JPH0797248A - セメント混和材スラリー及びそれを用いたモルタル又はコンクリート - Google Patents

セメント混和材スラリー及びそれを用いたモルタル又はコンクリート

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JPH0797248A
JPH0797248A JP5240127A JP24012793A JPH0797248A JP H0797248 A JPH0797248 A JP H0797248A JP 5240127 A JP5240127 A JP 5240127A JP 24012793 A JP24012793 A JP 24012793A JP H0797248 A JPH0797248 A JP H0797248A
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聡史 高木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 土木、建築材料として使用されるセメント混
和材、特に、モルタル又はコンクリートの乾燥収縮の低
減や、コンクリ−トの二次製品にケミカルプレストレス
を導入するために利用されるセメント混和材、及びそれ
を用いたモルタル又はコンクリートを提供すること。 【構成】 膨張材と、溶解度が80重量%以上である化工
澱粉とを含有してなるセメント混和材スラリー、及び該
セメント混和材スラリーを含有してなるモルタル又はコ
ンクリ−トを構成とする。 【効果】 本発明のセメント混和材スラリーを用いる
と、特に、膨張材のポップアップ現象を防止することが
が可能である。また、本発明のセメント混和材スラリー
を用いると、モルタル又はコンクリ−トの大量生産時の
膨張材の投入の迅速化が可能であり、設備の小型化が可
能であるなるなどの効果を奏する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木、建築材料として
使用されるセメント混和材、特に、モルタル又はコンク
リートの乾燥収縮の低減や、コンクリ−トの二次製品に
ケミカルプレストレスを導入するために利用されるセメ
ント混和材、及びそれを用いたモルタル又はコンクリー
トに関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】モルタル又はコンクリートの
乾燥収縮の低減や、コンクリ−トの二次製品にケミカル
プレストレスを導入するために膨張材が使用されてい
る。
【0003】従来、その膨張材をモルタル又はコンクリ
−トに混合使用する場合は、粉体で使用されていた(コ
ンクリート・ライブラリー 第75号 膨張コンクリート
設計施工指針 1993年 土木学会発行)。しかしながら、
従来の方法では、モルタル又はコンクリ−トの混練時
に、膨張材がミキサへ付着したり、固結したりして、粉
体の膨張材が十分に分散されず、直径2〜5cmの固まり
が生じ、硬化時に部分的に膨張破壊するというポップア
ップ現象が発生するという課題があった。
【0004】また、近年、モルタル又はコンクリ−トの
製造プラントが大型化され、大量生産が可能となった
が、スポット的に膨張材が使用される、収縮低減用一般
建築物用生コンプラントでは、膨張材を短時間に投入す
るには設備が大型化し、設置する場所が十分にとれない
等の課題があった。
【0005】本発明者は、前記課題を解消すべく、種々
検討した結果、特定の材料のスラリーを使用することに
よって、前記課題が解消する知見を得て本発明を完成さ
せるに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、膨張材
と、溶解度が80重量%以上である化工澱粉とを含有して
なるセメント混和材スラリーであり、該セメント混和材
スラリーを含有してなるモルタル又はコンクリ−トであ
る。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。
【0008】本発明に係る膨張材としては、カルシウム
サルホアルミネ−ト系膨張材や石灰系膨張材などが使用
可能である。カルシウムサルホアルミネ−ト系膨張材と
しては、電気化学工業社製商品名「デンカCSA#20」
や「デンカCSA100R」などが挙げられる。また、石
灰系膨張材としては、小野田セメント社製商品名「小野
田エクスパン」などが挙げられる。
【0009】本発明に係る化工澱粉とは、溶解度が80重
量%以上の化工澱粉である。化工澱粉とは、天然澱粉の
物理的性質や化学的性質を変更したものであって、分子
量1,600〜7,000の範囲のものである。具体的には、原料
澱粉を分解した、例えば、白色デキストリン、黄色デキ
ストリン、及びブリティッシュガムの三種類がある焙焼
デキストリンや、酵素変性デキストリンや、並びに、酸
分解澱粉などが挙げられ、そのうち、焙焼デキストリン
の使用が好ましい。ここで、化工澱粉の溶解度とは、温
度30℃の蒸留水に溶解した澱粉量を意味するものであっ
て、具体的には、試料化工澱粉10gを200ccのメスフラ
スコに入れ、温度30℃の蒸留水150ccを加え、温度30〜3
5℃に1時間保持した後、炉別し、その炉液を蒸発乾固
して得られた化工澱粉量を量ることによって測定するこ
とが可能である。通常、炉液を蒸発乾固して得られた化
