JPH0791619A - バーナーヘッドの製造方法 - Google Patents

バーナーヘッドの製造方法

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JPH0791619A
JPH0791619A JP24166393A JP24166393A JPH0791619A JP H0791619 A JPH0791619 A JP H0791619A JP 24166393 A JP24166393 A JP 24166393A JP 24166393 A JP24166393 A JP 24166393A JP H0791619 A JPH0791619 A JP H0791619A
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JP
Japan
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flame
cover plate
internal
gap
port
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Withdrawn
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JP24166393A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kodera
洋 小寺
Yuzuru Uchida
譲 内田
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Harman Co Ltd
Original Assignee
Harman Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 横向き内炎口を容易に形成する。金型形状を
簡素化する。横向き内炎口の隙間精度を高める。天板部
の強度を高める。 【構成】 バーナーヘッド3の天板部4に、垂直方向に
延びる炎孔11と、該炎孔11の出口近傍に起立した覆
い板12とを形成する。その後、覆い板12の先端側を
炎孔11の上方に向けて隙間13をあけて折り曲げるこ
とにより、該隙間13から横方向に向けて内炎を出す横
向き内炎口10が形成される。カッター等の工具による
孔あけ加工やバリ取り加工が不要となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーナーヘッドの製造
方法に関し、詳しくは内炎口の製造技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、外周に外炎口、内周に内炎口
を設け、外炎からの火移り炎によって内炎を燃焼させる
コンロ用ガスバーナ等のバーナーヘッドを製造する場
合、例えば図11(a)に示すように、天板部4′に真
鍮等の熱間鍛造で略山形の凹み60を形成し、その後、
同(b)に示すように、凹み60の側面に横向きノズル
孔61を孔あけ加工により形成する方法が提案されてい
る。この場合、供給される予混合ガスは凹み60の上面
60aに衝突して減速されながら、側面の横向きノズル
孔61から外部に吹き出されるので、外炎からの火移り
炎によって形成される内炎がリフトし難くなるという利
点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ような凹み60の側面に横向きノズル孔61を孔あけ加
工により形成する製造方法では、カッター等の工具によ
る横向きノズル孔61の孔あけ加工と、バリ取り加工と
が夫々必要であり、製造工程が複雑化するなどの問題が
あった。
【0004】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、カッター等による
孔あけ加工やバリ取り加工を行なわずに横向き内炎口を
容易に形成でき、しかも金型形状を簡素化できるバーナ
ーヘッドの製造方法を提供するにあり、他の目的とする
ところは、横向き内炎口の隙間精度を高めることができ
るようにしたバーナーヘッドの製造方法を提供するにあ
り、さらに他の目的とするところは、天板部の強度を高
めるようにしたバーナーヘッドの製造方法を提供するに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、バーナーヘッド3の天板部4に、垂直方向
