JP3282758B2 - セメント混和材スラリー及びそれを用いたモルタル又はコンクリート - Google Patents
セメント混和材スラリー及びそれを用いたモルタル又はコンクリートInfo
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Description
使用されるセメント混和材、特に、モルタル又はコンク
リートの乾燥収縮の低減や、コンクリ−トの二次製品に
ケミカルプレストレスを導入するために利用されるセメ
ント混和材、及びそれを用いたモルタル又はコンクリー
トに関する。
乾燥収縮の低減や、コンクリ−トの二次製品にケミカル
プレストレスを導入するために膨張材が使用されてい
る。
−トに混合使用する場合は、粉体で使用されていた(コ
ンクリート・ライブラリー 第75号 膨張コンクリート
設計施工指針 1993年 土木学会発行)。しかしながら、
従来の方法では、モルタル又はコンクリ−トの混練時
に、膨張材がミキサへ付着したり、固結したりして、粉
体の膨張材が十分に分散されず、直径2〜5cmの固まり
が生じ、硬化時に部分的に膨張破壊するというポップア
ップ現象が発生するという課題があった。
製造プラントが大型化され、大量生産が可能となった
が、スポット的に膨張材が使用される、収縮低減用一般
建築物用生コンプラントでは、膨張材を短時間に投入す
るには設備が大型化し、設置する場所が十分にとれない
等の課題があった。
検討した結果、特定の材料のスラリーを使用することに
よって、前記課題が解消する知見を得て本発明を完成さ
せるに至った。
と、溶解度が80重量%以上である化工澱粉とを含有して
なるポップアップ現象防止用セメント混和材スラリーで
あり、該セメント混和材スラリーを含有してなるモルタ
ル又はコンクリ−トである。
サルホアルミネ−ト系膨張材や石灰系膨張材などが使用
可能である。カルシウムサルホアルミネ−ト系膨張材と
しては、電気化学工業社製商品名「デンカCSA#20」
や「デンカCSA100R」などが挙げられる。また、石
灰系膨張材としては、小野田セメント社製商品名「小野
田エクスパン」などが挙げられる。
量%以上の化工澱粉である。化工澱粉とは、天然澱粉の
物理的性質や化学的性質を変更したものであって、分子
量1,600〜7,000の範囲のものである。具体的には、原料
澱粉を分解した、例えば、白色デキストリン、黄色デキ
ストリン、及びブリティッシュガムの三種類がある焙焼
デキストリンや、酵素変性デキストリンや、並びに、酸
分解澱粉などが挙げられ、そのうち、焙焼デキストリン
の使用が好ましい。ここで、化工澱粉の溶解度とは、温
度30℃の蒸留水に溶解した澱粉量を意味するものであっ
て、具体的には、試料化工澱粉10gを200ccのメスフラ
スコに入れ、温度30℃の蒸留水150ccを加え、温度30〜3
5℃に1時間保持した後、炉別し、その炉液を蒸発乾固
して得られた化工澱粉量を量ることによって測定するこ
とが可能である。通常、炉液を蒸発乾固して得られた化
工澱粉の試料化工澱粉に対する割合で示したものであ
る。化工澱粉の配合量は、膨張材100重量部に対して、
0.1〜10重量部が好ましく、0.5〜3.0重量部がより好ま
しい。0.1重量部未満では、作業時間が取れない場合も
あり、10重量部を越えると、スラリーを添加したモルタ
ル又はコンクリートの遅延性が大きくなる傾向がある。
水を混合してセメント混和材スラリーとするが、水の配
合量は、膨張材100重量部に対して、20〜300重量部が好
ましく、40〜100重量部がより好ましい。20重量部未満
では、粘性が高く、モルタル又はコンクリート製造時の
膨張材の移送時間が長くなり、300重量部を越えるとス
ラリーが分離しやすく、移送中に材料分離を生じる可能
性がある。
特に限定されるものではないが、まず、膨張材と化工澱
粉を混合し、その後、水と混練することが好ましい。
ン酸、ジカルボン酸、ケトカルボン酸、及び脂肪酸等の
有機酸、糖アルコール、糖類、並びに、リグニンスルホ
ン酸等の有機化合物や、ケイフッ化マグネシウム、トリ
ポリリン酸ナトリウム等の凝結遅延剤などの無機化合
物、高性能減水剤、高性能AE減水剤、及びAE減水剤
等の減水剤、並びに、ヒドロキシピロプルセルロ−ス、
メチルセルロ−ス、及びアクリルアミド等の増粘剤等の
併用が可能である。
ーと、モルタル又はコンクリートとを混合する。
及び超早強等の各種ポルトランドセメントや、これらポ
ルトランドセメントに、高炉スラグやフライアッシュな
どを混合した各種混合セメントが使用可能である。
とされる膨張量により異なるが、モルタル又はコンクリ
ート100重量部に対して、1〜10重量部が好ましい。1
重量部未満では膨張量が不足する傾向があり、10重量部
を越えるとセメント混和材スラリーを使用しない同一配
合のモルタル又はコンクリートに比べて、強度が低くな
る傾向がある。
明する。
と水を混合してセメント混和材スラリ−を調整した。こ
のスラリーの流動性をJロートで測定し、また、作業時
間保持性を測定した。結果を表1に併記する。さらに、
このスラリー78重量部と、セメント468kg/m3、細骨材1,
