JPH08314504A - Pid−imcインタフェース装置及びimcコントローラ - Google Patents
Pid−imcインタフェース装置及びimcコントローラInfo
- Publication number
- JPH08314504A JPH08314504A JP11554695A JP11554695A JPH08314504A JP H08314504 A JPH08314504 A JP H08314504A JP 11554695 A JP11554695 A JP 11554695A JP 11554695 A JP11554695 A JP 11554695A JP H08314504 A JPH08314504 A JP H08314504A
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- imc
- pid
- parameter
- internal model
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 IMCの知識をもたない利用者でも利用可能
なIMCコントローラを提供する。 【構成】 第1の減算処理部2、操作量演算部3、内部
モデル記憶部5a、内部モデル出力演算部5b、第2の
減算処理部7によって制御系が構成される。PIDパラ
メータ入力部8には比例ゲイン、積分時間、微分時間か
らなるPIDパラメータが設定される。IMCパラメー
タ決定部9はPIDパラメータから操作量演算部3内部
のフィルタ時定数Tf、内部モデルのパラメータをPI
D−IMC変換則によって算出する。時定数Tf、内部
モデルパラメータがIMCパラメータ出力部10を介し
て操作量演算部3、内部モデル記憶部5aに出力される
ことにより、IMCコントローラの特性が決定される。
なIMCコントローラを提供する。 【構成】 第1の減算処理部2、操作量演算部3、内部
モデル記憶部5a、内部モデル出力演算部5b、第2の
減算処理部7によって制御系が構成される。PIDパラ
メータ入力部8には比例ゲイン、積分時間、微分時間か
らなるPIDパラメータが設定される。IMCパラメー
タ決定部9はPIDパラメータから操作量演算部3内部
のフィルタ時定数Tf、内部モデルのパラメータをPI
D−IMC変換則によって算出する。時定数Tf、内部
モデルパラメータがIMCパラメータ出力部10を介し
て操作量演算部3、内部モデル記憶部5aに出力される
ことにより、IMCコントローラの特性が決定される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、IMC(Internal Mod
el Control)構造の制御アルゴリズムを用いたIMCコ
ントローラ及びIMCコントローラの特性を決定するパ
ラメータをPIDパラメータから求めるためのPID−
IMCインタフェース装置に関するものである。
el Control)構造の制御アルゴリズムを用いたIMCコ
ントローラ及びIMCコントローラの特性を決定するパ
ラメータをPIDパラメータから求めるためのPID−
IMCインタフェース装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より制御対象プロセスを数式表現し
た内部モデルを組み込んで制御を行うIMC構造の制御
アルゴリズムを用いたコントローラが提案されており、
このIMCコントローラを用いれば制御対象プロセスに
大きなむだ時間が存在しても対応が可能という優れた利
点がある。
た内部モデルを組み込んで制御を行うIMC構造の制御
アルゴリズムを用いたコントローラが提案されており、
このIMCコントローラを用いれば制御対象プロセスに
大きなむだ時間が存在しても対応が可能という優れた利
点がある。
【0003】ところで、汎用コントローラとして広く一
般に利用されているコントローラのほとんどはPIDコ
ントローラであり、このような技術動向に伴い、PID
コントローラにおけるパラメータの調整手法は制御の知
識をもたない利用者にも広く普及しており、更に多くの
制御対象プロセスに関しては適当に調整されたPIDパ
ラメータが既に得られている。このようにPIDコント
ローラが広く普及しているとはいっても、IMCコント
ローラには上述した優れた特徴があり、制御対象プロセ
スによってはIMCを利用する方がより有効な場合があ
る。しかし、IMCにおけるパラメータの調整手法はほ
とんど普及しておらず、IMCコントローラに関しても
IMCの原理や調整手法を知らない利用者が利用できる
形態で提供されているものはなかった。
般に利用されているコントローラのほとんどはPIDコ
ントローラであり、このような技術動向に伴い、PID
コントローラにおけるパラメータの調整手法は制御の知
識をもたない利用者にも広く普及しており、更に多くの
制御対象プロセスに関しては適当に調整されたPIDパ
ラメータが既に得られている。このようにPIDコント
ローラが広く普及しているとはいっても、IMCコント
ローラには上述した優れた特徴があり、制御対象プロセ
スによってはIMCを利用する方がより有効な場合があ
る。しかし、IMCにおけるパラメータの調整手法はほ
とんど普及しておらず、IMCコントローラに関しても
IMCの原理や調整手法を知らない利用者が利用できる
形態で提供されているものはなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにIMCコ
ントローラの調整手法はほとんど普及していないため、
IMCコントローラを利用しようとする利用者は、IM
Cの調整についての学習を事前に行うとか、試行錯誤に
よってパラメータ調整を行うなどの時間と能力が必要と
される作業を行わねばならず、その結果IMCコントロ
ーラの利用者が限定されてしまうという問題点があっ
た。また、IMCについての十分な調整知識をもたない
ままIMCコントローラを利用すると、誤った調整を行
う危険性が高く、最悪の場合制御の誤動作により多大な
被害が発生してしまうという問題点があった。本発明
は、上記課題を解決するためになされたもので、IMC
の知識をもたない利用者であってもIMCパラメータを
決定することができるPID−IMCインタフェース装
置及びIMCコントローラを提供することを目的とす
る。
ントローラの調整手法はほとんど普及していないため、
IMCコントローラを利用しようとする利用者は、IM
Cの調整についての学習を事前に行うとか、試行錯誤に
よってパラメータ調整を行うなどの時間と能力が必要と
される作業を行わねばならず、その結果IMCコントロ
ーラの利用者が限定されてしまうという問題点があっ
た。また、IMCについての十分な調整知識をもたない
ままIMCコントローラを利用すると、誤った調整を行
う危険性が高く、最悪の場合制御の誤動作により多大な
被害が発生してしまうという問題点があった。本発明
は、上記課題を解決するためになされたもので、IMC
の知識をもたない利用者であってもIMCパラメータを
決定することができるPID−IMCインタフェース装
置及びIMCコントローラを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のPID−IMC
インタフェース装置は、PIDコントローラの特性を決
定するPIDパラメータをPID−IMC変換則によっ
てIMCパラメータに変換するIMCパラメータ決定部
を備えるものである。また、IMCパラメータ決定部
は、内部モデルを1次遅れとむだ時間の伝達関数で表し
た場合のIMCとPIDとの対応関係に基づくPID−
IMC変換則により、比例ゲイン、積分時間及び微分時
間からなるPIDパラメータを、ゲイン、時定数及びむ
だ時間を含む内部モデルのパラメータ並びにフィルタ時
