JPH079221A - タレットユニット - Google Patents

タレットユニット

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Publication number
JPH079221A
JPH079221A JP18691293A JP18691293A JPH079221A JP H079221 A JPH079221 A JP H079221A JP 18691293 A JP18691293 A JP 18691293A JP 18691293 A JP18691293 A JP 18691293A JP H079221 A JPH079221 A JP H079221A
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JP
Japan
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slide body
shaft
spline
clutch device
gang head
Prior art date
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Application number
JP18691293A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoto Kurakane
直人 倉兼
Toshio Shimazu
登司雄 嶋津
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Howa Machinery Ltd
Original Assignee
Howa Machinery Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 駆動モ−タM1に連結する駆動軸42と旋回
体9とを、スライド体5が待機位置Cにあるときのみに
連結する第1のクラッチ装置96で連繋し、また、駆動
軸42と従動軸25とをスライド体5の交換位置への前
進移動で連結する第2のクラッチ装置20で連繋し、第
1のクラッチ装置96が切断した時の旋回体9の回り止
め装置103を設け、従動軸25を回転させるとき、旋
回体9が回転しないようにしてギャングヘッド4の割出
と従動軸25の駆動とを一つの駆動モ−タM1で行う。 【効果】 スライド体に体するギャングヘッドの割出と
従動軸の駆動とを一つの駆動モ−タで行うようにしたの
で、装置自体が簡単になり、コストダウンができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フレームに水平軸線ま
わりに割出旋回可能に旋回体を支持し、この旋回体外周
に設けたギャングヘッドの1つを加工位置まで移動させ
て工作物を加工するようにした水平軸マガジン形のタレ
ットユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の水平軸マガジン形タレット
ユニットとしては、特開昭60−191707号公報に
開示されているように、フレームに旋回体を回転自在に
軸承してインデックス用のモータで所定角度に割出すイ
ンデックス装置と、前記旋回体の外周に所定の角度をお
いて旋回体の回転軸線方向へ係脱可能に支持された多数
のギャングヘッドの1つを前記インデックス装置により
割出位置に割り出し、この1つのギャングヘッドをクラ
ンプ装置により、その前端部にクランプして、往復台
(スライド体)に設けた駆動軸用モータで回転される駆
動軸をギャングヘッドの従動軸に連結し、往復台を往復
台移動用のモータによりネジ送り機構を介して前記回転
軸線方向に前進させて工作物を加工する駆動ユニットを
備えたものがある。このようにタレットユニットには往
復台移動用のモータと別に、往復台上の駆動軸駆動用モ
ータとフレーム上のインデックス装置駆動用との2つの
モータを備えていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の装置
では往復動用モータと別に、駆動軸駆動用のモータとイ
ンデックス装置駆動用の2つのモータを使用しているの
でコスト的に高価になる問題と、構造も複雑になる問題