040kg/m3、及び水312kg/m3を混合し、水/(セメント+
膨張材)を60%とし、モルタルとし、4×4×16cmの供
試体を作製した。この供試体を20℃で湿空養生し、材令
24時間の圧縮強度を測定した。結果を表1に併記する。
0」、カルシウムサルホアルミネ−ト系膨張材 膨張材B:小野田セメント社製商品名「小野田エクスパ
ン」、石灰系膨張材 化工澱粉a:日澱化学社製商品名「デキストリンNo.102
S」、黄色デキストリン、溶解度99.9% 化工澱粉b:日澱化学社製商品名「デキストリンNo.4
C」、白色デキストリン、溶解度81.2% 化工澱粉c:日澱化学社製商品名「デキストリンMF-3
0」、白色デキストリン、溶解度26.8%
用し、各材料の単位量を、セメント290kg/m3、細骨材83
5kg/m3、粗骨材1,020kg/m3、AE減水剤0.725kg/m3、及
び水172kg/m3とし、水/セメント比を59.5%、細骨材率
45.5%の配合でコンクリートを調整した。比較のため、
実施例1の実験No.1- 1のセメント混和材を粉体で使用
し、同一配合でスラリーとしない場合のコンクリート
(比較例)を調整した。 調整したコンクリートの1.5m3×2
0バッチを2×2×0.5mの型枠に打設した。その結果、
セメント混和材スラリ−を使用したいずれのバッチにも
ポップアップ現象は発生しなかったが、セメント混和材
を粉体で使用した比較例はポップアップ現象が発生し
た。
ると、特に、膨張材のポップアップ現象を防止すること
が可能である。また、本発明のセメント混和材スラリー
を用いると、モルタル又はコンクリ−トの大量生産時の
膨張材の投入の迅速化が可能であり、設備の小型化が可
能である。
Claims (2)
- 【請求項1】 膨張材と、溶解度が80重量%以上である
化工澱粉とを含有してなるポップアップ現象防止用セメ
ント混和材スラリー。 - 【請求項2】 請求項1記載のセメント混和材スラリー
を含有してなるモルタル又はコンクリ−ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24012793A JP3282758B2 (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | セメント混和材スラリー及びそれを用いたモルタル又はコンクリート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24012793A JP3282758B2 (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | セメント混和材スラリー及びそれを用いたモルタル又はコンクリート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0797248A JPH0797248A (ja) | 1995-04-11 |
JP3282758B2 true JP3282758B2 (ja) | 2002-05-20 |
Family
ID=17054905
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24012793A Expired - Lifetime JP3282758B2 (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | セメント混和材スラリー及びそれを用いたモルタル又はコンクリート |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3282758B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4574818B2 (ja) * | 2000-08-28 | 2010-11-04 | 電気化学工業株式会社 | セメント混和材及びセメント組成物 |
JP4574817B2 (ja) * | 2000-08-28 | 2010-11-04 | 電気化学工業株式会社 | セメント混和材及びセメント組成物 |
JP6021259B2 (ja) * | 2012-12-26 | 2016-11-09 | 株式会社竹中工務店 | 水硬性高炉スラグ組成物及びコンクリート硬化体 |
JP6021260B2 (ja) * | 2012-12-26 | 2016-11-09 | 株式会社竹中工務店 | 水硬性高炉スラグ組成物及びコンクリート硬化体 |
JPWO2019093099A1 (ja) * | 2017-11-07 | 2020-11-12 | デンカ株式会社 | 膨張性セメント混和材、膨張性セメント混和材スラリー、それを用いた膨張性セメントコンクリート、及びその製造方法 |
-
1993
- 1993-09-27 JP JP24012793A patent/JP3282758B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0797248A (ja) | 1995-04-11 |
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