定数からなるIMCパラメータに変換するものである。
また、IMCパラメータ決定部は、PID−IMC変換
則により、比例帯、積分時間及び微分時間からなるPI
Dパラメータを、ゲイン、時定数及びむだ時間を含む内
部モデルのパラメータ並びにフィルタ時定数からなるI
MCパラメータに変換するものである。
インタフェース装置は、PIDコントローラの特性を決
定するPIDパラメータをPID−IMC変換則によっ
てIMCパラメータに変換するIMCパラメータ決定部
を備えるものである。また、IMCパラメータ決定部
は、内部モデルを1次遅れとむだ時間の伝達関数で表し
た場合のIMCとPIDとの対応関係に基づくPID−
IMC変換則により、比例ゲイン、積分時間及び微分時
間からなるPIDパラメータを、ゲイン、時定数及びむ
だ時間を含む内部モデルのパラメータ並びにフィルタ時
定数からなるIMCパラメータに変換するものである。
また、IMCパラメータ決定部は、PID−IMC変換
則により、比例帯、積分時間及び微分時間からなるPI
Dパラメータを、ゲイン、時定数及びむだ時間を含む内
部モデルのパラメータ並びにフィルタ時定数からなるI
MCパラメータに変換するものである。
【0006】また、PID−IMCインタフェース装置
と、入力された目標値からフィードバック量を減算する
第1の減算処理部と、インタフェース装置で決定された
IMCパラメータに含まれるフィルタ時定数に基づいた
時間遅れの特性で第1の減算処理部の出力を伝達する目
標値・外乱フィルタ部、及び目標値・外乱フィルタ部の
出力から操作量を演算して出力する操作部からなる操作
量演算部と、インタフェース装置で決定されたIMCパ
ラメータに含まれる内部モデルのパラメータを記憶する
内部モデル記憶部と、この内部モデルのパラメータに基
づいて操作量から参照制御量を演算する内部モデル出力
演算部と、制御対象プロセスの制御量から参照制御量を
減算してフィードバック量を出力する第2の減算処理部
とを有するものである。
と、入力された目標値からフィードバック量を減算する
第1の減算処理部と、インタフェース装置で決定された
IMCパラメータに含まれるフィルタ時定数に基づいた
時間遅れの特性で第1の減算処理部の出力を伝達する目
標値・外乱フィルタ部、及び目標値・外乱フィルタ部の
出力から操作量を演算して出力する操作部からなる操作
量演算部と、インタフェース装置で決定されたIMCパ
ラメータに含まれる内部モデルのパラメータを記憶する
内部モデル記憶部と、この内部モデルのパラメータに基
づいて操作量から参照制御量を演算する内部モデル出力
演算部と、制御対象プロセスの制御量から参照制御量を
減算してフィードバック量を出力する第2の減算処理部
とを有するものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、IMCパラメータ決定部がP
IDパラメータをPID−IMC変換則によってIMC
パラメータに変換する。また、IMCパラメータ決定部
は、内部モデルを1次遅れとむだ時間の伝達関数で表し
た場合のIMCとPIDとの対応関係に基づくPID−
IMC変換則により、比例ゲイン、積分時間及び微分時
間からなるPIDパラメータをIMCパラメータに変換
する。また、IMCパラメータ決定部は、PID−IM
C変換則により、比例帯、積分時間及び微分時間からな
るPIDパラメータをIMCパラメータに変換する。
IDパラメータをPID−IMC変換則によってIMC
パラメータに変換する。また、IMCパラメータ決定部
は、内部モデルを1次遅れとむだ時間の伝達関数で表し
た場合のIMCとPIDとの対応関係に基づくPID−
IMC変換則により、比例ゲイン、積分時間及び微分時
間からなるPIDパラメータをIMCパラメータに変換
する。また、IMCパラメータ決定部は、PID−IM
C変換則により、比例帯、積分時間及び微分時間からな
るPIDパラメータをIMCパラメータに変換する。
【0008】また、第1の減算処理部、目標値・外乱フ
ィルタ部及び操作部からなる操作量演算部と、内部モデ
ル記憶部、内部モデル出力演算部、第2の減算処理部に
よってフィードバック制御系が構成されている。そし
て、目標値・外乱フィルタ部、内部モデルの設定は、P
ID−IMCインタフェース装置がPIDパラメータか
らIMCパラメータを求めることによって行われる。
ィルタ部及び操作部からなる操作量演算部と、内部モデ
ル記憶部、内部モデル出力演算部、第2の減算処理部に
よってフィードバック制御系が構成されている。そし
て、目標値・外乱フィルタ部、内部モデルの設定は、P
ID−IMCインタフェース装置がPIDパラメータか
らIMCパラメータを求めることによって行われる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の1実施例を示すIMCコント
ローラのブロック図、図2はこのコントローラを用いた
制御系のブロック線図、図3はこのコントローラの動作
を説明するためのフローチャート図である。
ローラのブロック図、図2はこのコントローラを用いた
制御系のブロック線図、図3はこのコントローラの動作
を説明するためのフローチャート図である。
【0010】図1において、1はオペレータによって設
定された目標値rをコントローラに入力するための目標
値入力部、2は目標値rから後述するフィードバック量
を減算する第1の減算処理部、3は後述する内部モデル
記憶部のパラメータに基づいて第1の減算処理部2の出
力e1から操作量uを演算する操作量演算部、4は操作
量演算部3から出力された操作量uを図1では図示しな
い制御対象プロセスへ出力する信号出力部である。
定された目標値rをコントローラに入力するための目標
値入力部、2は目標値rから後述するフィードバック量
を減算する第1の減算処理部、3は後述する内部モデル
記憶部のパラメータに基づいて第1の減算処理部2の出
力e1から操作量uを演算する操作量演算部、4は操作
量演算部3から出力された操作量uを図1では図示しな
い制御対象プロセスへ出力する信号出力部である。
【0011】また、5aは制御対象プロセスを数式表現
した内部モデルのパラメータを記憶する内部モデル記憶
部、5bは内部モデル記憶部5aのパラメータに基づい
て内部モデルとしての演算を行い、制御結果である制御
量に相当する参照制御量ymを出力する内部モデル出力
演算部、6はプロセスからの制御量yをコントローラに
入力するための制御量入力部、7は制御量入力部6から
出力された制御量yから参照制御量ymを減算してフィ
ードバック量e2を出力する第2の減算処理部である。
した内部モデルのパラメータを記憶する内部モデル記憶
部、5bは内部モデル記憶部5aのパラメータに基づい
て内部モデルとしての演算を行い、制御結果である制御
量に相当する参照制御量ymを出力する内部モデル出力
演算部、6はプロセスからの制御量yをコントローラに
入力するための制御量入力部、7は制御量入力部6から
出力された制御量yから参照制御量ymを減算してフィ
ードバック量e2を出力する第2の減算処理部である。
【0012】また、8は比例ゲイン、積分時間及び微分
時間からなるPIDパラメータをPID−IMCインタ
フェース装置に入力するためのインタフェース機能を有
するPIDパラメータ入力部、9はPIDパラメータ入
力部8から入力されたPIDパラメータをPID−IM
C変換則によってIMCパラメータに変換するIMCパ
ラメータ決定部、10はIMCパラメータ決定部9で得
られたIMCパラメータをコントローラの本体に送出す
るためのインタフェース機能を有するIMCパラメータ
出力部である。
時間からなるPIDパラメータをPID−IMCインタ
フェース装置に入力するためのインタフェース機能を有
