JPH0797102A - トレイ装置 - Google Patents

トレイ装置

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JPH0797102A
JPH0797102A JP5242342A JP24234293A JPH0797102A JP H0797102 A JPH0797102 A JP H0797102A JP 5242342 A JP5242342 A JP 5242342A JP 24234293 A JP24234293 A JP 24234293A JP H0797102 A JPH0797102 A JP H0797102A
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極 森田
Takahiro Fukunaga
高弘 福永
Hideaki Hagiwara
英章 萩原
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 複写機本体1の側面凹部1aに設けられたト
レイ支持部5には、手差しトレイ3に設けられた凸部6
を回動自在に支持すると共に、上下方向に案内する案内
溝7が形成されており、手差しトレイ3は、閉状態から
開状態へと移行する際、回動支点Bを下方から上方へと
変位させながら、手差しトレイ3の下端を、下方からせ
り上げるようにして変位する。 【効果】 閉状態時、手差しトレイ3の回動支点Bを、
給紙口1bより下方に位置させることができるので、手
差しトレイ3全体が側面凹部1a内に収納されるように
なり、装置の小型化を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば複写機やプリン
ター、或いはファクシミリ等に備えられる、開閉式のト
レイ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記の複写機やプリンター、或いはファ
クシミリ等においては、装置スペースを省スペース化す
べく、装置自体の小型化が改良目的の一つとされてい
る。
【0003】例えば複写機においては、使用される用紙
サイズ及び機構により、必要な寸法が各ユニット毎にほ
ぼ決まっており、装置の最小サイズは自ずとそれに応じ
て決定される。例えばA3サイズ対応型の複写機におい
ては、図12に示すように、上部を占める光学系ユニッ
トの用紙搬送方向の最小寸法は、ランプユニット60・
60の幅が60〜80mm、ランプユニット60の助走
距離が20〜30mm、ランプユニット60のオーバー
ランが10〜20mmという各条件から、A3の用紙サ
イズより90〜130mm大きくした寸法Xとなり、一
方、下部を占める給紙系ユニット61の用紙搬送方向の
最小寸法は、給紙カセットの用紙サイズより大きい部分
の寸法が20〜30mm、給紙系ユニット61の幅が4
0〜60mmという条件から、A3の用紙サイズより6
0〜90mm大きくした寸法Yとなる。この両ユニット
の寸法から考え、A3サイズ対応型の複写機において実
現できる複写機の用紙搬送方向の最小サイズは、大きい
方の光学系ユニットの寸法Xとなる。
【0004】ここで、上記光学系ユニットと給紙系ユニ
ットの各寸法X・Yを満たし得る複写機本体51の全体
形状を検討すると、図9の(a)〜(d)に示す4つの
タイプが考えられる。即ち、(a)は、「X−Y」の寸
法差により生まれる空きスペースを複写機の給紙側と排
紙側の両側に設けたタイプ、(b)は、「X−Y」の寸
法差により生まれる空きスペースを複写機の給紙側にの
み設けたタイプ、(c)は、「X−Y」の寸法差により
生まれる空きスペースを複写機の排紙側にのみ設けたタ
イプ、(d)は、「X−Y」の寸法差により生まれる空
きスペースを設けなかったタイプである。
【0005】一方、複写機には、通常、図10(a)
(b)に示すように、複写画像が転写される用紙を載置
する長方形状の手差しトレイ52が、複写機本体51の
側面に取付けられている。多くの場合、手差しトレイ5
2は、その長手方向の端部側を、複写機本体51に設け
られた給紙口51aに合わせて、ビス53・53にて固
定されている。
【0006】しかしながら、このような取付けでは、手
差しトレイ52が複写機本体51から大きく突出してし
