JPH0796785A - 車両の運転姿勢調整装置 - Google Patents

車両の運転姿勢調整装置

Info

Publication number
JPH0796785A
JPH0796785A JP5243314A JP24331493A JPH0796785A JP H0796785 A JPH0796785 A JP H0796785A JP 5243314 A JP5243314 A JP 5243314A JP 24331493 A JP24331493 A JP 24331493A JP H0796785 A JPH0796785 A JP H0796785A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pedal
seat
adjustment
vehicle
driver
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5243314A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3313476B2 (ja
Inventor
Yoshihiro Konno
良洋 今野
Naomune Moriyama
尚宗 森山
Takahito Yokouchi
敬人 横打
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP24331493A priority Critical patent/JP3313476B2/ja
Publication of JPH0796785A publication Critical patent/JPH0796785A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3313476B2 publication Critical patent/JP3313476B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】運転者用シートとアクセルペダル等の操作ペダ
ルとの位置調整によって、運転者による適正な運転姿勢
をとるための姿勢調整が、操作ペダルの踏込操作位置が
考慮されたもとで、容易かつ適切に行われるようにな
す。 【構成】シート可動支持機構部20,アクセルペダル可
動支持機構部24,ブレーキペダル可動支持機構部27
及びクラッチペダル可動支持機構部29に対して、制御
ユニット75及び運転者用シート14に着座せしめられ
た乗員標準モデルのアイポイントが適正な位置に置かれ
るとともに乗員標準モデルが適正な運転姿勢に相当する
姿勢をとるものとされるシート及び操作ペダルの位置に
関する調整用データが格納されたROM76を含むアク
チュエータ駆動制御部70とが設けられ、可動支持機構
部20,24,27及び29についての調整用データに
従った制御が行われるとともに、可動支持機構部24及
び29についての制御期間において、操作ペダルの踏込
操作位置が特定の位置に固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の車室形成部に配
されるシート部に着座する乗員が、シート部及びアクセ
ルペダル,ブレーキペダル,クラッチペダル等の操作ペ
ダルの配置位置を変化させて、運転姿勢を調整できるよ
うにされる車両の運転姿勢調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両における車室形成部に装備されるシ
ートは、特にそれが運転者用のものとされる場合、着座
した乗員が適正な運転姿勢を安定に維持できるものとさ
れることが望まれる。このような運転者用シートに着座
する乗員にとっての適正運転姿勢とは、その乗員のアイ
ポイントが、車両の前方視界,バックミラーを介して得
られる車両の後方視界、及び、左右フェンダーミラーあ
るいはドアミラーを介して得られる車両の左右側方視界
等の運転に必要な視界を容易、かつ、確実に得ることが
できる適正な位置に置かれるとともに、その乗員の手足
が、ステアリングホイールの操作,ステアリングコラ
ム,ダッシュボード,コンソール等に配された各種の操
作部の操作,シフトレバーの操作,ハンドブレーキの操
作、及び、アクセルペダル,ブレーキペダル,クラッチ
ペダル等の操作ペダルの操作等々を、容易、かつ、円滑
に行なうことができる姿勢であり、取分け、アクセルペ
ダル,ブレーキペダル,クラッチペダル等の操作ペダル
の操作を無理なく確実に行えることが重要である。
【0003】運転者用シートは、通常、車両の車室形成
部におけるフロア部分上に車両の前後方向に伸びて固定
されたレールを含むスライド機構を介して支持され、ス
ライド機構に備えられた操作レバー等の操作部材が操作
されることにより、スライド機構によって前後方向に移
動せしめられ、それにより配置位置調整が行われ得るも
のとされる。従って、運転者用シートに着座する乗員
は、自分の身体寸法に応じて、運転者用シートの配置位
置を主として操作ペダルの操作を無理なく確実に行える
ものとすべく調整することができることになる。しかし
ながら、このように車両の前後方向の配置位置調整が可
能とされる運転者用シートにあっても、その調整範囲は
車室形成部内における各部との位置関係から自ずと或る
範囲に制限されることになり、それゆえ、運転者用シー
トの配置位置及びその調整範囲は、通常、平均的体格及
びそれに比較的近い体格を有する乗員が想定されて設定
される。従って、運転者用シートに着座する乗員が、平
均的体格あるいは平均的体格に比較的近い体格でない体
格を有する場合には、運転者用シートの配置位置を調整
して適正なアイポイントの位置が得られる所望の運転姿
勢をとることが困難とされることになる虞がある。
【0004】このような車両の前後方向における配置位
置調整が可能とされた運転者用シートに伴われる不都合
を幾分たりとも軽減すべく、前後方向の配置位置調整の
みならず、車両の上下方向における配置位置調整も可能
とされた運転者用シートも知られている。斯かる前後方
向及び上下方向の夫々における配置位置調整が可能とさ
れた運転者用シートによれば、それに着座する乗員がア
イポイントを適正な位置に置くことができる配置位置調
整の可能性が拡大されるが、アクセルペダル,ブレーキ
ペダル,クラッチペダル等の操作ペダルの操作を無理な
く確実に行える運転姿勢がとれるか否かの観点からは、
効果的な改善が図られるとは言い難い。
【0005】また、例えば、特開昭63-34254号公報にも
示される如く、アクセルペダル,ブレーキペダル,クラ
ッチペダル等の操作ペダルであって、運転者用シートに
着座する乗員の足の長さに応じて車両の前後方向及び上
下方向に移動せしめられ得るようにされ、配置位置調整
が可能とされたものを装備した車両が提案されている。
斯かる配置位置調整が可能とされた操作ペダルを装備し
た車両にあっては、運転者用シートに着座した乗員が、
アイポイントの位置を変動させることなく、操作ペダル
に、所定の調整範囲内において、その操作を行い易い配
置位置をとらせることができることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如くに、車両における運転者用シート及び運転者用シー
トの前方に配される操作ペダルが、個々別々に、車両の
前後方向及び上下方向に所定の調整範囲をもって移動可
能とされ、夫々の配置位置調整が行われ得るものとされ
る場合には、運転者用シートに着座する乗員による、適
正なアイポイントの位置が得られ、かつ、操作ペダルの
操作を無理なく行えることになる所望の運転姿勢をとる
ための姿勢調整がなされるにあたっては、例えば、先
ず、運転者用シートの配置位置の前後方向及び上下方向
の調整が行われ、その後さらに、操作ペダルの配置位置
の前後方向及び上下方向の調整が行われることが必要と
される。それゆえ、運転者用シートに着座する乗員に、
その都度、煩雑で面倒な調整作業が課せられることにな
ってしまうという不都合がある。
【0007】また、アクセルペダル,ブレーキペダル,
クラッチペダル等の操作ペダルは、各配置位置におい
て、全く踏込操作がなれていないもとでとる無踏込操作
位置と最大の踏込操作がなれたもとでとる最大踏込操作
位置との間で変化する踏込操作位置をとるものとされ
る。従って、操作ペダルの配置位置調整にあたっては、
そのとき操作ペダルがとっている踏込操作位置が考慮さ
れないと、操作ペダルの配置位置調整が適正に行われな
いことになる虞があり、それゆえ、操作ペダルの踏込操
作位置に応じた調整が要求されて、調整作業がより一層
煩雑なものとされることになる。
【0008】斯かる点に鑑み、本発明は、車両の車室形
成部におけるフロア部分上に配置される運転者用シー
ト、及び、運転者用シートの前方に配されるアクセルペ
ダル,ブレーキペダル,クラッチペダル等の操作ペダル
の夫々についての、操作ペダルの踏込操作位置が考慮さ
れたもとでの配置位置調整によるものとされる、運転者
用シートに着座する乗員による適正なアイポイント位置
をもって操作ペダルの操作を無理なく確実に行えること
になる所望の運転姿勢をとるための姿勢調整が、例外的
な場合を除いて、乗員の身体寸法の如何にかかわらず、
乗員にとって煩雑で面倒な調整作業が不要とされるもと
で、極めて容易に行われることになる車両の運転姿勢調
整装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る車両の運転姿勢調整装置は、車両の車
室形成部におけるフロア部分上に配されるシート部をそ
の配置位置を車両の前後方向及び上下方向に移動可能と
して支持するシート可動支持機構部と、シート部の前方
に配された操作ペダル部をその配置位置をシート部に向
かう方向あるいはシート部から離れる方向に移動可能と
して支持するペダル可動支持機構部と、運転姿勢調整の
ためのシート部及び操作ペダル部の配置位置調整を開始
もしくは終了させるべく操作される調整用操作部とに加
えて、シート部に乗員標準モデルが着座せしめられたと
き、その乗員標準モデルのアイポイントが適正な位置に
置かれるとともに乗員標準モデルが適正な運転姿勢に相
当する姿勢をとるものとされることになる、シート部及
び操作ペダル部の適正配置位置に関する調整用データが
格納されるメモリ部,調整用操作部の操作に応じ、メモ
リ部から得られる調整用データに基づいて、シート可動
支持機構部にシート部の配置位置調整を行わせるととも
にペダル可動支持機構部に操作ペダル部の配置位置調整
を行わせる制御部、及び、操作ペダル部の配置位置調整
が行われる期間において、操作ペダル部の踏込操作位置
を特定の位置に固定するペダル踏込操作位置設定部を備
えて構成される。
【0010】
【作用】上述の如くに構成される本発明に係る車両の運
転姿勢調整装置にあっては、例えば、シート部に着座し
た乗員によって調整用操作部が運転姿勢調整のためのシ
ート部及び操作ペダル部の配置位置調整を開始させるべ
く操作されるとき、それに応じて、制御部がメモリ部に
格納された調整用データを取り込み、その調整用データ
に基づいて、シート可動支持機構部及びペダル可動支持
機構部に、夫々、シート部の配置位置調整及び操作ペダ
ル部の配置位置調整を行わせ、また、それに伴って、ペ
ダル踏込操作位置設定部が、操作ペダル部の配置位置調
整が行われる期間において操作ペダル部の踏込操作位置
を特定の位置に固定する動作、例えば、操作ペダル部が
クラッチペダルを含む場合にあっては、クラッチペダル
の配置位置調整が行われる期間においてクラッチペダル
の踏込操作位置を最大踏込操作位置に固定する動作を行
う。その際、調整用データが、シート部に着座せしめら
れた乗員標準モデルが、そのアイポイントが適正な位置
に置かれ、かつ、適正な運転姿勢に相当する姿勢をとる
ものとされるシート部及び操作ペダル部の適正配置位置
に関するものとされていることにより、シート部に着座
した乗員が乗員標準モデルによりあらわされる体格から
懸け離れた体格を有していない限り、シート部及び操作
ペダル部の配置位置調整中にその乗員が適正なアイポイ
ント位置をもって操作ペダル部の操作を無理なく確実に
行えることになるシート部及び操作ペダル部の夫々の配
置位置が得られる状態があり、例えば、斯かる状態にお
いて乗員により調整用操作部が運転姿勢調整のためのシ
ート部及び操作ペダル部の配置位置調整を終了させるべ
く操作されることにより、制御部がシート可動支持機構
部及びペダル可動支持機構部によるシート部の配置位置
調整及び操作ペダル部の配置位置調整を終了させる。
【0011】そして、操作ペダル部の配置位置調整が、
操作ペダル部の踏込操作位置が特定の位置に固定された
もとで行われ、例えば、操作ペダル部がクラッチペダル
を含む場合にあっては、クラッチペダルの配置位置調整
が、クラッチペダルが最大踏込操作位置をとる状態を維
持するものとされて行われるので、配置位置調整後にお
ける操作ペダル部が正に適正な配置位置に置かれる。従
って、操作ペダル部の配置位置調整が、その踏込操作位
置が考慮されたもとで精度良く適正に行われることにな