するPIDパラメータ入力部、9はPIDパラメータ入
力部8から入力されたPIDパラメータをPID−IM
C変換則によってIMCパラメータに変換するIMCパ
ラメータ決定部、10はIMCパラメータ決定部9で得
られたIMCパラメータをコントローラの本体に送出す
るためのインタフェース機能を有するIMCパラメータ
出力部である。
【0013】図2において、3aは操作量演算部3の内
部にあって、第1の減算処理部2の出力e1を伝達関数
が1次遅れの特性で出力する目標値・外乱フィルタ部、
3bは同じくその内部にあって目標値・外乱フィルタ部
3aの出力から操作量uを演算する操作部、5は内部モ
デル記憶部5a及び内部モデル出力演算部5bからなる
内部モデル、20は制御対象プロセス、F、Gc、G
m、Gpはそれぞれ目標値・外乱フィルタ部3a、操作
部3b、内部モデル5、制御対象プロセス20の伝達関
数である。
部にあって、第1の減算処理部2の出力e1を伝達関数
が1次遅れの特性で出力する目標値・外乱フィルタ部、
3bは同じくその内部にあって目標値・外乱フィルタ部
3aの出力から操作量uを演算する操作部、5は内部モ
デル記憶部5a及び内部モデル出力演算部5bからなる
内部モデル、20は制御対象プロセス、F、Gc、G
m、Gpはそれぞれ目標値・外乱フィルタ部3a、操作
部3b、内部モデル5、制御対象プロセス20の伝達関
数である。
【0014】なお、図2は図1の第1の減算処理部2、
操作量演算部3、内部モデル記憶部5a、内部モデル出
力演算部5b、及び第2の減算処理部7からなるコント
ローラの基本構成に、プロセス20を含めて制御系とし
て書き直したものである。本実施例のコントローラにお
いては、PIDパラメータ入力部8、IMCパラメータ
決定部9、IMCパラメータ出力部10からなるPID
−IMCインタフェース装置によってPIDパラメータ
がIMCパラメータに変換され、これにより操作量演算
部3、内部モデル出力演算部5bの特性が決定され制御
系の特性が決定されるが、ここでは演算部3、5bを含
むコントローラの制御系としての動作を先に説明する。
操作量演算部3、内部モデル記憶部5a、内部モデル出
力演算部5b、及び第2の減算処理部7からなるコント
ローラの基本構成に、プロセス20を含めて制御系とし
て書き直したものである。本実施例のコントローラにお
いては、PIDパラメータ入力部8、IMCパラメータ
決定部9、IMCパラメータ出力部10からなるPID
−IMCインタフェース装置によってPIDパラメータ
がIMCパラメータに変換され、これにより操作量演算
部3、内部モデル出力演算部5bの特性が決定され制御
系の特性が決定されるが、ここでは演算部3、5bを含
むコントローラの制御系としての動作を先に説明する。
【0015】目標値rは、このコントローラのオペレー
タによって設定され、目標値入力部1を介して第1の減
算処理部2に入力される(図3ステップ105)。第1
の減算処理部2は、目標値rから第2の減算処理部7か
ら出力されるフィードバック量e2を減算して、出力値
e1を次式のように演算する(ステップ106)。 e1=r−e2 ・・・(1)
タによって設定され、目標値入力部1を介して第1の減
算処理部2に入力される(図3ステップ105)。第1
の減算処理部2は、目標値rから第2の減算処理部7か
ら出力されるフィードバック量e2を減算して、出力値
e1を次式のように演算する(ステップ106)。 e1=r−e2 ・・・(1)
【0016】次に、操作量演算部3内の目標値・外乱フ
ィルタ部3aは、第1の減算処理部2の出力e1をその
時定数をTfとする次式のような伝達関数Fの特性で出
力する。 F=1/(1+Tf×s) ・・・(2)
ィルタ部3aは、第1の減算処理部2の出力e1をその
時定数をTfとする次式のような伝達関数Fの特性で出
力する。 F=1/(1+Tf×s) ・・・(2)
【0017】また、同じく操作量演算部3内の操作部3
bは、目標値・外乱フィルタ部3aの出力から操作量u
を演算するが、その伝達関数Gcは内部モデル記憶部5
aから出力された内部モデル5のゲイン及び時定数によ
り次式となり、むだ時間Lmの要素を除いた内部モデル
5の伝達関数Gmの逆数となっている。 Gc=(1+Tm×s)/Km ・・・(3) ここで、Km、Tmはそれぞれ内部モデル5のゲイン、
時定数である。
bは、目標値・外乱フィルタ部3aの出力から操作量u
を演算するが、その伝達関数Gcは内部モデル記憶部5
aから出力された内部モデル5のゲイン及び時定数によ
り次式となり、むだ時間Lmの要素を除いた内部モデル
5の伝達関数Gmの逆数となっている。 Gc=(1+Tm×s)/Km ・・・(3) ここで、Km、Tmはそれぞれ内部モデル5のゲイン、
時定数である。
【0018】よって、操作量演算部3は、第1の減算処
理部2の出力e1から操作量uを次式のように演算し、
これを信号出力部4を介して制御対象プロセス20(実
際にはバルブ等の操作装置)へ出力し、また内部モデル
出力演算部5bへ出力する(ステップ107)。 u=F×Gc×e1 =[(1+Tm×s)/{Km×(1+Tf×s)}]×e1 ・(4)
理部2の出力e1から操作量uを次式のように演算し、
これを信号出力部4を介して制御対象プロセス20(実
際にはバルブ等の操作装置)へ出力し、また内部モデル
出力演算部5bへ出力する(ステップ107)。 u=F×Gc×e1 =[(1+Tm×s)/{Km×(1+Tf×s)}]×e1 ・(4)
【0019】次に、制御対象プロセス20は、1次遅れ
とむだ時間の要素を有するものとしてその伝達関数Gp
を次式のような近似伝達関数で表現できる。 Gp=Kp×exp(−Lp×s)/(1+Tp×s) ・・・(5) ここで、Kp、Lp、Tpはそれぞれプロセス20のゲ
イン、むだ時間、時定数である。
とむだ時間の要素を有するものとしてその伝達関数Gp
を次式のような近似伝達関数で表現できる。 Gp=Kp×exp(−Lp×s)/(1+Tp×s) ・・・(5) ここで、Kp、Lp、Tpはそれぞれプロセス20のゲ
イン、むだ時間、時定数である。
【0020】そして、内部モデル5は、プロセス20を
モデル同定した結果得られた上記のようなパラメータK
p、Tp、Lpをそれぞれ内部モデルのゲインKm、時
定数Tm、むだ時間Lmとして用い、プロセス20を式
(5)と同様の近似式によって表現したものとなる。
モデル同定した結果得られた上記のようなパラメータK
p、Tp、Lpをそれぞれ内部モデルのゲインKm、時
定数Tm、むだ時間Lmとして用い、プロセス20を式
(5)と同様の近似式によって表現したものとなる。
【0021】すなわち、内部モデル出力演算部5bは、
内部モデル記憶部5aに記憶されたゲインKm、時定数
Tm、及びむだ時間Lmに基づき操作量uから参照制御
量ymを演算するが(ステップ108)、その伝達関数
Gmは次式となる。 Gm=Km×exp(−Lm×s)/(1+Tm×s) ・・・(6) また、参照制御量ymは次式のように求めることができ
る。 ym=Gm×u ・・・(7)
内部モデル記憶部5aに記憶されたゲインKm、時定数
Tm、及びむだ時間Lmに基づき操作量uから参照制御
量ymを演算するが(ステップ108)、その伝達関数
Gmは次式となる。 Gm=Km×exp(−Lm×s)/(1+Tm×s) ・・・(6) また、参照制御量ymは次式のように求めることができ
る。 ym=Gm×u ・・・(7)
【0022】次いで、制御量入力部6には、制御対象プ
ロセス20(実際には制御量yを検出するセンサ)から
制御量yが入力される(ステップ109)。そして、第
2の減算処理部7は、制御量yから参照制御量ymを減
算してフィードバック量e2を次式のように演算する
(ステップ110)。 e2=y−ym ・・・(8)