があった。本発明はこのような問題を解決するため駆動
軸駆動用とインデックス装置用の駆動源として1つのモ
ータを使用しタレットユニットの構造の簡略化とコスト
ダウンとを関ることを回的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を解
決するためフレームに、水平軸線まわりに割出旋回可能
に旋回体を支持し、その旋回体の外周に、工具を回転さ
せる従動軸を備えた複数のギャングヘッドを水平方向移
動自在に設け、更にフレームには、所定の割出位置に割
出された一つのギャングヘッドを交換位置でクランプ
し、加工位置へ向けて水平移動するスライド体を備え、
このスライド体には、スライド体に設けた駆動モータに
より駆動される駆動軸を設け、この駆動軸と従動軸とを
連結するようにしたタレットユニットにおいて、前記ス
ライド体を交換位置より更に後退した待機位置まで水平
移動可能とし、駆動軸と旋回体とを、スライド体の水平
移動で係脱し、スライド体が待機位置にある時のみに連
結される第1のクラッチ装置を介して連繋し、また駆動
軸と従動軸とを、スライド体が待機位置にある時に切断
され、交換位置への前進移動で連結する係止凹凸部から
成る第2のクラッチ装置で連繋したことを特徴とする。
【0005】
【作用】スライド体が待機位置にあるとき駆動軸と旋回
体の従動軸との連結は第2のクラッチ装置で切離されて
いる。この状態において駆動モータにより回転される駆
動軸からの割出回転が第1のクラッチ装置を介して旋回
体に伝達され旋回体が回転し、新しいギャングヘッドを
割出位置に割り出す。次にスライド体の交換位置への移
動により第1のクラッチ装置が旋回体と駆動軸との連結
を切離して駆動軸からの回転が旋回体に伝わらないよう
にする。これと同時に回り止め装置はギャングヘッドを
割出位置に保持し、かつ、第2のクラッチ装置がつなが
る。更にスライド体は移動し、スライド体の駆動軸を駆
動モータで回転させながら割出位置のギャングヘッドの
みを旋回体から外して加工位置で加工物の加工を行な
う。加工が終るとスライド体は待機位置へ移動して第2
のクラッチ装置の係止凹凸部の係合が外れ、第1のクラ
ッチ装置がつながり次の旋回体の割出しに備える。この
ようにスライド体の移動のみで2つのクラッチ装置を切
換えて、ギャングヘッドの割出しと工具を回転させる従
動軸の回転を1の駆動モータにより行なう。
【0006】
【実施例】次に、図面において本発明のタレットユニッ
ト1の実施例について説明する。図1、図2、図3にお
いてタレットユニット1は、フレーム2、旋回体9、ギ
ャングヘッド4及び後述のスライド体5より構成されて
いる。フレーム2の本体2aは、門型の支持ベース6に
取付けた支持ブラケット7に固定され、この本体2a内
には水平軸線まわりに回動自在に旋回軸8が軸承されて
いる。この旋回軸8の前端面には、正四角型の旋回体9
が一体にねじ止めされている。また旋回軸8の後部は旋
回体9を旋回させる旋回歯車90が締着してある。旋回
歯車90は本体2aの軸受91に軸支された入力歯車9
2により中間歯車93を介して駆動モータMIからの駆
動が伝達されるようにしてある。この入力歯車92は中
心にスライド体移動方向にスプライン孔92aが穿設し
てあり、このスプライン孔92aにスライド体5の移動
により後述のスプライン軸94が嵌脱し、旋回体9を駆
動させるための第1のクラッチ装置96が構成される。
【0007】又、この入力歯車92の後方には、嵌入ス
プライン部98bの先端がスプライン孔92aに嵌入し
た回止スプライン軸98を軸線方向移動自在に支持した
ホルダ99が本体2aに回転自在に軸支してある。回止
スプライン軸98の後部には本体2aと一体な回止部材
100の回止スプライン孔101と嵌脱する係止スプラ
ンイン部98aが設けてあり、この回止スプライン軸9
8は本体2aから後方に突出したブラケット104との
間にスラストベアリング105を介在して設けたばね1
02によって前方へ付勢されて前端がスプライン軸94
の後端面に当接している。こうしてスライド体5の移動
でスプライン軸94がスプライン孔92aから外れた時
に係止スプライン部98aが回止スプライン孔101に
嵌入する旋回体9の回り止め装置103が構成してあ
る。106は係止スプライン部98aの回止スプライン
