JPH079185Y2 - 車載用ディスプレイ装置 - Google Patents

車載用ディスプレイ装置

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JPH079185Y2
JPH079185Y2 JP1989142858U JP14285889U JPH079185Y2 JP H079185 Y2 JPH079185 Y2 JP H079185Y2 JP 1989142858 U JP1989142858 U JP 1989142858U JP 14285889 U JP14285889 U JP 14285889U JP H079185 Y2 JPH079185 Y2 JP H079185Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車内においてTV,VTR,あるいは走行情報等の
表示に使用されるディスプレイを、コンソールボックス
内に収納自在で且つ目視し易い位置に配置できるように
した車載用ディスプレイ装置に関する。
〔従来の技術〕
近年、自動車の車内においてTV,VTR,あるいは走行情報
等を表示させるためにディスプレイが使用される場合が
増えており、最近では、このディスプレイをコンソール
ボックス内に収納でき、しかも目視可能な姿勢に設置す
ることのできるディスプレイ装置が開発されている。一
例としては、コンソールボックス内に埋設される収納ケ
ース内にディスプレイが引き出し可能に収納され、収納
ケースからディスプレイを引き出したときに、このディ
スプレイが上端部分を支点として下側へ回動し、これに
よりディスプレイの表示面を車室内にて目視できるよう
にした構造のディスプレイ装置がある。
〔考案が解決しようとする課題〕
通常、車内のコンソールボックスは運転席と助手席との
間に位置し、エアコンの吹出し口やその操作部、及びカ
ーオーディオ等の装置が設置されており、これらの装置
の上下部或いは各装置の間に小物入れ等の空きスペース
が設けられているのが一般的である。
このコンソールボックスの空きスペースに上述した従来
のディスプレイ装置を設置し、ディスプレイを収納ケー
スから引き出してさらに目視可能となるように回動させ
てコンソールボックスの手前側に立設させた際、自動車
の車種によってはディスプレイの位置が低すぎたり、ま
たは逆に高すぎるという場合が生じる。この場合は、例
えば運転者が走行中にディスプレイの走行情報を見ると
きに、前方からディスプレイまで視線を大きく移動させ
る必要があり、安全運転上好ましいものではない。
また、同様にディスプレイを収納ケースから引き出して
目視可能となるように回動させた際、このディスプレイ
によってエアコンの吹出し口やその操作部、またはカー
オーディオの操作部等が覆われてしまい、エアコンから
の風が所定方向に吹出されなくなったり、またはエアコ
ンやカーオーディオの操作部の操作が困難になり、場合
によっては操作ができない状態になるという恐れがあ
る。
本考案は上述した問題点に鑑みなされたものであり、デ
ィスプレイをコンソールボックス内に収納でき、且つ如
何なる車種においてもこのディスプレイを目視し易い位
置に配置可能な車載用ディスプレイ装置を提供すること
を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために本考案による車載用ディスプ
レイ装置は、車内のコンソールボックス内に設置される
本体ケースと、この本体ケース内に収納、突出方向に移
動自在に設けられる支持部材と、この支持部材によって
前記本体ケースに対して略水平姿勢にて収納、突出自在
に支持されるとともに、本体ケースから突出した位置で
略水平姿勢から表示面が目視可能となる立設姿勢に回動
自在に設けられる薄型のディスプレイと、該ディスプレ
イが立設姿勢に回動した際にこのディスプレイを立設方
向に移動可能に支持する保持部材とを備えたものであ
る。
また、上記保持部材は、ディスプレイの幅方向に間隔を
もって設けられていることが望ましい。
〔作用〕
上記手段によれば、車内のコンソールボックス内に設置
される本体ケースと、この本体ケース内に収納、突出方
向に移動自在に設けられる支持部材と、この支持部材に
よって本体ケースに対して略水平姿勢にて収納、突出自
在に支持されるとともに、本体ケースから突出した位置
