JPH0795850A - 乳児用調製乳 - Google Patents

乳児用調製乳

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JPH0795850A
JPH0795850A JP6155222A JP15522294A JPH0795850A JP H0795850 A JPH0795850 A JP H0795850A JP 6155222 A JP6155222 A JP 6155222A JP 15522294 A JP15522294 A JP 15522294A JP H0795850 A JPH0795850 A JP H0795850A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 骨形成効果を強化した乳児用調製乳の提供。 【構成】 インスリン様増殖因子−1(IGF−1)を
配合した乳児用調製乳。IGF−1の配合量は、粉乳の
場合24〜1,150μg/100g、液体調製乳の場
合3〜150μg/100mlが適当である。 【効果】 IGF−1の作用により人工栄養児の骨の成
長を助け、骨粗鬆症等の骨疾患を予防することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インスリン様増殖因子
−1を配合して骨形成効果を強化した乳児用調製乳に関
する。本発明の乳児用調製乳は、インスリン様増殖因子
−1の作用によってヒト骨芽細胞などの正常細胞を増殖
させ、乳幼児の丈夫な骨形成を促進強化することができ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、幼児や児童の骨が弱く骨折しやす
いことが問題となっている。また、高齢化に伴って骨粗
鬆症、骨折及び腰痛などの各種骨疾患の患者も増加して
いる現状にある。これらの原因として、カルシウムの摂
取不足、カルシウム吸収能の低下、活性型ビタミンD3
分泌の不足及びホルモンのアンバランスなどが指摘され
ている。そのため、これらの疾患を防止するためのカル
シウム補給を目的とした各種カルシウム剤が開発されて
いる。またさらに、骨粗鬆症などの骨疾患を防止するた
めには、乳児期を含めた成長期に骨量を増加させて最大
骨量をできるだけ高めておくことが有効であるというこ
とが明らかになり、乳児栄養においても骨を強化する目
的で乳児用調製乳に炭酸カルシウムなどの各種カルシウ
ム剤が添加されるようになってきている。しかしなが
ら、牛乳中に含まれるカルシウムは母乳中に含まれるカ
ルシウムに比べて吸収性が悪いという報告があり(Gu
rr,M.I.、J.Dairy Res.、第48
巻、519〜554頁、1981年)、実際に、これら
の乳児用調製乳に添加されたカルシウム剤の中には、消
化管内で不溶性の塩を形成して十分に体内で吸収されな
いものもある。
【0003】一方、インスリン様増殖因子(insulin-lik
e growth factor)−1(以下、IGF−1と略記する)
は、ソマトメジンのクラスに属する分子量約7,800
の生理活性ポリペプチドであって、ウシIGF−1とヒ
トIGF−1は同一の構造を有することが知られている
(G.L.Francisら、Biochem.J.、
第251巻、95〜103頁、1988年)。また、ヒ
トIGF−1については、遺伝子組み換えによって生産
する方法も多数知られており、それらのIGF−1の構
造はヒトIGF−1の構造と全く同じであることも知ら
れている。さらに、IGF−1は骨代謝において重要な
因子であって、骨芽細胞を活性化し骨を強化する作用を
有することが知られている(斎藤史郎ら、日本臨牀、第
48巻第12号、2779〜2784頁、1990
年)。そして、消化管にはIGF−1に対するレセプタ
ーが存在することが明らかになり、経口摂取されたIG
F−1が消化管レセプターを介して作用することが示唆
されている(高野和寿恵、ホルモンと臨床、第39巻第
