JP2747294B2 - セメントモルタル・コンクリート用混和材 - Google Patents

セメントモルタル・コンクリート用混和材

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JP2747294B2 JP63088289A JP8828988A JP2747294B2 JP 2747294 B2 JP2747294 B2 JP 2747294B2 JP 63088289 A JP63088289 A JP 63088289A JP 8828988 A JP8828988 A JP 8828988A JP 2747294 B2 JP2747294 B2 JP 2747294B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、セメントモルタル・コンクリート用混和
材、特に、各種セメントに混入して主に収縮を低減させ
たり、ケミカルプレストレスを導入するために使用され
るセメントモルタル・コンクリート用混和材に関する。
〔従来の技術及びその課題〕
現在市販されているセメントモルタル・コンクリート
用混和材として、特に膨張材としては、例えば、3CaO・
3Al2O3・CaSO4、CaSO4及びCaOを主成分とするカルシム
ウ・サルホ・アルミネート系(以下C4A3系膨張材とい
う)と、CaOを主成分とする石灰系の2種類がある。
C4A3系の膨張材は、焼成時にSO3の揮散を生じ、所
定の鉱物組成にすることが難かしい事、揮散するSO3
公害対策上捕集するので設備投資がかさむ事等の問題点
がある。
又、CaO・3CaO・Al2O3・CaSO4よりなる膨張性混和材
が提案された(特公昭62-61548号公報)が、3CaO・Al2O
3の焼成温度が高い、膨張量がf・CaOの性状に左右され
るなどの問題がある。
さらに、石灰系の膨張材は、高い膨張量が得られる反
面、養生等により膨張量が不安定であることやその制御
方法の影響によりコンクリートの破壊を生じるなどの問
題点がある。
以上の問題点を解決するため、製造が容易で、経済
的、かつ、安定的に膨張量が得られる膨張材が要望され
ていた。
本発明者等は、上記問題点を解決すべく種々検討を加
えた結果、特定成分の膨張材が、製造容易で安定的な膨
張量が得られ、経済的であることを見い出し本発明を完
成するに致った。
〔課題を解決するための手段〕
即ち、本発明はセッコウ10〜90重量%と、4CaO・Al2O
3・Fe2O3及び/又は6CaO・2Al2O3・Fe2O390〜10重量%
からなるセメントモルタル・コンクリート用混和材であ
る。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、以下、CaOをC、Al2O3をA、Fe2O3
をF及びSO3をとする。
本発明に係るセッコウとしては、特に制限されるもの
でなく、半水セッコウ、二水セッコウ、II型無水セッコ
ウ及びIII型無水セッコウ等が使用でき、これらを単独
で使用してもよく、2種類以上併用することも可能であ
る。中でも二水セッコウ、無水セッコウの使用が好まし
い。
セッコウの粒度は、C4AF及び/又はC6A2Fと同等程度
以上が好ましく、C4AF及び/又はC6A2Fクリンカーと混
合して粉砕してもよく、別々に粉砕して混合しても良
い。C4AF及び/又はC6A2Fと混合して粉砕する時は、セ
ッコウが粉砕しやすいので、別々に粉砕した時に比べ
て、ブレーン値が500程度高くなる。
本発明に係るC4AF及びC6A2Fとは、C4AF又はC6A2F中に
少量のNa2O、SiO2及びTiO2等が固溶するC4AF固溶体又
はC6A2F固溶体である。
C4AF及びC6A2Fの粒度は、ブレーン値で1,500〜4,000c
m2/gが好ましい。ブレーン値が1,500cm2/g未満の粗いも
のでは、膨張量が大きいが、未水和物が長期にわたって
存在するため耐久性の上から好ましくなく、ブレーン値
4,000cm2/gを越えるものは、単位水量の増加、水和反応
が早く終了するため膨張量が少ないため好ましくない。
C4AF及びC6A2Fの焼成温度は、1,200℃以上が好まし
く、1,300〜1,400℃(1380℃付近)で焼成を行ない、キ
ルンを使用するのが量産、経済性から特に好ましいが、
これに限定されるものではない。原料組成の面からFe2O
3成分を用いているC4AF及びC6A2Fは、Al2O3成分の多い
系に比して焼成温度を低下させることができ、原料コス
トの低減と云う面からも経済的に有利である。
本発明のセメントモルタル・コンクリート用混和材
(以下混和材という)は、セメントペースト、モルタル
及びコンクリートのいずれも用いることが出来る。これ
により主に本発明の混和材を使用することによりセメン
トモルタル・コンクリートを膨張させ、収縮の低減によ
るヒビワレを防止すること、あるいは、ケミカルプレス
トレスを導入することができる。尚、高強度性や急硬性
も若干付与される。本発明の混和材の使用方法は現在市
販されている膨張材と同様であり、各種ポルトランドセ
メント、混合セメントなどに用いる。その際、各種の化
学混和剤と併用することも可能であり、グルコースポリ
マーの加水分解物のような水和熱抑制剤の併用は温度応
力によるヒビワレ低減という点からも好ましい。また、
他の膨張材、例えばC4A3系や石灰系と併用することも
可能である。
〔実施例〕
以下、実施例により、本発明を更に詳細に説明する。
実施例1. CaCO3(100mesh以下)400kg、焼結アルミナ(600〜30
0μ)102kg及び酸化第2鉄(100mesh以下)160kgを小型
プロパン炉で1,380℃で焼成し、C4AFのクリンカーを製
造した。そのC4AFクリンカーをボールミルで粉砕し、ブ
レーン値2,500cm2/gのC4AFを得た。これに試薬1級の二
水セッコウ及び副産無水セッコウの粉砕品(ブレーン値
4,000cm2/g)を用い第1表に示す配合の混和材組成とし
た。セメントと砂の比を1:2とし、水セメント比45%の
モルタルで試験を実施した。混練り及び材料温度を20℃
一定とし、モルタルミキサで混練りし、4×4×16cmの
型枠に流し込み成形を行ない、翌日脱型し、コンパレー
ター法により膨張量の測定を行なった。結果を第1表に
併記する。
〈使用材料〉 セメント:住友社製、普通ポルトランドセメント 砂 :相模川産0.8、木更津産0.2混合品 水 :水道水 実施例2. CaCO3(100mesh以下)600kg、焼結アルミナ(600〜30
0μ)204kg、酸化第2鉄(試薬)160kgを小型プロパン
炉で1,370℃で焼成し、C6A2Fのクリンカーを製造した。
これと副産無水セッコウをボールミルで粉砕し、ブレ
ーン値で3,110〜3,540cm2/gとした。第2表に示す配合
の混和材組成とし、混練りは、実施例1と同様に行なっ
た。結果を第2表に併記する。
実施例3. 実施例1.で製造したC4AFのクリンカーと、無水セッコ
ウを1:1の重量比で混合し、ボールミルで同時粉砕し、
ブレーンで値で3,000cm2/gの混合材を得た。この混合材
を単位セメント量312kg/m3、水セメント比52%のコンク
リートに混入した時の膨張量を測定した。結果を第3表
に示す。混練りは強制練りミキサを使用し、10×10×40
cmの型枠で成形し、翌日脱型し、コンタクトゲージ法に
より膨張量を測定した。
実施例4. 実施例1及び実施例2で製造したC4AF、C6A2Fのクリ
ンカーを各々0.5重量部と、無水セッコウ1.0重量部を混
合し、ボールミルで同時粉砕し、ブレーン値で2,640cm2
/gの混和材を得た。この混和材を単位セメント量320kg/
m3、水セメント比50%のコンクリートに混入した時の膨
張量を測定した。結果を第4表に示す。混練り及び測定
は、実施例3と同様に行なった。
〔発明の効果〕 以上から明らかなように、本発明によって製造が容易
で経済的、かつ、安定した膨張量が得られる混和材の提
供が可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−4717(JP,A) 荒井康夫著「セメントの材料化学」昭 和61年10月31日 大日本図書株式会社 P131〜138

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セッコウ10〜90重量%と、4CaO・Al2O3・F
    e2O3及び/又は6CaO・2Al2O3・Fe2O390〜10重量%から
    なるセメントモルタル・コンクリート用混和材。
JP63088289A 1988-04-12 1988-04-12 セメントモルタル・コンクリート用混和材 Expired - Fee Related JP2747294B2 (ja)

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荒井康夫著「セメントの材料化学」昭和61年10月31日 大日本図書株式会社 P131〜138

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