で略水平姿勢から表示面が目視可能となる立設姿勢に回
動自在に設けられる薄型のディスプレイとを備えたこと
により、ディスプレイ使用時にのみ本体ケースからディ
スプレイを突出させ、且つ表示面が目視可能となる立設
姿勢に回動させればよく、ディスプレイを使用しないと
きにはこのディスプレイを略水平姿勢にして本体ケース
内に収納できる。
また、ディスプレイが立設姿勢に回動した際にこのディ
スプレイを立設方向に移動可能に支持する保持部材を備
えたので、ディスプレイを本体ケースから突出させて立
設姿勢に回動させた際に、このディスプレイの位置が低
すぎたり、または逆に高すぎたりなどして目視し難い場
合は、このディスプレイを立設方向に適宜移動させて目
視し易い位置に配置することができる。
さらに、上記保持部材をディスプレイの幅方向に間隔を
もって設ければ、ディスプレイを本体ケースから突出さ
せて立設姿勢に回動させ、さらに立設方向に移動させた
際に、ディスプレイと本体ケースとの間の保持部材を除
いた部分に隙間が形成されるので、コンソールボックス
に設置されるカーオーディオなどの他の装置の操作部や
エアコンの吹出し口がディスプレイによってさえぎられ
てしまうという課題を解消することができる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る 第1図は本考案の車載用ディスプレイ装置を車内のコン
ソールボックスに埋設し、ディスプレイを収納した状態
にて示す斜視図、第2図は同装置をディスプレイが立ち
上がった姿勢にて示す斜視図、第3図は同装置をディス
プレイが引きだされた状態にて示す斜視図、第4図は同
装置の縦断面図、第5図は同横断面図、第6図は第4図
のV矢視図である。
本考案の一実施例である車載用ディスプレイ装置100
は、通常第1図に示すように車内の運転席と助手席との
間に位置するシフトノブ61の前方に設けられたコンソー
ルボックス62に、エアコンの操作部63、カーオーディオ
64等と近接して埋設されるものであり、TV、VTR、ある
いは走行情報等を表示するためにディスプレイを使用す
る場合は、第2図に示すようにディスプレイ4を引き出
して、このディスプレイ4を目視し易い姿勢に調節する
ようにしたものである。尚、ディスプレイ4は、その表
示面4eの横幅寸法に対して厚み寸法が小さい薄型に形成
されている。
第2図と第3図において、符号1は本体ケースである。
この本体ケース1内には中間スライダ2が突出、収納方
向(第2図における矢印A−B方向)に摺動自在に設け
られている。符号3aと3bは互いに折曲げ自在に連結され
た第1と第2の支持部材であり、前記中間スライダ2の
内側に同じく矢印A−B方向に摺動自在に設けられてい
る。また、第2の支持部材3bの左右両側には、伸縮自在
な支柱12を保持する一対の固定ブロック13a,13bが固定
されており、支柱12,12の先端部にディスプレイ4が固
定されている。
まず、上記本体ケース1は、第4図ならびに第5図に示
すように、上板1a、底板1b両側板1cとから箱形に形成さ
れたものである。第5図の横断面図から明らかなよう
に、本体ケース1の内部には、その上方の両角部に断面
がL字形状の樹脂ガイド5aが固着されており、また底部
側には、側板1cの内面下端に平板状の樹脂ガイド5bが固
定され、さらに底板1bの上面の左右2箇所には平板上の
樹脂ガイド5cが固定されている。中間スライダ2は、上
板2aと左右側板2bとから断面コの字状となっている。こ
の中間スライダ2は、その上方の両角部が前記本体ケー
ス1の上方の両角部に位置する前記樹脂ガイド5aに対し
て摺動自在となっており、また両側板2bが本体ケース1
の内面両側部に設けられた樹脂ガイド5bに摺動自在に支
持されている。また第5図に示すように中間スライダ2
の両側板2bの下端には断面がほぼ三角形状の樹脂摺動体
6が固定されており、この樹脂摺動体6が前記本体ケー
ス1の底板1bに設けられた樹脂ガイド5cの側端面を摺動
するようになっている。らに中間スライダ2の上板2aの
内面両側部には、断面がクランク形状のガイド板7が固
定されている。
一方、第1の支持部材3aは、第5図に示すように支持板
8aとその上に重ねて固定された摺動板9aとからなってい
る。この摺動板9aはその左右両側端が前記ガイド板7に
摺動自在に係合している。また支持板8aの両側端には樹
