JPH0793253A - ウィンドウ描画データ記録再生システムおよびウィンドウ描画データ記録再生方法 - Google Patents

ウィンドウ描画データ記録再生システムおよびウィンドウ描画データ記録再生方法

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JPH0793253A
JPH0793253A JP25643193A JP25643193A JPH0793253A JP H0793253 A JPH0793253 A JP H0793253A JP 25643193 A JP25643193 A JP 25643193A JP 25643193 A JP25643193 A JP 25643193A JP H0793253 A JPH0793253 A JP H0793253A
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JP25643193A
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Toshimitsu Hayashi
俊光 林
Takeshi Ishizaki
健史 石▲崎▼
Kenjiro Mori
賢二郎 森
Yoshiyuki Nakayama
良幸 中山
Masami Kameda
正美 亀田
Tomomine Suzuki
友峰 鈴木
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ワークステーション上で、アプリケーションプ
ログラムを動作させることなくそのアプリケーションプ
ログラムの実行画面を再生することができるようにする
こと、および共同情報処理システムに適用して、複数の
端末で共同で実行されたアプリケーションプログラムの
実行画面を記録し、複数の端末に同時に再生できるよう
にすることを目的とする。 【構成】アプリケーションプログラム190がウィンド
ウサーバ180ヘ送るリクエストメッセージを、記録制
御プログラム200が記録データファイル210に記録
する。再生時には、その記録されたリクエストメッセー
ジを読みだして、ウィンドウサーバ180ヘ送ることに
より、アプリケーションプログラムの実行画面を再生す
る。 【効果】アプリケーションプログラムの実行画面を、そ
のアプリケーションプログラムを持たないワークステー
ションで再生することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アプリケーションプロ
グラムがウィンドウサーバプログラムにリクエストメッ
セージを発行することによりディスプレイへの描画を行
うクライアント・サーバ方式ウィンドウシステムを備え
たワークステーションなどにおいて、アプリケーション
プログラムの実行の結果である画面表示に関するデータ
を記録し、アプリケーションプログラムの再実行なしに
再生するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、アプリケーションプログラム
の操作記録の確認や操作方法の修得などに利用するた
め、アプリケーションプログラムの実行時の画面を記録
し再生することが行われている。
【0003】ワークステーションなどにおけるアプリケ
ーションプログラムの実行画面の記録再生の方法として
は、従来、主として2つの方法が用いられていた。1つ
は、そのアプリケーションプログラム自身の持つ機能と
して、アプリケーションプログラムの実行中にそのアプ
リケーションプログラムで行った実行経過を記録再生す
るものである。もう1つは、ウィンドウサーバプログラ
ム側で発生した事象(例えば、キーボードのキーが押さ
れた、マウスのボタンが押された、など)をアプリケー
ションプログラムに知らせるイベントメッセージを記録
しておき、再生時には、記録されたイベントメッセージ
をアプリケーションプログラムに送り、実際にアプリケ
ーションプログラムを動かしながらその実行画面を再生
するものである。
【0004】一方、アプリケーションプログラムの実行
画面を記録再生するものではないが、アプリケーション
プログラムが実行されていない端末(例えば、ワークス
テーション)でアプリケーションプログラムの実行画面
を再生表示するものとして、特開平3−281033号
に開示された共同情報処理システムがある。
【0005】これは、複数の端末を通信ネットワークを
介して互いに接続したシステムであり、各端末は、アプ
リケーションプログラム(クライアントプログラム)が
ウィンドウサーバプログラム(以下、ウインドウサーバ
と呼ぶ)にリクエストメッセージを発行することにより
ディスプレイへの描画を行うクライアント・サーバ方式
のウィンドウシステムを備えているものである。1つの
端末でアプリケーションプログラムを実行し、その際、
クライアントであるアプリケーションプログラムとウイ
ンドウサーバとの間でやり取りされるメッセージをイン
タセプトし、インタセプトしたメッセージをアプリケー
ションプログラムが存在しない他の端末に配って、同時
に表示させるようにしている。これにより、複数の端末
で、共同作業を行うことを可能にしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のこれまでの記録
再生システムでは、実行画面の再生をしたいアプリケー
ションプログラムを再度実行することでしか、記録した
実行画面を再生することができない。また、上記の共同
情報処理システムでは、共同作業の結果はリアルタイム
で各端末に送って表示されるが、作業の過程を記録・保
存することは考慮されていない。
【0007】本発明の目的は、ワークステーション上
で、アプリケーションプログラムを動作させることなく
そのアプリケーションプログラムの実行画面を再生する
ことができるようにすることにある。また、本発明の他
の目的は、上述した共同情報処理システムに適用するこ
とにより、複数の端末で共同で実行されたアプリケーシ
ョンプログラムの実行画面を記録し、複数の端末に同時
に再生できるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、アプリケーションプログラムがウィンド
ウサーバプログラムに処理要求であるリクエストメッセ
ージを発行し、これに応じてウィンドウサーバプログラ
ムがディスプレイへの描画を行うクライアント・サーバ
方式ウィンドウシステムにおけるウィンドウ描画データ
記録再生システムであって、上記アプリケーションプロ
グラムから上記ウィンドウサーバプログラムへのディス
プレイ描画のためのリクエストメッセージを監視する監
視手段と、上記リクエストメッセ−ジを記録データファ
イルに記録する記録手段と、上記記録手段による記録の
後、上記記録データファイルに記録されたリクエストメ
ッセージを読みだしてウィンドウサーバプログラムに送
ることによって、上記アプリケーションプログラムの実
行画面を上記アプリケーションプログラムの再実行なし
