。
【0074】本発明の微粒子はポリエステル、例えばポ
リ(D,L−ラクチド)、ポリ(D,L−ラクチド−c
o−グリコリド)、ポリ(エスピロン−カプロラクト
ン)、ポリアミノ酸、ポリ(オルソエステル)、ポリ無
水物、ポリアルキルシアノアクリレートなどから製造す
ることができる。生体分解性及び/又は生体腐食性であ
り、分解して生体適合性の物質を与えるポリエステルは
いずれも利用可能である。
【0075】本発明で使用するには、ポリラクチドが特
に好ましい。本発明の微粒子を調製するためのポリマー
材料は市販されている。ポリラクチドなる用語は、ポリ
マー及び、乳酸単独のポリマー、乳酸及びグリコール酸
のコポリマー及びこのようなコポリマーの混合物の混合
物、このようなポリマー及びコポリマーの混合物(ここ
に、該乳酸はラセミ体又は光学活性体のいずれでもよ
い)を包含する、一般的な意味で使用している。PLA
/PGAなる用語は、乳酸及びグリコール酸の種々のコ
ポリマーを意味するものとして本明細書では使用してい
る。このポリマーの分子量範囲は約29,000ダルト
ンから約90,900ダルトンである。ラクチド単位と
グリコリド単位との比率は100:0から50:50で
ある。例えば、使用される1つのPLA/PGAポリマ
ーはPLA:PGAが85:15、インヘレント粘度
0.58dL/g、分子量約90,900ダルトンを有
している。この具体的なポリマーはバーミンガム・ポリ
マーズ,インコーポレイテッド(BPI)から入手さ
れ、これは、乳酸及びグリコール酸のそれぞれ環状ダイ
マーをイオン性開環付加重合することによって製造され
る。
【0076】水に暴露させると、このポリエステルはエ
ステル結合の加水分解によって分解し、生体適合性の産
物を与える。例えば、好ましいPLA/PGAポリマー
は乳酸及びグリコール酸に分解される。85:15 P
LA/PGAコポリマーは、表面積、多孔度及び分子量
に応じて生体分解時間が約5カ月であると報告されてい
る。別の混同物であるPLA/PGAは分解時間が2カ
月から24カ月である。50:50PLA/PGAポリ
マーは、これも替わって利用したが、報告されている分
解時間は2カ月である。同様に本発明にて使用される他
のポリエステルは適当な生体適合性と分解時間とを有し
ている。
【0077】本明細書に記載の方法によって調製される
微粒子は種々のペプチド物質の投与に使用するのに適し
ている。本発明の利点は、小さい生物学的に活性なポリ
ペプチドを含有する微粒子が提供される点である。一般
には、分子量10,000ダルトンまでのペプチドがポ
リペプチドと呼ばれ、10,000ダルトン以上の分子
量のペプチドはタンパク質と呼ばれる。過去における微
粒子を調製するための溶媒留去手法では、通常は低い積
載率の小さな水溶性ペプチドが製造されていたが、それ
はこのようなペプチドがこの工程では非適合性だったか
らである。通常は、10%以下の積載率であると報告さ
れている。低い微粒子積載率では用量を正確にすること
ができない。しかし、このような制限があるにもかかわ
らず、溶媒留去手法はその容易性及び信頼性のために好
ましいものである。本発明の方法は、生物学的活性物質
が不溶性である水性媒質を使用するものであり、この工
程により、積載率が25%までの微粒子が得られる。本
発明は、ポリペプチドを微粒子に積載率5−25%で取
り込ませる簡便な方法の要求に見合うものである。
【0078】本発明の製造方法を以下の実施例によって
説明する。一般には、ポリマー材料を適当な有機溶媒、
例えば塩化メチレン又はクロロホルムに溶解し、それに
生物活性な水溶性ペプチド、例えばソマトゲニンを加え
る。好ましくは、空気粉砕(air milling)によってソマ
トゲニンを粒子サイズに小さくしておく、米国特許第
5,021,554号を参照のこと(この適切な部分は
引用によって本明細書に包含される)。ポリマー溶液/
ペプチド懸濁液は元の粒子サイズになるまで音波処理す
るのが好ましい。次いで、得られた懸濁液を、生物活性
なペプチドが不溶性である適当な水性媒質、好ましくは
リン酸緩衝化食塩水中でエマルジョン化する。この媒質
には、ポリ(ビニルアルコール)、ドデシル硫酸ナトリ
ウム、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、メチル