脂ガイド11aが固定されており、この樹脂ガイド11aが中
間スライダ2の上板2aの内面を摺動するようになってい
る。また、第3図に示すように第2の支持部材3bも、支
持板8bとその上面に重ねて固定された摺動板9b,ならび
に支持板8bの両側端に設けられた樹脂ガイド11bとを有
している。支持板8bと摺動板9bとの左右両端部は上記支
持板8aと摺動板9aとの左右両端部と同じ断面形状であ
り、樹脂ガイド11bも上記樹脂ガイド11aと同じ断面形状
となっている。ただし第2の支持部材3bにおける支持板
8b及び摺動板9bは、その平面形状がコ字状になるように
中央部が広く開口している。この第2の支持部材3bと第
1の支持部材3aとはヒンジ部15によって連結されてお
り、第2の支持部材3aが第1の支持部材3aに対して第3
図における上向きに回動できるようになっている。そし
て、第3図の如く、第2の支持部材3bが第1の支持部材
3aと平面的に続く状態(上方に回動していない状態)の
ときに、第1の支持部材3aと第2の支持部材3bとを中間
スライダ2内に押し込むと、第2の支持部材3bの摺動板
9bが中間スライダ2の上内面に設けられたガイド板7に
係合して第1の支持部材3aの摺動板9aと同様に摺動自在
に支持される。
また、第3図に示すように第2の支持部材3bの支持板8b
の左右両側下面には、上述した棒状で伸縮自在な支柱12
と、この支柱12を保持する一対の固定ブロック13a,13b
から形成された保持部材10,10が固定されている。固定
ブロック13a,13bには、それぞれ支柱12の基端部が嵌入
し、且つ多少の調整ができるように切欠13cが設けられ
ている。そして、この固定ブロック13a,13bに保持され
た支柱12の先端にディスプレイ4の背面4aの上部が固定
されている。尚、支柱12の内部には電源及び信号用の配
線(図示せず)が挿通されている。
上記構造によれば、第2の支持部材3bが中間スライダ2
内に入り込むと、この第2の支持部材3bの摺動板9bが中
間スライダ2のガイド板7に係合し、このとき第2の支
持部材3bに保持部材10,10を介して支持されたディスプ
レイ4が第5図に示すように水平姿勢にて中間スライダ
2内において吊り下げられた状態で本体ケース1に収納
されるようになっている。また、第1の支持部材3aと第
2の支持部材3bとを連結するヒンジ部15は、支柱12が最
も収縮した第3図の状態においてディスプレイ4の背面
の図中A−B方向中間よりもややB方向側に位置し、こ
の状態から第2の支持部材3bとこの第2の支持部材3bに
保持部材10,10を介して支持されたディスプレイ4とを
上向きに回動させると、第1の支持部材3aと第2の支持
部材3bとがヒンジ部15を支点として折れ曲がり、ディス
プレイ4がその表示面4eが目視可能となる立設姿勢に回
動することになる。この状態からさらにディスプレイ4
を上方に引き上げると、第2図に示すように支柱12,12
が延伸し、この支柱12の長さの範囲内で任意の高さにデ
ィスプレイ4を移動することができるようになってい
る。
次に上記各部材のロック機構について説明する。
まず、ディスプレイ4が支持される支柱12のロック機構
を説明する。第2図に示すように支柱12の外周面には段
階的に円錐状の突起12aが突出自在に設けられている。
この突起12aは支柱12の内面に付設した板ばね(図示せ
ず)によって突出方向に常時不勢されており、ディスプ
レイ4を引き上げることで支柱12が延伸すると、段階的
に突起12aが突出してロックされる。したがってディス
プレイ4の自重または走行中の振動によって支柱12が収
縮することを防止できるようになっている。また、ディ
スプレイ4を本体ケース1に収納する場合は、ディスプ
レイ4の上面4bを多少強く押下することにより、支柱12
は小径側から大径側に(第2図において上方から下方
に)段階的に収納され、全長が収縮するようになってい
る。この場合、支柱12の突起12aは、支柱12が大径側方
向に段階的に収納される際に各段階で支柱12の12b面と
テーパ面で当接し、自動的にこの突起12aは支柱12内方
向に後退し、ロックが解除されるようになっている。
尚、この支柱12は第3図に示すように第2の支持部材3b
が回動せずにディスプレイ4が水平姿勢となっている場
合は延伸しないように、この支柱12の内部にロック機構
(図示せず)を具備している。