ロセス20(実際には制御量yを検出するセンサ)から
制御量yが入力される(ステップ109)。そして、第
2の減算処理部7は、制御量yから参照制御量ymを減
算してフィードバック量e2を次式のように演算する
(ステップ110)。 e2=y−ym ・・・(8)
【0023】以上のようなステップ105〜110の動
作を、PIDパラメータがPIDパラメータ入力部8に
設定されたことによりステップ101において判定がY
esとなるか、あるいはオペレータ等からコントローラ
の停止が指令されたことによりステップ111において
判定がYesとなるまで1制御周期ごとに繰り返す。こ
れが、このIMCコントローラの基本構成であるフィー
ドバック制御系としての動作である。
作を、PIDパラメータがPIDパラメータ入力部8に
設定されたことによりステップ101において判定がY
esとなるか、あるいはオペレータ等からコントローラ
の停止が指令されたことによりステップ111において
判定がYesとなるまで1制御周期ごとに繰り返す。こ
れが、このIMCコントローラの基本構成であるフィー
ドバック制御系としての動作である。
【0024】次に、PIDパラメータ入力部8、IMC
パラメータ決定部9、IMCパラメータ出力部10から
なるPID−IMCインタフェース装置の動作を説明す
る。PIDパラメータ入力部8には、周知のパラメータ
設定手法を用いて得られたPIDパラメータ、すなわち
比例ゲインKg、積分時間Ti、微分時間Tdがオペレ
ータによって設定される(ステップ100)。PIDパ
ラメータ入力部8は、これらのPIDパラメータをIM
Cパラメータ決定部9に出力する。
パラメータ決定部9、IMCパラメータ出力部10から
なるPID−IMCインタフェース装置の動作を説明す
る。PIDパラメータ入力部8には、周知のパラメータ
設定手法を用いて得られたPIDパラメータ、すなわち
比例ゲインKg、積分時間Ti、微分時間Tdがオペレ
ータによって設定される(ステップ100)。PIDパ
ラメータ入力部8は、これらのPIDパラメータをIM
Cパラメータ決定部9に出力する。
【0025】ステップ101において判定がYesとな
ったことにより、IMCパラメータ決定部9は、入力さ
れたPIDパラメータからIMCパラメータ、すなわち
目標値・外乱フィルタ部3aのフィルタ時定数Tf、内
部モデル5のゲインKm、時定数Tm及びむだ時間Lm
を以下のように算出する。
ったことにより、IMCパラメータ決定部9は、入力さ
れたPIDパラメータからIMCパラメータ、すなわち
目標値・外乱フィルタ部3aのフィルタ時定数Tf、内
部モデル5のゲインKm、時定数Tm及びむだ時間Lm
を以下のように算出する。
【0026】ここで、図2の制御系は図4のように変形
することができる。また、図5はPIDコントローラを
用いた制御系のブロック線図であり、12は目標値rか
ら制御量yを減算して制御量偏差eを出力する減算処理
部、13はPIDパラメータに基づいて制御量偏差eか
ら操作量uを演算するPID演算部、GiはPID演算
部13の伝達関数である。
することができる。また、図5はPIDコントローラを
用いた制御系のブロック線図であり、12は目標値rか
ら制御量yを減算して制御量偏差eを出力する減算処理
部、13はPIDパラメータに基づいて制御量偏差eか
ら操作量uを演算するPID演算部、GiはPID演算
部13の伝達関数である。
【0027】このPID演算部13の伝達関数Giは次
式のように表すことができる。 Gi=Kg×{1+1/(Ti×s)}×(1+Td×s) /(1+α×Td×s) ・・・(9) 式(9)において、αは不完全微分のための係数であ
り、0<α<1である。なお、一般的に記載されている
PIDコントローラの伝達関数は、Kg×{1+1/
(Ti×s)+Td×s}であることが多いが、産業上
利用されているPIDコントローラの伝達関数は式
(9)であることが多く、本実施例でも式(9)を用い
る。
式のように表すことができる。 Gi=Kg×{1+1/(Ti×s)}×(1+Td×s) /(1+α×Td×s) ・・・(9) 式(9)において、αは不完全微分のための係数であ
り、0<α<1である。なお、一般的に記載されている
PIDコントローラの伝達関数は、Kg×{1+1/
(Ti×s)+Td×s}であることが多いが、産業上
利用されているPIDコントローラの伝達関数は式
(9)であることが多く、本実施例でも式(9)を用い
る。
【0028】図4に示すように、操作量演算部3、内部
モデル5を1つのブロック3cにまとめると、本実施例
のIMCコントローラと図5のPIDコントローラの構
成が似ていることが分かる。そこで、本実施例のコント
ローラとPIDコントローラとの間の対応関係を図4、
5に基づいて求めれば、PIDパラメータをIMCパラ
メータに変換するためのPID−IMC変換則が得られ
る。
モデル5を1つのブロック3cにまとめると、本実施例
のIMCコントローラと図5のPIDコントローラの構
成が似ていることが分かる。そこで、本実施例のコント
ローラとPIDコントローラとの間の対応関係を図4、
5に基づいて求めれば、PIDパラメータをIMCパラ
メータに変換するためのPID−IMC変換則が得られ
る。
【0029】まず、本実施例の内部モデル5の伝達関数
Gmは式(6)に示した通りであるが、1次Pade近
似式exp(−Lm×s)=(−Lm×s+2)/(L
m×s+2)を用いると、次式のように変形することが
できる。 Gm=Km×(−Lm×s+2)/{(1+Tm×s)×(Lm×s+2)} ・・・(10)
Gmは式(6)に示した通りであるが、1次Pade近
似式exp(−Lm×s)=(−Lm×s+2)/(L
m×s+2)を用いると、次式のように変形することが
できる。 Gm=Km×(−Lm×s+2)/{(1+Tm×s)×(Lm×s+2)} ・・・(10)
【0030】また、図4において、減算部15(減算処
理部2、7の変形後の一部)の出力をeとすると、操作
量演算部3から出力される操作量uは次式となる。 u=(e+u×Gm)×F×Gc ・・・(11) この式(11)を式(2)、(3)、(10)により変
形すると次式となる。 u=[e+u×Km×(−Lm×s+2) /{(1+Tm×s)×(Lm×s+2)}] ×{1/(1+Tf×s)}×{(1+Tm×s)/Km} ・・(12)
理部2、7の変形後の一部)の出力をeとすると、操作
量演算部3から出力される操作量uは次式となる。 u=(e+u×Gm)×F×Gc ・・・(11) この式(11)を式(2)、(3)、(10)により変
形すると次式となる。 u=[e+u×Km×(−Lm×s+2) /{(1+Tm×s)×(Lm×s+2)}] ×{1/(1+Tf×s)}×{(1+Tm×s)/Km} ・・(12)
【0031】今、図4のブロック3cの伝達関数をGb
とすると、Gb=u/eなので、伝達関数Gbは式(1
2)より次式となる。 Gb=u/e={(1+Tm×s)×(Lm×s+2)} /[Km×{(Lm×s+2)×(1+Tf×s)+Lm×s−2}] =[Tm/{Km×(Tf+Lm)}] ×{(Tm×Lm/2)×s2 +(Tm+Lm/2)×s+1} /[{Tf/(Tf+Lm)}×(Tm×Lm/2)×s2 +Tm×s] =A1×(B1×s2 +C1×s+1)/(D1×s2 +E1×s) ・・・(13)
とすると、Gb=u/eなので、伝達関数Gbは式(1
2)より次式となる。 Gb=u/e={(1+Tm×s)×(Lm×s+2)} /[Km×{(Lm×s+2)×(1+Tf×s)+Lm×s−2}] =[Tm/{Km×(Tf+Lm)}] ×{(Tm×Lm/2)×s2 +(Tm+Lm/2)×s+1} /[{Tf/(Tf+Lm)}×(Tm×Lm/2)×s2 +Tm×s] =A1×(B1×s2 +C1×s+1)/(D1×s2 +E1×s) ・・・(13)
