JPH079693B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH079693B2
JPH079693B2 JP59254301A JP25430184A JPH079693B2 JP H079693 B2 JPH079693 B2 JP H079693B2 JP 59254301 A JP59254301 A JP 59254301A JP 25430184 A JP25430184 A JP 25430184A JP H079693 B2 JPH079693 B2 JP H079693B2
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JP
Japan
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magnetic
powder
hexagonal
magnetic powder
disk
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JP59254301A
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JPS61133019A (ja
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慎一 北畑
幹雄 岸本
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Hitachi Maxell Energy Ltd
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Hitachi Maxell Energy Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は磁気ディスクなどの磁気記録媒体に関し、さ
らに詳しくは、加熱減磁がほとんどなくて、円周方向の
出力が均一な高密度記録に適した磁気ディスクなどの磁
気記録媒体に関する。
〔従来の技術〕 一般に、円盤状でその円周方向に磁気記録再生を行う磁
気ディスクは、磁性粉末として針状方向に磁気異方性を
有する針状磁性粉末を使用し、この種の針状磁性粉末を
含む磁性塗料を基体上に塗布、乾燥した後、これを円盤
状に打ち抜いてつくられている。
ところが、このようにしてつくられる磁気ディスクで
は、塗布時の機械的剪断力により、針状の磁性粉末粒子
が塗布方向に配向するため、円盤の円周方向に出力変動
が生じるのをさけることができず、この出力変動を充分
に改善することができないため、記録密度を良好に向上
させることができない。
そこで、いわゆるスピンコートの方法により、針状方向
に磁気異方性を有する針状の磁性粉末を含む磁性塗料を
円盤の円周方向に塗布したり「(文献不詳)」、あるい
は、従来の針状方向に磁気異方性を有する磁性粉末に代
えて、等方的な磁気異方性を有するコバルト固溶酸化鉄
磁性粉末を用いる(特開昭51−30703号)などの方法
で、出力変動を少なくし、記録密度を向上させることが
試みられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、いわゆるスピンコートの方法では、装置の構
造上連続的には磁性塗料を塗布することができないこと
から、生産性が極めて低く、安価な磁気ディスクを提供
することができないという難点があり、実用化が難し
い。また、等方的な磁気異方性を有するコバルト固溶酸
化鉄磁性粉末を用いる方法では、この種の磁性粉末の等
方的な磁気異方性により、出力変動が改善されて、円周
方向の出力がほぼ一定で均一になるものの、加熱減磁が
大きくて、一旦信号を記録した後、磁気ディスクを高温
に保持し、次いで、室温に取り出して再生を行った場
合、その出力が大きく減衰してしまうという難点があ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明はかかる事情に鑑み種々検討を行った結果なさ
れたもので、磁気ディスクの磁性層中に、六角板状で磁
気異方性の方向が板面と平行方向にある磁性粉末を含有
させ、板面が磁性層面と実質的に平行となるように配向
させることによって、加熱減磁をほとんど生じさせるこ
となく、円盤の円周方向にわたる出力変動を充分に抑制
し、円周方向の出力を均一にして、高密度記録が良好に
行えるようにしたものである。
この発明において使用される、六角板状で磁気異方性の
方向が板面と平行な方向にある磁性粉末としては、たと
えば、板状で六方晶系の下記の一般式(1),(2),
(3)で表されるプレーナー型フェライト磁性粉末が好
ましく使用される。
