JP3112128B2 - 金属被覆ガラスエポキシ基板の製造方法 - Google Patents
金属被覆ガラスエポキシ基板の製造方法Info
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Description
面に密着性の優れた金属被膜を無電解めっきによって形
成することのできるような金属被覆ガラスエポキシ基板
の製造方法に関する。
銅張積層板には、ガラスクロスにエポキシ樹脂を含浸さ
せたいわゆるガラスエポキシ樹脂板等の絶縁板と、接合
面にあらかじめ接着剤を塗布した銅箔とを貼り合わせた
材料、あるいは絶縁板のプリプレグと銅箔を熱圧着した
材料が知られている。これらの銅張積層板に用いられる
銅箔はいわゆる電解銅箔であり、通常その厚みは約35
μmと約18μmのものが主流となっている。
リント配線板はテレビ、カメラ等の民生用機器類、コン
ピューター等の産業機器類等に幅広く使用されるように
なってきており、それにつれてより高密度な配線が要求
されるようになってきた。このような要求に対応するた
めには、より薄い銅箔を用いて寸法精度よく銅張積層板
を製造することが要求され、最近では例えば9μm厚箔
のようなきわめて薄い9解銅箔を用いた銅張積層板が使
用されるようになってきた。
用いることによって、かなり高密度な回路を有するプリ
ント配線板を得ることができるようになったが、厚さ9
μmの電解銅箔は、それ単独では機械強度が十分ではな
く取り扱いが困難であるためにアルミニウム箔をキャリ
アーとして銅箔に併せて用いなければならず、このため
銅張積層板に回路パターンを形成するに際してアルミニ
ウム箔を除去する工程が必要となるために工程的に複雑
化する上に、上記のような極端に薄い電解銅箔は生産性
に劣るので得られる銅張積層板が著しく高価にならざる
を得ないという問題を抱えている。
ーンの形成を要求される場合には、接着剤層が非伝導体
であるためにこのような電解銅箔を貼り合わせた銅張積
層板では十分に対応しきれないという問題もあった。
を解決するために、絶縁板表面に無電解めっきにより回
路を形成するいわゆるフルアディテイブ法による回路形
成法が提案されている。この方法は、絶縁板表面にパラ
ジウム等の触媒を含有させた接着剤層を形成した後、該
接着剤層の表面に無電解めっきレジストを塗布し、パタ
ーニング処理を施して露出した接着剤層の表面に無電解
めっきを施すことによって回路を形成するものである。
成法によるときは、無電解めっきにより薄い銅層を形成
できるので生産性や経済性に優れており、且つ回路形成
に銅のエッチング工程を伴わないために、配線部の銅の
側面がエッチングされるいわゆるサイドエッチングが発
生せず、形状精度の高い高密度配線を形成することが可
能である。
られる基板の表面においては、電気伝導性のあるパラジ
ウムを含有した厚さ20〜50μmに及ぶ接着剤層が形
成されているために形成された回路間の電気絶縁性に劣
るという問題があるので、最近になって絶縁板のプリプ
レグ表面に直接無電解めっきを施して回路を形成する方
法が提案された。
グに直接無電解めっき法によって回路を形成して得られ
る銅張積層板は、絶縁板と銅層との間に接着剤層が介在
しないために回路間の電気絶縁性が劣る問題は解消さ
れ、また銅被膜の厚みはめっき条件によって自在に調節
できるために銅層の厚みをきわめて薄くすることができ
るという利点がある。しかしながら、上記無電解めっき
法により得られた銅張積層板においては、爾後の加工工
程においてはんだ付け等の高温処理を行った場合に、熱
衝撃によって銅被膜が剥離を起こす危険性があり、プリ
ント配線板用材料としての信頼性に問題を生じた。
ラスエポキシ板上に直接銅等の金属被覆層を形成するに
際して、はんだ付け等の熱衝撃に耐え得るような密着性
に優れた金属被覆層が得られるような方法を提供するこ
とにある。
めの本発明は、ガラスエポキシ板表面に接着剤によるこ
となく銅被覆を形成するに際し、先ずガラスエポキシ板
表面に無電解ニッケルめっき被膜または無電解コバルト
めっき被膜を施した後、その上に無電解銅めっき被膜ま
たは電気銅めっき被膜を施すことを特徴とする金属被覆
ガラスエポキシ基板の製造方法である。本発明におい
て、銅被覆の形成に先立って行われる無電解ニッケルめ
っき被膜または無電解コバルトめっき被膜は、それぞれ
ニッケル合金またはコバルト合金被膜であってもよい。
面に銅被覆を形成するに際し、直接銅被覆を形成するの
ではなく、先ずニッケルまたはコバルトまたはこれらの
金属の合金を被覆し、その上に銅被覆を形成した場合に
は、銅被覆を単独で形成するよりもより密着性の優れた
銅被覆ガラスエポキシ基板を得ることができることを見
出して完成されたものである。
ニッケルやコバルトあるいはこれらの金属の合金の被覆
を施した場合に、密着性の優れた銅被覆ガラスエポキシ
基板が得られる理由については明確でないがエポキシ樹
脂とこれらの金属との結合のしやすさが関係するものと
思われる。
ケルめっき法または無電解コバルトめっき法は、特に限
定されず公知の方法を適用すればよい。また、施される
ニッケルまたはコバルト被覆の厚みも特に限定されるも
のでないが、得られた基板を用いて回路形成を行うに際
して行われるエッチング処理に際し、これらの金属の厚
みがあまり大きすぎるとこれらの金属と銅とのエッチン
グ速度が異なるために、形成された回路の寸法精度が低
下するので必要最小限の厚みに留めるのが好ましく、そ
の厚みは各金属により異なる。
ルトあるいはこれらの合金の被覆上に施す無電解銅めっ
き法または電気銅めっき法も公知の方法でよく特に限定
されない。また、本発明は特にガラスエポキシ板上に数
μmというようなきわめて薄い金属層の被覆を形成する
のに好適であるが、もちろん従来の如く十数μmといっ
