JPH042385Y2 - - Google Patents

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JPH042385Y2
JPH042385Y2 JP10069587U JP10069587U JPH042385Y2 JP H042385 Y2 JPH042385 Y2 JP H042385Y2 JP 10069587 U JP10069587 U JP 10069587U JP 10069587 U JP10069587 U JP 10069587U JP H042385 Y2 JPH042385 Y2 JP H042385Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、庫内を所定の低温、多湿状態に維持
して貨物を貯蔵する貯蔵装置に係り、特に野菜、
果物、魚肉類等の生鮮食品を、その鮮度を低下さ
せることなく長期間貯蔵するのに好適な貯蔵装置
に関する。
〔従来の技術〕
一般に、生鮮食品の鮮度を保つには、その生鮮
食品の種類に応じた最適低温条件で保存すること
が必要である。例えば、生鮮食品が青果物である
場合には、低温障害が起こらない温度範囲の低温
条件であることが要求され、また凍結により味覚
の変化が生じるような魚肉類の場合には、凍結し
ない温度範囲の低温条件が要求され、さらに凍結
させても問題がないような魚肉類の場合には、そ
れに応じた低温条件が要求される。
従来、この種の生鮮食品の貯蔵装置としては、
例えば特開昭57−177687号公報に示されているよ
うに、生鮮食品が収容される庫内に、通常の冷凍
コンテナの場合によりも多量の冷気を供給して強
制的に循環させ、庫内各所の生鮮食品が最適に保
たれるようにした冷凍コンテナが提案されてい
る。
第9図は従来のこの種の貯蔵装置の一例を示す
もので、後端部にドア2を有するコンテナ1の前
端部に冷凍ユニツト3を設置し、冷凍ユニツト3
の上部から吐出された冷気4を、コンテナ1の天
面にそつてドア2側に導びくとともに、ドア2に
そつて流下させ、さらにコンテナ1の床面にそつ
て流して冷凍ユニツト3の下部に戻す構造になつ
ている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
前記従来の貯蔵装置においては、冷気4がコン
テナ1の内面にそつて循環する構造になつている
ため、ドア2に近い貨物5aは充分に冷却される
が、中央部の貨物5bおよび冷凍ユニツト3に近
い貨物5cは充分に冷却されず、庫内の温度分布
にバラ付きが生じるという問題がある。
また、第9図に矢印で示すように冷気4を循環
させた場合、ドア2を開放すると、冷気4が勢い
よく外部に排出されるとともに、外気が勢いよく
コンテナ1内に流入し、庫内を定温に維持するこ
とができないという問題がある。これは、第9図
に示す従来の貯蔵装置のように輸送を目的とした
ものにおいては、輸送中、すなわち貯蔵中、ドア
2が開放されることはないので大きな問題とはな
らないが、据置式の貯蔵装置においては、比較的
頻繁にドアが開放されるため大きな問題となる。
また、従来の貯蔵装置においては、冷凍ユニツ
ト3の蒸発器の除霜運転時における庫内温度上昇
を抑制する手段が全く設けられていないため、除
霜運転時に庫内温度が上昇してしまうという問題
がある。
本考案は、かかる現況に鑑みなされたもので、
庫内の温度分布にバラ付きがなく、庫内を均一温
度にすることができ、また出入口部を開放して
も、庫内の温度変化を大幅に抑制できる貯蔵装置
を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、開閉可能な出入口部を有し内部に貯
蔵庫が形成される貯蔵庫本体と;前記貯蔵庫の天
面周縁の所定位置に配置され、庫内空気を所定の
低温に調温する少なくとも2台の調温器と;貯蔵
庫の天面に設けられ、各調温器から吐出された調
温空気を貯蔵庫の天面全域に行き渡らせる天井ダ