孔101との係脱を確認する近接スイッチである。
【0008】次に旋回体9の4つの外周面には、夫々案
内支持体10が固定され、各案内支持体10の摺動溝1
1には、ギャングヘッド4の摺動部12が水平方向に摺
動自在に嵌装されている。また、旋回体9の各外周面に
は、夫々段付取付孔13が穿設され、この段付取付孔1
3にはバネ14により半径方向外方に付勢された移動体
15が嵌装されている。この移動体15は、段付取付孔
13の段部に固定されたストッパー板16により位置決
めされ、ストッパー板16及び案内支持体10に穿設し
た挿入孔17を介して外方に突出する位置決めローラ1
8を備えている。この位置決めローラ18はギャングヘ
ッド4の摺動部12に設けた切欠部19と係合し、ギャ
ングヘッド4の水平方向の位置決めを行うようになって
いる。そして旋回体9の各案内支持体10にギャングヘ
ッド4が嵌装位置決めされた状態でかつ、スライド体5
が待機位置Cにある時に、前記モータM1を駆動するこ
とにより旋回体9が旋回し、次の加工に使用する所定の
ギャングヘッド4を割出位置Aに旋回割り出し可能とな
っている。
【0009】ギャングヘッド4の後面には図4,5,6
に示すように後述の従動軸25を挟んだ上、下位置に、
互いに対向し旋回軸8と同心の円弧状に形成した一対の
係合材21が設けられている。各係合部材21の後部
は、夫々内側に突出する係合部22に形成され、この係
合部22は、後述のクランプ部材46のクランプ部48
と係合可能となっている。また、係合部材21の後面に
は後述の位置決めピン64が嵌入可能な位置決め孔23
が穿設されている。またギャングヘッド4の前面には工
具を装着するようにした少なくとも1つのスピンドル
(図示せず)が回転自在に備えられ、このスピンドルは
歯車等の伝達機構(図示せず)を介してギャングヘッド
4の後面へ突出する従動軸25に連結されている。この
従動軸25の後端面には、後述の駆動軸42の円弧キー
43とともに第2のクラッチ機構20を構成する係止凹
部として示す円弧状のT字キー溝26が形成されてい
る。このT字キー溝26は割出回転方向両端が解放され
図9、10に示すようにT字キー溝26と従動軸25基
部の細径部25b間に渡って、図13に示すように左右
両側に回止め溝25aが形成されている。この回止め溝
25aの幅T1 は、図9に示すようにT字キー溝26の
狭幅部26aと同じに設定してある。また、細径部25
bは後述の係止片50bの寸法T2 よりも僅かに大きい
軸方向長さを有し、かつ、その直径は係止片50bの先
端間距離よりも細い径となっていて、係止片50bが細
径部25b内に位置したとき、従動軸25が回転できる
ようにしてある。
【0010】また、前記フレーム2の本体2a前面に
は、ギャングヘッド4の割出位置Aの部分を切欠いた取
付円板27が固定され、この取付円板27の前面には、
ギャングヘッド4の割出時に従動軸25の描く円弧軌跡
と対向する位置に、その前端が半径方向内側に突出した
カギ部29に形成され前記旋回軸8と同心の第1カギ付
円弧レール28が取付けられている。この第1カギ付円
弧レール28は、後述の第2カギ付円弧レール50とと
もにギャングヘッド4の割出時に前記従動軸25のT字
キー溝26を案内し、従動軸25の自由な回転を阻止
し、所定位置に回転位置を保持する回り止めを行う。ま
た、第1カギ付円弧レール28のカギ部29は、従動軸
25T字キー溝26のT字部と係合し、割出時に前記位
置決めローラ18によるギャングヘッド4の水平方向の
位置決めが外されるような何らかの力が加わった場合で
も、水平方向の移動が拘束されるようになっている。
【0011】次に、前記割出位置Aのギャングヘッド4
後方に設けられたスライド体5について説明する。スラ
イド体5は、フレーム2に設けたモータM2の作用で回
転するネジ送り機構を介して旋回軸8に沿う方向に伸び
るスライドレール41上を移動し、図4に示す待機位置
Cと図5に示す交換位置Bとその前方の加工位置との間
を往復移動するようになっている。図6に示すように、
スライド体本体5aの中央部には、後述の左右のクラン
プ部材46との間から前方に突出する駆動軸42が回動
自在に支持されている。この駆動軸42は、スライド体
5が待機位置Cに位置するとき、割出位置Aのギャング
ヘッド4の従動軸25と対向し、その対向面に、前記従
