JPH0793495B2 - フレキシブル導電体の製造法 - Google Patents
フレキシブル導電体の製造法Info
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- JPH0793495B2 JPH0793495B2 JP3329957A JP32995791A JPH0793495B2 JP H0793495 B2 JPH0793495 B2 JP H0793495B2 JP 3329957 A JP3329957 A JP 3329957A JP 32995791 A JP32995791 A JP 32995791A JP H0793495 B2 JPH0793495 B2 JP H0793495B2
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は配線板等の製造に利用す
るフレキシブル導電体の製造法に関する。
るフレキシブル導電体の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】フレキシブル導電体の製造法として従
来、Cu箔等の金属箔と絶縁性のフイルムとを樹脂を使
用した接着層により貼り合わせる方法が知られている。
来、Cu箔等の金属箔と絶縁性のフイルムとを樹脂を使
用した接着層により貼り合わせる方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法で
使用する絶縁性のフイルムは、金属箔との貼り合わせ加
工ではいわば支持体となることから、その加工をスムー
スに行うためには厚さが10μm以上必要であり、ま
た、樹脂を使用した接着層も、貼り合わせ加工をスムー
スに行うために、厚さが少なくとも1μm以上必要であ
り、このため、得られるフレキシブル導電体は一般に、
通常使用される厚さ18μm以上の金属箔とあいまっ
て、全体の厚さが非常に厚いものとなることから、柔軟
性が十分でなかった。
使用する絶縁性のフイルムは、金属箔との貼り合わせ加
工ではいわば支持体となることから、その加工をスムー
スに行うためには厚さが10μm以上必要であり、ま
た、樹脂を使用した接着層も、貼り合わせ加工をスムー
スに行うために、厚さが少なくとも1μm以上必要であ
り、このため、得られるフレキシブル導電体は一般に、
通常使用される厚さ18μm以上の金属箔とあいまっ
て、全体の厚さが非常に厚いものとなることから、柔軟
性が十分でなかった。
【0004】また、従来の製造法では、Cu箔等の金属
箔と絶縁性のフイルムとの接着層による貼り合わせの際
の乾燥工程で接着剤が硬くなることからも、得られるフ
レキシブル導電体は柔軟性が十分でなかった。
箔と絶縁性のフイルムとの接着層による貼り合わせの際
の乾燥工程で接着剤が硬くなることからも、得られるフ
レキシブル導電体は柔軟性が十分でなかった。
【0005】さらに、従来のフレキシブル導電体を利用
し、その金属箔をエッチングして配線板を製造する場合
には、エッチング時のアルカリ液や酸液で接着層の樹脂
が溶出し、金属箔と絶縁性のフイルムとの間が機械的、
電気的に不安定であった。この接着層の樹脂の溶出を防
止するため、従来の絶縁性のフイルムを使用することな
く、金属箔に絶縁性の樹脂層をコーティングにより直接
形成してこれを絶縁性のフイルムとすることが考えられ
るが、この場合は、金属箔がいわば支持体となってそれ
に直接に加工するものであるため、機械的強度を考慮す
ると、金属箔の厚さは少なくとも20μm程度以上は必
要であり、フレキシブル導電体全体はやはり非常に厚い
ものとなる。
し、その金属箔をエッチングして配線板を製造する場合
には、エッチング時のアルカリ液や酸液で接着層の樹脂
が溶出し、金属箔と絶縁性のフイルムとの間が機械的、
電気的に不安定であった。この接着層の樹脂の溶出を防
止するため、従来の絶縁性のフイルムを使用することな
く、金属箔に絶縁性の樹脂層をコーティングにより直接
形成してこれを絶縁性のフイルムとすることが考えられ
るが、この場合は、金属箔がいわば支持体となってそれ
に直接に加工するものであるため、機械的強度を考慮す
ると、金属箔の厚さは少なくとも20μm程度以上は必
要であり、フレキシブル導電体全体はやはり非常に厚い
ものとなる。
【0006】そこで、接着層の樹脂が溶出するなどとい
うことがなく、かつ,比較的薄いものとして、プラスチ
ックフイルム上に金属蒸着層を形成した金属蒸着フイル
ムをフレキシブル導電体として利用することも考えられ
