JPH079442Y2 - 誘電体フィルタ - Google Patents

誘電体フィルタ

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JPH079442Y2
JPH079442Y2 JP1989117417U JP11741789U JPH079442Y2 JP H079442 Y2 JPH079442 Y2 JP H079442Y2 JP 1989117417 U JP1989117417 U JP 1989117417U JP 11741789 U JP11741789 U JP 11741789U JP H079442 Y2 JPH079442 Y2 JP H079442Y2
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JP
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dielectric
resonator
conductor film
conductor
hole
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JP1989117417U
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泰彦 菊山
智 三好
明司 宮下
和久 佐野
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Toko Inc
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、誘電体フィルタの構造に係るものであり、特
に複数の共振子ユニットを一体に形成して、容量結合と
誘導結合とによって結合させて所望の特性を得る誘電体
フィルタの、共振子ユニットの一体化構造に関するもの
である。
〔従来技術〕
マイクロ波帯域用のフィルタとして、各種誘電体フィル
タが用いられている。
従来一般的であった、円筒形の誘電体同軸共振器を容量
的に結合して所定のフィルタ特性を得るものから、複数
の共振器を一体化したものが多く用いられるようになっ
ている。
第6図は、そのような誘電体フィルタの一例を示す斜視
図である。直方体の誘電体のブロック61に平行に二個の
貫通孔が形成され、この貫通孔の表面には内導体66、67
が形成されている。この内導体66、67と誘電体ブロック
61の側面の外導体69とによって、二個の共振子ユニット
が構成されている。上面は誘電体が露出しているが、下
面は導体膜が形成されて内導体66、67と外導体69とを短
絡させてある。
共振子ユニット間には貫通孔65が形成されており、この
貫通孔65には導体膜が形成されずに誘電体が露出してい
る。この貫通孔は結合調整用に用いられるもので、共振
子ユニット間の容量を小さくして容量性の結合を小さく
するものである。
〔課題〕
上記の結合調整孔を設けないと、共振子ユニットの内導
体間の容量結合が強くなりすぎて、誘導結合が相殺され
てしまい、満足の行くフィルタ特性が得られない。
しかし、この結合調整用の孔を設けなければならないの
で、フィルタの誘電体セラミックの寸法を大きくしなけ
ればならない。特に、三段以上の多段のフィルタにおい
ては、孔の数が複数となるために小型化の上で大きな問
題となる。
また、この結合調整用の孔内には導体膜を形成しないの
で、導体ペーストの塗布時にはこれを塞ぐ手段が必要と
なり、工数の増加の問題もある。その上、一旦焼成して
しまうと結合の調整が難しくなり、得ようとする特性に
応じて多数の種類を用意する必要が生じる。
本考案は、このような課題を解決して、小型で製造容易
であり、また調整の容易な誘電体フィルタを提供するも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、個別の角柱形の共振子ユニットを導体膜を介
して接着して一体化するとともに誘電体の露出する凹部
を設けることにより、上記の課題を解決するものであ
る。
すなわち、貫通孔を具えた複数の共振子ユニットが容量
結合と誘導結合によって結合される誘電体フィルタにお
いて、各共振子ユニットは角柱形で、隣接する共振子ユ
ニットと対向する表面の一部に誘電体の露出する凹部を
具えるとともに、対向する表面の露出するそれらの誘電
体の面積を異ならせ、該表面の凹部以外に形成された導
体膜を介して接着されて一体化され、該貫通孔内に内導
体膜を具え、貫通孔が開口しない表面に外導体膜を具え
るとともに、貫通孔の開口する表面の一方に内導体と外
導体を短絡する導体膜を具えたことに特徴を有するもの
である。
〔作用〕
焼成した角柱形の共振子ユニットの側面同士をその一部
に形成した導体膜を半田等により接着するとともに、凹
部は誘電率が低くなるので、共振子ユニット間の容量性
の結合及び誘導性の結合を小さくすることができる。こ
れにより、共振子の間隔を小さくできるので小型化が可
能となる。
〔実施例〕 以下、図面を参照して、本考案の実施例について説明す
る。
第1図は本考案の実施例を示す斜視図である。誘電体セ
ラミック材料を成型、焼成した共振子ユニット11、12を
一体化したものである。共振子ユニット11、12は角柱形
に成型されており、側面の平坦面同士が半田で接着され
ている。この接着は対向する側面に予め導体膜を形成
し、これを半田付けすることによって行うことができ
る。これらの側面には対向して凹部が形成されており、
この凹部が共振子ユニット間に空洞18を形成する。この
凹部、すなわち空洞18内は誘電体が露出している。共振
子ユニット11、12には貫通孔がそれぞれ形成されてお
り、導体膜が塗布され焼き付けられて内導体16、17が形
成されている。一体化された共振子ユニット11、12の側
面には同じく導体膜が塗布、焼付されて外導体19が形成
されている。
共振子ユニット11、12の上面は誘電体が露出する開放端
面となっているが、下面には図示しない、導体膜が形成
されて内導体16、17と外導体19が短絡されている。
開放端面から、内導体16、17の形成された貫通孔内に誘
電体ユニット20が挿入される。この誘電体ユニット20は
導体棒21にポリエチレン等の誘電体22が被覆されたもの
である。導体棒21は入出力端子に接続され、誘電体22を
介して内導体16、17と対向して入出力の結合容量が形成
される。
第2図は接着する前の共振子ユニット11、12の斜視図で
ある、共振子ユニットの側面の対向する部分に導体膜14
を内導体、外導体の形成と同時に焼付により形成してお
く。その後この表面を研磨して凹部15を対向する位置に
形成しておく。この対向する導体膜14同士を半田付けに
よって接着して一体化させることができる。
この凹部15の位置、面積によって共振子ユニット間の結
合を調整することが可能となる。一般に面積を小さくす
るほど結合を小さくでき、また逆に誘電体の露出する面
積を大きくするほど結合を大きくできる。導体膜の面積
があまり小さいと接着強度の面で不利となる。
第3図は、共振子ユニット51の側面に凹部35を形成した
ものであるが、この面を横断せずに部分的に形成したも
のである。凹部の形状は縦方向、横方向、斜め方向に任
意に形成することができ、特性に応じて位置、大きさ
(面積)を変えることができる。
第4図は本考案の他の実施例で共振子ユニット41に形成
した溝45aと共振子ユニット42に形成した溝45bとの幅を
変えてあり、溝45bの幅を狭くしてある。こうすると、
誘電体が対向する面積が狭い方の溝で決められるので、
接着の際の位置ずれによる影響を防ぐことができる。
第5図は三個の共振子ユニットを一体化したものであ
る。誘電体セラミック材料を成型、焼成した共振子ユニ
ット31、32、33を一体化したものである。共振子ユニッ
ト31、32、33は角柱形に成型されており、側面の平坦面
同士が導体膜を介して半田付けで接着されている。各々
の共振子ユニット31、32、33には貫通孔がそれぞれ形成
され、導体膜が塗布され焼き付けられて内導体36、37、
38が形成されている。対向する側面には凹部がそれぞれ
形成されており、一体化されると空洞48が形成される。
一体化された共振子ユニット31、32、33の側面には同じ
く導体膜が塗布、焼付されて外導体39となっている。
共振子ユニット31、32、33の上面は誘電体が露出する開
放端面となっているが、下面には、図示しないが、導体
膜が形成されて内導体36、37、38と外導体39が短絡され
ている。
このような多段のフィルタにおいては、結合調整用の孔
が不要となるが、サイズを大幅に小さくすることが可能
となる。
〔効果〕
本考案によれば、共振子ユニット間が導体膜を介して接
着されるととものその間に空洞が形成されており、共振
子ユニットの内導体間の結合を低減させることができ
る。容量結合を小さくすることができるので、結合調整
用の孔が不要となり、誘電体セラミックが一体化された
フィルタの寸法を小さくすることができる。特に、三段
以上の共振子ユニットを一体化させたような誘電体フィ
ルタにおいては有効である。
また、共振子ユニットの特性のばらつきを接着部によっ
てよって補正することも可能となる。また。寸法精度の
ばらつきの補正を行うことも可能となる。従来の一体形
の誘電体ブロックでは焼成後の特性の調整は困難であっ
たが、本考案によれば、共振子ユニットの組み合わせに
よって、特性の合わせ込みが容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第5図は本考案の実施例を示す斜視図、第6
図は従来例を示す斜視図である。 11、12、31、32、33、41、51……共振子ユニット 14……導体膜 35、45……凹部、18、48……空洞
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−117302(JP,A) 特開 昭58−114602(JP,A) 特開 昭58−161401(JP,A) 実開 昭64−15401(JP,U) 実開 昭61−140604(JP,U) 実開 昭59−114605(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】貫通孔を具えた複数の共振子ユニットが容
    量結合と誘導結合によって結合される誘電体フィルタに
    おいて、各共振子ユニットは角柱形で、隣接する共振子
    ユニットと対向する表面の一部に誘電体の露出する凹部
    を具えるとともに、対向する表面の露出するそれらの誘
    電体の面積を異ならせ、該表面の凹部以外に形成された
    導体膜を介して接着されて一体化され、該貫通孔内に内
    導体膜を具え、貫通孔が開口しない表面に外導体膜を具
    えるとともに、貫通孔の開口する表面の一方に内導体と
    外導体を短絡する導体膜を具えたことを特徴とする誘電
    体フィルタ。
JP1989117417U 1989-10-05 1989-10-05 誘電体フィルタ Expired - Lifetime JPH079442Y2 (ja)

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JP1989117417U JPH079442Y2 (ja) 1989-10-05 1989-10-05 誘電体フィルタ

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JP1989117417U JPH079442Y2 (ja) 1989-10-05 1989-10-05 誘電体フィルタ

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JPH0356203U JPH0356203U (ja) 1991-05-30
JPH079442Y2 true JPH079442Y2 (ja) 1995-03-06

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JP1989117417U Expired - Lifetime JPH079442Y2 (ja) 1989-10-05 1989-10-05 誘電体フィルタ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58161401A (ja) * 1982-03-18 1983-09-26 Murata Mfg Co Ltd 分布定数形フイルタ
JPS59117302A (ja) * 1982-12-23 1984-07-06 Fujitsu Ltd フィルタ
JPS59114605U (ja) * 1983-01-19 1984-08-02 株式会社村田製作所 段数自在分布定数形フイルタ
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JPS6415401U (ja) * 1987-07-16 1989-01-26

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