JPH0794414B2 - 光学活性なn−カルボアルキル化アミノアルコ−ル - Google Patents

光学活性なn−カルボアルキル化アミノアルコ−ル

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JPH0794414B2
JPH0794414B2 JP9274587A JP9274587A JPH0794414B2 JP H0794414 B2 JPH0794414 B2 JP H0794414B2 JP 9274587 A JP9274587 A JP 9274587A JP 9274587 A JP9274587 A JP 9274587A JP H0794414 B2 JPH0794414 B2 JP H0794414B2
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和彦 西郷
陽一 結城
博喜 木本
徹 西田
正木 長谷川
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和彦 西郷
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な光学活性なN−カルボアルキル化アミノ
アルコールに関するものである。
〔発明の構成〕
本発明者らは、不斉合成などの反応試剤として有用な光
学活性物質を見出すべく鋭意検討した結果、本発明を完
成したものである。
即ち、本発明は、下記一般式(1−1),(1−2),
(1−3)又は(1−4)で示される光学活性なN−カ
ルボアルキル化アミノアルコールに関するものである。
(但し、Phはフェニル基を示し、R1は枝分かれを有して
も良い炭素数1〜4のアルキル基を示し、R2は水素原子
を示す。また、Xは−0−基もしくは−S−基であるこ
とを示し、Zは水素原子、炭素数1乃至10のアルキル基
もしくは金属原子であることを示す。) 次に本発明の構成を説明する。
本発明の光学活性なN−カルボアルキル化アミノアルコ
ールには、例えば次のようなものがある。
即ち、一般式(1−1)〜(1−4)において、R1は枝
分かれを有しても良い炭素数1〜4のアルキル基を示
し、R2は水素原子である。また、Xは−0−基もしくは
−S−基であることを示し、Zは水素原子、炭素数1乃
至10のアルキル基もしくは金属原子であることを示して
いる。より具体的には、R1としてはメチル基、エチル
基、イソプロピル基、t−ブチル基などが例示される。
Zとしては、炭素数1乃至10のアルキル基としてメチル
基、エチル基等が例示され、金属原子として銅、亜鉛、
ニッケル、鉄、コバルト、マグネシウム、カルシウム、
ナトリウム、カリウム等が例示される。
本発明の光学活性なN−カルボアルキル化アミノアルコ
ールは、例えば次のような方法により製造することがで
きる。
ひとつは、エリトロ−2−アミノ−1−フェニル−1−
プロパノール(ノルエフェドリン)の光学活性体、即ち
(1S,2R)体(2)または(1R,2S)体(3)、もしくは
トレオ−2−アミノ−1−フェニル−1−プロパノール
(ノルプソイドエフェドリン)の(1R,2R)体(4)ま
たは(1S,2S)体(5)を、夫々出発物質とする方法で
ある。
(但し、Phはフェニル基を示す。) 即ち、それぞれの光学活性体と、例えばブロモ酢酸エチ
ルのごときカルボメチル化剤を用いてアルキル化を行っ
た後、エステル部分を水酸化ナトリウムまたは水硫化ナ
トリウム等でナトリウム塩等の金属塩としたのち、カル
ボン酸又はチオカルボン酸とするか、さらに別の金属塩
に変化することができる。
例えば、(1R,2S)−2−アミノ−1−フェニル−1−
プロパノール{(1R,2S)−ノルエフェドリン}を出発
物質として、ブロモ酢酸エチルを反応させた後ナトリウ
ム塩とする場合の反応式は次のようになる。
(但し、Phはフェニル基を示す。) また、出発物質としてエリトロ−2−アミノ−1−フェ
ニル−1−プロパノールまたはトレオ−2−アミノ−1
−フェニル−1−プロパノールの夫々のラセミ体を用い
て反応を行ったのち光学分割してもよい。
〔発明の効果〕
本発明の新規な光学活性物質は、不斉合成などの反応試
剤としても有用であるが、特にラセミ体の光学分割用分
離剤として有用である。
即ち、シリカゲルなどの担体に3−グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシランなどのシランカップリング剤をス
ペーサーとして本発明の新規物質を担持させることによ
り、液体クロマトグラフ用分離剤が得られ、光学分割が
困難とされたセラミ体の光学分割もできるようになった
のである。
〔実施例〕
以下、実施例をもって本発明を詳述するが、本発明がこ
れらの実施例に限定されるものでないことは言うまでな
い。
実施例1 (1R,2S)−2−エトキシカルボニルメチルアミノ−1
−フェニル−1−プロパノールの合成。
(1R,2S)−2−アミノ−1−フェニル−1−プロパノ
ール{(1R,2S)−ノルエフェドリン}1.210g(8mmol)
を10mlの塩化メチレンに溶解し、室温で撹拌する。これ
にブロモ酢酸エチル1.499g(8.8mmol)を塩化メチレン1
0mlに溶解し15分かけて加え室温で3時間撹拌をつづけ
た後、さらにトリエチルアミン0.971g(9.6mmol)を加
えて室温で2時間半撹拌を続ける。TLCで原料の消費を
確認した後、塩化メチレンを留去する。残渣にベンゼン
50mlを加え、3回水洗してトリエチルアミン・臭化水素
塩を除いた後、飽和食塩水で洗い、有機層を芒硝で乾燥
する。
ベンゼンを留去し、室温で30分間真空乾燥して得られる
粗生成物は1.552g(収率82%)であった。これをヘキサ
ン−酢酸エチル1:1の溶媒を用いてシリカゲルカラムに
より精製すると(1R,2S)−2−エトキシカルボニルメ
チルアミノ−1−フェニル−1−プロパノール1.479g
(収率78%)が得られる。
この化合物の物性値は次の通りである。
比旋光度;▲〔α〕22.4 D▼+2.4゜(c0.414,EtOH) 赤外吸収スペクトル(IR)値(KBr); 3470,1747,1455,1241,1148,703cm-1 プロトン核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR)値(CDC
l3); δ 0.78(d,3H,J=7Hz),1.22(t,3H,J=7Hz),2.74
(m,3H),3.30(s,2H),4.08(q,2H,J=7Hz),4.57(d,
1H,J=4Hz),7.23(s,5H)ppm 元素分析値; 計算値(C13H19NO3) C65.80;H8.07;N5.90% 実測値 C65.43;H8.02;N5.94% 実施例2 (1R,2S)−2−カルボキシメチルアミノ−1−フェニ
ル−1−プロパノール・モノナトリウム塩の合成。
(1R,2S)−2−エトキシカルボニルメチルアミノ−1
−フェニル−1−プロパノール1.450g(6.112mmol)を1
5mlのエタノールに溶かし、これに1規定水酸化ナトリ
ウム水溶液6.2mlを加え、室温で終夜撹拌する。
その後、エタノール及び水を留去し、40℃で6時間真空
乾燥(約2mmHg)すると、(1R,2S)−2−カルボキシメ
チルアミノ−1−フェニル−1−プロパノール・モノナ
トリウム塩1.172g(5.069mmol)(収率83%)が得られ
る。この粗生成物はシリカゲルのTLC(展開媒CH2Cl2/Me
OH=19/1)で原点に1スポットのみである。
この化合物の物性値は次の通りである。
IR値(KBr);3400,1600,1415,1000,760,700cm-1
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 正木 東京都杉並区宮前2−26−2

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1−1),(1−2),(1
    −3)又は(1−4)で示される光学活性なN−カルボ
    アルキル化アミノアルコール。 (但し、Phはフェニル基を示し、R1は枝分かれを有して
    も良い炭素数1〜4のアルキル基を示し、R2は水素原子
    を示す。また、Xは−0−基もしくは−S−基であるこ
    とを示し、Zは水素原子、炭素数1乃至10のアルキル基
    もしくは金属原子であることを示す。)
JP9274587A 1987-04-15 1987-04-15 光学活性なn−カルボアルキル化アミノアルコ−ル Expired - Lifetime JPH0794414B2 (ja)

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JPS63258448A JPS63258448A (ja) 1988-10-25
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