クトと;天井ダクトの下面全域に多数設けられ、
天井ダクト内の調温空気を庫内に供給する調温空
気供給口と;貯蔵庫の床面に配置され、前記各調
温空気供給口から庫内に供給された調温空気を庫
内貨物の下側を通して前記各調温器の下方位置ま
で導びく庫内空気案内部材と;貯蔵庫の側面に設
けられ、前記庫内空気案内部材を通して導びかれ
てきた庫内空気を各調温器に戻す戻しダクトと;
庫内の湿度を制御する加湿器と;を備え、前記調
温空気供給口は、その単位面積当りの開口面積が
調温器から離れるに従つて小さく設定され、かつ
前記各調温器は、少なくとも1台の調温器を調温
運転にした状態で他の調温器の除霜運転が行なわ
れるようになつていることを特徴とする。
〔作用〕
本考案に係る貯蔵装置においては、少なくとも
2台配置された各調温器により、庫内空気が所定
の低温に調温される。各調温器から吐出された調
温空気は、天井ダクトを通つて貯蔵庫の天面全域
に行き渡り、その後各調温空気供給口から庫内に
供給される。したがつて、庫内の調温空気の流れ
は、どの箇所においても天井から床に向かう流れ
となり、庫内の形状や大きさによつてこの流れが
変化することはない。しかも、調温空気供給口
は、その単位面積当りの開口面積が調温器から離
れるに従つて小さく設定されているので、調温空
気の流量が庫内各所において完全に同一となり、
庫内を完全に均一温度にすることが可能となる。
すなわち、各調温器から吐出された調温空気
を、天井ダクト内にその一端から供給すると、天
井ダクト内の圧力は、調温器から離れるに従つて
次第に高圧となる。このため、調温空気供給口を
均一に配したのでは、調温空気の流量が庫内各所
で同一とはならず、調温空気供給口の単位面積当
りの開口面積を、調温器から離れるに従つて小さ
くなるようにすることにより、調温空気の流量を
庫内各所において完全に同一とすることが可能と
なる。
また調温空気は、庫内を天井から床に向かつて
流れ、その後庫内空気案内部材および戻しダクト
を介して調温器に戻される。このため、調温空気
自体がエアカーテンとして機能し、出入口部を開
放しても、庫内温度が外気により変動することを
大幅に抑制できる。
また各調温器は、少なくとも1台の調温器を調
温運転にした状態で他の調温器の除霜運転が行な
われる。このため、除霜運転に伴なう調温空気の
温度上昇を大幅に抑制できる。しかも、調温運転
状態の調温器から吐出された低温の調温空気と、
除霜運転状態の調温器の周囲で加熱された調温空
気とは、天井ダクト内でミツクスされた後に庫内
に供給されるので、庫内が局部的に昇温すること
もない。
〔実施例〕
以下本考案の一実施例を第1図ないし第8図を
参照して説明する。
第1図ないし第3図において、符号11は倉庫
等の屋内に設置される貯蔵庫本体であり、この貯
蔵庫本体11は、断熱性を有する壁を組立てて横
長の方形箱形に構成され、その内部に貯蔵庫12
が形成されている。
前記貯蔵庫12の天面には、第1図および第2
図に示すように図中左端の側面とのコーナ部分に
2台の調温器13a,13bが並設されており、
各調温器13a,13bにより、後に詳述するよ
うに庫内空気が所定の低温に調温されるようにな
つている。
前記各調温器13a,13bは、第4図に示す
ように1台のコンデイシヨニングユニツト14に
対して2台の蒸発器15a,15bを並列に接続
した冷凍ユニツトの前記各蒸発器15a,15b
と、各蒸発器15a,15bに庫内空気を送風し
て調温するためのフアン16a,16bとから構
成されており、前記各蒸発器15a,15bおよ
びフアン16a,16bは、第5図に示すように
フアン16a,16bの部分および蒸発器15
a,15bの出側を開放したケース17a,17
b内に収容されている。
前記冷凍ユニツトのコンデイシヨニングユニツ
ト14は、第4図に示すようにアキユームレータ
18、コンプレツサ19、凝縮器20、およびレ
シーバタンク21を備えており、このコンデイシ
ヨニングユニツト14は、前記アキユームレータ
18の入側に接続される吸入ライン22、前記レ