まい、上記した最小サイズの複写機を実現するための寸
法Xを大きく逸脱する。そこで、複写機本体51からの
手差しトレイ52の突出を避けるべく、開閉機構を備え
た開閉式のトレイ装置が開発されている。このようなト
レイ装置としては、図11に示すようなものがある。こ
れにおいては、複写機本体51の上記「X−Y」の寸法
差により生まれる側面凹部51aに、トレイ支持部材5
6が設けられ、このトレイ支持部材56に、手差しトレ
イ55における一端側が枢止されている。また、複写機
本体51と手差しトレイ55とは、図示しない補強アー
ムにても結合されている。これにより、手差しトレイ5
5は、非使用時、回動支点Aを中心に『閉』方向に回動
されることで、複写機本体51の側面に沿った閉状態を
とり、使用時には、これとは反対に回動支点Aを中心に
『開』方向に回動されることで、複写機本体51の側面
に突出した開状態をとり得る。
【0007】また、ただ開閉させるだけでは、手差しト
レイ55の寸法の関係から、閉状態において、手差しト
レイ55の枢止されていない側の端部、即ち開放端が、
複写機本体51の上面から突出し、外観が損なわれると
共に破損にもつながる。そこで、上記手差しトレイ55
は、第1トレイ55aと、この第1トレイ55aにスラ
イド自在に取り付けられた第2トレイ55bとからなる
引出し式になっており、閉状態時、第2トレイ55bを
第1トレイ55a内に収納することで、長手方向の寸法
をほぼ半分とし、これにて、上記のような不具合を回避
するようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たトレイ装置の構成では、図11に示すように、閉状態
において、手差しトレイ55の全体を、上記側面凹部5
1aに収納させることはできず、手差しトレイ55の開
放端側が複写機本体51の側面に沿った状態となる。そ
のため、手差しトレイ55の厚み分、即ち寸法H分が、
複写機本体51の寸法X外となり、上記した最小サイズ
の条件が充分に満たされているとは言えない。
【0009】複写機本体51の寸法X内に寸法H分を収
める方法としては、例えば手差しトレイ55の全長を短
くすることが考えられる。ところが、手差し給紙トレイ
55は、多種多様な用紙を給紙するため、それに対処で
きるだけの長さを有する必要があり、例えばA3サイズ
の用紙を、ずれることなく載置するためには、少なくと
も用紙後端の70mm手前まで、手差しトレイ55の開
放端が位置していることが望ましく、収納スペースの大
きさに応じて、長さの変更は不可能である。
【0010】また、他の方法として、手差しトレイ55
の開閉動作の回動支点を決定する、給紙口51aを下方
にずらせることが考えられる。しかしながら、これにお
いても、給紙口51aは、図12に示すように、手差し
トレイ55に載置された用紙を無理なく給紙できるよう
に、給紙系ユニット61に対してほぼ水平に給紙可能な
位置に設けなければならず、その形成部位は、感光体ド
ラム(図示せず)の位置や、複写機本体51に内蔵され
た給紙カセット(図示せず)からの給紙経路等により大
きく制限され、変えることはできない。
【0011】そこで、本発明は、回動支点を上下動自在
にすることで、完全に手差しトレイ55を光学系ユニッ
トと給紙系ユニットとの間の空きスペースに収めること
が可能なトレイ装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
トレイ装置は、上記課題を解決するために、装置本体の
側面に設けられたトレイ支持部材に、トレイの一端側が
枢止され、装置本体側面に対してほぼ垂直を成す開状態
から、装置本体側面に沿った閉状態へと、トレイの一端
側を回動支点として開閉可能なトレイ装置であって、上
記トレイの一端側両側面に、円形断面を有する軸状の凸
部が形成され、上記支持部材に、上記トレイの各凸部を
回動自在に支持すると共に上下方向に案内する案内部が
設けられていることを特徴としている。
【0013】請求項2記載の本発明のトレイ装置は、上
記課題を解決するために、上記請求項1記載のトレイ装
置において、案内部の上端に、案内部の幅を直径とする
円を約35〜40%装置本体側に突出させた形状の円弧
状部が設けられていることを特徴としている。
【0014】請求項3記載の本発明のトレイ装置は、上
