JPH0793005A - コントローラ - Google Patents

コントローラ

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Publication number
JPH0793005A
JPH0793005A JP25634393A JP25634393A JPH0793005A JP H0793005 A JPH0793005 A JP H0793005A JP 25634393 A JP25634393 A JP 25634393A JP 25634393 A JP25634393 A JP 25634393A JP H0793005 A JPH0793005 A JP H0793005A
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JP
Japan
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internal model
gain
target value
control
unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP25634393A
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English (en)
Inventor
Masahito Tanaka
雅人 田中
Hiroyuki Mitsubuchi
裕之 三渕
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Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH0793005A publication Critical patent/JPH0793005A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制御対象プロセスのゲインが未知の場合でも
内部モデルのゲインを修正して良好な制御を行うことが
できるIMC構造のコントローラを提供する。 【構成】 目標値rが目標値フィルタ部2に入力されこ
の出力から第1の減算処理部3にてフィードバック量e
が減算される。この結果から操作量演算部4にて操作量
uが演算され制御対象プロセス及び内部モデル出力演算
部6bに出力される。第2の減算処理部8にて制御量y
から参照制御量ymが減算されフィードバック量eとな
る。そして、プロセスゲイン推定部9にて整定時の制御
量y及び参照制御量ymに基づき制御対象プロセスのゲ
イン推定値Km1が算出される。このゲイン推定値Km
1が内部モデル記憶部6aに出力されることにより、内
部モデルのゲインKm0が修正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はIMC(Internal Model
Control)構造の制御アルゴリズムを用いたコントロー
ラに関し、特に制御対象プロセスのゲインが未知の場合
又は制御量に応じて変化する場合でも内部モデルのゲイ
ンを自動的に修正して良好な制御を行うことができるコ
ントローラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より制御対象プロセスを数式表現し
た内部モデルを組み込んで制御を行うIMC構造の制御
アルゴリズムを用いたコントローラが提案されており、
このIMCコントローラを用いれば制御対象プロセス
(例えばこのコントローラが室内空調機であれば室内環
境に相当する)に大きなむだ時間(空調機から温風が出
てから室内温度が上昇するまでの時間)が存在しても対
応が可能という優れた利点がある。
【0003】図7は従来のIMCコントローラを用いた
制御系のブロック線図である。33は目標値(室内温度
設定値)から後述するフィードバック量を減算する第1
の減算処理部、32は第1の減算処理部33の出力の変
化が急激に伝わらないようにするためのフィルタ部、3
4はフィルタ部32の出力に基づいてこのコントローラ
の出力である操作量(室内空調機から出る温風又は冷風
の温度)を演算する操作部、36は制御対象プロセスを
数式で近似したものであって制御結果である制御量(室
内温度)に相当する参照制御量を出力する内部モデル、
38は制御量から内部モデル36からの参照制御量を減
算してフィードバック量を出力する第2の減算処理部、
40は制御対象プロセスである。
【0004】また、F、Gc、Gm、Gpはそれぞれフ
ィルタ部32、操作部34、内部モデル36、制御対象
プロセス40の伝達関数、rは目標値、uは操作量、d
は例えば室内環境に対する室外環境等に相当する外乱、
yは制御量、ymは参照制御量、eはフィードバック量
である。
【0005】次に、このようなIMCコントローラの動
作を説明する。まず、第1の減算処理部33にて目標値
rからフィードバック量eが減算され、この結果がフィ
ルタ部32に出力される。次いで、操作部34にてフィ
ルタ部32の出力から操作量uが演算され、制御対象プ
ロセス40及びコントローラの内部モデル36へ出力さ
れる。そして、第2の減算処理部38にて制御対象プロ
セス40の制御量yから制御対象プロセス40の近似的
な動作をする内部モデル36からの参照制御量ymが減
算され、この結果がフィードバック量eとして第1の減