シーバタンク21の出側に接続される吐出ライン
23、および前記コンプレツサ19の出側に凝縮
器20とレシーバタンク21とをバイパスして接
続されるホツトガスライン24を有する配管ユニ
ツト25を介し、前記各蒸発器13a,13bに
接続されている。
前記各蒸発器15a,15bに対応する各吐出
ライン23には、第4図に示すようにセンサ26
a,26bからの信号に応じて開度制御される膨
張弁27a,27bがそれぞれ設けられており、
また前記各蒸発器15a,15bに対応する各ホ
ツトガスライン24には、相互に関連して制御さ
れ一方が開の場合には他方は必ず閉となる開閉弁
28a,28bがそれぞれ設けられている。
すなわち、例えば開閉弁28aを開放して調温
器13aを除霜運転にすると、開閉弁28bは必
ず閉状態が維持されて調温器13bは調温運転
(冷凍運転)となり、両調温器13a,13bが
同時に除霜運転となることのないよう考慮されて
いる。そしてこれにより、後に詳述するように除
霜運転に伴なう庫内温度の上昇を可及的抑制でき
るようになつている。
前記冷凍ユニツトのコンデイシヨニングユニツ
ト14は、第6図ないし第8図に示すように前記
貯蔵庫本体11に隣接して設置され、また前記配
管ユニツト25は、貯蔵庫本体11の外面に取付
けた配管ボツクス29内に配されている。
前記各調温器13a,13bの出側位置には、
第1図および第2図に示すように貯蔵庫12の天
面直下位置に二重天井状にパンチングプレート3
0が張設され、貯蔵庫12の天面との間に、各調
温器13a,13bから吐出された調温空気を貯
蔵庫12の天面全域に行き渡らせるための天井ダ
クト31を構成している。そして天井ダクト31
内の調温空気は、前記パンチングプレート30の
板面に多数穿設した調温空気供給口30aを介し
庫内に供給されるようになつている。
前記各調温空気供給口30aは、第2図に示す
ように直径50mm以下、好ましくは直径30mm以下の
同一径の丸孔で形成されており、この調温空気供
給口30aの単位面積当りの開口面積は、前記各
調温器13a,13bから離れるに従つて次第に
小さくなるように設定されている。具体的には、
第2図に示すようにパンチングプレート30の各
調温器13a,13bに近い側では調温空気供給
口30aが密に穿設され、各調温器13a,13
bから離れるに従つて調温空気供給口30aの穿
設パターンが次第に粗になるようになつている。
そしてこれにより、各調温空気供給口30aから
の調温空気の流量を、貯蔵庫12の各所において
完全に一致させることができるようになつてい
る。これについては後に詳述する。
前記貯蔵庫12の床面上には、第1図および第
3図に示すように前記各調温空気供給口30aか
ら供給されて貯蔵庫12内を下方に向かつて流下
してきた調温空気を、庫内貨物32の下側を通し
庫内空気として調温器13a,13bの下方位置
まで導びく簀子状の庫内空気案内部材33が着脱
可能に配されている。
また、貯蔵庫12の調温器13a,13b側の
側面には、第1図ないし第3図に示すように前記
庫内空気案内部材33を通して導びかれてきた庫
内空気を、下端の開口部を介し吸引する戻しダク
ト34が設けられており、この戻しダクト34に
吸引された庫内空気は、戻しダクト34内を上昇
して前記各調温器13a,13bの入側に導びか
れるようになつている。
一方、前記貯蔵庫本体11の長辺側の一方の側
面部には、第6図ないし第8図に示すように貯蔵
庫12内の庫内貨物32を出し入れするためのド
ア35および制御盤36がそれぞれ設けられてお
り、前記ドア35の周縁内部には、第6図に示す
ように外気によるドア35の凍結を防止するため
のヒータ37が組込まれ、ドア35が開かなくな
るのを防止している。
また、貯蔵庫本体11の前記ドア35に対向す
る側面部には、第1図、第2図、第6図ないし第
8図に示すように外側に突出するポケツト部38
が設けられており、このポケツト部38内には、
第1図に示すように貯蔵庫12内を加湿して庫内