セルロース又はゼラチンなどの安定化剤を含有させるこ
とができる。種々の賦形剤を約10%までの濃度で加え
ることができる。賦形剤には例えば、ステアリン酸、ミ
リスチン酸、ラウリン酸などの脂肪酸があり、パルミチ
ン酸が好ましい。溶媒は留去して微粒子をその後に生成
させる。留去は撹拌によって補助することが好ましい。
得られた粒子は好ましくは減圧濾過によって採取する。
次いで、減圧下の乾燥機に入れ、使用に適したサイズに
ふるい分ける。
【0079】本発明はポリペプチドに適用できるので、
以下に本発明の製造に使用できるポリペプチドを列挙す
るが、これは完全に網羅された列挙ではない: 成長ホ
ルモン放出因子、ソマトゲニン、オキシトシン、バソプ
レッシン、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、表皮性
成長因子(EGF)、プロラクチン、ルリベリン(lulib
erin)又は黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH−R
H)、トランスホーミング成長因子、インスリン、ソマ
トスタチン、グルカゴン、インターフェロン、ガストリ
ン、テトラガストリン、ペンタガストリン、ウロガスト
リン、セクレチン、カルシトニン、エンケファリン類、
エンドルフィン類、アンジオテンシン類、レニン、ブラ
ジキニン、バシトラシン類、ポリミキシン類、コリスチ
ン類、チロシジン、グラミシジン類、及びそれらの合成
同族体及び修飾物及び薬学的に活性なそれらの断片。
【0080】微粒子の採取の際には、ふるいによって所
望の範囲の粒子サイズを直接得ることができる。さら
に、得られた粒子は超遠心ミルなどによって粉砕するこ
とができる。微粒子は約250ミクロン以下のサイズに
するのが好ましく、より好ましくは約120から約25
0ミクロンのサイズにする。
【0081】得られた粒子は適当な液体と一緒に混合し
て投与する。微粒子は投与に適した既知の液体ビヒク
ル、例えば水、デキストロース溶液、グリセロール、又
は2%w/vカルボキシメチルセルロース・ナトリウム
330(NaCMC)もしくはヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース(HPMC)を含有する水中などに分散、
例えば懸濁し、微粒子が懸濁液から沈殿しないように粘
性を高めておく。粒子は生きている生物、例えばブタ又
は他の哺乳動物、又はニワトリもしくは七面鳥などの鳥
類に投与することができる。例えば、ソマトゲニン微粒
子製剤は懸濁液中に入れ、ブタの脇腹に皮下注射すれば
よい。微粒子製剤はトリに直接注射してもよいし、又は
上述のように卵の気室に注射してトリ胚に間接的に投与
することもできる。
【0082】標的細胞又は組織に放出するために組み込
まれた薬物を含有する微粒子は単独で、又は目的の投与
経路や通常の製薬プラクティスに照らして好適に選択さ
れる適当な製薬的希釈剤、担体、賦形剤又はアジュバン
トとの混合物として投与できることは、当業者ならば理
解されよう。これらの不活性な製薬的に許容し得るアジ
ュバントは当業者に周知である。例えば、腸管外注射の
場合は、単位投与剤形を利用し、静脈内、筋肉内又は皮
下投与を行うことができ、腸管外投与では、要すれば等
張性を与える適当な溶質を含有していてもよい適当な滅
菌水性又は非水性溶液又は懸濁液を利用する。
【0083】以下に具体的な実施例を挙げて本発明を説
明するが、これらは本発明の限定を意図するものではな
い。
【0084】実施例12 PLA/PGA(85/15)微粒子における10%ソ
マトゲニン PLA/PGA、85/15、BPIを使用し、ポリビ
ニルアルコール(PVA)を含有するダルベッコ(Dulbe
cco's)リン酸緩衝化食塩水(PBS)からの溶媒留去の
微粒子製造手法により、微粒子を作成した。調製したば
かりのダルベッコPBS(CaCl2無し)250ml にエ
アー・プロダクツ・エアーボル205ポリビニルアルコ
ール(Air Products Airvol 205 polyvinyl alcohol)
1.0gを加え、PBS中、PVAの0.4%w/v溶
液を調製した。磁気撹拌によってPVAをPBS中に室
温で分散させ、その温度を45℃に昇温し、PVAを完
全に溶解させた。PVAを含有するダルベッコPBS溶