で再生する再生手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】特に、前記ウィンドウサーバプログラムか
ら前記アプリケーションプログラムへのウィンドウ上の
状態変化を知らせる入力イベントメッセージをも監視
し、前記入力イベントメッセージの発生を検出したとき
は、前記記録データファイルに、入力のために画面表示
がすぐ次のものに移っていかないことを表す同期データ
を記録し、再生時には、前記記録データファイルからリ
クエストメッセージを読みだしたとき、そのリクエスト
メッセージをウィンドウサーバに送って上記アプリケー
ションプログラムの実行画面を再生するとともに、前記
記録データファイルから同期データを読みだしたとき
は、所定の時間だけ画面変化を一時的に停止するように
するとよい。
【0010】さらに、同期データを読みだしたときに一
時的に停止する所定の時間を設定・変更する手段を備え
るようにするとよい。
【0011】前記再生手段は、前記記録データファイル
からリクエストメッセージを読みだしてウィンドウサー
バに送る際に、リクエストメッセージごとに所定の調整
時間を挟むようにするとよい。その調整時間の値は、設
定・変更できるようにするとよい。
【0012】また、記録手段により記録した記録データ
ファイルを編集する編集手段を備えてもよい。編集手段
は、前記記録データファイルに、文字および図形などに
よるアプリケーションプログラムの一連の操作に対する
タイトルおよび説明などを加えるものとし、再生手段
は、その記録データファイルの再生時あるいは再生に先
立って、加えたタイトルおよび説明を表示するようにす
る。
【0013】さらに、本発明は、通信ネットワークによ
って接続され、それぞれに同じクライアント・サーバ方
式ウィンドウシステムを備えた複数の端末装置からな
り、あるウィンドウに対してそれらの複数の端末装置で
行なった入力操作が他の端末装置にも表示され、表示内
容が互いに反映されるようにした共同情報処理システム
におけるウィンドウ描画データ記録再生システムであっ
て、ある端末装置上で動作しているアプリケーションプ
ログラムから上記ウインドウシステムのウィンドウサー
バプログラムへと発行される、ディスプレイ描画のため
の、リクエストメッセージを監視する監視手段と、上記
リクエストメッセ−ジを記録データファイルに記録する
記録手段と、上記記録手段による記録の後、上記記録デ
ータファイルに記録されたリクエストメッセージを読み
だしてウィンドウサーバプログラムに送ることによっ
て、上記複数の端末装置から操作されたアプリケーショ
ンプログラムの実行画面を上記アプリケーションプログ
ラムの再実行なしで再生する再生手段とを備えたことを
特徴とする。
【0014】
【作用】本発明によれば、記録データファイルと再生手
段があれば、アプリケーションプログラムがなくとも、
記録時と同様のウィンドウシステムを持つワークステー
ションなどで、アプリケーションプログラムの実行画面
を再生することができる。また、編集手段により記録デ
ータファイルには後からタイトルや説明等を加えること
ができるため、記録データファイルと再生プログラムだ
けでアプリケーションプログラムのデモなどを行うこと
もできる。
【0015】従来技術の欄で説明したような共同情報処
理システムに本発明を適用すれば、複数の端末から共同
で実行されたアプリケーションプログラムの実行経過を
記録・保存することができ、そのアプリケーションプロ
グラムを持たない端末上でも同時に再生することができ
る。
【0016】
【実施例】以下、図面を用いて、本発明の実施例を説明
する。
【0017】この実施例は、ウィンドウ描画データ記録
再生システムを備えた一つのワークステーションで、ア
プリケーションプログラムの実行画面の記録再生を行う
ようにしたものである。
【0018】図1は、本実施例のシステムの外観の例を
示す図である。本発明の適用対象であるワークステーシ
ョン10(10−A,10−B,10−C)は、ウィン
ドウシステムを備えている。このウィンドウシステム
は、クライアント・サーバ方式のウィンドウシステムで
ある。すなわち、クライアントであるアプリケーション
プログラムが、ワークステ−ションなどのディスプレイ
を管理しているウィンドウサーバに、処理要求であるリ
クエストメッセージを発行することにより、ディスプレ
イへの描画を行うようなウィンドウシステムである。
【0019】キーボード20(20−A,20−B,2
0−C)やマウス30(30−A,30−B,30−
C)からの入力は、アプリケーションプログラムが処理
する。プログラムの処理結果は、ディスプレイ40(4
0−A,40−B,40−C)に表示される。
【0020】なお、本発明は、この図に示されるような
通信路50(50−A,50−B,50−C)と通信ネ
ットワーク60によって複数のワークステーション10
−A,10−B,10−Cを接続してなる共同情報処理
システムに適用することもできる。ただし、以下では、
まず1台のワークステーション10に本発明を適用した
例を説明し、後に共同情報処理システムに本発明を適用
した例を説明するものとする。
【0021】図2は、本実施例のワークステーション1
0の基本的な構成を示すブロック図である。
【0022】同図において、キーボード20からの入力
は、キーボードドライバ90によって解析され、CPU
150上で実行中のプログラムに送られる。同様に、マ
ウス30からの入力は、マウスドライバ100によって
解析され、CPU150上で実行中のプログラムに送ら
れる。
【0023】CPU150は、メインメモリ140に格
納されているプログラムを実行しており、必要に応じて
ディスクコントローラ130を通じてディスク160上
に格納されているデータを読み書きする。プログラムの
処理結果は、フレームメモリ110に書き込まれる。デ
ィスプレイコントローラ120は、フレームメモリ11
0の内容を定期的に読みだしてディスプレイ40に表示
する。
【0024】さらに、プログラムは、通信インタフェー
ス70を通じて通信ネットワーク60に接続されている
他の機器と情報交換することができる。
【0025】図3は、本実施例のワークステーションが
備えるクライアント・サーバ方式ウィンドウシステムの
構成図である。
【0026】ウィンドウサーバ180は、キーボード2
0、およびマウス30などの入力装置160からの入
力、並びにディスプレイ40などの出力装置170への
出力を制御する。アプリケーションプログラム(クライ
アントプログラム)190は、計算処理や、ウィンドウ
サーバ180への描画リクエストメッセージの発行を行
う。
【0027】ウィンドウサーバ180は、アプリケーシ
ョンプログラムへ、例えばキーボードのキーが押され
た、あるいは隠されていたウィンドウが現れたなどのイ
ベントメッセージを発行する。つまり、ウィンドウサー
バ180からアプリケーションプログラム190へは入
力を知らせるイベントメッセージが、アプリケーション
プログラム190からウィンドウサーバ180へは描画
要求などのリクエストメッセージが、それぞれ送られ
る。
【0028】図4は、本実施例におけるアプリケーショ