算処理部33へフィードバックされるフィードバック制
御系が構成されている。
【0006】このようなIMCコントローラの内部モデ
ル36は、制御対象プロセス40と全く同一になるよう
に数式表現されるのが理想的であり、また操作部34
は、内部モデル36の伝達関数の逆特性(1/Gm)に
なるのが理想的であるが、内部モデル36のむだ時間の
要素については逆数化は不可能なので、通常はむだ時間
の要素は無視する。よって、制御量yは、このような構
成により目標値r、外乱dから次式にて求めることがで
きる。 y=F×Gp×Gc×r/{1+F×Gc×(Gp−Gm)} +(1−F×Gm×Gc)×d/{1+F×Gc×(Gp−Gm)} ・・・(1)
【0007】ここで、内部モデル36の伝達関数Gmが
制御対象プロセス40の伝達関数Gpに等しく、操作部
34の伝達関数Gcが内部モデル36の伝達関数の逆数
(1/Gm=1/Gp)に等しい理想的な状態を仮定す
ると、式(1)は次式のようになる。 y=F×r+(1−F)×d ・・・(2)
【0008】更に、目標値rに急激な変化がない理想的
な条件であればフィルタ部32は不要となり、F=1に
できるので、制御量yは目標値rと等しくなり(y=
r)、外乱dの影響が全くない制御を実現できることに
なる。また、外乱dに着目すると、制御対象プロセス4
0と内部モデル36に大きなむだ時間があったとしても
両者は操作量uに対して同じ特性を示すので、第2の減
算処理部38の出力であるフィードバック量eは外乱d
のみとなり、外乱dを抑制できることが分かる。
【0009】このようなIMCコントローラは、通常、
制御対象プロセス40と内部モデル36のモデル同定誤
差が大きくなったときの安定性を示すロバスト安定性、
及び同様に誤差が大きくなったときの性能を示すロバス
ト性能についての設計条件に基づいて設計される。ま
た、このようなモデル同定技術によって内部モデル36
を決定したときに、内部モデル36の制御対象プロセス
40に対するモデル同定誤差はある程度避けられない
が、このモデル同定誤差の見積を誤ったときの制御は想
定通りの動作にならないので、その場合の対策は制御の
知識を有する専門家によって行われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のIMCコントロ
ーラは以上のように構成されているので、制御対象プロ
セスのゲインが未知のために内部モデル同定に誤差があ
ってその見積が不適当な場合、コントローラは想定通り
の動作にならず不安定となり、制御の知識を有する専門
家以外のオペレータはIMCコントローラの利用を断念
しなければならないという問題点があった。また、制御
対象プロセスのゲインが制御量に応じて変化すると制御
の安定性を維持できなくなるという問題点があった。本
発明は、上記課題を解決するために、制御対象プロセス
のゲインが未知の場合又はゲインが制御量に応じて変化
する場合でも内部モデルのゲインを自動的に修正して良
好な制御を行うことができるIMC構造のコントローラ
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力された制
御の目標値を伝達関数が時間遅れの特性で出力する目標
値フィルタ部と、目標値フィルタ部の出力からフィード
バック量を減算する第1の減算処理部と、第1の減算処
理部の出力を伝達関数が時間遅れの特性で出力する目標
値・外乱フィルタ部と、内部モデルのパラメータに基づ
いて目標値・外乱フィルタ部の出力から操作量を演算し
て出力する操作部とからなる操作量演算部と、内部モデ
ルのパラメータを記憶する内部モデル記憶部と、内部モ
デルのパラメータに基づいて操作量から参照制御量を演
算する内部モデル出力演算部と、制御対象プロセスの制
御量から内部モデル出力演算部から出力された参照制御
量を減算してフィードバック量を出力する第2の減算処
理部と、制御量及び参照制御量に基づき制御対象プロセ
スのゲイン推定値を算出し内部モデル記憶部に記憶され
たパラメータ中のゲインをこの推定値に変更させるプロ
セスゲイン推定部とを有するものである。
【0012】また、入力された制御の目標値を伝達関数
が時間遅れの特性で出力する目標値フィルタ部と、目標
値フィルタ部の出力からフィードバック量を減算する第
1の減算処理部と、第1の減算処理部の出力を伝達関数
が時間遅れの特性で出力する目標値・外乱フィルタ部
と、内部モデルのパラメータに基づいて目標値・外乱フ
ィルタ部の出力から操作量を演算して出力する操作部と
からなる操作量演算部と、内部モデルのパラメータを記
憶する内部モデル記憶部と、内部モデルのパラメータに
基づいて操作量から参照制御量を演算する内部モデル出
力演算部と、制御対象プロセスの制御量から内部モデル
出力演算部から出力された参照制御量を減算してフィー
ドバック量を出力する第2の減算処理部と、特定の制御
量に対する制御対象プロセスのゲイン推定値を求めるた
めのサンプル入力動作時に、複数のサンプル目標値を順
次生成して目標値フィルタ部へ出力するサンプル目標値
生成部と、サンプル目標値の各々について、サンプル目
標値の入力結果である整定時の制御量及び参照制御量に
基づき制御対象プロセスのゲイン推定値を算出するプロ
セスゲイン同定部と、サンプル目標値とプロセスゲイン
同定部で算出されたゲイン推定値を記憶するプロセスゲ