るが、金属蒸着フイルムは、金属蒸着層とプラスチック
フイルムとの密着力が大体0.2kg/cmと、従来の
フレキシブル導電体のCu箔等の金属箔と絶縁性のフイ
ルムとの密着力が大体0.6Kg/cm以上であるのに
比べてかなり弱いので、配線板等には使用し難かった。
うことがなく、かつ,比較的薄いものとして、プラスチ
ックフイルム上に金属蒸着層を形成した金属蒸着フイル
ムをフレキシブル導電体として利用することも考えられ
るが、金属蒸着フイルムは、金属蒸着層とプラスチック
フイルムとの密着力が大体0.2kg/cmと、従来の
フレキシブル導電体のCu箔等の金属箔と絶縁性のフイ
ルムとの密着力が大体0.6Kg/cm以上であるのに
比べてかなり弱いので、配線板等には使用し難かった。
【0007】本発明は上記の種々の欠点を除去し、全体
の厚さが非常に薄くて柔軟性が十分であり、エッチング
時のアルカリ液や酸液で接着層の樹脂が溶出して金属箔
と絶縁性のフイルムとの間が機械的、電気的に不安定に
なるということがなく、しかも、金属導電層と絶縁性支
持体との密着力が非常に強いフレキシブル導電体を得る
方法を提供するものである。
の厚さが非常に薄くて柔軟性が十分であり、エッチング
時のアルカリ液や酸液で接着層の樹脂が溶出して金属箔
と絶縁性のフイルムとの間が機械的、電気的に不安定に
なるということがなく、しかも、金属導電層と絶縁性支
持体との密着力が非常に強いフレキシブル導電体を得る
方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、離型性フイル
ム上に厚さ0.5〜10μmの金属導電層を形成し、該
金属導電層上に、樹脂のコーティングにより厚さ1.0
〜5μmの絶縁性支持体を形成し、その後離型性フイル
ムを剥離することを特徴とする、フレキシブル導電体の
製造法である。
ム上に厚さ0.5〜10μmの金属導電層を形成し、該
金属導電層上に、樹脂のコーティングにより厚さ1.0
〜5μmの絶縁性支持体を形成し、その後離型性フイル
ムを剥離することを特徴とする、フレキシブル導電体の
製造法である。
【0009】離型性フイルムとしては、それ自体離型性
を有しているプラスチックフイルム又は表面にワックス
等を使用して離型層を形成したプラスチックフイルムを
使用する。プラスチックフイルムとしては、ポリエチレ
ンテレフタレートフイルム等の各種のプラスチックフイ
ルムが使用できる。
を有しているプラスチックフイルム又は表面にワックス
等を使用して離型層を形成したプラスチックフイルムを
使用する。プラスチックフイルムとしては、ポリエチレ
ンテレフタレートフイルム等の各種のプラスチックフイ
ルムが使用できる。
【0010】離型性フイルム上即ち離型性フイルムの片
面又は両面には、厚さ0.5〜10μmの金属導電層を
形成する。金属導電層は真空蒸着、電子ビーム蒸着、ス
パッタリング等により形成することができる。金属導電
層は、電気的特性を考慮すると、厚さ0.5μm以上が
好ましい。金属導電層には、Cu、Ag、Au、Al、
Ni、Pd等の一般に導電材料として使用されている各
種の金属、合金が使用できる。
面又は両面には、厚さ0.5〜10μmの金属導電層を
形成する。金属導電層は真空蒸着、電子ビーム蒸着、ス
パッタリング等により形成することができる。金属導電
層は、電気的特性を考慮すると、厚さ0.5μm以上が
好ましい。金属導電層には、Cu、Ag、Au、Al、
Ni、Pd等の一般に導電材料として使用されている各
種の金属、合金が使用できる。
【0011】金属導電層上には、樹脂のコーティングに
より厚さ1.0〜5μmの絶縁性支持体を形成する。絶
縁性支持体に使用する樹脂としては、ポリイミド樹脂等
の耐熱性、耐ハンダ性に優れた樹脂が好ましい。絶縁性
支持体の厚さが5μmを超えると、樹脂のコーティング
後の乾燥工程での乾燥が不十分となり或いは乾燥に時間
がかかりすぎ、また、乾燥時に絶縁性支持体に発生する
応力が強くなり絶縁性支持体がカールし易くなる。
より厚さ1.0〜5μmの絶縁性支持体を形成する。絶
縁性支持体に使用する樹脂としては、ポリイミド樹脂等
の耐熱性、耐ハンダ性に優れた樹脂が好ましい。絶縁性
支持体の厚さが5μmを超えると、樹脂のコーティング
後の乾燥工程での乾燥が不十分となり或いは乾燥に時間
がかかりすぎ、また、乾燥時に絶縁性支持体に発生する
応力が強くなり絶縁性支持体がカールし易くなる。
【0012】離型性フイルム上に金属導電層及び絶縁性