2MO・AO・8Fe2O3 (1) 2MO・2AO・6Fe2O3 (2) 2MO・3AO・12Fe2O3 (3) (但し、式中MはMn、Co、Zn、Ni、Mg、Feから選ばれる
いずれか一種または二種以上を混合したものであり、A
はBa、Sr、Pb、Caから選ばれるいずれか一種または二種
以上を混合したものである。) この種のプレーナー型フェライト磁性粉末は、六角板状
のα−Fe2O3とBa、Sr、Pb、Ca等の炭酸塩およびMn、C
o、Zn、Ni、Mg、Fe等の炭酸塩を原料とし、これらの原
料を、目的とする六方晶系フェライト磁性粉末の組成に
応じて、所定量秤量した後、湿式ボールミルにて数時間
混合し、次いで、ボールミルから取り出した後、水分を
蒸発させ、マッフル炉にて800〜1000℃で24時間焼成し
て製造される。このようにして得られる六方晶系フェロ
イト磁性粉末は、原料として用いたα−Fe2O3と同様な
六角板状形をとどめ、プレーナー型で磁気異方性の方向
が結晶のC軸に対して垂直な面内にあり、板面に水平な
方向の磁性異方性を有する。また、この種のプレーナー
型フェライト磁性粉末の保磁力は、結晶磁気異方性に基
づいているが、この保磁力は温度によってほとんど変化
しないことから、加熱減磁がほとんどない。
しかして、以上のようにして得られる、六角板状のプレ
ーナー型フェライト磁性粉末を使用し、磁気ディスクの
磁性層中に含有させて、その板面が磁性層面と実質的に
平行となるように配向させると、この種のプレーナー型
フェライト磁性粉末が、板面と水平な方向に等方的な磁
気異方性を有しているため、これらの磁性粉末を含む磁
性塗料を基体上に塗布する際の塗布方向には依存せず、
磁気ディスクの円周方向の出力が均一になり、加熱減磁
もほとんどなくて、高密度記録が良好に行える。
このようにして、磁気ディスクに使用される六角板状で
磁気異方性の方向が板面と平行な方向にある磁性粉末
は、粒径が0.01〜0.5μmの範囲内であることが好まし
く、粒径が0.5μmより大きいものを使用したのでは磁
性層の表面平滑性が充分に良好にならず、また粒径が0.
01μmより小さいものでは磁性塗料中での分散性が悪く
なり、良好な高密度記録が行えない。また、保磁力は20
0〜2000エルステッドの範囲内にあるものを使用するの
が好ましく、保持力が200エルステッドより小さいと高
密度記録が良好に行えず、2000エルステッドより大きい
ものは磁気ディスク用として適さない。
この発明の磁気ディスクを製造するには、常法に準じて
行えばよく、たとえば、前記の六角板状で磁気異方性の
方向が板面と平行な方向にある磁性粉末を、結合剤樹
脂、有機溶剤等とともに混合分散して磁性塗料を調製
し、この磁性塗料をポリエステルフイルムなどの基体上
にロールコーターなど任意の塗布手段によって塗布し、
板面が磁性層面に対して実質的に平行方向となるように
配向処理を行って乾燥した後、円盤状に打抜いて成型す
ればよい。
なお、このような六角板状で磁気異方性の方向が板面と
平行な方向にある磁性粉末を含む磁性塗料は、基体上に
塗布した後、磁性層面に対して平行方向に磁場を印加し
て磁場配向を行うと、磁化容易方向が磁性層面と平行方
向に配向され、板面が磁性層面に対して実質的に平行方
向に配向されるとともに磁性層の表面平滑性も良好とな
るため、このような磁場配向を行うのが好ましいが、磁
性粉末の形状が六角板状であるため塗布時に機械的剪断
力を作用させるだけでも充分に磁性粉末の板面が磁性層
面に対して実質的に平行方向となるように配向させるこ
とができる。従って、磁場の印加による磁場配向は必ず
しも必要ではない。
ここに用いる結合剤樹脂としては、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル系共重合体、ポリビニルブチラール樹脂、繊維素系
樹脂、ポリウレタン系樹脂、イソシアネート化合物、放
射線硬化型樹脂など従来汎用されている結合剤樹脂が広
く用いられる。
また、有機溶剤としてはトルエン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、テト
ラヒドロフラン、酢酸エチルなど従来から汎用されてい
る有機溶剤が単独または二種以上混合して使用される。
なお、磁性塗料中には通常使用されている各種添加剤、
たとえば分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤などを任
意に使用してもよい。
また、この発明で使用する前記の六角板状で磁気異方性
の方向が板面と平行方向にある磁性粉末は、磁気ディス
クに適用したときに特に有効であるが、この他、磁気テ
ープや磁気カードなどあらゆる磁気記録媒体に適用でき
ることはいうまでもない。
〔実施例〕
次に、この発明の実施例について説明する。
実施例1 粒径0.25μmの板状α−Fe2O3粉末100重量部に、BaCO31