イン記憶部と、通常の目標値追従制御動作時にプロセス
ゲイン記憶部から出力されたサンプル目標値とゲイン推
定値に基づき制御量に応じた内部モデルのゲインを算出
し、内部モデル記憶部に記憶されたパラメータ中のゲイ
ンをこの算出値に変更させるモデルゲイン補間設定部と
を有するものである。
【0013】また、入力された制御の目標値を伝達関数
が時間遅れの特性で出力する目標値フィルタ部と、目標
値フィルタ部の出力からフィードバック量を減算する第
1の減算処理部と、第1の減算処理部の出力を伝達関数
が時間遅れの特性で出力する目標値・外乱フィルタ部
と、内部モデルのパラメータに基づいて目標値・外乱フ
ィルタ部の出力から操作量を演算して出力する操作部と
からなる操作量演算部と、内部モデルのパラメータを記
憶する内部モデル記憶部と、内部モデルのパラメータに
基づいて操作量から参照制御量を演算する内部モデル出
力演算部と、制御対象プロセスの制御量から内部モデル
出力演算部から出力された参照制御量を減算してフィー
ドバック量を出力する第2の減算処理部と、制御対象プ
ロセスのゲイン推定値を求めるためのサンプル入力動作
時に第1、第2のサンプル目標値を順次生成して目標値
フィルタ部へ出力するサンプル目標値生成部と、第1の
サンプル目標値の入力結果である第1の整定時の参照制
御量、内部モデル記憶部に記憶されている内部モデルの
パラメータ中のゲイン、及び第1のサンプル目標値を記
憶する第1整定状態記憶部と、第2のサンプル目標値の
入力結果である第2の整定時に、参照制御量、このとき
内部モデル記憶部に記憶されている内部モデルのゲイ
ン、第2のサンプル目標値、第1整定状態記憶部から出
力された第1の整定時の参照制御量、内部モデルのゲイ
ン、及び第1のサンプル目標値に基づき制御対象プロセ
スのゲイン推定値を算出し、内部モデル記憶部に記憶さ
れたパラメータ中のゲインをこの推定値に変更させるプ
ロセスゲイン修正部とを有するものである。
【0014】
【作用】本発明によれば、目標値が目標値フィルタ部に
入力され、第1の減算処理部にて目標値フィルタ部の出
力からフィードバック量が減算され、操作量演算部にて
第1の減算処理部の出力から操作量が演算されて制御対
象プロセス及び内部モデル出力演算部へ出力される。次
いで、第2の減算処理部にて制御対象プロセスの制御量
から内部モデル出力演算部からの参照制御量が減算さ
れ、この結果がフィードバック量として第1の減算処理
部へ出力されるフィードバック制御系が構成されてい
る。そして、プロセスゲイン推定部にて制御量及び参照
制御量に基づき制御対象プロセスのゲイン推定値が算出
され、内部モデル記憶部に出力されることにより、内部
モデルのゲインが修正される。
【0015】また、サンプル入力動作時にサンプル目標
値生成部から複数のサンプル目標値が目標値フィルタ部
に出力され、このサンプル目標値の各々についてプロセ
スゲイン同定部にて制御対象プロセスのゲイン推定値が
算出され、サンプル目標値と共にプロセスゲイン記憶部
に記憶される。そして、通常の目標値追従制御動作時
に、記憶されたサンプル目標値とゲイン推定値に基づき
モデルゲイン補間設定部によって制御量に応じた内部モ
デルのゲインが算出され、内部モデル記憶部に出力され
ることにより、内部モデルのゲインが修正される。
【0016】また、サンプル入力動作時にサンプル目標
値生成部から第1、第2のサンプル目標値が目標値フィ
ルタ部に出力され、第1のサンプル目標値の入力結果で
ある第1の整定時の参照制御量、内部モデル記憶部に記
憶されている内部モデルのゲイン、及び第1のサンプル
目標値が第1整定状態記憶部に記憶される。そして、第
2のサンプル目標値の入力結果である第2の整定時に、
プロセスゲイン修正部によって参照制御量、内部モデル
記憶部に記憶されている内部モデルのゲイン、第2のサ
ンプル目標値、記憶された第1の整定時の参照制御量、
内部モデルのゲイン、及び第1のサンプル目標値に基づ
き制御対象プロセスのゲイン推定値が算出され、内部モ
デル記憶部に出力されることにより、内部モデルのゲイ
ンが修正される。
【0017】
【実施例】図1は本発明の1実施例を示すIMC構造の
コントローラのブロック図、図2はこのIMC構造のコ
ントローラを用いた制御系のブロック線図である。図1
において、1は図示しないオペレータによって設定され
た目標値rをこのコントローラに入力する目標値入力
部、2は目標値入力部1からの目標値rを伝達関数が1
次遅れの特性で出力する目標値フィルタ部、3は目標値
フィルタ部2の出力からフィードバック量eを減算する
第1の減算処理部、4は後述する内部モデル記憶部から
のパラメータに基づいて第1の減算処理部3の出力から
操作量uを演算する操作量演算部、5は操作量演算部4
から出力された操作量uを図1では図示しない制御対象
プロセスへ出力する信号出力部である。
【0018】また、6aはこのコントローラの内部モデ
ルのパラメータを記憶する内部モデル記憶部、6bは内
部モデル記憶部6aから出力されたパラメータに基づい
て内部モデルとしての演算を行い参照制御量ymを出力
する内部モデル出力演算部、7は制御対象プロセスから
の制御量yをこのコントローラに入力する制御量入力
部、8は制御量入力部7から出力された制御量yから内
部モデル出力演算部6bから出力された参照制御量ym
を減算してフィードバック量eを出力する第2の減算処
