JPH0794593B2 - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPH0794593B2
JPH0794593B2 JP1262614A JP26261489A JPH0794593B2 JP H0794593 B2 JPH0794593 B2 JP H0794593B2 JP 1262614 A JP1262614 A JP 1262614A JP 26261489 A JP26261489 A JP 26261489A JP H0794593 B2 JPH0794593 B2 JP H0794593B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、特定のグラフト共重合体と、特定の二元共重
合体からなる、優れた着色性を有し、かつ耐衝撃性の良
好な熱可塑性樹脂組成物に関するものである。
〈従来の技術〉 ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹
脂)に代表されるゴム強化樹脂は、優れた耐衝撃性、成
形加工性並びに耐熱性を有しており、また外観も比較的
良好であるため、家庭電化製品のハウジングや自動車部
品等の分野で幅広く使用されている。
また、これらの用途では、樹脂は着色して使用されるこ
とが多く、鮮明で深みのある色に着色できれば更に商品
価値が高くなり、用途の拡大が期待される。
しかしながら、これらのゴム強化樹脂は着色性(発色
性)が劣るという欠点があり、これを改良するためにい
くつかの提案がなされている。
例えば、樹脂のゴム成分またはグラフト構造を特定化す
る方法(特開昭53-57252号、特開昭60-130613号)や、
樹脂に特定の染顔料を配合する方法(特開昭50-60549
号)などが提案されているが、これらの方法では耐衝撃
性と成形加工性のバランスが劣るといった問題点を有し
ている。
さらに、その他にもゴム粒子の粒子径を小さくし、透明
性を高くすることにより着色性を改良する方法は公知で
あるが、この場合は耐衝撃性が低すぎて実用に至ってお
らず、また、樹脂の連続相を形成する硬質樹脂成分中に
不飽和カルボン酸エステル等を導入し、グラフト成分と
の屈折率を近似させて着色性を改良する方法(特公昭62
-61233号、特開昭63-278957号)もあるが、これらの場
合には耐衝撃性及び耐熱性が低下するといった問題点を
有している。
〈発明が解決しようとしている問題点〉 本発明者らは、前記の問題点に鑑み、諸物性を損うこと
なく着色性を改良する方法を鋭意検討した結果、意外な
ことに樹脂中に於けるゴム質重合体の粒子径と連続相を
形成する芳香族ビニルとシアン化ビニルとの共重合体と
の間には耐衝撃性に関して良好となる組合せがあり、シ
アン化ビニルの比率が比較的高く、かつ特定の範囲にあ
ればゴム質重合体の粒子径を小さくし、従来十分な耐衝
撃性が得られない領域であった重量平均粒子径が0.1μ
m付近のゴム質重合体を用いても耐衝撃性が維持され、
その結果他の諸物性を損うことなく良好な耐衝撃性と優
れた着色性とをあわせ持った樹脂が得られることを見出
し、本発明に至った。
〈問題を解決するための手段〉 即ち、本発明は、重量平均粒子径0.05〜0.13μmである
ブタジエン系ゴム質重合体40〜75重量%の存在下に、芳
香族ビニル80〜65重量%およびシアン化ビニル20〜35重
量%からなる単量体混合物60〜25重量%をグラフト重合
してなるグラフト共重合体(A)と、芳香族ビニル66〜
50重量%およびシアン化ビニル34〜50重量%からなる共
重合体(B)からなる組成物であり、該組成物中のブタ
ジエン系ゴム質重合体の含有量が5〜30重量%であり、
かつ、組成物中の芳香族ビニルとシアン化ビニルとの共
