JPH0793676A - 盗難防止装置 - Google Patents

盗難防止装置

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JPH0793676A
JPH0793676A JP26047393A JP26047393A JPH0793676A JP H0793676 A JPH0793676 A JP H0793676A JP 26047393 A JP26047393 A JP 26047393A JP 26047393 A JP26047393 A JP 26047393A JP H0793676 A JPH0793676 A JP H0793676A
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theft
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ecu
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JP26047393A
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Tsuyoshi Kamiya
剛志 神谷
Hironori Matsui
太憲 松井
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不正に改造されても盗難できないようにす
る。 【構成】 入力された暗証番号と予め記憶された記憶番
号とが一致したときにIDコードを出力する盗難防止ユ
ニット3を備える。前記IDコードと不揮発性メモリ1
6に予め記憶された記憶コードとが一致したときにエン
ジン制御を開始するECU5を備える。前記IDコード
を盗難防止ユニット3毎に異なるコードとした。盗難防
止ユニット3を第三者の盗難防止装置のものと交換して
も、IDコードが異なるためにECUは制御を開始する
ことがない。したがって、IDコードによって盗難防止
効果を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋外に置かれる移動可
能物の盗難防止を図る盗難防止装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動二輪車に用いられる盗
難防止装置としては、特開平5−58249号公報に開
示されたものがある。この公報に示された盗難防止装置
は、入力された暗証番号が予め記憶された記憶番号と一
致したときのみにエンジンを点火できるように構成され
ていた。詳述すると、この従来の盗難防止装置は、暗証
番号と記憶番号が一致しているか否かを判別して両者が
一致したときに制御信号(制御禁止解除信号)を出力す
る判別回路と、前記制御信号が入力されることによって
点火可能状態となる点火制御回路等を備えていた。な
お、前記判別回路から出力される制御信号は、パターン
が1種類の単純な信号が用いられていた。
【0003】すなわち、暗証番号が記憶番号と一致しな
ければ、エンジンを点火させることができないので、盗
難防止を図ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このように
構成された従来の盗難防止装置では、必ずしも完全に盗
難を防ぐことはできなかった。これは、判別回路から出
力される制御信号が1パターンの信号であることに起因
していた。
【0005】すなわち、自己の自動二輪車から判別回路
のみを外して第三者の自動二輪車の点火制御回路に接続
しさえすれば、この自動二輪車を不正に始動させて盗難
することが可能となる。
【0006】このような不具合は、点火制御回路に第三
者の判別回路を接続するに当たり構造上それが容易に行
うことができないようにしたり、制御信号として盗難防
止装置毎の個別の制御禁止解除コードを用いることによ
って解消することができる。
【0007】ところが、前者の場合では配線の都合上一
定の制約があり、後者の場合では判別回路と点火制御回
路とが対になる関係から、製造上およびメンテナンス上
の問題が新たに生じる。すなわち、判別回路が出力する
制御禁止解除コードと、点火制御回路に記憶させる制御
