JPH0791787A - 農産物等の保冷貯蔵庫 - Google Patents

農産物等の保冷貯蔵庫

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JPH0791787A
JPH0791787A JP5261833A JP26183393A JPH0791787A JP H0791787 A JPH0791787 A JP H0791787A JP 5261833 A JP5261833 A JP 5261833A JP 26183393 A JP26183393 A JP 26183393A JP H0791787 A JPH0791787 A JP H0791787A
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覺 佐竹
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秀昭 松島
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直子 三宅
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    • Y02A40/90Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in food processing or handling, e.g. food conservation
    • Y02A40/963Off-grid food refrigeration

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 玄米など比較的低湿度の貯蔵条件を有する農
産物であっても、また、高湿度の貯蔵に適する果菜類で
あっても、貯蔵が可能である。 【構成】 断熱構造の屋根5,5及び側壁4,4により
囲繞形成した貯蔵庫1内を熱伝導性の良い隔壁8で仕切
って氷雪12を堆積収容する氷室9と農産物14等を貯
蔵する貯蔵室10とに区画し、前記隔壁8に氷室9と貯
蔵室10とを連通または遮断するダンパー16を設ける
とともに貯蔵室10の空気と氷室9の冷気とを循環させ
る送風ファン17を設け、前記氷室9の地下部に氷雪1
2の融解冷水を貯留する貯水槽21を設けるとともに前
記貯蔵室10の上部に冷却管路26と送風ファン27と
からなる熱交換器25を設け、該熱交換器25の冷却管
路26に前記貯水槽21の融解冷水を流通させる給水管
路24を設ける。 【効果】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天然の氷雪を堆積収容
した氷室と、農産物等を貯蔵する貯蔵室とからなる農産
物等の保冷貯蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、北海道などの寒冷地においては、
冬期間の積雪または氷塊を備蓄し、夏期にそれらを冷熱
源として利用する農産物等の保冷貯蔵庫が建設されてき
ている。この天然の氷雪を利用した農産物等の保冷貯蔵
庫は、建設費が安価であり、運転費用も少なく、冬期間
の寒冷気、及び春・夏期間の暖気から農産物等の貯蔵物
を保護でき、有用性が高い。
【0003】特公平3−61110号公報に開示されて
いる保冷貯蔵庫は、周壁を断熱構造に形成して農産物等
を貯蔵する貯蔵室と、氷雪を堆積収容する氷室とから構
成され、貯蔵室と氷室との連通部を仕切るシャッターの
開閉度合を、貯蔵室内の温度に対応させて変えることに
より、氷室の冷気の量を適宜調整しながら貯蔵室に取り
入れ、その冷気によって、被貯蔵物を0℃近くにして保
冷貯蔵を行うことが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来提案されている保冷貯蔵庫は、氷の融解熱を利用して
貯蔵室温を0℃近くで湿度約100%に維持しているた
め、例えば、最適貯蔵温度が5〜10℃程度の玄米など
の農産物には適応することができなかった。また、上記
の保冷貯蔵庫は、氷室の冷気の量をシャッターで調整し
ながら貯蔵室に取り入れて保冷貯蔵を行っているので、
貯蔵室内の相対湿度が常に100%近い高湿度となって
おり、最適貯蔵湿度が70%程度の玄米などには適応す
ることができなかった。
【0005】本発明は上記問題点に鑑み、玄米などの穀
物の貯蔵も可能とした農産物等の保冷貯蔵庫を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は次のような構成とした。