【0032】また、図5のPID演算部13の伝達関数
Giは式(9)に示した通りであるが、式(9)は次式
のように変形できる。 Gi=Kg×[{Ti×Td×s2 +(Ti+Td)×s+1} /(α×Ti×Td×s2 +Ti×s)] =A2×(B2×s2 +C2×s+1)/(D2×s2 +E2×s) ・・・(14)
Giは式(9)に示した通りであるが、式(9)は次式
のように変形できる。 Gi=Kg×[{Ti×Td×s2 +(Ti+Td)×s+1} /(α×Ti×Td×s2 +Ti×s)] =A2×(B2×s2 +C2×s+1)/(D2×s2 +E2×s) ・・・(14)
【0033】こうして求めたブロック3cの伝達関数G
bとPID演算部13の伝達関数Giは式(13)、
(14)から明らかなように相似関係にあり、A1=A
2、B1=B2、C1=C2、D1=D2、E1=E2
とすることにより、IMCコントローラとPIDコント
ローラとの間で次式のようなパラメータの対応関係を求
めることができる。
bとPID演算部13の伝達関数Giは式(13)、
(14)から明らかなように相似関係にあり、A1=A
2、B1=B2、C1=C2、D1=D2、E1=E2
とすることにより、IMCコントローラとPIDコント
ローラとの間で次式のようなパラメータの対応関係を求
めることができる。
【0034】 Kg=Tm/{Km×(Tf+Lm)} ・・・(15) Ti=Tm ・・・(16) Td=Lm/2 ・・・(17) α=Tf/(Tf+Lm) ・・・(18)
【0035】これらを逆算すると、IMCパラメータを
次式のように求めることができる。 Km=Ti/{Kg×(Tf+2×Td)} ・・・(19) Tm=Ti ・・・(20) Lm=2×Td ・・・(21) Tf={2×α/(1−α)}×Td ・・・(22)
次式のように求めることができる。 Km=Ti/{Kg×(Tf+2×Td)} ・・・(19) Tm=Ti ・・・(20) Lm=2×Td ・・・(21) Tf={2×α/(1−α)}×Td ・・・(22)
【0036】IMCパラメータ決定部9は、このように
して得られたPID−IMC変換則(式(19)〜(2
2))を用い、PIDパラメータ入力部8より入力され
た比例ゲインKg、積分時間Ti及び微分時間Tdから
目標値・外乱フィルタ部3aのフィルタ時定数Tf、内
部モデル5のゲインKm、時定数Tm及びむだ時間Lm
を算出する(ステップ102)。なお、係数αをコント
ローラの利用者が直接扱うことはまれなので、係数αに
ついてはIMCパラメータ決定部9内にあらかじめ設定
されているものとする。
して得られたPID−IMC変換則(式(19)〜(2
2))を用い、PIDパラメータ入力部8より入力され
た比例ゲインKg、積分時間Ti及び微分時間Tdから
目標値・外乱フィルタ部3aのフィルタ時定数Tf、内
部モデル5のゲインKm、時定数Tm及びむだ時間Lm
を算出する(ステップ102)。なお、係数αをコント
ローラの利用者が直接扱うことはまれなので、係数αに
ついてはIMCパラメータ決定部9内にあらかじめ設定
されているものとする。
【0037】こうして算出されたゲインKm、時定数T
m及びむだ時間LmがIMCパラメータ出力部10を介
して内部モデル記憶部5aに出力されて記憶され、フィ
ルタ時定数TfがIMCパラメータ出力部10を介して
操作量演算部3に出力されて記憶されることにより(ス
テップ103)、操作量演算部3、内部モデル出力演算
部5bの特性が決定される。これで、IMCコントロー
ラの制御系としての特性が決定される(ステップ10
4)。
m及びむだ時間LmがIMCパラメータ出力部10を介
して内部モデル記憶部5aに出力されて記憶され、フィ
ルタ時定数TfがIMCパラメータ出力部10を介して
操作量演算部3に出力されて記憶されることにより(ス
テップ103)、操作量演算部3、内部モデル出力演算
部5bの特性が決定される。これで、IMCコントロー
ラの制御系としての特性が決定される(ステップ10
4)。
【0038】図6は図5のPIDコントローラの目標値
追従性及び外乱抑制性を示す図、図7は本実施例のIM
Cコントローラの目標値追従性及び外乱抑制性を示す図
である。図6、7は1400秒にて目標値rを30から
50に変更し、続いて1600秒から1605秒の間に
おいて50%の操作量外乱が発生した場合の制御量yを
求めたシミュレーション結果である。ここで、制御対象
プロセスのゲインKpを1、時定数Tpを50秒、むだ
時間Lpを5秒とする。
追従性及び外乱抑制性を示す図、図7は本実施例のIM
Cコントローラの目標値追従性及び外乱抑制性を示す図
である。図6、7は1400秒にて目標値rを30から
50に変更し、続いて1600秒から1605秒の間に
おいて50%の操作量外乱が発生した場合の制御量yを
求めたシミュレーション結果である。ここで、制御対象
プロセスのゲインKpを1、時定数Tpを50秒、むだ
時間Lpを5秒とする。
【0039】また、PIDコントローラの比例ゲインK
gを2.66、積分時間Tiを33秒、微分時間Tdを
8秒、係数αを0.5とする。そして、これらPIDパ
ラメータを本実施例のコントローラのPIDパラメータ
入力部8に設定することにより、内部モデルのゲインK
mが0.39、時定数Tmが33秒、むだ時間Lmが1
6秒、フィルタ時定数Tfが16秒と算出され、これに
よりIMCコントローラの特性が決定される。図6、7
から明らかなように、目標値rの変更による目標値追従
性、操作量外乱の発生による外乱抑制性に関して、本実
施例のコントローラでも従来のPIDコントローラと同
等の応答波形が得られることが分かる。
gを2.66、積分時間Tiを33秒、微分時間Tdを
8秒、係数αを0.5とする。そして、これらPIDパ
ラメータを本実施例のコントローラのPIDパラメータ
入力部8に設定することにより、内部モデルのゲインK
mが0.39、時定数Tmが33秒、むだ時間Lmが1
6秒、フィルタ時定数Tfが16秒と算出され、これに
よりIMCコントローラの特性が決定される。図6、7
から明らかなように、目標値rの変更による目標値追従
性、操作量外乱の発生による外乱抑制性に関して、本実
施例のコントローラでも従来のPIDコントローラと同
等の応答波形が得られることが分かる。
【0040】図8は図6、7と同様にPID及び本実施
例のコントローラの目標値追従性を示す図であり、yp
がPIDコントローラによる制御量、yiが本実施例の
コントローラによる制御量である。図8は20秒にて目
標値rを0から50に変更した場合の制御量yを求めた
シミュレーション結果である。このときの制御対象プロ
セスのゲインKpを1、時定数Tpを10秒、むだ時間
Lpを80秒とする。
例のコントローラの目標値追従性を示す図であり、yp
がPIDコントローラによる制御量、yiが本実施例の
コントローラによる制御量である。図8は20秒にて目
標値rを0から50に変更した場合の制御量yを求めた
シミュレーション結果である。このときの制御対象プロ
セスのゲインKpを1、時定数Tpを10秒、むだ時間
Lpを80秒とする。
【0041】また、PIDコントローラの比例ゲインK
gを0.0625、積分時間Tiを10秒、微分時間T
dを40秒、係数αを0.5とする。そして、これらP
IDパラメータを本実施例のコントローラのPIDパラ
メータ入力部8に設定することにより、内部モデルのゲ
インKmが1、時定数Tmが10秒、むだ時間Lmが8
0秒、フィルタ時定数Tfが80秒と算出される。図8
から明らかなように、むだ時間Lpが80秒と大きい制
御対象プロセスに関しては、PIDコントローラよりも
本実施例のIMCコントローラの方が即応性に優れてお
り、200秒以上早く整定している。
gを0.0625、積分時間Tiを10秒、微分時間T
dを40秒、係数αを0.5とする。そして、これらP
IDパラメータを本実施例のコントローラのPIDパラ
メータ入力部8に設定することにより、内部モデルのゲ
インKmが1、時定数Tmが10秒、むだ時間Lmが8
0秒、フィルタ時定数Tfが80秒と算出される。図8
から明らかなように、むだ時間Lpが80秒と大きい制
御対象プロセスに関しては、PIDコントローラよりも
本実施例のIMCコントローラの方が即応性に優れてお
り、200秒以上早く整定している。
【0042】図1の例ではPIDの比例ゲインKg、積
分時間Ti、微分時間TdをIMCパラメータに変換し
たが、PIDコントローラにおいては、比例ゲインの代
わりに比例帯(Proportional Band)を用いることもあ
る。比例帯は比例ゲインKgと1対1に対応する数値で
あるが、制御に精通していない利用者の中には、比例帯
は分かっても比例ゲインKgは分からないという利用者
がいることも考えられ、図1のコントローラを使用でき
る利用者が限定されてしまうという状況が考えられる。
そこで、比例帯は分かっても比例ゲインKgは分からな
いという利用者に対応するためには、図1の例とは別の
処理が必要となる。
分時間Ti、微分時間TdをIMCパラメータに変換し
たが、PIDコントローラにおいては、比例ゲインの代
わりに比例帯(Proportional Band)を用いることもあ
る。比例帯は比例ゲインKgと1対1に対応する数値で
あるが、制御に精通していない利用者の中には、比例帯
は分かっても比例ゲインKgは分からないという利用者
がいることも考えられ、図1のコントローラを使用でき
る利用者が限定されてしまうという状況が考えられる。
そこで、比例帯は分かっても比例ゲインKgは分からな
いという利用者に対応するためには、図1の例とは別の
処理が必要となる。
【0043】図9は本発明の他の実施例を示すIMCコ
ントローラのブロック図であり、図1と同一の部分には
同一の符号を付してある。8aはPIDパラメータ入力
部8と同様に比例帯、積分時間Ti及び微分時間Tdか
らなるPIDパラメータをPID−IMCインタフェー
ス装置に入力するためのインタフェース機能を有するP
IDパラメータ入力部、9aはPIDパラメータ入力部
8aから入力されたPIDパラメータをPID−IMC
変換則によってIMCパラメータに変換するIMCパラ
メータ決定部である。
ントローラのブロック図であり、図1と同一の部分には
同一の符号を付してある。8aはPIDパラメータ入力
部8と同様に比例帯、積分時間Ti及び微分時間Tdか
らなるPIDパラメータをPID−IMCインタフェー
ス装置に入力するためのインタフェース機能を有するP
IDパラメータ入力部、9aはPIDパラメータ入力部
8aから入力されたPIDパラメータをPID−IMC
変換則によってIMCパラメータに変換するIMCパラ
メータ決定部である。
【0044】本実施例においても、目標値入力部1、第
1の減算処理部2、操作量演算部3、信号出力部4、内
部モデル記憶部5a、内部モデル出力演算部5b、制御
量入力部6及び第2の減算処理部7からなるコントロー
ラの基本構成の動作は図1の例と同様である。
1の減算処理部2、操作量演算部3、信号出力部4、内
部モデル記憶部5a、内部モデル出力演算部5b、制御
量入力部6及び第2の減算処理部7からなるコントロー
ラの基本構成の動作は図1の例と同様である。
【0045】PIDパラメータ入力部8aには、周知の
パラメータ設定手法を用いて得られたPIDパラメー
タ、すなわち比例帯P(%)、積分時間Ti、微分時間
Tdがオペレータによって設定される。PIDパラメー
タ入力部8aは、これらのPIDパラメータをIMCパ
ラメータ決定部9aに出力する。次に、IMCパラメー
タ決定部9aは、PIDパラメータ入力部8aより入力
されたPIDパラメータからIMCパラメータを算出す
る。
パラメータ設定手法を用いて得られたPIDパラメー
タ、すなわち比例帯P(%)、積分時間Ti、微分時間
Tdがオペレータによって設定される。PIDパラメー
タ入力部8aは、これらのPIDパラメータをIMCパ
ラメータ決定部9aに出力する。次に、IMCパラメー
タ決定部9aは、PIDパラメータ入力部8aより入力
されたPIDパラメータからIMCパラメータを算出す
る。
【0046】ここで、PIDの比例ゲインKgと比例帯
P(%)との間には次式のような関係がある。 Kg=100/P ・・・(23) 式(23)を式(19)に代入することで次式が得られ
る。 Km=Ti×P/{100×(Tf+2×Td)} ・・・(24)
P(%)との間には次式のような関係がある。 Kg=100/P ・・・(23) 式(23)を式(19)に代入することで次式が得られ
る。 Km=Ti×P/{100×(Tf+2×Td)} ・・・(24)
【0047】IMCパラメータ決定部9aは、このよう
にして得られたPID−IMC変換則(式(24)、
(20)〜(22))を用いて、PIDパラメータ入力
部8より入力された比例帯P、積分時間Ti及び微分時
間Tdから目標値・外乱フィルタ部3aのフィルタ時定
数Tf、内部モデル5のゲインKm、時定数Tm及びむ
だ時間Lmを算出する。以後の動作は図1の例と同様で
ある。こうして、PIDパラメータとして、比例帯P、
積分時間Ti、微分時間Tdを用いる場合にも図1の例
と同様の効果を得ることができる。
にして得られたPID−IMC変換則(式(24)、
(20)〜(22))を用いて、PIDパラメータ入力
部8より入力された比例帯P、積分時間Ti及び微分時
間Tdから目標値・外乱フィルタ部3aのフィルタ時定
数Tf、内部モデル5のゲインKm、時定数Tm及びむ
だ時間Lmを算出する。以後の動作は図1の例と同様で
ある。こうして、PIDパラメータとして、比例帯P、
積分時間Ti、微分時間Tdを用いる場合にも図1の例
と同様の効果を得ることができる。
【0048】このように図1、9の例では、PID−I
MC変換則によってPIDパラメータをIMCパラメー
タに変換するので、精度の高いパラメータ変換を行うこ
とができる。したがって、例えばPIDパラメータの調
整手法に基づき積分時間を数パーセント変更する場合で
も、その変更分が確実に反映されるので、IMCパラメ
ータの微調整を行うことができる。これに対して、PI
DパラメータとIMCパラメータの対応表によりIMC
パラメータを決定する方法などでは、IMCパラメータ
の微調整を行うことはできない。
MC変換則によってPIDパラメータをIMCパラメー
タに変換するので、精度の高いパラメータ変換を行うこ
とができる。したがって、例えばPIDパラメータの調
整手法に基づき積分時間を数パーセント変更する場合で
も、その変更分が確実に反映されるので、IMCパラメ
ータの微調整を行うことができる。これに対して、PI
DパラメータとIMCパラメータの対応表によりIMC
パラメータを決定する方法などでは、IMCパラメータ
の微調整を行うことはできない。
【0049】また、図1、9の例によると、むだ時間L
pが時定数Tpに比較して大きい制御対象プロセスにお
いては、整定時間が短縮されるという効果が得られ、焼
成、乾燥工程の炉の段取り替え(焼成、乾燥の対象とな
る製品の切り換えに伴う設定温度変更)にかかる時間を
短縮できるなど生産性の向上を図ることができる。
pが時定数Tpに比較して大きい制御対象プロセスにお
いては、整定時間が短縮されるという効果が得られ、焼
成、乾燥工程の炉の段取り替え(焼成、乾燥の対象とな
る製品の切り換えに伴う設定温度変更)にかかる時間を
短縮できるなど生産性の向上を図ることができる。
【0050】また、内部モデルを1次遅れとむだ時間の
伝達関数で表した場合に理論的に得られるPID−IM
C変換則により、PIDパラメータをIMCパラメータ
に変換するので、制御対象プロセスが1次遅れとむだ時
間で近似できる特性のものであれば、PIDの制御結果
とほぼ等価の制御結果が得られるIMCパラメータが得
られ、特にむだ時間Lpが時定数Tpに比較して大きい
制御対象プロセスであれば、PID以上の制御結果が得
られる。
伝達関数で表した場合に理論的に得られるPID−IM
C変換則により、PIDパラメータをIMCパラメータ
に変換するので、制御対象プロセスが1次遅れとむだ時
間で近似できる特性のものであれば、PIDの制御結果
とほぼ等価の制御結果が得られるIMCパラメータが得
られ、特にむだ時間Lpが時定数Tpに比較して大きい
制御対象プロセスであれば、PID以上の制御結果が得
られる。
【0051】なお、図1の例では、PIDパラメータ入
力部8、IMCパラメータ決定部9、IMCパラメータ
出力部10からなるPID−IMCインタフェース装置
とコントローラの本体を一体化し、図9の例では、入力
部8a、決定部9a、出力部10からなるPID−IM
Cインタフェース装置とコントローラの本体を一体化し
ていたが、PID−IMCインタフェース装置単体で利
用することもできる。この場合には、既存のIMCコン
トローラにPID−IMCインタフェース装置を接続す
るか、あるいはオペレータがPID−IMCインタフェ
ース装置で得られたIMCパラメータを既存のIMCコ
ントローラに設定するようにすればよい。こうして、図
1、9と同様の効果を得ることができる。
力部8、IMCパラメータ決定部9、IMCパラメータ
出力部10からなるPID−IMCインタフェース装置
とコントローラの本体を一体化し、図9の例では、入力
部8a、決定部9a、出力部10からなるPID−IM
Cインタフェース装置とコントローラの本体を一体化し
ていたが、PID−IMCインタフェース装置単体で利
用することもできる。この場合には、既存のIMCコン
トローラにPID−IMCインタフェース装置を接続す
るか、あるいはオペレータがPID−IMCインタフェ
ース装置で得られたIMCパラメータを既存のIMCコ
ントローラに設定するようにすればよい。こうして、図
1、9と同様の効果を得ることができる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、PID−IMCインタ
フェース装置内のIMCパラメータ決定部がPIDパラ
メータをIMCパラメータに変換するので、このインタ
フェース装置を既存のIMCコントローラに接続する
か、あるいは得られたIMCパラメータを既存のIMC
コントローラに設定することによって、汎用コントロー
ラとして広く一般に利用されているPID制御の調整手
法や調整結果を獲得している利用者がIMCコントロー
ラを容易に利用できるようになり、IMCの優れた特徴
により制御特性の改善を図ることができる。例えばむだ
時間の大きな制御対象においては、整定時間が短縮され
るという効果が得られるので、生産性の向上を図ること
ができる。また、PIDパラメータをPID−IMC変
換則によってIMCパラメータに変換するので、精度の
高いパラメータ変換により精密な制御が実現でき、PI
Dパラメータの微調整に応じたIMCパラメータの微調
整を行うことができる。
フェース装置内のIMCパラメータ決定部がPIDパラ
メータをIMCパラメータに変換するので、このインタ
フェース装置を既存のIMCコントローラに接続する
か、あるいは得られたIMCパラメータを既存のIMC
コントローラに設定することによって、汎用コントロー
ラとして広く一般に利用されているPID制御の調整手
法や調整結果を獲得している利用者がIMCコントロー
ラを容易に利用できるようになり、IMCの優れた特徴
により制御特性の改善を図ることができる。例えばむだ
時間の大きな制御対象においては、整定時間が短縮され
るという効果が得られるので、生産性の向上を図ること
ができる。また、PIDパラメータをPID−IMC変
換則によってIMCパラメータに変換するので、精度の
高いパラメータ変換により精密な制御が実現でき、PI
Dパラメータの微調整に応じたIMCパラメータの微調
整を行うことができる。
【0053】また、内部モデルを1次遅れとむだ時間の
伝達関数で表した場合に理論的に得られるPID−IM
C変換則により、PIDパラメータをIMCパラメータ
に変換するので、PIDと同等の制御結果となるIMC
パラメータが得られ、特にむだ時間が時定数に比較して
大きい制御対象プロセスであれば、同等以上の制御結果
となるIMCパラメータが得られる。よって、PIDコ
ントローラをIMCコントローラに置き換えるときに期
待できる効果を確実に得ることができ、制御結果が劣化
することを避けることができる。また、比例ゲイン、積
分時間及び微分時間からなるPIDパラメータをIMC
パラメータに変換するので、比例ゲインは分かっても比
例帯は分からないという利用者にも対応することができ
る。
伝達関数で表した場合に理論的に得られるPID−IM
C変換則により、PIDパラメータをIMCパラメータ
に変換するので、PIDと同等の制御結果となるIMC
パラメータが得られ、特にむだ時間が時定数に比較して
大きい制御対象プロセスであれば、同等以上の制御結果
となるIMCパラメータが得られる。よって、PIDコ
ントローラをIMCコントローラに置き換えるときに期
待できる効果を確実に得ることができ、制御結果が劣化
することを避けることができる。また、比例ゲイン、積
分時間及び微分時間からなるPIDパラメータをIMC
パラメータに変換するので、比例ゲインは分かっても比
例帯は分からないという利用者にも対応することができ
る。
【0054】また、内部モデルを1次遅れとむだ時間の
伝達関数で表した場合に理論的に得られるPID−IM
C変換則により、PIDパラメータをIMCパラメータ
に変換するので、PIDと同等の制御結果となるIMC
パラメータが得られ、特にむだ時間が時定数に比較して
大きい制御対象プロセスであれば、同等以上の制御結果
となるIMCパラメータが得られる。よって、PIDコ
ントローラをIMCコントローラに置き換えるときに期
待できる効果を確実に得ることができ、制御結果が劣化
することを避けることができる。また、比例帯、積分時
間及び微分時間からなるPIDパラメータをIMCパラ
メータに変換するので、比例帯は分かっても比例ゲイン
は分からないという利用者にも対応することができる。
伝達関数で表した場合に理論的に得られるPID−IM
C変換則により、PIDパラメータをIMCパラメータ
に変換するので、PIDと同等の制御結果となるIMC
パラメータが得られ、特にむだ時間が時定数に比較して
大きい制御対象プロセスであれば、同等以上の制御結果
となるIMCパラメータが得られる。よって、PIDコ
ントローラをIMCコントローラに置き換えるときに期
待できる効果を確実に得ることができ、制御結果が劣化
することを避けることができる。また、比例帯、積分時
間及び微分時間からなるPIDパラメータをIMCパラ
メータに変換するので、比例帯は分かっても比例ゲイン
は分からないという利用者にも対応することができる。
【0055】また、PID−IMCインタフェース装置
と、第1の減算処理部、操作量演算部、内部モデル記憶
部、内部モデル出力演算部、第2の減算処理部からなる
IMCコントローラとを一体化することにより、利用者
はPIDを利用する知識、設備、環境があればIMCパ
ラメータを決定することができ、IMCを全く意識する
ことなくIMCコントローラを利用できる。
と、第1の減算処理部、操作量演算部、内部モデル記憶