ンプログラムの実行画面記録時のプログラム構成の例を
示す。
【0029】通常と異なり、記録時には、ウィンドウサ
ーバ180とアプリケーションプログラム190との間
に、記録制御プログラム200が置かれる。記録制御プ
ログラム200は、アプリケーションプログラム190
がウィンドウサーバに送ったリクエストメッセージを記
録データファイル210に記録する。これにより、本来
は一過性のものであるアプリケーションプログラム19
0の実行画面が、逐一記録され、必要に応じて再生する
ことができるようになる。
【0030】本実施例では、後で述べる再生時の制御の
ために、リクエストメッセージと同時に同期データをも
記録する。同期データとは、ある特定のイベント(キー
ボードのキーを押す、マウスのボタンを押す、などのユ
ーザの明示的な操作)があったとき、その操作が行なわ
れたことを示すデータのことである。
【0031】通常、プログラムの実行時間は、次の時間
から構成される。
【0032】人間が次の処理を指示する操作を行うま
で待機している時間 プログラムとしての意味ある計算処理を行っている時
間 その結果の画面表示を行う時間
【0033】ここで、上記、つまり人間が次の操作を
指示するためにマウスやキーボードから入力を行うまで
の時間に比べ、上記,にかかる時間は極めて短い。
したがって、実行画面の再生時にも、このようなユーザ
の操作のところで一定時間リクエストメッセージの発行
を待つようにする必要がある。そのようにしないと、再
生時の画面上の描写が速すぎるからである。そこで、記
録時に人間の操作による特定のイベントがあったとき
は、そこで同期データを記録し、再生時に同期データが
読み出されたときはそこで一定の待ち時間をいれてやる
ことにより、人間が操作しているような描写を実現して
いる。
【0034】図5は、本実施例における再生時のプログ
ラム構成を示す図である。再生制御プログラム220
は、記録データファイル210からリクエストメッセー
ジを読み出し、ウィンドウサーバ180に送信する。こ
こで、リクエストメッセージの送信に関し、本実施例の
システムは以下のような特徴を有する。
【0035】図4で説明したように、記録時には、プロ
グラムの実行を記録する記録データファイル210内
に、人間の対話的な操作に対応する上記記載の同期デー
タを自動的に記録するようになっている。これによっ
て、再生時には、あるときはリクエストメッセージを一
括してウィンドウサーバに送り、あるときは人間の操作
待ちの時間を再現するために一定時間待つ、という処理
をしている。
【0036】ところが、これだけでは不十分である。再
生時に同期データの所で一定時間待ち、それ以外は記録
されたリクエストメッセージを順番にウィンドウサーバ
に送るだけだと、短時間で表示が終了してしまって途中
経過を見ることができない場合があるからである。これ
を解決するため本実施例では、再生時に、リクエストメ
ッセージをサーバに送るたびに一定時間待つ処理を入れ
るようにしている。この再生時間調整の処理を行なう
と、画面表示の移り変わりを順番に自然に見ることがで
きるようになる。
【0037】本実施例では、再生制御プログラム220
のほかに再生制御インタフェースプログラム230を設
けている。再生制御インタフェースプログラム230
は、ユーザが対話的な操作によって再生速度を調節した
り、一時的に止めてみたりすることが自由にできるよう
なインタフェースを提供する。
【0038】図6は、本実施例のウィンドウシステムで
定められているリクエストメッセージの構成を示す図で
ある。
【0039】リクエストメッセージには、リクエストの
種類(線を引く、色を変える、ウィンドウを作る、な
ど)を表すコード300、リクエストメッセージの長さ
310、およびメッセージ本体320が格納されてい
る。アプリケーションプログラム190は、このような
リクエストメッセージをウィンドウサーバ180に送
り、ウィンドウ上に様々な描画をする。記録制御プログ
ラム200は、このようなリクエストメッセージを、記
録データファイル210に順に記録する。
【0040】図7は、本実施例のウィンドウシステムで
定められているイベントメッセージの構成を示す図であ
る。
【0041】イベントメッセージには、イベントの種類
(キーボードのキーが押された、ウィンドウの大きさが
変わった、など)を表すコード330、およびメッセー
ジ本体340が格納されている。ウィンドウサーバ18
0は、このようなイベントメッセージをアプリケーショ
ンプログラム190に送り、アプリケーションプログラ
ム190は受け取ったイベントメッセージに応じて所定
の処理を行う。
【0042】このイベントメッセージの中で、キーボー
ドのキーが押された、マウスのボタンが押された、など
のユーザーが行った操作に対するイベントメッセージ
が、予め選び出されて記録制御プログラム200に登録
されている。実際には、上記のようなユーザーが行った
操作に対するイベントメッセージのコード330が、記
録制御プログラム200に登録されている。そして、記
録制御プログラム200は、登録されているコード33
0と同じコードのイベントメッセージがウィンドウサー
バ180からアプリケーションプログラム190へ送ら
れたとき、上記記載の同期データを記録データファイル
210に記録する。
【0043】図8は、このサーバ・クライアント方式ウ
ィンドウシステムにおいて使われるアプリケーションプ
ログラム190の処理を示す図である。
【0044】アプリケーションプログラム190は、開
始メッセージを受け取ると(ステップ355)、ウィン
ドウサーバ180とのコネクションを確立し(ステップ
360)、アプリケーションプログラムの終了メッセー
ジを受け取るまで、以下のステップ370〜380の処
理を繰り返す(ステップ365)。
【0045】(1)ウィンドウサーバ180からのイベ
ントメッセージを受け取る(ステップ370)。このイ
ベントメッセージには、ユーザからの命令やこのアプリ
ケーションプログラムには全く関係のないイベントまで
含まれる。
【0046】(2)受け取ったイベントメッセージに対
して、所定の処理を行う(ステップ375)。そのアプ
リケーションプログラムに関係のないイベントであれ
ば、無視することもある。
【0047】(3)その処理結果を出力するのであれ
ば、その出力をウィンドウに描画するためのメッセージ
であるリクエストメッセージをウィンドウサーバ180
へ出力する(ステップ380)。
【0048】ステップ365でアプリケーションプログ
ラムが終了メッセージを受け取ると、ウィンドウサーバ
とのコネクションを解放し(ステップ385)、プログ
ラムを終了する(ステップ390)。
【0049】図9は、図4で説明した記録制御プログラ
ム200の処理手順を示す図である。
【0050】ウィンドウ描画データ記録再生システムの
記録開始メッセージを受け取ると、記録制御プログラム
200は、初期化処理を行う(ステップ410)。初期
化処理については、図10を参照して後述する。次に、
記録制御プログラム200は、ウィンドウ描画データ記