5.4重量部と2ZnCO3・3Zn(OH)28.6重量部とNiCO3・2Ni
(OH)・4H2O9.8重量部とを加えたものを、湿式ボー
ルミル中で数時間混合し、次いで、これを取り出し、水
を蒸発させてマッフル炉にて1000℃で24時間焼成し、プ
レーナー型六方晶Baフェライト磁性粉末を得た。このよ
うにして得られたプレーナー型六方晶Baフェライト磁性
粉末は、原料に用いたα−Fe2O3粉末の形状をとどめて
おり、保磁力は1000エルステッド、飽和磁化量は62emu/
gであった。
次いで、このようにして得られたプレーナー型六方晶Ba
フェライト磁性粉末を使用し、 プレーナー型六方晶Baフェライト磁性粉末1000 重量部 VAGH(米国U.C.C社製、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニ
ルアルコール共重合体) 137.5 〃 パンデックスT5201(大日本インキ化学工業社製、ポリ
ウレタン樹脂) 87.5 〃 コロネートL(日本ポリウレタン工業社製、三官能性低
分子量イソシアネート化合物) 25 〃 Cr2O3粉末 15 〃 ラウリン酸 20 〃 流動パラフィン 2 〃 メチルイソブチルケトン 800 〃 トレエン 800 〃 の組成物からなる組成物をボールミル中で3日間混合分
散して磁性塗料を調製した。この磁性塗料を厚さ40μm
のポリエステルベースフイルム上に塗布し、乾燥して乾
燥厚が4μmの磁性層を形成した。次いで、平滑化処理
を行った後、円板状に打ち抜いて磁気ディスクをつくっ
た。
実施例2 実施例1におけるプレーナー型六方晶Baフェライト磁性
粉末の製造において、粒系が0.25μmの板状α−Fe2O3
粉末に代えて、粒径が0.08μmの板状α−Fe2O3粉末を
同量使用した以外は、実施例1と同様にしてプレーナー
型六方晶Baフェライト磁性粉末を得た。このようにして
得られたプレーナー型六方晶Baフェライト磁性粉末は、
原料に用いたα−Fe2O3粉末の形状をとどめており、保
磁力は1120エルステッド、飽和磁化量は61emu/gであっ
た。
次いで、このようにして得られたプレーナー型六方晶Ba
フェライト磁性粉末を、実施例1における磁性塗料の組
成において、実施例1で使用したプレーナー型六方晶Ba
フェライト磁性粉末に代えて同量使用した以外は、実施
例1と同様にして磁性ディスクをつくった。
比較例1 実施例1における磁性塗料の組成において、プレーナー
型六方晶Baフェライト磁性粉末に代えて、保磁力が1000
エルステッド、飽和磁化量が73emu/gの針状Co含有γ−F
e2O3磁性粉末を同量使用した以外は、実施例1と同様に
して磁気ディスクをつくった。
比較例2 実施例1における磁性塗料の組成において、プレーナー
型六方晶Baフェライト磁性粉末に代えて、保磁力が950
エルステッド、飽和磁化量が70emu/gの針状Co固溶γ−F
e2O3磁性粉末を同量使用した以外は、実施例1と同様に
して磁気ディスクをつくった。
各実施例および比較例で得られた磁気ディスクについ
て、円周の1回転にわたる出力変動および加熱減磁を測
定し、さらに、各種記録波長(1μm、0.75μm、0.5
μm)における最大出力レベルを測定した。加熱減磁
は、磁気ディスクを飽和磁化した後、60℃、90%RHの恒
温恒湿槽中に2時間放置し、室温で取り出して再生した
ときの出力の減少量を測定し、放置前の飽和磁化量から
の減少率を算定して百分率で表した。
下記はその結果である。
〔発明の効果〕 上記から明らかなように、この発明で得られた磁気ディ
スク(実施例1および2)は、従来の磁気ディスク(比
較例1および2)に比し、出力変動がほとんどなくて、
加熱減磁が極めて小さく、また最大出力レーベルは全周
波数域で高く、特に短波長での出力が高くなっており、
このことからこの発明で得られる磁気ディスクは、円周
方向の出力が均一で、加熱減磁もなく、高密度記録に適
していることがわかる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性層中に、六角板状で磁気異方性の方向
    が板面と平行方向にある磁性粉末を含有させ、板面が磁
    性層面と実質的に平行となるように配向させたことを特
    徴とする磁気記録媒体
  2. 【請求項2】六角板状で磁気異方性の方向が板面と平行
    方向にある磁性粉末が、プレーナー型六方晶Baフェライ
    ト磁性粉末である請求項1記載の磁気記録媒体
JP59254301A 1984-11-30 1984-11-30 磁気記録媒体 Expired - Lifetime JPH079693B2 (ja)

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