JP2862760B2 - 点火コイル一体型配電器及び電磁ピックアップ - Google Patents

点火コイル一体型配電器及び電磁ピックアップ

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JP2862760B2 JP16715393A JP16715393A JP2862760B2 JP 2862760 B2 JP2862760 B2 JP 2862760B2 JP 16715393 A JP16715393 A JP 16715393A JP 16715393 A JP16715393 A JP 16715393A JP 2862760 B2 JP2862760 B2 JP 2862760B2
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正雄 大森
英樹 大槻
勝 宇治川
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Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
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Hitachi Automotive Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関用点火コイル
一体型配電器に係り、特にその信頼性、作業性の向上に
関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関用点火システムの小型化、部品
の集約化に対する要求によって、配電器内に電磁ピック
アップと点火コイルを一緒に配置するものが知られてい
る。このような構成において、点火コイルからの漏れ磁
束が電磁ピックアップに伝播し、電磁ピックアップが誤
動作するため、誤動作防止対策として、従来、特公平1
−1664号公報に記載のように、ピックアップコイル
の外周に、リング状の銅板を設置したり、両端を短絡し
た絶縁電線を設置したりして、点火コイルからの漏洩磁
束による磁束変化をうず電流損により緩慢にして、ノイ
ズ低減をするものが知られている。
【0003】又、特公平2−26770号公報に記載の
ように、ピックアップコイルの外周又は内周に、裸の電
線を巻付けることにより、前述と同様の効果を得ようと
したものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術におい
て、リング状の銅板を用いたものは、この銅板が大き
く、重くなり、装着性および耐振性に問題があり、又、
絶縁電線を用いるものでは、絶縁電線の両端を短絡する
必要があるのみならず、絶縁電線が途中で断線するとう
ず電流が流れなくなって、ノイズ低減効果が得られなく
なるという問題がある。 又、裸電線を用いたものは、
配電器の高電圧放電により発生するオゾン、或は、この
オゾンと配電器内に付着した水滴とで生成される硝酸か
ら保護するため、裸電線の周囲を樹脂で密封する等の手
段が必要になり、電磁ピックアップの構造が複雑にな
り、作業性も悪くなるという問題がある。
【0005】本発明の目的は、上記のような問題がな
い、簡単な構成で、ノイズ低減効果が得られる電磁ピッ
クアップを内蔵した点火コイル一体型配電器を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記の構成
で達成される。
【0007】即ち、電磁ピックアップのシグナルロータ
と対向する側の端面に、板状の導電部材を配置し、更
に、この導電部材の隅に段差を設け、電磁ピックアップ
のボビンを成形する時、この段差に樹脂を回し、ボビン
の樹脂成形時に一体成形する構成とする。
【0008】
【作用】点火コイルが発生する漏れ磁束が、電磁ピック
アップコイルと鎖交するとピックアップコイルに漏れ磁
束量に応じたノイズ電圧が誘起される。この時、漏れ磁
束によって、導電部材にうず電流が流れる。うず電流が
流れると、このうず電流に応じた磁束が発生する。この
うず電流による発生磁束と点火コイルからの漏れ磁束は
反対方向であり、ピックアップコイルに鎖交する漏れ磁
束はうず電流で打消され、漏れ磁束によってピックアッ
プコイルに発生するノイズ電圧を低減することができ
る。又、ボビンの樹脂成形時に導電部材の隅に設けた段
差に樹脂をまわすように一体成形することにより、簡単
な構成で、導電部材を固定することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1から図6によ
り説明する。
【0010】図1は点火コイル一体型配電器の縦断面
図、図2はキャップ18を取り除いた該配電器を上方か
ら見た平面図である。
【0011】図1及び図2において、シャフト1は図示
しない機関の回転に同期して回転する。該シャフト1
は、一つはハウジング2に結合されている軸受3、もう
一つは、シャフト1に一体化され、押え板4により、ハ
ウジング2の上部内周に取付けられているベース5に締
付けられている軸受6により、回転自在に取付けられて
いる。
【0012】該シャフト1には、該軸受3、6の間にシ
グナルロータ7、8が取り付けられ、又、該軸受6の上
部にもシグナルロータ9が取付けられ、該シャフト1と
一体に回転する。これらのシグナルロータ7、8、9に
は磁束感応する電磁ピックアップ10、11、12が各
々対向しており、シグナルロータ7、8、9の回転に伴
う磁束の変化を検知し、該電磁ピックアップ10、1
1、12の内部に電圧を誘起する。この電圧をハーネス
13を介して、図示しないコントロールユニットに入力
する。このコントロールユニット内で入力信号を演算処
理し、点火信号を該ハーネス13を介して、配電器内の
パワースイッチングユニット14に入力される。この信
号に基づいて、パワースイッチングユニット14は、ハ
ウジング2の内部ステイ15に磁気遮閉板16と一緒に
取付けられている点火コイル17内の1次コイルに流れ
ている図示しないバッテリーからの1次電流の制御を行
なう。点火コイル17は、1次電流が遮断されると、点
火コイル内の2次コイルに高電圧を発生させる。この高
電圧は、キャップ18の中心電極19とロータヘッド2
0、キャップ側電極21を介して、図示されない機関の
各気筒の点火プラグに印加される。ここで、該電磁ピッ
クアップ10、11は、該ハウジング2に固定され、該
電磁ピックアップ12は、該ベース5に固定されてい
る。
【0013】図3及び図4に、電磁ピックアップ12を
示す。電磁ピックアップ10、11も同様の構造であ
る。図3は正面図、図4は図3のXX断面図である。電
磁ピックアップ12は、回動するシグナルロータ9と対
向し、磁束の通路となるポールピース22、該ポールピ
ース22と接触するマグネット23、更に該マグネット
23と接触して磁気回路を形成し、又、電磁ピックアッ
プ全体を図1ないし図2に示す前記ベース5或いは前記
ハウジング2に取付けるためのステータ24、巻線より
なり、前記ポールピース22の磁束の変化により電圧を
誘起するピックアップコイル25、該ピックアップコイ
ル25を一体成形により保持している樹脂製のボビン2
6、該ピックアップコイル25で誘起した電圧を外部に
出力するため、該ピックアップコイル25の巻始め、巻
終わりと接続されている端子27とから構成されてい
る。さらに、前記ポールピース22の先端28側の前記
ボビン26の前面29に板状の導電部材30を該ボビン
26と一体成形し、配置する。このようにすれば、該点
火コイル17の1次電流を遮断した瞬間に、該点火コイ
ル17から外部に漏洩する磁束が、該電磁ピックアップ
10、11、12に鎖交し、該導電部材30にうず電流
が流れ、このうず電流により、前記漏れ磁束と逆方向の
磁束を発生して、この漏洩磁束を打ち消すことになり、
電磁ピックアップ10、11、12に発生するノイズを
低減することができる。
【0014】図5及び図6は前記導電部材30の外観を
示したものであり、隅部に段差31を設け、前記ボビン
26形成時に、該段差31が前記ポールピース22の先
端28側を向くようにセットして該段差31に樹脂をま
わすことにより、前記ボビン26の一部29で前記導電
部材30を固定する。このように樹脂成形時に一体に固
定できるので、作業性が良い。
【0015】
【発明の効果】本技術によれば、ボビンの前面に導電部
材を配置するとともに、樹脂成形時に一体に固定出来る
作業性の良い簡単な構造で、ノイズ低減効果を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すハーネスを除いた配電
器本体の縦断面図。
【図2】図1の配電器本体から、キャップとロータヘッ
ドをはずした平面図。
【図3】図1、図2の中の電磁ピックアップの横断面
図。
【図4】図3の正面図。
【図5】図3、図4に含まれる導電部材の側面図。
【図6】図5の正面図。
【符号の説明】
10,11,12,…電磁ピックアップ、17…点火コ
イル、22…ポールピース、25ピックアップコイル、
26…ボビン、30…導電部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01B 7/30 101 G01B 7/30 101A (72)発明者 宇治川 勝 茨城県勝田市大字高場字鹿島谷津2477番 地3 日立オートモティブエンジニアリ ング株式会社内 審査官 山本 穂積 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02P 7/067 F02P 15/00 301 G01B 7/30 101

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の回転に同期して回転するシャフ
    ト、該シャフトに取り付けられ、該シャフトと一体に回
    転する少なくとも1個のシグナルロータ、該シグナルロ
    ータの回転に伴う磁束の変化を検知して信号を発生する
    少なくとも1個の電磁ピックアップ、前記内燃機関を制
    御する制御信号を出力するコントロールユニットからの
    点火信号に基づいて、配電器内に設けられた点火コイル
    の1次側コイルに流れているバッテリーからの1次電流
    の断続を行ない、該点火コイルの2次側コイルに高電圧
    を発生させるパワースイッチングユニットを有する点火
    コイル一体型配電器において、前記電磁ピックアップの
    前記シグナルロータと対向する側の磁束の変化を検知す
    る部分の周囲に、導電部材の平板を取付けるとともに、
    前記導電部材の隅に段差を設け、この段差部に前記電磁
    ピックアップを構成する樹脂で覆うことにより、前記導
    電部材を前記電磁ピックアップに固定したことを特徴と
    する点火コイル一体型配電器。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記電磁ピックアップ
    のシグナルロータと対向する側の磁束の変化を検知する
    部分が、前記導電部材の平板面よりシグナルロータ側に
    突出していることを特徴とする点火コイル一体型配電
    器。
  3. 【請求項3】請求項1または2のいずれかにおいて、前
    記電磁ピックアップのシグナルロータとは反対側に永久
    磁石が一体にモールドされていることを特徴とする点火
    コイル一体型配電器。
  4. 【請求項4】磁束の変化を検知する先端を有するポール
    ピース、該ポールピースと接触するマグネット、該マグ
    ネットと接触して磁気回路を形成するとともに、取付足
    を有するステータ、巻線よりなり前記ポールピースの磁
    束の変化により電圧を誘起するピックアップコイル、こ
    れらを一体成形して保持する樹脂製のボビン、前記ピッ
    クアップコイルに接続された端子とから構成される電磁
    ピックアップにおいて、前記ポールピースの前記先端の
    周囲の前記ボビンに導電部材の平板を取付けるととも
    に、前記導電部材の隅部に段差を設け、この段差を前記
    ボビンの樹脂で覆うことにより、前記導電部材を固定し
    たことを特徴とする電磁ピックアップ。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記ポールピースの前
    記先端が前記導電部材の平板面より突出していることを
    特徴とする電磁ピックアップ。
  6. 【請求項6】請求項4または5のいずれかにおいて、前
    記ポールピースの周囲と前記導電部材の板材のポールピ
    ース挿通用の孔の内周との間が樹脂で埋められているこ
    とを特徴とする電磁ピックアップ。
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