JPH079271B2 - 螺旋管形成用帯状体および螺旋管の製造方法 - Google Patents

螺旋管形成用帯状体および螺旋管の製造方法

Info

Publication number
JPH079271B2
JPH079271B2 JP63247588A JP24758888A JPH079271B2 JP H079271 B2 JPH079271 B2 JP H079271B2 JP 63247588 A JP63247588 A JP 63247588A JP 24758888 A JP24758888 A JP 24758888A JP H079271 B2 JPH079271 B2 JP H079271B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
socket
substrate
rib
strip
engaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63247588A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0297792A (ja
Inventor
重樹 藤井
弘三 平山
昌久 孫工
直機 北橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP63247588A priority Critical patent/JPH079271B2/ja
Publication of JPH0297792A publication Critical patent/JPH0297792A/ja
Publication of JPH079271B2 publication Critical patent/JPH079271B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,螺旋状に巻いて螺旋管を形成する螺旋管形成
用帯状体,および該螺旋管形成用帯状体を用いた螺旋管
の製造方法に関する。
(従来の技術) 近時,押出成形法により得られる合成樹脂管に代わっ
て,合成樹脂製の帯状体を螺旋状に巻回して製造される
螺旋管が,給排水用の配管材として使用されている。ま
た,このような螺旋管は,老朽化した下水管を更生する
場合にも使用される。この場合には,マンホール内に該
螺旋管を製造し得る製管機を設置すれば,該製管機に帯
状体を導入することにより,順次螺旋管が製造されるた
め,長尺の下水管を容易に更生し得る。
螺旋管形成用の帯状体は,例えば実開昭61-135083号公
報に開示されている。該公報に開示された帯状体は,帯
状の基板の一方の側縁部に,長手方向に連続して直立状
に係合リブが設けられており,他方の側縁部には,該係
合リブが基端の開口部から嵌入し得るソケットが長手方
向に連続して突設されている。そして,該帯状体を螺旋
状に巻回した際に該ソケット内に係合リブが嵌合され
る。また,該ソケットの基端開口部における外側の側縁
部には,外方へ傾斜して延出する傾斜リブが設けられて
おり,該帯状体を螺旋状に巻回するに際して,該傾斜リ
ブ先端が,前記係合リブに隣接して設けられたT字状の
補強リブの先端のフランジ部に係止される構成となって
いる。これにより,傾斜リブには,圧縮する力が加わ
り,係合リブが嵌合したソケットの基端開口部には,該
係合リブを抜け止めする力が作用する。その結果,係合
リブはソケットからは容易に離脱せず,螺旋状に巻回さ
れた帯状体は相隣する側縁部同士が強固に係合される。
(発明が解決しようとする課題) このような構成の螺旋管形成用帯状体では,傾斜リブ先
端をT字状の補強リブにおける先端のフランジ部に係止
させる際に,傾斜リブ先端を該フランジ部に強く当接さ
せて該補強リブを変形させなければならないために,傾
斜リブ先端に高圧力を作用させなければならず,作業性
が悪いという問題がある。補強リブの剛性が大きくなれ
ば,作業性は一層低下する。また,補強リブのフランジ
部には強い力が加わるため,該フランジ部に割れが生じ
るおそれもある。特に,環境温度が低い場合には,この
ような割れが生じやすい。
また,最近では,該下水管に対して比較的小径の螺旋管
を帯状体にて形成し,該螺旋管を下水管内に挿入した後
に,該螺旋管における帯状体の重なり合った側縁部同志
を滑動させて螺旋管を拡径し,該螺旋管により下水管内
