JPH0792313B2 - 冷却貯蔵庫 - Google Patents

冷却貯蔵庫

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JPH0792313B2
JPH0792313B2 JP31713090A JP31713090A JPH0792313B2 JP H0792313 B2 JPH0792313 B2 JP H0792313B2 JP 31713090 A JP31713090 A JP 31713090A JP 31713090 A JP31713090 A JP 31713090A JP H0792313 B2 JPH0792313 B2 JP H0792313B2
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清 大清水
稔 田中
幸夫 大塚
角治 久米
庸泰 山岸
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は所謂アンダーカウンター型冷蔵庫と称される冷
却貯蔵庫に関するものである。
(ロ) 従来の技術 本発明の先行技術として、例えば実開昭61−186086号公
報には、第2図に除霜ヒータを取り付けた冷却器が庫内
側壁に接触して配設した例が示されており、第3図に除
霜ヒータを取り付けた冷却器が庫内側壁から離間して配
設した例が示されている。
(ハ) 発明が解決しようとする課題 斯かる従来技術において、冷却器を庫内側壁に接触して
配設した場合、庫内の有効容積を広く確保することがで
きる反面、冷却器の庫内側壁接触側端部に除霜ヒータを
配設することができず、この部分の除霜効果が著しく低
下する問題点があった。これに対して、冷却器を庫内側
壁から離間して配設した場合、冷却器の庫内側壁接触側
端部に除霜ヒータを配設することができ、除霜効果を向
上させることができる反面、庫内の有効容積が狭くなる
問題点があった。
本発明は、この様な従来技術の問題点に鑑み、貯蔵室の
有効容積を広く確保すると共に、冷却器の除霜を良好に
行うことを目的とした冷却貯蔵庫を提供するものであ
る。
(ニ) 課題を解決するための手段 本発明は、上記目的を達成するために、一側に開口部を
有し、前面に開閉扉を備える貯蔵室を画成する断熱箱体
と、側面を開口して前記貯蔵室と連通する熱交換室を画
成する冷却箱体と、前記熱交換室に収設され、一端が前
記冷却箱体の内箱に接触若しくは近接して前記熱交換室
に収設された冷却器と、前記冷却器の下部に接触して蛇
行状に配設され、冷却器の一端及び他端を走行する部分
が、冷却器の端部より外方に位置する除霜ヒータと、前
記内箱に段差を形成して作られた前記除霜ヒータ走行用
のスペースを設けた冷却貯蔵庫を構成するものである。
(ホ) 作用 本発明によると、冷却器の一端を冷却箱体の内箱に接触
させているため、冷却器の出っ張りを小さくでき、貯蔵
室の有効容積を広くできる。
また、冷却箱体の側面が開口していることと、スペース
の作用により、除霜ヒータの両端部を冷却器への端部よ
り外に走行させることができ、冷却器全体を均一に除霜
することができる。
(ヘ) 実施例 いかに本発明の実施例を第1図乃至第16図を参照して説
明する。第14図及び第16図は所謂アンダーカウンター型
冷蔵庫と称される冷却貯蔵庫の正面図及び縦断概要正面
図を示しており、1は一側に開口部2を有し、前面に開
閉扉3を備える貯蔵室4を画成する断熱箱体、5はプレ
ートフィン型冷却器6及び冷却循環ファン7を収設した
熱交換室8を画成する側面開口9の冷却箱体で、断熱箱
体1と冷却箱体5は、貯蔵室4と熱交換室8が連通する
ように、夫々の開口2,9を合致させた状態で、後述する
接続手段によって分離可能に接続される。10は断熱箱体
1と並設された機械室で、該機械室10の内部には引き出
し可能なベース13上に配設され、前記冷却器6に接続さ