記課題を解決するために、上記請求項1又は2記載のト
レイ装置において、案内部が、鉛直方向よりトレイの開
方向に少なくとも2°以上傾斜されていることを特徴と
している。
【0015】請求項4記載の本発明のトレイ装置は、上
記課題を解決するために、上記請求項1、2又は3記載
のトレイ装置において、トレイとトレイ支持部材とが、
上端をトレイ支持部材における案内部より上方に回動自
在に取り付けられる一方、下端をトレイの側面に回動自
在に取り付けられ、トレイの閉状態時に装置本体側面と
平行状態を成す一対の補助アームによってさらに連結さ
れており、トレイの閉状態時、上記トレイの重心が各補
助アームの下端の回動支点より装置本体側に位置し、且
つ、各補助アームの下端の回動支点が、トレイ下端から
重心までの距離の1/3以上の距離を有する位置に設け
られていることを特徴としている。
【0016】請求項5記載の本発明のトレイ装置は、上
記課題を解決するために、上記請求項1、2、3又は4
記載のトレイ装置において、トレイにて検出した用紙サ
イズの検知信号を装置本体に送るための光通信手段が設
けられていることを特徴としている。
【0017】
【作用】上記請求項1の構成により、装置本体に対して
トレイを回動自在に支持している回動支点が、上下動自
在となるので、トレイの閉時、回動支点を案内部の下端
側に移動させることで、閉状態のトレイの下端が従来よ
り下方に位置するようになる。したがって、本構成を、
例えば上記従来技術の項で述べた複写機の手差しトレイ
の開閉機構に採用することで、光学系ユニットと給紙系
ユニットとの寸法差により形成されているスペースにお
ける給紙口より下側のスペースをも手差しトレイの収納
スペースとして利用することが可能となり、手差しトレ
イの長さを短くしたりすることなく、複写機の最小寸法
内に収めることができるようになる。この結果、複写機
のより一層の小型化が可能となる。
【0018】上記請求項2の構成により、トレイに形成
された凸部が案内部の上端に達した際、この突出した円
弧状部にて係止されるので、この円弧状部がストッパー
として機能し、トレイの開状態時に、トレイ上の用紙を
揃える動作等でトレイの開放端側(先端部)に力が加わ
ったとしても、簡単には閉じないようになる。しかも、
この場合、円弧状部の形状を、50%の半円形状とする
のではなく、約35〜40%とすることで、係止状態を
解除する際の操作が固すぎたりすることなく、操作性よ
く閉状態へと移行させることができる。尚、円弧状部
を、35%以下の形状とすると、引っ掛かりが小さくな
り、ストッパーとしての機能が果たせなくなる。
【0019】上記請求項3の構成により、トレイを閉状
態から開状態へと移行させるとき、トレイの凸部が、ト
レイ支持部材に設けられた案内部をスムーズに上昇でき
るので、トレイを開く際の引っ掛かりが無くなり、操作
性を向上できる。
【0020】上記請求項4の構成により、閉状態のトレ
イには、常に閉方向の力が付与されるので、ある程度ま
で開方向に回動されない限り、トレイが独りでに開方向
に回動することはない。したがって、トレイをロックす
るための特別なロック機構、例えばツメや磁石等の別部
材を設けることなく、トレイの自重や、振動等にてトレ
イが開くことを防止することができる。
【0021】上記請求項5の構成により、トレイと装置
本体との間に、固定接続部が設けられない本発明のトレ
イ装置においても、トレイからの用紙サイズの検知信号
を本体装置へ通信することができる。
【0022】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図8に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0023】図2に示すように、本発明のトレイ装置が
適用された複写機は、前記の従来技術の項で示した光学
系ユニットと給紙系ユニットの各寸法X・Yの寸法差に
よる空きスペースが、複写機本体1の給紙側及び排紙側
にそれぞれ設けられた形状を有しており、複写機本体1
の給紙がわ側面の中部から下部にかけて形成された側面
凹部1aに、手差しトレイ(トレイ)3が完全に収納さ
れる一方、図示しない排紙がわ側面の中部から下部にか
けて形成された側面凹部に、図示しない排紙トレイ(ト
レイ)が完全に収納されるようになっている。尚、以下