次にディスプレイ4が支持される保持部材10,10と中間
スライダ2とのロック機構を説明する。第4図に示すよ
うに、保持部材10,10の固定ブロック13a,13aの底面には
ロック機構である支持ブロック21が固定されている。第
6図(第4図のV矢視図)に示すように、この支持ブロ
ック21の両端面には図示しないスプリングにより突出方
向へ付勢されロックピン22が突出自在に設けられてい
る。また、支持ブロック21の前面には一対のつまみ23が
設けられており、この一対のつまみ23を互いに接近する
方向へ指により移動させると、前記ロックピン22がスプ
リング付勢力に抗して支持ブロック21内に後退するよう
になっている。一方、中間スライダ2の両端板2bの前方
には複数のロック穴24a〜24eが穿設されている。そし
て、前記ロックピン22がロック穴24a〜24eのいずれかに
挿入されることにより、ディスプレイ4の角度姿勢が決
められるようになっている。また、前記つまみ23をつま
んでロックピン22が係合するロック穴24a〜24eを選択る
ことにより、ディスプレイ4の角度姿勢を適宜変更する
ことができるようになっている。このようにディスプレ
イ4はその背面の途中位置(ヒンジ部15)を支点として
回動し、この支点より下部にてロック機構により角度姿
勢が保持されるため、ディスプレイ4の回動後の姿勢が
非常に安定するものである。
次に、第1の支持部材3aと中間スライダ2とのロック機
構を説明する。第2図ならびに第3図に示すように、中
間スライダ2の両側板2bにはストッパ穴2cが穿設されて
いる。また、第6図に示すように第1の支持部材3aの支
持板8aの下面の左右位置には、駆動板25が支点26によっ
て回動自在に支持されている。この駆動板25には受け板
25aが下向きに折曲げられて設けられており、この受け
板25aが、第4図に示すように保持部材10の固定ブロッ
ク13aの底部の支持ブロック21の回動軌跡に対向してい
る。また、第6図に示すように、第1の支持部材3aの支
持板8aの上面にはロック片27が左右方向に突出自在に設
けられており、このロック片27と駆動板25とがピン28に
より連結されている。そして、駆動板25が回動すること
により、ロック片27が進退動作するようになっている。
また、それぞれの駆動板25はスプリング29によって付勢
されている。この付勢方向は上記ロック片27が突出する
方向である。そして、ロック片27が中間スライダ2のス
トッパ穴2cに嵌合しているときに、第1の支持部材3aと
中間スライダ2とが互いにロックされるものである。ま
た、ディスプレイ4が第4図に示す姿勢から時計方向へ
回動するときに、保持部材10の固定ブロック13aの底部
に固定された支持ブロック21が受け板25aを押圧し、駆
動板25がロック解除方向へ駆動されることになる。
次に中間スライダ2の突出位置における本体ケース1と
のロック機構を説明する。第4図に示すように、中間ス
ライダ2の両側板2bの内側には、それぞれロック板31が
支点32によって回動自在に支持されている。このロック
板31はスプリング33によって第4図において時計方向へ
付勢されている。ロック板31の腕部にはロック片31aが
折曲形成されており、このロック片31aが中間スライダ
2の側板2bに形成された窓2dから突出している。そし
て、第4図の状態では、本体ケース1の側板1cの内面に
固定されたストッパ34の上方の凹部34a内にロック片31a
が係止され、中間スライダ2が本体ケース1に対してロ
ックされている。また、ロック板31には受け部31bが折
曲形成されている。ディスプレイ4を収納する際には、
第1の支持部材3aと第2の支持部材3bとが中間スライダ
2内を内方へ摺動するが、このとき保持部材10の固定ブ
ロック13aの底部の支持ブロック21が受け部31bに当り、
ロック板31が第3図において反時計方向へ回動し、ロッ
ク片31aとストッパ34とのロックが解除されるようにな
っている。
最後に、中間スライダ2、各支持部材3a,3bならびにデ
ィスプレイ4が本体ケース1内に収納されたときのロッ
ク機構について説明する。第3図に示すようにディスプ
レイ4の背面4aの上部には長方形状の溝4cが設けられて
おり、この溝4cから一部突出した状態に突出片16aが位
置するようにロックレバー16がディスプレイ4の背面4a
内部に軸支されている。また、突出片16aはディスプレ