録再生システムの記録終了メッセージを受け取るまで、
以下のステップ450〜510の処理を繰り返す(ステ
ップ420)。
【0051】(1)図8のステップ370およびステッ
プ380において入出力されるウィンドウサーバ180
からのイベントメッセージ、またはアプリケーションプ
ログラム190からのリクエストメッセージを受け取る
(ステップ450)。
【0052】(2)受け取ったメッセージがアプリケー
ションプログラム190からのリクエストメッセージな
らば、そのリクエストメッセージを読み込み(ステップ
480)、リクエストメッセージの処理を行う(ステッ
プ490)。このリクエストメッセージの処理について
は、図11を参照して後述する。
【0053】(3)受け取ったメッセージがウィンドウ
サーバ180からのイベントメッセージならば、そのイ
ベントメッセージを読み込み(ステップ500)、イベ
ントメッセージの処理を行う(ステップ510)。この
イベントメッセージの処理については、図12を参照し
て後述する。
【0054】ウィンドウ描画データ記録再生システムの
記録終了メッセージを受け取ると、終了時処理を行って
(ステップ430)、プログラムを終了する(ステップ
440)。この終了時処理については、図13を参照し
て後述する。
【0055】なお、図9および図10では図示していな
いが、図9の記録プログラムの処理中に、アプリケーシ
ョンプログラムが終了し、別のアプリケーションプログ
ラムを起動した場合は、図10の初期化処理(ステップ
410)の中の初期化メッセージ読み込み(ステップ5
50)から再び実行するようになっている。
【0056】図10は、図9の記録制御プログラム20
0の初期化処理(ステップ410)の詳細を示す図であ
る。本実施例では、ウィンドウ描画データ記録再生シス
テムが記録を開始した後に開始されたアプリケーション
プログラムの実行画面を記録する例について述べる。こ
の初期化処理では、主にアプリケーションプログラムの
開始時における記録制御プログラムが行う処理を示す。
【0057】初期化処理は、ウィンドウ描画データ記録
再生システムの記録開始メッセージを受け取ると、まず
記録データファイル210をオープン(作成)する(ス
テップ520)。次に、ユーザに、記録するアプリケー
ションプログラム190を起動してもらう(ステップ5
30)。これにより、図4に示したように、記録制御プ
ログラムがアプリケーションプログラムとウィンドウサ
ーバとの入出力メッセージをインタセプトする形で監視
するようになる。
【0058】次に、アプリケーションプログラム190
へ、そのアプリケーションプログラムの開始報告が送ら
れる(ステップ540)。そして、アプリケーションプ
ログラム190から初期化メッセージを読み込む(ステ
ップ550)。
【0059】さらに、ウィンドウサーバ180とのコネ
クションを確立する(ステップ560)。また、ステッ
プ550で読み込んだ初期化メッセージをウィンドウサ
ーバ180に送信する(ステップ570)。次に、ウィ
ンドウサーバ180がアプリケーションプログラム19
0へ送る初期化メッセージの応答であるリプライメッセ
ージを受信する(ステップ580)。そして、ステップ
580で受け取ったリプライメッセージをアプリケーシ
ョンプログラム190に送信して(ステップ590)、
初期化処理を終了する。
【0060】図11は、図9の記録制御プログラム20
0のリクエストメッセージ処理(ステップ490)を示
す。アプリケーションプログラムからリクエストメッセ
ージを受け取ると以下の処理を行う。
【0061】まず、受け取ったリクエストメッセージを
ウィンドウサーバ180に送信する(ステップ61
0)。次に、記録データファイル210にリクエストメ
ッセージを書き込んで(ステップ620)、リクエスト
メッセージ処理を終了する。
【0062】図12は、図9の記録制御プログラム20
0のイベントメッセージ処理(ステップ510)を示
す。ウィンドウサーバ180からイベントメッセージを
受け取ると以下の処理を行う。
【0063】まず、受け取ったイベントメッセージをア
プリケーションプログラム180に送信する(ステップ
630)。次に、イベントメッセージのイベント種別コ
ード330が、予め選ばれているユーザの行った操作を
示すイベント種別コードと一致するかどうか比べる(ス
テップ640)。一致した場合は、記録データファイル
210に上記記載の同期データを書き込む(ステップ6
50)。この同期データは、再生時にこの同期データの
所で一定時間待つためのデータであるから、どのイベン
トメッセージに対する同期データも同一のものでよい。
【0064】ステップ650の後に、イベントメッセー
ジ処理を終了する。また、ステップ640でイベントメ
ッセージのイベント種別コード330が、予め選ばれて
いるイベント種別コードと一致しなかった場合も、イベ
ントメッセージ処理を終了する。
【0065】図13は、図9の記録制御プログラム22
0の終了時処理(ステップ430)を示す。ウィンドウ
描画データ記録再生システムの記録終了メッセージを受
け取ると、以下の処理を行う。
【0066】まず、記録データファイル210をクロー
ズする(ステップ660)。次に、ユーザに記録データ
ファイル210のファイル名を入力してもらう(ステッ
プ670)。さらに、記録データファイル210のファ
イル名を、ステップ670で入力されたファイル名に変
更する(ステップ680)。最後に、ウィンドウサーバ
180とのコネクション解放を行って(ステップ69
0)、終了時処理を終える。
【0067】図14は、図5で説明した再生制御プログ
ラム220の処理手順を示す図である。
【0068】ウィンドウ描画データ記録再生システムの
再生開始メッセージを受け取ると、再生制御プログラム
220は、初期化処理(ステップ780)を行う。初期
化処理については、図15を参照して後述する。次に、
再生制御プログラム220は、記録データファイル21
0の末尾を検出するか、または再生制御インタフェース
プログラム230からの終了メッセージを受け取るま
で、以下のステップ820〜870の処理を繰り返す
(ステップ790)。
【0069】(1)記録データファイル210からメッ
セージを読み込む(ステップ820)。
【0070】(2)読み込んだメッセージの種別が、前
記記載の同期データであるか否か判別する(ステップ8
30)。同期データであったら、一定時間待ち(ステッ
プ860)、ループの次のサイクルに制御を移す(ステ
ップ870)。この待ち時間は、再生制御インタフェー
スプログラム230により調整することができる。
【0071】(3)リクエストメッセージをウィンドウ
サーバ180へ送る。(ステップ840)。
【0072】(4)再生が不自然に速くなりすぎないよ
うに、時間調整待ちを行う(ステップ850)。この時
間調整待ちにより、再生スピードを全体的に遅くした
り、速くしたりすることができる。どの程度の時間調整
を行うかは、再生制御インタフェースプログラム230
により、調整できる。
【0073】なお、この繰り返し処理を行っている間