液は、室温に戻してから使用する。
【0085】クロロホルム中、30℃のインヘレント粘
度が0.58dL/gであるPLA/PGA 85/1
5(BPI)[Mw=90,900ダルトン、MN=5
0,100ダルトン]1.80gを塩化メチレン約50
ml 中に溶解した。このポリマー溶液に空気粉砕(air mi
lled)したソマトゲニン0.20gを加えた。穏やかに
渦巻かせ、約1分間音波処理して、活性なソマトゲニン
を分散させて初期の粒子サイズにした。ポリマー溶液−
ソマトゲニン懸濁液を、PVAを含有する撹拌ダルベッ
コPBSの渦に加えた。撹拌速度は270−280rpm
であった。400ml 容量パイレックスビーカー及び、
3羽根プロペラを備えたプラスチック撹拌ロッドを使用
し、それを得られた水中油エマルジョンに入れ、撹拌し
た。一晩撹拌を続行し、塩化メチレンを完全に蒸発し
て、次いで微粒子を形成させ、減圧濾過によりそれを回
収した。得られた微粒子を乾燥機内の乾燥皿に入れ、減
圧乾燥した。乾燥微粒子1.80g+1.85g(2つ
のバッチ、3.65g)を回収し、以下のメッシュカッ
トでふるい分けした: >60メッシュ−微量 60−120メッシュ−2.66g <120メッシュ−0.94g まとめた生成物を検定すると、理論値10%に対して
9.8%w/w(10.2,9.4,9.7)の積載率
であった。
【0086】実施例13 PLA/PGA(85/15)微粒子における12.5
%ソマトゲニン PLA/PGA、85/15、BPIを使用し、ポリビ
ニルアルコール(PVA)を含有するダルベッコリン酸
緩衝化食塩水(PBS)からの溶媒留去の微粒子製造手
法により、微粒子を作成した。ダルベッコPBS(Ca
Cl2無し)250ml にエアー・プロダクツ・エアーボ
ル205ポリビニルアルコール1.02gを加え、PB
S中、PVAの0.4%w/v溶液を調製した。PVA
をPBS中に室温で分散させ、その温度を45℃に昇温
し、PVAを完全に溶解させた。PVAを含有するPB
Sは、室温に戻してから使用した。
【0087】クロロホルム中、30℃のインヘレント粘
度が0.58dL/gであるPLA/PGA 85/1
5(BPI)[Mw=90,900ダルトン、MN=5
0,100ダルトン]1.75gを塩化メチレン約50
ml 中に溶解した。このポリマー溶液に空気粉砕したソ
マトゲニン0.25gを加えた。穏やかに渦巻かせ、約
1分間音波処理して、活性なソマトゲニンを分散させて
初期の粒子サイズにした。ポリマー溶液−ソマトゲニン
懸濁液を、PVAを含有する撹拌ダルベッコPBSの渦
に加え、撹拌を一晩続行して塩化メチレンを完全に蒸発
させた。減圧濾過により微粒子を回収し、得られた微粒
子を乾燥機内の乾燥皿に入れて減圧乾燥し、乾燥微粒子
1.81gを得、それを以下のメッシュカット(米国標
準)でふるい分けした: >60メッシュ−無し 60−120メッシュ−0.96g <120メッシュ−0.08g 60−120メッシュカットを検定すると12.9%w
/wソマトゲニンを示した(理論値:12.5%)。
【0088】実施例14 PLA/PGA(85/15)微粒子における15%ソ
マトゲニン PLA/PGA、85/15、BPIを使用し、ポリビ
ニルアルコール(PVA)を含有するダルベッコPBS
からの溶媒留去の微粒子製造手法により、微粒子を作成
した。調製したばかりのダルベッコリン酸緩衝化食塩水
(PBS)(CaCl2無し)250ml にエアー・プロダク
ツV−205PVA1.0gを加え、PBS中、PVA
の0.4%w/v溶液を調製した。PVAをPBS中に
室温で分散させ、その温度を45℃に昇温させた。この
溶液は室温に戻してから使用した。この溶液はPBS
中、0.4%w/vPVAを含有していた。
【0089】クロロホルム中、30℃のインヘレント粘
度が0.58dL/gであるPLA/PGA 85/1
5(BPI)[Mw=90,900ダルトン、MN=5
0,100ダルトン]1.5gを塩化メチレン約50ml
中に溶解した。このポリマー溶液にマイクロ粒子化し
たソマトゲニン0.5gを加えた。穏やかに渦巻かせ、
約1分間音波処理(室温)して、ソマトゲニンを分散さ
せ、初期の粒子サイズにした。ポリマー溶液/ソマトゲ
ニン懸濁液を、PVAを含有する撹拌ダルベッコPBS
の渦に加えた。撹拌を一晩続行し、塩化メチレンを完全