の説明においては、説明の便宜上、給紙がわ側面に設け
られた手差しトレイ3を備えたトレイ装置2の機構につ
いてのみ説明し、特に排紙側の排紙トレイを備えたトレ
イ装置の機構については説明しないが、排紙トレイを備
えたトレイ装置も、上記トレイ装置2と同様の構成を有
するものである。
【0024】上記トレイ装置2に備えられた手差しトレ
イ3は、第1トレイ3aと、この第1トレイ3aにスラ
イド自在に取り付けられた第2トレイ3bとからなる引
出し式で、手差しトレイ3の閉状態時、第1トレイ3a
内部に第2トレイ3bが収納されるようになっている。
また、第1トレイ3aは、その一端部が、複写機本体1
の側面凹部1aに形成されたトレイ支持部(トレイ支持
部材)5・5に枢止されており、これらトレイ支持部5
・5と手差しトレイ3とで、本発明の手差しトレイ2が
構成されている。
【0025】本複写機の手差しトレイ3は、使用時にお
いて、トレイ装置2の回動支点Bを中心に『開』方向に
回動され、かつ、第2トレイ3bが第1トレイ3aから
引き出されることで、複写機本体1の側面にほぼ垂直を
成して突出した開状態をとる一方、非使用時には、図3
に示すように、第2トレイ3bが第1トレイ3a内部に
収納され、かつ、回動支点Bを中心に『閉』方向に回動
されることで、複写機本体1の側面にほぼ沿った閉状態
をとるようになっている。
【0026】ところで、従来のトレイ装置の開閉機構で
は、開閉動作の回動支点が、複写機本体の給紙口近傍に
固定されていたので、第2トレイを第1トレイ内に収納
した収納状態の手差しトレイでも、側面凹部に完全に収
納させることはできなかった。
【0027】そこで、本実施例の複写機のトレイ装置2
の開閉機構では、回動支点Bを複写機本体1の側面に沿
って上下動自在に形成している。即ち、手差しトレイ3
が開状態から『閉』方向に回動されると、図1、図4、
図5に段階的に示すように、回動支点Bが給紙口1bよ
り下方へと変位し、これにて、手差しトレイ3の固定端
が給紙口1bより下方に位置するようになっている。こ
れにより、複写機本体1の側面凹部1aに、収納状態の
手差しトレイ3全体が収納されるようになり、従来のよ
うに手差しトレイ3の開放端が複写機本体1の側面凹部
1aから突出するようなことはなく、複写機本体1の側
面と面一となる。一方、閉状態から『開』方向に回動さ
れると、閉時とは逆に、図5、図4、図1に段階的に示
すように、回動点Bが上方へと変位し、給紙口1bの位
置に応じた給紙口1bと手差しトレイ3の用紙載置面3
dとが同一平面を成す位置にて係止されるようになって
いる。
【0028】以下に、このような回動支点Bを上下動さ
せる手差しトレイ3の開閉機構を説明する。
【0029】図1に示すように、上記手差しトレイ3に
おける第1トレイ3aの用紙搬送方向と直交する方向の
両端部側には、用紙ガイド3cがそれぞれ設けられてお
り、これら用紙ガイド3c・3cの非対向面における複
写機本体側の角部に、手差しトレイ3の回動支点Bとな
る断面円形を有する軸状の凸部6がそれぞれ設けられて
いる。尚、用紙ガイド3c・3cにおける凸部6が設け
られている角部は、トレイの開閉動作に支障を来さない
ように、アールに形成されている。また、第1トレイ3
aの両側面における所定位置には、補助アーム4・4の
下端が回動自在に取り付けられており、補助アーム4・
4の下端は、この回動支点Dを中心に回動するようにな
っている。尚、補助アーム4・4の下端を取付ける位置
については後述する。
【0030】一方、複写機本体1の側面凹部1aに設け
られた上記トレイ支持部5・5の相対向面には、上記手
差しトレー3に形成された凸部6・6を回動支点Bにて
回動自在に、かつ、上下方向に案内する案内溝(案内
部)7・7が形成されている。尚、凸部と案内溝とで構
成せず、ピンとガイドレールとで構成してもよい。ま
た、上記各トレイ支持部5における案内溝7の形成部位
上方には、上記補助アーム4の上端が回動自在に取り付
けられており、補助アーム4の上端は、この回動支点C
を中心に回動するようになっている。さらに、各トレイ
支持部5には、手差しトレイ3が閉状態で収納される際
に上記補助アーム4を収納するための凹部5aが形成さ
れている。
【0031】上記各案内溝7は、図6に示すように、上
