JPH07949A - 油脂分離方法及びその分離装置 - Google Patents

油脂分離方法及びその分離装置

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JPH07949A
JPH07949A JP34696791A JP34696791A JPH07949A JP H07949 A JPH07949 A JP H07949A JP 34696791 A JP34696791 A JP 34696791A JP 34696791 A JP34696791 A JP 34696791A JP H07949 A JPH07949 A JP H07949A
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sludge
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Hiromi Shimotakahara
博美 下高原
Shiyuuji Wakita
秋二 脇田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フロック沈降が少なく、掻出し汚泥の含水率
が低く、二次生成物の発生量を減少させる。 【構成】 凝集剤を含油排水に添加しながら水面付近で
撹拌し、油分と凝集反応せしめて疎水性フロックを形成
し、該フロックを微細気泡で浮上分離せしめ、その浮上
分離した汚泥のみを掻上機上に掻出して脱水しながら排
出する。凝集剤としては、カチオン剤の含有率が高い強
カチオン性ポリアクリルアミドを使用することが望まし
い。凝集剤は、撹拌部位に添加することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厨房、各種工場等から
排出される乳化油を含んだ排水中の油分を自動的に分離
除去する油脂分離手段の改良に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】含油排水のなかでも乳化油排
水の処理は、最も処理困難な排水であり、従来から電解
法、吸着法、生物処理法、薬品凝集法などがある。なか
でも、薬品凝集法は、処理能力が顕著であってすぐれた
処理方法である。薬品凝集法は、含油排水の油水分離に
際して、一般的には含油排水にポリ塩化アルミニウム等
の無機塩を添加してpHを調整し、乳化を破壊してから
有機系高分子凝集剤を加えて油滴を凝集させた後分離さ
せる方法が採用されている。この凝集したフロック分離
には、通常、加圧浮上分離法が用いられる。
【0003】上記薬品凝集法による加圧浮上分離装置の
フローシート図を図7に示す。この凝集法は、処理水を
一部返送加圧し、それを浮上分離槽に導入する途中で原
水に微細気泡を有する加圧水を混合し、凝集したフロッ
クを微細気泡の浮力で浮上分離する手段である。
【0004】上記フロックを浮上分離槽3’から掻き出
して除去する場合、槽形状が矩形ならば、汚泥が透過し
ないよう槽幅に適合した平板ゴム板からなる掻出し板
5’-1を掻出し装置5’の回転方向に等間隔で複数枚配
備し、掻出し装置5’を適当な速度で回転せしめて汚泥
を槽の一側に掻寄せ、図8に示す如くフロックfを浮上
分離槽3’の一側スロープ上に無理に押出すようにして
掻上げ、掻出している。
【0005】上述した従来技術によるときは、下記のよ
うな課題がある。 (1)浮上分離したフロックfの掻寄せにより、フロッ
クfに付着されている気泡が離れ、沈降するフロックf
が発生する。沈降過程のフロックfは処理水に混入し、
処理効率を低下させる。かかるフロックfの沈降現象
は、フロック自体は、疎水性が強いほど気泡との結びつ
きが強力であるが、フロックfの疎水性に強弱の程度差
があるため、掻寄せによって、気泡との結びつきの弱い
フロックfから気泡が離れることに起因して発生すると
考えられる。そして、沈降して槽底に沈澱した汚泥は、
随時引抜きを行う必要がある。
【0006】(2)浮上した汚泥が前記掻出し板5’-1
によって水と一緒に掻上げられるため、汚泥に水が混入
しやすく、掻出した汚泥の含水率が95〜98%と高
い。このようになる原因は、掻出し板5’-1に透水性が
ないからである。
【0007】(3)二次生成物の汚泥発生量が処理水量
のおよそ5〜10%程度と多量であって好ましくない。
【0008】(4)浮泥と処理水との境界あたりで乱流
等が発生すると、浮泥が再び沈降してしまうので、浮上
分離槽3’内の水流に変動が起きないように、該分離槽
への原水導入及び処理水導入に十分注意しなければなら
ない。
【0009】(5)加圧タンクの空気抜弁は、経時にし
たがって、浮上分離槽3’に沈降、沈積した汚泥が処理
水に混じって返送されるため、目詰まりなどが発生し、
空気量と圧力との関係のバランスがくずれて気泡が大き
くなりすぎ、泡沫現象が生じて浮上分離槽3’の機能が
低下する場合がある。
【0010】本発明は、係る問題点に着目してなしたも
ので、フロック沈降の心配がなく、掻出した汚泥の含水
率が低く、二次生成物の発生量が少ない油脂分離手段の
提案を目的とする。
【0011】
【問題点を解決するための手段】叙上の目的を達成する
ために本発明がなした手段は、含油排水に凝集剤を添加
せしめる解乳化槽の水面付近に撹拌翼を配設し、解乳化
槽の次位に配設する浮上分離槽の底部には疎水性フロッ
ク浮上用の分散空気法型微細気泡発生装置を配置せし
め、かつ浮上分離槽の中程部位には多孔式仕切板を架設
し、浮上分離槽の水面上には浮上汚泥用の透水性掻出し
装置を設け、さらに浮上分離槽の次位に前記透水性掻出
し装置で掻出された汚泥用のスクリーン型掻上機を配設
したということである。
【0012】凝集剤としては、カチオン剤の含有率が高
い強カチオン性ポリアクリルアミドを使用することが望
ましい。