周面をライニングするという方法も提案されている。こ
のような工法では,前記の公報に開示された帯状体を用
いて螺旋管を形成すれば,傾斜リブにより係合リブがソ
ケット内に強固に係合されるため,該係合リブをソケッ
ト内にて滑動させることが容易ではなく,螺旋管を拡径
させることが困難になる。
さらに,下水管内周面を螺旋管によりライニングする場
合には,前記公報の帯状体により形成された螺旋管で
は,帯状体の各側縁部はソケットと係合リブと嵌合され
ているにすぎないため,形成された螺旋管内に水を通流
させると,その嵌合部から漏水するおそれがある。この
ため,下水管内周面をライニングする螺旋管と該下水管
との間に裏込め剤を充填する必要がある。
本発明は上記従来の問題を解決するものであり,その目
的は,螺旋管を製造べく螺旋状に巻回された際に,相隣
する側縁部同志を極めて容易に係止し得て,しかもその
各側縁部同士が容易に離脱するおそれのない螺旋管形成
用帯状体を提供することにある。
本発明の他の目的は,止水性に優れた螺旋管を容易に製
造し得る螺旋管形成用帯状体を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は,帯状体の各側縁部同士が強
固に係止された螺旋管を容易に製造し得る方法を提供す
ることにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の螺旋管形成用帯状体は,螺旋状に巻かれること
により螺旋管が形成される螺旋管形成用帯状体であっ
て,帯板状をした基板と,該基板の幅方向の一側縁部に
長手方向に連続して直立状に設けられた係合リブと,該
基板の他側縁部に長手方向に連続して突設され,該係合
リブをその内部に嵌合し得るソケットと,該ソケットの
基端部外側に長手方向に連続して連設されており,該ソ
ケットの突設方向と同方向へ突出し,その先端が屈曲さ
れて前記基板の幅方向への伸縮可能となった伸縮部と,
該伸縮部に先端が外側方へ突出するように連設された係
止部と,前記基板とにより該係止部を係止するべく前記
係合リブとは適当な間隔をあけて該基板上に立設された
被係止リブと,を具備しており,そのことにより上記目
的が達成される。
また,本発明の螺旋管形成用帯状体は,螺旋状に巻かれ
ることにより螺旋管が形成される螺旋管形成用帯状体で
あって,帯板状をした基板と,該基板の幅方向の一側縁
部に長手方向に連続して直立状に設けられた係合リブ
と,該基板の他側縁部に長手方向に連続して突設され,
該係合リブをその内部に嵌合し得るソケットと,該ソケ
ットの基端部外側に長手方向に連続して連設されてお
り,該ソケットの突設方向と同方向へ突出し,その先端
が屈曲されて前記基板の幅方向への伸縮可能となった伸
縮部と,該伸縮部に先端が外側方へ突出するように連設
された係止部と,該係止部を係止するべく前記係合リブ
とは適当な間隔をあけて該基板上に立設された被係合リ
ブと,前記伸縮部内に連続的に嵌入された水膨張性弾性
体と,を具備しており,そのことにより上記目的が達成
される。
さらに,本発明の螺旋管の製造方法は,帯板状をした基
板と,該基板の幅方向の一側縁部に長手方向に連続して
直立状に設けられた係合リブと,該基板の他側縁部に長
手方向に連接して突設され,該係合リブをその内部に嵌
合し得るソケットと,該ソケットの基端部外側に長手方
向に連続して連設されており,該ソケットの突設方向と
同方向へ突出し,その先端が屈曲されて前記基板の幅方
向への伸縮可能となった伸縮部と,該伸縮部に先端が外
側方へ突出するように連設された係止部と,該係止部を
係止するべく前記係合リブとは適当な間隔をあけて該基
板上に立設された被係合リブと,を有する帯状体を、螺
旋状に巻回して該帯状体のソケット内に係合リブを嵌入
させる工程と,該工程後に,該帯状体の伸縮部を圧縮さ
せつつ前記係止部を被係止リブに係止させる工程と,を
包含しており,そのことにより上記目的が達成される。
(実施例) 以下に本発明を実施例について説明する。
第1図は本発明の螺旋管形成用帯状体の横断面図であ
る。該帯状体10は,帯状に延びる平板状基板11を有す
る。該基板11の幅方向の一側縁部には,直立状の係合リ
ブ12が,長手方向に連続して突設されている。該係合リ
ブ12は,先端部に断面半球状の係合部12aを有する。
基板11には,該係合リブ12から,基板11の内側方向に適
当な間隔をあけて,被係止リブ13が長手方向に連続して