れる電動圧縮機11及び凝縮器等のコンデンシングユニッ
トと、その上方に前記冷却箱体5を収納しており、前面
には開閉自在な機械室扉12を備えている。14は貯蔵室4
に配設され、下部に吸い込み口14A、上部に吐出口14Bを
形成したダクトである。
而して、第1図、第2図、第9図及び第10図に示すよう
に、前記断熱箱体1は、金属製の内箱15と、金属製の外
箱16と、前面開口部分及び一側開口部分で両箱を接続す
るブレーカ17と、両箱15,16間に充填されたポリウレタ
ン等の発泡断熱材18によって構成されている。また、前
記冷却箱体5は、複数枚の金属製板材を連結し底部を絞
り加工によって排水口19を有するドレンパン20に形成し
た熱交換室用内箱21と、金属製の熱交換室用外箱22と、
両箱21,22間に充填された発泡断熱材23によって構成さ
れ、内箱21のドレンパン20は冷却箱体5の側面開口9端
面より突出し、その端部はドレンパン20の端部より突出
している。なお、図番24はドレンパンヒータ、25はドレ
ン水を冷却箱体5の外に排水処理するためのドレンソケ
ットで、下部に図示しないドレンホースを接続する接続
口26を形成している。
そして、熱交換室8に収設される冷却器6は、ドレンパ
ン20の上方に配設されるもので、除霜ヒータ27を蛇行状
に装着した一対のヒータ取付板28を介して冷却箱体5の
内箱21にネジ29によって固定されている。この際、冷却
器6の右端部は、冷却箱体5の側面開口9より僅か外方
に突出し、冷却器6の左端部は内箱21の側面に近接若し
くは当接している。更に、冷却器6の除霜を効率的に行
うために、除霜ヒータ27は冷却器6の下部に接触してお
り、右端部を走行する右除霜ヒータ27Aは冷却器6の右
端部より外方に位置し、左端部を走行する左除霜ヒータ
27Bは冷却器6の左端部より外方に位置する。このため
に、内箱21の側面下部には段差30を形成して左除霜ヒー
タ27Bが走行するスペース31を形成している。
また、熱交換室8に収設される冷気循環ファン7は、冷
却器6の上方に配設されるもので、ファンケーシング32
を介して冷却箱体5の内箱21にネジ33によって固定され
ている。この際、冷気循環ファン7の一部は、冷却箱体
5の側面開口9より僅か外方にはみ出している。
次に、冷却器6及び冷気循環ファン7を収設した冷却箱
体5を、断熱箱体1に分離可能に接続する上記接続手段
について説明する。該接続手段は前部接続手段と後部接
続手段より成り、前部接続手段は、断熱箱体1の開口部
2が形成されている外箱16の前部外面に固定した上下一
対のフック部34と、冷却箱体5の開口9に近い外箱22の
前部外面に前記フック部34と対応して固定した上下一対
の掛け具35とによって構成され、後部接続手段は、断熱
箱体1の開口部2が形成されている外箱16の後部外面に
固定した受け金具36と、冷却箱体5の開口9に近い外箱
22の後部外面に前記受け金具36と対応して固定した係止
フランジ37とによって構成されている。
而して、冷却箱体5を断熱箱体1に接続するのに際し
て、冷却箱体5の開口端面にはシール部材38を貼着し、
係止フランジ37を受け金具36に挿入係止した後、掛け具
35をフック部34に引っ掛けてパチンと止めることによっ
て、シール部材38は断熱箱体1の外箱16外面に密着し、
更に、冷却箱体5の側面開口9と断熱箱体1の開口部2
が合わさって、冷却箱体5は断熱箱体1に強固に接続さ
れることになり、これによって、前記貯蔵室4と前記熱
交換室8は連通状態となる。
ところで、冷却箱体5を断熱箱体1に接続する作業を一
層容易に行うために、第5図乃至第8図に示すような移
送手段を構成している。これは断熱箱体1の前面上部及
び後面上部に固定され、断熱箱体1の側方に延在した前
アングル39及び後アングル40を利用するもので、前後の
アングル39,40間にレール部材41を固定する。このレー
ル部材41には、案内孔42を形成する。該案内孔42は、前
端が丸穴42Aで、後方に向かって、断熱箱体1の開口部
2までの距離が最も遠く、開口部2の面と平行する第1
案内孔42B、断熱箱体1の開口部2までの距離を徐々に
接近する斜めの第2案内孔42C及び断熱箱体1の開口部
2までの距離が最も近く、開口部2の面と平行する第3
案内孔42Dが連続形成されており、第1乃至第3案内孔4
2B,42C,42Dの幅は丸穴42Aの直径より狭くなっている。
一方、冷却箱体5の上面には、比較的後方位置に前記丸
穴42Aは通るが前記各案内孔42B,42C,42Dは通らない樹脂
製の摺動カラー43を挿通して移動ネジ44を固定する。こ
の際、カラー43の下面と冷却箱体5の上面との間に移動
ネジ44の胴部44Aが出るように固定する。
以上の構成において、冷却器6及び冷気循環ファン7を
組み込んだ冷却箱体5を、レール部材41に懸吊させる場
合は、カラー43の丸穴42Aを通した後、冷却箱体5を後
方に押し込んで、移動ネジ44を第6図に示す様に第1案
内孔42Bに移動させると、レール部材41上を摺動するカ
ラー43は、第1乃至第3案内孔42B,42C,42Dから抜けな
くなり、冷却箱体5懸吊状態となる。
而して、移動ネジ44が第6図に示す様に第1案内孔42B
を移動しているときは、冷却箱体5の開口9から突出し
た冷却器6、冷気循環ファン7及びドレンパン20が断熱
箱体1に当ることなく移動し、その後、移動ネジ44が第
1案内孔42Bから第2案内孔42Cへ移動すると、徐々にド
レンパン20が断熱箱体1の開口部2内に入っていき、移
動ネジ44が第7図に示す様に第3案内孔42Dに移動した
とき、上述した係止フランジ37が受け金具36に挿入係止
し、ドレンパン20は断熱箱体1の開口部2内に全て収ま
る。この状態で。掛け具35をフック部34に引っ掛けてパ
チンと止めることにより、シール部材38は断熱箱体1の
外箱16外面に密着し、更に、冷却箱体5の側面開口9と
断熱箱体1の開口部2が合わさって、冷却箱体5は断熱
箱体1に強固に接続されることになる。
ここで、熱交換室8に収設された冷却器6、冷気循環フ
ァン7及びドレンパン20は、冷却箱体5の側面開口9よ
り外方に突出しており、この突出部分が、冷却箱体5を
断熱箱体1に接続したときに、断熱箱体1の開口部2の
幅内に収まることにより、冷却箱体5のコンパクト化を
達成することができる。
しかも、冷却器6の左側端は、冷却箱体5の内箱21に近
接若しくは当接して配設されるため、デッドスペースが
少なくなり、これによっても、冷却箱体5のコンパクト
化を達成することができる。
また、冷却器6の左側端を、冷却箱体5の内箱21に近接
若しくは当接させた場合でも、内箱21に形成した段差30
によって、除霜ヒータ27が走行するスペース31を形成し
ているので、左除霜ヒータ27Bを冷却器6の左側端より
出っ張って、冷却器6の左側端部に当接走行させること
ができ、冷却箱体5を大型化することなく冷却器6の周
端部の除霜も極めて効率的に行うことができる。そし
て、冷却器6から滴下した除霜水は、上記構成によりド
レンパン20に確実に回収することができる。
次に、冷却箱体5内の冷却器6とコンデンシングユニッ
トとの接続方法を第11図乃至第13図に基づいて説明す
る。まず第11図に示す様に、ベース13の上に、電動圧縮
機11、凝縮器46、送風機47等のコンデンシングユニット
を搭載する。この際サクションパイプ48、該サクション
パイプ48に沿ってハンダ付けされたキャピラリチューブ
49は、図示する如く十分な長さに延長しておく。
この様に、コンデンシングユニットを搭載したベース13
を、断熱箱体1の開口部2側の下部に間隔を存して固定
した3本の支持アングル50上を滑らせて、第12図に示す
様に支持アングル50の上に載置する。この後、上述した
方法で、冷却箱体5を、第13図に示す様に断熱箱体1に