【0007】断熱構造の屋根及び側壁により囲繞形成し
た貯蔵庫内を、熱伝導性の良い金属材からなる隔壁で仕
切って氷雪を堆積収容する氷室と農産物等を貯蔵する貯
蔵室とに区画してなる農産物等の保冷貯蔵庫において、
前記隔壁に氷室と貯蔵室とを連通または遮断するダンパ
ーを設けるとともに貯蔵室の空気と氷室の冷気とを循環
させる送風ファンを設け、前記氷室の地下部に融解冷水
を貯留する貯水槽を設けるとともに前記貯蔵室の上部に
冷却管路と送風ファンとからなる熱交換器を設け、該熱
交換器の冷却管路に前記貯水槽の融解冷水を流通させる
給水管路を設ける。
【0008】そして、前記給水管路は冷水ポンプを介し
て前記貯水槽に接続するとともに冷却管路に排水管路を
接続し、該排水管路を分岐して散水管路を設け、該散水
管路は終端に散水ノズルを接続して前記氷室の上方に臨
ませ、前記排水管路の分岐部に切換バルブを設けること
により前記手段はより有効となる。
【0009】また、前記貯水槽に水位を検知するレベル
センサーと水温を検知する水温センサーとを設け、該レ
ベルセンサー及び水温センサーの検出値に基づいて前記
切換バルブを切換える切換バルブ制御装置を設けること
により前記手段はより有効となる。
【0010】さらに、前記貯蔵室に温度センサーと湿度
センサーとを設け、該温度センサー及び湿度センサーの
検出値に基づいて前記熱交換器用送風ファンの駆動を制
御するとともに前記冷水ポンプの流量を制御し、また、
前記温度センサー及び湿度センサーの検出値に基づいて
前記ダンパーを開閉制御するとともにダンパー用送風フ
ァンの駆動を制御する温・湿度制御装置を設けるとよ
い。
【0011】
【作用】隔壁に設けたダンパーを開閉制御し、送風ファ
ンを駆動すると、貯蔵室の空気と氷室の冷気とが循環さ
れ、貯蔵室内は、氷室の冷気を直接取り入れて温度を下
げるとともに、高湿度の冷気を取り入れて、低温・高湿
度の雰囲気を維持する。次に、熱交換器の冷却管路に給
水管路から貯水槽の融解冷水を送水するとともに熱交換
器用送風ファンを駆動すると、貯蔵室内の空気は熱交換
器内に取り入れられ、冷却管路を流通する融解冷水によ
り間接的に冷却される。同時に、熱交換器内に取り入れ
られた空気は露点以下まで冷却されて結露水が生じ、空
気の水分が除去されることにより除湿される。熱交換器
内を通過して冷却・除湿された空気は再び貯蔵室へ環流
され、貯蔵室内を湿度70%程度の低温雰囲気を保持す
る。
【0012】上記給水管路に連絡した冷水ポンプを駆動
すると、貯水槽に貯留された融解冷水は給水管路を介し
て冷却管路に送水される。冷却管路内の融解冷水は貯蔵
室内の空気と熱交換して昇温し、この熱交換により昇温
した排水は排水管路を介して貯蔵庫外に排出される。
【0013】また、前記貯水槽に設けたレベルセンサー
及び水温センサーにより貯水槽の水量または水温を検知
し、水量不足又は水温が0℃以上と判断されると、制御
装置により前記切換バルブを切換えて、流路が排水管路
から散水管路に切換わり、排水は散水管路を介して氷室
内へ循環される。そして、排水は氷雪を強制的に融解
し、貯水槽には一定量で常に0℃の融解冷水が貯留され
る。
【0014】さらに、前記貯蔵室内に温度センサーと湿
度センサーとを設け、該温度センサー及び湿度センサー
により、前記ダンパー及びダンパー用送風ファン並びに
冷水ポンプ及び熱交換器用送風ファンを制御して貯蔵室
内を設定温・湿度に制御する。
【0015】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照しながら説明す
る。
【0016】図1は本発明による農産物等の保冷貯蔵庫
の正断面図である。保冷貯蔵庫1は地盤2に敷設された
基礎コンクリート3の上に立設され、外気と遮断された
側面壁4,4及び屋根部5,5により囲繞形成される。
そして、保冷貯蔵庫1の内部は、屋根部5,5の天井6
から床材7に亘り、熱伝導性の良い隔壁8により縦方向
に仕切られ、一方は氷雪12を堆積収容する氷室9に形
成され、他方は農産物等を保冷貯蔵する貯蔵室10に形
成される。側面壁4,4、屋根部5,5及び床材7は内
部にガラスウール等の断熱材11が内装され、氷室9と
貯蔵室10とは断熱材11により外気から断熱されてい
る。氷室9内に貯留された氷雪12は融解時に不安定な
形状となるので、複数個の鉄製コンテナー13に堆積収
容する。また、貯蔵室10内の農産物14はコンテナー
15により堆積貯蔵され、氷室9内へ堆積された氷雪1