に蒸発させた。減圧濾過により、微粒子を回収し、それ
を乾燥機内の乾燥皿に入れ、減圧乾燥した。乾燥微粒子
1.84gを回収し、以下のメッシュカット(米国標
準)でふるい分けした: >60メッシュ−0.01g(廃棄) 60−120メッシュ−0.86g <120メッシュ−0.94g
【0090】上記の工程を繰り返し、乾燥微粒子1.8
7gを得、それを以下のメッシュカット(米国標準)で
ふるい分けした: >60メッシュ−微量(廃棄) 60−120メッシュ−1.10g <120メッシュ−0.71g これらの粒子の検定結果は以下の通りである: 60−120メッシュ=15.7±2.1%積載率(ソ
マトゲニン) <120メッシュ=15.2±0.8w/w積載率(ソ
マトゲニン)
【0091】実施例15 PLA/PGA(85/15)微粒子における25%ソ
マトゲニン PLA/PGA、85/15、BPIを使用し、ポリビ
ニルアルコール(PVA)を含有するダルベッコリン酸
緩衝化食塩水(PBS)からの溶媒留去の微粒子製造手
法により、微粒子を作成した。ダルベッコPBS(Ca
Cl2無し)250ml にエアー・プロダクツ・エアーボ
ル205ポリビニルアルコール1.0gを加え、PBS
中、PVAの0.4%w/v溶液を調製した。PVAを
PBS中に室温で分散させ、その温度を45℃に昇温さ
せて溶解を補助した。PVAを含有するこの溶液は室温
に戻してから使用した。
【0092】クロロホルム中、30℃のインヘレント粘
度が0.58dL/gであるPLA/PGA 85/1
5(BPI)[Mw=90,900ダルトン、MN=5
0,100ダルトン]1.52gを塩化メチレン約50
ml 中に溶解した。このポリマー溶液に空気粉砕したソ
マトゲニン0.50gを加え、そして穏やかに渦巻か
せ、約1分間音波処理(室温)して、活性ソマトゲニン
を分散させ、初期の粒子サイズにした。ポリマー溶液/
ソマトゲニン懸濁液を、PVAを含有する撹拌ダルベッ
コPBSの渦に加えた。400ml 容量パイレックスビ
ーカー及び、3羽根プロペラを備えたプラスチック撹拌
子及びシャフトを使用し、それを得られた水中油エマル
ジョンに入れ、撹拌した。一晩撹拌を続行し、塩化メチ
レンを完全に蒸発させた。得られた微粒子を減圧濾過に
より回収し、それを乾燥機内の乾燥皿に入れ、減圧乾燥
した。乾燥微粒子1.80gを回収し、以下のメッシュ
カット(米国標準)でふるい分けした: >60メッシュ−無し 60−120メッシュ−1.30g <120メッシュ−0.17g 60−120メッシュカットを検定すると、24.9%
w/wソマトゲニンの積載率であった(理論値:25
%)。
【0093】実施例16 PLA/PGA(50/50)微粒子における25%ソ
マトゲニン PLA/PGA、50/50、BPIを使用し、ポリビ
ニルアルコール(PVA)を含有するダルベッコリン酸
緩衝化食塩水(PBS)からの溶媒留去の微粒子製造手
法により、微粒子を作成した。調製したばかりのダルベ
ッコPBS(CaCl2無し)250ml にエアー・プロダ
クツ・エアーボル205ポリビニルアルコール1.0g
を加え、PBS中、PVAの0.4%w/v溶液を調製
した。PVAを磁気撹拌によってPBS中に室温にて分
散させ、その温度を45℃に昇温させて溶解を行った。
PVAを含有するこのダルベッコPBS溶液は室温に戻
してから使用した。
【0094】クロロホルム中、30℃のインヘレント粘
度が0.42dL/gであるPLA/PGA 50/5
0(BPI)[Mw=29,000ダルトン、MN=2
0,000ダルトン]1.50gを塩化メチレン約50
ml 中に溶解した。このポリマー溶液に空気粉砕したソ
マトゲニン0.50gを加えた。穏やかに渦巻かせ、約
1分間音波処理して、活性ソマトゲニンを分散させ、初
期の粒子サイズにした。このポリマー溶液/ソマトゲニ
ン懸濁液を、PVAを含有する撹拌ダルベッコPBSの
渦に加えた。撹拌速度は270−280rpmであった。
400ml 容量パイレックスビーカー及び、3羽根プロ
ペラを備えたプラスチック撹拌ロッドを使用し、それを
得られた水中油エマルジョンに入れ、撹拌した。一晩撹
拌を続行し、塩化メチレンを完全に蒸発させ、次いで微
粒子を形成させ、得られた微粒子を減圧濾過により回収
した。それを乾燥機内の乾燥皿に入れ、減圧乾燥した。