に、再生制御インターフェースプログラム230からメ
ッセージ(例えば、一時停止、スピード調整など)を受
け取った場合は、そのメッセージに応じた処理を行う。
【0074】記録データファイル210の末尾を検出す
るか、もしくは再生制御インタフェースプログラム23
0からの終了メッセージを受け取った場合は、終了時処
理(ステップ800)を行って、再生制御プログラム2
20を終了する(ステップ810)。
【0075】図15は、図14の再生制御プログラム2
20の初期化処理(ステップ780)を示す。
【0076】ウィンドウ描画データ記録再生システムの
再生開始報告が与えられると、初期化処理は、以下の処
理を行う。まず、ユーザに、再生する記録データファイ
ルのファイル名を入力してもらう(ステップ880)。
次に、指定された記録データファイル210をオープン
する(ステップ890)。そして、ウィンドウサーバ1
80とのコネクションを確立し(ステップ900)、初
期化処理を終了する。
【0077】図16は、図14の再生制御プログラム2
20の終了時処理(ステップ800)を示す。終了時処
理では、以下の処理を行う。まず、記録データファイル
210をクローズする(ステップ910)。次に、ウィ
ンドウサーバ180とのコネクションを開放し(ステッ
プ920)、終了時処理を終える。
【0078】図17は、再生処理を行う際に画面上に表
示される再生制御パネルの例である。
【0079】ファイル名930には、現在再生中の記録
データファイルの名称が表示される。再生ボタン931
は、ウィンドウ描画記録再生システムの再生を始めさせ
るボタンである。再生ボタン931を押下(具体的に
は、マウスによるピック)すると、再生制御インタフェ
ースプログラム230は再生開始メッセージを発生し、
これにより再生制御プログラム220が動作を開始す
る。
【0080】停止ボタン932は、再生を止めさせるボ
タンである。停止ボタン932を押下すると、再生制御
インタフェースプログラム230は終了メッセージを発
生し、これにより再生制御プログラム220が動作を終
了する。
【0081】次へボタン934は、現在再生しているア
プリケーションプログラムの次のアプリケーションプロ
グラムの開始の所まで早送りをするボタンである。一時
停止ボタン936は、再生中の画面を停止させるボタン
である。一時停止ボタン936の押下により停止してい
る画面を動かすには、もう一度一時停止ボタン936を
押すか、再生ボタン931を押せば良い。
【0082】スピード938は、再生スピードを制御す
るものであり、図13で説明した同期データにおける時
間待ち(ステップ860)と再生時間調整待ち(ステッ
プ850)の待ち時間を、同じ割合で調整するものであ
る。スピードが「0」の場合は、待ち時間を多くとる
(例えば、再生時間調整待ちの待ち時間を1分間)。こ
れにより、再生画面はその間(1分間)止まることにな
る。逆に、スピードが「10」の場合は、待ち時間が0
になる。これにより、速い再生をすることができる。
【0083】図18は、記録データファイル230の形
式を示す図である。
【0084】記録データファイル230の先頭には、デ
ータを記録した日時、および使用したサーバなどの情報
を格納したヘッダ940がつけられる。そのあとに、0
個以上のリクエストメッセージ960と1個の同期デー
タ970とからなるレコード950が複数個格納され
る。
【0085】上記実施例では、1台のワークステーショ
ンに備えられたウインドウシステムに本発明を適用した
例を説明したが、これに限らず、本発明は、特開平3−
281033号に記載された共同情報処理システムにも
適用することができる。図1は、共同情報処理システム
の構成例である。
【0086】従来技術の欄で説明したように、図1のよ
うな共同情報処理システムでは、1つの端末でアプリケ
ーションプログラムを実行し、その際、クライアントで
あるアプリケーションプログラムとウインドウサーバと
の間でやり取りされるメッセージをインタセプトし、イ
ンタセプトしたメッセージをアプリケーションプログラ
ムが存在しない他の端末に配って、同時に表示させるよ
うにしている。
【0087】したがって、記録時には、記録制御プログ
ラム200は、どの端末で動作させてもよい。どの端末
でも、同じ画面表示をするためウインドウサーバへリク
エストメッセージが入力するようになっているから、そ
のリクエストメッセージを上記の手順で記録するように
すればよい。これにより、複数の端末で共同で実行され
たアプリケーションプログラムの実行画面を記録するこ
とができる。
【0088】再生においても、ある端末で再生した場合
には、読出したリクエストメッセージが他の端末にも送
られるから、記録した画面を複数の端末に同時に再生す
ることが可能になる。
【0089】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
この実施例は、上記の第1の実施例と同様に、図1のシ
ステム構成および図2のウインドウシステムを備えてい
る。また、記録の処理についても上記実施例と同様であ
るので、説明を省略する。本実施例は、記録データファ
イルにタイトルおよび説明などを加える編集方法と加え
られた記録データファイルの再生方法に特徴を有する。
【0090】図19は、本実施例における編集時のプロ
グラム構成を示す図である。
【0091】編集プログラム1010は、再生制御プロ
グラム220および再生制御インターフェースプログラ
ム230と連動して動作し、新しい記録データファイル
1020を作成する。編集プログラム1010は、再生
制御プログラム220から記録データファイル210の
データを再生と同時に逐次受取り、また再生制御インタ
ーフェースプログラム230から挿入データを受取る。
そして、共に新しい記録データファイル1020に書き
込む。
【0092】挿入データとは、その場面にタイトルまた
は説明を表示するための目印となるデータであり、ユー
ザの指示があったときに書き込まれる。また、編集プロ
グラム1010は、再生制御インターフェースプログラ
ム230から挿入データ取り消しのメッセージを受取っ
たなら、その直前に新記録データファイル1020へ書
き込んだ挿入データを新記録データファイル1020か
ら消去する。
【0093】図20は、図19に示した再生制御プログ
ラム220の処理のうち、特に編集時の再生制御プログ
ラム220の処理を示す図である。
【0094】再生制御プログラム220は、通常の再生
時と同様に、ウインドウ描画データ記録再生システムの
再生開始メッセージを受け取ると、まず初期化処理78
0を行う(ステップ780)。この初期化処理は、上述
した第1の実施例の図15の処理と同様である。次に、
再生制御インターフェースプログラム230からの編集
開始メッセージを受信する(ステップ1030)。そし
て、記録データファイル210の末尾を検出するか、ま
たは再生制御インターフェースプログラム230からの
終了メッセージを受取るまで、以下の(1)〜(6)の
処理を繰り返す(ステップ1040)。