禁止解除コードとを合致させた上でこれらを車体に組み
込まなければならず、組込みに要する工数が多くなって
しまう。また、判別回路と点火制御回路のうち片方が故
障してそれを交換するときにも、交換後に双方の制御禁
止解除コードを合致させなければならない。なお、組立
の簡略化を図るために判別回路と点火制御回路とを一体
的に形成することも考えられるが、このようにすると片
方が故障したときには両方とも交換しなければならなく
なってしまう。
【0008】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、不正に改造されても盗難できないよ
うにすると共に、組込みに当たり作業工数が少なくて済
むようにし、しかも、2種類の回路のうち故障した方の
みを容易に交換できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る盗難防
止装置は、入力された暗証番号と予め記憶された記憶番
号とが一致したときにIDコードを出力する盗難防止ユ
ニットと、この盗難防止ユニットとは別体に形成され、
前記IDコードと不揮発性メモリに予め記憶された記憶
コードとが一致したときに制御を開始する制御ユニット
とを備え、前記盗難防止ユニットが出力するIDコード
を盗難防止ユニット毎に異なるコードとしたものであ
る。
【0010】第2の発明に係る盗難防止装置は、第1の
発明に係る盗難防止装置において、盗難防止ユニットを
使用開始初期にはIDコードと共に書き込みコードを出
力する構成とし、制御ユニットを、製造後にIDコード
が最初に入力されたときと、盗難防止ユニットからID
コードと共に書き込みコードが入力されたときに、入力
されたIDコードを記憶コードとしてIDコード記憶用
不揮発性メモリに書き込む構成としたものである。
【0011】第3の発明に係る盗難防止装置は、第2の
発明に係る盗難防止装置において、書き込みコードをI
Dコードに関連づけたコードとしたものである。
【0012】
【作用】第1の発明によれば、盗難防止ユニットを第三
者の盗難防止装置のものと交換しても、IDコードが異
なるために制御ユニットは制御を開始することがない。
【0013】第2の発明によれば、新品の盗難防止ユニ
ットおよび制御ユニットを組付けるときには、両者を接
続して盗難防止ユニットからIDコードを出力させるこ
とによって、制御ユニットの不揮発性メモリにIDコー
ドが記憶される。さらに、前記両者のうちいずれか一方
を新品に交換する場合、盗難防止ユニットを交換する
と、IDコードと共に書き込みコードが制御ユニットに
入力され、制御ユニットの記憶コードが新たなIDコー
ドに更新される。制御ユニットを交換すると、盗難防止
ユニットから最初に入力されたIDコードが記憶コード
として記憶される。
【0014】第3の発明によれば、書き込みコードも盗
難防止ユニット毎に異なるコードになる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図5に
よって詳細に説明する。図1は本発明に係る盗難防止装
置の構成を示すブロック図、図2は本発明に係る盗難防
止装置に用いるハンドルロック装置のキーポジションを
示す図、図3は盗難防止ユニットの動作を説明するため
のフローチャート、図4は制御ユニットの動作を説明す
るためのフローチャート、図5は本発明に係る盗難防止
装置の動作チャートである。本実施例は、本発明に係る
盗難防止装置を自動二輪車に適用した例について説明す
る。
【0016】これらの図において、符号1は本発明に係
る盗難防止装置で、この盗難防止装置1はキースイッチ
2と、暗証番号による本人識別機能を有し、不正使用で
ないときのみに盗難防止解除信号を出力する盗難防止ユ
ニット3と、この盗難防止ユニット3から盗難防止解除
信号が入力されたときのみにエンジン4の点火制御や燃
料噴射制御を行うエンジン制御ユニット(以下、単にE
CUという)5とから構成されている。6はこの盗難防
止装置1や各種電装品に給電するためのバッテリ、7は
スタータモータ、8はスタータモータ7をON,OFF
させるスタータリレー、9はキルスイッチである。
【0017】前記キースイッチ2はこの自動二輪車のハ
ンドルロック装置に一体的に設けられており、この自動