乾燥微粒子1.92gを回収し、以下のメッシュカット
(米国標準)でふるい分けした: >60メッシュ−微量(廃棄) 60−120メッシュ−1.11g <120メッシュ−0.77g
【0095】実施例17 ポリ(DL−ラクチド)微粒子における10%ソマトゲ
ニン ポリ(DL−ラクチド)PLA/PGA、85/15、
BPIを使用し、ポリビニルアルコール(PVA)を含
有するダルベッコリン酸緩衝化食塩水(PBS)からの
溶媒留去の微粒子製造手法により、ソマトゲニンを含有
する微粒子を作成した。ダルベッコPBS(CaCl2
し)250ml にエアー・プロダクツ・エアーボル20
5ポリビニルアルコール1.0gを加え、PBS中、P
VAの0.4%w/v溶液を調製した。PVAをPBS
中に室温にて分散させ、その温度を45℃に昇温させて
溶解を補助した。PVAを含有するこの溶液は室温に戻
してから使用した。
【0096】クロロホルム中、30℃のインヘレント粘
度が0.34dL/gであるポリ(DL−ラクチド)
(BPI)[Mw=38,300ダルトン、MN=24,
300ダルトン]1.80gを塩化メチレン約50ml
中に溶解した。このポリマー溶液に空気粉砕したソマト
ゲニン0.20gを加え、そして穏やかに渦巻かせ、約
1分間音波処理して活性ソマトゲニンを分散させ、初期
の粒子サイズにした。このポリマー溶液/ソマトゲニン
懸濁液を、PVAを含有する撹拌ダルベッコPBSの渦
に加えた。400ml 容量パイレックスビーカー及び、
プラスチック3羽根撹拌子及びシャフトを使用し、それ
を水中油エマルジョンに入れ、撹拌した。一晩撹拌を続
行し、塩化メチレンを完全に蒸発させた。得られた微粒
子を減圧濾過により回収し、それを乾燥機内の乾燥皿に
入れ、減圧乾燥した。乾燥微粒子1.68gを回収し、
以下のメッシュカット(米国標準)でふるい分けした: >60メッシュ−0.02g 60−120メッシュ−1.36g <120メッシュ−0.18g
【0097】実施例18 ポリ(カプロラクトン)微粒子における10%ソマトゲ
ニン ポリ(カプロラクトン)、BPIを使用し、ポリビニル
アルコール(PVA)を含有するダルベッコリン酸緩衝
化食塩水(PBS)からの溶媒留去の微粒子製造手法に
より、ソマトゲニンを含有する微粒子を作成した。ダル
ベッコPBS(CaCl2無し)250ml にエアー・プロ
ダクツ・エアーボル205ポリビニルアルコール1.0
gを加え、PBS中、PVAの0.4%w/v溶液を調
製した。PVAをPBS中に室温にて分散させ、その温
度を45℃に昇温させて溶解を補助した。PVAを含有
するこの溶液は室温に戻してから使用した。
【0098】クロロホルム中、30℃のインヘレント粘
度が1.27dL/gであるポリ(カプロラクトン)
(BPI)[Mw=143,300ダルトン、MN=8
3,000ダルトン]1.80gを塩化メチレン約50
ml 中に溶解した。このポリマー溶液に空気粉砕したソ
マトゲニン0.50gを加え、そして穏やかに渦巻か
せ、約1分間音波処理して活性ソマトゲニンを分散さ
せ、初期の粒子サイズにした。このポリマー溶液/ソマ
トゲニン懸濁液を、PVAを含有する撹拌ダルベッコP
BSの渦に加えた。400ml 容量パイレックスビーカ
ー及び、プラスチック3羽根撹拌子及びシャフトを使用
し、それを水中油エマルジョンに入れ、撹拌した。一晩
撹拌を続行し、塩化メチレンを完全に蒸発させた。得ら
れた微粒子を減圧濾過により回収し、それを乾燥機内の
乾燥皿に入れ、減圧乾燥した。乾燥微粒子1.85gを
回収し、以下のメッシュカット(米国標準)でふるい分
けした: >60メッシュ−微量 60−120メッシュ−1.27g <120メッシュ−0.58g
【0099】実施例19 ポリ(カプロラクトン)−パルミチン酸(1%)微粒子
における10%ソマトゲニン ポリ(カプロラクトン)を使用し、ポリビニルアルコー
ル(PVA)を含有するダルベッコリン酸緩衝化食塩水
(PBS)からの溶媒留去の微粒子製造手法により、ソ
マトゲニンを含有する微粒子を作成した。ダルベッコP
BS(CaCl2無し)250ml にエアー・プロダクツ・
エアーボル205ポリビニルアルコール1.0gを加
え、PBS中、PVAの0.4%w/v溶液を調製し
た。PVAをPBS中に室温にて分散させ、その温度を
45℃に昇温させて溶解を補助した。PVAを含有する