12号、31〜37頁、1991年)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、母乳栄
養児と人工栄養児の骨形成について比較検討したとこ
ろ、人工栄養児の骨形成が必ずしも十分でないとの認識
を持つに至った。そこで、その要因を解明すべく、市販
の乳児用調製粉乳中に含まれているIGF−1の量につ
いて分析したところ、母乳中に含まれているIGF−1
の量の約40%程度であることを見出した。また、培養
骨芽細胞様株(MC3T3−E1)を用いて母乳と乳児
用調製乳の細胞増殖試験を行ったところ、乳児用調製乳
の細胞増殖活性は母乳の細胞増殖活性の約70%程度で
あることを見出した。そして、乳児用調製乳に不足する
IGF−1を補うことで人工栄養児の骨形成を促進でき
ることを見出し、本発明を完成するに至った。したがっ
て、本発明は、ヒト骨芽細胞などの正常細胞を増殖させ
て乳幼児の丈夫な骨形成を促進する作用を有するIGF
−1を配合して骨形成効果を強化した乳児用調製乳を提
供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、IGF
−1を乳児用調製乳に配合して骨形成効果を強化したこ
とにある。ここで言う乳児用調製乳は、大別すると乳児
用調製粉乳と乳児用液体調製乳であり、乳児用調製粉乳
は、乳児用調製粉乳、未熟児用調製粉乳、フォローアッ
プミルク、医薬用特殊調製粉乳及びその他の乳児の人工
哺育に用いる粉乳類を意味し、また、乳児用液体調製乳
は、乳児の人工哺育を目的として調製した液状の調製乳
を意味する。また、本発明で用いるIGF−1として
は、母乳や牛乳から分離したIGF−1あるいは、遺伝
子組み換え技術によって生産したIGF−1を挙げるこ
とができる。実用的には、牛乳から分離したIGF−1
高含有組成物を用いると良い。なお、本発明者らが市販
のラジオイムノアッセイ(RIA)キット(アマシャム
社製)で測定したところ、牛乳中に含まれているIGF
−1の含量は、20ng/mlであった。本発明におけ
るIGF−1は、その単一化合物ばかりではなく、生乳
あるいは乳清蛋白濃縮物などから得られるIGF−1高
濃度含有物も使用される。
【0006】以下に、牛乳からIGF−1高含有組成物
を分離する方法を例示する。乳清を85℃で20分間加
熱して得られる上澄み液を分子分画8,000で限外濾
過し、濃縮液としてIGF−1高含有組成物を得る。こ
の濃縮液中には、乾燥重量当たり約20μg/gのIG
F−1が含まれている。また、脱脂乳を121℃で2秒
間加熱し、陽イオン交換樹脂に通液してIGF−1を樹
脂に吸着させた後、樹脂を水で十分洗浄し、1モルNa
Cl水溶液で樹脂に吸着したIGF−1画分を溶出す
る。そして、この溶出液を分子分画8,000で限外濾
過し、濃縮液としてIGF−1高含有組成物を得ること
ができる。この濃縮液中には、乾燥重量当たり約200
μg/gのIGF−1が含まれている。これらの方法で
得られた濃縮あるいは乾燥IGF−1高含有組成物につ
いては、そのまま、乳児用調製粉乳や乳児用液体調製乳
に用いることができるが、必要に応じて、イオン交換ク
ロマトグラフィーなどの分画手段に付し、さらにIGF
−1濃度を高めたIGF−1高含有組成物として用いる
こともできる。また、IGF−1は加熱処理に対して安
定であるので、IGF−1を含む原料あるいは調製乳を
通常行われている方法で加熱殺菌して用いることもでき
る。
【0007】次に、IGF−1の配合方法について説明
する。乳児用液体調製乳を製造する場合は、原料を滅菌
して調製した溶液に、除菌したIGF−1濃縮液を添
加、混合し、常法に従って冷却して製品とする。また、
乳児用調製粉乳の場合は、原料を均質化して調製した溶
液に、IGF−1を添加、混合し、常法に従って濃縮、
乾燥して製品とするか、あるいは、IGF−1を含有す
る除菌濃縮液を凍結乾燥などの手段を用いて粉末化した
後、乳児用調製粉乳と粉々混合して製品とすることもで
きる。
【0008】本発明では、乳児用調製乳に配合するIG
F−1の量について、以下のように算出した。通常、未