2の冷熱源により隔壁8を介して保冷される。
【0017】隔壁8は亜鉛メッキまたは真鍮などの熱伝
導性の良い金属材で形成され、氷室9と貯蔵室10とを
連通または遮断するダンパー16を設けている。そし
て、前記隔壁8の下方には氷室9の冷気と貯蔵室10の
空気とを循環させる複数の送風ファン17が設けられて
いる。前記ダンパー16及び送風ファン17は互いに連
動するように接続され、貯蔵室10内に設けた温度セン
サー18及び湿度センサー19により制御装置40を介
して駆動制御される。
【0018】氷雪12を堆積収容する氷室9は、底部に
氷雪12の融解冷水を排水するスノコ20を敷設し、さ
らに、地盤2中に前記融解冷水を貯留する貯水槽21を
設けている。貯水槽21は管路22を介して融解冷水を
汲み上げる冷水ポンプ23と接続し、冷水ポンプ23は
給水管路24を介して冷却管路26の一端と接続してい
る。
【0019】農産物14を保冷貯蔵する貯蔵室10は、
上部に前記氷雪12の融解冷水を冷熱源とする熱交換器
25が設けられている。この熱交換器25は前記冷却管
路26と送風ファン27とを機枠28内に収容し、該熱
交換器25に貯蔵室10のの空気が流通するように給風
口29と排風口30とを前記機枠28に開口している。
そして、前記機枠28は排風口30から排風ダクト31
を接続するとともに、結露水を排水する排水パイプ32
が設けられている。また、前記排風ダクト31には貯蔵
室10内に冷却・除湿空気を吐出する複数の噴風口33
…が設けられている。そして、前記冷水ポンプ23及び
送風ファン27は互いに連動するように接続され、貯蔵
室10内に設けた温度センサー18及び湿度センサー1
9により制御装置40を介して貯蔵室10内を一定温・
湿度に駆動制御される。
【0020】前記冷却管路26の他端は、使用済みの融
解冷水を排水する排水管路34が接続され、該排水管路
34は切換バルブ35を介して氷雪12に散水する散水
管路36と分岐している。そして、前記排水管路34は
貯蔵庫1外に連絡されるとともに、前記散水管路36は
氷室9に連絡され、散水管路36の先端に散水ノズル3
7を接続し、氷雪12上方に臨ませている。前記切換バ
ルブ35は貯水槽21に設けたレベルセンサー38及び
水温センサー39により制御装置40を介して排水管路
34と散水管路36との切換えが駆動制御される。ま
た、貯水槽21の側部にはオーバーフロー41を設け
て、氷室9内への侵水を防止している。
【0021】次に上記実施例における作用を説明する。
貯蔵室10には、農産物、例えば玄米、カボチャ等をコ
ンテナー15に堆積貯蔵する。貯蔵室10に貯蔵される
玄米やカボチャは、その最適貯蔵条件が温度5〜10
℃、湿度約70%である。貯蔵室10内の温度及び湿度
は、外気温、農産物などの呼吸熱等の影響を受けるが、
上記最適貯蔵条件に適合するように制御される。
【0022】例えば、いま外気温が35℃で、制御装置
40に貯蔵室10内の温度を10℃、湿度を70%に設
定した場合、まず、前記温度センサー18及び湿度セン
サー19により貯蔵室10内の温・湿度を検知する。そ
して、制御装置40は貯蔵室内の温・湿度が設定値に達
するように冷水ポンプ23及び送風ファン27を駆動制
御する。また、制御装置40は、貯蔵室10内が加湿さ
れないように、ダンパ−16を閉鎖し、送風ファン17
を停止しておく。制御装置40によりポンプ流量を制御
して冷水ポンプ23を駆動すると、貯水槽21に貯留さ
れた融解冷水は熱交換器25に汲み上げられ、冷却管路
26に送水される。次に、送風ファン27を駆動する
と、貯蔵室10内の空気は給風口29から機枠28内に
取り入れられ、冷却管路26に送水された融解冷水によ
り間接的に冷却される。同時に、機枠28内に取り入れ
られた空気は露点以下まで冷却されて結露水が生じ、空
気の水分が除去されることにより除湿される。この冷却
・除湿された空気は、排風口30から排風ダクト31に
流入し、複数の噴風口33…を介して再び貯蔵室10内
に送風され、貯蔵室10内の玄米やカボチャを10℃に
保冷するとともに、湿度を70%に維持する。
【0023】冷却管路26の融解冷水により生じた結露
水は、機枠28に設けた排水パイプ32を介して貯蔵室
10外へ排水される。また、熱交換器25により空気と
熱交換した排水は、排水管路34を介して貯蔵庫1外に
排水されるか、または切換バルブ35により氷室9内へ
循環される。この切換バルブ35の制御について以下に
説明する。
【0024】熱交換器25は氷雪12の融解冷水を冷熱
源として使用しているため、融解冷水の水量及び水温に
より冷却効率が変化する。このため、前記貯水槽21に
レベルセンサー38及び水温センサー39を設けて前記
切換バルブ35を制御し、水量および水温を一定に保っ
ている。つまり、レベルセンサー38及び水温センサー
39により貯水槽21の水量又は水温を検知し、水量不
足又は水温が0℃以上と判断すると、制御装置40によ
り切換バルブ35が切換えられ、流路が散水管路36方
向に切換わり、熱交換器25の排水は散水管路36を介
して氷室9内へ循環される。そして、排水は氷雪12上
方に臨ませた散水ノズル37により氷雪12に散水さ
れ、氷雪12を強制的に融解する。これにより、貯水槽
21には一定量で常に0℃の融解冷水が貯留され、前記
熱交換器25の冷却効率が一定に保たれる。
【0025】上記の玄米及びカボチャの貯蔵は外気温が
設定値(10℃)以上の場合について述べたが、特に、
外気温が設定値より低い場合には、冷水ポンプ23及び
送風ファン27を停止するとともに農産物などの呼吸熱
を利用して設定温度に保温すればよい。また、貯蔵室1
0内の湿度が70%以下に乾燥している場合は、制御装
置40によりダンパー16を開放するとともに送風ファ
ン17を駆動し、高湿度冷気により加湿すれば良い。
【0026】長イモやえだ豆等を貯蔵する場合の最適貯
蔵条件は、温度0℃、湿度100%である。この制御
は、ダンパー16を開くとともに送風ファン17を駆動
し、貯蔵室10内を氷室の高湿度冷気により湿度100
%で0℃に直接保冷し、貯蔵室10内の除湿を行う必要
はない。
【0027】いま、外気温が35℃で、制御装置40に
貯蔵室内の温度を0℃、湿度を100%に設定した場
合、前記温度センサー18及び湿度センサー19により
貯蔵室内の温・湿度を検知する。制御装置40は0℃に
達するようにダンパー16を全開にするとともに、送風
ファン17をON制御する。これにより、氷室9の冷気
は貯蔵室10へ取り入れられ、貯蔵室10の長イモやえ
だ豆を0℃近くに保冷する。また、貯蔵室10へ取り入
れられた高湿度の冷気により、貯蔵室10は常に100
%近くに加湿される。制御装置40は、貯蔵室10内の
空気が熱交換器25で除湿されないように冷水ポンプ2
3及び送風ファン27を停止しておく。
【0028】ピーマン、キュウリ等を貯蔵する場合の最
適貯蔵条件は温度7℃、湿度100%である。
【0029】いま、外気温が35℃で、制御装置40に
貯蔵室10内の温度を7℃、湿度を100%に設定した
場合、前記温度センサー18及び湿度センサー19によ
り貯蔵室10内の温・湿度を検知する。そして、制御装
置40は、7℃に達するようにダンパー16を開閉制御
するとともに、送風ファン17をON・OFF制御す
る。これにより、氷室9の冷気は貯蔵室10への取り入
れ量が調節され、貯蔵室10のピーマン及びキュウリを
7℃程度に保冷する。また、貯蔵室10へ取り入れられ
た高湿度の冷気により貯蔵室10は常に100%近くに
加湿される。制御装置40は、貯蔵室10内の空気が熱
交換器25で除湿されないように冷水ポンプ23及び送
風ファン27を停止しておく。
【0030】上記作用は貯蔵室温が設定値(7℃)以上
の場合について述べたが、特に外気が−5℃以下の氷点
下の場合は、ヒーターなどの他の熱源により7℃に保温
するとともに、貯蔵室10が乾燥しないようにダンパー
16を開き送風ファン17をONする。
【0031】
【発明の効果】本発明における農産物などの保冷貯蔵庫
によれば、貯蔵庫内を仕切る隔壁に、氷室と貯蔵室とを
連通または遮断するダンパーを設けるとともに貯蔵室の
空気と氷室の冷気とを循環させる送風ファンを設け、氷
室の地下部に氷雪の融解冷水を貯留する貯水槽を設ける
とともに前記貯蔵室の上部に冷却管路と送風ファンとか
らなる熱交換器を設け、該熱交換器の冷却管路に前記貯
水槽の融解冷水を流通させる給水管路を設けたので、前
記ダンパーを開閉制御するとともにダンパー用送風ファ
ンを駆動することにより、貯蔵室内は、氷室の冷気を直
接取り入れて、温度を下げるともとに高湿度に加湿し、
最適貯蔵条件が低温・高湿度の野菜を貯蔵可能にし、ま
た、前記熱交換器の冷却管路に貯水槽の融解冷水を送水
するとともに熱交換器用送風ファンを駆動することによ
り、貯蔵室内は、氷室の冷気により間接的に冷却される
ため、冷気が直接侵入して高湿度とならず、最適貯蔵条
件が70%程度の玄米などを貯蔵することも可能となっ
た。
【0032】また、前記給水管路は冷水ポンプを介して
前記貯水槽に接続するとともに冷却管路に排水管路を接
続し、該排水管路を分岐して散水管路を設け、該散水管
路は終端に散水ノズルを接続して前記氷室の上方に臨ま
せ、前記排水管路の分岐部に切換バルブを設けたので、
昇温した排水により氷雪を強制的に融解し、貯水槽の融
解冷水が常に0℃に保冷されるため、熱交換器の冷却効
率を最大とすることが可能となった。
【0033】さらに、前記貯水槽に水位を検知するレベ
ルセンサーと水温を検知する水温センサーとを設け、該
レベルセンサー及び水温センサーの検出値に基づいて前
記切換バルブを切り換える切換バルブ制御装置を設けた
ので、貯水槽の融解冷水は常に一定量で温度を0℃に制
御され、熱交換器の冷却効率を無人で一定に保つことが
可能となった。
【0034】そして、前記貯蔵室に温度センサーと湿度
センサーとを設け、該温度センサー及び湿度センサーの
検出値に基づいて前記熱交換用送風ファンの駆動を制御
するとともに前記冷水ポンプの流量を制御し、また、前
記温度センサー及び湿度センサーの検出値に基づいて前
記ダンパーを開閉制御するとともにダンパー用送風ファ
ンの駆動を制御する温・湿度制御装置を設けたので、貯
蔵室内は設定度及び設定湿度に制御され、農産物の貯蔵
品目別に最適な貯蔵条件に無人で制御することが可能と
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実した農産物などの保冷貯蔵庫の正断
面図である。
【図2】本発明を実施した農産物などの保冷貯蔵庫の斜
視図である。
【符号の説明】 1 保冷貯蔵庫 2 地盤 3 基礎コンクリート 4 側面壁 5 屋根部 6 天井 7 床材 8 隔壁 9 氷室 10 貯蔵室 11 断熱材 12 氷雪 13 鉄製コンテナー 14 農産物 15 コンテナー 16 ダンパー 17 送風ファン 18 温度センサー 19 湿度センサー 20 スノコ 21 貯水槽 22 管路 23 冷水ポンプ 24 給水管路 25 熱交換器 26 冷却管路 27 送風ファン 28 機枠 29 給風口 30 排風口 31 排風ダクト 32 排水パイプ 33 噴風口 34 排水管路 35 切換バルブ 36 散水管路 37 散水ノズル 38 レベルセンサー 39 水温センサー 40 制御装置 41 オーバーフロー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱構造の屋根及び側壁により囲繞形成
    した貯蔵庫内を、熱伝導性の良い金属材からなる隔壁で
    仕切って氷雪を堆積収容する氷室と農産物等を貯蔵する
    貯蔵室とに区画してなる農産物等の保冷貯蔵庫におい
    て、前記隔壁に氷室と貯蔵室とを連通または遮断するダ
    ンパーを設けるとともに貯蔵室の空気と氷室の冷気とを
    循環させる送風ファンを設け、前記氷室の地下部に氷雪
    の融解冷水を貯留する貯水槽を設けるとともに前記貯蔵
    室の上部に冷却管路と送風ファンとからなる熱交換器を
    設け、該熱交換器の冷却管路に前記貯水槽の融解冷水を
    流通させる給水管路を設けたことを特徴とする農産物等
    の保冷貯蔵庫。
  2. 【請求項2】 前記給水管路は冷水ポンプを介して前記
    貯水槽に接続するとともに冷却管路に排水管路を接続
    し、該排水管路を分岐して散水管路を設け、該散水管路
    は終端に散水ノズルを接続して前記氷室の上方に臨ま
    せ、前記排水管路の分岐部に切換バルブを設けてなる請
    求項1記載の農産物等の保冷貯蔵庫。
  3. 【請求項3】 前記貯水槽に水位を検知するレベルセン
    サーと水温を検知する水温センサーとを設け、該レベル
    センサー及び水温センサーの検出値に基づいて前記切換
    バルブを切換える切換バルブ制御装置を設けてなる請求
    項2記載の農産物等の保冷貯蔵庫。
  4. 【請求項4】 前記貯蔵室に温度センサーと湿度センサ
    ーとを設け、該温度センサー及び湿度センサーの検出値
    に基づいて前記熱交換器用送風ファンの駆動を制御する
    とともに前記冷水ポンプの流量を制御し、また、前記温
    度センサー及び湿度センサーの検出値に基づいて前記ダ
    ンパーを開閉制御するとともにダンパー用送風ファンの
    駆動を制御する温・湿度制御装置を設けてなる請求項3
    記載の農産物等の保冷貯蔵庫。
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