動軸25のT字キー溝26と交換位置Bで係合可能で、
前記旋回軸8と同心の円弧キー(係止凸部)43が設け
られている。
【0012】また、駆動軸42は、エンコーダを内蔵
し、自体の出力軸の回転位置を検出してその設定された
回転位置に停止できる駆動モータM1に連結され、この
駆動モータM1の作用により、駆動軸42と従動軸25
とをキー連結した状態で工具が回転駆動され工作物の加
工を行い、この加工終了時に駆動軸42とともに従動軸
25は所定位置(従動軸25のTキー溝26が第2カギ
付円弧レール50に対して図6に示す位置)に位置決め
される。尚、ギャングヘッド4の割出時において、駆動
軸42と従動軸25とがキー連結をやめた状態で、駆動
モータM1に連結された駆動軸42は常に所定位置に位
置決めされた状態が保たれる。駆動軸42の後部には駆
動モータM1からの駆動を、前記第1のクラッチ装置9
6を介して旋回体9に伝達する駆動歯車110が締着し
てある。駆動歯車110は中間歯車111を介してスプ
ライン軸94のスプライン軸歯車112に噛合してあ
る。このスプライン軸94は中間を本体5aに軸支さ
れ、後端にはスライド体5から突出して前記入力歯車9
2のスプライン孔92aが形成してある。
【0013】次に図4,5,6においてクランプ装置4
5について説明する。スライド体本体5a前面の各クラ
ンプ部材46は後面の一体な回動歯車46aと共に後述
のクランプロッド51に旋回可能に支持してある。この
回動歯車46aには、クランプ部材46が図6に示す旋
回位置Eとクランプ位置Fへ往復回動するように、スラ
イド体本体5C後面に取付けた周知の油圧によるロータ
リシリンダ80の駆動が各クランプ部材46の駆動伝達
機構81,82を介して伝達されるようにしてある。一
方の駆動伝達機構81は歯車83、中間歯車84,85
及び中間軸86を介して回動歯車46aに連結してあ
る。他方の駆動伝達機構82には一方の中間歯車84,
85に変えて中間歯車88を加え他方の中間歯車89,
89aを介して回動歯車46aの回転を反時計回りにし
各クランプ部材46の回動方向が互いに対称になるよう
にしてある。又、回動歯車46aと噛合う2つの歯車8
5及び他方の歯車89aの歯巾は回動歯車46aの歯巾
よりも長くし、クランプ部材46のクランプ時噛合が外
れないようにしてある。又、クランプ部材46は垂直壁
49の上下端が鉤状に曲折しており、先端が前記ギャン
グヘッド4の係合部22と係合可能なクランプ部48と
なっている。又、クランプ部材46が後退位置Dから旋
回位置Eの間を軸線方向に往復移動できるよう各係合部
22にはクランプ部材46通過用の切欠き部22aが設
けてある。
【0014】スライド体本体5aの前面には、クランプ
部材46の前方に、ギャングヘッド4の割出時に従動軸
25の描く円弧軌跡と対向する位置に、スライド体5が
待機位置Cに位置する状態で、前記第1カギ付円弧レー
ル28と連続する前記旋回軸8と同心のカギ部50aを
有する第2カギ付円弧レール50が取付けられている。
この第2カギ付円弧レール50は、前記駆動軸42と対
向する部分は切欠かれ、切欠かれた端部には、スライド
体5が交換位置Bにある時、図13に示すように従動軸
25の逃げ溝25b内に位置する係止片50bが対向し
て設けてある。係止片50bは従動軸25のT字キー溝
26の狭幅部26aと回止め溝25aの溝幅Tよりも僅
かに小さい厚みに設定してあり、また、その水平方向寸
法T2 は、Tキー溝26の広幅部26bの軸方向幅T3
より大に設定してある(図9,図11)。従って駆動軸
42の円弧キー43が第2カギ付円弧レール50に沿う
方向に位置決め停止された状態でスライド体5が交換位
置Bと待機位置Cとの間で移動するときその中間位置で
は、円弧キー43が狭幅部26aに係合しているとき
に、係止片50bが回止め溝25aに係合し(図1
1)、また、スライド体5が待機位置Cにあるときに
は、係止片50bが回止め溝25aから広幅部26bを
通過して狭幅部26aと係合するようにして(図12)
従動軸25の円弧キー溝26を第2カギ付円弧レール5
0に沿う方向に回り止めするようにしてある。
【0015】この第2カギ付円弧レール50は前記第1
カギ付円弧レール28とともにギャングヘッド4の割出
時に従動軸25のT字キー溝26を案内し、従動軸25