二輪車の全ての電装品のON,OFFを切換えるメイン
スイッチ2aと、ハンドルロックが解除されたときにO
N状態となるロック解除検出スイッチ2bと、電気式ロ
ックを解除させるためのソレノイド2cとから構成され
ている。前記ロック解除検出スイッチ2bはハンドルロ
ック装置に連動し、ハンドルロックが解除されたときに
ONとなるように構成されている。また、ソレノイド2
cは、後述する盗難防止ユニット3によって励磁される
構造になっている。
【0018】また、前記電気式ロックは、ソレノイド2
cが非励磁状態のときにロックピン(図示せず)がフロ
ントフォーク側係合部に突出してハンドルをロックする
構造になっている。すなわち、図2に示すハンドルロッ
ク装置のキーポジションのうちLOCK1となる部分に
キーを回すことによって前記ソレノイド2cが非励磁状
態となり、電気式ロックによるハンドルロックが行われ
る。なお、この電気式ロックは、ソレノイド2cが非励
磁状態でありロックピンがフロントフォーク側係合部に
係合している状態では、ハンドルロック装置にキーを差
し込んでLOCK1ポジションからOFFあるいはON
ポジションへ回そうとしてもそれができない構造になっ
ている。言い換えれば、電気式ロックを解除するには、
後述する盗難防止ユニット3を用いなければならない。
【0019】図2においてON、OFFはメインスイッ
チ2aのON、OFFポジションを示し、LOCK2は
機械式ロックによってハンドルロックを行うポジション
を示す。この機械式ロックは従来周知の構造になってお
り、キーをこのLOCK2ポジションに回すことによっ
て、電気式ロックのロックピンとは別のロックピンがフ
ロントフォーク側係合部に突出してハンドルをロックす
るように構成されている。このように電気式ロックの他
に機械式ロックを設けたのは、本発明に係る盗難防止装
置を用いずにハンドルロックを行うことができるように
するためである。また、Pは不図示のテールライト、ポ
ジションランプ等を点灯させるポジションを示す。
【0020】盗難防止ユニット3は、マイクロコンピュ
ータ11と、暗証番号を入力するためのテンキー12
と、スタンバイスイッチ13と、ブザー14と、電源表
示用LED15と、不揮発性メモリ16と、バッテリ6
に接続された電源回路17等から構成されている。そし
て、この盗難防止ユニット3は、比較的小型である関係
から操向ハンドルの近傍や燃料タンクの上部に配置され
ている。前記不揮発性メモリ16には、操作者が所有者
本人であるか否か識別するための暗証番号(以下、この
番号を記憶番号という)と、盗難防止解除信号としての
IDコードと、このIDコードを盗難防止ユニット3が
ECU5へ出力した回数と、後述する書き込みコードと
が記憶されている。記憶番号は、所有者本人がテンキー
12を使用して任意の番号を入力できるようになってい
る。また、IDコードは、盗難防止ユニット3毎に異な
るコードとされ、盗難防止ユニット3を製造するときに
予め不揮発性メモリ16に記憶される。このIDコード
は変更することができないようになっている。
【0021】前記マイクロコンピュータ11は、前記ロ
ック解除検出スイッチ2bに接続された検出回路3a
と、前記電気式ロックのソレノイド2cを励磁させてロ
ック解除を行うソレノイド駆動回路3bと、後述するE
CU5と通信を行うための接続回路3cと、スタータモ
ータ7の始動を可能とする始動制限回路3dとを備え、
スタンバイスイッチ13がON操作されたときに以下に
説明するエンジン始動制御を行うように構成されてい
る。また、このマイクロコンピュータ11は、スタータ
スイッチ18、中立スイッチ19、サイドスタンドスイ
ッチ20およびクラッチスイッチ21に接続されてお
り、不図示の変速ギヤ、サイドスタンド、クラッチ等の
うちいずれか一つでもエンジン始動不可の状態であると
きにはエンジン始動制御を中断するように構成されてい
る。
【0022】さらに、マイクロコンピュータ11は、ス
タンバイスイッチ13がON状態のときにテンキー12
によって暗証番号が入力されると、この暗証番号を不揮
発性メモリ16に予め記憶された記憶番号と比較するよ
うに構成されている。なお、両番号が一致していないと