この溶液は室温に戻してから使用した。
【0100】ポリカプロラクトン、低分子量、ポリサイ
エンシーズ(Polysciences)1.78gを塩化メチレン約
50ml 中に溶解した。このポリマー溶液にパルミチン
酸0.02gを加えた。ポリマー−脂肪酸のこの溶液に
空気粉砕したソマトゲニン0.20gを加え、そして穏
やかに渦巻かせ、約1分間音波処理して活性ソマトゲニ
ンを分散させ、初期の粒子サイズにした。このポリマー
溶液/ソマトゲニン懸濁液を、PVAを含有する撹拌ダ
ルベッコPBSの渦に加えた。400ml 容量パイレッ
クスビーカー及び、プラスチック3羽根撹拌子及びシャ
フトを使用し、それを水中油エマルジョンに入れ、撹拌
した。一晩撹拌を続行し、塩化メチレンを完全に蒸発さ
せた。得られた微粒子を減圧濾過により回収し、それを
乾燥機内の乾燥皿に入れ、減圧乾燥した。乾燥微粒子
1.89gを回収し、以下のメッシュカット(米国標
準)でふるい分けした: >60メッシュ−0.03g 60−120メッシュ−1.15g <120メッシュ−0.74g
【0101】実施例20 ポリ(カプロラクトン)−パルミチン酸(5%)微粒子
における10%ソマトゲニン ポリ(カプロラクトン)を使用し、ポリビニルアルコー
ル(PVA)を含有するダルベッコリン酸緩衝化食塩水
(PBS)からの溶媒留去の微粒子製造手法により、ソ
マトゲニンを含有する微粒子を作成した。ダルベッコP
BS(CaCl2無し)250ml にエアー・プロダクツ・
エアーボル205ポリビニルアルコール1.0gを加
え、PBS中、PVAの0.4%w/v溶液を調製し
た。PVAをPBS中に室温にて分散させ、その温度を
45℃に昇温させて溶解を補助した。PVAを含有する
この溶液は室温に戻してから使用した。
【0102】ポリ(カプロラクトン)、低分子量、ポリ
サイエンシーズ(Polysciences)1.70gを塩化メチレ
ン約50ml 中に溶解した。このポリマー溶液にパルミ
チン酸0.10gを加えた。ポリマー−脂肪酸のこの溶
液に空気粉砕したソマトゲニン0.20gを加え、そし
て穏やかに渦巻かせ、約1分間音波処理して活性ソマト
ゲニンを分散させ、初期の粒子サイズにした。このポリ
マー溶液/ソマトゲニン懸濁液を、PVAを含有する撹
拌ダルベッコPBSの渦に加えた。400ml容量パイレ
ックスビーカー及び、プラスチック3羽根撹拌子及びシ
ャフトを使用し、それを水中油エマルジョンに入れ、撹
拌した。一晩撹拌し、塩化メチレンを完全に蒸発させ
た。得られた微粒子を減圧濾過により回収し、それを乾
燥機内の乾燥皿に入れ、減圧乾燥した。乾燥微粒子1.
93gを回収し、以下のメッシュカット(米国標準)で
ふるい分けした: >60メッシュ−0.01g 60−120メッシュ−1.06g <120メッシュ−0.82g
【0103】実施例21 ポリ(カプロラクトン)−パルミチン酸(10%)微粒
子における10%ソマトゲニン ポリ(カプロラクトン)を使用し、ポリビニルアルコー
ル(PVA)を含有するダルベッコリン酸緩衝化食塩水
(PBS)からの溶媒留去の微粒子製造手法により、ソ
マトゲニンを含有する微粒子を作成した。ダルベッコP
BS(CaCl2無し)250ml にエアー・プロダクツ・
エアーボル205ポリビニルアルコール1.0gを加
え、PBS中、PVAの0.4%w/v溶液を調製し
た。PVAをPBS中に室温にて分散させ、その温度を
45℃に昇温させて溶解を補助した。PVAを含有する
この溶液は室温に戻してから使用した。
【0104】ポリ(カプロラクトン)、低分子量、ポリ
サイエンシーズ(Polysciences)1.60gを塩化メチレ
ン約50ml 中に溶解した。このポリマー溶液にパルミ
チン酸0.20gを加えた。ポリマー−脂肪酸のこの溶
液に空気粉砕したソマトゲニン0.20gを加え、そし
て穏やかに渦巻かせ、約1分間音波処理して活性ソマト
ゲニンを分散させ、初期の粒子サイズにした。このポリ
マー溶液/ソマトゲニン懸濁液を、PVAを含有する撹
拌ダルベッコPBSの渦に加えた。400ml容量パイレ
ックスビーカー及び、プラスチック3羽根撹拌子及びシ
ャフトを使用し、それを水中油エマルジョンに入れ、撹
拌した。一晩撹拌し、塩化メチレンを完全に蒸発させ
た。得られた微粒子を減圧濾過により回収し、それを乾
燥機内の乾燥皿に入れ、減圧乾燥した。乾燥微粒子1.