理部、9は制御量y及び参照制御量ymに基づき制御対
象プロセスのゲインの推定値を算出し内部モデル記憶部
6aに記憶されたパラメータ中のゲインをこの推定値に
変更させるプロセスゲイン推定部である。
【0019】図2において、4aは操作量演算部4の内
部にあって、第1の減算処理部3の出力を伝達関数が1
次遅れの特性で出力する目標値・外乱フィルタ部、4b
は同じくその内部にあって目標値・外乱フィルタ部4a
の出力から操作量uを演算する操作部、6は内部モデル
記憶部6a及び内部モデル出力演算部6bからなる内部
モデル、F1は目標値フィルタ部2の伝達関数、F2は
目標値・外乱フィルタ部4aの伝達関数である。また、
duは操作量外乱であり、外乱d=Gp×duとするこ
とで制御量外乱dと等価に扱うことができる。
【0020】なお、図2は図1の目標値フィルタ部2、
第1の減算処理部3、操作量演算部4、内部モデル記憶
部6a、内部モデル出力演算部6b、及び第2の減算処
理部8からなるこのIMC構造のコントローラの基本構
成に、制御対象プロセス40、外乱d、及び操作量外乱
duを含めて制御系として書き直したものである。
【0021】次に、このようなコントローラの基本構成
の動作について説明する。目標値rは、このコントロー
ラのオペレータ等によって設定され、目標値入力部1を
介して目標値フィルタ部2に入力される。目標値フィル
タ部2は、目標値rをその時定数をT1とする次式のよ
うな伝達関数F1の特性で出力する。 F1=1/(1+T1×s) ・・・(3)
【0022】そして、時定数T1は、あらかじめ設定さ
れた初期値を除いて後述する内部モデル6のむだ時間L
mの変更に伴い次式のように設定されるようになってい
る。 T1=4×α×Lm ・・・(4) ここで、αは比例定数であり、例えばα=0.3であ
る。
【0023】次に、第1の減算処理部3は、この目標値
フィルタ部2の出力から第2の減算処理部8から出力さ
れるフィードバック量eを減算する。操作量演算部4内
の目標値・外乱フィルタ部4aは、第1の減算処理部3
の出力をその時定数をT2とする次式のような伝達関数
F2の特性で出力する。 F2=1/(1+T2×s) ・・・(5)
【0024】そして、時定数T2も目標値フィルタ部2
の時定数T1と同様に初期値を除いてむだ時間Lmの変
更に伴い次式のように変更されるようになっている。 T2=α×Lm ・・・(6) つまり、時定数T1は標準設定として時定数T2の4倍
に設定されている。
【0025】また、同じく操作量演算部4内の操作部4
bは、目標値・外乱フィルタ部4aの出力から操作量u
を演算するが、その伝達関数Gcは内部モデル記憶部6
aから出力された内部モデル6のゲイン及び時定数によ
り次式となり、図7の例と同様にむだ時間Lmの要素を
除いた内部モデル6の伝達関数Gmの逆数となってい
る。 Gc=(1+Tm×s)/Km ・・・(7) ここで、Km、Tmはそれぞれ内部モデル6のゲイン、
時定数である。
【0026】よって、操作量演算部4全体としての伝達
関数は次式となる。 F2×Gc=(1+Tm×s)/{Km×(1+T2×s)}・・・(8) このようにして、第1の減算処理部3の出力から操作量
uが演算されて信号出力部5を介して制御対象プロセス
40へ出力され、また内部モデル出力演算部6bへ出力
される。
【0027】次に、制御対象プロセス40は、1次遅れ
とむだ時間の要素を有するものとしてその伝達関数Gp
を次式のような近似伝達関数で表現できる。 Gp=Kp×exp(−Lp×s)/(1+Tp×s) ・・・(9) ここで、Kp、Lp、Tpはそれぞれ制御対象プロセス
40のゲイン、むだ時間、時定数である。
【0028】そして、内部モデル6は、内部モデル記憶
部6aに記憶されたゲインKm、時定数Tm、及びむだ
時間Lmからなるこれらのパラメータによって、上記の
ような制御対象プロセス40を数式表現したものであ
り、内部モデル出力演算部6bにて操作量演算部4から
出力された操作量uから参照制御量ymを演算する。そ
の伝達関数Gmは次式となる。 Gm=Km×exp(−Lm×s)/(1+Tm×s) ・・・(10)
【0029】次に、第2の減算処理部8は、制御量入力
部7を介して入力された制御対象プロセス40からの制
御量yから内部モデル出力演算部6bからの参照制御量
ymを減算してフィードバック量eを出力する。そし
て、このフィードバック量eが上記のように第1の減算
処理部3に入力される。これが、このIMC構造のコン
トローラの基本構成であるフィードバック制御系として
の動作である。
【0030】このような制御系において、プロセスゲイ
ン推定部9は以下のようにして制御対象プロセス40の
ゲインKpの推定値を算出する。図3はプロセスゲイン
推定部9の動作を説明するための制御量y及び参照制御
量ymの目標値追従性を示す図であり、y0は制御量y
の整定値、ym0は参照制御量ymの整定値である。
【0031】図3では時間0(初期状態)において目標
値rが入力されて操作量演算部4から操作量uが制御対
象プロセス40及び内部モデル出力演算部6bに出力さ
れ、その結果制御量y及び参照制御量ymが変化し、最
終的に制御量yが目標値rに等しい整定値y0になり、
同様に参照制御量ymが整定値ym0になって整定状態
に移行する様子が示されている。
【0032】ここで、制御対象プロセス40の制御量
y、内部モデル6から出力される参照制御量ymは、目
標値r、外乱dから次式にて求めることができる。 y=F1×F2×Gp×Gc×r/{1+F2×Gc×(Gp−Gm)} +(1−F2×Gm×Gc)×d/{1+F2×Gc×(Gp−Gm)} ・・・(11) ym=F1×F2×Gm×Gc×r/{1+F2×Gc×(Gm−Gp)} +(−F2×Gm×Gc)×d/{1+F2×Gc×(Gm−Gp)} ・・・(12)
【0033】そして、現在内部モデル記憶部6aに記憶
されている内部モデル6のゲインKmの値をKm0とす
ると、制御量整定値y0、参照制御量整定値ym0は式
(11)、(12)より次式となる。 y0=r ・・・(13) ym0=(r−d)×Km0/Kp ・・・(14)
【0034】式(13)、(14)より外乱d=0であ
れば、制御量整定値y0と参照制御量整定値ym0との
比は、次式のように制御対象プロセス40のゲインKp
(ここでは推定値)と内部モデル6のゲインKm0との
比に一致する。 Kp/Km0=y0/ym0 (y0≠0、ym0≠0) ・・・(15)
【0035】式(15)より制御対象プロセス40のゲ
イン推定値Km1を次式のように算出することができ
る。 Km1=Kp=Km0×y0/ym0 ・・・(16) よって、プロセスゲイン推定部9は、整定時に式(1
6)によりゲイン推定値Km1を算出する。
【0036】そして、このゲイン推定値Km1がプロセ
スゲイン推定部9から内部モデル記憶部6aに出力され
ることにより、現在内部モデル記憶部6aに記憶されて
いるゲインKm0がこのゲイン推定値Km1に更新され
る。通常、このようなゲイン推定値Km1の算出及びK
m0の更新は特に外部からの指示がない限り整定時に1
回だけ行われる。このようにして、制御対象プロセス4
0のゲインKpが未知の場合でも内部モデル6のゲイン
Kmを自動的に修正することができる。
【0037】図1の例では制御対象プロセス40のゲイ
ンKpが未知であっても内部モデル6のゲインKmを修
正して良好な制御を行うことができるが、ゲインKpが
制御量yに応じて変化する非線形の制御対象プロセス4
0に対しては対応することができないので、別の対応が
必要となる。図4は本発明の他の実施例を示すIMC構
造のコントローラのブロック図であり、図1と同様の部
分には同一の符号を付してある。
【0038】10はサンプル入力動作時に複数のサンプ
ル目標値ri を順次生成して目標値入力部1へ出力する
サンプル目標値生成部、11はサンプル目標値ri の各
々について、整定時の制御量y及び参照制御量ymに基
づき制御対象プロセスのゲイン推定値Kp(ri )を算
出するプロセスゲイン同定部、12はサンプル目標値r
i とゲイン推定値Kp(ri )を記憶するプロセスゲイ
ン記憶部、13は通常の目標値追従制御動作時にサンプ
ル目標値ri とゲイン推定値Kp(ri )に基づき制御
量yに応じた内部モデルのゲインを算出し、内部モデル
記憶部6aに記憶されたゲインKmをこの算出値に変更
させるモデルゲイン補間設定部である。
【0039】本実施例のコントローラの基本構成である
目標値入力部1、目標値フィルタ部2、第1の減算処理
部3、操作量演算部4、内部モデル記憶部6a、内部モ
デル出力演算部6b、制御量入力部7、及び第2の減算
処理部8は図1の例と同様なので、フィードバック制御
系としての動作は図1の例と同様であるが、特定の制御
量yに対する制御対象プロセス40のゲインKpの推定
値を求めるサンプル入力動作時に、サンプル目標値生成
部10は、以下のように複数のサンプル目標値を生成す
る。
【0040】図5はサンプル目標値生成部10の動作を
説明するための制御量y及び参照制御量ymの目標値追
従性を示す図である。r1 〜rj はサンプル目標値生成
部10から出力されたサンプル目標値、y1〜yj は制
御量整定値、ym〜ymは参照制御量整定値である。
【0041】サンプル目標値生成部10は、例えば外部
からの指令によりサンプル入力動作に入り、図5に示す
ように不連続にその値が変化するサンプル目標値ri
(i=1、2・・・・j、ri <ri+1 )を順次生成す
る。最初に、サンプル目標値r1 が目標値入力部1へ出
力されることにより、サンプル目標値r1 に基づく制御
が図1の例と同様にこのコントローラの基本構成によっ
て行われる。
【0042】この制御により図5に示すように制御量
y、参照制御量ymが変化を開始し、最終的に整定値y
1 (y1 =r1 )、ym1 となり整定状態となる。整定
状態になると、プロセスゲイン同定部11は、式(1
6)と同様の次式により制御対象プロセス40のゲイン
推定値Kp(r1 )を算出してプロセスゲイン記憶部1
2に出力する。 Kp(ri )=Km0×yi /ymi (i=1、2・・・・j) ・・・(17)
【0043】そして、プロセスゲイン記憶部12は、サ
ンプル目標値r1 とゲイン推定値Kp(r1 )を対応し
た形で記憶する。サンプル目標値r1 のときの処理が終
了したので、サンプル目標値生成部10から次のサンプ
ル目標値r2 が出力され、上記と同様にしてサンプル目
標値r2とこのときのゲイン推定値Kp(r2 )がプロ
セスゲイン記憶部12に記憶される。
【0044】このような処理がサンプル目標値rj まで
繰り返され、サンプル目標値r1 〜rj とそのそれぞれ
に対応するゲイン推定値Kp(r1 )〜Kp(rj )が
プロセスゲイン記憶部12に記憶される。これで、サン
プル入力動作が終了する。
【0045】上記のようなサンプル入力動作は、制御量
yに連動してゲインKpが変化する制御対象プロセス4
0に対し、不連続で複数の制御量yi に相当するサンプ
ル目標値ri のそれぞれについて制御対象プロセス40
のゲイン推定値Kp(ri )を求めたことになる。
【0046】なお、図1の例のプロセスゲイン推定部9
は内部モデル記憶部6aにゲイン推定値Km1を出力し
て現在記憶されているゲインKm0の修正を行っている
が、ゲインKpの変動が激しい制御対象プロセス40を
制御対象とする場合を除き、本実施例のプロセスゲイン
同定部11では、ゲインKm0の修正をゲイン推定値K
p(ri )の算出ごとに行わずにサンプル目標値ri の
入力を繰り返しても良い。
【0047】次に、実際の目標値追従制御動作では目標
値rの入力に対し操作量uが出力されることにより制御
量yが変化を始めるが、モデルゲイン補間設定部13
は、制御量入力部7から出力された制御量yに応じた内
部モデル6のゲインKm(y)をゲイン推定値Kp(r
i )に基づき次式のように線形補間して算出する。
【0048】 Km(y)=Kp(ri )×(y−ri+1 )/(ri −ri+1 ) +Kp(ri+1 )×(y−ri )/(ri+1 −ri ) (ri ≦y≦ri+1 ) ・・・(18) また、y<r1 のときは次式によって算出する。 Km(y)=Kp(r1 ) ・・・(19) 同様に、rj ≦yのときは次式によって算出する。 Km(y)=Kp(rj ) ・・・(20)
【0049】つまり、モデルゲイン補間設定部13は、
制御量yがサンプル目標値ri 、ri+1 間にあると、制
御量yに応じたゲインKm(y)をゲイン推定値Kp
(ri)、Kp(ri+1 )から線形補間して算出する。
そして、このゲインKm(y)がモデルゲイン補間設定
部13から内部モデル記憶部6aに出力されることによ
り、現在内部モデル記憶部6aに記憶されているゲイン
Km0がゲインKm(y)に更新される。
【0050】このようなゲインKm(y)の算出とゲイ
ンKm0の更新は1制御周期△t(例えば△t=1秒で
ある)ごとに行われる。したがって、サンプル入力動作
時に求めておいたゲイン推定値Kp(ri )に基づき実
際の制御量yに応じて内部モデル6のゲインKm(y)
を算出することにより、制御対象プロセス40のゲイン
Kpが制御量yに連動して変化する場合でも良好な制御
を行うことができる。なお、本実施例ではゲインKm
(y)を求めるために上記のような線形補間を用いてい
るが、他の補間方法によっても良い。
【0051】図1の例では整定状態においてd=0とな
らない継続的な外乱、例えばバルブが操作量uに応じて
正しく動作しないなどの理由による操作量外乱duが継
続的に発生すると、式(16)の導出の際にd=0と仮
定した前提が成立しなくなり、制御対象プロセス40の
ゲイン推定に誤差が生じるので、このような状況でもゲ
インを正確に推定する対応が必要となる。図6は本発明
の他の実施例を示すIMC構造のコントローラのブロッ
ク図であり、図1と同様の部分には同一の符号を付して
ある。
【0052】10aはサンプル入力動作時に第1、第2
のサンプル目標値を生成して目標値入力部1に出力する
サンプル目標値生成部、14は第1のサンプル目標値に
よる第1の整定時の参照制御量ym、内部モデル6のゲ
インKm、及び第1のサンプル目標値を記憶する第1整
定状態記憶部である。15はプロセスゲイン修正部であ
り、第2のサンプル目標値による第2の整定時に、参照
制御量ym、内部モデル6のゲインKm、第2のサンプ
ル目標値、第1整定状態記憶部14に記憶された第1の
整定時の参照制御量ym、内部モデル6のゲインKm、
第1のサンプル目標値に基づき制御対象プロセスのゲイ
ン推定値を算出し、内部モデル記憶部6aに記憶された
ゲインKmをこの推定値に変更させる。
【0053】本実施例のコントローラもフィードバック
制御系としての動作は図1の例と同様であるが、サンプ
ル目標値生成部10aは、例えば外部からの指令により
サンプル入力動作に入り、まず第1のサンプル目標値r
11を出力する。この第1のサンプル目標値r11が目標値
入力部1へ出力されることにより、サンプル目標値r11
に基づく制御が図4の例と同様に行われ第1の整定状態
に移行する。ここで、この第1の整定時の参照制御量y
mの整定値をym11とする。
【0054】そして、第1整定状態記憶部14は、この
第1の整定時に内部モデル記憶部6aに記憶されている
内部モデル6のゲインKm11、参照制御量整定値ym1
1、及び第1のサンプル目標値r11を記憶する。次に、
サンプル目標値生成部10aが第2のサンプル目標値r
12を出力することにより、同様の制御が行われ第2の整
定状態に移行する。このときの参照制御量整定値をym
12とする。
【0055】第2の整定状態になると、プロセスゲイン
修正部15は、この第2の整定時に内部モデル記憶部6
aに記憶されている内部モデル6のゲインKm12、参照
制御量整定値ym12、及び第2のサンプル目標値r12
と、第1整定状態記憶部14に記憶されている内部モデ
ル6のゲインKm11、参照制御量整定値ym11、及び第
1のサンプル目標値r11に基づき制御対象プロセス40
のゲイン推定値を以下のように算出する。
【0056】制御対象プロセス40の制御量y、内部モ
デル6から出力される参照制御量ymは、図1の例と同
様に式(11)、(12)で求めることができる。式
(11)、(12)から第1、第2の整定時のそれぞれ
について式(14)に相当する式を求めると次式とな
る。 ym11=(r11−d)×Km11/Kp ・・・(21) ym12=(r12−d)×Km12/Kp ・・・(22)
【0057】よって、第1、第2の整定時において継続
的な外乱dが同一と見なせると、式(21)、(22)
から外乱dを消去でき、制御対象プロセス40のゲイン
推定値Km2を次式のように算出することができる。 Km2=Kp=Km11×Km12×(r11−r12)/(Km12×ym11 −Km11×ym12) ・・・(23)
【0058】こうして、プロセスゲイン修正部15は、
第2の整定時に式(23)によりゲイン推定値Km2を
算出する。このゲイン推定値Km2がプロセスゲイン修
正部15から内部モデル記憶部6aに出力されることに
より、現在内部モデル記憶部6aに記憶されているゲイ
ンKm12がこのゲイン推定値Km2に更新される。これ
で、サンプル入力動作が終了し、実際の目標値追従制御
動作にサンプル入力動作の結果を用いることができる。
【0059】したがって、制御対象プロセス40のゲイ
ンKpが未知で、かつ制御系に継続的な外乱dが加わっ
ていても、内部モデル6のゲインKmを修正することが
できる。なお、本実施例では第1、第2の整定状態にお
ける内部モデル6のゲインをKm11、Km12と別表記に
したが、第1、第2の整定状態間でゲインKmの変更を
特別行っていなければ同じ値のはずであり、よって同じ
値を用いても良い。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、プロセスゲイン推定部
を設けることにより、制御対象プロセスのゲインが未知
であってもこのゲインを推定して内部モデルのゲインを
自動的に修正するので、精度と信頼性の高い制御を行う
ことができる。また、制御対象プロセスの同定誤差によ
るトラブルの発生を防ぐことができるので、制御の専門
的知識のないオペレータの作業負担を軽減することがで
きる。
【0061】また、サンプル目標値生成部、プロセスゲ
イン同定部、プロセスゲイン記憶部、及びモデルゲイン
補間設定部を設けることにより、サンプル入力動作時に
求めておいたゲイン推定値に基づき実際の制御量に応じ
て内部モデルのゲインを算出して修正するので、ゲイン
が制御量に応じて変化する非線形の制御対象プロセスに
対しても良好な制御を行うことができる。
【0062】また、サンプル目標値生成部、第1整定状
態記憶部、及びプロセスゲイン修正部を設けることによ
り、制御対象プロセスのゲインが未知で、かつ制御系に
継続的な外乱が加わっていても、制御対象プロセスのゲ
インを推定して内部モデルのゲインを自動的に修正し良
好な制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示すIMC構造のコントロ
ーラのブロック図である。
【図2】図1のIMC構造のコントローラを用いた制御
系のブロック線図である。
【図3】制御量及び参照制御量の目標値追従性を示す図
である。
【図4】本発明の他の実施例を示すIMC構造のコント
ローラのブロック図である。
【図5】制御量及び参照制御量の目標値追従性を示す図
である。
【図6】本発明の他の実施例を示すIMC構造のコント
ローラのブロック図である。
【図7】従来のIMCコントローラを用いた制御系のブ
ロック線図である。
【符号の説明】
2 目標値フィルタ部 3 第1の減算処理部 4 操作量演算部 4a 目標値・外乱フィルタ部 4b 操作部 6 内部モデル 6a 内部モデル記憶部 6b 内部モデル出力演算部 8 第2の減算処理部 9 プロセスゲイン推定部 10、10a サンプル目標値生成部 11 プロセスゲイン同定部 12 プロセスゲイン記憶部 13 モデルゲイン補間設定部 14 第1整定状態記憶部 15 プロセスゲイン修正部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御の目標値から制御対象プロセスに出
    力する操作量を演算し、制御対象プロセスを数式表現し
    た内部モデルにて制御結果である制御対象プロセスの制
    御量に相当する参照制御量を演算し、制御量と参照制御
    量との差をフィードバックすることにより制御を行うI
    MC構造のコントローラにおいて、 入力された制御の目標値を伝達関数が時間遅れの特性で
    出力する目標値フィルタ部と、 前記目標値フィルタ部の出力からフィードバック量を減
    算する第1の減算処理部と、 第1の減算処理部の出力を伝達関数が時間遅れの特性で
    出力する目標値・外乱フィルタ部と、内部モデルのパラ
    メータに基づいて前記目標値・外乱フィルタ部の出力か
    ら操作量を演算して出力する操作部とからなる操作量演
    算部と、 前記内部モデルのパラメータを記憶する内部モデル記憶
    部と、 前記内部モデルのパラメータに基づいて前記操作量から
    参照制御量を演算する内部モデル出力演算部と、 制御対象プロセスの制御量から前記内部モデル出力演算
    部から出力された参照制御量を減算して前記フィードバ
    ック量を出力する第2の減算処理部と、 前記制御量及び参照制御量に基づき制御対象プロセスの
    ゲイン推定値を算出し前記内部モデル記憶部に記憶され
    たパラメータ中のゲインをこの推定値に変更させるプロ
    セスゲイン推定部とを有することを特徴とするコントロ
    ーラ。
  2. 【請求項2】 制御の目標値から制御対象プロセスに出
    力する操作量を演算し、制御対象プロセスを数式表現し
    た内部モデルにて制御結果である制御対象プロセスの制
    御量に相当する参照制御量を演算し、制御量と参照制御
    量との差をフィードバックすることにより制御を行うI
    MC構造のコントローラにおいて、 入力された制御の目標値を伝達関数が時間遅れの特性で
    出力する目標値フィルタ部と、 前記目標値フィルタ部の出力からフィードバック量を減
    算する第1の減算処理部と、 第1の減算処理部の出力を伝達関数が時間遅れの特性で
    出力する目標値・外乱フィルタ部と、内部モデルのパラ
    メータに基づいて前記目標値・外乱フィルタ部の出力か
    ら操作量を演算して出力する操作部とからなる操作量演
    算部と、 前記内部モデルのパラメータを記憶する内部モデル記憶
    部と、 前記内部モデルのパラメータに基づいて前記操作量から
    参照制御量を演算する内部モデル出力演算部と、 制御対象プロセスの制御量から前記内部モデル出力演算
    部から出力された参照制御量を減算して前記フィードバ
    ック量を出力する第2の減算処理部と、 特定の制御量に対する制御対象プロセスのゲイン推定値
    を求めるためのサンプル入力動作時に、複数のサンプル
    目標値を順次生成して目標値フィルタ部へ出力するサン
    プル目標値生成部と、 前記サンプル目標値の各々について、サンプル目標値の
    入力結果である整定時の制御量及び参照制御量に基づき
    制御対象プロセスのゲイン推定値を算出するプロセスゲ
    イン同定部と、 前記サンプル目標値とプロセスゲイン同定部で算出され
    たゲイン推定値を記憶するプロセスゲイン記憶部と、 通常の目標値追従制御動作時にプロセスゲイン記憶部か
    ら出力されたサンプル目標値とゲイン推定値に基づき制
    御量に応じた内部モデルのゲインを算出し、前記内部モ
    デル記憶部に記憶されたパラメータ中のゲインをこの算
    出値に変更させるモデルゲイン補間設定部とを有するこ
    とを特徴とするコントローラ。
  3. 【請求項3】 制御の目標値から制御対象プロセスに出
    力する操作量を演算し、制御対象プロセスを数式表現し
    た内部モデルにて制御結果である制御対象プロセスの制
    御量に相当する参照制御量を演算し、制御量と参照制御
    量との差をフィードバックすることにより制御を行うI
    MC構造のコントローラにおいて、 入力された制御の目標値を伝達関数が時間遅れの特性で
    出力する目標値フィルタ部と、 前記目標値フィルタ部の出力からフィードバック量を減
    算する第1の減算処理部と、 第1の減算処理部の出力を伝達関数が時間遅れの特性で
    出力する目標値・外乱フィルタ部と、内部モデルのパラ
    メータに基づいて前記目標値・外乱フィルタ部の出力か
    ら操作量を演算して出力する操作部とからなる操作量演
    算部と、 前記内部モデルのパラメータを記憶する内部モデル記憶
    部と、 前記内部モデルのパラメータに基づいて前記操作量から
    参照制御量を演算する内部モデル出力演算部と、 制御対象プロセスの制御量から前記内部モデル出力演算
    部から出力された参照制御量を減算して前記フィードバ
    ック量を出力する第2の減算処理部と、 制御対象プロセスのゲイン推定値を求めるためのサンプ
    ル入力動作時に第1、第2のサンプル目標値を順次生成
    して目標値フィルタ部へ出力するサンプル目標値生成部
    と、 前記第1のサンプル目標値の入力結果である第1の整定
    時の参照制御量、内部モデル記憶部に記憶されている内
    部モデルのパラメータ中のゲイン、及び第1のサンプル
    目標値を記憶する第1整定状態記憶部と、 前記第2のサンプル目標値の入力結果である第2の整定
    時に、参照制御量、このとき内部モデル記憶部に記憶さ
    れている内部モデルのゲイン、第2のサンプル目標値、
    第1整定状態記憶部から出力された第1の整定時の参照
    制御量、内部モデルのゲイン、及び第1のサンプル目標
    値に基づき制御対象プロセスのゲイン推定値を算出し、
    内部モデル記憶部に記憶されたパラメータ中のゲインを
    この推定値に変更させるプロセスゲイン修正部とを有す
    ることを特徴とするコントローラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2016084183A1 (ja) * 2014-11-27 2017-07-13 理化工業株式会社 温度制御装置及び温度制御方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2016084183A1 (ja) * 2014-11-27 2017-07-13 理化工業株式会社 温度制御装置及び温度制御方法

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