イ4の内側に設けられるスプリング(図示せず)によっ
て溝4cから突出する方向に常時付勢されている。このロ
ックレバー16の他端は、ディスプレイ4の上面4bから突
出しており、その先端にはレバー17が取付けられてい
る。一方、本体ケースの上面1aには掛止孔1eが穿設され
ている。そして、第3図に示す状態から、ディスプレイ
4の上面4bを本体ケース1方向に押圧し、中間スライダ
2及び第1と第2の支持部材3a,3bと共にディスプレイ
4が本体ケース1内に完全に収納された時点で、ディス
プレイ4の突出片16aが本体ケース1の上面1aの掛止孔1
eに掛止し、ディスプレイ4と本体ケース1とがロック
されるようになっている。また、ディスプレイ4が本体
ケース1内に収納された状態でディスプレイ4の上面4b
のレバー17をディスプレイ4の背面4a側に押圧すると、
突出片16aはディスプレイ4の内方側に後退し、本体ケ
ース1の上面1aの掛止孔1eから抜け出てディスプレイ4
と本体ケース1とのロックが解除されるようになってい
る。
尚、第4図に示すように、中間スライダ2の側板2bの下
端に固定されている断面三角形状の樹脂摺動体6の後端
には、押出しピン51がスプリング52によって突出方向へ
付勢されて摺動自在に設けられている。中間スライダ2
ならびにディスプレイ4が本体ケース1内に完全に収納
され、第3図に示す本体ケース1とディスプレイ4との
ロック機構によりこれらがロックされているときには、
押出しピン51が本体ケース1の後部の折曲部1dに当り、
スプリング52の弾性力に抗して樹脂摺動体6内に後退し
ている。そして、本体ケース1とディスプレイ4とのロ
ックが解除されると、スプリング52の付勢力により中間
スライダ2が図の右方向に押出され、中間スライダ2な
らびにディスプレイ4が本体ケース1から飛び出すよう
になっている。
次に、本考案の車載用ディスプレイ装置の操作方法なら
びに動作について説明する。
ディスプレイ4が本体ケース1に収納された状態では、
第1の支持部材3aの摺動板9aならびに第2の支持部材3b
の摺動板9bが中間スライダ2のガイド板7に係合してお
り、ディスプレイ4が表示面4eを下方に向けて水平姿勢
にて中間スライダ2の内部に収納され、且つ、この中間
スライダ2が本体ケース1内に収納されている。そし
て、第3図に示すように突出片16aが本体ケース1の上
面1aの掛止孔1eに掛止してディスプレイ4が本体ケース
1に対してロックされている。
本体ケース1からディスプレイ4を引き出す際には、ま
ず、ディスプレイ4の上面4bから突出しているレバー17
を指で押し上げる。押し上げられたレバー17の他端に設
けられた突出片16aはディスプレイ4の内方側に後退
し、本体ケース1の上面1aの掛止孔1eから抜け出て、デ
ィスプレイ4と本体ケース1とのロックが解除される。
このとき、第4図に示す押出しピン51がスプリング52の
弾性力によって本体ケース1の後端の折曲部1dを押圧し
ているため、本体ケース1とディスプレイ4とのロック
は解除されると同時にスプリング52の弾性力によって中
間スライダ2がディスプレイ4と共に突出する。次に、
第3図に示すディスプレイ4の背面4aの上部に設けられ
た引出溝4dに指を掛けてディスプレイ4を引き出す。こ
のとき、ディスプレイ4が係止された摺動板9bと中間ス
ライダ2のガイド板7との摺動摩擦は、中間スライダ2
と本体ケース1との摺動摩擦よりも大きくなっているた
め、上記引出溝4dに指を掛けてディスプレイ4を引いた
際にまず中間スライダ2がディスプレイ4を収納した状
態で本体ケース1内を摺動する。中間スライダ2がある
程度突出すると、第4図に示すロック板31のロック片31
aが本体ケース1に固定されたストッパ34の凹部34aに嵌
着され、中間スライダ2が本体ケース1内にてロックさ
れる。さらにディスプレイ4を引くと、ディスプレイ4
が支持された第2の支持部材3bと第1の支持部材3bのそ
れぞれの摺動板9bと9aとが中間スライダ2のガイド板7
を摺動し、ディスプレイ4が中間スライダ2から引き出
される。ディスプレイ4を水平姿勢にて引き出した後、
ヒンジ部15を支点として第2の支持部材3bならびにディ
スプレイ4を上方へ回動させると、第4図に示すディス
プレイ4の後端に位置する支持ブロック21が駆動板25の
受け板25aから離れ、駆動板25がスプリング29による付