る。
【0012】このようにして、本発明に係る車両の運転
姿勢調整装置によれば、シート部に着座した乗員による
適正なアイポイント位置をもって操作ペダル部の操作を
無理なく確実に行えることになる所望の運転姿勢をとる
ための姿勢調整が、シート部及び操作ペダル部について
連動してなされる、操作ペダル部の踏込操作位置が考慮
されたもとでの配置位置調整により、乗員にとって煩雑
で面倒な調整作業が要されることなく、自動的に行われ
ることになる。そして、調整用データが、複数種の乗員
標準モデルの夫々に対応するシート部及び操作ペダル部
の適正配置位置に基づいて得られるシート部及び操作ペ
ダル部ついての移動特性をあらわすものとして用意さ
れ、その調整用データによりあらわされる移動特性に従
ってシート可動支持機構部及びペダル可動支持機構部に
よるシート部及び操作ペダル部の配置位置調整が行われ
るようにされることにより、シート部に着座した乗員に
よる適正なアイポイント位置をもって操作ペダル部の操
作を無理なく確実に行える所望の運転姿勢をとるための
姿勢調整が、例外的な場合を除いて、乗員の身体寸法の
如何にかかわらず適切に行われることになる。
【0013】
【実施例】図1は、本発明に係る車両の運転姿勢調整装
置の一例を、それが装備された車両の車室形成部の部分
と共に示す。
【0014】図1に示される車両の車室形成部において
は、フロア部分11上に、シートクッション部12及び
シートバック部13を有した運転者用シート14が配置
され、また、運転者用シート14より車両の前方側の位
置に、2分割されたステアリングコラム15A及び15
Bにより支持されて、運転者用シート14に対向するス
テアリングホイール16が配され、さらに、運転者用シ
ート14の前方に、アクセルペダル17,ブレーキペダ
ル18及びクラッチペダル19が、操作ペダル部として
配されている。運転者用シート14は、シートクッショ
ン部12の下側に設置されたシート可動支持機構部20
により、その配置位置が車両の前後方向及び上下方向に
移動可能とされて支持されている。
【0015】アクセルペダル17は、ペダルアーム部1
7aを有していて、運転者用シート14に着座する乗員
(運転者)による踏込操作により揺動して踏込操作状態
に応じた踏込操作位置をとり、ペダルアーム部17aに
ケーブル部21を通じて連結された、車両に搭載された
エンジンにおける吸気通路に配されたスロットルバルブ
22の開度を制御するものとされている。そして、ダッ
シュパネル23に取り付けられたアクセルペダル可動支
持機構部24によって、揺動可能とされ、かつ、その配
置位置が車両の前後方向に移動可能とされて支持されて
いる。
【0016】また、ブレーキペダル18は、ペダルアー
ム部18aを有していて運転者による踏込操作により揺
動して踏込操作状態に応じた踏込操作位置をとり、ペダ
ルアーム部18aにケーブル部25を通じて連結され
た、車両に装備されたブレーキ装置を作動させる油圧を
形成するマスターシリンダ部26を制御するものとされ
ている。そして、ダッシュパネル23に取り付けられた
ブレーキペダル可動支持機構部27によって、揺動可能
とされ、かつ、その配置位置が車両の前後方向に移動可
能とされて支持されている。
【0017】さらに、クラッチペダル19は、ペダルア
ーム部19aを有していて運転者による踏込操作により
揺動して踏込操作状態に応じた踏込操作位置をとり、ペ
ダルアーム部19aにケーブル部28を通じて連結され
た、車両に装備されたクラッチ装置(図示は省略されて
いる)を制御するものとされている。そして、ダッシュ
パネル23に取り付けられたクラッチペダル可動支持機
構部29によって、揺動可能とされ、かつ、その配置位
置が車両の前後方向に移動可能とされて支持されてい
る。
【0018】シート可動支持機構部20,アクセルペダ
ル可動支持機構部24,ブレーキペダル可動支持機構部
27及びクラッチペダル可動支持機構部29は、本発明
に係る車両の運転姿勢調整装置の一例を構成する主要構
成要素となっている。そして、シート可動支持機構部2
0は、運転者用シート14の配置位置を車両の前後方向
及び上下方向に夫々移動させるためのスライド機構及び
昇降機構を含むものとされている。
【0019】シート可動支持機構部20におけるスライ
ド機構が形成されている部分にあっては、図1及び図2
の両者に示される如くに、フロア部分11に固定されて
車両の前後方向に伸び、フロア部分11に対して前方部
分が後方部分より高くなる傾斜を有するものとされた一
対の平行配置されたレール部30上に一対のスライド部
材31が夫々配されており、各スライド部材31は、レ
ール部30に沿い、レール部30により規制される範囲
内で車両の前後方向に移動し得るものとされている。一
対のスライド部材31は、連結板部材32によって相互
連結されており、そのうちの一方には、それに沿って伸
びるスクリュウ軸部材33が取り付けられている。この
スクリュウ軸部材33は、フロア部分11上に立てられ
た支持部材34により支持されることにより、支持部材
34を介してフロア部分11に対して固定された雌ねじ
部材35に螺合している。また、一対のスライド部材3
1のうちの一方でスクリュウ軸部材33が取り付けられ
たものには、スクリュウ軸部材33に所定の減速機構を
介して連結され、スクリュウ軸部材33を回動させるシ
ートスライド用モータ36が取り付けられている。
【0020】このように構成されるスライド機構におい
ては、シートスライド用モータ36が回転状態とされる
とき、その回転が減速機構を介してスクリュウ軸部材3
3に伝達され、スクリュウ軸部材33がシートスライド
用モータ36によって回動せしめられる。そして、スク
リュウ軸部材33がフロア部分11に対して固定された
雌ねじ部材35に螺合していることにより、スクリュウ
軸部材33の回動に伴って、スクリュウ軸部材33が取
り付けられた一対のスライド部材31のうちの一方及び
それに連結板部材32によって連結された他方が、夫
々、一対のレール部30上を車両の前方側にもしくは後
方側に向かって移動する。その際、一対のスライド部材
31の移動の向きは、シートスライド用モータ36の回
転方向(正転方向もしくは逆転方向)に応じて定めら
れ、また、移動範囲はスクリュウ軸部材33の長さに応
じて規制される。
【0021】一方、シート可動支持機構部20における
昇降機構が形成されている部分にあっては、図1及び図
2の両者に示される如くに、スライド機構を構成する一
対のスライド部材31の各々の前端部分31Fに前方部
分37Fが回動可能な状態をもって連結されたシートク
ッションフレーム部材37が設けられている。そして、
シートクッションフレーム部材37の後方部分37Rに
は、その左右両端部に夫々長孔38が形成された係合板
部39が設けられており、長孔38には、スライド機構
を構成する一対のスライド部材31により両端部が夫々
支持された回動軸部材40に固着されて設けられた一対
の屈曲アーム部材41の端部から突出するピン42が係
合せしめられている。また、一対のスライド部材31を
相互連結する連結板部材32上にシート昇降用モータ4
3が取り付けられており、さらに、シート昇降用モータ
43の回転が所定の減速機構を介して伝達されるスクリ
ュウ係合軸部材44が設けられていて、そのスクリュウ
係合軸部材44の先端部が、回動軸部材40に固着され
た係合板部材45に回動可能に連結されている。
【0022】このように構成される昇降機構において
は、シート昇降用モータ43が回転状態とされるとき、
その回転が減速機構を介してスクリュウ係合軸部材44
に伝達され、スクリュウ係合軸部材44がシート昇降用
モータ43により回動せしめられ、それによってその長
さ方向に進出もしくは後退せしめられる。それに伴っ
て、係合板部材45に回動可能に連結されたスクリュウ
係合軸部材44の先端部が、回動軸部材40に対して直
交する方向に変位し、係合板部材45を介して、回動軸
部材40が回動せしめられる。回動軸部材40が回動せ
しめられることにより、回動軸部材40に固着された一
対の屈曲アーム部材41の夫々が回動せしめられ、それ
に伴って、各屈曲アーム部材41の端部に設けられ、シ
ートクッションフレーム部材37の後方部分37Rにお
ける左右両端部の夫々における係合板部39に設けられ
た長孔38に係合するピン42が、上方もしくは下方に
移動せしめられる。それにより、ピン42は、係合板部
39に設けられた長孔38に係合した状態のもとで係合
板部39を上方もしくは下方に変位させ、従って、シー
トクッションフレーム部材37の後方部分37Rを、一
対のスライド部材31の各々の前端部分31Fに回動可
能な状態をもって連結された前方部分37Fに対して、
相対的に上方もしくは下方に移動させる。
【0023】即ち、シート昇降用モータ43の回転に応
じて、シートクッションフレーム部材37の後方部分3
7Rが、一対のスライド部材31の各々の前端部分31
Fに連結された前方部分37Fに対して、相対的に上方
もしくは下方に移動せしめられることになる。その際、
シートクッションフレーム部材37の後方部分37Rの
移動の向きは、スクリュウ係合軸部材44の進退状況、
従って、シート昇降用モータ43の回転方向(正転方向
もしくは逆転方向)に応じて定められ、また、移動範囲
は、屈曲アーム部材41の端部に設けられたピン42が
係合する係合板部39に設けられた長孔38の長さに応
じて規制される。
【0024】そして、昇降機構を構成するシートクッシ
ョンフレーム部材37は、運転者用シート14のシート
クッション部12がシートバック部13を伴った状態で
組み付けられるものとされ、それゆえ、運転者用シート
14の全体が、シートクッションフレーム部材37を含
んで構成される昇降機構、及び、シートクッションフレ
ーム部材37の前方部分37Fが回動可能に連結される
一対のスライド部材31を含んで構成されるスライド機
構によって、支持されていることになる。従って、スラ
イド機構を構成するシートスライド用モータ36が回転
状態とされ、一対のスライド部材31が車両の前後方向
に移動せしめられることにより、運転者用シート14の
全体が車両の前後方向に移動せしめられて、その前方に
配されたアクセルペダル17及びブレーキペダル18側
に対する進退動を行うものとされる。また、昇降機構を
構成するシート昇降用モータ43が回転状態とされ、ス
クリュウ係合軸部材44が進退せしめられて一対の屈曲
アーム部材41が回動せしめられ、その結果、シートク
ッションフレーム部材37の後方部分37Rが、一対の
スライド部材31の各々の前端部分31Fに連結された
前方部分37Fに対して、相対的に上方もしくは下方に
移動せしめられることにより、運転者用シート14が、
スライド機構上において、車両の上下方向に移動せしめ
られるものとされる。
【0025】斯かるもとで、運転者用シート14は、そ
の基準位置が、例えば、シートクッションフレーム部材
37の後方部分37Rが、スライド機構による前後方向
の移動範囲における最後端で、かつ、昇降機構による上
下方向の移動範囲における最下端となる位置をとること
になる位置とされる。そして、シートスライド用モータ
36とシート昇降用モータ43とが、同時にあるいは順
次回転状態とされることにより、運転者用シート14
が、基準位置から、シートクッションフレーム部材37
の後方部分37Rが車両の前方側に斜め上方に向かって
移動した位置をとることになる位置に移行せしめられ、
その後、さらにシートクッションフレーム部材37の後
方部分37Rが車両の前方側に斜め上方に向かって移動
せしめられる状態、あるいは、基準位置に向かって移動
する状態とされて、運転者用シート14の配置位置調整
が行われる。
【0026】アクセルペダル17をその配置位置を車両
の前後方向に移動可能として支持するアクセルペダル可
動支持機構部24は、図3及び図4にも示される如く、
車室形成部の前方部分を形成するダッシュパネル23の
車室内側の面に取り付けられたブラケット部材50を有
しており、ブラケット部材50には、各々が車両の前後
方向に伸びるものとされた長孔51及び52と同じく車
両の前後方向に伸びる開口部53とが形成されており、
開口部53の後端には切起し部50aが設けられてい
る。そして、ブラケット部材50に、長孔51に係合す
るピン54及び長孔52に係合するピン55が設けられ
たペダル保持部材56が、長孔51に沿ったピン54の
移動及び長孔52に沿ったピン55の移動の範囲内にお
いて車両の前後方向に移動可能とされて組み付けられて
いる。ペダル保持部材56には、ブラケット部材50に
形成された開口部53を貫通する突出部56aが設けら
れている。突出部56aには雌ねじ部が形成されてい
て、その雌ねじ部に、開口部53に沿って伸びるスクリ
ュウ軸部材57が螺合しており、スクリュウ軸部材57
の後端部はブラケット部材50に設けられた切起し部5
0aにより回動可能に支持されている。スクリュウ軸部
材57の前端部には、ブラケット部材50に取り付けら
れたアクセルぺダル移動用モータ58が、所定の減速機