【0095】(1)ユーザからデータを挿入したいとの
指示があるか否か、すなわち再生制御インターフェース
プログラム230からの挿入メッセージを受け取ったか
否かを判別する(ステップ1050)。挿入メッセージ
を受け取っていたら、再生を一時停止し(ステップ10
55)、挿入するデータファイルの名称をユーザに入力
してもらう。また、挿入データを編集プログラムへ送信
し(ステップ1065)、再生を再開する(ステップ1
070)。その後、ステップ820へ進む。ステップ1
050の判別で、挿入メッセージを受け取っていない場
合も、ステップ820へ進む。
【0096】ここで挿入するデータファイルとは、タイ
トルまたは説明ならば、それらの文字データの入ってい
るファイルである。そのファイル名も含んだ挿入データ
を編集プログラムが新しい記録データファイルに書き込
む。また、表示したいタイトルや説明が短いときは、表
示したい文字を直接入力してもよい。再生時には、再生
制御プログラムがその挿入データを読み込んだとき、そ
のデータに含まれているファイルの中の文字、またはそ
のデータに含まれている文字を表示する。
【0097】(2)記録データファイル210からデー
タを読み込む(ステップ820)
【0098】(3)読み込んだデータを編集プログラム
へ送信する(ステップ1080)。
【0099】(4)読み込んだメッセージの種別が、前
記記載の同期データであるか否か判別する(ステップ8
30)。同期データであったら、一定時間待ち(ステッ
プ860)、ループの次のサイクルに制御を移す(ステ
ップ870)。
【0100】(5)リクエストメッセージをウィンドウ
サーバ180へ送る。(ステップ840)。
【0101】(6)再生が不自然に速くなりすぎないよ
うに、時間調整待ちを行う(ステップ850)。
【0102】上記(4)〜(6)の処理は、通常の再生
時と同様の処理である。
【0103】なお、この繰り返し処理を行っている間
に、再生制御インターフェースプログラム230からメ
ッセージ(例えば、一時停止、スピード調整など)を受
け取った場合は、そのメッセージに応じた処理を行う。
【0104】記録データファイル210の末尾を検出す
るか、もしくは再生制御インタフェースプログラム23
0からの終了メッセージを受け取った場合は、終了時処
理(ステップ800)を行って、再生制御プログラム2
20を終了する(ステップ810)。
【0105】図21は、図19に示した編集プログラム
1010の処理を示す図である。
【0106】編集開始メッセージを受け取ると(ステッ
プ1100)、編集プログラムは新しいファイルをオー
プンする(ステップ1110)。そして、編集終了メッ
セージを受け取るまで(ステップ1120)、次のステ
ップ1122〜1130の処理を繰り返す。
【0107】(1)再生制御インタフェースプログラム
230から取消しメッセージを受け取ったか否かを判別
する(ステップ1122)。取消しメッセージを受け取
っていたら、再生を一時停止し(ステップ1124)、
新記憶データファイル1020から直前に書き込まれた
挿入データを探し、そのデータを消去する(ステップ1
126)。そして、また再生を開始して(ステップ11
28)、ステップ1130に進む。ステップ1122で
取消しメッセージを受け取っていないときも、ステップ
1130に進む。
【0108】(2)再生制御プログラムから送信される
記憶データ、および再生制御インタフェースプログラム
から送信される挿入データを、新しいファイルに順次書
き込む(ステップ1130)。
【0109】編集終了メッセージを受け取ったら(ステ
ップ1120)、新しい記録データファイルをクローズ
する(ステップ1140)。そして、ユーザに新しい記
録データファイルのファイル名を入力してもらい(ステ
ップ1150)、新しい記録データファイルのファイル
名を変更して(ステップ1160)、編集プログラムは
終了する(ステップ1170)。
【0110】図22は、図19に示した再生制御プログ
ラム220の処理のうち、特に編集後の再生制御プログ
ラム220の処理を示す図である。
【0111】ウィンドウ描画データ記録再生システムの
再生開始メッセージを受け取ると、再生制御プログラム
220は、通常の初期化処理(ステップ780)を行
う。次に、再生制御プログラム220は、記録データフ
ァイル210の末尾を検出するか、または再生制御イン
タフェースプログラム230からの終了メッセージを受
け取るまで、以下のステップ820〜870,1180
〜1200の処理を繰り返す(ステップ790)。
【0112】(1)記録データファイル210からメッ
セージを読み込む(ステップ820)。
【0113】(2)読み込んだメッセージの種別が、挿
入データであるか否か判別する(ステップ1180)。
挿入データであるときは、その挿入データの処理を行な
い(ステップ1190)、ループの次のサイクルへ制御
を移す(ステップ1200)。挿入データの処理につい
ては、図23を参照して後述する。
【0114】(3)読み込んだメッセージの種別が、前
記記載の同期データであるか否か判別する(ステップ8
30)。同期データであったら、一定時間待ち(ステッ
プ860)、ループの次のサイクルに制御を移す(ステ
ップ870)。
【0115】(4)リクエストメッセージをウィンドウ
サーバ180へ送る。(ステップ840)。
【0116】(5)再生が不自然に速くなりすぎないよ
うに、時間調整待ちを行う(ステップ850)。
【0117】上記(3)〜(5)の処理は、通常の再生
時と同様の処理である。
【0118】なお、この繰り返し処理を行っている間
に、再生制御インターフェースプログラム230からメ
ッセージ(例えば、一時停止、スピード調整など)を受
け取った場合は、そのメッセージに応じた処理を行う。
【0119】記録データファイル210の末尾を検出す
るか、もしくは再生制御インタフェースプログラム23
0からの終了メッセージを受け取った場合は、終了時処
理(ステップ800)を行って、再生制御プログラム2
20を終了する(ステップ810)。
【0120】図23は、図22の挿入データの処理の詳
細を示す図である。再生制御プログラム220は、読み
込んだデータが挿入データならば、次の処理を行う。
【0121】まず、挿入データにデータファイル名が含
まれているか否か判別する(ステップ1205)。含ま
れているときは、その名称のファイル、すなわち表示す
べきデータが入っているデータファイルを、オープンす
る(ステップ1210)。その後、ステップ1220に
進む。ステップ1205で挿入データにデータファイル
名が含まれていないときも、ステップ1220に進む。
【0122】次に、新しいウィンドウを作り、表示する
(ステップ1220)。ウィンドウを表示するのに時間
がかかる場合は、その間、再生を一時停止させても良
い。または、再生する前に表示するウィンドウを作って
おき、挿入データを読み込んだときにそのウィンドウを
表示するようにしても良い。
【0123】次に、新しいウィンドウに、データを表示
する(ステップ1230)。このとき、データが文字デ