91gを回収し、以下のメッシュカット(米国標準)で
ふるい分けした: >60メッシュ−微量 60−120メッシュ−1.17g <120メッシュ−0.69g
【0105】実施例22 ソマトゲニン濃度の出力プロフィルに対する効果 上述の実施例に従って製造した微粒子を使用し、種々の
PLA/PGA微粒子濃縮物におけるソマトゲニン(L
Y293404)濃度の効果を測定した。出力特性は、
尿の尿素窒素排泄とフィニッシング・ブタ(finishing s
wine)における血清成長ホルモンとによって測定した。
ナノ−プュアII精製水(Nano-pure IIpurified water)
中、2%w/vカルボキシメチルセルロース・ナトリウ
ム330(NaCMC)を使用し、微粒子製剤を懸濁液
中に入れた。得られた懸濁液を動物の脇腹に皮下注射し
た。以下の処置材料を調製した:
【0106】TrtA: 対照としての水;
【0107】TrtB: 2%w/vNaCMC330を
含有する水中の5%ソマトゲニンPLA/PGA(8
5:15)微粒子(60−120メッシュ、MW=9
0,900、30℃のクロロホルム中の粘性=0.58
dL/g)の懸濁液であって、ソマトゲニン42mg/
動物の用量を与える懸濁液;
【0108】TrtC: 2%w/vNaCMC330を
含有する水中の10%ソマトゲニンPLA/PLG(8
5:15)微粒子(60−120メッシュ、MW=9
0,900、30℃のクロロホルム中の粘性=0.58
dL/g)の懸濁液であって、ソマトゲニン42mg/
動物の用量を与える懸濁液;
【0109】TrtD: 2%w/vNaCMC330を
含有する水中の25%ソマトゲニンPLA/PLG(8
5:15)微粒子(60−120メッシュ、MW=9
0,900、30℃のクロロホルム中の粘性=0.58
dL/g)の懸濁液であって、ソマトゲニン42mg/
動物の用量を与える懸濁液。
【0110】この試験結果より、含有されるペプチドを
長期に放出する微粒子の効能が証明された。尿窒素の減
少は、微粒子からのソマトゲニン放出によって刺激され
る成長ホルモンの測定値である。図3に示されるよう
に、すべての微粒子処置ブタにおいて処置の最初の6日
間に排泄される尿の尿素窒素が減少した。減少は最も高
い積載率(25%)の微粒子で最も大きく、最も低い積
載率(5%)の微粒子で最も小さかった。図4は微粒子
処置ブタの血清成長ホルモンの直接測定値を表している
が、これもさらに、ソマトゲニンが微粒子から経時的に
徐放していることを証明している。各図における垂線は
相対的な標準偏差を示している。
【0111】実施例24 種々のPLA/PGA微粒子製剤におけるソマトゲニン
の出力プロフィル 上述の実施例に従って製造した微粒子を使用し、種々の
PLA/PGA微粒子製剤として投与した場合のソマト
ゲニン(LY293404)の出力特性を調べたが、こ
れはフィニッシング・ブタにおける尿の尿素窒素排泄及
び成長ホルモンの血清レベルによって測定した。Nano-
pure II精製水中、2%w/vカルボキシメチルセル
ロース・ナトリウム330(NaCMC)を使用し、微
粒子製剤を懸濁液中に入れた。得られた懸濁液を動物の
脇腹に皮下注射した。以下の処置材料を調製した:
【0112】TrtA: 対照としての水;
【0113】TrtB: ポジティブ対照としてのソマト
ゲニン(1日2回注射する3μg/kg/日);
【0114】TrtC: 2%w/vNaCMC330を
含有する水中の11.7%ソマトゲニンPLA/PLG
(50:50)微粒子(60−120メッシュ、MW=
60,700)の懸濁液であって、ソマトゲニン22.
68mg/動物の用量を与える懸濁液;
【0115】TrtD: 2%w/vNaCMC330を
含有する水中の11.4%ソマトゲニンPLA/PLG
(50:50)微粒子(60−120メッシュ、MW=
29,000)の懸濁液であって、ソマトゲニン7.5
6mg/動物の用量を与える懸濁液;
【0116】TrtE: 2%w/vNaCMC330を
含有する水中の11.4%ソマトゲニンPLA/PLG
(50:50)微粒子(60−120メッシュ、MW=
29,000)の懸濁液であって、ソマトゲニン22.
68mg/動物の用量を与える懸濁液;
【0117】TrtF: 2%w/vNaCMC330を
含有する水中の13.6%ソマトゲニンPLA/PLG
(85:15)微粒子(60−120メッシュ、MW=
90,900)の懸濁液であって、ソマトゲニン7.5
6mg/動物の用量を与える懸濁液;
【0118】TrtG: 2%w/vNaCMC330を
含有する水中の13.6%ソマトゲニンPLA/PLG
(85:15)微粒子(60−120メッシュ、MW=
90,900)の懸濁液であって、ソマトゲニン22.