構を介して連結されている。
【0027】ペダル保持部材56には、アクセルペダル
17が、そのペダルアーム部17aがペダル保持部材5
6から突出する軸部材59により回動可能に支持され
て、揺動可能に保持されるべく取り付けられている。ア
クセルペダル17のペダルアーム部17aは、その上方
部分にブラケット部材81が固着され、さらに、上端部
に透孔17bが設けられたものとされており、ブラケッ
ト部材81にはブラケット部材81を貫通する可動ロッ
ド82aを有したアクセルケーブル切離用プランジャ8
2が取り付けられている。また、ペダル保持部材56の
上方に、ケーブル部21のケーブル本体21aの端部に
取り付けられた係合部材83が可動状態とされて配され
ている。
【0028】係合部材83には、長孔84と透孔85と
が形成されており、図3に示される如くに、アクセルケ
ーブル切離用プランジャ82の可動ロッド82aが伸長
状態とされて、係合部材83に形成された長孔84,ア
クセルペダル17のペダルアーム部17aにおける上端
部に設けられた透孔17b、及び、係合部材83に形成
された透孔85を貫通するものとされるケーブル連結状
態と、図4に示される如くに、アクセルケーブル切離用
プランジャ82の可動ロッド82aが収縮状態とされ
て、長孔84,透孔17b及び透孔85を貫通しないも
のとされるケーブル切離状態とがとられる。ケーブル連
結状態がとられたもとでは、アクセルペダル17のペダ
ルアーム部17aにケーブル部21のケーブル本体21
aが係合部材83を介して連結されることになり、アク
セルペダル17の踏込操作によるペダルアーム部17a
の揺動に伴って、ケーブル部21のケーブル本体21a
が移動制御され、それにより、ケーブル部21を通じて
連結されたスロットルバルブ22の開度が制御される。
一方、ケーブル切離状態がとられたもとでは、アクセル
ペダル17のペダルアーム部17aからケーブル部21
のケーブル本体21aが切り離されることになり、アク
セルペダル17の踏込操作によりペダルアーム部17a
が揺動しても、ケーブル部21のケーブル本体21aは
移動制御されず、従って、ケーブル部21を通じて連結
されたスロットルバルブ22の開度も制御されない。
【0029】さらに、ペダル保持部材56は、そこから
伸びるブラケット部材86に可動ロッド87aを有した
アクセルペダルロック用プランジャ87が取り付けられ
たものとされており、可動ロッド87aの先端部は、ア
クセルペダル17のペダルアーム部17aにおける上方
部分に連結されている。斯かるアクセルペダルロック用
プランジャ87は、アクセルペダル17に対するペダル
踏込操作位置設定部を構成している。そして、アクセル
ペダルロック用プランジャ87が非作動状態におかれる
ときには、図3に示される如くに、可動ロッド87aが
一旦伸長状態とされた後その進退動を規制されない状態
におかれ、アクセルペダル17の踏込操作によりペダル
アーム部17aが揺動する際には、ペダルアーム部17
aの揺動に伴って自由に進退動を行うものとされる。そ
れに対して、アクセルペダルロック用プランジャ87が
作動状態とされるときには、図4に示される如くに、可
動ロッド87aがアクセルペダルロック用プランジャ8
7内に引き込まれる収縮状態に維持され、それにより、
可動ロッド87aの先端部が連結されたアクセルペダル
17のペダルアーム部17aにおける上方部分がアクセ
ルペダルロック用プランジャ87に近接する位置に固定
される。その結果、図4において実線により示される如
くに、アクセルペダル17が、ケーブル部21を通じて
連結されたスロットルバルブ22の開度が全開状態時の
略1/2とされることになる踏込操作位置をとる状態を
維持するものとされる。
【0030】このように構成されるアクセルペダル可動
支持機構部24にあっては、アクセルペダル移動用モー
タ58が回転状態とされるとき、その回転が減速機構を
介してスクリュウ軸部材57に伝達され、スクリュウ軸
部材57がアクセルぺダル移動用モータ58により回動
せしめられる。それにより、スクリュウ軸部材57が螺
合する雌ねじ部が形成された突出部56aを有するペダ
ル保持部材56が、アクセルぺダル17を伴い、ブラケ
ット部材50に対し、それに形成された長孔51及び5
2の夫々に沿って車両の前後方向に移動せしめられる。
その際、ペダル保持部材56の移動の向きは、アクセル
ペダル移動用モータ58の回転方向(正転方向もしくは
逆転方向)に応じて定められ、また、移動範囲は長孔5
1及び52の夫々の長さに応じて規制される。
【0031】これよりして、アクセルぺダル移動用モー
タ58が回転状態とされることにより、ペダル保持部材
56により揺動可能に保持されたアクセルぺダル17の
配置位置が、ペダル保持部材56の移動範囲において車
両の前後方向に移動せしめられることになり、アクセル
ぺダル17が、最も運転者用シート14に対する離隔側
に寄った前端位置をとる状態,最も運転者用シート14
に対する近接側に寄った後端位置をとる状態、及び、前
端位置と後端位置との間の位置をとる状態におかれる。
そして、アクセルペダル17は、その基準位置が、例え
ば、前端位置とされる。
【0032】また、ブレーキペダル18を車両の前後方
向に移動可能に支持するブレーキペダル可動支持機構部
27は、図5及び図6にも示される如く、ダッシュパネ
ル23の車室内側の面に取り付けられたブラケット形成
部材61を有しており、ブラケット形成部材61には、
各々が車両の前後方向に伸びるものとされた長孔62及
び63と同じく車両の前後方向に伸びる開口部64とが
形成されており、開口部64の後端には切起し部61a
が設けられている。そして、ブラケット形成部材61
に、長孔62に係合するピン65及び長孔63に係合す
るピン66が設けられたペダル保持部材67が、長孔6
2に沿ったピン65の移動及び長孔63に沿ったピン6
6の移動の範囲内において車両の前後方向に移動可能と
されて組み付けられている。ペダル保持部材67には、
ブラケット形成部材61に形成された開口部64を貫通
する突出部67aが設けられている。突出部67aには
雌ねじ部が形成されていて、その雌ねじ部に、開口部6
4に沿って伸びるスクリュウ軸部材68が螺合してお
り、スクリュウ軸部材68の後端部はブラケット形成部
材61に設けられた切起し部61aにより回動可能に支
持されている。スクリュウ軸部材68の前端部には、ブ
ラケット形成部材61に取り付けられたブレーキぺダル
移動用モータ69が、所定の減速機構を介して連結され
ている。
【0033】ペダル保持部材67には、アクセルペダル
18が、そのペダルアーム部18aがペダル保持部材6
7に設けられた軸部材67bにより回動可能に支持され
た状態とされて、揺動可能に保持されるべく取り付けら
れている。そして、ペダル保持部材67により保持され
たブレーキペダル18のペダルアーム部18aにおける
中間部に、ケーブル部25が連結されている。
【0034】このように構成されるブレーキペダル可動
支持機構部27にあっては、ブレーキペダル移動用モー
タ69が回転状態とされるとき、その回転が減速機構を
介してスクリュウ軸部材68に伝達され、スクリュウ軸
部材68がブレーキぺダル移動用モータ69により回動
せしめられる。それにより、スクリュウ軸部材68が螺
合する雌ねじ部が形成された突出部67aを有するペダ
ル保持部材67が、ブレーキぺダル18を伴い、ブラケ
ット形成部材61に対し、それに形成された長孔62及
び63の夫々に沿って車両の前後方向に移動せしめられ
る。その際、ペダル保持部材67の移動の向きは、ブレ
ーキぺダル移動用モータ69の回転方向(正転方向もし
くは逆転方向)に応じて定められ、また、移動範囲は長
孔62及び63の夫々の長さに応じて規制される。
【0035】これよりして、ブレーキぺダル移動用モー
タ69が回転状態とされることにより、ペダル保持部材
67により揺動可能に保持されたブレーキぺダル18の
配置位置が、ペダル保持部材67の移動範囲において車
両の前後方向に移動せしめられることになり、ブレーキ
ぺダル18が、図5に示される如くの、最も運転者用シ
ート14に対する離隔側に寄った前端位置をとる状態,
図6に示される如くの、最も運転者用シート14に対す
る近接側に寄った後端位置をとる状態、及び、前端位置
と後端位置との間の位置をとる状態におかれる。そし
て、ブレーキペダル18は、その基準位置が、例えば、
前端位置とされる。
【0036】さらに、クラッチペダル19を車両の前後
方向に移動可能に支持するクラッチペダル可動支持機構
部29は、図7及び図8にも示される如く、ダッシュパ
ネル23の車室内側の面に取り付けられたブラケット形
成部材91を有しており、ブラケット形成部材91に
は、各々が車両の前後方向に伸びるものとされた長孔9
2及び93と同じく車両の前後方向に伸びる開口部94
とが形成されており、開口部94の後端には切起し部9
1aが設けられている。そして、ブラケット形成部材9
1に、長孔92に係合するピン95及び長孔93に係合
するピン96が設けられたペダル保持部材97が、長孔
92に沿ったピン95の移動及び長孔93に沿ったピン
96の移動の範囲内において車両の前後方向に移動可能
とされて組み付けられている。ペダル保持部材97に
は、ブラケット形成部材91に形成された開口部94を
貫通する突出部97aが設けられている。突出部97a
には雌ねじ部が形成されていて、その雌ねじ部に、開口
部94に沿って伸びるスクリュウ軸部材98が螺合して
おり、スクリュウ軸部材98の後端部はブラケット形成
部材91に設けられた切起し部91aにより回動可能に
支持されている。スクリュウ軸部材98の前端部には、
ブラケット形成部材91に取り付けられたクラッチペダ
ル移動用モータ99が、所定の減速機構を介して連結さ
れている。
【0037】ペダル保持部材97には、クラッチペダル
19が、そのペダルアーム部19aの上方部分がペダル
保持部材97に設けられた軸部材97bにより回動可能
に支持された状態とされて、揺動可能に保持されるべく
取り付けられている。クラッチペダル19のペダルアー
ム部19aは、その中間部分にブラケット部材100が
固着され、さらに、透孔101が形成されている。そし
て、ブラケット部材100には、可動ロッド102aを
有したクラッチケーブル切離用プランジャ102が取り
付けられている。また、ペダル保持部材97の下方部分
によって支持されたケーブル部28のケーブル本体28
aの端部には、係合部材103が取り付けられている。
【0038】係合部材103には、透孔104が形成さ
れており、図7に示される如くに、クラッチケーブル切
離用プランジャ102の可動ロッド102aが伸長状態
とされて、係合部材103に形成された透孔104及び
クラッチペダル19のペダルアーム部19aに設けられ
た透孔101を貫通するものとされるケーブル連結状態
と、図8に示される如くに、クラッチケーブル切離用プ
ランジャ102の可動ロッド102aが収縮状態とされ
て、透孔104及び透孔101を貫通しないものとされ
るケーブル切離状態とがとられる。ケーブル連結状態が
とられたもとでは、クラッチペダル19のペダルアーム
部19aにケーブル部28のケーブル本体28aが係合
部材103を介して連結されることになり、クラッチペ
ダル19の踏込操作によるペダルアーム部19aの揺動
に伴って、ケーブル部28のケーブル本体28aが移動
制御され、それにより、ケーブル部28を通じて連結さ
れたクラッチ装置が制御される。一方、ケーブル切離状
態がとられたもとでは、クラッチペダル19のペダルア
ーム部19aからケーブル部28のケーブル本体28a
が切り離されることになり、クラッチペダル19の踏込
操作によりペダルアーム部19aが揺動しても、ケーブ
ル部28のケーブル本体28aは移動制御されず、従っ
て、ケーブル部28を通じて連結されたクラッチ装置も
制御されない。
【0039】さらに、ペダル保持部材97は、そこから
伸びるブラケット部材105に可動ロッド106aを有
したクラッチペダルロック用プランジャ106が取り付
けられたものとされており、可動ロッド106aの先端
部は、クラッチペダル19のペダルアーム部19aにお
ける中間部分に連結されている。斯かるクラッチペダル
ロック用プランジャ106は、クラッチペダル19に対
するペダル踏込操作位置設定部を構成している。そし
て、クラッチペダルロック用プランジャ106が非作動
状態におかれるときには、図7に示される如くに、可動
ロッド106aが、一旦収縮状態とされた後その進退動
を規制されない状態におかれ、クラッチペダル19の踏
込操作によりペダルアーム部19aが揺動する際には、
ペダルアーム部19aの揺動に伴って自由に進退動を行
うものとされる。それに対して、クラッチペダルロック
用プランジャ106が作動状態とされるときには、図8
に示される如くに、可動ロッド106aが伸長状態に維
持され、それにより、可動ロッド106aの先端部が連
結されたクラッチペダル19のペダルアーム部19aに
おける中間部分がクラッチペダルロック用プランジャ1
06から離隔した位置に固定される。その結果、図8に