きには、ブザー14を鳴らしてから制御を中止し、3回
連続して両番号が一致しないときには、3分間入力不可
状態(ロック状態)とする。
【0023】前記両番号が一致しているときには、マイ
クロコンピュータ11はブザー14を番号不一致時とは
異なる音質で鳴らし、ソレノイド2cを励磁させて電気
式ロックを解除する。これによって、使用者はハンドル
ロック装置を操作して図2に示すLOCK1ポジション
からOFFポジション→ONポジションへとキーを回す
ことができるようになる。そして、このようにキーを回
すことによってメインスイッチ2aおよびロック解除検
出スイッチ2bがON状態となる。マイクロコンピュー
タ11は、ロック解除検出スイッチ2bがON状態とな
ったときにECU5へIDコードを出力する。
【0024】このようにIDコードを出力するときに
は、盗難防止ユニット3が製造されてからIDコードを
5回出力するまでの間はマイクロコンピュータ11は後
述するECU5に書き込みコードを共に出力する。この
出力回数は前記不揮発性メモリ16に記憶される。この
書き込みコードは、ECU5に記憶されたIDコードを
更新するために出力される。これは、盗難防止ユニット
3を新品に交換したときに盗難防止ユニット3とECU
5とでIDコードの内容を揃えるためである。また、こ
の書き込みコードは、安易に複製されないように、ID
コードと一定の関係を有するコード(暗号化されたも
の)とされている。例えば、IDコードがAという値で
あり、共通の書き込みコードをBとすると、盗難防止ユ
ニットはA、Bをそのまま連続して送出するのではな
く、C=NOT(A+B)のようにIDコードAにより
加工された値Cを用いて、A、Cのように送出する。す
なわち、CはAの値に依存するため、書き込みコードB
が共通であっても装置毎に異なった値となる。
【0025】そして、上述したようにIDコードを出力
した後は、マイクロコンピュータ11はスタータモータ
7の始動不可状態を解除し、スタータモータ7を始動可
能とする。
【0026】ECU5は、マイクロコンピュータ22
と、不揮発性メモリ23と、メインスイッチ2aに接続
された電源回路24と、エンジン4に対して点火制御や
燃料噴射制御を行うためのインターフェイス回路25
と、前記盗難防止ユニット3と通信を行うための通信回
路5aを備えている。そして、このECU5は比較的大
型である関係からシート下方等に配置されている。
【0027】このECU5のマイクロコンピュータ22
は、製造後に最初に入力されたIDコードを記憶コード
として不揮発性メモリ23に記憶させ、この記憶時以降
に入力されたIDコードを前記記憶コードと比較して以
下に説明するエンジン始動制御を行うように構成されて
いる。また、前記記憶時以降であっても、IDコードと
共に書き込みコードが入力されたときにはこの入力され
たIDコードを新たな記憶コードとして更新する。この
ときには、正規の書き込みコードが送られてきたか否か
をマイクロコンピュータ22が判断する。すなわち、盗
難防止ユニット3で行った書き込みコード作成手順とは
逆を行い、B′=NOT(C)−AよりB′を求め、共
通書き込みコードであるBとB′とを比較する。B=
B′であるときに正規の書き込みコードが送られてきた
と判断し、記憶コードを入力されたIDコードに更新す
る。またB≠B′であるときには、記憶コードを更新せ
ず、書き込みコードが入力されなかったとして次の制御
ステップに進む。このため、不正改造を行って盗難防止
ユニット3を交換した場合には、不正盗難防止ユニット
とECU5とではIDコードが異なることになる。
【0028】さらに、このマイクロコンピュータ22
は、前記記憶時以降に盗難防止ユニット3からIDコー
ドのみが入力されたときにはこのIDコードと前記記憶
コードを比較し、両コードが一致したときにエンジン4
の点火、燃料噴射制御を行うように構成されている。こ
のときにスタータスイッチを18をON操作することに
よって、エンジン4が始動することになる。また、両コ
ードが一致しないときは、マイクロコンピュータ22に
よる点火、燃料噴射制御は行われない。すなわち、不正
に改造して盗難防止ユニット3が交換されたとしても、
IDコードが盗難防止ユニット3とECU5とで異なる