突設されている。該被係止リブ13は,基板11の厚さに略
等しい長さで基板11から直立状に突設された直立部13a
と,該直立部13a先端部に該直立部13aとは直交状態とな
って直立部13aの幅方向各側方に突出したフランジ部13b
とを有する。
基板11の係合リブ12が配設された側縁部とは反対側の側
縁部には,長手方向に連続するソケット14が連設されて
いる。該ソケット14は,基板11の他方の側縁部に設けら
れた係合リブ11の突設方向と同方向に突設されており,
その基端部は,基板11の厚さ分だけその突設された方向
に段落ちしている。該ソケット14と基板11との連設部に
は,ソケット14の突設側とは反対側に開口する凹部15が
設けられている。
該ソケット14は,基端部に開口部14aを有し,該ソケッ
ト14の内部には該開口部14aに連通した中空部14bになっ
ており,帯状体10が螺旋状に巻回されると,基板11の他
側縁部に設けられた係合リブ12が該開口部14aからその
中空部14b内に嵌入される。該中空部14bは,係合リブ12
の外形に対応した内周形状を有している。該ソケット14
の上部には,フランジ部14cが設けられている。
該ソケット14の基端開口部14aにおける外側の側縁部に
は,基板11とは平行する平板状の連接部16が連設されて
おり,該連接部16の外側部には,ソケット14の突出方向
と同方向に突出されて,基板11の幅方向へ伸縮し得るよ
うにその先端部が屈曲された伸縮部17が連設されてい
る。該伸縮部17は長手方向に連続しており,その基端部
に開口部17aを有している。従って,該伸縮部17は,基
端開口部17aが開閉するように,該帯状体10における長
手方向とは直交する幅方向に伸縮し得る。
該伸縮部17の基端部における外側縁には,基板11とは平
行する平板状の係止部18が連設されている。該係止部18
は,基板11と略等しい厚さを有している。該係止部18の
厚さは,前述した被係止リブ13の直立部13aの長さと略
等しくなっている。
基板11における被係止リブ13とソケット14との間には,
該被係止リブ13の突出方向と同方向へ突出する複数の補
強リブ19,19,…が,所定の間隔をあけて配設されてい
る。各補強リブ19は基板11から直立状に立設された直立
部19aと,該直立部19aの先端に設けられたフランジ部19
bとを有する断面T字状をしており,長手方向に連続し
ている。各補強リブ19の直立部19aは前記被係止リブ13
の直立部13aよりも十分に長くなっている。
このような帯状体10は,ポリ塩化ビニル,ポリエチレ
ン,ポリプロピレン,ポリカーボネート,ポリエステ
ル,あるいはこれらの合成樹脂をガラス繊維で補強した
樹脂等により成形される。
該帯状体10は,第2図に示すように,例えばコンクリー
ト製の下水管81を更生するための螺旋管とされる。該帯
状体10は,下水管81の一端が連結されているマンホール
82内に設置された製管機20内に導入されて,該製管機20
にて螺旋管10′とされる。該製管機20は,第3図(a)
および(b)に示すように,所定の螺旋角を有して円筒
周面上に配設された複数の製管ローラ21を有する。帯状
体10は,これらの製管ローラ21にて形成される円筒内に
導入されて,各製管ローラ21にて強制的に螺旋状に巻回
される。
製管機20に導入される帯状体10は,帯状体導入側の製管
ローラ21に対向して配設されたピンチローラ22と該製管
ローラ21とにより挟持されて,各製管ローラ21が形成す
る円筒内へ導入される。該製管機20における導入側製管
ローラ21とは対向位置の製管ローラ21には,該製管ロー
ラ21に対して回転可能および軸方向への移動可能に,後
述の圧縮リング23が嵌合されている。該圧縮リング23
は,外周面に凹溝23a(第5図参照)が全周にわたって
形成されている。
各製管ローラ21に沿って各製管ローラ21が形成する円筒
内を一周した帯状体は,第4図に示すように,帯状体10
におけるソケット14の中空部14b内に,新たに製管機20
内に導入される帯状体10の係合リブ12が,該ソケット14
の基端開口部14aを通って嵌入される。このように,製
管機20にて螺旋状に巻回された帯状体10におけるソケッ
ト14の中空部14b内に,係合リブ12が嵌入されるとほぼ
同時に,該ソケット14の基端部に連設された凹部15内
に,例えばワイヤ等の線材30が連続的に嵌入される。こ
のとき,帯状体10の一方の側縁部に設けられた係止部18