重合体(グラフト共重合体(A)からもたらされる遊離
の共重合体と共重合体(B)との全体)におけるシアン
化ビニルの比率が32〜45重量%であることを特徴とする
熱可塑性樹脂組成物を提供するものである。
本発明の第一の要点は、骨格となるブタジエン系ゴム質
重合体の重量平均粒子径が0.05〜0.13μmであることで
ある。
粒子径が0.05μm未満では透明性がより良好となり着色
性は優れるものの、本発明に於けるシアン化ビニルの比
率が34〜50重量%の芳香族ビニルとシアン化ビニルとの
共重合体(B)を配合しても十分な耐衝撃性が得られ
ず、一方、0.13μmを越すと耐衝撃性は比較的良好であ
るが、樹脂の着色性が劣るため好ましくない。
ここで、本発明に使用されるブタジエン系ゴム質重合体
としては、一般にABS樹脂に使用されるものがそのまま
適用できる。即ち、ポリブタジエン、ブタジエン−スチ
レン共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体
等であり、特に制限はないが、ブタジエン含有量が70重
量%以上、ゲル含有率が50%以上のものが好ましい。
尚、ブタジエン系ゴム質重合体のゲル含有率は、ラテッ
クスを凝固乾燥後、室温で48時間溶解させ、その後200
メッシュ金網で別した時のトルエン不溶分の重量%で
ある。
また、該ブタジエン系ゴム質重合体は、公知の乳化重合
技術を用いて製造され、製造方法に関しても特に制限は
ない。
本発明におけるグラフト共重合体(A)は、重量平均粒
子径が0.05〜0.13μmであるブタジエン系ゴム重合体40
〜75重量%の存在下に、芳香族ビニル80〜65重量%及び
シアン化ビニル20〜35重量%からなる単量体混合物60〜
25重量%をグラフト重合してなるグラフト共重合体であ
る。
ブタジエン系ゴム質重合体の量が40重量%未満では、副
生するグラフトしていない遊離の芳香族ビニルとシアン
化ビニルとの共重合体(遊離のAS共重合体)の量が多く
なるために本発明の効果が低下するため好ましくなく、
75重量%を越すと耐衝撃性が低下するため好ましくな
い。また、グラフト共重合体のグラフト率は25%以上が
好ましく、さらに好ましくは30〜80%である。
また、ゲル含有率とグラフト率との組合せで、本発明の
目的である耐衝撃性と優れた着色性を維持しつつ表面を
ツヤ消しまたは高光沢とすることができる範囲が存在す
る。即ち、(1)ゲル含有率が50〜75%で、かつグラフ
ト率が50%以下の時にはツヤ消し、(2)ゲル含有率が
75%を越え、かつグラフト率が50%を越える時は高光沢
となる。
尚、グラフト重合により得られるグラフト共重合体
(A)は、一般的にゴム質重合体上に芳香族ビニルとシ
アン化ビニルとが化学結合したグラフト体と、ゴム質重
合体にグラフトすることなく芳香族ビニルとシアン化ビ
ニルとが共重合してなる遊離のAS共重合体とから構成さ
れている。
これらグラフト体と遊離のAS共重合体とは、アセトンに
より不溶部(グラフト体)と可溶部(遊離のAS共重合
体)とに分離することができる。遊離のAS共重合体を構
成するシアン化ビニルの比率は窒素分析により求めるこ
とができる。
又、グラフト率とは、(ゴム質重合体上に化合結合した
芳香族ビニルとシアン化ビニルの重量)÷(ゴム質重合
体の重量)×100(%)であり、一般にはグラフト重合
に供した原料(仕込み組成)とアセトン不溶部と可溶部
との比率から算出することができる。
ここで、グラフト重合に用いられる芳香族ビニルとして
は、例えばスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトル
エン等が挙げられ、スチレンが好ましい。また、シアン
化ビニルとしては、例えばアクリロニトリル、メタクリ
ロニトリル等が挙げられ、アクリロニトリルが好まし
い。
本発明におけるグラフト共重合体(A)は、通常実施さ
れている乳化重合法により容易に製造できる。例えば、
前記モノマー混合物の添加方法としては、重合時に一括
添加する方法や連続添加、あるいは二回以上に分割添加
する方法等があり、また、乳化剤としては通常の陰イオ
ン系界面活性剤、例えばオレイン酸ナトリウム等が使用
でき、さらに重合開始剤も通常の過硫酸塩や有機過酸化
物及びそれらと還元剤との組合せによるレドックス系開
始剤等が使用できる。
さらに、必要に応じてアルキルメルカプタン類等の分子
量調節剤を用いても良い。なお、本発明におけるグラフ
ト共重合体は前記の乳化重合法以外の公知の塊状重合、
懸濁重合、溶液重合等によっても製造できる。
次に、本発明の第二の要点は、樹脂組成物中の連続相を
形成するためにグラフト共重合体(A)と混合して用い
られるAS共重合体(B)の組成である。AS共重合体
(B)を構成するシアン化ビニルの比率は34〜50重量
%、好ましくは35〜45重量%である。AS共重合体(B)
におけるシアン化ビニルの比率が34重量%未満では耐衝
撃性が低下し、又50重量%を越すと樹脂組成物の着色
(加工時の黄変)が著しく、さらに加工性等の物理的性
質が悪化する。AS共重合体(B)におけるシアン化ビニ
ルの比率は窒素分析法により求めることができる。
該共重合体(B)を構成する芳香族ビニル及びシアン化
ビニルとしては、グラフト共重合体(A)にて述べたも
のと同様のものを用いることができるが、この場合もそ
れぞれスチレンとアクリロニトリルとが好ましい。
また、該共重合体(B)の製造方法に関しては何ら制限
はなく、通常の乳化重合、懸濁重合、溶液重合、塊状重
合等により製造されたものが使用できる。
本発明の第三の要点は、樹脂組成物中のブタジエン系ゴ
ム質重合体の含有量であり、その量は5〜30重量%、好
ましくは8〜25重量%である。
ブタジエン系ゴム質重合体の含有量が5重量%未満では
耐衝撃性が低下、一方30重量%を越すと耐衝撃性は良好
となるものの成形加工性等の物理的性質が悪化し、好ま
しくない。ブタジエン系ゴム質重合体の含有量は、グラ
フト共重合体(A)を構成するブタジエン系ゴム量又は
/およびグラフト共重合体(A)とAS共重合体(B)と
の配合比率を変更することにより調整することができ
る。
さらに、本発明の第四の要点は、樹脂組成物中の芳香族
ビニルとシアン化ビニルとの共重合体、すなわちグラフ
ト共重合体(A)からもたらされる遊離のAS共重合体と
AS共重合体(B)との全体におけるシアン化ビニルの比
率であり、その比率は32〜45重量%である。32重量%未
満では耐衝撃性が低下し、一方45重量を越すと着色問題
(加工時の黄変)や、成形加工性等の物理的性質の低下
があり、実用上好ましくない。
樹脂組成物中の芳香族ビニルとシアン化ビニルとの共重
合体におけるシアン化ビニルの比率は遊離のAS共重合体
とAS共重合体(B)との配合比率およびそれぞれの共重
合体におけるシアン化ビニル比率より算出することがで
きる。また、樹脂組成物をアセトンにて分離し、遊離の
AS共重合体とAS共重合体(B)の混合であるアセトン可
溶部から窒素分析によって求めることもできる。
本発明においては、グラフト共重合体(A)とAS共重合
体(B)との混合は、固体とした後の混合が主である
が、両者共に乳化重合品である場合はラテックスブレン
ドも可能である。また、乳化重合品に関しては、通常の
凝固、水洗、乾燥という工程を経て固体(粉体)として
回収し、使用される。
本発明における組成物は、押出機、バンバリーミキサー
等により混練される。この際、通常の安定剤、滑剤、帯
電防止剤等を適宜添加することができる。
また、本発明の熱可塑性樹脂組成物は、一般的な方法、
例えば射出成形等により成形品に加工することができ