ため、エンジン4を始動させることはできない。
【0029】次に、本発明に係る盗難防止装置1の動作
をマイクロコンピュータ11,22のさらに詳細な構成
の説明を含めて図3〜図5によって説明する。先ず、ハ
ンドルロック装置のキーポジションが図2のLOCK1
とされ、電気式ロックが施錠されているとする。この状
態で、先ず盗難防止ユニット3のスタンバイスイッチ1
3をON操作する(ステップS1 )。これによって盗難
防止ユニット3が起動して電源表示用LED15が点灯
する。使用者はこの状態でテンキー12を用いて暗証番
号を入力する(ステップS2 )。
【0030】このように暗証番号が入力されると、盗難
防止ユニット3は不揮発性メモリ16に予め記憶された
記憶番号と入力された暗証番号を比較する(ステップS
3 )。暗証番号を照合した後、両番号が一致したときに
はステップS4 に進み、電気式ロックのソレノイド2c
を励磁させてロックを解除させると共に、ブザー14を
鳴らしてハンドルロックが解除されたことを使用者に知
らせる。また、第三者が操作したりして暗証番号とは異
なる番号が入力されたときには、ステップS5に進んで
この操作が何回目であるかを記録し、3回未満であると
きにはステップS6 に進んでブザー14を鳴らし、ロッ
ク解除が不可であったことを使用者に知らせる。そし
て、ステップS7 にてこの制御(エンジン始動制御)を
停止する。なお、ブザー14の音質はハンドルロックが
解除されたときとロック解除が不可であったときとでは
明確に異なるように構成されている。
【0031】ステップS5 にて3回目であると判断され
たときには、ステップS8 に進んで3分間入力不可状態
(ロック状態)とすると共にステップS5 で記録した積
算回数を0とし、ステップS9 にてこの制御を停止す
る。すなわち、ステップS5 〜ステップS9 では、第3
者がランダムに番号を入力することにより暗証番号を知
らなくてもハンドルロックが解除されるのを防いでい
る。
【0032】前記暗証番号の照合後に前記ステップS4
で電気式ロックが解除されると、ハンドルロック装置の
キーを回すことができるようになるので、使用者はこの
ときにキーを図2に示すLOCK1ポジションから右回
りに回し、OFFポジション経由でONポジションに位
置づける。なお、このときにはハンドルロックが解除さ
れているので操向ハンドルを正立位置に回しておく。上
述したようにキーを回すとき、キーがOFFポジション
に達したときには(ステップS10)ソレノイド2cの駆
動は不要となるので、ソレノイド2cへの通電は停止さ
れる(ステップS11)。そして、キーをONポジション
へ回すことによってメインスイッチ2aおよびロック解
除検出スイッチ2bがON状態となる(ステップ
12)。
【0033】このようにロック解除検出スイッチ2bが
ON状態になると、盗難防止ユニット3はECU5へI
Dコードを出力する。このとき、盗難防止ユニット3は
製造後にロック解除検出スイッチ2bがONになった回
数(IDコードを出力した回数)を積算し、ステップS
13で示すようにこの回数が5回以内であるときにはステ
ップS14に進んでIDコードおよび書き込みコードを有
する信号を送出し、6回以上であるときにはステップS
15に進んでIDコードのみを有する信号を送出する。
【0034】すなわち、盗難防止ユニット3が新品であ
りIDコード出力回数が5回以内のときにはIDコード
と書き込みコードとが出力され、また、この自動二輪車
の使用期間が伸びるにしたがってIDコード出力回数が
6回以上となったときにはIDコードのみが出力され
る。
【0035】IDコードを出力した後はステップS16
示すようにスタータモータ7が始動可能となる。このと
きに使用者がスタータスイッチを18をON操作するこ
とによってスタータモータ7が始動し、後述するECU
5でのID照合動作が終了している場合に限りエンジン
4が始動する。なお、このとき変速ギヤ、サイドスタン
ドおよびクラッチ等が始動不可状態である場合には、ス
タータモータ7は始動しない。スタータモータ7を始動
可能とした後はステップS17にて盗難防止ユニット3は
制御を停止する。
【0036】ECU5は、図4中に示すように前記ステ
ップS4 でメインスイッチ2aがON操作されたときに