の不必要な回転を阻止するとともにギャングヘッド4の
水平方向の位置決めを行う。前記駆動軸42を挾んだ左
右の2箇所には、クランプ部材46後方に伸びる1対の
クランプロッド51が配設され、その先端に螺着された
円板部材51bと鍔部51cとの間にクランプ部材46
の回動歯車46aを回動自在に挾んでいる。このクラン
プロッド51は、その後部の大径部51a及び基部51
bがスライド体本体5a及びスライド体本体5に取付け
られた筒部材52aに水平方向移動自在に支持されてい
る。前記筒部材52aと一体のリング53とクランプロ
ッド51と一体の大径部51aとの間には圧縮バネ54
が介在され、クランプロッド51とともにクランプ部材
46をクランプ方向(後方)に付勢するようにしてあ
る。
【0016】また、各クランプロッド51に対応してス
ライド体本体5aに固定された一対の支持軸55には、
夫々カムレバー56の一端が回動自在に軸支されてい
る。各カムレバー56の一端の軸支持部には、前記クラ
ンプロッド51の後端面と当接する当接ピン57がねじ
止めされ、カムレバー56の他端には、カムローラ58
が回動自在に支持されている。このカムローラ58はタ
レットユニット1の固定側である前記支持ブラケット7
(図1に示す)に取付けた第2カム59のカム面と係合
する。この第2カム59のカム面は、スライド体5の水
平方向移動によってクランプ部材46をクランプ、アン
クランプ方向(前後方向)に移動させるように形成され
ている。つまり、スライド体5が待機位置Cに位置する
とき、カムローラ58は図4に示す位置に位置してお
り、このときクランプ部材46は完全なアンクランプ状
態である。そしてスライド体5が前進することにより、
カムローラ58が第2カム59の斜面59b上を転動し
てカム面59cに到るとカムレバー56がばね54の力
で反時計方向へ揺動し、クランプ部材46はクランプ方
向(後方)に移動し、交換位置Bではクランプ部48と
係合部材21との間にクランプ部材46の旋回を許す僅
かな隙間を残すアンクランプ状態となる。その後さらに
スライド体5が加工位置に向かって前進するとカムロー
ラ58と第2カム59の斜面59aとの係合は外れ完全
なクランプ状態となる。尚、スライド体5が加工位置よ
り後退する場合は、前記前進の場合と逆の手順でギャン
グヘッド4のアンクランプが行われる。
【0017】次に、図5,7,8において位置決め装置
62について説明する。スライド体本体5aには対角線
上の2ヶ所に嵌装孔63が穿設され、この嵌装孔63に
はスライド体本体5a前面に固定したパット61を介し
て一対の位置決めピン64が水平方向移動自在に嵌装さ
れている。各位置決めピン64の先端部は、前記ギャン
グヘッド4に設けた位置決め孔23に嵌入可能である。
スライド体本体5aにはこの位置決めピン64と対応す
る位置に夫々長短の縦軸65,66が回動自在に軸支さ
れている。長縦軸65の下部には、先端の二又部68a
が前記位置決めピン64後部に形成した引掛溝67と係
合する係合アーム68が取付けられ、長縦軸65の上部
には、先端にカムローラ69を軸支したカムレバー70
が取付けられている。また前記短縦軸66には、V形の
カムレバー71が取付けられ、このカムレバー71の一
端は、前記係合アーム68と同様に位置決めピン64の
後部に形成した引掛溝67と係合する二又部71aに形
成され、カムレバー71の他端は、前記カムアーム70
と同様にカムローラ69が軸支されている。
【0018】両縦軸65,66に夫々設けた突片72間
には、引張バネ73が介在され、このバネ73の付勢力
によって図7において長縦軸65を時計回りに、短縦軸
66を反時計回りに回動し、位置決めピン64が係合方
向(前方)に付勢されるとともに、一対のカムローラ6
9をタレットユニット1の固定側である支持ブラケット
7に固定した一対の第1カム75のカム溝に係合させる
ようになっている。この第1カム75のカム溝は、スラ
イド体5の水平方向移動によって位置決めピン64をス
ライド体5の前面より出没させるように形成されてい
る。
【0019】つまり、スライド体5が待機位置Cに位置
するとき、一対のカムローラ69は図7においてP1で
示す位置に位置しており、このとき位置決めピン64
は、スライド体5前面より没入した状態であり、そして
スライド体5が前進することにより、一対のカムローラ
69は各第1カム75のカム溝に沿って転動し、スライ
ド体5が交換位置Bに到ると位置決めピン64がスライ
ド体5前面より突出されギャングヘッド4の位置決め孔
23内に嵌入してギャングヘッド4の位置決めを行う。
その後さらにスライド体5が加工位置に向かって前進す
ると一対のカムローラ69と各第1カム75のカム溝と
の係合は外れるが、スライド体本体5aに取付けた一対
のストッパ部材76に、各カムローラ69を支持するカ
ムレバー70,71が当接し、位置決めピン64は一定
の突出状態を保ち得る。尚スライド体5が加工装置より
後退する場合は、前記前進の場合と逆の手順でギャング
ヘッド4の位置決め解除が行われる。
【0020】次に、以上のように構成されたタレットユ
ニット1の作用について説明する。加工位置のスライド
体5の加工終了時に、駆動モータM1の駆動を止め、駆
動軸42を定位置停止させる。これによって駆動軸42
とキー連結した従動軸25は、ギャングヘッド4の割出
時に従動軸25のT字キー溝26が第1,2のカギ付円
弧レール28,50に案内され得る所定の円周方向位置
に位置決めされる。この状態のままモータM2を駆動さ
せ加工位置のスライド体5を交換位置Bに向かって後退
移動させると、スライド体5にクランプされたギャング
ヘッド4の摺動部12が割出位置Bに対応する旋回体9
の案内支持体10の摺動溝11に係合し始める。さらに
スライド体5が後退してギャングヘッド4の旋回体9に
対する係合長さが全係合長さのおよそ半分となったと
き、先ず、クランプ装置45のカムレバー56に設けた
カムローラ58が第2カム59の第1斜面59aを登り
始め、カムレバー56は図5において支持軸55を中心
に時計回りに揺動され、当接ピン57が圧縮バネ54の
付勢力に抗してスライド体5に対してクランプロッド5
1とともにクランプ部材46を前方に押し出しギャング
ヘッド4のアンクランプを行う。
【0021】このときこのアンクランプ状態のギャング
ヘッド4は、ギャングヘッド4の位置決め孔23内に完
全に嵌まり込んだ2つの位置決めピン64上に載置され
た状態となり、スライド体5の後退とともに後退をつづ
ける。その後カムローラ58が第2カム59の第1斜面
59aとの係合を止め進行方向と平行なカム面59c上
を転動し始めるとクランプ部材46はスライド体5に対
して不動の状態を保ち、また位置決め装置62のカムレ
バー70,71に夫々設けた一対のカムローラ69が図
7の実線で示すように第1カム75のカム溝との係合を
始める。するとこの第1カム75の作用により図7にお
いてカムレバー70,71は引張バネ73の付勢力に抗
して夫々時計回り及び反時計回りに揺動し、この揺動と
ともに長縦軸65の係合アーム68が揺動し、図5にお
いて実線で示す状態の一対の位置決めピン64(一方は
図示せず)が後退されスライド体本体5a前面より没入
し始め、スライド体5が割出位置Bに到るとギャングヘ
ッド5は、その摺動部12の切欠部19に旋回体9の位
置決めローラ18が係合し、図3で示す状態に水平方向
の位置決めがされ、位置決めピン64はスライド体本体
5a前面より完全に没入して(図5の仮想線で示す)、
ギャングヘッド4の位置決め解除を完了し、クランプ部
材46のクランプ部48とギャングヘッド4の係合部2
2間には僅かな隙間が生じる。
【0022】この交換位置Bにおいてロータリシリンダ
80を駆動してクランプ位置Fでアンクランプされたク
ランプ部材46を旋回位置Eに旋回し、更にスライド体
5を待機位置Cに後退させる。交換位置Bでは、第2カ
ギ付円弧レール50の係止片50bは図9に示すように
従動軸25の細径部25b内の位置Zにあって従動軸2
5を回り止めしてないが、従動軸25は駆動軸42との
連絡により所定位置に位置決めされておりこの状態でス
ライド体5は後退する。スライド体5の後退で駆動軸4
2の円弧キー43が従動軸25より離脱する前の位置X
にあるとき、すでに係止片50bが回止め溝25aの内
の位置Yにあり、従動軸25の回止めを係止片50bに
より維持させる。
【0023】これにより駆動軸42と従動軸25との連
結が切断されても図12に示すように従動軸25は係止
片50bに係止されて所定位置に回止めされる。又これ
と共にクランプ部材46は切欠部22aを通過し、スラ
イド体5が待機位置Cに到ると、第2カギ付円弧キレー
ル50が第1カギ付き円弧レール28と連続する(図1
2)と共にスプライン軸94はばね102のばね力に抗
して入力歯車92のスプライン孔92a内に進入する。
一方円弧キー溝26から円弧キー43が軸方向に外れ従
動軸25と駆動軸42との連結を切断する。スプライン
軸94は回止スプライン軸98を押圧して係止スプライ
ン部98aを回止スプライン孔101から離脱させて旋
回体9を回転可能にし、ギャングヘッド4が割出可能の
状態となる。その後駆動モータM1を駆動して使用済の
ギャングヘッド4を移動させて次に使用する新しいギャ
ングヘッド4の割出を開始する。
【0024】この割出時に、ギャングヘッド4の旋回と
ともに従動軸25のT字キー溝26は第1,2カギ付円
弧レール28,50によって案内され割出回転中の従動
軸25の自由な回転は阻止され、新しいギャングヘッド
4が割出位置に割り出されるときその従動軸25の円弧
キー溝26は確実に駆動軸42の円弧キー43と対向す
る。また、割出時に第1,2カギ付円弧レール28,5
0に案内される従動軸25のT字キー溝26には、第
1,2カギ付円弧レール28,50のカギ部29,50
aが係合しているので、ギャングヘッド4の水平方向の
位置決めが確実なものとなる。割出中、スプライン軸9
4はスプライン孔92aに嵌入し、かつ回止スプライン
軸98の嵌入スプライン部98bもスプライン孔92a
に嵌入しているので回止スプライン軸98もスプライン
軸94の回転により一体回転するが、ばね102はスラ
ストベアリングを介して回止スプライン軸98と当接し
ているので、回止スプライン軸98の回転によりばね1
02がねじれることはない。
【0025】割出後の新しいギャングヘッド4のスライ
ド体5に対する位置決め及びクランプ動作は、前記アン
クランプ、位置決め解除の動作と逆の手順で行われる。
スライド体5が待機位置Cから交換位置Bへ前進して第
2のクラッチ装置20を軸方向に係合させる一方、スプ
ライン軸94が入力歯車92のスプライン孔92aから
外れ、回止スプライン軸98の回止スプライン部98a
がばね102のばね力で回止スプライン孔101へ嵌入
して入力歯車92の自由回転を阻止し、旋回体9を回り
止めする。そして交換位置Bで位置決めピン64で位置
決めしてクランプ部材46をクランプ位置Fへ旋回し、
更に加工位置へスライド体5を前進させると、クランプ
部材46が割出位置Aのギャングヘッド4をクランプす
る。その後このスライド体5にクランプされたギャング
ヘッド4は旋回体9からの支持を外れ、加工位置まで前
進し、駆動モータM1により従動軸25を回転させて加
工する。加工中、スプライン軸94は回転するが、スプ
ライン軸94は入力歯車92のスプライン孔92aから
外れているので旋回体9の割出回転は行われない。
【0026】尚本実施例のタレットユニット1ではクラ
ンプ部材46を旋回させる駆動源を油圧によるロータリ
シリンダ80を使用したが、これに限定するものでな
く、これをサーボ機構を有した駆動モータに換えてもよ
い。この場合はエンコーダ等によりクランプ部材46を
所定の旋回位置に制御することが必要となる。又同様に
ロータリシリンダ80に換えてシリンダロッドを出没さ
せる圧空又は油圧シリンダを使用し、これらの直線運動
をラックピニオンなどの駆動伝達機構を介して回転駆動
に換えクランプ部材46を所定の位置に旋回させるよう
にしてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明のタレットユニット
ではスライド体に体するギャングヘッドの割出駆動と従
動軸の駆動とを1台の駆動モータで行って、夫々に伝達
する駆動の切換をスライド体の移動により作用する第1
のクラッチ装置及び第2のクラッチ装置で行うようにし
たので装置自体が簡単になりコストダウンができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタレットユニットの側面図である。
【図2】図1のII−II視図である。
【図3】本発明のタレットユニットの断面図である。
【図4】スライド体とギャングヘッドのクランプ説明図
である。
【図5】スライド体とギャングヘッドのクランプ説明図
である。
【図6】図4のVI−VI断面図である。
【図7】図4の一部を省略した平面図である。
【図8】図7のVIII−VIII断面図である。
【図9】第2クラッチ装置の説明図である。
【図10】交換装置の第2クラッチ装置の説明図であ
る。
【図11】従動軸側と駆動軸側との連結関係図である。
【図12】待機位置の第2クラッチ装置の説明図であ
る。
【図13】図12のXIII−XIII断面図である。
【符号の説明】
1 タレットユニット、2 フレ−ム、4 ギャングヘ
ッド、5 スライド体、9 旋回体、20 第2のクラ
ッチ装置、25 従動軸、42 駆動軸、92 入力歯
車、92a スプライン孔、94 スプライン軸、 9
6 第1のクラッチ装置、98 回止スプライン軸、1
01 回止スプライン孔、103 回り止め装置、A
割出位置、B 交換位置、C 待機位置、F クランプ
位置、M1 駆動モ−タ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームに、水平軸線まわりに割出旋回
    可能に旋回体を支持し、その旋回体の外周に、工具を回
    転させる従動軸を備えた複数のギャングヘッドを水平方
    向移動自在に設け、更にフレームには、所定の割出位置
    に割出された一つのギャングヘッドを交換位置でクラン
    プし、加工位置へ向けて水平移動するスライド体を備
    え、このスライド体には、スライド体に設けた駆動モー
    タにより駆動される駆動軸を設け、この駆動軸と従動軸
    とを連結するようにしたタレットユニットにおいて、前
    記スライド体を交換位置より更に後退した待機位置まで
    水平移動可能とし、駆動軸と旋回体とを、スライド体の
    水平移動で係脱し、スライド体が待機位置にある時のみ
    に連結される第1のクラッチ装置を介して連繋し、また
    駆動軸と従動軸とを、スライド体が待機位置にある時に
    切断され、交換位置への前進移動で連結する係止凹凸部
    から成る第2のクラッチ装置で連繋し、かつ第1のクラ
    ッチ装置が切断した時の旋回体の回り止め装置を備えた
    ことを特徴とするタレットユニット。
  2. 【請求項2】 フレームに旋回体を旋回させるギヤ伝達
    係の入力歯車を回転自在に支持し、この入力歯車の中心
    に、スライド体移動方向のスプライン孔を穿設し、この
    スプライン孔に嵌脱するスプライン軸をスライド体の後
    端から突出させ、このスプライン軸と駆動軸をギヤ伝達
    係を介して連繋して第1のクラッチ装置を構成したこと
    を特徴とする請求項1記載のタレットユニット。
  3. 【請求項3】 フレームに、先端を入力歯車のスプライ
    ン孔に嵌入した回止スプライン軸を、回転かつ、軸方向
    移動自在に支持すると共に前記スプライン軸方向に付勢
    し、更にフレームにスライド体の移動でクラッチ装置の
    スプライン軸がスプライン孔から外れた時に回止スプラ
    イン軸の後部が嵌入する回止スプライン孔を設けて旋回
    体の回り止め装置を構成したことを特徴とする請求項2
    記載のタレットユニット。
JP18691293A 1993-06-29 1993-06-29 タレットユニット Pending JPH079221A (ja)

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ID=16196868

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11084135B2 (en) * 2018-06-14 2021-08-10 Hyundai Motor Company Clamping mechanism and machining center having the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11084135B2 (en) * 2018-06-14 2021-08-10 Hyundai Motor Company Clamping mechanism and machining center having the same

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