熟な乳幼児の母乳あるいは乳児用調製乳の摂取量は、体
重1kg当たり約70ml/日とされている。これを体
重1kg当たりのIGF−1摂取量に換算すると、母乳
栄養児で約7μg/日に対し、人工栄養児で約3μg/
日となり、人工栄養児で約4μg/日のIGF−1摂取
不足となる。また、正常な乳幼児では体重1kg当たり
最大250ml/日の母乳あるいは乳児用調製乳を摂取
するとされているから、人工栄養児の場合、母乳栄養児
と比べて約15μg/日のIGF−1摂取不足となる。
したがって、これらのIGF−1摂取の不足分を補うべ
く、IGF−1を乳児用調製乳に配合すれば良い。本発
明者らが行った培養骨芽細胞様株(MC3T3−E1)
を用いた細胞増殖試験の結果によると、母乳と同等の細
胞増殖効果を得るには、母乳の平均IGF−1濃度の7
0%以上が必要であり、1700%以上添加してもそれ
以上の細胞増殖効果を得ることはできないことも明らか
になった。これらを勘案して、本発明で母乳と同等の効
果を乳児用調製乳に賦与するために配合するIGF−1
の量は、乳児用調製乳調製時の固形率を13〜16重量
%として、乳児用調製粉乳の場合は24〜1,150μ
g/100g、乳児用液体調製乳の場合は3〜150μ
g/100mlを基準とした。
【0009】母乳、牛乳及び乳児用調製乳溶液100μ
lをそれぞれ別々に酸−エタノール溶液(87.5%エ
タノールと12.5%2N塩酸とを混合した溶液)40
0μlに溶解し、良く攪拌した後、30分間室温でイン
キュベートした。その後、1,860×gで遠心分離
し、上清100μlを得た。この上清100μlに0.
855モルのトリス塩基40μlを加え、良く攪拌した
後、さらに、測定用緩衝液(アマシャム社製、RIAキ
ット)1,260μlを加えて良く攪拌し、全量1,4
00μlの測定用サンプルを得た。このサンプル100
μlを用いて、RIAキット(アマシャム社製)で測定
した。
【0010】次に、参考例及び実施例を示して本発明を
具体的に説明する。
【参考例1】市販の乳清蛋白濃縮物(WPC)を10%
の濃度になるように蒸留水で十分溶解した溶液(pH
6.8)40lを85℃で20分間加熱した後、17,
000×Gで遠心分離して上澄み液を得た。次に、この
上澄み液を分子分画8,000で限外濾過して濃縮し、
凍結乾燥してIGF−1高含有粉末131gを得た。こ
の粉末に含まれるIGF−1濃度をRIAで測定したと
ころ、23μg/gであった。
【0011】
【参考例2】ウシの生乳40lを121℃で2秒加熱殺
菌した後、この加熱殺菌乳を陽イオン交換樹脂(商品
名:スルホン化キトパール、富士紡績(株)製)を充填
したカラム(直径5cm×高さ25cm)に15ml/
分の流速で通液し、IGF−1を樹脂に吸着させた。次
に、このカラムを脱イオン水で十分洗浄した後、1モル
NaClでIGF−1画分を溶出し、この溶出画分を分
子分画8,000で限外濾過及びダイアフィルトレーシ
ョンを行って脱塩、濃縮し、凍結乾燥してIGF−1高
含有粉末85gを得た。この粉末に含まれるIGF−1
濃度をRIAで測定したところ、213μg/gであっ
た。
【0012】
【参考例3】参考例1及び2の方法で得られたIGF−
1高含有粉末、母乳、牛乳、市販の乳児用調製粉乳につ
いて、RIAによりIGF−1含量を測定した。その結
果を表1に示す。なお、IGF−1高含有粉末及び市販
の乳児用調製粉乳については、固形率が13%となるよ
う純水に溶解したものを用いた。
【0013】
【表1】 ──────────────────────────────── 試 料 IGF−1濃度(μg/ml) ──────────────────────────────── 母 乳 0.11 ウシ生乳 0.02 市販乳児用調製粉乳 0.04 参考例1のIGF−1高含有粉末 2.98 参考例2のIGF−1高含有粉末 27.64 ────────────────────────────────
【0014】
【実施例1】乳清蛋白濃縮物15.9kg、乳糖45.
9kg、ビタミン類及びミネラル類1kgを水650k
gに溶解した後、脱塩脱脂乳257kgと混合し、さら
に生クリーム7kg、植物油23.9kgを添加、混合
し、均質化して得られた溶液を常法に従って殺菌、均質
化した原料溶液を調製した。一方、参考例1に示した方
法で調製したIGF−1高含有粉末2.5kgを殺菌水
200kgに溶解した後、除菌フィルターで除菌したI
GF−1溶液を調製した。そして、これらの溶液を混合
した後、噴霧乾燥して乳児用調製粉乳120kgを得
た。このようにして得られた乳児用調製粉乳には、7
7.3μg/100gのIGF−1が含まれていた。
【0015】
【実施例2】乳清蛋白濃縮物15.9kg、乳糖45.
9kg、ビタミン類及びミネラル類1kgを水352k
gに溶解した後、脱塩脱脂乳257kgと混合し、さら
に生クリーム7kg、植物油23.9kgを添加、混合
し、均質化して得られた溶液を常法に従って滅菌した原
料溶液を調製した。一方、参考例2に示した方法で調製
したIGF−1高含有粉末0.2kgを滅菌水20kg
に溶解した後、除菌フィルターで除菌したIGF−1溶
液を調製した。そして、これらの溶液を混合して乳児用
液体調製乳720kgを得た。このようにして得られた
乳児用液体調製乳には、10.5μg/100mlのI
GF−1が含まれていた。
【0016】
【試験例1】母乳、市販の乳児用調製粉乳、参考例1及
び2の方法で得られたIGF−1高含有粉末、市販の乳
児用調製粉乳に参考例1あるいは2の方法で得られたI
GF−1高含有粉を添加した乳児用調製粉乳について、
骨芽細胞の増殖促進効果を調べた。培養骨芽細胞様株
(MC3T3−E1)を96穴の平底細胞培養プレート
に撤きこみ、0.3%ウシ血清を含むα−MEM培地で
培養した。培地100μlに対して、以下に示す試料を
それぞれ0.5%濃度に溶解した溶液2μl添加し、1
8時間培養した。なお、母乳以外は、固形率が13%に
なるよう純水に溶解して試験に供した。その後、トリチ
ウムでラベルしたチミジンを添加し、2時間後に細胞に
取り込まれたチミジンの放射活性を測定することによ
り、骨芽細胞の増殖活性を求めた。この活性は、0.3
%牛血清を含むα−MEM培地のみで培養した時に細胞
に取り込まれたチミジンの放射活性を100%とし、各
試料を加えて培養したときの放射活性を算出して示し
た。その結果を表2に示す。
【0017】試料1:母乳 試料2:市販乳児用調製粉乳 試料3:IGF−1高含有粉末(参考例1) 試料4:市販乳児用調製粉乳 1.0g+IGF−1高含有
粉末(参考例1) 0.008g 試料5:市販乳児用調製粉乳 1.0g+IGF−1高含有
粉末(参考例1) 0.01 g 試料6:市販乳児用調製粉乳 1.0g+IGF−1高含有
粉末(参考例1) 0.013g 試料7:市販乳児用調製粉乳 1.0g+IGF−1高含有
粉末(参考例1) 0.02 g 試料8:市販乳児用調製粉乳 1.0g+IGF−1高含有
粉末(参考例1) 0.04 g 試料9:市販乳児用調製粉乳 1.0g+IGF−1高含有
粉末(参考例1) 0.06 g 試料10:市販乳児用調製粉乳 1.0g+IGF−1高含有
粉末(参考例1) 0.07 g 試料11:市販乳児用調製粉乳 1.0g+IGF−1高含有
粉末(参考例1) 0.09 g 試料12:市販乳児用調製粉乳 1.0g+IGF−1高含有
粉末(参考例1) 0.20 g 試料13:市販乳児用調製粉乳 1.0g+IGF−1高含有
粉末(参考例1) 1.0 g 試料14:市販乳児用調製粉乳 1.0g+IGF−1高含有