に延びる炎孔11と、該炎孔11の出口近傍に起立した
覆い板12とを形成し、その後、覆い板12の先端側を
炎孔11の上方に向けて隙間13をあけて折り曲げるこ
とにより、該隙間13から横方向に向けて内炎を出す横
向き内炎口10を形成することを特徴する。
【0006】また、本発明は、垂直方向に延びる炎孔1
1と、該炎孔11の出口近傍に起立した覆い板12と、
炎孔11を挟んで覆い板12とは反対側に突出する突起
14とを形成し、その後、覆い板12の先端側を突起1
4の上面に当接するまで折り曲げて覆い板12の下方に
隙間13を形成することにより、該隙間13から横方向
に向けて内炎を出す横向き内炎口10を形成することを
特徴する。
【0007】上記バーナーヘッド3の天板部4をアルミ
ニウムなどの塑性変形可能な材質にて構成するのが好ま
しい。
【0008】
【作用】本発明によれば、最初に、バーナーヘッド3の
天板部に、垂直方向に延びる炎孔11と、該炎孔11の
出口近傍に起立した覆い板12とを形成し、その後、覆
い板12の先端側を炎孔11の上方に向けて隙間13を
あけて折り曲げると、該隙間13から横方向に向けて内
炎を出す横向き内炎口10が得られる。これにより、カ
ッター等の工具による孔あけ加工やバリ取り加工が不要
となり、製造工程を簡略化できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本実施例のバーナー1におけるバーナーヘッド3
の構造を図1乃至図10に示す。図2において、バーナ
ー本体2の上面側のバーナーヘッド3にはアルミダイキ
ャストなどの塑性変形可能な材質から成るバーナーキャ
ップ4が着脱自在に装着されている。図中、20は点火
プラグ、6はサーモカップルであり、このサーモカップ
ル6によって保炎状態を常に検出し、煮こぼれ等の立ち
消え時に安全弁(図示せず)が働く構造となっている。
上記バーナーヘッド3の上面とバーナーキャップ4の外
周下面との接触部には、複数の外炎口7が外方向に向け
て放射状に形成されており、また、外炎口7の内周に
は、図1に示すように、複数ブロックの内炎口8が周方
向に等間隔で設けられている。本実施例では、1ブロッ
クの内炎口8は2つの垂直内炎口9,9と1つの横向き
内炎口10とで構成される。
【0010】上記横向き内炎口10は、図9に示すよう
に、段差のない直孔(段差付きであってもよい)から成
る炎孔11を有し、この炎孔11の上方に、炎孔11の
孔径よりも十分に大きい面積の覆い板12が炎孔11と
略直角に、且つ炎孔11を閉塞しない程度の隙間13を
あけて覆い被させてある。また炎孔11を挟んで覆い板
12とは反対側には突起14が設けられており、この突
起14によって、炎孔11と覆い板12との間の隙間1
3が一定に保たれている。この隙間13は、図9(c)
に示すように、外側の外炎口7と内側の垂直内炎口9と
の2方向(矢印P,Qで示す)に向けられており、両方
向に予混合ガスが吹き出して外炎から横向き内炎口10
への火移りと、横向き内炎口10から後述の垂直内炎口
9への火移りが速やかに行なわれるようになっており、
さらに隙間13の開口角度を大きくするために、上記突
起14の壁14aの幅Dは図9(c)に示す角度θがで
きる限り小さくなるように覆い板12の垂直な壁12a
の幅Wよりも十分に小さく設定されている。
【0011】上記横向き内炎口10に隣接して配置され
る垂直内炎口9は、図6(a)に示すように、段差のな
い直孔(段差付きであってもよい)から構成され、上記
横向き内炎口10の覆い板12及び突起14に相当する
部位は設けられておらず、垂直内炎口9から出る垂直の
内炎の根元付近が上記横向き内炎口10から出る横向き
の内炎によって加勢されて安定して保炎が維持されるよ
うになっている。
【0012】次に、上記横向き内炎口10を備えたバー
ナーヘッド3を製造するにあたっては、先ず、成形金型
を用いて、図6(a)に示す垂直な炎孔(垂直内炎口
9)と、覆い板12及び突起14を有する炎孔11とを
備えたアルミダイキャスト製のバーナーキャップ4を成
形する。その後、図10に示すように、覆い板12の折
り曲げ加工を行なう。このとき覆い板12の先端側を炎
孔11の上方に向けてほぼ直角に折り曲げて突起14の
上面に当接させることにより、炎孔11の上部に炎孔1
1に対してほぼ直角に、且つ炎孔11の断面積より十分
に大きな断面積を有する覆い板12及び側方に開口した
隙間13を有する横向き内炎口10を形成することがで
きる。
【0013】このように、炎孔9等の成形工程と、覆い