は,係合リブ12に隣接して設けられた被係止リブ13には
係止されず,基板11に対して傾斜した状態で該被係止リ
ブ13におけるフランジ部13aの隅部に当接している。
このような状態で,帯状体10は,各製管ローラ21に転接
されて圧縮リング23が嵌合された製管ローラ21位置に送
給される。そして,該製管ローラ21位置に帯状体10が達
すると,第5図に示すように,該帯状体10の伸縮部17
が,該製管ローラ21に嵌合された圧縮リング23の凹溝23
a内に嵌合しており,該伸縮部17を帯状体10の幅方向へ
圧縮している。これにより,該帯状体10の一側縁部に設
けられた係止部18は,ソケット14に接近する方向に移動
され,該ソケット14に嵌合された係合リブ12と被係止リ
ブ13との間の基板11部分に当接した状態になる。
そして,帯状体10がさらに各製管ローラ21に沿って移動
し,第6図に示すように,該圧縮リング23の凹溝23aか
ら伸縮部17がはずれると,係止部18は,基板11の表面に
沿ってソケット14から離れる方向へ移動され,その先端
部が被係止リブ13のフランジ部13bと基板11との間に嵌
入して,該係止部18が被係止リブ13と基板11とにより係
止される。これにより、螺旋状に巻回された帯状体10の
相隣する各側縁部同士が強固に係止される。しかも,そ
の各側縁部間には,線材30が介装されているため,両者
の間の摩擦抵抗が増加し,両者は相互に滑動することな
く,所定径の螺旋管10が′製造される。製造された螺旋
管10′は,,製管機20から順次搬出され,下水管81内へ直
接挿入される。そして,該螺旋管10′は,所定径に維持
されて該下水管81内を回転しつつ軸方向に推進される。
螺旋管10′の外径は下水管81の内径よりも十分に小さい
ために,螺旋管10′はその底部を除いて下水管81内周面
にほとんど接触することなく,下水管81内を円滑に推進
する。このとき、螺旋管10′が下水管81内周面に接触し
ても,その径が小さいために,該螺旋管10′が下水管81
内周面から受ける抵抗が小さく,螺旋管10′は,下水管
81内を円滑に推進する。
該螺旋管10′の推進方向先端が,下水管81の端部に到達
すると,製管機20による螺旋管10′の製造を一旦停止し
て,該螺旋管10′先端を下水管81の端部に,例えばアン
カー等を打込むことにより固定する。
このような状態で,製管機20は再び駆動され,該製管機
20に帯状体10が送給されて,螺旋管10′は再び回転しつ
つ下水管81内を推進しようとする。このとき,製管機20
の駆動と同時に,螺旋管10′における凹部15内に嵌合さ
れた線材30を,該凹部15よりその螺旋管10′の固定され
た側から,順次離脱させる。これにより,螺旋管10′に
おける相互に係合された帯状体10の各側縁部同士が円滑
に滑動し得る状態となる。そして,製管機20の駆動によ
り,製管された螺旋管10′に順次帯状体10を送給する
と,第7図に示すように,該螺旋管10′の先端が下水管
81に固定されているために,該螺旋管10′のソケット14
と係合リブ12とが相互に滑動し,該螺旋管10′は固定さ
れた先端側から順に拡径される。そして,拡径された螺
旋管10′は,下水管81内周面にほぼ密着される。
このようにして,下水管81内周面のほぼ全長にわたって
螺旋管10′が密着されると,該螺旋管10′と下水管81と
の間に,適当な裏込め剤が充填されて,該螺旋管10′が
下水管81内に固定されると共に,該裏込め剤により,螺
旋管10′を構成する帯状体10の係合された各側縁部同士
が止水状態とされる。これにより,下水管31が螺旋管1
0′によりライニングされる。
裏込め剤は,螺旋管10′が下水管81に装着された後に充
填させる方法ばかりでなく,例えば製管機20により帯状
体10を螺旋状に巻回すると同時にその製管された螺旋管
10′の外周面に発泡性ウレタン樹脂等を塗着させる同時
裏込め方法を採用してもよい。
上記実施例では,帯状体10を螺旋状に巻回して螺旋管1
0′を形成する際に,該帯状体10における伸縮部17を圧
縮リング23にて圧縮する構成としたが,このような圧縮
リング23に限らず,例えば,第8図に示す圧縮ガイド板
24を使用してもよい。該圧縮ガイド板24は,例えば,製
管機20内に導入される帯状体10が当接する製管ローラ21
の近傍に配設され,製管機20内に導入される帯状体10の
係合リブ12がすでにソケット14内に嵌入された直後に,