68mg/動物の用量を与える懸濁液。
【0119】図5及び図6に示されるように、15日間
のすべての時点においてソマトゲニン注射した去勢ブタ
の尿の尿素窒素排泄は減少し、またGHの血清レベルは
上昇した。処置の最初の6日間では、すべての微粒子処
置ブタの尿の尿素窒素排泄は減少し、GHの血清レベル
は上昇した。処置の約9日目には、尿の尿素窒素排泄及
びGHの血清レベルは基準線レベルに復帰した。
【0120】上記のように本発明を詳細に説明してきた
が、これらは単なる例示であって、本質的に制限するも
のでなく、好ましい態様のみが示され説明されていると
解すべきであり、本発明の範囲内にあるすべての変化及
び修飾をも保護されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 流速200μl/分で0.1N 酢酸を灌流さ
せた際の、微粒子からのソマトゲニンの経時的放出のイ
ンビトロ試験結果を示すグラフである。
【図2】 流速200μl/分で0.1N 酢酸を灌流さ
せた際の、種々の積載率を有する微粒子からのソマトゲ
ニンの経時的放出のインビトロ試験結果を示すグラフで
ある。
【図3】 種々の濃度のソマトゲニンを有するPLA/
PGA微粒子における尿素窒素排泄を経時的に比較して
いるグラフである。
【図4】 種々の濃度のソマトゲニンを有するPLA/
PGA微粒子における成長ホルモンの血清レベルを経時
的に比較しているグラフである。
【図5】 種々のPLA/PGA微粒子製剤における尿
素窒素排泄を経時的に比較しているグラフである。
【図6】 種々のPLA/PGA微粒子製剤における成
長ホルモンの血清レベルを経時的に比較しているグラフ
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/34 A D (72)発明者 トーマス・ハリー・ファーガソン アメリカ合衆国46140インディアナ州グリ ーンフィールド、イースト・メイン1810番 (72)発明者 マーク・ルイス・ヘイマン アメリカ合衆国46250インディアナ州イン ディアナポリス、スーザン・ドライブ・イ ースト5740番 (72)発明者 ウィリアム・ウェブスター・トンプソン アメリカ合衆国46226−1542インディアナ 州インディアナポリス、オーバーブルッ ク・サークル5521番

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外膜及び内膜が気室を形成している卵の
    一端を除いて膜間に液が存在しているこれらの外膜及び
    内膜を有する卵への注射に使用するのに適している微粒
    子であって、両膜間の液を介して気室の反対側の卵末端
    に移動するサイズ及び密度を有している微粒子。
  2. 【請求項2】 気室が上部になるように置いた卵の気室
    に注射するのに適している請求項1に記載の微粒子であ
    って、膜間の液と少なくとも同じ密度を有している微粒
    子。
  3. 【請求項3】 平均サイズが約500ミクロン以下であ
    る請求項1又は請求項2に記載の微粒子。
  4. 【請求項4】 成長ホルモン放出因子、成長ホルモン放
    出因子の合成同族体、及び薬学的に活性なそれらの断片
    からなる群の中から選ばれる生物学的に活性な物質を供
    給するための請求項1から請求項3のいずれかに記載の
    微粒子。
  5. 【請求項5】 ポリラクチド重合体、ポリグリコリド重
    合体、及び乳酸及びグリコール酸の共重合体からなる群
    の中から選ばれる重合体を含有する、請求項1から請求
    項4までのいずれかに記載の微粒子。
  6. 【請求項6】 生物学的に活性な物質を含有する生体分
    解性ポリエステル微粒子の製造方法であって、 (a) ポリエステルを有機溶媒に溶解し、 (b) 工程(a)にて得られた溶液に水溶性の生物学的に活
    性な物質を加えて懸濁液を調製し、 (c) 工程(b)にて得られた懸濁液を、該物質が不溶であ
    る水性媒質中でエマルジョン化し、 (d) 得られたエマルジョンから溶媒を留去して微粒子
    を作成し、そして (e) 得られたエマルジョンを採取することを特徴とす
    る方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の方法によって製造され
    る生体分解性のポリエステル微粒子組成物。
  8. 【請求項8】 生物学的に活性な物質が成長ホルモン放
    出因子、成長ホルモン放出因子の合成同族体、及び薬学
    的に活性なそれらの断片からなる群の中から選ばれる請
    求項7に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 ポリエステルが乳酸単独の重合体、乳酸
    及びグリコール酸の共重合体、このような重合体の混合
    物、このような共重合体の混合物、又はこのような重合
    体及び共重合体の混合物からなる群の中から選ばれる請
    求項7又は請求項8に記載の組成物。
JP6110886A 1993-05-27 1994-05-25 生物学的活性物質及び微粒子からなる組成物 Withdrawn JPH0797314A (ja)

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