勢方向へ回動する。そしてロック片27が両側部に突出
し、中間スライダ2の側板2bのロック穴2cに嵌合して、
第1の支持部材3bが中間スライダ2に対してロックされ
る。さらにディスプレイ4を回動させると、その底部に
位置する支持ブロック21から突出するロックピン22(第
6図参照)が中間スライダ2に形成されたロック穴24a
〜24eのいずれかと嵌合し、ディスプレイ4がその表示
面4eを車室内方に向けた立設姿勢に支持される。ディス
プレイの立設角度は、第6図に示すつまみ23をつまんで
ロックピン22が嵌合されるロック穴24a〜24eを選択する
ことにより自由に設定される。この状態において、ディ
スプレイ4の表示面4eの位置が低すぎて目視し難い場
合、ディスプレイ4を立設姿勢のままさらに上方に引き
上げると、第2図に示すように固定ブロック13a,13bに
保持された支柱12が延伸し、ディスプレイ14が直接的に
上方に移動する。そしてある程度支柱12が延伸した時点
で、ロック機構である突起12aが突出して支柱12が収縮
することが抑制されるので、ディスプレイ4は振動等に
よって移動することなく上方位置に支持される。この状
態では、ディスプレイ4はその幅方向に間隔をもって設
けられた保持部材10,10のみに支持されており、また、
ヒンジ部15によって上方に回動した第2の支持部材3bの
支持板8b及び摺動板9bもディスプレイ4の幅方向に間隔
をもつコの字形状となっているため、第2図に示すよう
にディスプレイ4の下面と本体ケース1との間は広く開
口するようになっている。よって、第1図に示すエアコ
ンの操作部63がディスプレイ4によって覆われて操作が
困難になるという障害が発生しない。
次にディスプレイ4を収納する際には、まず第2図に示
す状態からディスプレイ4の上面4bを多少強く押下げる
ことにより、ディスプレイ4を支持する支柱12の円錐状
の突起12aが支柱12内に後退して支柱12が収縮するとと
もにディスプレイ4が直線的に下方へ移動し、ディスプ
レイ4の下面が、保持部材10の固定ブロック13aの下面
に固定されている支持ブロック21の上面に当接する。次
にこの支持ブロック21から突出するつまみ23をつまん
で、ロックピン22を中間スライダ2のロック穴24a〜24e
から外す。そしてヒンジ部15を支点として第2の支持部
材3bを下方へ回動させ、保持部材10,10に支持されたデ
ィスプレイ4を立設姿勢から第3図に示す水平姿勢に復
帰させる。このとき、ディスプレイ4の底部に位置する
支持ブロック21が駆動板25の受け板25aを押圧し、駆動
板25がスプリング29の付勢力に抗する方向へ回動させら
れる。これにより駆動板25が連結されているロック片27
が中間スライダ2のストッパ穴2cから抜け出て、第1の
支持部材3aのロックが解除される。この状態から図中矢
印B方向にディスプレイ4を押し込むと、第1の支持部
材3aの摺動板9aと第2の支持部材3bの摺動板9bがガイド
板7を摺動してディスプレイ4が中間スライダ2内に収
納される。ディスプレイ4が中間スライダ2内に収納さ
れると、ディスプレイ4の底部に位置する支持ブロック
21が第4図に示すロック板31の受け部31bに当り、ロッ
ク板31が第4図の反時計方向へ回動させられる。そし
て、ロック板31に形成されたロック片31aがストッパ34
の凹部34aから抜け出て、中間スライダ2のロックが解
除される。さらにディスプレイ4を押し込むと、中間ス
ライダ2が本体ケース1内に納まり、第2図に示すディ
スプレイ4の背面4aの上部から突出している突出片16a
が本体ケース1の上面1aに穿設されている掛止孔1eに掛
止し、ディスプレイ4ならびに中間スライダ2が本体ケ
ース1に対してロックされる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案の車載用ディスプレイ装置
によれば、車内のコンソールボックス内に設置される本
体ケースと、この本体ケース内に収納、突出方向に移動
自在に設けられる支持部材と、この支持部材によって本
体ケースに対して略水平姿勢にて収納、突出自在に支持
されるとともに、本体ケースから突出した位置で略水平
姿勢から表示面が目視可能となる立設姿勢に回動自在に
設けられる薄形のディスプレイとを備えたことにより、
ディスプレイ使用時にのみ本体ケースからディスプレイ
を突出させ、且つ表示面が目視可能となる立設姿勢に回
動させればよく、ディスプレイを使用しないときにはこ
のディスプレイを略水平姿勢にして本体ケース内に収納
できる。このように、ディスプレイを使用しない場合に
このディスプレイを本体ケース内に収納させておけば、
この車載用ディスプレイ装置に近接してコンソールボッ
クスに設けられるカーオーディオなどの他の装置の操作
の妨げにならず、しかも薄形のディスプレイを略水平姿
勢にて本体ケースに収納させるようにしたので、本体ケ
ース、即ち収納スペースの厚み方向の寸法を広くとる必
要がなく、他の装置の設置スペースを減少させることも
ない。
また、ディスプレイが立設姿勢に回動した際にこのディ
スプレイを立設方向に移動可能に支持する保持部材を備
えたので、ディスプレイを本体ケースから突出させて立
設姿勢に回動させた際に、ディスプレイの位置が低すぎ
たり、または逆に高すぎたりして目視し難い場合は、こ
のディスプレイを立設方向に適宜移動させて目視し易い
位置に配置することができる。よって、例えば運転者が
走行中にディスプレイの走行情報を見るときに、前方を
見ている状態からディスプレイを見るまでの視線の移動
量を小さくでき、完全性が大幅に向上するものである。
さらに、ディスプレイを立設方向に移動可能に支持する
保持部材をディスプレイの幅方向に間隔をもって設けれ
ば、ディスプレイを本体ケースから突出させて立設姿勢
に回動させた際に、このディスプレイによってコンソー
ルボックスに設置される他の装置の操作部が覆われて操
作困難になる場合、或いはエアコンなどの吹出し口がさ
えぎられてしまう場合に、ディスプレイを立設方向に移
動させることによってこのディスプレイと本体ケースと
の間の保持部材間に間隙が形成されるので、ディスプレ
イ使用時であっても他の装置の操作の妨げ、或いはエア
コンなどの風向の妨害になるという問題は生じない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の車載用ディスプレイ装置を車内のコン
ソールボックスに埋設し、ディスプレイを収納した状態
にて示す斜視図、第2図は同装置をディスプレイが立ち
上がった姿勢にて示す斜視図、第3図は同装置をディス
プレイが引きだされた状態にて示す斜視図、第4図は同
装置の縦断面図、第5図は同横断面図、第6図は第4図
のV矢視図である。 1……本体ケース、2……中間スライダ、3a……第1の
支持部材、 3b……第2の支持部材、4……ディスプレイ、4e……表
示面、10……保持部材、12……支柱、12a……突起、13
a,13b……固定ブロック、15……ヒンジ部、62……コン
ソールボックス。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車内のコンソールボックス内に設置される
    本体ケースと、この本体ケース内に収納、突出方向に移
    動自在に設けられる支持部材と、この支持部材によって
    前記本体ケースに対して略水平姿勢にて収納、突出自在
    に支持されるとともに、本体ケースから突出した位置で
    前記略水平姿勢から表示面が目視可能となる立設姿勢に
    回動自在に設けられる薄形のディスプレイと、該ディス
    プレイが前記立設姿勢に回動した際にこのディスプレイ
    を立設方向に移動可能に支持する保持部材とを備えたこ
    とを特徴とする車載用ディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】前記保持部材は、前記ディスプレイの幅方
    向に間隔をもって設けられていることを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の車載用ディスプレイ装
    置。
JP1989142858U 1989-12-11 1989-12-11 車載用ディスプレイ装置 Expired - Lifetime JPH079185Y2 (ja)

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JPS63280292A (ja) * 1987-04-16 1988-11-17 アンスロウ コーポレーション 支持構体

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