該ソケット14に隣接する伸縮部17を圧縮する。該圧縮ガ
イド板24は,第8図(a)に示すように,例えば,取付
板25にねじ止めされている。該圧縮ガイド板24は,第8
図(b)に示すように,帯状体10の移動方向に沿って長
くなっており,該圧縮ガイド板24の帯状体10搬送域と対
向する面には,帯状体10における伸縮部17が側面に当接
し得る突部24aが設けられている。該突部24aの伸縮部17
が当接する側面は,帯状体10移動方向の下流側部分にて
伸縮部17を圧縮し得るようになっており,該突部24aの
帯状体10移動方向の上流側部分における該側面は,上流
側になるに連れて,帯状体10の伸縮部17の圧縮方向とは
反対方向側に位置するようにテーパ状になっている。従
って,帯状体10の伸縮部17は,該圧縮ガイド板24の突部
24aにおける一側面のテーパ状部分に案内されて徐々に
圧縮される。そして該伸縮部17が該圧縮ガイド板24の突
部24aからはずれることにより該伸縮部17の圧縮が解除
される。
なお,帯状体10における伸縮部17の圧縮時におけるばね
力を増加させて,その圧縮力が解除されたときに係止部
18を被係止リブ13と基板11とに確実に係止させるため
に,該伸縮部17内に弾性体を連続的に嵌入させてもよ
い。
このような帯状体10により形成される螺旋管10′を用い
て,下水管81をライニングする際に,該螺旋管10′にお
ける帯状体10の相互に係合された各側縁部同士を確実に
止水するべく,第9図(a)に示すように,該帯状体10
の伸縮部17内に,水膨張性弾性体40を連続的に嵌入させ
て用いてもよい。該水膨張性弾性体40は,水に接触する
ことにより,第9図(b)に示すように,その水を吸収
して膨張する。該水膨張性弾性体40を有する帯状体10を
用いて下水管81を更生する場合には,下水管81内周面に
螺旋管10′が密着するように拡径させた状態で,該螺旋
管10′の端部を止水状態にして該螺旋管10′内に水を充
満させる。これにより,該水膨張性弾性体40が,該伸縮
部17と該伸縮部17の開口部17aを覆う基板11との間に充
満して,該伸縮部17と基板11との間を止水する。この場
合には,下水管81と螺旋管10′との間に裏込め剤を充填
する必要がない。
この水膨張性弾性体40としては,例えば,天然ゴム,ポ
リブテン,ポリイソブチレン,ポリブタジエンゴム,ポ
リイソプレンゴム,ブチルゴム,SBR,EPDM,IR,NBR,CR,BR
等のゴムまたはエラストマーに,特殊吸水性ポリマー
(例えば,水膨張性ウレタン樹脂が挙げられる)を混入
した弾性体,もしくは,クロロプレンゴムまたはクロロ
スルホン化ポリエチレンにポリイソプレン(例えば,ク
ラレイソプレンケミカル株式会社製:商品名−クラプレ
ンLIR−30)を配合した弾性体(この場合,例えばクロ
ロプレンゴム100重量部にポリイソプレン約2〜3重量
部を配合し,膨張率を5〜8程度としたもの)が好適に
用いられる。
(発明の効果) 本発明の帯状体は,このように,幅方向の一側縁部を構
成する係止部を被係止リブに係止させる際に,該係止部
を幅方向に移動させるべく圧縮され得る伸縮部を有する
ために,該係止部を被係止リブに係止させる際に係止部
および被係止リブが破損するおそれがない。
また,本発明の帯状体は,伸縮部に水膨張性弾性体が嵌
入されているため,該帯状体にて形成される螺旋管を,
止水性に優れたものとすることができ,該螺旋管を用い
て下水管等を好適にライニングし得る。
さらに本発明の螺旋管の製造方法は,帯状体を巻回して
該帯状体のソケット内に係合リブを嵌合させた後に,伸
縮部を圧縮させて係止部を被係止リブに係止させている
ため,帯状体を破損させることなく強固な螺旋管を容易
に製造し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の帯状体の一例を示す断面図,第2図は
該帯状体により形成される螺旋管を用いた下水管のライ
ニング工法の工程を説明する断面図,第3図(a)は製
管機の概略側面図,第3図(b)はその概略正面図,第
4図〜第6図はそれぞれ螺旋管を製造する際の帯状体の
動作説明のための断面図,第7図は下水管ライニング工
法のさらに他の工程を説明する断面図,第8図(a)は
帯状体の伸縮部を圧縮する手段の他の例を示す断面図,
第8図(b)はその平面図,第9図(a)は水膨張性弾
性体を有する本発明の帯状体の断面図,第9図(b)は
