JPH079471A - 多層積層板の成形方法 - Google Patents

多層積層板の成形方法

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JPH079471A
JPH079471A JP5152445A JP15244593A JPH079471A JP H079471 A JPH079471 A JP H079471A JP 5152445 A JP5152445 A JP 5152445A JP 15244593 A JP15244593 A JP 15244593A JP H079471 A JPH079471 A JP H079471A
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JP
Japan
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thickness
metal foil
laminate
prepreg
inner layer
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Application number
JP5152445A
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English (en)
Inventor
Hideo Takizawa
秀夫 滝沢
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外層の金属箔にシワが発生することのない多
層積層板の成形方法を提供する。 【構成】 内層回路が形成された絶縁基板とプリプレグ
を重ね、外側に金属箔を配設した積層体、この積層体を
成形プレートに交互に挟み、さらにこの積層体と成形プ
レートの外側にクッション材を配設して熱盤に挟み加
熱、及び加圧する多層積層板の成形方法であって、上記
クッション材を加圧した際に生じるクッション材の厚み
の減縮量の合計が、上記内層回路の厚みの合計に対し
て、15〜35%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子機器、電気機器に用
いられる多層積層板の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器、電気機器に用いられる多層積
層板は、例えば、片面乃至両面に回路を形成した絶縁基
板にプリプレグを介して重ね、この外側に銅箔等の金属
箔を配設し積層体とし、この積層体を成形プレートに交
互に挟み、この積層体と成形プレートを熱盤に挟み加
熱、及び加圧して成形される。この成形の際に、成形プ
レートと熱盤の傷防止のために成形プレートと熱盤の間
にクラフト紙等のクッション材を用いる方法が知られて
いる。従来、上記クッション材の厚みは、成形する多層
積層板の層数等で変更することなく同一のものを使用
し、伝熱の効率からより薄いクッション材が用いられて
いる。従って、多層積層板に用いた内層回路の厚みの合
計に対し、用いるクッション材を加圧した際に生じるク
ッション材の厚みの減縮量は15%未満である。
【0003】この様にして成形された多層積層板は、外
層の金属箔にシワガ発生し易く、特に、外層の金属箔に
厚さ20μm以下の薄い金属箔を使用した場合に多く発
生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは、外層の
金属箔にシワが発生することのない多層積層板の成形方
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の多層積層板の成
形方法は、内層回路が形成された絶縁基板にプリプレグ
を介して重ね、外側に金属箔を配設した積層体、この積
層体を成形プレートに交互に挟み、さらにこの積層体と
成形プレートの外側にクッション材を配設して熱盤に挟
み加熱、及び加圧する多層積層板の成形方法であって、
上記クッション材を加圧した際に生じるクッション材の
厚みの減縮量の合計が、上記内層回路の厚みの合計に対
して、15〜35%であることを特徴とする。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。図1は本
発明を用いて配設された熱盤間の構成を、構成毎に分離
して示した略図であり、図2は多層積層板の成形前の積
層体を、構成材料毎に示した断面図の一例である。
【0007】図2に示す如く、本発明に用いられる積層
体(3)は、内層回路(6)が形成された絶縁基板
(7)を備える。上記絶縁基板(7)は、基材に樹脂を
含浸乾燥して得られるプリプレグの樹脂を硬化させた基
板が用いられる。上記樹脂としてはエポキシ樹脂、ポリ
イミド樹脂、フッ素樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、PPO樹脂等の単独、変成物、混合物等
が用いられる。上記基材としては、特に限定するもので
はないが、ガラス繊維などの無機材料の方が耐熱性、耐
湿性などに優れて好ましい。また、耐熱性に優れる有機
繊維布基材及びこれらの混合物を用いることもできる。
【0008】上記絶縁基板(7)の表面に内層回路
(6)が形成されている。上記内層回路(6)の形成方
法は制限がなく、例えば、絶縁基板(7)の表面に配設
された金属箔をエッチングしたり、その他メッキで形成
される。上記積層体(3)を構成する内層回路(6)は
1層以上である限り制限がない。
【0009】上記内層回路(6)が形成された絶縁基板
(7)にプリプレグ(8)を介して重ね、これらの外側
に金属箔(5)が配設された積層体(3)が得られる。
上記プリプレグ(8)の樹脂及び基材は、絶縁基板
(7)と同種でもよいし、異種でもよいが、接着性から
同種の方が好ましい。上記金属箔(5)としては、例え
ば、銅、アルミニウム、ニッケル等の単独、合金、複合
箔が挙げられる。上記金属箔(5)の厚みは特に制限が
ないが、本発明の効果は、厚さの薄い20μm以下の金
属箔(5)を用いた場合、顕著に現れる。
【0010】図1に示す如く、上記積層体(3)は成形
プレート(2)と交互に挟む。用いられる積層体(3)
と成形プレート(2)の枚数は、制限がないが、外側に
成形プレート(2)を配設し、この外側に配設した成形
プレート(2)の両側にクッション材(1)が配設され
る。上記成形プレート(2)は多層積層板(3)より剛
性が高い、ステンレス、鉄等の単独、合金からなる、例
えば、鏡板が用いられる。
【0011】上記クッション材(1)としては、例えば
クラフト紙等の紙、及び不織布等の織布等が挙げられ
る。上記クッション材(1)の厚みは、例えばクラフト
紙を用いた場合、用いるクラフト紙の厚さ、及び枚数で
決まる。本発明においては、上記クッション材(1)を
加圧した際に生じる、上記クッション材(1)の厚みの
減縮量の合計が、上記内層回路(6)の厚みの合計に対
して、15〜35%の範囲となるクッション材の厚みに
制限される。上記範囲が15%未満であると得られる多
層積層板の外側金属箔にシワが発生し易く、上記範囲が
35%を越えると、得られる多層積層板の半田耐熱性が
劣ってくる。上記範囲は、25〜35%がより好まし
い。
【0012】上記内層回路(6)の厚みの合計とは、例
えば、図1及び2に基づいて説明する。厚さ70μmの
内層回路(6)が構成された絶縁基板(7)を2枚用い
て、内層回路(6)を4層有した積層体(3)、この積
層体(3)を成形プレート(2)と交互に6セット挟ん
だ場合、上記内層回路(6)の厚みの合計(B)は、下
記に示す如く、これら全ての内層回路(6)の厚さの総
計である1.68mmとなる。上記クッション材(1)
の厚みの減縮量の合計とは、例えば、クッション材
(1)としてクラフト紙を用い、このクラフト紙1枚で
加圧した際に生じる厚みの減縮量が18μmであり、こ
のクラフト紙を片側に7枚、従って両側合計で14枚用
いる場合、クッション材(1)の厚みの減縮量の合計
(A1 )は、下記に示す如く、0.252mmとなる。
従って上記クッション材(1)の厚みの減縮量の合計
(A1 )と、上記内層回路(6)の厚みの合計(B)の
比率(C1)は、15%となる。 ・14枚用いたフラフト紙の減縮量A1 =0.018×
14=0.252mm ・内層回路(6)の厚みの合計B=0.07×4×6=
1.68mm ・比率C1 =A1 /B×100=15% また、上記加圧した際に、18μm厚みが減縮するクラ
フト紙を片側に16枚、従って両側合計で32枚用いる
場合、クッション材(1)の厚みの減縮量の合計
(A2 )は、0.576mmとなる。従って上記クッシ
ョン材(1)の厚みの減縮量の合計(A2 )と、上記内
層回路(6)の厚みの合計(B)の比率(C2)は、3
4%となる。 ・32枚用いたフラフト紙の減縮量A2 =0.018×
32=0.576mm ・内層回路(6)の厚みの合計B=0.07×4×6=
1.68mm ・比率C2 =A2 /B×100=34% 上記クッション材(1)を外側に配設した積層体(3)
と成形プレート(2)を熱盤(4)に挟み、加熱、及び
加圧されて成形すると、プリプレグ(8)の樹脂が完全
硬化して、外側の金属箔(5)にシワが殆ど発生してい
ない多層積層板が得られる。
【0013】
【実施例】
実施例1 図2に示す如く、積層体(3)に用いる絶縁基板(7)
として、厚さ0.5mmのガラス基材エポキシ樹脂基板
を用い、この絶縁基板(7)の両側に配設した厚さ70
μmの銅箔をエッチングして内層回路(6)を形成し
た。プリプレグとして、厚さ0.1mmのガラスクロス
にエポキシ樹脂を含浸し、半硬化したものを用いた。上
記絶縁基板(7)(7)2枚にプリプレグ(8)を介し
て重ね、この外側に金属箔(5)として厚さ18μmの
銅箔を配設した積層体(3)を得た。
【0014】次に、図1に示す如く、上記積層体(3)
6枚と成形プレート(2)7枚を交互に重ねた。クッシ
ョン材(1)として、無加圧のときは厚さ0.288m
mで、圧力30kg/cm2 で加圧すると1枚当たり厚
さが0.018mm減縮するクラフト紙を用いた。成形
プレート(2)の両外側に上記クラフト紙を12枚、合
計24枚配設した。これらを熱盤(4)に挟み、温度1
70℃、圧力30kg/cm2 の条件で成形し、6層の
多層積層板を得た。
【0015】なお、上記クラフト紙の厚みの減縮量の合
計(A)は0.432mm、上記内層回路(6)の厚み
の合計(B)は1.68mmとなり、この比率(C)
は、26%であった。 ・24枚用いたフラフト紙の減縮量A1 =0.018×
24=0.432mm ・内層回路(6)の厚みの合計B=0.07×4×6=
1.68mm ・比率C=A/B×100=26% 得られた多層積層板のシワ不良率と半田耐熱性を評価し
た。