板12の折り曲げ工程とによって横向き内炎口10を形
成したことにより、従来のようなカッター等の工具によ
る横向きノズル孔の孔あけ加工及びバリ取り加工とが夫
々不要となり、製造工程が簡略化される。また、覆い板
12は成形後に折り曲げ加工されるものであるから、成
形工程の際の金型形状を簡素化できるものである。しか
も、覆い板12の先端側を突起14の上面に当接するま
で折り曲げて、該突起14により隙間13を形成するよ
うにしたから、隙間13の寸法が一定に保たれ、横向き
内炎口10の隙間精度が良くなり、製品の良品化が図ら
れる。さらに、バーナーヘッド3のバーナーキャップ
(天板部)4をアルミダイキャストのような塑性変形可
能な材質にて構成したことにり、従来のような真鍮を用
いてバーナーヘッドを製造する場合と異なり、バーナー
キャップにクラックが入り難くなり、高信頼性を確保で
きるという製造上の利点がある。
【0014】また、本実施例では、図9(c)に示すよ
うに、横向き内炎口10の隙間13の開口方向を覆い板
12の壁12aと突起14の壁14aとで覆い、壁12
aの幅Wよりも壁14aの幅Dの方を狭くしたから、外
側の外炎口7と内側の垂直内炎口9とに夫々向かう隙間
13の開口角度が拡大して、外炎から横向き内炎口10
への火移りと、横向き内炎口10から垂直内炎口9への
火移りが一層速やかに行なわれるという利点がある。
【0015】さらに、図8に示すように、横向き内炎口
10の一方の隙間13を隣接配置された2つの垂直内炎
口9の略中間方向に向けているので、1つの横向きの内
炎で2つの垂直内炎口9での内炎のリフト防止を図りつ
つ、横向き内炎口10から垂直内炎口9への火移りの効
率を高めることができる。次に、横向き内炎口10及び
垂直内炎口9の燃焼状態を説明する。図2に示すバーナ
ー本体2に取付けられるガスコック15を開弁すると、
外炎口7の上流側、つまりガスノズル16の出口側で燃
料ガスが一次空気(図2の矢符Aで示す)と予混合され
て混合管19内に導入されて外炎口7から夫々吹き出
し、点火プラグ20にて外炎口7側の予混合ガスが点火
されると、図8に示すように外炎口7全体に外炎Cが火
移りして保炎される。また上記予混合ガスの一部は、バ
ーナーキャップ4の上面に設けた横向き内炎口10と垂
直内炎口9とから夫々吹き出して二次空気(図2の矢符
Bで示す)と混合されながら、外炎Cの火移り炎Dによ
って最初に横向き内炎口10にて横向きの内炎Eが保炎
され、続いて内炎Eの火移り炎によって内側の垂直内炎
口9にて上向きの内炎が保炎される。
【0016】ここで、横向き内炎口10においては、図
9に示す炎孔11から垂直方向に予混合ガスが吹き出し
て覆い板12に勢い良く衝突して、炎孔11と覆い板1
2との隙間13の側方に向けて吹き出される。従って、
炎孔11から出た予混合ガスが覆い板12に当たること
によって動圧が抑えられ、且つ、覆い板12と炎孔11
との隙間13の断面積が炎孔11の断面積よりも十分に
大きいために減速率が大きくなり、そのうえ横向き内炎
口10からの内炎の方向は垂直方向ではなく、炎孔11
と覆い板12との隙間13の横方向へ延びるので、バー
ナーキャップ4の表面を這うように燃えるようになり、
より一層減速されることにより、たとえ高カロリーバー
ナーであっても横向き内炎口10から出る横向きの内炎
はリフトに対して十分に強い構造となる。
【0017】しかも、横向き内炎口10の隙間13は、
図9(c)に示すように、外側の外炎口7と内側の垂直
内炎口9との2方向(矢印P,Qで示す)に向けられて
いるから、両方向に予混合ガスが吹き出して外炎から横
向き内炎口10への火移りと、横向き内炎口10から垂
直内炎口9への火移りが夫々速やかに行なわれる。この
とき、横向きの内炎が垂直内炎口9から出る垂直の内炎
の下部を加勢することによって垂直な内炎もまたリフト
に対して十分に強い構造となる。
【0018】このように、横向き内炎口10と垂直内炎
口9とから成る内炎口8でのリフト防止が図られ、しか
も横向き内炎口10によって外炎からの火移りも行なわ
れ易くなるので、内炎口8全体の数を少なくすることが
できる。つまり、図7に示すように、垂直内炎口9(図
1)を設けずに、横向き内炎口10のみを設けてもよ
く、この場合においても、ほぼ同等の安定した燃焼効果
が得られるものである。しかも、内炎口8の数を少なく
できることによって、内炎口8からの煮汁等の侵入をで
きる限り少なくすることができる。特に、横向き内炎口