おいて実線により示される如くに、クラッチペダル19
が、ケーブル部28を通じて連結されたクラッチ装置が
遮断状態とされることになる、最大踏込操作位置をとる
状態を維持するものとされる。
【0040】このように構成されるクラッチペダル可動
支持機構部29にあっては、クラッチペダル移動用モー
タ99が回転状態とされるとき、その回転が減速機構を
介してスクリュウ軸部材98に伝達され、スクリュウ軸
部材98がクラッチぺダル移動用モータ99により回動
せしめられる。それにより、スクリュウ軸部材98が螺
合する雌ねじ部が形成された突出部97aを有するペダ
ル保持部材97が、クラッチぺダル19を伴い、ブラケ
ット形成部材91に対し、それに形成された長孔92及
び93の夫々に沿って車両の前後方向に移動せしめられ
る。その際、ペダル保持部材97の移動の向きは、クラ
ッチぺダル移動用モータ99の回転方向(正転方向もし
くは逆転方向)に応じて定められ、また、移動範囲は長
孔92及び93の夫々の長さに応じて規制される。
【0041】これよりして、クラッチぺダル移動用モー
タ99が回転状態とされることにより、ペダル保持部材
97により揺動可能に保持されたクラッチぺダル19の
配置位置が、ペダル保持部材97の移動範囲において車
両の前後方向に移動せしめられることになり、クラッチ
ぺダル19が、最も運転者用シート14に対する近接側
に寄った後端位置をとる状態,最も運転者用シート14
に対する離隔側に寄った前端位置をとる状態、及び、後
端位置と前端位置との間の位置をとる状態におかれる。
そして、クラッチペダル19は、その基準位置が、例え
ば、前端位置とされる。
【0042】図1に示される例におけるシート可動支持
機構部20のスライド機構に含まれるシートスライド用
モータ36及び昇降機構に含まれるシート昇降用モータ
43,アクセルペダル可動支持機構部24に含まれるア
クセルぺダル移動用モータ58,ブレーキペダル可動支
持機構部27に含まれるブレーキぺダル移動用モータ6
9、及び、クラッチペダル可動支持機構部29に含まれ
るクラッチぺダル移動用モータ99の夫々は、各々の回
転状態に応じた検出出力信号を送出するエンコーダが付
設されたものとされる。シートスライド用モータ36及
びシート昇降用モータ43の夫々に付設されたエンコー
ダからは、運転者用シート14が基準位置をとるとき基
準の検出出力信号が送出されるとともに、運転者用シー
ト14の配置位置が基準位置から移動せしめられると
き、その移動を生じさせるシートスライド用モータ36
及びシート昇降用モータ43の夫々の回転に応じた検出
出力信号を送出する。従って、シートスライド用モータ
36及びシート昇降用モータ43の夫々に付設されたエ
ンコーダから送出される基準の検出出力信号とその後に
送出される検出出力信号とによって、運転者用シート1
4の基準位置に対する相対配置位置が検知され得ること
になる。
【0043】また、アクセルペダル可動支持機構部24
に含まれるアクセルぺダル移動用モータ58に付設され
たエンコーダからは、アクセルぺダル17が基準位置を
とるとき基準の検出出力信号が送出されるとともに、ア
クセルぺダル17の配置位置が基準位置から移動せしめ
られるとき、その移動を生じさせるアクセルぺダル移動
用モータ58の回転に応じた検出出力信号を送出する。
従って、アクセルペダル移動用モータ58に付設された
エンコーダから送出される基準の検出出力信号とその後
に送出される検出出力信号とによって、アクセルペダル
17の基準位置に対する相対配置位置が検知され得るこ
とになる。また、ブレーキペダル可動支持機構部27に
含まれるブレーキぺダル移動用モータ69に付設された
エンコーダからは、ブレーキぺダル18が基準位置をと
るとき基準の検出出力信号が送出されるとともに、ブレ
ーキぺダル18の配置位置が基準位置から移動せしめら
れるとき、その移動を生じさせるブレーキぺダル移動用
モータ69の回転に応じた検出出力信号を送出する。従
って、ブレーキペダル移動用モータ69に付設されたエ
ンコーダから送出される基準の検出出力信号とその後に
送出される検出出力信号とによって、ブレーキペダル1
8の基準位置に対する相対配置位置が検知され得ること
になる。さらに、クラッチペダル可動支持機構部29に
含まれるクラッチぺダル移動用モータ99に付設された
エンコーダからは、クラッチぺダル19が基準位置をと
るとき基準の検出出力信号が送出されるとともに、クラ
ッチぺダル19の配置位置が基準位置から移動せしめら
れるとき、その移動を生じさせるクラッチぺダル移動用
モータ99の回転に応じた検出出力信号を送出する。従
って、クラッチペダル移動用モータ99に付設されたエ
ンコーダから送出される基準の検出出力信号とその後に
送出される検出出力信号とによって、クラッチペダル1
9の基準位置に対する相対配置位置が検知され得ること
になる。
【0044】シートスライド用モータ36,シート昇降
用モータ43,アクセルぺダル移動用モータ58,ブレ
ーキペダル移動用モータ69、及び、クラッチペダル移
動用モータ99の夫々に付設されたエンコーダから得ら
れる検出出力信号は、図1に示される如くに、例えば、
ダッシュパネル23に取り付けられたアクチュエータ駆
動制御部70に供給される。アクチュエータ駆動制御部
70には、シートスライド用モータ36,シート昇降用
モータ43,アクセルぺダル移動用モータ58,ブレー
キペダル移動用モータ69、及び、クラッチペダル移動
用モータ99の夫々との電気的接続がなされるととも
に、アクセルペダル可動支持機構部24に含まれるアク
セルケーブル切離用プランジャ82及びアクセルペダル
ロック用プランジャ87、及び、クラッチペダル可動支
持機構部29に含まれるクラッチケーブル切離用プラン
ジャ102及びクラッチペダルロック用プランジャ10
6の夫々との電気的接続がなされている。そして、アク
チュエータ駆動制御部70は、アクセルケーブル切離用
プランジャ82,アクセルペダルロック用プランジャ8
7,クラッチケーブル切離用プランジャ102及びクラ
ッチペダルロック用プランジャ106の夫々の動作制御
を行うとともに、シートスライド用モータ36,シート
昇降用モータ43,アクセルぺダル移動用モータ58,
ブレーキペダル移動用モータ69及びクラッチペダル移
動用モータ99の夫々の回転状態を制御し、それによっ
て、運転者用シート14,アクセルペダル17,ブレー
キペダル18及びクラッチペダル19の夫々についての
配置位置調整が行われるようになす動作を行い、その結
果、運転姿勢調整が行われることになる。
【0045】さらに、図1に示されるステアリングホイ
ール16には、4個の押釦型の調整開始用操作部71,
調整終了用操作部72,調整開始用操作部73及び調整
終了用操作部74が配されていて、これらの操作部71
〜74もアクチュエータ駆動制御部70との電気的接続
がなされており、操作部71〜74の夫々が操作される
とき、アクチュエータ駆動制御部70がその操作に応じ
て動作し、運転姿勢調整が行われる。これらアクチュエ
ータ駆動制御部70及び操作部71〜74も、シート可
動支持機構部20,アクセルペダル可動支持機構部2
4,ブレーキペダル可動支持機構部27及びクラッチペ
ダル可動支持機構部29と共に、本発明に係る車両の運
転姿勢調整装置の一例を構成する主要構成要素となって
いる。
【0046】なお、ステアリングホイール16を支持す
る2分割されたステアリングコラム15A及び15B
は、自在継手により相互連結されているとともに、モー
タを含んだステアリングホイール・チルト調整機構46
が設けられたものとされており、ステアリングホイール
・チルト調整機構46が作動せしめられるときには、固
定されたステアリングコラム15Aに対してステアリン
グホイール16が取り付けられたステアリングコラム1
5Bが揺動せしめられ、それによりステアリングホイー
ル16の高さ調整が行われる。さらに、ステアリングコ
ラム15Bには、モータを含んだステアリングホイール
突出長調整機構47が設けられており、ステアリングホ
イール突出長調整機構47が作動せしめられるときに
は、ステアリングホイール16の車室内における突出長
が調整される。
【0047】シートスライド用モータ36,シート昇降
用モータ43,アクセルぺダル移動用モータ58,ブレ
ーキペダル移動用モータ69,クラッチペダル移動用モ
ータ99,アクセルケーブル切離用プランジャ82,ア
クセルペダルロック用プランジャ87,クラッチケーブ
ル切離用プランジャ102,クラッチペダルロック用プ
ランジャ106,調整開始用操作部71,調整終了用操
作部72,調整開始用操作部73及び調整終了用操作部
74とアクチュエータ駆動制御部70との接続関係の一
例は、図9に示される如くとされる。図9に示される例
にあっては、アクチュエータ駆動制御部70が、例え
ば、マイクロコンピュータが用いられて構成される制御
ユニット75,リード・オンリ・メモリ(ROM)7
6,モータ駆動部77,78,79,80及び107、
及び、プランジャ駆動部110,111,112及び1
13を含むものとされている。
【0048】調整開始用操作部71,調整終了用操作部
72,調整開始用操作部73及び調整終了用操作部74
からそれらに対する操作に応じて夫々送出される動作指
令信号CA,CB,CC及びCD、及び、シートスライ
ド用モータ36,シート昇降用モータ43,アクセルぺ
ダル移動用モータ58,ブレーキペダル移動用モータ6
9及びクラッチペダル移動用モータ99からそれらの作
動状態に応じて夫々送出される検出出力信号SS,S
L,SA,SB及びSTが、制御ユニット75に供給さ
れ、制御ユニット75からは、読出制御信号CRがRO
M76に供給されるとともに、モータ制御信号CMS,
CML,CMA,CMB及びCMTが夫々モータ駆動部
77,78,79,80及び107に供給され、さらに
プランジャ制御信号CAC,CAR,CTC及びCTR
が夫々プランジャ駆動部110,111,112及び1
13に供給される。ROM76には、予め設定された調
整用データDXが格納されており、ROM76から、読
出制御信号CRに応じて調整用データDXが読み出され
て制御ユニット75に供給される。また、モータ駆動部
77,78,79,80及び107からは、モータ制御
信号CMS,CML,CMA,CMB及びCMTに夫々
基づくモータ駆動信号DS,DL,DA,DB及びDT
が得られ、それらが、シートスライド用モータ36,シ
ート昇降用モータ43,アクセルぺダル移動用モータ5
8,ブレーキペダル移動用モータ69及びクラッチペダ
ル移動用モータ99に夫々供給される。さらに、プラン
ジャ駆動部110,111,112及び113からは、
プランジャ制御信号CAC,CAR,CTC及びCTR
に夫々基づくプランジャ駆動信号DAC,DAR,DT
C及びDTRが得られ、それらが、アクセルケーブル切
離用プランジャ82,アクセルペダルロック用プランジ
ャ87,クラッチケーブル切離用プランジャ102及び
クラッチペダルロック用プランジャ106に夫々供給さ
れる。
【0049】ROM76に格納される調整用データDX
は、運転姿勢調整が行われる際に参照されるべき、運転
者用シート14とアクセルペダル17,ブレーキペダル
18及びクラッチペダル19の夫々との配置位置関係を
あらわすものとされている。そして、調整用データDX
の設定にあたっては、先ず、例えば、比較的大柄な体格
の男性に相当する乗員標準モデルA,平均的体格の男性
もしくは比較的大柄な体格の女性に相当する乗員標準モ
デルB,比較的小柄な体格の男性もしくは平均的体格の
女性に相当する乗員標準モデルC、及び、比較的小柄な
体格の女性に相当する乗員標準モデルDが用意されて、
乗員標準モデルAが運転者用シート14に着座せしめら
れたとき、乗員標準モデルAのアイポイントが適正な位
置に置かれるとともに乗員標準モデルAが適正な運転姿
勢に相当する姿勢をとるものとされることになる運転者
用シート14の適正配置位置及びアクセルペダル17,
ブレーキペダル18及びクラッチペダル19の夫々の適
正配置位置,乗員標準モデルBが運転者用シート14に
着座せしめられたとき、乗員標準モデルBのアイポイン
トが適正な位置に置かれるとともに乗員標準モデルBが
適正な運転姿勢に相当する姿勢をとるものとされること
になる運転者用シート14の適正配置位置及びアクセル
ペダル17,ブレーキペダル18及びクラッチペダル1
9の夫々の適正配置位置,乗員標準モデルCが運転者用
シート14に着座せしめられたとき、乗員標準モデルC
のアイポイントが適正な位置に置かれるとともに乗員標
準モデルCが適正な運転姿勢に相当する姿勢をとるもの
とされることになる運転者用シート14の適正配置位置
及びアクセルペダル17,ブレーキペダル18及びクラ
ッチペダル19の夫々の適正配置位置、及び、乗員標準
モデルDが運転者用シート14に着座せしめられたと
き、乗員標準モデルDのアイポイントが適正な位置に置
かれるとともに乗員標準モデルDが適正な運転姿勢に相
当する姿勢をとるものとされることになる運転者用シー
ト14の適正配置位置及びアクセルペダル17,ブレー