支持体を順次形成した後には、離型性フイルムを剥離す
る。離型性フイルムを剥離することにより、厚さ0.5
〜10μmの金属導電層と厚さ1.0〜5μmの絶縁性
支持体とが積層されたフレキシブル導電体を得ることが
できる。
支持体を順次形成した後には、離型性フイルムを剥離す
る。離型性フイルムを剥離することにより、厚さ0.5
〜10μmの金属導電層と厚さ1.0〜5μmの絶縁性
支持体とが積層されたフレキシブル導電体を得ることが
できる。
【0013】
【実施例】実施例1 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフイルムの
片面にワックスを塗布して厚さ0.5μmの離型層を形
成したものを離型性フイルムとし、該離型性フイルムの
離型層上に、金属導電層として、4NのCuを使用して
電子ビーム蒸着により厚さ1.5μmのCu蒸着層を形
成し、次に、該金属導電層上にポリイミド樹脂を使用し
て厚さ1.0μmの絶縁性支持体を形成した。次いで、
このようにしたものの離型性フイルムを剥離して、厚さ
1.5μmのCu蒸着層からなる金属導電層と厚さ1.
0μmのポリイミド樹脂からなる絶縁性支持体とが積層
されたフレキシブル導電体を得た。得られたフレキシブ
ル導電体の密着力は、0.7Kg/cmであった。
片面にワックスを塗布して厚さ0.5μmの離型層を形
成したものを離型性フイルムとし、該離型性フイルムの
離型層上に、金属導電層として、4NのCuを使用して
電子ビーム蒸着により厚さ1.5μmのCu蒸着層を形
成し、次に、該金属導電層上にポリイミド樹脂を使用し
て厚さ1.0μmの絶縁性支持体を形成した。次いで、
このようにしたものの離型性フイルムを剥離して、厚さ
1.5μmのCu蒸着層からなる金属導電層と厚さ1.
0μmのポリイミド樹脂からなる絶縁性支持体とが積層
されたフレキシブル導電体を得た。得られたフレキシブ
ル導電体の密着力は、0.7Kg/cmであった。
【0014】実施例2 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフイルムの
片面に、染料をドープした熱硬化型アクリル変性エポキ
シ樹脂を塗布して厚さ0.8μmの離型層を形成したも
のを離型性フイルムとし、該離型性フイルムの離型層上
に、4NのCuを使用して電子ビーム蒸着により厚さ
1.0μmのCu蒸着層を形成し、さらにそのCu蒸着
層上に硫酸銅電解メッキ法で厚さ6.0μmの表面が粗
面なCuメッキ層を形成して合計厚さ7.0μmのCu
からなる金属導電層とし、次に、該金属導電層上にポリ
イミド樹脂を使用して厚さ4.5μmの絶縁性支持体を
形成した。次いで、このようにしたものの離型性フイル
ムを剥離して、厚さ7.0μmのCuからなる金属導電
層と厚さ4.5μmのポリイミド樹脂からなる絶縁性支
持体とが積層されたフレキシブル導電体を得た。得られ
たフレキシブル導電体の密着力は、0.8Kg/cmで
あった。
片面に、染料をドープした熱硬化型アクリル変性エポキ
シ樹脂を塗布して厚さ0.8μmの離型層を形成したも
のを離型性フイルムとし、該離型性フイルムの離型層上
に、4NのCuを使用して電子ビーム蒸着により厚さ
1.0μmのCu蒸着層を形成し、さらにそのCu蒸着
層上に硫酸銅電解メッキ法で厚さ6.0μmの表面が粗
面なCuメッキ層を形成して合計厚さ7.0μmのCu
からなる金属導電層とし、次に、該金属導電層上にポリ
イミド樹脂を使用して厚さ4.5μmの絶縁性支持体を
形成した。次いで、このようにしたものの離型性フイル
ムを剥離して、厚さ7.0μmのCuからなる金属導電
層と厚さ4.5μmのポリイミド樹脂からなる絶縁性支
持体とが積層されたフレキシブル導電体を得た。得られ
たフレキシブル導電体の密着力は、0.8Kg/cmで
あった。
【0015】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したから、次
のような効果がある。 得られるフレキシブル導電体は従来のものに比較して
全体の厚さが約半分以下と非常に薄いものであるから、
非常に柔軟である。 接着層を使用しないから、従来のように接着層による
貼り合わせの際の乾燥工程で接着層が硬くなるというこ
とがなく、この点からも得られるフレキシブル導電体は
従来のものより非常に柔軟である。 接着層を使用しないから、得られるフレキシブル導電
体を利用し、その金属箔をエッチングして配線板を製造
する場合、エッチング時のアルカリ液や酸液で接着層の