【0016】上記シワ不良率は10000枚を目視検査
し、不良率を求めた。上記半田耐熱性は、得た多層積層
板の外側の銅箔をエッチングで除去し、260℃の半田
に20秒浸漬した。上記浸漬した後に、外観を目視で検
査し、ミーズリングの発生の有無で判定した。ミーズリ
ングの発生が無いものは合格、発生したものは不合格と
した。
【0017】結果は表1のとおり、シワ不良率は0.0
3%、半田耐熱性は合格であった。 実施例2 実施例1の積層体(3)の外側に18μmに代わり12
μm厚さの銅箔を配設した。又、クラフト紙の枚数は2
4枚に代わり20枚用いた。上記以外は実施例1と同様
にして多層積層板を得た。
【0018】上記クラフト紙の厚みの減縮量の合計
(A)は0.360mm、上記内層回路(6)の厚みの
合計(B)は1.68mmとなり、この比率(C)は、
21%であった。
【0019】得られた多層積層板のシワ不良率と半田耐
熱性を実施例1と同様に評価した。結果は表1のとお
り、シワ不良率は0.08%、半田耐熱性は合格であっ
た。
【0020】実施例3 実施例1の積層体(3)の外側に18μmに代わり12
μm厚さの銅箔を配設した。又、クラフト紙の枚数は2
4枚に代わり28枚用いた。上記以外は実施例1と同様
にして多層積層板を得た。
【0021】上記クラフト紙の厚みの減縮量の合計
(A)は0.504mm、上記内層回路(6)の厚みの
合計(B)は1.68mmとなり、この比率(C)は、
30%であった。
【0022】得られた多層積層板のシワ不良率と半田耐
熱性を実施例1と同様に評価した。結果は表1のとお
り、シワ不良率は0.05%、半田耐熱性は合格であっ
た。
【0023】比較例1 実施例1クラフト紙の枚数は24枚に代わり12枚用い
た。上記以外は実施例1と同様にして多層積層板を得
た。
【0024】上記クラフト紙の厚みの減縮量の合計
(A)は0.216mm、上記内層回路(6)の厚みの
合計(B)は1.68mmとなり、この比率(C)は、
13%であった。
【0025】得られた多層積層板のシワ不良率と半田耐
熱性を実施例1と同様に評価した。結果は表1のとお
り、シワ不良率は0.18%と多かった。
【0026】比較例2 実施例1クラフト紙の枚数は24枚に代わり40枚用い
た。上記以外は実施例1と同様にして多層積層板を得
た。
【0027】上記クラフト紙の厚みの減縮量の合計
(A)は0.720mm、上記内層回路(6)の厚みの
合計(B)は1.68mmとなり、この比率(C)は、
43%であった。
【0028】得られた多層積層板のシワ不良率と半田耐
熱性を実施例1と同様に評価した。結果は表1のとお
り、半田耐熱性が不合格であった。
【0029】
【表1】
【0030】クッション材の厚みの減縮量の合計が、内
層回路の厚みの合計に対して、15〜35%である実施
例は比較例に比べシワ不良も少なく、半田耐熱性も合格
であった。
【0031】
【発明の効果】本発明の製造方法によって、外層の金属
箔にシワが発生することのない多層積層板が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いて配設された熱盤間の構成を、構
成毎に分離して示した略図である。
【図2】本発明に用いられる積層体を、構成材料毎に示
した断面図である。
【符号の説明】
1 クッション材 2 成形プレート 3 積層体 4 熱盤 5 金属箔 6 内層回路 7 絶縁基板 8 プリプレグ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内層回路が形成された絶縁基板にプリプ
    レグを介して重ね、外側に金属箔を配設した積層体、こ
    の積層体を成形プレートに交互に挟み、さらにこの積層
    体と成形プレートの外側にクッション材を配設して熱盤
    に挟み加熱、及び加圧する多層積層板の成形方法であっ
    て、上記クッション材を加圧した際に生じるクッション
    材の厚みの減縮量の合計が、上記内層回路の厚みの合計
    に対して、15〜35%であることを特徴とする多層積
    層板の成形方法。
  2. 【請求項2】 上記積層体の外側に配設する金属箔が厚
    さ20μm以下の銅箔であることを特徴とする請求項1
    の多層積層板の成形方法。
  3. 【請求項3】 上記クッション材がクラフト紙であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2の多層積層板の成形方
    法。
JP5152445A 1993-06-23 1993-06-23 多層積層板の成形方法 Pending JPH079471A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003110227A (ja) * 2001-09-28 2003-04-11 Kyocera Corp 配線基板の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003110227A (ja) * 2001-09-28 2003-04-11 Kyocera Corp 配線基板の製造方法
JP4557477B2 (ja) * 2001-09-28 2010-10-06 京セラ株式会社 配線基板の製造方法

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