接続する。冷却箱体5からは、熱交換室8に収設された
冷却器6の入口パイプ6Aと出口パイプ6Bが、第2図及び
第9図に示すように、冷却箱体5の開口面側前部に形成
した切欠開口51を通って外側に延出しており、この入口
パイプ6A及び出口パイプ6Bは、冷却箱体5の前面に形成
した凹溝52を走行している。この凹溝52は入口パイプ6A
及び出口パイプ6Bを保護するのに効果を発揮する。
而して、この入口パイプ6Aとキャピラリチューブ49、出
口パイプ6Bとサクションパイプ48を夫々溶接によって接
続し、冷却器6とコンデンシングユニットとの接続を完
了する。この後、第15図に示す様に冷却箱体5の前方に
電装ボックス53を着脱自在に取り付けて機械室10に収納
される主要装置の組立てを完了する。
以上の構成によると、冷却貯蔵を設置した後、冷却器
6、冷気循環ファン7或るいは電動圧縮機11等のコンデ
ンシングユニットの修理や交換を行う場合は、第15図に
示す様に、機械室10前面の扉12を解放し、電装ボックス
53を取り外せば、冷却箱体5及びコンデンシングユニッ
トを搭載したベース13を機械室10の外へ引き出すことが
でき、これら部品の修理や交換を行うことができる。
(ト) 発明の効果 本発明は以上の様に、冷却器の一端を冷却箱体の内箱に
接触させているため、冷却器の出っ張りを小さくでき、
貯蔵室の有効容積を広くできる。
また、冷却器の一端を冷却箱体の内箱に接触させるも、
除霜ヒータの両端部を冷却器の端部より外に走行させる
ことができ、冷却器全体を良好に除霜することができ
る。
【図面の簡単な説明】
図面はいずれも本発明の冷却貯蔵庫の実施例に係わり、
第1図は冷却箱体部分の縦断正面図、第2図は同じく横
断平面図、第3図は冷却箱体の斜視図、第4図は接続手
段を示す斜視図、第5図は冷却箱体と断熱箱体の側部構
造を示す斜視図、第6図はレールを移動途中にある冷却
箱体を示す平面図、第7図は冷却箱体を断熱箱体に接続
を完了した状態を示す平面図、第8図は同斜視図、第9
図は第2図における接続手段の前側を示す横断平面図、
第10図は第2図における接続手段の後側を示す横断平面
図、第11図はコンデンシングユニット組み込み前の状態
を示す斜視図、第12図はコンデンシングユニット組み込
み後の状態を示す斜視図、第13図はコンデンシングユニ
ットと冷却器の接続完了状態を示す斜視図、第14図は冷
却貯蔵庫の正面図、第15図は機械室扉を解放した状態を
示す斜視図、第16図は冷却貯蔵庫の縦断正面図である。 ……断熱箱体、2……開口部、4……貯蔵室、……
冷却箱体、6……冷却器、8……熱交換室、9……側面
開口、27……除霜ヒータ、27A……右除霜ヒータ、27B…
…左除霜ヒータ、30……段差、31……スペース。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久米 角治 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 山岸 庸泰 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一側に開口部を有し、前面に開閉扉を備え
    る貯蔵室を画成する断熱箱体と、側面を開口して前記貯
    蔵室と連通する熱交換室を画成する冷却箱体と、前記熱
    交換室に収設され、一端が前記冷却箱体の内箱に接触若
    しくは近接して前記熱交換室に収設された冷却器と、前
    記冷却器の下部に接触して蛇行状に配設され、冷却器の
    一端及び他端を走行する部分が、冷却器の端部より外方
    に位置する除霜ヒータと、前記内箱に段差を形成して作
    られた前記除霜ヒータ走行用のスペースを設けたことを
    特徴とする冷却貯蔵庫。
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