部、内部モデル出力演算部、第2の減算処理部からなる
IMCコントローラとを一体化することにより、利用者
はPIDを利用する知識、設備、環境があればIMCパ
ラメータを決定することができ、IMCを全く意識する
ことなくIMCコントローラを利用できる。
【図1】 本発明の1実施例を示すIMCコントローラ
のブロック図である。
のブロック図である。
【図2】 図1のコントローラを用いた制御系のブロッ
ク線図である。
ク線図である。
【図3】 図1のコントローラの動作を説明するための
フローチャート図である。
フローチャート図である。
【図4】 図2を変形したブロック線図である。
【図5】 PIDコントローラを用いた制御系のブロッ
ク線図である。
ク線図である。
【図6】 PIDコントローラの目標値追従性及び外乱
抑制性を示す図である。
抑制性を示す図である。
【図7】 図1のコントローラの目標値追従性及び外乱
抑制性を示す図である。
抑制性を示す図である。
【図8】 PID及び図1のコントローラの目標値追従
性を示す図である。
性を示す図である。
【図9】 本発明の他の実施例を示すIMCコントロー
ラのブロック図である。
ラのブロック図である。
1…目標値入力部、2…第1の減算処理部、3…操作量
演算部、4…信号出力部、5a…内部モデル記憶部、5
b…内部モデル出力演算部、6…制御量入力部、7…第
2の減算処理部、8、8a…PIDパラメータ入力部、
9、9a…IMCパラメータ決定部、10…IMCパラ
メータ出力部。
演算部、4…信号出力部、5a…内部モデル記憶部、5
b…内部モデル出力演算部、6…制御量入力部、7…第
2の減算処理部、8、8a…PIDパラメータ入力部、
9、9a…IMCパラメータ決定部、10…IMCパラ
メータ出力部。
Claims (4)
- 【請求項1】 制御対象プロセスを数式表現した内部モ
デルによって制御を行うIMCコントローラの特性を決
定するIMCパラメータを求めるためのPID−IMC
インタフェース装置であって、 PIDコントローラの特性を決定するPIDパラメータ
をPID−IMC変換則によって前記IMCパラメータ
に変換するIMCパラメータ決定部を備えることを特徴
とするPID−IMCインタフェース装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のPID−IMCインタ
フェース装置において、 前記IMCパラメータ決定部は、前記内部モデルを1次
遅れとむだ時間の伝達関数で表した場合のIMCとPI
Dとの対応関係に基づくPID−IMC変換則により、
比例ゲイン、積分時間及び微分時間からなるPIDパラ
メータを、ゲイン、時定数及びむだ時間を含む内部モデ
ルのパラメータ並びにフィルタ時定数からなるIMCパ
ラメータに変換するものであることを特徴とするPID
−IMCインタフェース装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載のPID−IMCインタ
フェース装置において、 前記IMCパラメータ決定部は、前記内部モデルを1次
遅れとむだ時間の伝達関数で表した場合のIMCとPI
Dとの対応関係に基づくPID−IMC変換則により、
比例帯、積分時間及び微分時間からなるPIDパラメー
タを、ゲイン、時定数及びむだ時間を含む内部モデルの
パラメータ並びにフィルタ時定数からなるIMCパラメ
ータに変換するものであることを特徴とするPID−I
MCインタフェース装置。 - 【請求項4】 制御の目標値から制御対象プロセスに出
力する操作量を演算すると共に、制御対象プロセスを数
式表現した内部モデルによって制御結果である制御対象
プロセスの制御量に相当する参照制御量を演算し、制御
量と参照制御量との差をフィードバックして制御を行う
IMCコントローラにおいて、 請求項1、2又は3記載のPID−IMCインタフェー
ス装置と、 入力された目標値からフィードバック量を減算する第1
の減算処理部と、 前記インタフェース装置で決定されたIMCパラメータ
に含まれるフィルタ時定数に基づいた時間遅れの特性で
第1の減算処理部の出力を伝達する目標値・外乱フィル
タ部、及び目標値・外乱フィルタ部の出力から操作量を
演算して出力する操作部からなる操作量演算部と、 前記インタフェース装置で決定されたIMCパラメータ
に含まれる内部モデルのパラメータを記憶する内部モデ
ル記憶部と、 この内部モデルのパラメータに基づいて前記操作量から
参照制御量を演算する内部モデル出力演算部と、 制御対象プロセスの制御量から参照制御量を減算して前
記フィードバック量を出力する第2の減算処理部とを有
することを特徴とするIMCコントローラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11554695A JPH08314504A (ja) | 1995-05-15 | 1995-05-15 | Pid−imcインタフェース装置及びimcコントローラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11554695A JPH08314504A (ja) | 1995-05-15 | 1995-05-15 | Pid−imcインタフェース装置及びimcコントローラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08314504A true JPH08314504A (ja) | 1996-11-29 |
Family
ID=14665218
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11554695A Pending JPH08314504A (ja) | 1995-05-15 | 1995-05-15 | Pid−imcインタフェース装置及びimcコントローラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08314504A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003195905A (ja) * | 2001-12-28 | 2003-07-11 | Omron Corp | 制御装置および温度調節器 |
JP2008046785A (ja) * | 2006-08-11 | 2008-02-28 | Gunma Univ | 内部モデル制御装置および内部モデル制御方法 |
CN109116738A (zh) * | 2018-09-27 | 2019-01-01 | 杭州电子科技大学 | 一种工业加热炉的二自由度内模控制分析方法 |
-
1995
- 1995-05-15 JP JP11554695A patent/JPH08314504A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003195905A (ja) * | 2001-12-28 | 2003-07-11 | Omron Corp | 制御装置および温度調節器 |
JP2008046785A (ja) * | 2006-08-11 | 2008-02-28 | Gunma Univ | 内部モデル制御装置および内部モデル制御方法 |
CN109116738A (zh) * | 2018-09-27 | 2019-01-01 | 杭州电子科技大学 | 一种工业加热炉的二自由度内模控制分析方法 |
CN109116738B (zh) * | 2018-09-27 | 2021-04-13 | 杭州电子科技大学 | 一种工业加热炉的二自由度内模控制分析方法 |
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