マイクロコンピュータ22の初期化を行い(ステップP
1 )、ステップP2およびステップP3において盗難防止
ユニット3からIDコードが入力されるのを待つ。ステ
ップP3 でIDコードが入力されたか否かを判定し、I
Dコードが入力されないときにはステップP4 へ進んで
盗難防止のために点火制御・燃料噴射制御を停止する。
【0037】IDコードが入力されたときには、ステッ
プP5 でIDコード共に書き込みコードが入力されたか
否かを判定し、書き込みコードが入力された場合にはス
テップP6 へ進む。そして、入力されたIDコードを不
揮発性メモリ23に記憶コードとして記憶させる。この
ように記憶コードを記憶させた後は、ECU5はステッ
プP7 にて盗難防止を解除し、点火・燃料噴射制御を行
う。このときにスタータモータ7が始動されると、エン
ジン4が始動する。
【0038】すなわち、盗難防止ユニット3が故障した
りしてそれを新品に交換したときには、IDコードと共
に書き換えコードがECU5に入力され、図5中にAで
示すように、ECU5は既にIDコードが記憶コードと
して記憶されていたとしても新たに書き込みコードと合
わせて送られてきたIDコードについては、記憶コード
と比較せず、新たに送られてきたIDコードを記憶し直
す。この後は通常通りエンジン制御を開始する。
【0039】書き込みコードがECU5に入力されるの
は、盗難防止ユニット3が製造されてからIDコードを
5回出力するまでであるので、工場での品質チェック等
により前記回数以上電源がONされる関係から、万が一
所有者が自己の車両の盗難防止ユニット3を悪用しよう
としても、書き込みコードは出力されることがない。す
なわち、仮に盗難防止ユニット3を他の車両のECUに
接続したとしても、IDコードが異なる関係からエンジ
ンを始動させることはできない。
【0040】前記ステップP5 で書き込みコードは入力
されていないと判定されたときには、ステップP8 で不
揮発性メモリ23に記憶コードとしてIDコードが既に
記憶されているか否かを判定する。ECU5が新品のと
きには記憶されていないためにステップP6 へ進み、こ
のときに入力されたIDコードを不揮発性メモリ23に
新たに記憶する。不揮発性メモリ23に既に記憶コード
が記憶されている場合には、ステップP9 へ進んで盗難
防止ユニット3から入力されたIDコードと記憶コード
とが一致しているか否かを判定する。
【0041】このようにIDコードを照合した結果、I
Dコードと記憶コードとが一致しない場合には、ステッ
プP4 に進んで盗難防止のために点火・燃料噴射制御を
停止する。すなわち、不正改造により盗難防止ユニット
3が第三者のものに換えられたとしても、エンジン4を
始動させることはできない。また、IDコードが記憶コ
ードに一致した場合には、ステップP7 に進んで盗難防
止を解除して点火・燃料噴射制御を行う。
【0042】すなわち、ECU5が故障したりしてそれ
を新品に交換したときには、図5中Bに示すように、E
CU5は受信したIDコードを不揮発性メモリ23に記
憶すると共にエンジン制御を開始する。次回の動作から
は、既に不揮発性メモリ23にIDコードが記憶された
ので通常動作となり、IDコードを照合した後にエンジ
ン制御を開始する。
【0043】したがって、盗難防止ユニット3から出力
されたIDコードとECU5に記憶された記憶コードと
を照合させることによって盗難防止を図っているので、
盗難防止ユニット3を第三者の盗難防止装置のものと交
換しても、IDコードが異なるためにECUは制御を開
始することがない。
【0044】また、盗難防止ユニット3を使用開始初期
にはIDコードと共に書き込みコードを出力する構成と
し、ECU5を、IDコードが最初に入力されたとき
と、IDコードと共に書き込みコードが入力されたとき
に不揮発性メモリ23にIDコードを書き込む構成とし
たため、新品の盗難防止ユニット3およびECU5を組
付けるときには、両者を接続して盗難防止ユニット3か
らIDコードを出力させることによって、ECU5の不
揮発性メモリ23にIDコードが記憶される。さらに、
前記両者のうちいずれか一方を新品に交換する場合、盗
難防止ユニットを交換すると、IDコードと共に書き込