キペダル18及びクラッチペダル19の夫々の適正配置
位置が定められる。
【0050】次に、運転者用シート14に乗員標準モデ
ルAが着座せしめられた場合,運転者用シート14に乗
員標準モデルBが着座せしめられた場合,運転者用シー
ト14に乗員標準モデルCが着座せしめられた場合、及
び、運転者用シート14に乗員標準モデルDが着座せし
められた場合の夫々において設定された運転者用シート
14の適正配置位置、及び、アクセルペダル17,ブレ
ーキペダル18及びクラッチペダル19の夫々の適正配
置位置が、夫々、シート可動支持機構部20におけるシ
ートクッションフレーム部材37の後方部分37Rの、
運転者用シート14が基準位置にあるときの位置からの
移動量であるシート移動量XS、及び、アクセルペダル
可動支持機構部24におけるペダル保持部材56,ブレ
ーキペダル可動支持機構部27におけるペダル保持部材
67及びクラッチペダル可動支持機構部29におけるペ
ダル保持部材97の夫々の、アクセルペダル17,ブレ
ーキペダル18及びクラッチペダル19の夫々が基準位
置にあるときの位置からの移動量であるペダル移動量X
Pをもってあらわされる。
【0051】そして、運転者用シート14に乗員標準モ
デルAが着座せしめられた場合,運転者用シート14に
乗員標準モデルBが着座せしめられた場合,運転者用シ
ート14に乗員標準モデルCが着座せしめられた場合、
及び、運転者用シート14に乗員標準モデルDが着座せ
しめられた場合の夫々におけるシート移動量XS及びペ
ダル移動量XPに基づいて、例えば、図10に示される
特性図において曲線によりあらわされる如くの、運転者
用シート14及びアクセルペダル17,ブレーキペダル
18及びクラッチペダル19の夫々の配置位置について
の移動特性が求められ、斯かる移動特性をあらわすもの
として調整用データDXが設定される。図10におい
て、点P0は運転者用シート14及びアクセルペダル1
7,ブレーキペダル18及びクラッチペダル19の夫々
が基準位置にある状態に対応し、点P1,P2,P3及
びP4は、夫々、運転者用シート14に乗員標準モデル
Aが着座せしめられた場合,運転者用シート14に乗員
標準モデルBが着座せしめられた場合,運転者用シート
14に乗員標準モデルCが着座せしめられた場合、及
び、運転者用シート14に乗員標準モデルDが着座せし
められた場合に対応している。
【0052】このようなもとで、運転姿勢調整は、運転
者により調整開始用操作部71もしくは73が操作され
たとき開始される。その際、例えば、調整開始用操作部
71が操作されるときには、運転者用シート14及びア
クセルペダル17,ブレーキペダル18及びクラッチペ
ダル19の夫々が各々の基準位置から離れる方向に移動
せしめられる状態のもとでの運転姿勢調整が行われ、そ
れに対して、調整開始用操作部73が操作されるときに
は、運転者用シート14及びアクセルペダル17,ブレ
ーキペダル18及びクラッチペダル19の夫々が各々の
基準位置に向かう方向に移動せしめられる状態のもとで
の運転姿勢調整が行われるように設定される。そして、
運転姿勢調整が行われているもとで、運転者により調整
終了用操作部72が操作されたときには、調整開始用操
作部71が操作されることにより開始された運転姿勢調
整が終了せしめられ、また、運転者により調整終了用操
作部74が操作されたときには、調整開始用操作部73
が操作されることにより開始された運転姿勢調整が終了
せしめられる。
【0053】調整開始用操作部71が操作されると、調
整開始用操作部71からその操作に応じて動作指令信号
CAが送出されてアクチュエータ駆動制御部70におけ
る制御ユニット75に供給される。制御ユニット75に
おいては、動作指令信号CAに応じて、ROM76に、
それに格納されている調整用データDXの読出しを指示
する読出制御信号CRが供給され、ROM76から調整
用データDXが読み出されて制御ユニット75に供給さ
れる。また、動作指令信号CAに応じて、プランジャ制
御信号CAC及びCTCが夫々プランジャ駆動部110
及び112に供給され、それに応じて、プランジャ駆動
部110から、プランジャ制御信号CACに基づくプラ
ンジャ駆動信号DACがアクセルケーブル切離用プラン
ジャ82に供給されるとともに、プランジャ駆動部11
2から、プランジャ制御信号CTCに基づくプランジャ
駆動信号DTCがクラッチケーブル切離用プランジャ1
02に供給される。それにより、アクセルケーブル切離
用プランジャ82の可動ロッド82aが収縮状態とされ
て、アクセルペダル17のペダルアーム部17aからケ
ーブル部21のケーブル本体21aが切り離されるケー
ブル切離状態がとられるとともに、クラッチケーブル切
離用プランジャ102の可動ロッド102aが収縮状態
とされて、クラッチペダル19のペダルアーム部19a
からケーブル部28のケーブル本体28aが切り離され
るケーブル切離状態がとられる。
【0054】さらに、制御ユニット75においては、動
作指令信号CAに応じて、プランジャ制御信号CAR及
びCTRが夫々プランジャ駆動部111及び113に供
給され、それに応じて、プランジャ駆動部111から、
プランジャ制御信号CARに基づくプランジャ駆動信号
DARがアクセルペダルロック用プランジャ87に供給
されるとともに、プランジャ駆動部113から、プラン
ジャ制御信号CTRに基づくプランジャ駆動信号DTR
がクラッチペダルロック用プランジャ106に供給され
る。それにより、アクセルペダルロック用プランジャ8
7が作動状態とされ、その可動ロッド87aが収縮状態
に維持されて、アクセルペダル17がスロットルバルブ
22の開度が全開状態時の略1/2とされることになる
踏込操作位置をとる状態に維持される。このとき、アク
セルペダル17のペダルアーム部17aからケーブル部
21のケーブル本体21aが切り離されているので、実
際には、スロットルバルブ22の開度は制御されない。
また、クラッチペダルロック用プランジャ106が作動
状態とされ、その可動ロッド106aが伸長状態に維持
されて、クラッチペダル19がクラッチ装置が遮断状態
とされることになる最大踏込操作位置をとる状態に維持
される。このとき、クラッチペダル19のペダルアーム
部19aからケーブル部28のケーブル本体28aが切
り離されているので、実際には、クラッチ装置は制御さ
れない。なお、ブレーキペダル18は、踏込操作がなさ
れていない状態に維持される。
【0055】そして、制御ユニット75においては、シ
ートスライド用モータ36に付設されたエンコーダから
の検出出力信号SSとシート昇降用モータ43に付設さ
れたエンコーダからの検出出力信号SLとに基づいて運
転者用シート14の基準位置に対する相対配置位置が検
知され、さらに、アクセルペダル移動用モータ58に付
設されたエンコーダからの検出出力信号SAに基づいて
アクセルペダル17の基準位置に対する相対配置位置
が,ブレーキペダル移動用モータ69に付設されたエン
コーダからの検出出力信号SBに基づいてブレーキペダ
ル18の基準位置に対する相対配置位置が、そして、ク
ラッチペダル移動用モータ99に付設されたエンコーダ
からの検出出力信号STに基づいてクラッチペダル19
の基準位置に対する相対配置位置が夫々検知される。そ
して、検知された運転者用シート14の配置位置とアク
セルペダル17,ブレーキペダル18及びクラッチペダ
ル19の夫々の配置位置とが、調整用データDXがあら
わす移動特性に照合され、運転者用シート14の配置位
置を調整用データDXがあらわす移動特性に従って基準
位置から離れる方向に移動させるためのモータ制御信号
CMS及びCML,アクセルペダル17の配置位置を調
整用データDXがあらわす移動特性に従って基準位置か
ら離れる方向に移動させるためのモータ制御信号CM
A,ブレーキペダル18の配置位置を調整用データDX
があらわす移動特性に従って基準位置から離れる方向に
移動させるためのモータ制御信号CMB、及び、クラッ
チペダル19の配置位置を調整用データDXがあらわす
移動特性に従って基準位置から離れる方向に移動させる
ためのモータ制御信号CMTが形成され、それらが、モ
ータ駆動部77,78,79,80及び107に夫々供
給される。
【0056】モータ駆動部77,78,79,80及び
107からは、モータ制御信号CMS,CML,CM
A,CMB及びCMTに夫々基づくモータ駆動信号D
S,DL,DA,DB及びDTが得られ、それらがシー
トスライド用モータ36,シート昇降用モータ43,ア
クセルペダル移動用モータ58,ブレーキペダル移動用
モータ69及びクラッチペダル移動用モータ99に夫々
供給される。それにより、シートスライド用モータ36
及びシート昇降用モータ43の夫々が回転状態とされ、
その結果、運転者用シート14の配置位置が調整用デー
タDXがあらわす移動特性に従って基準位置から離れる
方向に移動せしめられるとともに、アクセルペダル移動
用モータ58,ブレーキペダル移動用モータ69及びク
ラッチペダル移動用モータ99の夫々が回転状態とされ
て、アクセルペダル17,ブレーキペダル18及びクラ
ッチペダル19の夫々が、調整用データDXがあらわす
移動特性に従って基準位置から離れる方向に移動せしめ
られて、運転姿勢調整が行われる状態とされる。
【0057】斯かるもとで、調整終了用操作部72が操
作されると、調整終了用操作部72からその操作に応じ
て動作指令信号CBが送出されてアクチュエータ駆動制
御部70における制御ユニット75に供給される。制御
ユニット75においては、動作指令信号CBに応じて、
モータ駆動部77,78,79,80及び107に対し
ての夫々モータ制御信号CMS,CML,CMA,CM
B及びCMTの供給が停止され、それに応じて、モータ
駆動部77,78,79,80及び107からのモータ
駆動信号DS,DL,DA,DB及びDTの夫々シート
スライド用モータ36,シート昇降用モータ43,アク
セルペダル移動用モータ58,ブレーキペダル移動用モ
ータ69及びクラッチペダル移動用モータ99への供給
も停止され、シートスライド用モータ36,シート昇降
用モータ43,アクセルペダル移動用モータ58,ブレ
ーキペダル移動用モータ69及びクラッチペダル移動用
モータ99の夫々が停止状態とされる。それにより、運
転者用シート14及びアクセルペダル17,ブレーキペ
ダル18及びクラッチペダル19の夫々の配置位置が固
定され、運転姿勢調整が終了せしめられる。
【0058】さらに、制御ユニット75においては、動
作指令信号CBに応じて、プランジャ駆動部110,1
11,112及び113に対しての夫々プランジャ制御
信号CAC,CAR,CTC及びCTRの供給が停止さ
れ、それに応じて、プランジャ駆動部110,111,
112及び113からのプランジャ駆動信号DAC,D
AR,DTC及びDTRの夫々アクセルケーブル切離用
プランジャ82,アクセルペダルロック用プランジャ8
7,クラッチケーブル切離用プランジャ102及びクラ
ッチペダルロック用プランジャ106への供給も停止さ
れる。それにより、アクセルペダルロック用プランジャ
87が非作動状態とされ、その可動ロッド87aが一旦
伸長せしめられた後その移動が規制されない状態とされ
るとともに、アクセルケーブル切離用プランジャ82に
おける可動ロッド82aが、伸長状態をとるものとさ
れ、アクセルペダル17が、踏込操作がなされない位置
側に戻されるとともに、そのペダルアーム部17aに係
合部材83を介してケーブル部21が連結された状態が
とられる。また、クラッチペダルロック用プランジャ1
06が非作動状態とされ、その可動ロッド106aが一
旦収縮せしめられた後その移動が規制されない状態とさ
れるとともに、クラッチケーブル切離用プランジャ10
2における可動ロッド102aが、伸長状態をとるもの
とされ、クラッチペダル19が、踏込操作がなされない
位置側に戻されるとともに、そのペダルアーム部19a
に係合部材103を介してケーブル部28が連結された
状態がとられる。
【0059】このようにして、運転者用シート14及び
アクセルペダル17,ブレーキペダル18及びクラッチ
ペダル19の夫々が、運転者のアイポイントが適正な位
置に置かれるとともに運転姿勢が適正なものとされるこ
とになる適正配置位置をとるものとされる運転姿勢調整
が、運転者にとって煩雑で面倒な調整作業が不要とされ
るもとで極めて容易に行われる。しかも、その際、アク
セルペダル17,ブレーキペダル18及びクラッチペダ
ル19については、アクセルペダル17が、ケーブル部
21から切り離されたもとで、スロットルバルブ22の
開度が全開状態時の略1/2とされることになる踏込操
作位置をとる状態に維持され、ブレーキペダル18が、
踏込操作がなされない状態に維持され、クラッチペダル
19が、ケーブル部28から切り離されたもとで、最大
踏込操作位置をとる状態に維持されて、夫々の配置位置
調整が行われることになるので、アクセルペダル17,
ブレーキペダル18及びクラッチペダル19は、運転者
による踏込操作に対して最適な位置に置かれるようにし