記凸部6の直径に等しい溝幅を有しており、その上端の
位置は、凸部6が案内溝7の上端に位置した際に、手差
しトレイ3の用紙載置面3dと、給紙口1aとの位置が
それぞれ合うように設定されている。
【0032】また、各案内溝7の上端部には、手差しト
レイ3を開状態に固定する際に、上方に変位してきた凸
部6が係止され、凸部6の下方への変位を停止させるス
トッパー部(円弧状部)7aがそれぞれ形成されてい
る。これら各ストッパー部7aは、案内溝7の溝幅を直
径とする円を約35〜40%程、複写機本体側へ突出さ
せた円弧状を有しており、詳細には、円弧RとラインL
1 の交点P1 、円弧中心01 、円弧中心01 を通り案内
溝7に平行なラインL2 と円弧Rとの交点P2 がなす∠
1 1 2 が、20〜25°となるよう設定されてい
る。このような形状とすることで、手差しトレイ3の使
用時に、手差しトレイ3上で用紙の端部を揃えるような
動作が行われ、手差しトレイ3の開放端側に力が加えら
れたとしても、手差しトレイ3が容易に『閉』方向に回
動して閉状態に移行するようなことはない。しかも、こ
の場合、円弧状部の形状を、50%の半円形状とするの
ではなく、約35〜40%とすることで、係止状態を解
除する際の操作が固すぎたりすることなく、操作性よく
スムーズに閉状態へと移行させることができる。尚、5
0%の半円形状とすると、ストッパーとしての機能は充
分であるが、係止状態を解除する際に固すぎ、操作性が
悪くなる。一方、円弧状部を、35%以下の形状とする
と、引っ掛かりが小さくなり、ストッパーとしての機能
を果たさなくなる。
【0033】また、上記各案内溝7は、図7に示すよう
に、案内溝7に平行なラインL4 が、鉛直方向L3 より
『開』方向にθ1 =2〜3°傾斜された構成となってい
る。これは、図8に示すように、手差しトレイ3を
『開』方向へ移動させる際、手差しトレイ3の開放端側
を、図において右側に引っ張る力にて回動支点Bを上方
に移動させる必要があるため、案内溝7が鉛直方向に沿
って形成されていると、横方向に引っ張る力にて回動支
点Bである凸部6・6を上方に移動させることができず
引っ掛かった状態となり、スムーズな開動作ができなく
なるためである。尚、この場合、傾斜を大きく取る程
に、スムーズな開動作が可能であるが、傾斜を大きく取
り過ぎると、手差しトレイ3の左右方向の移動量が増え
るため、規定の寸法内に収めようとすると、手差しトレ
イ3の全長や、厚みが小さくなるという不具合を来す。
したがって、手差しトレイ3の開閉動作時における違和
感を大きく削減し、かつ、手差しトレイ3の構造に影響
を及ぼさない最適な傾斜量としては、θ1 =2〜3°の
間であり、大きくとも10°までが許容範囲である。
【0034】また、上記補助アーム4の下端が手差しト
レイ3に回動自在に取り付けられている回動支点Dと、
手差しトレイ3の重心Gとは、手差しトレイ3の固定端
から回動支点Dまでの距離l2 と、手差しトレイ3の収
納状態時における重心Gまでの距離l1 とが、l2 =1
/3l1 以上となるように、かつ、閉状態のおける重心
Gの位置が、回動支点Dより複写機本体1側に設定され
ている。
【0035】このような条件を満たすことで、重心G
が、回動支点Dより外側にくるまでの角度θ2 を、大き
くすることが可能となる。したがって、手差しトレイ3
を閉めた時の反動や振動で手差しトレイ3は開こうとし
ても、重心Gが回動支点Dよりも複写機本体1側に位置
するので、閉状態では常に閉じる方向に力がかかり、手
差しトレイ3が独りでに開方向に回動することはなく、
手差しトレイ3をロックするための特別なロック機構、
例えばツメや磁石等の別部材を設けることなく、手差し
トレイ3の自重や、振動等で、手差しトレイ3が開くこ
とを防止することができる。
【0036】さらに、本実施例の複写機においては、図
2に示すように、手差しトレイ3の第1トレイ3aに、
手差しトレイ3に載置された用紙のサイズを検知する検
知基板10が設けられており、この検知基板10にて検
知された用紙サイズは、手差しトレイ3の第1トレイ3
の固定端側に内蔵された発光ダイオード11にて、複写
機本体1の給紙口1b近傍の、手差しトレイ3の開状態
にて発光ダイオード11が対向する位置に設けられたフ
ォトダイオード(図示せず)にて受信され、複写機本体
1に備えられた図示しない制御装置へと入力されるよう
になっているので、固定接続部が設けられていない構成
ではあるが、用紙サイズの検知に何ら不具合を招来しな
いものである。即ち、上記発光ダイオードとフォトダイ
オードとで、本発明の光通信手段が構成されている。
【0037】このようなトレイ装置2を備えることで、
本実施例の複写機においては、手差しトレイ3及び排紙
トレイが、複写機本体1の給紙側に設けられた側面凹部
1a及び排紙側に設けられた側面凹部に、それそれ完全
に収納されるようになり、最小サイズの複写機を実現で
きる。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の本発明のトレイ装置は、
以上のように、装置本体の側面に設けられたトレイ支持
部材に、トレイの一端側が枢止され、装置本体側面に対
してほぼ垂直を成す開状態から、装置本体側面に沿った
閉状態へと、トレイの一端側を回動支点として開閉可能
なトレイ装置であって、上記トレイの一端側両側面に、
断面円形を有する軸状の凸部が形成され、上記支持部材
に、上記トレイの各凸部を回動自在に支持すると共に上
下方向に案内する案内部が設けられている構成である。
【0039】これにより、装置本体に対してトレイを回
動自在に支持している回動支点が、上下動自在となるの
で、トレイの閉時、回動支点を案内部の下端側に移動さ
せることで、収納時のトレイの下端が従来より下方に位
置するようになる。したがって、本構成を、例えば上記
従来技術の項で述べた複写機の手差しトレイの開閉機構
に採用することで、光学系ユニットと給紙系ユニットと
の寸法差により形成されているスペースにおける給紙口
より下側のスペースをも手差しトレイの収納スペースと
して利用することが可能となり、手差しトレイの長さを
短くしたりすることなく、複写機の最小寸法内に収める
ことができるようになる。この結果、複写機のより一層
の小型化が可能となるという効果を奏する。
【0040】請求項2記載の本発明のトレイ装置は、以
上のように、上記請求項1記載のトレイ装置において、
案内部の上端に、案内部の幅を直径とする円を約35〜
40%装置本体側に突出させた形状の円弧状部が設けら
れている構成である。
【0041】これにより、トレイに形成された凸部が案
内部の上端に達した際、この突出した円弧状部にて係止
されるので、この円弧状部がストッパーとして機能し、
トレイの開状態時に、トレイ上の用紙を揃える動作等で
トレイの開放端側(先端部)に力が加わったとしても、
簡単には閉じないようになる。しかも、この場合、円弧
状部の形状を、50%の半円形状とするのではなく、約
35〜40%とすることで、係止状態を解除する際の操
作が固すぎたりすることなく、操作性よく閉状態へと移
行させることができるという効果を奏する。
【0042】請求項3記載の本発明のトレイ装置は、以
上のように、上記請求項1又は2記載のトレイ装置にお
いて、案内部が、鉛直方向よりトレイの開方向に少なく
とも2°以上傾斜されている構成である。
【0043】これにより、トレイを閉状態から開状態へ
と移行させるとき、トレイの凸部が、トレイ支持部材に
設けられた案内部をスムーズに上昇できるので、トレイ
を開く際の引っ掛かりが無くなり、操作性を向上できる
という効果を奏する。
【0044】請求項4記載の本発明のトレイ装置は、以
上のように、上記請求項1、2又は3記載のトレイ装置
において、トレイとトレイ支持部材とが、上端をトレイ
支持部材における案内部より上方に回動自在に取り付け
られる一方、下端をトレイの側面に回動自在に取り付け
られ、トレイの閉状態時に装置本体側面と平行状態を成
す一対の補助アームによって連結されており、トレイの
閉状態時、上記トレイの重心が各補助アームの下端の回
動支点より装置本体側に位置し、且つ、各補助アームの
下端の回動支点が、トレイ下端から重心までの距離の1
/3以上の距離を有する位置に設けられている構成であ
る。
【0045】これにより、閉状態のトレイには、常に閉
方向の力が付与されるので、ある程度まで開方向に回動
されない限り、トレイが独りでに開方向に回動すること
はない。したがって、トレイをロックするための特別な
ロック機構、例えばツメや磁石等の別部材を設けること
なく、トレイの閉状態時に、トレイの自重や、振動等に
てトレイが開くことを防止することができるという効果
を奏する。
【0046】請求項5記載の本発明のトレイ装置は、上
記課題を解決するために、上記請求項1、2、3又は4
記載のトレイ装置において、トレイにて検出した用紙サ
イズの検知信号を装置本体に送るための光通信手段が設
けられている構成である。
【0047】これにより、トレイと装置本体との間に、
固定接続部が設けられない本発明のトレイ装置において
も、トレイからの用紙サイズの検知信号を本体装置へ通
信することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の複写機に備えられた、トレ
イ装置の構成を示す一部断面側面図である。
【図2】上記複写機のトレイ装置における開状態を示す
斜視図である。
【図3】上記複写機のトレイ装置における閉状態を示す
斜視図である。
【図4】上記複写機に備えられた、トレイ装置の構成を
示す一部断面側面図である。
【図5】上記複写機に備えられた、トレイ装置の構成を
示す一部断面側面図である。
【図6】上記トレイ装置におけるトレイ支持部材に設け
られた案内溝の上端部を示す要部拡大図である。
【図7】上記トレイ装置におけるトレイ支持部材を示す
要部側面図である。
【図8】上記トレイ装置における手差しトレイの重心位
置と、補助アームの下端側の回動支点との位置関係を示
す一部断面側面図である。
【図9】(a)〜(d)とも、光学系ユニット及び給紙
系ユニットの各寸法に基づいて考えられる複写機本体の
正面図である。
【図10】(a)(b)とも、従来の複写機を示す斜視
図で、複写機本体の側面に手差しトレイがビス止めされ
た状態を示すものである。
【図11】従来の開閉式のトレイ装置を備えた複写機
の、手差しトレイを閉じている状態の側面図である。
【図12】複写機における光学系ユニット、給紙系ユニ
ット、及び給紙口の位置関係を示す一部断面側面図であ
る。
【符号の説明】
1 複写機本体(装置本体) 1a 側面凹部 1b 給紙口 2 トレイ装置 3 手差しトレイ(トレイ) 3a 第1トレイ 3b 第2トレイ 4 補助アーム 5 トレイ支持部(トレイ支持部材) 6 凸部 7 案内溝(案内部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体の側面に設けられたトレイ支持部
    材に、トレイの一端側が枢止され、装置本体側面に対し
    てほぼ垂直を成す開状態から、装置本体側面に沿った閉
    状態へと、トレイの一端側を回動支点として開閉可能な
    トレイ装置であって、 上記トレイの一端側両側面に、円形断面を有する軸状の
    凸部が形成され、 上記トレイ支持部材に、上記トレイの各凸部を回動自在
    に支持すると共に上下方向に案内する案内部が設けられ
    ていることを特徴とするトレイ装置。
  2. 【請求項2】上記案内部の上端に、案内部の幅を直径と
    する円を約35〜40%装置本体側に突出させた形状の
    円弧状部が設けられていることを特徴とする上記請求項
    1記載のトレイ装置。
  3. 【請求項3】上記案内部が、鉛直方向よりトレイの開方
    向に少なくとも2°以上傾斜されていることを特徴とす
    る上記請求項1又は2記載のトレイ装置。
  4. 【請求項4】上記トレイとトレイ支持部材とが、上端を
    トレイ支持部材における案内部より上方に回動自在に取
    り付けられる一方、下端をトレイの側面に回動自在に取
    り付けられ、トレイの閉状態時に装置本体側面と平行状
    態を成す一対の補助アームによってさらに連結されてお
    り、トレイの閉状態時、上記トレイの重心が各補助アー
    ムの下端の回動支点より装置本体側に位置し、且つ、各
    補助アームの下端の回動支点が、トレイ下端から重心ま
    での距離の1/3以上の距離を有する位置に設けられて
    いることを特徴とする上記請求項1、2又は3記載のト
    レイ装置。
  5. 【請求項5】上記トレイにて検出した用紙サイズの検知
    信号を装置本体に送るための光通信手段が設けられてい
    ることを特徴とする上記請求項1、2、3又は4記載の
    トレイ装置。
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