粉末(参考例1) 1.2 g 試料15:IGF−1高含有粉末(参考例2) 試料16:市販乳児用調製粉乳 1.0g+IGF−1高含有
粉末(参考例2) 0.0009g 試料17:市販乳児用調製粉乳 1.0g+IGF−1高含有
粉末(参考例2) 0.001 g 試料18:市販乳児用調製粉乳 1.0g+IGF−1高含有
粉末(参考例2) 0.0015g 試料19:市販乳児用調製粉乳 1.0g+IGF−1高含有
粉末(参考例2) 0.002 g 試料20:市販乳児用調製粉乳 1.0g+IGF−1高含有
粉末(参考例2) 0.004 g 試料21:市販乳児用調製粉乳 1.0g+IGF−1高含有
粉末(参考例2) 0.006 g 試料22:市販乳児用調製粉乳 1.0g+IGF−1高含有
粉末(参考例2) 0.007 g 試料23:市販乳児用調製粉乳 1.0g+IGF−1高含有
粉末(参考例2) 0.008 g 試料24:市販乳児用調製粉乳 1.0g+IGF−1高含有
粉末(参考例2) 0.015 g 試料25:市販乳児用調製粉乳 1.0g+IGF−1高含有
粉末(参考例2) 0.058 g 試料26:市販乳児用調製粉乳 1.0g+IGF−1高含有
粉末(参考例2) 0.062 g
【0018】
【表2】
【0019】上記の試験結果から、市販の乳児用調製粉
乳にIGF−1を母乳の70%以上の濃度となるように
配合した乳児用調製粉乳は、母乳と同程度の細胞増殖能
を有し、骨芽細胞増殖促進作用を有することが判った。
しかしながら、IGF−1の配合量が母乳の70%未満
では、市販の乳児用調製粉乳と同程度の細胞増殖能しか
得られず、また、母乳の17倍量を越えてIGF−1を
添加しても細胞増殖能に変化がないことが判った。
【0020】
【発明の効果】本発明の乳児用調製乳に配合するIGF
−1は、骨強化に効果を有することから、人工栄養児の
骨の成長を助け、さらに、これに伴って発生すると考え
られている各種の骨疾患、特に骨粗鬆症を予防すること
ができる。また、牛乳由来のIGF−1を用いることに
より、安全性の点でも何ら問題のない乳児用調製乳を安
価に提供することが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松山 博昭 埼玉県川越市新宿町5−11−3 (72)発明者 川上 浩 埼玉県入間郡大井町鶴ケ岡2−6−13− 501 (72)発明者 八尋 政利 東京都東村山市久米川町2−8−13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インスリン様増殖因子−1を配合して骨
    形成効果を強化した乳児用調製乳。
  2. 【請求項2】 乳児用調製乳が乳児用調製粉乳である請
    求項1記載の調製乳。
  3. 【請求項3】 インスリン様増殖因子−1を24〜1,
    150μg/100gの割合で配合した請求項2記載の
    調製乳。
  4. 【請求項4】 乳児用調製乳が乳児用液体調製乳である
    請求項1記載の調製乳。
  5. 【請求項5】 インスリン様増殖因子−1を3〜150
    μg/100mlの割合で配合した請求項4記載の調製
    乳。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020505384A (ja) * 2017-01-20 2020-02-20 パルスズキエウィクズ,ピョートル 小児の経口供給および/または経腸供給のための調製物の改善された製剤

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