ータならば文字を、グラフィックデータならば絵を、表
示できるようなアプリケーションプログラムと連動させ
て表示しても良い。表示の後、一定時間待つ(ステップ
1240)。そして、そのウィンドウを消す(ステップ
1250)。
【0124】次に、データファイルを使用したか否か判
別する(ステップ1255)。データファイルを使用し
たなら、その使用したデータファイルをクローズし(ス
テップ1260)、処理を終了する。
【0125】図24は、編集処理や再生処理を行う際に
画面上に表示される編集機能付き再生制御パネル127
0の例である。
【0126】編集開始ボタン1280は、編集の開始を
知らせるボタンである。編集開始ボタン1280を押下
すると、再生制御インターフェースプログラム230か
ら編集開始メッセージが出力される。編集終了ボタン1
290は、編集の終了を知らせるボタンである。編集終
了ボタン1290を押下すると、再生制御インターフェ
ースプログラム230から編集終了メッセージが出力さ
れる。
【0127】文字挿入ボタン1300、および画像挿入
ボタン1310は、再生前または再生中に何か表示した
い場面で押す。これにより、挿入メッセージが発生し、
再生中であれば再生が一時停止され、そこで表示すべき
データが入ったファイル名、または文字データそのもの
を入力することにより、編集後はその場面にあるデータ
が表示されることになる。
【0128】音声挿入ボタン1320は、音を出すため
に必要なアプリケーションプログラムがあり、かつ音が
出せるマシンを使用しているならば、上記と同様の手順
により、編集後はその場面で音声を出すことができる。
挿入取消ボタン1330は、表示中、または直前に表示
した挿入データを、新記録データファイルから消去する
ためのボタンである。
【0129】上記第2の実施例によれば、記録データフ
ァイルにタイトルや説明などを加える編集を行うことが
でき、編集を行った記録データファイルを再生できる。
したがって、アプリケーションの実行画面に補足説明な
どを加えることができ、操作記録の確認、操作方法の習
得、あるいはアプリケーションのデモなどに用いて好適
である。
【0130】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
クライアント・サーバ方式ウィンドウシステムをもつワ
ークステーションなどにおいて、記録したアプリケーシ
ョンプログラムの実行画面を、そのアプリケーションを
再度実行すること無く、再現することができる。また、
その実行画面は、同じウィンドウシステムを持つ他のワ
ークステーションでも、そのアプリケーションプログラ
ムなしに再生することができる。さらに、共同情報処理
システムに適用すれば、複数の端末での共同作業の過程
を記録し、複数の端末に同時に再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るウインド描画データ記
録再生ウシステムを適用したワークステーションおよび
電子対話システムの外観を表す図である。
【図2】実施例のワークステーションの内部構造を示す
ブロック図である。
【図3】実施例で前提となるウィンドウシステムの構成
図である。
【図4】アプリケーションの実行画面を記録するときの
プログラム構成を説明するための図である。
【図5】記録されたデータを再生するときのプログラム
構成を説明するための図である。
【図6】リクエストメッセージの構成を示す図である。
【図7】イベントメッセージの構成を示す図である。
【図8】アプリケーションプログラムの処理を示す図で
ある。
【図9】記録制御プログラムの処理を示す図である。
【図10】記録制御プログラムの初期化処理を示す図で
ある。
【図11】記録制御プログラムのリクエストメッセージ
処理を示す図である。
【図12】記録制御プログラムのイベントメッセージ処
理を示す図である。
【図13】記録制御プログラムの終了時処理を示す図で
ある。
【図14】再生制御プログラムの処理を示す図である。
【図15】再生制御プログラムの初期化処理を示す図で
ある。
【図16】再生制御プログラムの終了時処理を示す図で
ある。
【図17】再生制御パネルを表す図である。
【図18】記録データファイル形式を示す図である。
【図19】記録されたデータを編集するときのプログラ
ム構成を説明するための図である。
【図20】編集時の再生制御プログラムの処理を示す図
である。
【図21】編集プログラムの処理を示す図である。
【図22】編集後の再生制御プログラムの処理を示す図
である。
【図23】再生時の挿入データの処理を示す図である。
【図24】編集機能付き再生制御パネルを表す図であ
る。
【符号の説明】
10…ワークステーション,20…キーボード,30…
マウス,40…ディスプレイ,180…ウィンドウサー
バプログラム,190…アプリケーションプログラム,
200…記録制御プログラム,210…記録データファ
イル,220…再生制御プログラム,230…再生制御
インタフェースプログラム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 良幸 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 亀田 正美 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地 株 式会社日立製作所ソフトウェア開発本部内 (72)発明者 鈴木 友峰 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地 株 式会社日立製作所ソフトウェア開発本部内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アプリケーションプログラムがウィンドウ
    サーバプログラムに処理要求であるリクエストメッセー
    ジを発行し、これに応じてウィンドウサーバプログラム
    がディスプレイへの描画を行うクライアント・サーバ方
    式ウィンドウシステムにおけるウィンドウ描画データ記
    録再生システムであって、 上記アプリケーションプログラムから上記ウィンドウサ
    ーバプログラムへのディスプレイ描画のためのリクエス
    トメッセージを監視する監視手段と、 上記リクエストメッセ−ジを記録データファイルに記録
    する記録手段と、 上記記録手段による記録の後、上記記録データファイル
    に記録されたリクエストメッセージを読みだしてウィン
    ドウサーバプログラムに送ることによって、上記アプリ
    ケーションプログラムの実行画面を上記アプリケーショ
    ンプログラムの再実行なしで再生する再生手段とを備え
    たことを特徴とするウィンドウ描画データ記録再生シス
    テム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のウィンドウ描画データ記
    録再生システムにおいて、 前記監視手段は、前記ウィンドウサーバプログラムから
    前記アプリケーションプログラムへのウィンドウ上の状