湿度を例えば90%程度に保持するための加湿器3
9が設置されている。
この加湿器39は、第1図に示すように振動部
を内蔵するタンク部39aと、霧放出部39bと
を備えた超音波加湿器で構成されており、タンク
部39a内の水を超音波による霧化現象により霧
化し、これを霧放出部39bから貯蔵庫12内に
放出するようになつている。また前記タンク部3
9a内には、第1図に示すようにヒータ40が設
置され、水のタンク部39a内での凍結を防止す
るようになつている。このタンク部39aには、
貯蔵庫本体11の外部に設置した補給タンク(図
示せず)から補給水が供給され、連続して長期間
使用できるようになつている。
なお、第2図、第6図および第8図において、
符号41はエアカーテン装置である。
次に、本実施例の作用について説明する。
庫内貨物32の貯蔵に際しては、貯蔵庫12内
を所定の低温、多湿状態にする必要がある。そこ
で、冷凍ユニツトを起動するとともに、加湿器3
9を作動させる。
冷凍ユニツトを起動すると、コンデイシヨニン
グユニツト14のコンプレツサ19により冷媒が
昇温、昇圧されるとともに、凝縮器20で降温
し、さらにレシーバタンク21で気液分離され
る。そしてレシーバタンク21内の冷媒は、吐出
ライン23に設けた膨張弁27a,27bで降圧
された後、各調温器13a,13bの蒸発器15
a,15bに送られて低温で沸騰する。
この状態でフアン16a,16bが回転駆動さ
れると、庫内空気は各蒸発器15a,15bを通
過する間に所定温度に冷却調温され、調温空気
は、各調温器13a,13bの出側から天井ダク
ト31内に吐出される。そして貯蔵庫12の天面
全域に行き渡る。
貯蔵庫12の天面全域に行き渡つた調温空気
は、その後、天井ダクト31の底面を構成するパ
ンチングプレート30の各調温空気供給口30a
から貯蔵庫12内に供給され、貯蔵庫12内を天
井から床に向かつてほぼ垂直に流れて庫内空気案
内部材33に導びかれる。そして庫内空気案内部
材33に庫内空気として導びかれた調温空気は、
庫内貨物32の下側を通つて戻しダクト34の下
端開口部まで導びかれ、さらに戻しダクト34内
を上昇して各調温器13a,13bの入側に戻さ
れる。
ところで、第1図に示すように横長の天井ダク
ト31に対し、その図中左端の各調温器13a,
13bから調温空気を吐出すると、天井ダクト3
1内の圧力は、図中右端に向かつて次第に高圧と
なる。このため、各調温空気供給口30aをパン
チングプレート30に均等に配すると、各調温空
気供給口30aから貯蔵庫12内に供給される調
温空気の流量は、天井ダクト31内の圧力変化に
応じ、第1図の右端側から左端側に向かつて次第
に少なくなり、庫内各所において完全に同一流量
とすることができない。
ところが本実施例では、調温空気供給口30a
の単位面積当りの開口面積を、各調温器13a,
13bから離れるに従つて次第に小さくなるよう
に設定しているので、調温空気の流量を庫内各所
において完全に同一とすることができる。しかも
本実施例では、各調温空気供給口30aを同一径
の丸孔とし、その直径を50mm以下、好ましくは30
mm以下としているので、パンチングプレート30
の第1図における右端部においても、調温空気供
給口30aが比較的密に配されることになり、調
温空気が供給されないエリアをなくすことがで
き、かつ同一径のドリル等で穿設できるので製作
も容易である。
しかして、貯蔵庫12内には、庫内各所におい
て完全に均一で同一流量の調温空気が、天面から
床面に向かつて流れ、庫内各所が均一温度に冷却
されるとともに、前記加湿器39から霧化状態で
放出される水により、庫内が例えば90%程度の多
湿状態に維持される。そしてこれにより、庫内貨
物32を貯蔵庫12内のどの位置に貯蔵しても、
その鮮度を長期間保つことができる。
また貯蔵庫12内には、庫内空気案内部材33
および戻しダクト34が設けられ、天井ダクト3
1から貯蔵庫12内に供給された調温空気は、貯
蔵庫12の床面までほぼ垂直に流下してきた後