10においては覆い板12によって煮汁等の浸入が確実
に阻止される。また、横向き内炎口10の炎孔11及び
隙間13を夫々大きくして横向き内炎口10から出るガ
ス量を大きくする一方で、垂直内炎口9の口径を小さく
して垂直内炎口9のガス量を小さくした場合は、垂直内
炎口9からの煮汁等の侵入もまた極力抑えることができ
る。この場合、内炎全体の高さも低くなり、鍋底等の高
さ(五徳高さ)が低くても、内炎で鍋底が焦げ付かない
低さで燃焼できるものである。
【0019】
【発明の効果】本発明は上述のように、バーナーヘッド
の天板部に、垂直方向に延びる炎孔と、該炎孔の出口近
傍に起立した覆い板とを形成し、その後、覆い板の先端
側を炎孔の上方に向けて隙間をあけて折り曲げることに
より、該隙間から横方向に向けて内炎を出す横向き内炎
口を形成するという製造方法を採用したことにより、成
形後に覆い板を折り曲げ加工するだけでよく、従って、
カッター等の工具による孔あけ加工やバリ取り加工のよ
うな複雑な過程を経ずに横向き内炎口を容易に形成で
き、尚且つ金型形状も簡素化されるという効果がある。
【0020】また、垂直方向に延びる炎孔と、該炎孔の
出口近傍に起立した覆い板と、炎孔を挟んで覆い板とは
反対側に突出する突起とを形成し、その後、覆い板の先
端側を突起の上面に当接するまで折り曲げて覆い板の下
方に隙間を形成することにより、該隙間から横方向に向
けて内炎を出す横向き内炎口を形成するようにしたか
ら、覆い板の折り曲げ加工において上記突起により炎孔
と覆い板との間の隙間が一定に保たれ、横向き内炎口の
隙間精度が良くなり、製品の良品化が図られる。
【0021】また、上記バーナーヘッドの天板部をアル
ミニウムなどの塑性変形可能な材質にて構成した場合
は、従来のような真鍮を用いてバーナーヘッドを製造す
る場合と異なり、バーナーヘッドの天板部にクラックが
入り難くなり、高信頼性を確保できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図2】同上のバーナーヘッド付近の断面図である。
【図3】同上のバーナーキャップを除いたバーナーヘッ
ドの概略構成図である。
【図4】同上のバーナーキャップの下面図である。
【図5】同上のバーナーキャップの断面図である。
【図6】(a)は垂直内炎口付近の断面図、(b)は横
向き内炎口付近の断面図である。
【図7】図1の変形例を示す平面図である。
【図8】同上の外炎から内炎への火移り状態を説明する
図である。
【図9】(a)(b)は同上の横向き内炎口の製造工程
を示す斜視図、(c)は隙間の開口方向を示す平面図で
ある。
【図10】(a)(b)は同上の横向き内炎口の製造工
程を示す断面図である。
【図11】(a)(b)は従来の製造工程を示す断面図
である。
【符号の説明】
10 横向き内炎口 11 炎孔 12 覆い板 13 隙間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナーヘッドの天板部に、垂直方向に
    延びる炎孔と、該炎孔の出口近傍に起立した覆い板とを
    形成し、その後、覆い板の先端側を炎孔の上方に向けて
    隙間をあけて折り曲げることにより、該隙間から横方向
    に向けて内炎を出す横向き内炎口を形成することを特徴
    するバーナーヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 垂直方向に延びる炎孔と、該炎孔の出口
    近傍に起立した覆い板と、炎孔を挟んで覆い板とは反対
    側に突出する突起とを形成し、その後、覆い板の先端側
    を突起の上面に当接するまで折り曲げて覆い板の下方に
    隙間を形成することにより、該隙間から横方向に向けて
    内炎を出す横向き内炎口を形成することを特徴するバー
    ナーヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 バーナーヘッドの天板部をアルミニウム
    などの塑性変形可能な材質にて構成したことを特徴とす
    る請求項1又は2記載のバーナーヘッドの製造方法。
JP24166393A 1993-09-28 1993-09-28 バーナーヘッドの製造方法 Withdrawn JPH0791619A (ja)

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Effective date: 20001128