て、夫々の配置位置調整がなされるものとされる。
【0060】一方、調整開始用操作部73が操作される
と、調整開始用操作部73からその操作に応じて動作指
令信号CCが送出されてアクチュエータ駆動制御部70
における制御ユニット75に供給される。制御ユニット
75においては、動作指令信号CCに応じて、ROM7
6に、それに格納されている調整用データDXの読出し
を指示する読出制御信号CRが供給され、ROM76か
ら調整用データDXが読み出されて制御ユニット75に
供給される。また、動作指令信号CCに応じて、プラン
ジャ制御信号CAC及びCTCが夫々プランジャ駆動部
110及び112に供給されるとともに、プランジャ制
御信号CAR及びCTRが夫々プランジャ駆動部111
及び113に供給される。それにより、調整開始用操作
部71が操作された場合と同様にして、アクセルペダル
17のペダルアーム部17aからケーブル部21のケー
ブル本体21aが切り離されるケーブル切離状態がとら
れるとともに、クラッチペダル19のペダルアーム部1
9aからケーブル部28のケーブル本体28aが切り離
されるケーブル切離状態がとられ、さらに、アクセルペ
ダル17がスロットルバルブ22の開度が全開状態時の
略1/2とされることになる踏込操作位置をとる状態に
維持されるとともに、クラッチペダル19がクラッチ装
置が遮断状態とされることになる最大踏込操作位置をと
る状態に維持される。なお、斯かる際にも、ブレーキペ
ダル18は、踏込操作がなされていない状態に維持され
る。
【0061】さらに、制御ユニット75においては、シ
ートスライド用モータ36に付設されたエンコーダから
の検出出力信号SSとシート昇降用モータ43に付設さ
れたエンコーダからの検出出力信号SLとに基づいて運
転者用シート14の基準位置に対する相対配置位置が検
知され、また、アクセルペダル移動用モータ58に付設
されたエンコーダからの検出出力信号SAに基づいてア
クセルペダル17の基準位置に対する相対配置位置が,
ブレーキペダル移動用モータ69に付設されたエンコー
ダからの検出出力信号SBに基づいてブレーキペダル1
8の基準位置に対する相対配置位置が、そして、クラッ
チペダル移動用モータ99に付設されたエンコーダから
の検出出力信号STに基づいてクラッチペダル19の基
準位置に対する相対配置位置が夫々検知される。そし
て、検知された運転者用シート14の配置位置とアクセ
ルペダル17,ブレーキペダル18及びクラッチペダル
19の夫々の配置位置とが、調整用データDXがあらわ
す移動特性に照合され、運転者用シート14の配置位置
を調整用データDXがあらわす移動特性に従って基準位
置に向かう方向に移動させるためのモータ制御信号CM
S及びCML,アクセルペダル17の配置位置を調整用
データDXがあらわす移動特性に従って基準位置に向か
う方向に移動させるためのモータ制御信号CMA,ブレ
ーキペダル18の配置位置を調整用データDXがあらわ
す移動特性に従って基準位置に向かう方向に移動させる
ためのモータ制御信号CMB、及び、クラッチペダル1
9の配置位置を調整用データDXがあらわす移動特性に
従って基準位置に向かう方向に移動させるためのモータ
制御信号CMTが形成され、それらが、モータ駆動部7
7,78,79,80及び107に夫々供給される。
【0062】それにより、調整開始用操作部71が操作
された場合と同様にして、シートスライド用モータ36
及びシート昇降用モータ43の夫々が回転状態とされ、
運転者用シート14の配置位置が調整用データDXがあ
らわす移動特性に従って基準位置に向かう方向に移動せ
しめられるとともに、アクセルペダル移動用モータ5
8,ブレーキペダル移動用モータ69及びクラッチペダ
ル移動用モータ99の夫々が回転状態とされ、アクセル
ペダル17,ブレーキペダル18及びクラッチペダル1
9の夫々が、調整用データDXがあらわす移動特性に従
って基準位置に向かう方向に移動せしめられて、運転姿
勢調整が行われる状態とされる。
【0063】斯かるもとで、調整終了用操作部74が操
作されると、調整終了用操作部74からその操作に応じ
て動作指令信号CDが送出されてアクチュエータ駆動制
御部70における制御ユニット75に供給される。制御
ユニット75においては、動作指令信号CDに応じて、
モータ駆動部77,78,79,80及び107に対し
ての夫々モータ制御信号CMS,CML,CMA,CM
B及びCMTの供給が停止され、それにより、調整終了
用操作部72が操作された場合と同様にして、シートス
ライド用モータ36,シート昇降用モータ43,アクセ
ルペダル移動用モータ58,ブレーキペダル移動用モー
タ69及びクラッチペダル移動用モータ99の夫々が停
止状態とされ、運転者用シート14及びアクセルペダル
17,ブレーキペダル18及びクラッチペダル19の夫
々の配置位置が固定されて、運転姿勢調整が終了せしめ
られる。
【0064】さらに、制御ユニット75においては、動
作指令信号CDに応じて、プランジャ駆動部110,1
11,112及び113に対しての夫々プランジャ制御
信号CAC,CAR,CTC及びCTRの供給が停止さ
れ、それにより、調整終了用操作部72が操作された場
合と同様にして、アクセルペダル17が、踏込操作がな
されない位置側に戻されるとともに、そのペダルアーム
部17aに係合部材83を介してケーブル部21が連結
された状態がとられ、また、クラッチペダル19が、踏
込操作がなされない位置側に戻されるとともに、そのペ
ダルアーム部19aに係合部材103を介してケーブル
部28が連結された状態がとられる。
【0065】このようにして、運転者用シート14及び
アクセルペダル17,ブレーキペダル18及びクラッチ
ペダル19の夫々が、運転者のアイポイントが適正な位
置に置かれるとともに運転姿勢が適正なものとされるこ
とになる適正配置位置をとるものとされる運転姿勢調整
が、運転者にとって煩雑で面倒な調整作業が不要とされ
るもとで極めて容易に行われる。しかも、その際にも、
アクセルペダル17,ブレーキペダル18及びクラッチ
ペダル19については、アクセルペダル17が、ケーブ
ル部21から切り離されたもとで、スロットルバルブ2
2の開度が全開状態時の略1/2とされることになる踏
込操作位置をとる状態に維持され、ブレーキペダル18
が、踏込操作がなされない状態に維持され、クラッチペ
ダル19が、ケーブル部28から切り離されたもとで、
最大踏込操作位置をとる状態に維持されて、夫々の配置
位置調整が行われることになるので、アクセルペダル1
7,ブレーキペダル18及びクラッチペダル19は、運
転者による踏込操作に対して最適な位置に置かれるよう
にして、夫々の配置位置調整がなされるものとされる。
【0066】上述の図1に示される例においては、アク
セルペダル可動支持機構部24が、ブラケット部材50
に対して移動可能に取り付けられたペダル保持部材56
により揺動可能に保持されたアクセルぺダル17を、車
両の前後方向に移動させるものとされ、また、ブレーキ
ペダル可動支持機構部27が、ブラケット形成部材61
に対して移動可能に取り付けられたペダル保持部材67
により揺動可能に保持されたブレーキぺダル18を、車
両の前後方向に移動させるものとされ、さらに、クラッ
チペダル可動支持機構部29が、ブラケット形成部材9
1に対して移動可能に取り付けられたペダル保持部材9
7により揺動可能に保持されたクラッチぺダル19を、
車両の前後方向に移動させるものとされているが、アク
セルペダル可動支持機構部24は、例えば、ブラケット
部材50に形成される長孔51及び52及び開口部53
の夫々が、前後方向に伸びるとともに、前端部が後端部
より高くなるように傾斜したものとされ、それよって、
アクセルぺダル17を運転者用シート14に向かう方向
に移動させるときにはその上下方向の位置を低め、ま
た、運転者用シート14から離隔する方向に移動させる
ときにはその上下方向の位置を高めるようになすものと
されてもよく、また、ブレーキペダル可動支持機構部2
7も、例えば、ブラケット形成部材61に形成される長
孔62及び63及び開口部64の夫々が、前後方向に伸
びるとともに、前端部が後端部より高くなるように傾斜
したものとされ、それよって、ブレーキぺダル18を運
転者用シート14に向かう方向に移動させるときにはそ
の上下方向の位置を低め、また、運転者用シート14か
ら離隔する方向に移動させるときにはその上下方向の位
置を高めるようになすものとされてもよく、さらには、
クラッチペダル可動支持機構部29も、例えば、ブラケ
ット形成部材91に形成される長孔92及び93及び開
口部94の夫々が、前後方向に伸びるとともに、前端部
が後端部より高くなるように傾斜したものとされ、それ
よって、クラッチぺダル19を運転者用シート14に向
かう方向に移動させるときにはその上下方向の位置を低
め、また、運転者用シート14から離隔する方向に移動
させるときにはその上下方向の位置を高めるようになす
ものとされてもよい。
【0067】アクセルペダル可動支持機構部24,ブレ
ーキペダル可動支持機構部27及びクラッチペダル可動
支持機構部29が、夫々、アクセルぺダル17,ブレー
キぺダル18及びクラッチペダル19を、上述の如くに
上下方向にも移動させる場合には、アクセルぺダル1
7,ブレーキぺダル18及びクラッチペダル19の夫々
が、その移動に伴って踏角が運転者による踏込動作が行
われ易くなるように変化せしめられることになる。
【0068】また、上述の図1に示される例における運
転者用シート14とアクセルぺダル17,ブレーキぺダ
ル18及びクラッチペダル19の夫々とは、図11にお
いて実線により示される如くに(アクセルぺダル17及
びクラッチペダル19は示されていない)、運転者用シ
ート14が、そのシートクッションフレーム部材37の
後方部分37Rがスライド機構による前後方向の移動範
囲における最後端でかつ昇降機構による上下方向の移動
範囲における最下端となる位置をとるものとされ、ま
た、アクセルぺダル17,ブレーキぺダル18及びクラ
ッチペダル19の夫々が、最も運転者用シート14に対
する離隔側に寄った前端位置をとるものとされて、各々
の移動調整範囲内において相互間距離が最大となる位置
に置かれた状態をもって、各々の基準位置に置かれた状
態とされている。そして、運転姿勢調整は、運転者用シ
ート14とアクセルぺダル17,ブレーキぺダル18及
びクラッチペダル19の夫々とが、図11において一点
鎖線により示され(アクセルぺダル17及びクラッチペ
ダル19は示されていない)、白抜矢印によってあらわ
される如くに、各々の基準位置から離れる方向に移動せ
しめられ、それにより、互いに逆で、相互に近接する方
向に移動せしめられる状態、もしくは、各々の基準位置
に向かう方向に移動せしめられ、それにより、互いに逆
で、相互に離隔する方向に移動せしめられる状態とされ
て行われる。しかしながら、運転者用シート14,アク
セルぺダル17,ブレーキぺダル18及びクラッチペダ
ル19は、必ずしも図1に示される例における如くに設
けられる必要はなく、例えば、以下の如くの変形例が考
えられる。
【0069】第1の変形例にあっては、運転者用シート
14とアクセルぺダル17,ブレーキぺダル18及びク
ラッチペダル19の夫々とが、図12において実線によ
り示される如くに(アクセルぺダル17及びクラッチペ
ダル19は示されていない)、運転者用シート14が、
そのシートクッションフレーム部材37の後方部分37
Rがスライド機構による前後方向の移動範囲における最
前端でかつ昇降機構による上下方向の移動範囲における
最上端となる位置をとるものとされ、また、アクセルぺ
ダル17,ブレーキぺダル18及びクラッチペダル19
の夫々が、最も運転者用シート14に対する近接側に寄
った後端位置をとるものとされて、各々の移動調整範囲
内において相互間距離が最小となる位置に置かれた状態
をもって、各々の基準位置に置かれた状態とされる。そ
して、運転姿勢調整は、運転者用シート14とアクセル
ぺダル17,ブレーキぺダル18及びクラッチペダル1
9の夫々とが、図12において一点鎖線により示され
(アクセルぺダル17及びクラッチペダル19は示され
ていない)、白抜矢印によってあらわされる如くに、各
々の基準位置から離れる方向に移動せしめられ、それに
より、互いに逆で、相互に離隔する方向に移動せしめら
れる状態、もしくは、各々の基準位置に向かう方向に移
動せしめられ、それにより、互いに逆で、相互に近接す
る方向に移動せしめられる状態とされて行われる。
【0070】また、第2の変形例にあっては、運転者用
シート14とアクセルぺダル17,ブレーキぺダル18
及びクラッチペダル19の夫々とが、図13において実
線により示される如くに(アクセルぺダル17及びクラ
ッチペダル19は示されていない)、運転者用シート1
4が、そのシートクッションフレーム部材37の後方部
分37Rがスライド機構による前後方向の移動範囲にお
ける最前端でかつ昇降機構による上下方向の移動範囲に
おける最上端となる位置をとるものとされ、また、アク
セルぺダル17,ブレーキぺダル18及びクラッチペダ