【0013】
【作用】カチオン剤の含有率が高い強カチオン性ポリア
クリルアミドからなる凝集剤を含油排水に添加しながら
水面付近で撹拌し、油分と凝集反応せしめて疎水性フロ
ックを形成し、該フロックを微細気泡で浮上分離せし
め、その浮上分離した汚泥のみを掻上機上に掻出して脱
水排出する。
【0014】
【実施例】本発明を完成するに至った実験例、本発明油
脂分離装置の構成、及びその装置の使用法を説明する。
本発明は、アクリルアミドに対してカチオン剤の含有率
が高くなるほど、排水に対して溶解性が低下するが、油
分との反応速度が増すという知見に基づいて、n−ヘキ
サンを230mg/l含むレストランからの厨房排水に対
し、次のような実験を行った。
【0015】実験例1 図5に示す如く水深が8.5cmで容量が0.5lの解乳
化槽(ビーカー)1イに撹拌翼2イ(インペラ)による
機械撹拌方式(撹拌翼の回転数300rpm)で強カチ
オン性アクリルアミドを200mg/l添加した結果、3
0秒ほどで良好な粗大フロックを形成し、油分が分離さ
れ、分離液のn−ヘキサンが20mg/lとなった。
【0016】実験例2 ところが、解乳化槽(反応槽)1aの水深が35cmで容
量が30lの実際規模と同じ設計の施設をつくり、図6
(A)に示す如く撹拌翼2aを従来と同様の深い水深位
置に配設してテストした結果、溶解性が思わしくないた
め、細い点々で示す部位で瞬間的に電解質が油分と反応
し、ダマを作ってしまい、油分との凝集反応が殆ど発生
せず、分離液のn−ヘキサンは160mg/lと殆ど除去
されなかった。
【0017】実験例3 そこで、溶解性を増大させようとして、図6(A)の前
記構造で撹拌翼2aの回転数を300rpmから145
0rpmに増したところ、ポリアクリルアミドの長糸状
の高分子の脚が切断し、油分と反応する凝集能力が失わ
れてそれほど反応せず、フロックが小さくて分散状で、
分離液のn−ヘキサンは100mg/lとあまり除去され
なかった。
【0018】実験例4 これに対して、実験例2の施設において、図6(B)に
示す如く撹拌翼2bの配置位置を水面部付近の浅い水深
位置に移動し(撹拌翼2bの水深位置は、実験例1の撹
拌翼2イの水深位置と同じ深さ位置)、撹拌翼2bの真
上に凝集剤を添加したところ、添加した瞬間にダマにな
ろうとする性質が除去され、油分との凝集反応の効果が
顕著に改善され、凝集剤と排水との十分な接触により、
実験例1の場合と同様に30秒で良好なフロックが発生
した。この結果、分離液のn−ヘキサンは18mg/lと
満足すべきものであった。そして、発生した上記フロッ
クは、無数の糸が絡み合った形で粘着性があり、極めて
強固な粗大フロックであった。
【0019】上記実験例1〜4の結果を表1にまとめて
後記する。本発明者は、この実験例4の結果が満足すべ
きものであることに着目して、油脂分離装置を次のよう
に構成した。
【0020】解乳化槽1は、水深を30〜50cm位、容
量を20〜200l位に構成し、水面付近の浅い水深位
置に撹拌翼2を配設し、その撹拌翼の真上に凝集剤を添
加し得るように凝集剤添加口を配設した。そして、解乳
化槽1の一側に原水導入口を設け、他側に浮上分離槽3
を配設した。
【0021】撹拌翼2の回転数は、250〜400rp
mの範囲内に設定した。解乳化槽1の次位に配設する浮
上分離槽3は、底部に分散空気法型の微細気泡発生装置
4を配置し、微細気泡を発生せしめ、解乳化槽1から導
入されるフロックを微細気泡で浮上分離せしめるように
構成すると共に、槽底部を強く撹拌して細かい気泡とフ
ロックとを互いに接触せしめ、該気泡のまわりにフロッ
クを付着せしめるように構成する。浮上分離槽3の適宜
深さ位置(中程部位)に多孔式仕切板7を架設し、この
仕切板の整流作用によって、槽上部に乱流が発生する心
配を減少せしめ、前記微細気泡によるフロックの浮上が
効果的に行われるように構成する。浮上分離槽3の水面
上に透水性の掻出し装置5を設け、浮泥のみを透水性の
掻出し板5-1でスクリーン型掻上機6上に掻出し得るよ
うに構成し、水分含有率の低い掻出し汚泥が得られるよ
うにする。
【0022】分散空気法型の微細気泡発生装置4は、モ
ーターに連結された撹拌羽根が駆動部から突出し、かつ
空気吸入管が撹拌羽根の基端付近に接続された周知の構
造である。微細気泡発生装置4は、撹拌羽根を槽底側に
表出せしめて槽内に配置し、撹拌羽根を回転せしめるこ
とによって、空気が吸入されて細かい気泡が発生し、同
時に槽底部が強く撹拌されるようにする。浮泥用の透水
性掻出し装置5は、前記従来の掻出し装置5’の平板ゴ
ム板からなる掻出板5-1を改良した装置である。即ち、
掻出し板5-1をほぼくし歯状に構成し、複数のスリット
から水だけが透過し、浮泥のみが掻寄せられ、濾過機6
上に掻出されるように構成する。
【0023】又、上記掻出し板5-1をゴム製、軟質樹脂
製等の多孔板、同樹脂製等の金網等に構成してもよい。
【0024】スクリーン型掻上機6は、複数本のスリッ
トを有する細目スクリーン6-1と、そのスリットから突
出して回動するスリットと同数の掻上爪6-2とで構成
し、スクリーン上に掻出された汚泥の水分がスリットで
脱水され、脱水された汚泥が掻上爪6-2で回収部8へ向
かって掻上げられて回収されるように構成する。フロッ
クの浮上分離により、汚泥が除去された処理水は、浮上
分離槽3の底部に配設された流出管9から系外に排出さ
れる。
【0025】次に使用法を説明する(図1参照)。含油
排水(図面の原水のこと)は、解乳化槽1に導入する。
この解乳化槽ではカチオン剤の含有率が高い強カチオン
性ポリアクリルアミドからなる凝集剤を、水面付近で回
転している撹拌翼2の真上から滴下し、該撹拌翼による
急速混合撹拌を行い、凝集剤と含油排水との十分な接触
を図ると、肉眼で視認し得る程度の粗大な粘着性フロッ
クが形成される。
【0026】次いで、乳化が破壊されたフロックを含む
反応液は、浮上分離槽3に導入される。浮上分離槽3で
は、槽底部に空気を吸入して微細な気泡を発生し、これ
らの気泡とフロックとを互いに十分接触させ、気泡の周
りにフロックを付着させるようにする。このように微細
な気泡の発生及び該気泡にフロックを付着せしめるため
に、浮上分離槽3の底部を分散空気法型微細気泡発生装
置4で強く撹拌する。
【0027】微細気泡に付着したフロックは、浮上分離
槽3内の多孔式仕切板7の整流作用によって、槽内上部
の乱流発生が減少するため、頗る効果的に浮上する。従
って、浮上分離槽3内に導入された反応液中のフロック
は、槽内を下向流となって流れるにつれて、槽内に発生
している微細気泡の浮上作用によって浮上分離される。
【0028】浮上分離したフロックは、透水性掻出し装
置5によって浮上分離槽3の一側に掻寄せられ、該槽の
上部に設けられた汚泥受口3-1に向かって掻上げられ、
その受口を通過してスクリーン型掻上機6上に落下する
(含水率が80〜85%位のフロック)。
【0029】スクリーン型掻上機6上に落下した汚泥
は、スクリーン6-1と掻上爪6-2とによって脱水され、
含水率が低下されながら、回動する掻上爪6-2によって
回収部8へ向かって掻上げられ、該回収部に回収され
る。
【0030】フロックの浮上分離により、汚泥が除去さ
れた処理水は、浮上分離槽3の底部に配設された流出管
9から系外に排出される。尚、上記回収汚泥の含水率
は、80%程度とさらに脱水されている。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明は、叙上のように構成したことに
より、次のような効果がある。 (1)解乳化槽における凝集剤と油分との凝集反応の効
果が顕著に改善され、凝集剤と含油排水との十分な接触
により、僅かな時間で粘着性のある強固なフロックが形
成され、n−ヘキサンが顕著に除去された。
【0033】(2)フロックは、暫時(たとえば5〜6
分間位)放置すると、汚泥同士が付着して水面で凝集団
塊を形成し、且つ強い疎水性のために微細気泡との付着
力が強く安定した状態で浮上している。その結果、透水
性掻出し装置で掻寄せても、フロックに付着している気
泡が離れず、沈降するフロックが皆無である。
【0034】(3)フロックの上記凝集団塊形成と、微
細気泡との強い付着力による上記安定浮上とにより、透
水性掻出し装置で掻寄せても、水のみが透過し、浮泥だ
けが掻寄せられ、含水率の低いフロックが掻出される。
【0035】(4)掻出されたフロックは、スクリーン
型掻上機で脱水されながら、掻上げられるから、さらに
含水率の低い汚泥が回収される。
【0036】(5)掻出されたフロックは、粘着性のあ
る粗大で強固なかたまりになっているため、二次生成物
の汚泥発生量が処理水量の0.2%位と頗る少なくな
り、従来技術の1/40程度と改善されている。
【0037】(6)浮上分離槽の底部に分散空気法型の
微細気泡発生装置を配置したから、常に一定の微細気泡
を供給し得ると同時に槽底部を撹拌し得る。その結果、
汚泥が沈降して沈積する心配が解消し、汚泥引抜きが不
必要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明油脂分離装置の概略説明図。
【図2】 上記分離装置の透水性掻出し装置を示す拡大
縦断側面図。
【図3】 上記掻出し装置の一部拡大正面図。
【図4】 前記分離装置のスクリーン型掻上機の一部拡
大平面図。
【図5】 実験例1の概略説明図。
【図6】 (A)は実験例2及び同例3の概略説明図、
(B)は実験例4の概略説明図。
【図7】 従来技術のフローシート図。
【図8】 従来技術のフロック掻出し手段の概略説明
図。
【符号の説明】
1…解乳化槽 2…撹拌翼 3…浮
上分離槽 4…分散空気法型微細気泡発生装置 5…透水性掻出し装置 6…ス
クリーン型掻上機
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項4】 解乳槽の次位に配設する浮上分離槽の水
面上に浮上汚泥用の透水性掻出し装置を設けた油脂分離
装置。
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】追加
【補正内容】
【図9】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厨房、各種工場等から
排出される乳化油を含んだ排水中の油分を自動的に分離
除去する油脂分離手段の改良に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】含油排水のなかでも乳化油排
水の処理は、最も処理困難な排水であり、従来から電解
法、吸着法、生物処理法、薬品凝集法などがある。なか
でも、薬品凝集法は、処理能力が顕著であってすぐれた
処理方法である。薬品凝集法は、含油排水の油水分離に
際して、一般的には含油排水にポリ塩化アルミニウム等
の無機塩を添加してpHを調整し、乳化を破壊してから
有機系高分子凝集剤を加えて油滴を凝集させた後分離さ
せる方法が採用されている。この凝集したフロック分離
には、通常、加圧浮上分離法が用いられる。
【0003】上記薬品凝集法による加圧浮上分離装置の
フローシート図を図7に示す。この凝集法は、処理水を
一部返送加圧し、それを浮上分離槽に導入する途中で原
水に微細気泡を有する加圧水を混合し、凝集したフロッ
クを微細気泡の浮力で浮上分離する手段である。
【0004】上記フロックを浮上分離槽3’から掻き出
して除去する場合、槽形状が矩形ならば、汚泥が透過し
ないよう槽幅に適合した平板ゴム板からなる掻出し板
5’-1を掻出し装置5’の回転方向に等間隔で複数枚配
備し、掻出し装置5’を適当な速度で回転せしめて汚泥
を槽の一側に掻寄せ、図8に示す如くフロックfを浮上
分離槽3’の一側スロープ上に無理に押出すようにして
掻上げ、掻出している。
【0005】上述した従来技術によるときは、下記のよ
うな課題がある。 (1)浮上分離したフロックfの掻寄せにより、フロッ
クfに付着されている気泡が離れ、沈降するフロックf
が発生する。沈降過程のフロックfは処理水に混入し、
処理効率を低下させる。かかるフロックfの沈降現象
は、フロック自体は、疎水性が強いほど気泡との結びつ
きが強力であるが、フロックfの疎水性に強弱の程度差
があるため、掻寄せによって、気泡との結びつきの弱い
フロックfから気泡が離れることに起因して発生すると
考えられる。そして、沈降して槽底に沈澱した汚泥は、
随時引抜きを行う必要がある。
【0006】(2)浮上した汚泥が前記掻出し板5’-1
によって水と一緒に掻上げられるため、汚泥に水が混入
しやすく、掻出した汚泥の含水率が95〜98%と高
い。このようになる原因は、掻出し板5’-1に透水性が
ないからである。
【0007】(3)二次生成物の汚泥発生量が処理水量
のおよそ5〜10%程度と多量であって好ましくない。
【0008】(4)浮泥と処理水との境界あたりで乱流
等が発生すると、浮泥が再び沈降してしまうので、浮上
分離槽3’内の水流に変動が起きないように、該分離槽
への原水導入及び処理水導入に十分注意しなければなら
ない。
【0009】(5)加圧タンクの空気抜弁は、経時にし
たがって、浮上分離槽3’に沈降、沈積した汚泥が処理
水に混じって返送されるため、目詰まりなどが発生し、
空気量と圧力との関係のバランスがくずれて気泡が大き
くなりすぎ、泡沫現象が生じて浮上分離槽3’の機能が
低下する場合がある。
【0010】本発明は、係る問題点に着目してなしたも
ので、フロック沈降の心配がなく、掻出した汚泥の含水
率が低く、二次生成物の発生量が少ない油脂分離手段の
提案を目的とする。
【0011】
【問題点を解決するための手段】叙上の目的を達成する
ために本発明がなした手段は、含油排水に凝集剤を添加
せしめる解乳化槽の水面付近に撹拌翼を配設し、解乳化
槽の次位に配設する浮上分離槽の底部には疎水性フロッ
ク浮上用の分散空気法型微細気泡発生装置を配置せし
め、かつ浮上分離槽の中程部位には多孔式仕切板を架設
し、浮上分離槽の水面上には浮上汚泥用の透水性掻出し
装置を設け、さらに浮上分離槽の次位に前記透水性掻出
し装置で掻出された汚泥用のスクリーン型掻上機を配設
したということである。
【0012】凝集剤としては、カチオン剤の含有率が高
い強カチオン性ポリアクリルアミドを使用することが望
ましい。
【0013】
【作用】カチオン剤の含有率が高い強カチオン性ポリア
クリルアミドからなる凝集剤を含油排水に添加しながら
水面付近で撹拌し、油分と凝集反応せしめて疎水性フロ
ックを形成し、該フロックを微細気泡で浮上分離せし
め、その浮上分離した汚泥のみを掻上機上に掻出して脱
水排出する。
【0014】
【実施例】本発明を完成するに至った実験例、本発明油
脂分離装置の構成、及びその装置の使用法を説明する。
本発明は、アクリルアミドに対してカチオン剤の含有率
が高くなるほど、排水に対して溶解性が低下するが、油
分との反応速度が増すという知見に基づいて、n−ヘキ
サンを230mg/l含むレストランからの厨房排水に対
し、次のような実験を行った。
【0015】実験例1 図5に示す如く水深が8.5cmで容量が0.5lの解乳
化槽(ビーカー)1イに撹拌翼2イ(インペラ)による
機械撹拌方式(撹拌翼の回転数300rpm)で強カチ
オン性アクリルアミドを200mg/l添加した結果、3
0秒ほどで良好な粗大フロックを形成し、油分が分離さ
れ、分離液のn−ヘキサンが20mg/lとなった。
【0016】実験例2 ところが、解乳化槽(反応槽)1aの水深が35cmで容
量が30lの実際規模と同じ設計の施設をつくり、図6
(A)に示す如く撹拌翼2aを従来と同様の深い水深位
置に配設してテストした結果、溶解性が思わしくないた
め、細い点々で示す部位で瞬間的に電解質が油分と反応
し、ダマを作ってしまい、油分との凝集反応が殆ど発生
せず、分離液のn−ヘキサンは160mg/lと殆ど除去
されなかった。
【0017】実験例3 そこで、溶解性を増大させようとして、図6(A)の前
記構造で撹拌翼2aの回転数を300rpmから145
0rpmに増したところ、ポリアクリルアミドの長糸状
の高分子の脚が切断し、油分と反応する凝集能力が失わ
れてそれほど反応せず、フロックが小さくて分散状で、
分離液のn−ヘキサンは100mg/lとあまり除去され
なかった。
【0018】実験例4 これに対して、実験例2の施設において、図6(B)に
示す如く撹拌翼2bの配置位置を水面部付近の浅い水深
位置に移動し(撹拌翼2bの水深位置は、実験例1の撹
拌翼2イの水深位置と同じ深さ位置)、撹拌翼2bの真
上に凝集剤を添加したところ、添加した瞬間にダマにな
ろうとする性質が除去され、油分との凝集反応の効果が
顕著に改善され、凝集剤と排水との十分な接触により、
実験例1の場合と同様に30秒で良好なフロックが発生
した。この結果、分離液のn−ヘキサンは18mg/lと
満足すべきものであった。そして、発生した上記フロッ
クは、無数の糸が絡み合った形で粘着性があり、極めて
強固な粗大フロックであった。
【0019】上記実験例1〜4の結果を表1にまとめて
後記する。本発明者は、この実験例4の結果が満足すべ
きものであることに着目して、油脂分離装置を次のよう
に構成した。
【0020】解乳化槽1は、水深を30〜50cm位、容
量を20〜200l位に構成し、水面付近の浅い水深位
置に撹拌翼2を配設し、その撹拌翼の真上に凝集剤を添
加し得るように凝集剤添加口を配設した。そして、解乳
化槽1の一側に原水導入口を設け、他側に浮上分離槽3
を配設した。
【0021】撹拌翼2の回転数は、250〜400rp
mの範囲内に設定した。解乳化槽1の次位に配設する浮
上分離槽3は、底部に分散空気法型の微細気泡発生装置
4を配置し、微細気泡を発生せしめ、解乳化槽1から導
入されるフロックを微細気泡で浮上分離せしめるように
構成すると共に、槽底部を強く撹拌して細かい気泡とフ
ロックとを互いに接触せしめ、該気泡のまわりにフロッ
クを付着せしめるように構成する。浮上分離槽3の適宜
深さ位置(中程部位)に多孔式仕切板7を架設し、この
仕切板の整流作用によって、槽上部に乱流が発生する心
配を減少せしめ、前記微細気泡によるフロックの浮上が
効果的に行われるように構成する。浮上分離槽3の水面
上に透水性の掻出し装置5を設け、浮泥のみを透水性の
掻出し板5-1でスクリーン型掻上機6上に掻出し得るよ
うに構成し、水分含有率の低い掻出し汚泥が得られるよ
うにする。
【0022】分散空気法型の微細気泡発生装置4は、モ
ーターに連結された撹拌羽根が駆動部から突出し、かつ
空気吸入管が撹拌羽根の基端付近に接続された周知の構
造である。微細気泡発生装置4は、撹拌羽根を槽底側に
表出せしめて槽内に配置し、撹拌羽根を回転せしめるこ
とによって、空気が吸入されて細かい気泡が発生し、同
時に槽底部が強く撹拌されるようにする。浮泥用の透水
性掻出し装置5は、前記従来の掻出し装置5’の平板ゴ
ム板からなる掻出板5-1を改良した装置である。即ち、
掻出し板5-1をほぼくし歯状に構成し、複数のスリット
から水だけが透過し、浮泥のみが掻寄せられ、濾過機6
上に掻出されるように構成する。
【0023】又、上記掻出し板5-1をゴム製、軟質樹脂
製等の多孔板、同樹脂製等の金網等に構成してもよい。
【0024】スクリーン型掻上機6は、複数本のスリッ
トを有する細目スクリーン6-1と、そのスリットから突
出して回動するスリットと同数の掻上爪6-2とで構成
し、スクリーン上に掻出された汚泥の水分がスリットで
脱水され、脱水された汚泥が掻上爪6-2で回収部8へ向
かって掻上げられて回収されるように構成する。フロッ
クの浮上分離により、汚泥が除去された処理水は、浮上
分離槽3の底部に配設された流出管9から系外に排出さ
れる。
【0025】次に使用法を説明する(図1参照)。含油
排水(図面の原水のこと)は、解乳化槽1に導入する。
この解乳化槽ではカチオン剤の含有率が高い強カチオン
性ポリアクリルアミドからなる凝集剤を、水面付近で回
転している撹拌翼2の真上から滴下し、該撹拌翼による
急速混合撹拌を行い、凝集剤と含油排水との十分な接触
を図ると、肉眼で視認し得る程度の粗大な粘着性フロッ
クが形成される。
【0026】次いで、乳化が破壊されたフロックを含む
反応液は、浮上分離槽3に導入される。浮上分離槽3で
は、槽底部に空気を吸入して微細な気泡を発生し、これ
らの気泡とフロックとを互いに十分接触させ、気泡の周
りにフロックを付着させるようにする。このように微細
な気泡の発生及び該気泡にフロックを付着せしめるため
に、浮上分離槽3の底部を分散空気法型微細気泡発生装
置4で強く撹拌する。
【0027】微細気泡に付着したフロックは、浮上分離
槽3内の多孔式仕切板7の整流作用によって、槽内上部
の乱流発生が減少するため、頗る効果的に浮上する。従
って、浮上分離槽3内に導入された反応液中のフロック
は、槽内を下向流となって流れるにつれて、槽内に発生
している微細気泡の浮上作用によって浮上分離される。
【0028】浮上分離したフロックは、透水性掻出し装
置5によって浮上分離槽3の一側に掻寄せられ、該槽の
上部に設けられた汚泥受口3-1に向かって掻上げられ、
その受口を通過してスクリーン型掻上機6上に落下する
(含水率が80〜85%位のフロック)。
【0029】スクリーン型掻上機6上に落下した汚泥
は、スクリーン6-1と掻上爪6-2とによって脱水され、
含水率が低下されながら、回動する掻上爪6-2によって
回収部8へ向かって掻上げられ、該回収部に回収され
る。
【0030】フロックの浮上分離により、汚泥が除去さ
れた処理水は、浮上分離槽3の底部に配設された流出管
9から系外に排出される。尚、上記回収汚泥の含水率
は、80%程度とさらに脱水されている。
【0031】
【表1】
【0032】次に本発明の他例を図9で説明する。この
他例は、分散空気法型微細気泡発生装置4に代えて、複
数本の散気管又は多孔式散気板からなる微細気泡発生装
置4を使用した例で、該気泡発生装置に空気を送入する
と微細な気泡が槽内一杯に発生して浮上するので、該気
泡とフロックとを互いに接触せしめ、該気泡のまわりに
フロックを付着せしめるように構成する。
【0033】
【発明の効果】本発明は、叙上のように構成したことに
より、次のような効果がある。 (1)解乳化槽における凝集剤と油分との凝集反応の効
果が顕著に改善され、凝集剤と含油排水との十分な接触
により、僅かな時間で粘着性のある強固なフロックが形
成され、n−ヘキサンが顕著に除去された。
【0034】(2)フロックは、暫時(たとえば5〜6
分間位)放置すると、汚泥同士が付着して水面で凝集団
塊を形成し、且つ強い疎水性のために微細気泡との付着
力が強く安定した状態で浮上している。その結果、透水
性掻出し装置で掻寄せても、フロックに付着している気
泡が離れず、沈降するフロックが皆無である。
【0035】(3)フロックの上記凝集団塊形成と、微
細気泡との強い付着力による上記安定浮上とにより、透
水性掻出し装置で掻寄せても、水のみが透過し、浮泥だ
けが掻寄せられ、含水率の低いフロックが掻出される。
【0036】(4)掻出されたフロックは、スクリーン
型掻上機で脱水されながら、掻上げられるから、さらに
含水率の低い汚泥が回収される。
【0037】(5)掻出されたフロックは、粘着性のあ
る粗大で強固なかたまりになっているため、二次生成物
の汚泥発生量が処理水量の0.2%位と頗る少なくな
り、従来技術の1/40程度と改善されている。
【0038】(6)浮上分離槽の底部に分散空気法型の
微細気泡発生装置を配置したから、常に一定の微細気泡
を供給し得ると同時に槽底部を撹拌し得る。その結果、
汚泥が沈降して沈積する心配が解消し、汚泥引抜きが不
必要になる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明油脂分離装置の概略説明図。
【図2】 上記分離装置の透水性掻出し装置を示す拡大
縦断側面図。
【図3】 上記掻出し装置の一部拡大正面図。
【図4】 前記分離装置のスクリーン型掻上機の一部拡
大平面図。
【図5】 実験例1の概略説明図。
【図6】 (A)は実験例2及び同例3の概略説明図、
(B)は実験例4の概略説明図。
【図7】 従来技術のフローシート図。
【図8】 従来技術のフロック掻出し手段の概略説明
図。
【図9】 本発明の他例を示す概略説明図。
【符号の説明】 1…解乳化槽 2…撹拌翼 3…浮
上分離槽 4…分散空気法型微細気泡発生装置 5…透水性掻出し装置 6…ス
クリーン型掻上機 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厨房、各種工場等から
排出される乳化油を含んだ排水中の油分を自動的に分離
除去する油脂分離手段の改良に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】含油排水のなかでも乳化油排
水の処理は、最も処理困難な排水であり、従来から電解
法、吸着法、生物処理法、薬品凝集法などがある。なか
でも、薬品凝集法は、処理能力が顕著であってすぐれた
処理方法である。薬品凝集法は、含油排水の油水分離に
際して、一般的には含油排水にポリ塩化アルミニウム等
の無機塩を添加してpHを調整し、乳化を破壊してから
有機系高分子凝集剤を加えて油滴を凝集させた後分離さ
せる方法が採用されている。この凝集したフロック分離
には、通常、加圧浮上分離法が用いられる。
【0003】上記薬品凝集法による加圧浮上分離装置の
フローシート図を図7に示す。この凝集法は、処理水を
一部返送加圧し、それを浮上分離槽に導入する途中で原
水に微細気泡を有する加圧水を混合し、凝集したフロッ
クを微細気泡の浮力で浮上分離する手段である。
【0004】上記フロックを浮上分離槽3’から掻き出
して除去する場合、槽形状が矩形ならば、汚泥が透過し
ないよう槽幅に適合した平板ゴム板からなる掻出し板
5’-1を掻出し装置5’の回転方向に等間隔で複数枚配
備し、掻出し装置5’を適当な速度で回転せしめて汚泥
を槽の一側に掻寄せ、図8に示す如くフロックfを浮上
分離槽3’の一側スロープ上に無理に押出すようにして
掻上げ、掻出している。
【0005】上述した従来技術によるときは、下記のよ
うな課題がある。 (1)浮上分離したフロックfの掻寄せにより、フロッ
クfに付着されている気泡が離れ、沈降するフロックf
が発生する。沈降過程のフロックfは処理水に混入し、
処理効率を低下させる。かかるフロックfの沈降現象
は、フロック自体は、疎水性が強いほど気泡との結びつ
きが強力であるが、フロックfの疎水性に強弱の程度差
があるため、掻寄せによって、気泡との結びつきの弱い
フロックfから気泡が離れることに起因して発生すると
考えられる。そして、沈降して槽底に沈澱した汚泥は、
随時引抜きを行う必要がある。
【0006】(2)浮上した汚泥が前記掻出し板5’-1
によって水と一緒に掻上げられるため、汚泥に水が混入
しやすく、掻出した汚泥の含水率が95〜98%と高
い。このようになる原因は、掻出し板5’-1に透水性が
ないからである。
【0007】(3)二次生成物の汚泥発生量が処理水量
のおよそ5〜10%程度と多量であって好ましくない。
【0008】(4)浮泥と処理水との境界あたりで乱流
等が発生すると、浮泥が再び沈降してしまうので、浮上
分離槽3’内の水流に変動が起きないように、該分離槽
への原水導入及び処理水導入に十分注意しなければなら
ない。
【0009】(5)加圧タンクの空気抜弁は、経時にし
たがって、浮上分離槽3’に沈降、沈積した汚泥が処理
水に混じって返送されるため、目詰まりなどが発生し、
空気量と圧力との関係のバランスがくずれて気泡が大き
くなりすぎ、泡沫現象が生じて浮上分離槽3’の機能が
低下する場合がある。
【0010】本発明は、係る問題点に着目してなしたも
ので、フロック沈降の心配がなく、掻出した汚泥の含水
率が低く、二次生成物の発生量が少ない油脂分離手段の
提案を目的とする。
【0011】
【問題点を解決するための手段】叙上の目的を達成する
ために本発明がなした手段は、含油排水に凝集剤を添加
せしめる解乳化槽の水面付近に撹拌翼を配設し、解乳化
槽の次位に配設する浮上分離槽の底部には疎水性フロッ
ク浮上用の分散空気法型微細気泡発生装置を配置せし
め、かつ浮上分離槽の中程部位には多孔式仕切板を架設
し、浮上分離槽の水面上には浮上汚泥用の透水性掻出し
装置を設け、さらに浮上分離槽の次位に前記透水性掻出
し装置で掻出された汚泥用のスクリーン型掻上機を配設
したということである。
【0012】凝集剤としては、カチオン剤の含有率が高
い強カチオン性ポリアクリルアミドを使用することが望
ましい。
【0013】
【作用】カチオン剤の含有率が高い強カチオン性ポリア
クリルアミドからなる凝集剤を含油排水に添加しながら
水面付近で撹拌し、油分と凝集反応せしめて疎水性フロ
ックを形成し、該フロックを微細気泡で浮上分離せし
め、その浮上分離した汚泥のみを掻上機上に掻出して脱
水排出する。
【0014】
【実施例】本発明を完成するに至った実験例、本発明油
脂分離装置の構成、及びその装置の使用法を説明する。
本発明は、アクリルアミドに対してカチオン剤の含有率
が高くなるほど、排水に対して溶解性が低下するが、油
分との反応速度が増すという知見に基づいて、n−ヘキ
サンを230mg/l含むレストランからの厨房排水に対
し、次のような実験を行った。
【0015】実験例1 図5に示す如く水深が8.5cmで容量が0.5lの解乳
化槽(ビーカー)1イに撹拌翼2イ(インペラ)による
機械撹拌方式(撹拌翼の回転数300rpm)で強カチ
オン性アクリルアミドを200mg/l添加した結果、3
0秒ほどで良好な粗大フロックを形成し、油分が分離さ
れ、分離液のn−ヘキサンが20mg/lとなった。
【0016】実験例2 ところが、解乳化槽(反応槽)1aの水深が35cmで容
量が30lの実際規模と同じ設計の施設をつくり、図6
(A)に示す如く撹拌翼2aを従来と同様の深い水深位
置に配設してテストした結果、溶解性が思わしくないた
め、細い点々で示す部位で瞬間的に電解質が油分と反応
し、ダマを作ってしまい、油分との凝集反応が殆ど発生
せず、分離液のn−ヘキサンは160mg/lと殆ど除去
されなかった。
【0017】実験例3 そこで、溶解性を増大させようとして、図6(A)の前
記構造で撹拌翼2aの回転数を300rpmから145
0rpmに増したところ、ポリアクリルアミドの長糸状
の高分子の脚が切断し、油分と反応する凝集能力が失わ
れてそれほど反応せず、フロックが小さくて分散状で、
分離液のn−ヘキサンは100mg/lとあまり除去され
なかった。
【0018】実験例4 これに対して、実験例2の施設において、図6(B)に
示す如く撹拌翼2bの配置位置を水面部付近の浅い水深
位置に移動し(撹拌翼2bの水深位置は、実験例1の撹
拌翼2イの水深位置と同じ深さ位置)、撹拌翼2bの真
上に凝集剤を添加したところ、添加した瞬間にダマにな
ろうとする性質が除去され、油分との凝集反応の効果が
顕著に改善され、凝集剤と排水との十分な接触により、
実験例1の場合と同様に30秒で良好なフロックが発生
した。この結果、分離液のn−ヘキサンは18mg/lと
満足すべきものであった。そして、発生した上記フロッ
クは、無数の糸が絡み合った形で粘着性があり、極めて
強固な粗大フロックであった。
【0019】上記実験例1〜4の結果を表1にまとめて
後記する。本発明者は、この実験例4の結果が満足すべ
きものであることに着目して、油脂分離装置を次のよう
に構成した。
【0020】解乳化槽1は、水深を30〜50cm位、容
量を20〜200l位に構成し、水面付近の浅い水深位
置に撹拌翼2を配設し、その撹拌翼の真上に凝集剤を添
加し得るように凝集剤添加口を配設した。そして、解乳
化槽1の一側に原水導入口を設け、他側に浮上分離槽3
を配設した。
【0021】撹拌翼2の回転数は、250〜400rp
mの範囲内に設定した。解乳化槽1の次位に配設する浮
上分離槽3は、底部に分散空気法型の微細気泡発生装置
4を配置し、微細気泡を発生せしめ、解乳化槽1から導
入されるフロックを微細気泡で浮上分離せしめるように
構成すると共に、槽底部を強く撹拌して細かい気泡とフ
ロックとを互いに接触せしめ、該気泡のまわりにフロッ
クを付着せしめるように構成する。浮上分離槽3の適宜
深さ位置(中程部位)に多孔式仕切板7を架設し、この
仕切板の整流作用によって、槽上部に乱流が発生する心
配を減少せしめ、前記微細気泡によるフロックの浮上が
効果的に行われるように構成する。浮上分離槽3の水面
上に透水性の掻出し装置5を設け、浮泥のみを透水性の
掻出し板5-1でスクリーン型掻上機6上に掻出し得るよ
うに構成し、水分含有率の低い掻出し汚泥が得られるよ
うにする。
【0022】分散空気法型の微細気泡発生装置4は、モ
ーターに連結された撹拌羽根が駆動部から突出し、かつ
空気吸入管が撹拌羽根の基端付近に接続された周知の構
造である。微細気泡発生装置4は、撹拌羽根を槽底側に
表出せしめて槽内に配置し、撹拌羽根を回転せしめるこ
とによって、空気が吸入されて細かい気泡が発生し、同
時に槽底部が強く撹拌されるようにする。浮泥用の透水
性掻出し装置5は、前記従来の掻出し装置5’の平板ゴ
ム板からなる掻出板5-1を改良した装置である。即ち、
掻出し板5-1をほぼくし歯状に構成し、複数のスリット
から水だけが透過し、浮泥のみが掻寄せられ、濾過機6
上に掻出されるように構成する。
【0023】又、上記掻出し板5-1をゴム製、軟質樹脂
製等の多孔板、同樹脂製等の金網等に構成してもよい。
【0024】スクリーン型掻上機6は、複数本のスリッ
トを有する細目スクリーン6-1と、そのスリットから突
出して回動するスリットと同数の掻上爪6-2とで構成
し、スクリーン上に掻出された汚泥の水分がスリットで
脱水され、脱水された汚泥が掻上爪6-2で回収部8へ向
かって掻上げられて回収されるように構成する。フロッ
クの浮上分離により、汚泥が除去された処理水は、浮上
分離槽3の底部に配設された流出管9から系外に排出さ
れる。
【0025】次に使用法を説明する(図1参照)。含油
排水(図面の原水のこと)は、解乳化槽1に導入する。
この解乳化槽ではカチオン剤の含有率が高い強カチオン
性ポリアクリルアミドからなる凝集剤を、水面付近で回
転している撹拌翼2の真上から滴下し、該撹拌翼による
急速混合撹拌を行い、凝集剤と含油排水との十分な接触
を図ると、肉眼で視認し得る程度の粗大な粘着性フロッ
クが形成される。
【0026】次いで、乳化が破壊されたフロックを含む
反応液は、浮上分離槽3に導入される。浮上分離槽3で
は、槽底部に空気を吸入して微細な気泡を発生し、これ
らの気泡とフロックとを互いに十分接触させ、気泡の周
りにフロックを付着させるようにする。このように微細
な気泡の発生及び該気泡にフロックを付着せしめるため
に、浮上分離槽3の底部を分散空気法型微細気泡発生装
置4で強く撹拌する。
【0027】微細気泡に付着したフロックは、浮上分離
槽3内の多孔式仕切板7の整流作用によって、槽内上部
の乱流発生が減少するため、頗る効果的に浮上する。従
って、浮上分離槽3内に導入された反応液中のフロック
は、槽内を下向流となって流れるにつれて、槽内に発生
している微細気泡の浮上作用によって浮上分離される。
【0028】浮上分離したフロックは、透水性掻出し装
置5によって浮上分離槽3の一側に掻寄せられ、該槽の
上部に設けられた汚泥受口3-1に向かって掻上げられ、
その受口を通過してスクリーン型掻上機6上に落下する
(含水率が80〜85%位のフロック)。
【0029】スクリーン型掻上機6上に落下した汚泥
は、スクリーン6-1と掻上爪6-2とによって脱水され、
含水率が低下されながら、回動する掻上爪6-2によって
回収部8へ向かって掻上げられ、該回収部に回収され
る。
【0030】フロックの浮上分離により、汚泥が除去さ
れた処理水は、浮上分離槽3の底部に配設された流出管
9から系外に排出される。尚、上記回収汚泥の含水率
は、80%程度とさらに脱水されている。
【0031】
【表1】
【0032】次に本発明の他例を図9で説明する。この
他例は、分散空気法型微細気泡発生装置4に代えて、複
数本の散気管又は多孔式散気板からなる微細気泡発生装
置4を使用した例で、該気泡発生装置に空気を送入する
と微細な気泡が槽内一杯に発生して浮上するので、該気
泡とブロックとを互いに接触せしめ、該気泡のまわりに
フロックを付着せしめるように構成する。
【0033】さらに本発明の他例を図10で説明する。
このさらなる他例は、分散空気法型微細気泡発生装置4
及び複数本の散気管又は多孔式散気板からなる微細気泡
発生装置4に代えて、エジェクターノズルからなる微細
気泡発生装置4を使用した例で、該気泡発生装置に処理
水の一部を加圧ポンプ10で供給すると共に空気を供給
すると、微細な気泡が槽内に勢よく噴出されて浮上する
ので、その気泡とフロックとを互いに接触せしめ、該気
泡のまわりにフロックを付着せしめるように構成する。
【0034】
【発明の効果】本発明は、叙上のように構成したことに
より、次のような効果がある。 (1)解乳化槽における凝集剤と油分との凝集反応の効
果が顕著に改善され、凝集剤と含油排水との十分な接触
により、僅かな時間で粘着性のある強固なフロックが形
成され、n−ヘキサンが顕著に除去された。
【0035】(2)フロックは、暫時(たとえば5〜6
分間位)放置すると、汚泥同士が付着して水面で凝集団
塊を形成し、且つ強い疎水性のために微細気泡との付着
力が強く安定した状態で浮上している。その結果、透水
性掻出し装置で掻寄せても、フロックに付着している気
泡が離れず、沈降するフロックが皆無である。
【0036】(3)フロックの上記凝集団塊形成と、微
細気泡との強い付着力による上記安定浮上とにより、透
水性掻出し装置で掻寄せても、水のみが透過し、浮泥だ
けが掻寄せられ、含水率の低いフロックが掻出される。
【0037】(4)掻出されたフロックは、スクリーン
型掻上機で脱水されながら、掻上げられるから、さらに
含水率の低い汚泥が回収される。
【0038】(5)掻出されたフロックは、粘着性のあ
る粗大で強固なかたまりになっているため、二次生成物
の汚泥発生量が処理水量の0.2%位と頗る少なくな
り、従来技術の1/40程度と改善されている。
【0039】(6)浮上分離槽の底部に分散空気法型の
微細気泡発生装置を配置したから、常に一定の微細気泡
を供給し得ると同時に槽底部を撹拌し得る。その結果、
汚泥が沈降して沈積する心配が解消し、汚泥引抜きが不
必要になる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明油脂分離装置の概略説明図。
【図2】 上記分離装置の透水性掻出し装置を示す拡大
縦断側面図。
【図3】 上記掻出し装置の一部拡大正面図。
【図4】 前記分離装置のスクリーン型掻上機の一部拡
大平面図。
【図5】 実験例1の概略説明図。
【図6】 (A)は実験例2及び同例3の概略説明図、
(B)は実験例4の概略説明図。
【図7】 従来技術のフローシート図。
【図8】 従来技術のフロック掻出し手段の概略説明
図。
【図9】 本発明の他例を示す概略説明図。
【図10】 本発明のさらに他例を示す概略説明図。
【符号の説明】 1…解乳化槽 2…撹拌翼 3…浮
上分離槽 4…分散空気法型微細気泡発生装置 5…透水性掻出し装置 6…ス
クリーン型掻上機
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】追加
【補正内容】
【図10】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/52 ZAB F 9042−4D

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カチオン剤の含有率が高い強カチオン性
    ポリアクリルアミドからなる凝集剤を含油排水に添加し
    ながら添加する部位を水面付近で撹拌し、油分と凝集反
    応せしめて疎水性のフロックを形成し、該フロックを微
    細気泡で浮上分離せしめ、その浮上分離した汚泥のみを
    掻上機上に掻出して脱水しながら排出する油脂分離方
    法。
  2. 【請求項2】 含油排水に凝集剤を添加せしめる解乳化
    槽の凝集剤添加部位の水面付近に撹拌翼を配設し、解乳
    化槽の次位に配設する浮上分離槽の底部には疎水性フロ
    ック浮上用の分散空気法型微細気泡発生装置を配置せし
    め、かつ浮上分離槽の中程部位には多孔式仕切板を架設
    し、さらに浮上分離槽の水面上には浮上汚泥用の透水性
    掻出し装置を設け、浮上分離槽の次位に前記透水性掻出
    し装置で掻出された汚泥用のスクリーン型掻上機を配設
    した油脂分離装置。
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