樹脂が溶出するということがない。 接着層の樹脂が溶出するということがないから、汚れ
がなく、非常に清浄である。
のような効果がある。 得られるフレキシブル導電体は従来のものに比較して
全体の厚さが約半分以下と非常に薄いものであるから、
非常に柔軟である。 接着層を使用しないから、従来のように接着層による
貼り合わせの際の乾燥工程で接着層が硬くなるというこ
とがなく、この点からも得られるフレキシブル導電体は
従来のものより非常に柔軟である。 接着層を使用しないから、得られるフレキシブル導電
体を利用し、その金属箔をエッチングして配線板を製造
する場合、エッチング時のアルカリ液や酸液で接着層の
樹脂が溶出するということがない。 接着層の樹脂が溶出するということがないから、汚れ
がなく、非常に清浄である。
【0016】接着層の樹脂が溶出するということがな
いから、金属導電層と絶縁性支持体との間が機械的、電
気的に不安定になるということがなく、非常に安定して
いる。 金属導電層上に、樹脂のコーティングにより絶縁性支
持体を直接形成するため、金属導電層と絶縁性支持体と
の密着力が非常に強い。 離型性フイルムを剥離するまでは離型性フイルムがい
わば支持体となるから、加工性、生産性、品質安定性が
よく、電気的信頼性が高い。
いから、金属導電層と絶縁性支持体との間が機械的、電
気的に不安定になるということがなく、非常に安定して
いる。 金属導電層上に、樹脂のコーティングにより絶縁性支
持体を直接形成するため、金属導電層と絶縁性支持体と
の密着力が非常に強い。 離型性フイルムを剥離するまでは離型性フイルムがい
わば支持体となるから、加工性、生産性、品質安定性が
よく、電気的信頼性が高い。
Claims (1)
- 【請求項1】離型性フイルム上に厚さ0.5〜10μm
の金属導電層を形成し、該金属導電層上に、樹脂のコー
ティングにより厚さ1.0〜5μmの絶縁性支持体を形
成し、その後離型性フイルムを剥離することを特徴とす
る、フレキシブル導電体の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3329957A JPH0793495B2 (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | フレキシブル導電体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3329957A JPH0793495B2 (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | フレキシブル導電体の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05145229A JPH05145229A (ja) | 1993-06-11 |
| JPH0793495B2 true JPH0793495B2 (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=18227160
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3329957A Expired - Lifetime JPH0793495B2 (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | フレキシブル導電体の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0793495B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61111181A (ja) * | 1984-11-07 | 1986-05-29 | Nitto Electric Ind Co Ltd | ポリイミド−金属箔複合フイルムの製法 |
| JPS6260290A (ja) * | 1985-09-10 | 1987-03-16 | 日立化成工業株式会社 | フレキシブル印刷配線板用基材 |
-
1991
- 1991-11-18 JP JP3329957A patent/JPH0793495B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05145229A (ja) | 1993-06-11 |
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