工澱粉の試料化工澱粉に対する割合で示したものであ
る。化工澱粉の配合量は、膨張材100重量部に対して、
0.1〜10重量部が好ましく、0.5〜3.0重量部がより好ま
しい。0.1重量部未満では、作業時間が取れない場合も
あり、10重量部を越えると、スラリーを添加したモルタ
ル又はコンクリートの遅延性が大きくなる傾向がある。
【0010】本発明において、膨張材、化工澱粉、及び
水を混合してセメント混和材スラリーとするが、水の配
合量は、膨張材100重量部に対して、20〜300重量部が好
ましく、40〜100重量部がより好ましい。20重量部未満
では、粘性が高く、モルタル又はコンクリート製造時の
膨張材の移送時間が長くなり、300重量部を越えるとス
ラリーが分離しやすく、移送中に材料分離を生じる可能
性がある。
【0011】膨張材、化工澱粉、及び水の混合方法は、
特に限定されるものではないが、まず、膨張材と化工澱
粉を混合し、その後、水と混練することが好ましい。
【0012】本発明においては、さらに、オキシカルボ
ン酸、ジカルボン酸、ケトカルボン酸、及び脂肪酸等の
有機酸、糖アルコール、糖類、並びに、リグニンスルホ
ン酸等の有機化合物や、ケイフッ化マグネシウム、トリ
ポリリン酸ナトリウム等の凝結遅延剤などの無機化合
物、高性能減水剤、高性能AE減水剤、及びAE減水剤
等の減水剤、並びに、ヒドロキシピロプルセルロ−ス、
メチルセルロ−ス、及びアクリルアミド等の増粘剤等の
併用が可能である。
【0013】このように作製したセメント混和材スラリ
ーと、モルタル又はコンクリートとを混合する。
【0014】ここで、セメントとしては、普通、早強、
及び超早強等の各種ポルトランドセメントや、これらポ
ルトランドセメントに、高炉スラグやフライアッシュな
どを混合した各種混合セメントが使用可能である。
【0015】セメント混和材スラリーの使用量は、必要
とされる膨張量により異なるが、モルアル又はコンクリ
ート100重量部に対して、1〜10重量部が好ましい。1
重量部未満では膨張量が不足する傾向があり、10重量部
を越えるとセメント混和材スラリーを使用しない同一配
合のモルタル又はコンクリートに比べて、強度が低くな
る傾向がある。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。
【0017】実施例1 膨張材100重量部に対して、表1に示すように化工澱粉
と水を混合してセメント混和材スラリ−を調整した。こ
のスラリーの流動性をJロートで測定し、また、作業時
間保持性を測定した。結果を表1に併記する。さらに、
このスラリー78重量部と、セメント468kg/m3、細骨材1,
040kg/m3、及び水312kg/m3を混合し、水/(セメント+
膨張材)を60%とし、モルタルとし、4×4×16cmの供
試体を作製した。この供試体を20℃で湿空養生し、材令
24時間の圧縮強度を測定した。結果を表1に併記する。
【0018】<使用材料> 膨張材A:電気化学工業社製商品名「デンカCSA#2
0」、カルシウムサルホアルミネ−ト系膨張材 膨張材B:小野田セメント社製商品名「小野田エクスパ
ン」、石灰系膨張材 化工澱粉a:日澱化学社製商品名「デキストリンNo.102
S」、黄色デキストリン、溶解度99.9% 化工澱粉b:日澱化学社製商品名「デキストリンNo.4
C」、白色デキストリン、溶解度81.2% 化工澱粉c:日澱化学社製商品名「デキストリンMF-3
0」、白色デキストリン、溶解度26.8%
【0019】
【表1】
【0020】実施例2 実施例1の実験No.1- 1のセメント混和材スラリ−を使
用し、各材料の単位量を、セメント290kg/m3、細骨材83
5kg/m3、粗骨材1,020kg/m3、AE減水剤0.725kg/m3、及
び水172kg/m3とし、水/セメント比を59.5%、細骨材率
45.5%の配合でコンクリートを調整した。このコンクリ
ートの1.5m3×20バッチを2×2×0.5mの型枠に打設し
た。その結果、いずれのバッチにもポップアップ現象は
発生しなかった。
【0021】
【発明の効果】本発明のセメント混和材スラリーを用い
ると、特に、膨張材のポップアップ現象を防止すること
がが可能である。また、本発明のセメント混和材スラリ
ーを用いると、モルタル又はコンクリ−トの大量生産時
の膨張材の投入の迅速化が可能であり、設備の小型化が
可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C04B 28/02 24:10 22:14 D 24:38) Z 103:60

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膨張材と、溶解度が80重量%以上である
    化工澱粉とを含有してなるセメント混和材スラリー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のセメント混和材スラリー
    を含有してなるモルタル又はコンクリ−ト。
JP24012793A 1993-09-27 1993-09-27 セメント混和材スラリー及びそれを用いたモルタル又はコンクリート Expired - Lifetime JP3282758B2 (ja)

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