る。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発
明はこれにより何ら限定されるものではない。また、実
施例中において、各種評価は下記方法により実施した。
ブタジエン系ゴム質重合体の重量平均粒子径 電子顕微鏡を用いて観察した粒子200〜300個の平均値。
耐衝撃性(アイゾット衝撃強度) ASTM-D256に準拠し測定。
成形加工性 高化式フローテスター(210℃、30kg荷重)により測
定。
成形品外観 幅20mm、厚さ2mm、長さが、縦方向20cm、横方向20cmの
L字形であり、内側の末端部にゲートを有する成形金型
に、樹脂が一定の長さ(約30cm)となるように射出圧力
を調整して得られた成形品各部(ゲート付近をAとし、
Aから成形品先端部までの間を等間隔でそれぞれB,C,D,
E)の表面光沢をASTM-D523に準拠し測定した。
着色性(発色性) 下記顔料を添加して着色混練後射出成形にて試験片を作
成し、カラーアナライザー(村上色彩研究所CA-35型ス
ペクトロフォトメーター)にて明度を測定した。
また、肉眼にて鮮明性及び漆黒性を判定し、○(良
好)、△(やや良好)、×(不良)で評価した。
顔料処方(樹脂組成物100重量部当り) Red :クロムフタルレッド 0.2重量部 Blue :群青 ♯2000 0.2重量部 Black:カーボン ♯45 0.9重量部 全AS共重合体のアクリロニトリル比率グラフト共重
合体(A)中の遊離AS共重合体とAS共重合体(B)との
合計におけるアクリロニトリル比率であり、遊離のAS共
重合体とAS共重合体の配合比ならびにそれぞれにおける
アクリロニトリル比率より算出。
製造例 後記の実施例及び比較例に用いるブタジエン系ゴム質重
合体ラテックス(a)、グラフト共重合体(A)及びAS
共重合体(B)を以下の方法で製造した。
ブタジエン系ゴム質重合体ラテックス(a−1)の
製造 ブタジエン 93重量部 スチレン 7 〃 オレイン酸ナトリウム 2.0 〃 ターシャリードデシルメルカプタン 0.3 〃 過硫酸カリウム 0.3 〃 水酸化ナトリウム 0.1 〃 脱イオン水 150 〃 上記混合物をかくはん機付ステンレス製反応容器に仕込
み、窒素置換後60℃で18時間、次いで70℃で7時間重合
させてゴム質重合体ラテックス(a−1)を得た。重合
率は97%であり、重量平均粒子径は0.1μmであった。
また、ゲル含有率は94%であった。
ブタジエン系ゴム質重合体ラテックス(a−2)の
製造 製造例(a−1)において、重合率85%で重合を停止
し、未反応モノマーを回収することによりゴム質重合体
ラテックス(a−2)を得た。重量平均粒子径は0.09μ
mであり、ゲル含有率は65%であった。
ブタジエン系ゴム質重合体ラテックス(a−3)の
製造 製造例(a−1)において、オレイン酸ナトリウムの量
を1.2重量部、及び過硫酸カリウムの量を0.4重量部と
し、さらに70℃での重合時間を12時間とした以外は同様
の操作を行い、ゴム質共重合体ラテックス(a−3)を
得た。重合率は97%であり、重量平均粒子径は0.16μ
m、ゲル含有率は92%であった。
グラフト共重合体(A−1)の製造 a−1(固形分) 60重量部 過硫酸カリウム 0.3 〃 脱イオン水 100 〃 上記混合物をかくはん機付ステンレス製反応容器に仕込
み、窒素置換後65℃まで昇温し、その時点から下記単量
体混合物及び乳化剤水溶液を4時間に亘って連続添加
し、重合した。
単量体混合物:スチレン 28重量部 :アクリロニトリル 12 〃 :ターシャリードデシルメルカプタン 0.3
〃 乳化剤水溶液:オレイン酸ナトリウム 1.0重量部 :脱イオン水 20 〃 連続添加完了後70℃に昇温し、さらに2時間熟成を行
い、反応を完結した。
このグラフト共重合体ラテックスに酸化防止剤の乳化液
を添加し、硫酸マグネシウム水溶液で凝固し、グラフト
共重合体(A−1)を得た。
得られたグラフト共重合体のグラフト率は41%であり、
グラフトしていない遊離のAS共重合体中のアクリロニト
リルの比率を窒素分析により求めたところ28.2%であっ
た。
グラフト共重合体(A−2〜A−6)の製造 グラフト共重合体(A−1)の製造と同様の方法で、ゴ
ム質重合体ラテックス及びターシャリードデシルメルカ
プタンの量を変更してグラフト重合を行い、れぞれのグ
ラフト共重合体(A−2)、(A−3)、(A−4)、
(A−5)、(A−6)を得た。
これらの結果を(A−1)と共に表−1に示した。
AS共重合体(B−1)の製造 かくはん機付ステンレス製反応容器を窒素置換した後、
過硫酸カリウム0.3部を溶解した脱イオン水100部を仕込
み、65℃まで昇温し、その時点から下記単量体混合物及
び乳化剤水溶液を4時間に亘って連続添加し、重合し
た。
単量体混合物:スチレン 70重量部 :アクリロニトリル 30 〃 :ターシャリードデシルメルカプタン 0.4
〃 乳化剤水溶液:オレイン酸ナトリウム 1.5重量部 :脱イオン水 20 〃 連続添加完了後70℃に昇温し、さらに2時間熟成を行
い、反応を完結した。
このAS共重合体ラテックスを硫酸マグネシウム水溶液で
凝固し、AS共重合体(B−1)を得た。
得られたAS共重合体中のアクリロニトリルの比率を窒素
分析により求めたところ、29.0%であった。
AS共重合体(B−2)、(B−3)、(B−4)の
製造 前記(B−1)と同様の方法で、単量体混合物の組成を
表−2のように変更して重合し、AS共重合体(B−
2)、(B−3)、(B−4)を得た。
共重合体の組成及び分析値を表−2に示した。
実施例及び比較例 表−3〜表−4に示された割合でグラフト共重合体
(A)及びAS共重合体(B)を混合し、エチレンビスス
テアロアミド1.0部及びステアリン酸カルシウム0.2部を
加え、バンバリーミキサー及びペレタイザーにてペレッ
ト化した。
得られたペレットを射出成形機(シリンダー温度220
℃、金型温度50℃)を用いて各種試験片を得、前記の測
定条件で評価した。
評価結果は表−3〜表−4に示した。
〈発明の効果〉 本発明に規定されるとおり、特定の粒子径を有するグラ
フト共重合体と特定のシアン化ビニル比率を有するAS共
重合体からなり、かつ特定のゴム含有量ならびにシアン
化ビニル比率の組成物は、従来のABS樹脂に比べ優れた
着色性を有しており、より鮮明で深みのある着色成形品
を可能にするものであり、ABS樹脂の多様化に十分対応
でき、工業的価値に富むものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量平均粒子径0.05〜0.13μmであるブタ
    ジエン系ゴム質重合体40〜75重量%の存在下に、芳香族
    ビニル80〜65重量%およびシアン化ビニル20〜35重量%
    からなる単量体混合物60〜25重量%をグラフト重合して
    なるグラフト共重合体(A)と、芳香族ビニル66〜50重
    量%およびシアン化ビニル34〜50重量%からなる共重合
    体(B)からなる組成物であり、該組成物中のブタジエ
    ン系ゴム質重合体の含有量が5〜30重量%であり、か
    つ、組成物中の芳香族ビニルとシアン化ビニルとの共重
    合体(グラフト共重合体(A)からもたらされる遊離の
    共重合体と共重合体(B)との全体)におけるシアン化
    ビニルの比率が32〜45重量%であることを特徴とする熱
    可塑性樹脂組成物。
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