みコードがECU5に入力され、ECU5の記憶コード
が新たなIDコードに更新される。ECU5を新品に交
換すると、盗難防止ユニット3から最初に入力されたI
Dコードが記憶コードとして記憶される。
【0045】さらに、書き込みコードをIDコードと関
連づけたコードとしたため、書き込みコードも盗難防止
ユニット3毎に異なるコードになり、その暗号化を図る
ことができる。
【0046】なお、本実施例では盗難防止ユニット3が
書き込みコードを出力するのは製造後にIDコードを5
回出力するまでとしたが、ECU5がIDコードを記憶
したらそれ以降は二度と書き込みコードを出力しないよ
うに構成してもよい。この実施例を図6〜図8によって
説明する。
【0047】図6はECUがIDコードを記憶した後は
盗難防止ユニットが書き込みコードを出力しないように
構成した他の実施例装置のブロック図、図7は他の実施
例における盗難防止ユニットの動作を説明するためのフ
ローチャート、図8は他の実施例における制御ユニット
の動作を説明するためのフローチャートである。これら
の図において前記図1ないし図5で説明したものと同一
もしくは同等部材については、同一符号を付し詳細な説
明は省略する。
【0048】図6において、符号31は不揮発性メモリ
23にIDコードが記憶コードとして記憶されたときに
その旨のフィードバック信号を盗難防止ユニット3に出
力するフィードバック回路である。また、この実施例で
用いる盗難防止ユニット3は、前記フィードバック信号
を受信した場合にはそれ以降は書き込みコードを出力し
ないように構成されている。
【0049】すなわち、盗難防止ユニット3は、図7に
示すステップS12にてロック解除検出スイッチ2bがO
N状態になると、次にステップS101 にてフィードバッ
ク信号が既に済みか否かを判定する。そして、未だ入力
されていない場合にはステップS14に進んでIDコード
と書き込みコードを出力し、入力済みのときにはステッ
プS15に進んでIDコードのみを出力する。
【0050】一方、ECU5は、図8に示す書き込み信
号の入力の有無を判定するステップP5 において書き込
み信号有りと判定されたときには、ステップP101 に進
んで書き込みコード入力を示すフィードバック信号を盗
難防止ユニット3に出力する。フィードバック信号を出
力した後は前記実施例と同様にステップP6 へ進んで不
揮発性メモリ23にIDコードを記憶コードとして記憶
する。なお、盗難防止ユニット3は、フィードバック信
号を受信したときにはその受信情報を不揮発性メモリに
記憶するように構成しておく。
【0051】このように構成すると、ECU5の記憶コ
ードが書き換えられるのは盗難防止ユニット3を新品に
交換して最初にIDコードをECU5へ出力したときの
みとなるから、より一層盗難防止効果を高めることがで
きる。
【0052】また、上述した実施例では本発明に係る盗
難防止装置を自動二輪車に適用した例を示したが、盗難
防止を図る対象物は自動二輪車に限らない。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明に係る盗
難防止装置は、入力された暗証番号と予め記憶された記
憶番号とが一致したときにIDコードを出力する盗難防
止ユニットと、この盗難防止ユニットとは別体に形成さ
れ、前記IDコードと不揮発性メモリに予め記憶された
記憶コードとが一致したときに制御を開始する制御ユニ
ットとを備え、前記盗難防止ユニットが出力するIDコ
ードを盗難防止ユニット毎に異なるコードとしたため、
盗難防止ユニットを第三者の盗難防止装置のものと交換
しても、IDコードが異なるために制御ユニットは制御
を開始することがない。
【0054】したがって、IDコードによって盗難防止
効果を高めることができる。
【0055】第2の発明に係る盗難防止装置は、第1の
発明に係る盗難防止装置において、盗難防止ユニットを
使用開始初期にはIDコードと共に書き込みコードを出
力する構成とし、制御ユニットを、製造後にIDコード
が最初に入力されたときと、盗難防止ユニットからID
コードと共に書き込みコードが入力されたときに、入力
されたIDコードを記憶コードとしてIDコード記憶用
不揮発性メモリに書き込む構成としたため、新品の盗難
防止ユニットおよび制御ユニットを組付けるときには、
両者を接続して盗難防止ユニットからIDコードを出力
させることによって、制御ユニットの不揮発性メモリに
IDコードが記憶される。さらに、前記両者のうちいず
れか一方を新品に交換する場合、盗難防止ユニットを交
換すると、IDコードと共に書き込みコードが制御ユニ
ットに入力され、制御ユニットの記憶コードが新たなI
Dコードに更新される。制御ユニットを交換すると、盗
難防止ユニットから最初に入力されたIDコードが記憶
コードとして記憶される。
【0056】したがって、IDコードを用いるに当たり
組付け時に盗難防止ユニットおよび制御ユニットのID
コードを合致させる作業が不要になるから、組立工数が
少なくて済む。また、盗難防止ユニットあるいは制御ユ
ニットの一方を新品に交換する場合にも前記IDコード
合致作業が不要であるから、交換が容易である。
【0057】第3の発明に係る盗難防止装置は、第2の
発明に係る盗難防止装置において、書き込みコードをI
Dコードに関連づけたコードとしため、書き込みコード
も盗難防止ユニット毎に異なるコードになる。
【0058】したがって、書き込みコード自体も暗号化
され盗難防止効果が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る盗難防止装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明に係る盗難防止装置に用いるハンドルロ
ック装置のキーポジションを示す図である。
【図3】盗難防止ユニットの動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図4】制御ユニットの動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図5】本発明に係る盗難防止装置の動作チャートであ
る。
【図6】ECUがIDコードを記憶した後は盗難防止ユ
ニットが書き込みコードを出力しないように構成した他
の実施例装置のブロック図である。
【図7】他の実施例における盗難防止ユニットの動作を
説明するためのフローチャートである。
【図8】他の実施例における制御ユニットの動作を説明
するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 盗難防止装置 2 キースイッチ 3 盗難防止ユニット 4 エンジン 5 エンジン制御ユニット 7 スタータモータ 11 マイクロコンピュータ 12 テンキー 16 不揮発性メモリ 22 マイクロコンピュータ 23 不揮発性メモリ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された暗証番号と予め記憶された記
    憶番号とが一致したときにIDコードを出力する盗難防
    止ユニットと、この盗難防止ユニットとは別体に形成さ
    れて前記IDコードが入力される構成とされかつ不揮発
    性メモリに予め記憶された記憶コードと前記IDコード
    とが一致したときに制御を開始する制御ユニットとを備
    え、前記IDコードおよび記憶コードを装置毎に異なる
    コードとしたことを特徴とする盗難防止装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の盗難防止装置において、
    盗難防止ユニットを使用開始初期にはIDコードと共に
    書き込みコードを出力する構成とし、制御ユニットを、
    製造後にIDコードが最初に入力されたときと、盗難防
    止ユニットからIDコードと共に書き込みコードが入力
    されたときに、入力されたIDコードを記憶コードとし
    てIDコード記憶用不揮発性メモリに書き込む構成とし
    たことを特徴とする盗難防止装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の盗難防止装置において、
    書き込みコードをIDコードに関連づけたコードとした
    ことを特徴とする盗難防止装置。
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