た厚みの厚い金属被覆ガラスエポキシ基板を得ることも
可能であり、その際においても本発明の効果に変わるこ
とはない。
水洗後、奥野製薬社製「OPC−80 キャタリスト
M」触媒を用い25℃で5分間のキャタライジングを行
い、水洗後奥野製薬社製「OPC−555 アクセレー
ター」を用い25℃で7分間の促進処理を行った。次い
で水洗後表1の条件で無電解ニッケルめっきを施した。
1μmの均一なニッケルめっき被膜が形成された。次
に、表2の条件でニッケル被膜上に電気銅めっきを施し
た。
形成した金属被覆ガラスエポキシ基板を得ることができ
た。得られた基板上の銅被覆には、膨れや剥げは観察さ
れず、また「JIS C−6481」に従い、はんだ耐
熱試験を行ったところ、金属層の剥離は全く観察されず
密着性は良好であった。 実施例2 実施例1のガラスエポキシ板表面に無電解ニッケルめっ
きを施す代りに表3の条件で無電解コバルトめっきを施
した以外は、実施例1と同様な手順により金属被覆ガラ
スエポキシ基板を作製した。
2μmのコバルト被膜を有し、さらにその上に厚さ5μ
mの銅被膜を形成した金属被覆ガラスエポキシ基板を得
ることができた。得られた基板上の銅被覆には、膨れや
剥げは観察されず、また「JIS C−6481」に従
ってはんだ耐熱試験を行ったところ、金属層の剥離は全
く観察されず密着性は良好であった。 実施例3 実施例1において、無電解ニッケルめっき後に行う電気
銅めっきを表4に示す条件で行った以外は実施例1と同
様の手順で金属被覆ガラスエポキシ基板を作製した。
形成した金属被覆ガラスエポキシ基板を得ることができ
た。得られた基板上の銅被覆には、膨れや剥げは観察さ
れず、また「JIS C−6481」に従ってはんだ耐
熱試験を行ったところ、金属層の剥離は全く観察されず
密着性は良好であった。 実施例4 実施例1において、最初に施す無電解ニッケルめっきを
無電解銅−ニッケル合金めっきとして表5に示す条件で
施した以外は、実施例1と同様の手順で金属被覆ガラス
エポキシ基板を作製した。
μmの銅−ニッケル合金被覆膜を有し、さらにその上に
厚さ5μmの銅被膜を有する金属被覆ガラスエポキシ基
板を得ることができた。得られた基板上の銅被覆には、
膨れや剥げは観察されず、また「JIS C−648
1」に従ってはんだ耐熱試験を行ったところ、金属層の
剥離は全く観察されず密着性は良好であった。 比較例 実施例1のガラスエポキシ板を使用してその表面に無電
解ニッケルめっきを施すことなく表6の条件で無電解銅
めっきを施した以外は実施例1と同様の手順で金属被覆
ガラスエポキシ基板を作製した。
ガラスエポキシ基板を得ることができた。この基板に
「JIS C−6481」によるはんだ耐熱試験を行っ
たところ、銅被覆に剥離が観察された。これより上記の
基板は、これを用いてプリント配線基板を作製した場合
の信頼性が欠けることが判かる。
ては金属被覆ガラスエポキシ基板を作製するに際して、
ガラスエポキシ板表面に先ずニッケル、コバルトまたは
これらの金属の合金の被膜を形成し、該被膜を介して銅
被膜を形成することによって、はんだ付け等の耐熱衝撃
性に優れた薄膜の金属被覆ガラスエポキシ基板を得るこ
とができるので、この基板を用いることによって信頼性
に優れ、且つ微細な回路パターンを有するプリント配線
板等の製造が可能となる。
Claims (1)
- 【請求項1】 ガラスエポキシ板表面に接着剤によるこ
となく銅被覆を形成するに際し、先ずガラスエポキシ板
表面に無電解ニッケルまたはニッケル合金めっき被膜ま
たは無電解コバルトまたはコバルト合金めっき被膜を施
した後、その上に無電解銅めっき被膜または電気銅めっ
き被膜を施すことを特徴とする金属被覆ガラスエポキシ
基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04317880A JP3112128B2 (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | 金属被覆ガラスエポキシ基板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04317880A JP3112128B2 (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | 金属被覆ガラスエポキシ基板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06146014A JPH06146014A (ja) | 1994-05-27 |
JP3112128B2 true JP3112128B2 (ja) | 2000-11-27 |
Family
ID=18093091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04317880A Expired - Lifetime JP3112128B2 (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | 金属被覆ガラスエポキシ基板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3112128B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1992
- 1992-11-02 JP JP04317880A patent/JP3112128B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH06146014A (ja) | 1994-05-27 |
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