    態変化を知らせる入力イベントメッセージをも監視し、 前記記録手段は、前記監視手段において前記入力イベン
    トメッセージの発生を検出したとき、前記記録データフ
    ァイルに、入力のために画面表示がすぐ次のものに移っ
    ていかないことを表す同期データを記録し、 前記再生手段は、前記記録データファイルからリクエス
    トメッセージを読みだしたときは、そのリクエストメッ
    セージをウィンドウサーバに送って上記アプリケーショ
    ンプログラムの実行画面を再生し、前記記録データファ
    イルから同期データを読みだしたときは、所定の時間だ
    け画面変化を一時的に停止することを特徴とするウィン
    ドウ描画データ記録再生システム。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のウィンドウ描画データ記
    録再生システムにおいて、さらに、 前記再生手段で同期データを読みだしたときに一時的に
    停止する所定の時間を設定・変更する手段を備えたこと
    を特徴とするウィンドウ描画データ記録再生システム。
  4. 【請求項4】請求項1または2のいずれか1つに記載の
    ウィンドウ描画データ記録再生システムにおいて、 前記再生手段は、前記記録データファイルからリクエス
    トメッセージを読みだしてウィンドウサーバに送る際
    に、リクエストメッセージごとに所定の調整時間を挟む
    ことを特徴とするウィンドウ描画データ記録再生システ
    ム。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のウィンドウ描画データ記
    録再生システムにおいて、さらに、 前記調整時間の値を設定・変更する手段を備えたことを
    特徴とするウィンドウ描画データ記録再生システム。
  6. 【請求項6】請求項1から5のいずれか1つに記載のウ
    ィンドウ描画データ記録再生システムにおいて、さら
    に、 前記記録手段により記録した記録データファイルを編集
    する編集手段を備えたことを特徴とするウィンドウ描画
    データ記録再生システム。
  7. 【請求項7】請求項6に記載のウィンドウ描画データ記
    録再生システムにおいて、 前記編集手段は、前記記録データファイルに、文字およ
    び図形などによるアプリケーションプログラムの一連の
    操作に対するタイトルおよび説明などを加え、前記再生
    手段は、その記録データファイルの再生時あるいは再生
    に先立って、加えたタイトルおよび説明を表示すること
    を特徴とするウィンドウ描画データ記録再生システム。
  8. 【請求項8】通信ネットワークによって接続され、それ
    ぞれに同じクライアント・サーバ方式ウィンドウシステ
    ムを備えた複数の端末装置からなり、あるウィンドウに
    対してそれらの複数の端末装置で行なった入力操作が他
    の端末装置にも表示され、表示内容が互いに反映される
    ようにした共同情報処理システムにおけるウィンドウ描
    画データ記録再生システムであって、 ある端末装置上で動作しているアプリケーションプログ
    ラムから上記ウインドウシステムのウィンドウサーバプ
    ログラムへと発行される、ディスプレイ描画のための、
    リクエストメッセージを監視する監視手段と、 上記リクエストメッセ−ジを記録データファイルに記録
    する記録手段と、 上記記録手段による記録の後、上記記録データファイル
    に記録されたリクエストメッセージを読みだしてウィン
    ドウサーバプログラムに送ることによって、上記複数の
    端末装置から操作されたアプリケーションプログラムの
    実行画面を上記アプリケーションプログラムの再実行な
    しで再生する再生手段とを備えたことを特徴とするウィ
    ンドウ描画データ記録再生システム。
  9. 【請求項9】アプリケーションプログラムがウィンドウ
    サーバプログラムに処理要求であるリクエストメッセー
    ジを発行し、これに応じてウィンドウサーバプログラム
    がディスプレイへの描画を行うクライアント・サーバ方
    式ウィンドウシステムにおけるウィンドウ描画データ記
    録システムであって、 上記アプリケーションプログラムから上記ウィンドウサ
    ーバプログラムへのディスプレイ描画のためのリクエス
    トメッセージを監視する監視手段と、 上記リクエストメッセ−ジを記録データファイルに記録
    する記録手段とを備えたことを特徴とするウィンドウ描
    画データ記録システム。
  10. 【請求項10】請求項9に記載のウィンドウ描画データ
    記録システムにより作成した記録データファイルから、
    前記リクエストメッセ−ジを読みだし、ウィンドウサー
    バプログラムに送ることによって、前記アプリケーショ
    ンプログラムの実行画面を前記アプリケーションプログ
    ラムの再実行なしで再生する再生手段を備えたことを特
    徴とするウィンドウ描画データ再生システム。
  11. 【請求項11】アプリケーションプログラムがウィンド
    ウサーバプログラムに処理要求であるリクエストメッセ
    ージを発行し、これに応じてウィンドウサーバプログラ
    ムがディスプレイへの描画を行うクライアント・サーバ
    方式ウィンドウシステムにおけるウィンドウ描画データ
    記録再生方法であって、 上記アプリケーションプログラムから上記ウィンドウサ
    ーバプログラムへのディスプレイ描画のためのリクエス
    トメッセージを監視する監視ステップと、 上記リクエストメッセ−ジを記録データファイルに記録
    する記録ステップと、 上記記録ステップによる記録の後、上記記録データファ
    イルに記録されたリクエストメッセージを読みだしてウ
    ィンドウサーバプログラムに送ることによって、上記ア
    プリケーションプログラムの実行画面を上記アプリケー
    ションプログラムの再実行なしで再生する再生ステップ
    とを備えたことを特徴とするウィンドウ描画データ記録
    再生方法。
JP25643193A 1993-09-20 1993-09-20 ウィンドウ描画データ記録再生システムおよびウィンドウ描画データ記録再生方法 Pending JPH0793253A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0962631A (ja) * 1995-08-24 1997-03-07 Hitachi Ltd 共同作業支援システム
WO2006129676A1 (ja) * 2005-05-31 2006-12-07 Science Park Corporation 監視方法、監視システム、システム用のプログラム、及びプログラムを記録した記録媒体

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