ル19の夫々が最も運転者用シート14に対する離隔側
に寄った前端位置をとるものとされた状態をもって、各
々の基準位置に置かれた状態とされる。そして、運転姿
勢調整は、運転者用シート14とアクセルぺダル17,
ブレーキぺダル18及びクラッチペダル19の夫々と
が、図13において一点鎖線により示され(アクセルぺ
ダル17及びクラッチペダル19は示されていない)、
白抜矢印によってあらわされる如くに、各々の基準位置
から離れる方向、即ち、車両の後方側に移動せしめられ
る状態、もしくは、各々の基準位置に向かう方向、即
ち、車両の前方側に移動せしめられる状態とされて行わ
れる。
【0071】さらに、第3の変形例にあっては、運転者
用シート14とアクセルぺダル17,ブレーキぺダル1
8及びクラッチペダル19の夫々とが、図14において
実線により示される如くに(アクセルぺダル17及びク
ラッチペダル19は示されていない)、運転者用シート
14が、そのシートクッションフレーム部材37の後方
部分37Rがスライド機構による前後方向の移動範囲に
おける最後端でかつ昇降機構による上下方向の移動範囲
における最下端となる位置をとるものとされ、また、ア
クセルぺダル17,ブレーキぺダル18及びクラッチペ
ダル19の夫々が最も運転者用シート14に対する近接
側に寄った後端位置をとるものとされた状態をもって、
各々の基準位置に置かれた状態とされる。そして、運転
姿勢調整は、運転者用シート14とアクセルぺダル1
7,ブレーキぺダル18及びクラッチペダル19の夫々
とが、図14において一点鎖線により示され(アクセル
ぺダル17及びクラッチペダル19は示されていな
い)、白抜矢印によってあらわされる如くに、各々の基
準位置から離れる方向、即ち、車両の前方側に移動せし
められる状態、もしくは、各々の基準位置に向かう方
向、即ち、車両の後方側に移動せしめられる状態とされ
て行われる。
【0072】上述の図1に示される例及び第2の変形例
の如く、アクセルぺダル17,ブレーキぺダル18及び
クラッチペダル19の夫々が最も運転者用シート14に
対する離隔側に寄った前端位置をとるものとされた状態
をもって、各々の基準位置に置かれた状態とされ、運転
姿勢調整が行われる際には、アクセルぺダル17,ブレ
ーキぺダル18及びクラッチペダル19の夫々が各々の
基準位置に置かれた状態から車両の後方側に移動せしめ
られるものとされる場合には、図15に示される如く、
例えば、アクセルぺダル17が、その踏面部17cの下
方部分に接触検出部115dが設けられるとともに踏面
部17cの上方部分に接触検出部115uが設けられた
ものとされ、調整開始用操作部71もしくは73が操作
されて開始された運転姿勢調整が行われるもとで、図1
5において実線によりあらわされる如くに、基準位置か
ら車両の後方側に移動せしめられているとき、図15に
おいて一点鎖線によりあらわされる如くに、踏面部17
cの下方部分に設けられた接触検出部115dが運転者
が履いた靴の踵の部分に当接する状態、もしくは、踏面
部17cの下方部分に設けられた接触検出部115dと
上方部分に設けられた接触検出部115uとの両者が運
転者が履いた靴の踵の部分及び爪先の部分に夫々当接す
る状態となったとき、調整終了用操作部72もしくは7
4が操作されたときと同様にして、運転姿勢調整が終了
せしめられるようにされてもよい。斯かる場合には、接
触検出部115dから得られる当接状態検出信号、もし
くは、接触検出部115dから得られる当接状態検出信
号と接触検出部115uから得られる当接状態検出信号
との両者が、アクチュエータ駆動制御部70における制
御ユニット75に供給され、調整終了用操作部72もし
くは74が操作されて得られる動作指令信号CBもしく
はCDと同様な役割を果たすものとされる。
【0073】このように、運転姿勢調整が、例えば、ア
クセルぺダル17とされる操作ペダルの踏面部に設けら
れた、接触検出部115dの如くの、踏面部の下方部分
に設けられて運転者が履いた靴の踵の部分に当接する接
触検出部、もしくは、接触検出部115d及び115u
の如くの、踏面部の下方部分及び上方部分に設けられて
運転者が履いた靴の踵の部分及び爪先の部分に夫々当接
する一対の接触検出部から得られる当接状態検出信号に
応じて終了せしめられる場合には、運転者が操作ペダル
の配置位置を自分の踏込操作上の好みの位置、あるい
は、自分の踏込操作に馴染む位置となすことができるこ
とになる。
【0074】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如くに、本発明
に係る車両の運転姿勢調整装置にあっては、例えば、シ
ート部に着座した乗員によって調整用操作部が運転姿勢
調整のためのシート部及び操作ペダル部の配置位置調整
を開始させるべく操作されるとき、それに応じて、メモ
リ部に格納された調整用データに基づき、シート部の配
置位置調整及び操作ペダル部の配置位置調整が行われ、
また、操作ペダル部の配置位置調整が行われる期間にお
いて、操作ペダル部の踏込操作位置が特定の位置に固定
され、例えば、操作ペダル部がクラッチペダルを含む場
合にあっては、クラッチペダルの配置位置調整が行われ
る期間において、クラッチペダルが最大踏込操作位置を
とる状態に維持される。そして、調整用データが、シー
ト部に着座せしめられた乗員標準モデルが、そのアイポ
イントが適正な位置に置かれ、かつ、適正な運転姿勢に
相当する姿勢をとるものとされるシート部及び操作ペダ
ル部の適正配置位置に関するものとされることにより、
シート部に着座した乗員が乗員標準モデルによりあらわ
される体格から懸け離れた体格を有していない限り、シ
ート部及び操作ペダル部の配置位置調整中にその乗員が
適正なアイポイント位置をもって操作ペダル部の操作を
無理なく確実に行えることになるシート部及び操作ペダ
ル部の夫々の配置位置が得られる状態があり、例えば、
斯かる状態において乗員により調整用操作部が運転姿勢
調整を終了させるべく操作されることにより、運転姿勢
調整のためのシート部及び操作ペダル部の配置位置調整
が終了せしめられる。このように、操作ペダル部の配置
位置調整が、操作ペダル部の踏込操作位置が特定の位置
に固定されたもとで行われ、例えば、操作ペダル部がク
ラッチペダルを含む場合にあっては、クラッチペダルの
配置位置調整が、クラッチペダルが最大踏込操作位置を
とる状態を維持するものとされて行われるので、配置位
置調整後における操作ペダル部が正に適正な配置位置に
置かれる。それにより、操作ペダル部の配置位置調整
が、その踏込操作位置が考慮されたもとで精度良く適正
に行われることになる。
【0075】従って、本発明に係る車両の運転姿勢調整
装置によれば、シート部に着座した乗員による適正なア
イポイント位置をもって操作ペダル部の操作を無理なく
確実に行えることになる所望の運転姿勢をとるための姿
勢調整が、シート部及び操作ペダル部について連動して
なされる、操作ペダル部の踏込操作位置が考慮されたも
とでの配置位置調整により、乗員にとって煩雑で面倒な
調整作業が要されることなく自動的に行われる。そし
て、調整用データが、複数種の乗員標準モデルの夫々に
対応するシート部及び操作ペダル部の適正配置位置に基
づいて得られる移動特性をあらわすものとして用意さ
れ、その調整用データによりあらわされる移動特性に従
ってシート可動支持機構部及びペダル可動支持機構部に
よるシート部及び操作ペダル部の配置位置調整が行われ
るようにされることにより、シート部に着座した乗員に
よる適正なアイポイント位置をもって操作ペダル部の操
作を無理なく確実に行える所望の運転姿勢をとるための
姿勢調整が、例外的な場合を除いて、乗員の身体寸法の
如何にかかわらず適切に行われることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両の運転姿勢調整装置の一例
を、それが装備された車両の車室形成部の一部と共に示
す斜視図である。
【図2】図1に示される例におけるシート可動支持機構
部の一例の構成及び動作の説明に供される側面図であ
る。
【図3】図1に示される例におけるアクセルペダル可動
支持機構部の一例の構成及び動作の説明に供される斜視
図である。
【図4】図1に示される例におけるアクセルペダル可動
支持機構部の一例の構成及び動作の説明に供される斜視
図である。
【図5】図1に示される例におけるブレーキペダル可動
支持機構部の一例の構成及び動作の説明に供される斜視
図である。
【図6】図1に示される例におけるブレーキペダル可動
支持機構部の一例の構成及び動作の説明に供される斜視
図である。
【図7】図1に示される例におけるクラッチペダル可動
支持機構部の一例の構成及び動作の説明に供される斜視
図である。
【図8】図1に示される例におけるクラッチペダル可動
支持機構部の一例の構成及び動作の説明に供される斜視
図である。
【図9】図1に示される例における調整用操作部と、ア
クチュエータ駆動制御部と、シート可動支持機構部,ア
クセルペダル可動支持機構部,ブレーキペダル可動支持
機構部及びクラッチペダル可動支持機構部の夫々におけ
るモータと、アクセルペダル可動支持機構部及びクラッ
チペダル可動支持機構部の夫々におけるプランジャとの
接続関係を示すブロック接続図である。
【図10】図1に示される例における運転者用シートと
アクセルペダル,ブレーキペダル及びクラッチペダルの
夫々とについての配置位置調整の説明に供される特性図
である。
【図11】図1に示される例における運転者用シートと
アクセルペダル,ブレーキペダル及びクラッチペダルの
夫々との運転姿勢調整に際しての移動状態の説明に供さ
れる概念図である。
【図12】図1に示される例に対する第1の変形例にお
ける運転者用シートとアクセルペダル,ブレーキペダル
及びクラッチペダルの夫々との運転姿勢調整に際しての
移動状態の説明に供される概念図である。
【図13】図1に示される例に対する第2の変形例にお
ける運転者用シートとアクセルペダル,ブレーキペダル
及びクラッチペダルの夫々との運転姿勢調整に際しての
移動状態の説明に供される概念図である。
【図14】図1に示される例に対する第3の変形例にお
ける運転者用シートとアクセルペダル,ブレーキペダル
及びクラッチペダルの夫々との運転姿勢調整に際しての
移動状態の説明に供される概念図である。
【図15】図1に示される例もしくは図13に示される
第2の変形例についての更なる変形例の説明に供される
アクセルペダルの側面図である。
【符号の説明】
11 フロア部分 14 運転者用シート 16 ステアリングホイール 17 アクセルペダル 18 ブレーキペダル 19 クラッチペダル 20 シート可動支持機構部 21,25,28 ケーブル部 24 アクセルペダル可動支持機構部 27 ブレーキペダル可動支持機構部 29 クラッチペダル可動支持機構部 30 レール部 31 スライド部材 33,57,68,98 スクリュウ軸部材 36 シートスライド用モータ 37 シートクッションフレーム部材 41 屈曲アーム部材 43 シート昇降用モータ 44 スクリュウ係合軸部材 50 ブラケット部材 51,52,62,63,92,93 長孔 53,64,94 開口部 54,55,65,66,95,96 ピン 56,67,97 ペダル保持部材 58 アクセルペダル移動用モータ 61,91 ブラケット形成部材 69 ブレーキペダル移動用モータ 70 アクチュエータ駆動制御部 71,73 調整開始用操作部 72,74 調整終了用操作部 75 制御ユニット 76 ROM 77,78,79,80,107 モータ駆動部 82 アクセルケーブル切離用プランジャ 83,103 係合部材 87 アクセルペダルロック用プランジャ 99 クラッチペダル移動用モータ 102 クラッチケーブル切離用プランジャ 106 クラッチペダルロック用プランジャ 110,111,112,113 プランジャ駆動部 115d,115u 接触検出部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の車室形成部におけるフロア部分上に
    配されるシート部を、該シート部の配置位置を上記車両
    の前後方向及び上下方向に移動可能として支持するシー
    ト可動支持機構部と、 上記シート部の前方に配された操作ペダル部を、該操作
    ペダル部の配置位置を上記シート部に向かう方向あるい
    は上記シート部から離れる方向に移動可能として支持す
    るペダル可動支持機構部と、 運転姿勢調整のための上記シート部及び上記操作ペダル
    部の配置位置調整を開始もしくは終了させるべく操作さ
    れる調整用操作部と、 上記シート部に乗員標準モデルが着座せしめられたと
    き、該乗員標準モデルのアイポイントが適正な位置に置
    かれるとともに上記乗員標準モデルが適正な運転姿勢に
    相当する姿勢をとるものとされることになる、上記シー
    ト部及び上記操作ペダル部の適正配置位置に関する調整
    用データが格納されるメモリ部と、 上記調整用操作部の操作に応じ、上記メモリ部から得ら
