JPH0792042B2 - 内燃機関用点火コイル一体形配電器 - Google Patents

内燃機関用点火コイル一体形配電器

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JPH0792042B2
JPH0792042B2 JP62257425A JP25742587A JPH0792042B2 JP H0792042 B2 JPH0792042 B2 JP H0792042B2 JP 62257425 A JP62257425 A JP 62257425A JP 25742587 A JP25742587 A JP 25742587A JP H0792042 B2 JPH0792042 B2 JP H0792042B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は内燃機関用点火コイル一体形配電器に係り、特
に、点火コイルの漏洩磁束の悪影響を防止するための対
策に関する。
〔従来の技術〕
内燃機関用点火システムの小型化、取付作業性の向上、
および構成部品相互間の電気的接続の信頼性向上等を図
るため、従来より、配電器のハウジング内に点火コイル
を一体化したものが知られている(米国特許第3888225
号明細書参照)。
ところで、点火コイルを配電器に一体化する場合、点火
コイルの漏洩磁束が配電器の回転信号検出装置に悪影響
を及ぼす虞れがある。すなわち、第9図に示すように、
コイル71を鉄芯72に巻回してなる点火コイル7は、主磁
束φとは別に、一次側電流の遮断時に漏洩磁束φ
発生するので、配電器のハウジング2内に点火コイル7
が一体化してあると、シグナルロータ3の回転に伴う磁
束変化を検知するための電磁ピツクアツプ4がこの漏洩
磁束φによつてノイズを検出してしまい、一次側電流
制御回路が誤動作して異常点火が起こる虞れがある。
そこで、点火コイルの漏洩磁束の悪影響を防止するた
め、これまで種々の対策が提案されている。例えば、実
公昭62−24056号公報には、配電器ハウジングおよびこ
の配電器ハウジングに取り付けられたキャップを含む配
電器本体と、この配電器本体の内部にあって機関の回転
速度に比例して回転する回転軸と、この回転軸に取り付
けられたシグナルロータと、このシグナルロータと対向
して上記配電器の内部に並置され、シグナルロータの回
転に伴う磁束の変化を検知して出力信号を出すシグナル
ロータの半径方向に磁束感応方向をもった回転信号発生
器と、1次コイル及び2次コイルとこれらをモールドす
るモールド樹脂とを含み、上記回転信号発生器の出力信
号によって1次コイルへの通電が制御される配電器本体
に取り付けられた点火コイルとを備え、点火コイルに2
次コイルの少なくとも回転軸側に位置する磁性体の遮蔽
板をケースの内側でモールド樹脂に埋設して設けた構成
が開示されている。そして、この構成によって点火コイ
ルから出る漏れ磁束を遮蔽板により吸収して回転信号発
生器へこの漏れ磁束が鎖交するのを防ぎ、点火装置の誤
動作を防止するようになっている。
また、実開昭56−119628号公報には、継鉄の外周の端面
及びその両側面を囲むように透磁性の高い材料を用いた
コアリングを配置した構成が開示されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記従来例では、磁性体からなる遮蔽板
(板状部材)50を点火コイル4内のモールド樹脂45に埋
設しているが、このように構成すると、磁性体を埋設し
ない場合に比べて2次コイル高圧部外周との間の絶縁耐
電圧が落ちるため、長時間にわたる使用によって絶縁破
壊を起こすおそれがある。これを防止するには、磁性体
のモールド樹脂内に埋設しない場合に比べて、2次コイ
ル高圧部外周と磁性体との距離を大きくしなければなら
ず、これは必然的に点火コイル自体の大型化を招き、デ
ィストリビュータ本体も大型化せざるを得なくなる。
また、磁性体が点火コイルの樹脂内にあると、漏洩磁束
によりうず電流損が発生し、うず電流損が大きいと、発
熱量も大きくなり点火コイルの性能そのものに悪影響を
与える場合がある。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされた
もので、その目的は、電磁ピツクアツプに対する点火コ
イルの漏洩磁束の影響を抑えることができるとともに、
放熱性が良く、点火回路ユニットへの熱の影響を最小限
に抑えることができる内燃機関用点火コイル一体形配電