に、庫内空気案内部材33および戻しダクト34
を介して各調温器13a,13bに戻る経路を辿
るので、貯蔵庫12の床面近くに貯蔵される庫内
貨物32であつても、安定した温度制御が可能と
なる。また、貯蔵庫12内を流れる調温空気は、
前述のようにほぼ垂直の下向流となるので、それ
自体がエアカーテンの機能を有する。このため、
ドア35を開放した際に、何等かの理由でエアカ
ーテン装置41が作動しない場合でも、外気の貯
蔵庫12内への流入がほとんどなく、庫内を定温
に維持することができる。そしてこの効果は、貯
蔵庫12の形状、大きさおよびドア35の位置に
関係なく得られるので、実用的効果が極めて大き
い。
すなわち、据置きタイプの貯蔵装置の場合に
は、使用目的および設置場所等に応じ、貯蔵庫1
2の大きさ、形状およびドア35の位置を変えざ
るを得ないのが通例である。このため、これらに
無関係に庫内を定温に維持できる効果は極めて大
きい。
一方、調温器13a,13bおよび加湿器39
の作動により、貯蔵庫12内を長時間低温、多湿
状態に維持すると、各調温器13a,13bの蒸
発器15a,15bに次第に着霜し、その性能が
低下してくる。このため、除霜運転により除霜す
る必要がある。
ところで、除霜に際しては、各蒸発器15a,
15bを加熱する必要があるので、両蒸発器15
a,15bを同時に除霜運転にすると、貯蔵庫1
2内が昇温してしまうという問題がある。
そこで本実施例では、例えば調温器13aを除
霜運転にする場合には、他方の調温器13bは必
ず調温運転(冷凍運転)になるようにし、貯蔵庫
12内の昇温を防止している。
すなわち、調温器13aの蒸発器15aの除霜
を行なう場合には、まず第4図に示す冷凍ユニツ
トの開閉弁28aを開にする。すると、コンプレ
ツサ19から吐出されたホツトガスが、ホツトガ
スライン24を介して直接蒸発器15aに送ら
れ、蒸発器15aの除霜が行なわれる。この際、
フアン16aは停止している。
ところで、両開閉弁28a,28bは、両方が
閉かいずれか一方のみが開かのどちらかの状態と
なるように関連付けられている。したがつて、一
方の開閉弁28aを開にすると、他方の開閉弁2
8bは必ず閉となり、調温器13bでは調温運転
が続行される。
しかして、調温器13bからの調温空気が天井
ダクト31により貯蔵庫12の全域に行き渡り、
その後各調温空気供給口30aから庫内に供給さ
れ、庫内が定温に維持される。なお、戻しダクト
34を介して戻されてきた庫内空気の一部は、除
霜運転中の調温器13aを通過し、その間に昇温
することになるが、この昇温空気の流量は、調温
器13bから吐出される低温の調温空気の流量に
比較すると極めて少なく、しかも昇温空気と調温
空気とは、天井ダクト31内でミツクスされた後
に庫内に供給されるので、庫内の温度上昇を、実
用上無視できる程度に抑えることができるととも
に、昇温空気が直接庫内に供給されることがない
ので、庫内の極部的な昇温も防止できる。
なお、前記実施例では、各調温器13a,13
bを、単一の冷凍ユニツトの2つの蒸発器15
a,15bで構成する場合について説明したが、
各別の冷凍ユニツトの蒸発器でそれぞれ構成する
ようにしてもよい。また調温器は2台に限らず、
3台以上でもよい。また各調温器13a,13b
の除霜運転は、ホツトガスを供給する方法に限ら
ず、ヒータを用いる方法でもよい。
また前記実施例では特に説明しなかつたが、例
えば調温器13aを除霜運転にする際に、その入
側および出側をダンパにより閉止し、庫内空気が
調温器13aを通過するのを完全に防止するよう
にしてもよい。このようにすれば、庫内の定温制
御をより安定させることができる。
また前記実施例では、屋内設置の貯蔵装置につ
いて説明したが、屋外設置の貯蔵装置にも適用で
き、この場合、ドア35に組込まれた凍結防止用
のヒータ40は特に有効である。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案は、複数の各調温器