    れる調整用データに基づいて、上記シート可動支持機構
    部に上記シート部の配置位置調整を行わせるとともに上
    記ペダル可動支持機構部に上記操作ペダル部の配置位置
    調整を行わせる制御部と、 上記操作ペダル部の配置位置調整が行われる期間におい
    て、上記操作ペダル部の踏込操作位置を特定の位置に固
    定するペダル踏込操作位置設定部と、を備えて構成され
    る車両の運転姿勢調整装置。
  2. 【請求項2】メモリ部が、複数種の乗員標準モデルの夫
    々に対応するシート部及び操作ペダル部の適正配置位置
    に基づいて得られるシート部及び操作ペダル部の配置位
    置についての移動特性をあらわす調整用データが格納さ
    れるものとされ、制御部が、調整用操作部の操作に応
    じ、上記調整用データによりあらわされる移動特性に従
    って、シート可動支持機構部及びペダル可動支持機構部
    に夫々上記シート部の配置位置調整及び上記操作ペダル
    部の配置位置調整を行わせるものとされることを特徴と
    する請求項1記載の車両の運転姿勢調整装置。
  3. 【請求項3】ペダル踏込操作位置設定部が、操作ペダル
    部の配置位置調整が行われる期間が終了したとき、直ち
    に、上記操作ペダル部の踏込操作位置を特定の位置に固
    定する状態を解除するものとされたことを特徴とする請
    求項1又は2記載の車両の運転姿勢調整装置。
  4. 【請求項4】操作ペダル部がクラッチペダルを含むもの
    とされ、ペダル踏込操作位置設定部が、上記クラッチペ
    ダルの配置位置調整が行われる期間においては、上記ク
    ラッチペダルに最大踏込操作位置をとる状態を維持させ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の車両の運転姿
    勢調整装置。
  5. 【請求項5】操作ペダル部がアクセルペダルを含むもの
    とされ、ペダル踏込操作位置設定部が、上記アクセルペ
    ダルの配置位置調整が行われる期間においては、上記ア
    クセルペダルにスロットルバルブの開度が全開状態時の
    略1/2となる踏込操作位置をとる状態を維持させるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の車両の運転姿勢調
    整装置。
  6. 【請求項6】操作ペダル部の踏面部に接触検出部が設け
    られ、制御部が、上記操作ペダル部の配置位置調整が行
    われているもとで上記接触検出部からの検出出力が得ら
    れるとき、該検出出力に応じてペダル可動支持機構部に
    上記操作ペダル部の配置位置調整を終了させるものとさ
    れることを特徴とする請求項1又は2記載の車両の運転
    姿勢調整装置。
  7. 【請求項7】接触検出部が操作ペダル部の踏面部におけ
    る下方部分に配されたことを特徴とする請求項6記載の
    車両の運転姿勢調整装置。
  8. 【請求項8】接触検出部が操作ペダル部の踏面部におけ
    る上方部分及び下方部分に配されたことを特徴とする請
    求項6記載の車両の運転姿勢調整装置。
JP24331493A 1993-09-29 1993-09-29 車両の運転姿勢調整装置 Expired - Fee Related JP3313476B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24331493A JP3313476B2 (ja) 1993-09-29 1993-09-29 車両の運転姿勢調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24331493A JP3313476B2 (ja) 1993-09-29 1993-09-29 車両の運転姿勢調整装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0796785A true JPH0796785A (ja) 1995-04-11
JP3313476B2 JP3313476B2 (ja) 2002-08-12

Family

ID=17101996

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24331493A Expired - Fee Related JP3313476B2 (ja) 1993-09-29 1993-09-29 車両の運転姿勢調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3313476B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6293584B1 (en) 1998-09-23 2001-09-25 Vehicle Safety Systems, Inc. Vehicle air bag minimum distance enforcement apparatus, method and system
JP2002096700A (ja) * 2000-09-21 2002-04-02 Aisin Seiki Co Ltd 自動車のドライビングポジション調整装置
US6820895B2 (en) 1998-09-23 2004-11-23 Vehicle Safety Systems, Inc. Vehicle air bag minimum distance enforcement apparatus, method and system
US6916040B1 (en) 1998-09-23 2005-07-12 Vehicle Safety Systems, Inc. Vehicle air bag minimum distance enforcement apparatus, method and system

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62151131U (ja) * 1986-03-19 1987-09-25
JPS6369655U (ja) * 1986-10-28 1988-05-11
JPH0342336A (ja) * 1989-07-10 1991-02-22 Nissan Motor Co Ltd 車両用ペダル調整装置
JPH0330116U (ja) * 1989-07-28 1991-03-25
JPH0558206A (ja) * 1990-09-29 1993-03-09 Mazda Motor Corp 自動車のドライビングポジシヨン調整装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62151131U (ja) * 1986-03-19 1987-09-25
JPS6369655U (ja) * 1986-10-28 1988-05-11
JPH0342336A (ja) * 1989-07-10 1991-02-22 Nissan Motor Co Ltd 車両用ペダル調整装置
JPH0330116U (ja) * 1989-07-28 1991-03-25
JPH0558206A (ja) * 1990-09-29 1993-03-09 Mazda Motor Corp 自動車のドライビングポジシヨン調整装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6293584B1 (en) 1998-09-23 2001-09-25 Vehicle Safety Systems, Inc. Vehicle air bag minimum distance enforcement apparatus, method and system
US6634669B2 (en) 1998-09-23 2003-10-21 Vehicle Safety Systems, Inc. Vehicle air bag minimum distance enforcement apparatus, method and system
US6820895B2 (en) 1998-09-23 2004-11-23 Vehicle Safety Systems, Inc. Vehicle air bag minimum distance enforcement apparatus, method and system
US6916040B1 (en) 1998-09-23 2005-07-12 Vehicle Safety Systems, Inc. Vehicle air bag minimum distance enforcement apparatus, method and system
US7097202B2 (en) 1998-09-23 2006-08-29 Vehicle Safety Systems, Inc. Vehicle air bag minimum distance apparatus, method and system
US7364186B2 (en) 1998-09-23 2008-04-29 Vehicle Safety Systems, Inc. Vehicle air bag minimum distance apparatus, method and system
US7703801B2 (en) 1998-09-23 2010-04-27 Vehicle Safety Systems, Inc. Vehicle air bag minimum distance apparatus, method and system
JP2002096700A (ja) * 2000-09-21 2002-04-02 Aisin Seiki Co Ltd 自動車のドライビングポジション調整装置
JP4599696B2 (ja) * 2000-09-21 2010-12-15 アイシン精機株式会社 自動車のドライビングポジション調整装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3313476B2 (ja) 2002-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7437229B2 (en) Driving position adjusting device for automotive vehicle
CN111591175B (zh) 乘员姿势调整装置和踏板装置
US8444203B2 (en) Driving position adjusting apparatus for vehicle
EP1820687B1 (en) Vehicle driving posture adjusting device
JP3387984B2 (ja) 車両の運転姿勢調整装置
JP2007253809A (ja) 運転姿勢調節装置、自動車及び運転姿勢調節方法
US20100263469A1 (en) Floor structure of driver's seat for automotive vehicle
JP3313476B2 (ja) 車両の運転姿勢調整装置
JP4479233B2 (ja) 車両の運転姿勢調整装置
JP3145430B2 (ja) 自動車のドライビングポジション調整装置
JP4894787B2 (ja) 自動車運転席のフロア構造
JP3349214B2 (ja) 車両の運転姿勢調整装置
JP4013911B2 (ja) 自動車の運転姿勢調整装置
JP3313477B2 (ja) 車両の運転姿勢調整装置
JP3174207B2 (ja) 車両用ブレーキペダル構造
JP3265087B2 (ja) 車両の運転姿勢調整装置
JP4501581B2 (ja) 自動車の運転姿勢調整装置
JP2006273021A (ja) 自動車のシート位置調整装置
JP5428711B2 (ja) 車両用運転姿勢調整装置
JP3513890B2 (ja) 車両の運転姿勢調整装置
JP4341468B2 (ja) 自動車の運転姿勢調整装置
JP3265086B2 (ja) 車両の運転姿勢調整装置
JP2022112990A (ja) 運転姿勢可変システム
JP4341389B2 (ja) 車両の運転姿勢調整装置
JP4259301B2 (ja) 車両の運転姿勢調整装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090531

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090531

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100531

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110531

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees