JPH0794732A - 半導体装置 - Google Patents
半導体装置Info
- Publication number
- JPH0794732A JPH0794732A JP23934593A JP23934593A JPH0794732A JP H0794732 A JPH0794732 A JP H0794732A JP 23934593 A JP23934593 A JP 23934593A JP 23934593 A JP23934593 A JP 23934593A JP H0794732 A JPH0794732 A JP H0794732A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gate electrode
- photons
- visible light
- hot carriers
- semiconductor substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Electrodes Of Semiconductors (AREA)
- Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】半導体装置のホットキャリア耐性を向上させ
る。 【構成】MOS型集積回路のゲート電極5Aとして透明
電極を採用することで、ドレイン3近傍の高電界により
発生したホットキャリアが再結合する再に放出されるフ
ォトン6が、ゲート電極5Aとゲート酸化膜4の界面で
反射して再び半導体基板内に侵入する事を防止する。
る。 【構成】MOS型集積回路のゲート電極5Aとして透明
電極を採用することで、ドレイン3近傍の高電界により
発生したホットキャリアが再結合する再に放出されるフ
ォトン6が、ゲート電極5Aとゲート酸化膜4の界面で
反射して再び半導体基板内に侵入する事を防止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置に関し、特に
MOS型トランジスタを含む半導体装置に関する。
MOS型トランジスタを含む半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】MOS型トランジスタにおいては、動作
中の高電界によりホットキャリアが発生する。例えば、
ホットキャリアはドレイン端部で発生し、そのうちのエ
レクトロンは直接ゲート酸化膜やサイドウォールに注入
されるものの他に、基板内で正孔と再結合してフォトン
となり、このフォトンが再び基板内でホットキャリアを
発生させ、このホットキャリアがゲート酸化膜やサイド
ウォールに注入されるものが若干存在する。このメカニ
ズムを図2の断面図を用いて説明する。
中の高電界によりホットキャリアが発生する。例えば、
ホットキャリアはドレイン端部で発生し、そのうちのエ
レクトロンは直接ゲート酸化膜やサイドウォールに注入
されるものの他に、基板内で正孔と再結合してフォトン
となり、このフォトンが再び基板内でホットキャリアを
発生させ、このホットキャリアがゲート酸化膜やサイド
ウォールに注入されるものが若干存在する。このメカニ
ズムを図2の断面図を用いて説明する。
【0003】半導体基板1上に酸化炉によりゲート酸化
膜4を形成し、この上にポリシリコン膜をLPCVD法
によって形成し、リン拡散を行なった後、リソグラフィ
ー技術及びRIEエッチング技術によりポリシリコン膜
をパターニングしてゲート電極5Bを形成する。しかる
後にこのゲート電極5BをマスクとしてNchの場合は
リンもしくはヒ素(Pchの場合はボロンもしくは沸化
ボロン)を30〜70keVの加速エネルギーで半導体
基板1内に1015〜1016cm-2の濃度でイオン注入
し、高濃度拡散層領域であるソース2及びドレイン3を
形成する。
膜4を形成し、この上にポリシリコン膜をLPCVD法
によって形成し、リン拡散を行なった後、リソグラフィ
ー技術及びRIEエッチング技術によりポリシリコン膜
をパターニングしてゲート電極5Bを形成する。しかる
後にこのゲート電極5BをマスクとしてNchの場合は
リンもしくはヒ素(Pchの場合はボロンもしくは沸化
ボロン)を30〜70keVの加速エネルギーで半導体
基板1内に1015〜1016cm-2の濃度でイオン注入
し、高濃度拡散層領域であるソース2及びドレイン3を
形成する。
【0004】このような構造のMOS型トランジスタを
動作させた場合、ドレイン3と半導体基板1の接合部近
傍の高電界領域でホットキャリアが発生する。この高電
界を抑制するためにLDD構造のトランジスタが提案さ
れているが、ホットキャリアの発生を完全になくすこと
はできない。
動作させた場合、ドレイン3と半導体基板1の接合部近
傍の高電界領域でホットキャリアが発生する。この高電
界を抑制するためにLDD構造のトランジスタが提案さ
れているが、ホットキャリアの発生を完全になくすこと
はできない。
【0005】発生したホットキャリアの一部は再結合を
し、フォトンに変換される。この時に発生するフォトン
6のエネルギーは近赤外領域から可視光領域のエネルギ
ーを持つ。このフォトン6のうちの一部はゲート電極5
Bまで達するが、近赤外から可視光領域でポリシリコン
膜の屈折率は高いため、数%〜30%程度のフォトン6
は再び半導体基板1内に反射されてしまう。この様に再
び半導体基板内に入射したフォトン6は2次的なホット
キャリア(電子と正孔)を発生させる事となってしま
う。
し、フォトンに変換される。この時に発生するフォトン
6のエネルギーは近赤外領域から可視光領域のエネルギ
ーを持つ。このフォトン6のうちの一部はゲート電極5
Bまで達するが、近赤外から可視光領域でポリシリコン
膜の屈折率は高いため、数%〜30%程度のフォトン6
は再び半導体基板1内に反射されてしまう。この様に再
び半導体基板内に入射したフォトン6は2次的なホット
キャリア(電子と正孔)を発生させる事となってしま
う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この従来の半導体装置
では、ゲート電極が近赤外から可視光領域にかけて高い
光反射率を持つため、2次的なホットキャリアが発生
し、ホットエレクトロン耐圧が低くなってしまうという
問題点があった。
では、ゲート電極が近赤外から可視光領域にかけて高い
光反射率を持つため、2次的なホットキャリアが発生
し、ホットエレクトロン耐圧が低くなってしまうという
問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
半導体基板上にゲート酸化膜を介して形成されたゲート
電極を近赤外光及び可視光を透過する材料で形成したも
のである。
半導体基板上にゲート酸化膜を介して形成されたゲート
電極を近赤外光及び可視光を透過する材料で形成したも
のである。
【0008】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例の断面図である。
る。図1は本発明の一実施例の断面図である。
【0009】半導体基板1上に酸化炉によりゲート酸化
膜4を形成し、この上にゲート電極となるITO(透明
導電体)膜をスパッタして形成し、この後フォトリソグ
ラフィー技術によりフォトレジスト膜をパターンニング
し、このフォトレジスト膜をマスクとしてITO膜をウ
ェットエッチングする事でゲート電極5Aを形成する。
ITO膜の厚さは従来のポリシリコン膜の場合と同じ程
度でよい。引続きこのゲート電極5AをマスクとしてN
chの場合はリンもしくはヒ素、(Pchの場合はボロ
ンもしくは沸化ボロン)を従来と同様にイオン注入し、
ソース2及びドレイン3を形成する。
膜4を形成し、この上にゲート電極となるITO(透明
導電体)膜をスパッタして形成し、この後フォトリソグ
ラフィー技術によりフォトレジスト膜をパターンニング
し、このフォトレジスト膜をマスクとしてITO膜をウ
ェットエッチングする事でゲート電極5Aを形成する。
ITO膜の厚さは従来のポリシリコン膜の場合と同じ程
度でよい。引続きこのゲート電極5AをマスクとしてN
chの場合はリンもしくはヒ素、(Pchの場合はボロ
ンもしくは沸化ボロン)を従来と同様にイオン注入し、
ソース2及びドレイン3を形成する。
【0010】このように構成された本実施例のMOS型
トランジスタを動作させた場合、ドレイン3と半導体基
板1の接合部近傍の高電界領域で発生したホットキャリ
ア(ホットエレクトロン)の一部は再結合をし、フォト
ン6に変換される。この時に発生するフォトン6のエネ
ルギーは近赤外領域から可視光領域のエネルギーを持
つ。このフォトン6のうちの一部は透明なゲート電極5
Aまで達するが、ゲート電極が近赤外光及び可視光を透
過させるため、ゲート電極表面で反射される事なくフォ
トン6のほとんどはゲート電極を通過してしまう。この
為、従来のゲート電極に反射されたフォトンによる2次
的なホットキャリアの発生はなくなる。
トランジスタを動作させた場合、ドレイン3と半導体基
板1の接合部近傍の高電界領域で発生したホットキャリ
ア(ホットエレクトロン)の一部は再結合をし、フォト
ン6に変換される。この時に発生するフォトン6のエネ
ルギーは近赤外領域から可視光領域のエネルギーを持
つ。このフォトン6のうちの一部は透明なゲート電極5
Aまで達するが、ゲート電極が近赤外光及び可視光を透
過させるため、ゲート電極表面で反射される事なくフォ
トン6のほとんどはゲート電極を通過してしまう。この
為、従来のゲート電極に反射されたフォトンによる2次
的なホットキャリアの発生はなくなる。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ゲート電
極を近赤外光及び可視光を通す材料で作ることにより、
ドレイン近傍でホットキャリアの再結合によって発生し
たフォトンがゲート電極表面で反射され再び半導体基板
内部に入射する事がなくなるため、このフォトン入射に
より発生する2次的ホットキャリアを抑制でき、ホット
キャリア耐性を向上させる事ができる。
極を近赤外光及び可視光を通す材料で作ることにより、
ドレイン近傍でホットキャリアの再結合によって発生し
たフォトンがゲート電極表面で反射され再び半導体基板
内部に入射する事がなくなるため、このフォトン入射に
より発生する2次的ホットキャリアを抑制でき、ホット
キャリア耐性を向上させる事ができる。
【図1】本発明の一実施例の断面図。
【図2】従来の半導体装置の一例の断面図。
1 半導体基板 2 ソース 3 ドレイン 4 ゲート酸化膜 5A ゲート電極(ITO) 5B ゲート電極(ポリシリコン)
Claims (1)
- 【請求項1】 半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形
成されたゲート電極を有する半導体装置において、前記
ゲート電極は近赤外光及び可視光を透過する材料で形成
されている事を特徴とする半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23934593A JPH0794732A (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23934593A JPH0794732A (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | 半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0794732A true JPH0794732A (ja) | 1995-04-07 |
Family
ID=17043364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23934593A Pending JPH0794732A (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | 半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0794732A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS519275A (ja) * | 1974-07-12 | 1976-01-24 | Hitachi Ltd | Suitsuchisochi |
JPS51135382A (en) * | 1975-05-12 | 1976-11-24 | Hewlett Packard Yokogawa | Mos transistor |
-
1993
- 1993-09-27 JP JP23934593A patent/JPH0794732A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS519275A (ja) * | 1974-07-12 | 1976-01-24 | Hitachi Ltd | Suitsuchisochi |
JPS51135382A (en) * | 1975-05-12 | 1976-11-24 | Hewlett Packard Yokogawa | Mos transistor |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19961015 |