から吐出された調温空気を、天井ダクトにより貯
蔵庫の天面全域に行き渡らせ、その後各調温空気
供給口から庫内に供給するようにしているので、
庫内の調温空気の流れが、天面から床面に向かう
ほぼ垂直の流れとなる。このため、調温空気自体
がエアカーテンとして機能し、出入口部を開放し
ても、庫内温度が外気により変動するのを大幅に
抑制できるとともに、出入口部の設置位置を自由
に選択することができる。
また前記調温空気供給口は、その単位面積当り
の開口面積が調温器から離れるに従つて小さく設
定されているので、調温空気の流量が庫内各所に
おいて完全に同一となり、庫内を完全に均一温度
にすることができる。
また各調温器は、少なくとも1台の調温器を調
温運転にした状態で他の調温器の除霜運転を行な
うようにしているので、除霜運転に伴なう庫内温
度の局部的および全体的な上昇を大幅に抑制でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す貯蔵装置の断
面図、第2図は第1図の−線断面図、第3図
は第1図の−線断面図、第4図は冷凍ユニツ
トの概略系統図、第5図は調温器の斜視図、第6
図は第1図の貯蔵装置の正面図、第7図は同様の
平面図、第8図は同様の左側面図、第9図は従来
の貯蔵装置を示す第1図相当図である。 11……貯蔵庫本体、12……貯蔵庫、13
a,13b……調温器、14……コンデイシヨニ
ングユニツト、15a,15b……蒸発器、16
a,16b……フアン、28a,28b……開閉
弁、30……パンチングプレート、30a……調
温空気供給口、31……天井ダクト、32……庫
内貨物、33……庫内空気案内部材、34……戻
しダクト、39……加湿器、40……ヒータ、4
1……エアカーテン装置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 開閉可能な出入口部を有し内部に貯蔵庫が形
    成される貯蔵庫本体と;前記貯蔵庫の天面周縁
    の所定位置に配置され、庫内空気を所定の低温
    に調温する少なくとも2台の調温器と;前記貯
    蔵庫の天面に設けられ、各調温器から吐出され
    た調温空気を貯蔵庫の天面全域に行き渡らせる
    天井ダクトと;天井ダクトの下面全域に多数設
    けられ、天井ダクト内の調温空気を庫内に供給
    する調温空気供給口と;貯蔵庫の床面に配置さ
    れ、前記各調温空気供給口から庫内に供給され
    た調温空気を庫内貨物の下側を通して前記各調
    温器の下方位置まで導びく庫内空気案内部材
    と;貯蔵庫の側面に設けられ、前記庫内空気案
    内部材を通して導びかれてきた庫内空気を各調
    温器に戻す戻しダクトと;庫内の湿度を制御す
    る加湿器と;を備え、前記調温空気供給口は、
    その単位面積当りの開口面積が調温器から離れ
    るに従つて小さく設定され、かつ前記各調温器
    は、少なくとも1台の調温器を調温運転にした
    状態で他の調温器の除霜運転が行なわれること
    を特徴とする貯蔵装置。 2 各調温器は、複数の蒸発器を有する冷凍ユニ
    ツトの前記各蒸発器と、送風用のフアンとから
    構成されていることを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の貯蔵装置。 3 調温空気供給口は、直径が50mm以下の丸孔で
    あることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
    第1項または第2項記載の貯蔵装置。 4 出入口部は、開放時に作動するエアカーテン
    機構を有していることを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第1項、第2項または第3項記載
    の貯蔵装置。
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