器を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明は、金属ハウジングに
支承され、外部機関の回転に同期して回転するシャフト
と、このシャフトに取り付けられて一体に回転するシグ
ナルロータと、このシグナルロータの回転に伴う磁束変
化を検知して信号を発生する電磁ピックアップとを有
し、前記金属ハウジングに点火コイルを取り付けた内燃
機関用点火コイル一体形配電器において、点火コイルの
電磁ピックアップ側の面に熱伝導性に優れた磁性体から
なる板状部材を配置し、板状部材を金属ハウジング及び
点火コイルの両者に接触させた状態で点火コイルを金属
ハウジングに取り付けたことを特徴としている。
〔作用〕
上記のように構成すると、板状部材は点火コイルの外表
面にあって金属ハウジングに接触した状態で点火コイル
とともに当該金属ハウジングに取り付けられるので、点
火コイルで発生した熱は、板状部材を介して配電器の金
属ハウジングに伝達され、金属ハウジングの外表面から
放散される。また、点火コイルの漏洩磁束も板状部材に
よって制御でき、電磁ピックアップに対する漏洩磁束の
影響を制御することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
第1図ないし第6図は本発明の一実施例を説明するため
のもので、第1図は配電器の縦断面図、第2図は第1図
のI−I線に沿う横断面図、第3図は出力波形図、第4
図は要部の分解斜視図、第5図はその側面図、第6図は
効果説明図である。
第1図、第2図において、外部機関の回転に同期して回
転するシヤフト1は、ハウジング2に回転自在に組み込
まれており、このシヤフト1の先端部に組り付けられた
シグナルロータ3は、ハウジング2内でシヤフト1と一
体に回転する。このシグナルロータ3と対向する位置に
は、ピツクアツプコイルや界磁マグネツト5にて構成さ
れる電磁ピツクアツプ4が固設してあり、シグナルロー
タ3の回転に伴う磁束の変化量をピツクアツプコイルが
検知し、その出力信号が点火増幅器6に入力されるよう
になつている。そして、この点火増幅器6は、電磁ピツ
クアツプ4の出力信号に応じて、バツテリー(図示せ
ず)から点火コイル7の一次コイルへの通電を制御す
る。すなわち、電磁ピツクアツプ4の出力波形を第3図
(a)とすると、点火コイル7の一次コイルに流れる電
流は第3図(b)の如くに制御され、バツテリーから一
次コイルへの通電が遮断されると点火コイル7の二次コ
イルに高電圧が誘起されるようになつている。この高電
圧は、ロータヘツド9や、配電キヤツプ10に固設された
電極11を介して、図示せぬ機関の各気筒の点火プラグに
印加される。
ケイ素鋼板からなる板状部材20は、板厚が1mm程度で、
第4図に示すように開口21を有する枠状にプレス加工さ
れている。この板状部材20は、点火コイル7の電磁ピツ
クアツプ4側の外表面に接触させた状態で、ネジ30を介
して該点火コイル7と一緒に第1図に示すようにハウジ
ング2の一部2aに共締めされている。つまり、内部にコ
イル71が巻回されている点火コイル7の膨出部73を開口
21内から突出させた状態で、該板状部材20は点火コイル
7に一体化されている。
ところで、点火コイル7はコイル71を鉄芯72に巻回して
なる閉磁路型であるが、一次側電流の遮断時に、点火コ
イル7の周囲には磁束が漏洩する。しかし、上記実施例
のように点火コイル7の電磁ピツクアツプ4側に磁性体
からなる板状部材20が装着してあると、第6図に示すよ
うに、点火コイル7の漏洩磁束φが制御され、電磁ピ
ツクアツプ4へ向かう漏洩磁束φの量が大幅に低減す
る。なお、第6図中のφは点火コイル7の主磁束を示
している。
このように、板状部材20によつて点火コイル7の漏洩磁
束φが制御されているので、上記実施例は電磁ピツク
アツプ4に対する漏洩磁束φの悪影響が防止されてお
り、異常点火の虞れがない高信頼性の配電器となつてい
る。また、1mm厚程度の板状部材20を点火コイル7の膨
出部73のまわりに取り付けただけなので、ハウジング2
内の他の部品の配置は制約を受けず、そのため配電器を
大型化したり外形形状を変更したりする必要はない。し
かも、この板状部材20は点火コイル7と一緒にハウジン
グ2に共締めすればよく、特別な固定用部品は不要であ
ることから、配電器の重量や部品点数の増加はほとんど
問題にならず、取付作業性が悪化する心配もない。
第7図は本発明の他の実施例に係る板状部材の平面図で
ある。この実施例は、磁性体からなり点火コイルの電磁
ピツクアツプ側に装着される板状部材として、切欠22を
有する略C字形の板状部材20を用いている。このよう
に、板状部材20の所定位置に切欠22を設けることによつ
て、点火コイルの漏洩磁束をより効果的に制御すること
が可能となる。
第8図は本発明のさらに他の実施例に係る板状部材の斜
視図である。この実施例は、磁性体からなる厚さ0.5mm
以下の板状部材20を2枚重ね合わせ、この積層体を点火
コイルの電磁ピツクアツプ側に装着するというものであ
る。このように、板状部材20を複数枚積層して使用する
ことによつても、点火コイルの漏洩磁束をより効果的に
制御することが可能となる。
また、上記両実施例によれば、点火コイルで発生した熱
をこの磁性体板を介して配電器のハウジングにすみやか
に伝達し、ハウジングの外表面からこの熱を効果的に放
散できるのでハウジング内に点火コイルを装着するにも
かかわらず内部の空間の温度上昇がさほど高くならず、
点火回路ユニツトへの熱の悪影響が少ない配電器が得ら
れる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、点火コイルの電磁ピックアップ側
の面に熱伝導性に優れた磁性体からなる板状部材を配置
し、板状部材を金属ハウジング及び点火コイルの両者に
接触させた状態で点火コイルを金属ハウジングに取り付
けた本発明によれば、点火コイルで発生した熱は板状部
材を介して金属ハウジングに伝達され、金属ハウジング
から放散されるので、放熱性がよく、点火ユニットへの
熱の影響を最小限に抑えることができる。また、板状部
材自身に発生したうず電流によるジュール熱も金属ハウ
ジングに伝達され、効率良く放散される。また、電磁ピ
ックアップと点火コイルとの間に板状部材が位置するの
で、電磁ピックアップに対する点火コイルの漏洩磁束の
影響も抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本発明の一実施例を説明するため
のもので、第1図は配電器の縦断面図、第2図は第1図
のI−I線に沿う横断面図、第3図は出力波形図、第4
図は要部の分解斜視図、第5図はその側面図、第6図は
効果説明図、第7図は本発明の他の実施例に係る板状部
材の平面図、第8図は本発明のさらに他の実施例に係る
板状部材の斜視図、第9図は点火コイルの漏洩磁束を示
す説明図である。 1……シヤフト、2……ハウジング、3……シグナルロ
ータ、4……電磁ピツクアツプ、6……点火増幅器、7
……ハウジング、20……板状部材、21……ネジ、φ
…漏洩磁束。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長江 弘允 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所佐和工場内 (72)発明者 石井 謙蔵 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所佐和工場内 (56)参考文献 特開 昭63−205464(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属ハウジングに支承され、外部機関の回
    転に同期して回転するシヤフトと、このシヤフトに取り
    付けられて一体に回転するシグナルロータと、このシグ
    ナルロータの回転に伴う磁束変化を検知して信号を発生
    する電磁ピツクアツプとを有し、前記金属ハウジングに
    点火コイルを取り付けた内燃機関用点火コイル一体形配
    電器において、前記点火コイルの前記電磁ピツクアツプ
    側に熱伝導性に優れた磁性体からなる板状部材を配置す
    るとともに、前記板状部材を前記金属ハウジング及び点
    火コイルの両者に接触させた状態で前記点火コイルを前
    記金属ハウジングに取り付けたことを特徴とする内燃機
    関用点火コイル一体形配電器。
JP62257425A 1987-10-14 1987-10-14 内燃機関用点火コイル一体形配電器 Expired - Fee Related JPH0792042B2 (ja)

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JPH0143501Y2 (ja) * 1985-07-25 1989-12-18
JP2796289B2 (ja) * 1987-02-20 1998-09-10 株式会社日立製作所 内燃機関用点火コイル一体型配電器

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