その動作説明のための断面図である。 10……帯状体,10′……螺旋管,11……基板,12……係合
リブ,13……被係止リブ,14……ソケット,15……凹部,17
……伸縮部,18……係止部,19……補強リブ,20……製管
機,21……製管ローラ,23……圧縮リング,24……圧縮ガ
イド板,30……線材,40……水膨張性弾性体。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】螺旋状に巻かれることにより螺旋管が形成
    される螺旋管形成用帯状体であって, 帯板状をした基板と, 該基板の幅方向の一側縁部に長手方向に連続して直立状
    に設けられた係合リブと, 該基板の他側縁部に長手方向に連続して突設され,該係
    合リブをその内部に嵌合し得るソケットと, 該ソケットの基端部外側に長手方向に連続して連設され
    ており,該ソケットの突設方向と同方向へ突出し,その
    先端が屈曲されて前記基板の幅方向への伸縮可能となっ
    た伸縮部と, 該伸縮部に先端が外側方へ突出するように連設された係
    止部と, 前記基板とにより該係止部を係止するべく前記係合リブ
    とは適当な間隔をあけて該基板上に立設された被係止リ
    ブと, を具備する螺旋管形成用帯状体。
  2. 【請求項2】螺旋状に巻かれることにより螺旋管が形成
    される螺旋管形成用帯状体であって, 帯板状をした基板と, 該基板の幅方向の一側縁部に長手方向に連続して直立状
    に設けられた係合リブと, 該基板の他側縁部に長手方向に連続して突設され,該係
    合リブをその内部に嵌合し得るソケットと, 該ソケットの基端部外側に長手方向に連続して連設され
    ており,該ソケットの突設方向と同方向へ突出し,その
    先端が屈曲されて前記基板の幅方向への伸縮可能となっ
    た伸縮部と, 該伸縮部に先端が外側方へ突出するように連設された係
    止部と, 該係止部を係止するべく前記係合リブとは適当な間隔を
    あけて該基板上に立設された被係止リブと, 前記伸縮部内に連続的に嵌入された水膨張性弾性体と, を具備する螺旋管形成用帯状体。
  3. 【請求項3】帯板状を基板と,該基板の幅方向の一側縁
    部に長手方向に連続して直立状に設けられた係合リブ
    と,該基板の他側縁部に長手方向に連続して突設され,
    該係合リブをその内部に嵌合し得るソケットと,該ソケ
    ットの基端部外側に長手方向に連続して連設されてお
    り,該ソケットの突設方向と同方向へ突出し,その先端
    が屈曲されて前記基板の幅方向への伸縮可能となった伸
    縮部と,該伸縮部に先端が外側方へ突出するように連設
    された係止部と,該係止部を係止すべく前記係合リブと
    は適当な間隔をあけて該基板上に立設された被係止リブ
    と,を有する帯状体を,螺旋状に巻回して該帯状体のソ
    ケット内に係合リブを嵌入させる工程と, 該工程後に,該帯状体の伸縮部を圧縮させつつ前記係止
    部を被係止リブに係止させる工程と, を包含する螺旋管の製造方法。
JP63247588A 1988-09-30 1988-09-30 螺旋管形成用帯状体および螺旋管の製造方法 Expired - Fee Related JPH079271B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63247588A JPH079271B2 (ja) 1988-09-30 1988-09-30 螺旋管形成用帯状体および螺旋管の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63247588A JPH079271B2 (ja) 1988-09-30 1988-09-30 螺旋管形成用帯状体および螺旋管の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0297792A JPH0297792A (ja) 1990-04-10
JPH079271B2 true JPH079271B2 (ja) 1995-02-01

Family

ID=17165739

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63247588A Expired - Fee Related JPH079271B2 (ja) 1988-09-30 1988-09-30 螺旋管形成用帯状体および螺旋管の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH079271B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101308660B1 (ko) * 2011-10-06 2013-09-13 대현산업 (주) 상하수도관과 그 제조장치 및 제조방법

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5278796A (en) * 1991-04-12 1994-01-11 Micron Technology, Inc. Temperature-dependent DRAM refresh circuit

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101308660B1 (ko) * 2011-10-06 2013-09-13 대현산업 (주) 상하수도관과 그 제조장치 및 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0297792A (ja) 1990-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5478123A (en) Corrugated spiral pipe joint, corrugated spiral pipe provided with the joint, producing method therefor, and method of connecting a corrugated spiral pipe to the corrugated spiral pipe
US8820801B2 (en) Multi-wall corrugated pipe couplings and methods
US5644832A (en) Method of providing sealing connection between corrugated spiral pipes
KR0127301B1 (ko) 관 보수용 라이너 및 장치
US20090065968A1 (en) Permanently lubricated film gasket and method of manufacture
MXPA01000160A (es) Empaque coextruido para tubos de dureza durometrica.
JPH06143420A (ja) 既設管ライニング用帯状体
JP2006064173A (ja) コルゲート複合管
JPH079271B2 (ja) 螺旋管形成用帯状体および螺旋管の製造方法
US6499744B1 (en) Pipe gasket with dual purpose tail
JP2007024228A (ja) コルゲート複合管
US6033617A (en) Pipe belling process
US6947443B1 (en) Pipe belling apparatus and method
JPH08261363A (ja) 異形断面管渠におけるライニング施工方法及びその施工装置
JP2730838B2 (ja) 枝管が分岐した既設管をライニングするライニング管と枝管との接続部における止水方法
JP2819482B2 (ja) コルゲート二重管の接続止水方法
JPH08233161A (ja) 螺旋管形成用プロファイル
JP3777188B2 (ja) 既設管内のライニング施工方法及びその施工装置
JP2002147651A (ja) 管渠内面ライニング用部材
JP7501848B2 (ja) 管路更生工法
JP7372631B2 (ja) ライニング部材
JP2001221383A (ja) 螺旋管形成用帯状体の接続部材
JP7290252B2 (ja) 管更生部材
JP3777053B2 (ja) 既設管におけるライニング施工方法及びその施工装置
JP2015227054A (ja) 更生管の帯状部材の接合構造

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees