JPH0791618A - バーナー - Google Patents
バーナーInfo
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- JPH0791618A JPH0791618A JP24166293A JP24166293A JPH0791618A JP H0791618 A JPH0791618 A JP H0791618A JP 24166293 A JP24166293 A JP 24166293A JP 24166293 A JP24166293 A JP 24166293A JP H0791618 A JPH0791618 A JP H0791618A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flame
- internal
- port
- internal flame
- vertical
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高カロリーバーナーにおいても安定した内炎
の燃焼を可能にしてリフト防止を図る。内炎口からの煮
汁等の侵入をできる限り少なくする。 【構成】 横向き内炎口10は、垂直な炎孔11の上方
に隙間を介して覆い板12が配置される。炎孔11から
出る予混合ガスは覆い板12にて減速され、隙間の側方
から出る。横向きの内炎はリフトし難くなる。横向き内
炎口10に隣接して垂直方向に向けて内炎を出す垂直内
炎口9が配置される。横向きの内炎によって垂直内炎口
9の内炎が加勢されてリフトし難くなる。覆い板12等
によって内炎口8からの煮汁等の浸入ができる限り抑え
られる。
の燃焼を可能にしてリフト防止を図る。内炎口からの煮
汁等の侵入をできる限り少なくする。 【構成】 横向き内炎口10は、垂直な炎孔11の上方
に隙間を介して覆い板12が配置される。炎孔11から
出る予混合ガスは覆い板12にて減速され、隙間の側方
から出る。横向きの内炎はリフトし難くなる。横向き内
炎口10に隣接して垂直方向に向けて内炎を出す垂直内
炎口9が配置される。横向きの内炎によって垂直内炎口
9の内炎が加勢されてリフトし難くなる。覆い板12等
によって内炎口8からの煮汁等の浸入ができる限り抑え
られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーナーに関し、詳し
くはバーナーヘッドにおける内炎口の構造に関する。
くはバーナーヘッドにおける内炎口の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、外周に外炎口、内周に内炎口
を設け、外炎からの火移り炎によって内炎を燃焼させる
コンロ用ガスバーナ等において、内炎口の熱分布を良く
したり、或いは加工し易くしたりするために、内炎口の
炎孔を垂直に形成する場合が多い。
を設け、外炎からの火移り炎によって内炎を燃焼させる
コンロ用ガスバーナ等において、内炎口の熱分布を良く
したり、或いは加工し易くしたりするために、内炎口の
炎孔を垂直に形成する場合が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のよう
に炎孔を垂直にすると、内炎の保炎が不十分となってリ
フトが発生し易くなったり、或いは外炎からの火移りが
困難になったりするという問題がある。そこで、図11
(a)に示すように、段差付き炎口(減速炎口)8′を
内炎口として用いることが提案されているが、この場
合、φAの断面積とφBの断面積での割合しか減速がさ
れず、昨今の高カロリーバーナーにあってはリフト防止
効果に限界がある。また、φAの断面積を大きくしすぎ
ると内炎口8′から煮汁が侵入し易くなるという問題が
ある。さらに、図11(b)に示すように、段差付き炎
口8′を多数隣接して配置させることも試みられている
が、この場合、リフト防止は図られても内炎口の数が増
えて煮汁がより一層侵入し易くなるという問題がある。
に炎孔を垂直にすると、内炎の保炎が不十分となってリ
フトが発生し易くなったり、或いは外炎からの火移りが
困難になったりするという問題がある。そこで、図11
(a)に示すように、段差付き炎口(減速炎口)8′を
内炎口として用いることが提案されているが、この場
合、φAの断面積とφBの断面積での割合しか減速がさ
れず、昨今の高カロリーバーナーにあってはリフト防止
効果に限界がある。また、φAの断面積を大きくしすぎ
ると内炎口8′から煮汁が侵入し易くなるという問題が
ある。さらに、図11(b)に示すように、段差付き炎
口8′を多数隣接して配置させることも試みられている
が、この場合、リフト防止は図られても内炎口の数が増
えて煮汁がより一層侵入し易くなるという問題がある。
【0004】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、高カロリーバーナ
ーにおいても安定した内炎の燃焼が可能となってリフト
防止を図ることができ、しかも内炎口からの煮汁等の侵
入を極力少なくできるようにしたバーナーを提供するに
ある。
たもので、その目的とするところは、高カロリーバーナ
ーにおいても安定した内炎の燃焼が可能となってリフト
防止を図ることができ、しかも内炎口からの煮汁等の侵
入を極力少なくできるようにしたバーナーを提供するに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、外周に外炎口7が形成され、上面部に内炎
口8が形成されて成るバーナー1において、上記内炎口
8は、垂直方向に延びる炎孔11の上方に隙間13を介
して覆い板12が配置され且つ隙間13の側方に向けて
内炎を出す横向き内炎口10と、横向き内炎口10に隣
接配置されて垂直方向に向けて内炎を出す垂直内炎口9
とを有することを特徴とする。
に本発明は、外周に外炎口7が形成され、上面部に内炎
口8が形成されて成るバーナー1において、上記内炎口
8は、垂直方向に延びる炎孔11の上方に隙間13を介
して覆い板12が配置され且つ隙間13の側方に向けて
内炎を出す横向き内炎口10と、横向き内炎口10に隣
接配置されて垂直方向に向けて内炎を出す垂直内炎口9
とを有することを特徴とする。
【0006】ここで、上記横向き内炎口10の隙間13
は、少なくとも横向き内炎口10の外側の外炎口7と、
横向き内炎口10の内側の垂直内炎口9とに夫々向けら
れているのが好ましい。また、横向き内炎口10の隙間
13は少なくとも2方向が壁12a,14aで覆われ、
一方の壁14aの幅Dが他方の壁12aの幅Lよりも狭
く設定されているのが好ましい。さらに、横向き内炎口
10の少なくとも一方の隙間13は隣接配置された2つ
の垂直内炎口9の略中間方向に向けられているのが好ま
しい。
は、少なくとも横向き内炎口10の外側の外炎口7と、
横向き内炎口10の内側の垂直内炎口9とに夫々向けら
れているのが好ましい。また、横向き内炎口10の隙間
13は少なくとも2方向が壁12a,14aで覆われ、
一方の壁14aの幅Dが他方の壁12aの幅Lよりも狭
く設定されているのが好ましい。さらに、横向き内炎口
10の少なくとも一方の隙間13は隣接配置された2つ
の垂直内炎口9の略中間方向に向けられているのが好ま
しい。
【0007】
【作用】本発明によれば、垂直方向に延びる炎孔11の
上方に隙間13を介して覆い板12が配置され且つ隙間
13の側方から横向きの内炎を出す横向き内炎口10
と、横向き内炎口10に隣接配置されて垂直方向に向け
て内炎を出す垂直内炎口9とで内炎口8を構成したか
ら、横向き内炎口10においては、炎孔11から垂直方
向に予混合ガスが吹き出して覆い板12に勢い良く衝突
して、炎孔11と覆い板12との隙間13の側方に向け
て吹き出され、外炎からの火移り炎によって内炎が形成
される。このとき、炎孔11から出た予混合ガスが覆い
板12に当たることによって動圧が抑えられて減速率が
大きくなり、横向きの内炎のリフト防止が図られ、しか
も、この横向きの内炎によって垂直内炎口9の垂直向き
の内炎が加勢されてリフト防止が図られる。さらに、内
炎口8の一部を横向き内炎口10としたことで、内炎口
8全体で煮汁等の侵入をできる限り少なくすることがで
きる。ちなみに、横向き内炎口10の炎孔11及び隙間
13を大きくして横向き内炎口10から出るガス量を大
きくする一方で、垂直内炎口9の口径を小さくして垂直
内炎口9のガス量を小さく抑えることにより、垂直内炎
口9からの煮汁等の侵入もまた極力抑えることができ
る。
上方に隙間13を介して覆い板12が配置され且つ隙間
13の側方から横向きの内炎を出す横向き内炎口10
と、横向き内炎口10に隣接配置されて垂直方向に向け
て内炎を出す垂直内炎口9とで内炎口8を構成したか
ら、横向き内炎口10においては、炎孔11から垂直方
向に予混合ガスが吹き出して覆い板12に勢い良く衝突
して、炎孔11と覆い板12との隙間13の側方に向け
て吹き出され、外炎からの火移り炎によって内炎が形成
される。このとき、炎孔11から出た予混合ガスが覆い
板12に当たることによって動圧が抑えられて減速率が
大きくなり、横向きの内炎のリフト防止が図られ、しか
も、この横向きの内炎によって垂直内炎口9の垂直向き
の内炎が加勢されてリフト防止が図られる。さらに、内
炎口8の一部を横向き内炎口10としたことで、内炎口
8全体で煮汁等の侵入をできる限り少なくすることがで
きる。ちなみに、横向き内炎口10の炎孔11及び隙間
13を大きくして横向き内炎口10から出るガス量を大
きくする一方で、垂直内炎口9の口径を小さくして垂直
内炎口9のガス量を小さく抑えることにより、垂直内炎
口9からの煮汁等の侵入もまた極力抑えることができ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本実施例のバーナー1におけるバーナーヘッド3
の構造を図1乃至図10に示す。図2において、バーナ
ー本体2の上面側のバーナーヘッド3にはアルミダイキ
ャストなどの塑性変形可能な材質から成るバーナーキャ
ップ4が着脱自在に装着されている。図中、20は点火
プラグ、6はサーモカップルであり、このサーモカップ
ル6によって保炎状態を常に検出し、煮こぼれ等の立ち
消え時に安全弁(図示せず)が働く構造となっている。
上記バーナーヘッド3の上面とバーナーキャップ4の外
周下面との接触部には、複数の外炎口7が外方向に向け
て放射状に形成されており、また、外炎口7の内周に
は、図1に示すように、複数ブロックの内炎口8が周方
向に等間隔で設けられている。本実施例では、1ブロッ
クの内炎口8は2つの垂直内炎口9,9と1つの横向き
内炎口10とで構成される。
する。本実施例のバーナー1におけるバーナーヘッド3
の構造を図1乃至図10に示す。図2において、バーナ
ー本体2の上面側のバーナーヘッド3にはアルミダイキ
ャストなどの塑性変形可能な材質から成るバーナーキャ
ップ4が着脱自在に装着されている。図中、20は点火
プラグ、6はサーモカップルであり、このサーモカップ
ル6によって保炎状態を常に検出し、煮こぼれ等の立ち
消え時に安全弁(図示せず)が働く構造となっている。
上記バーナーヘッド3の上面とバーナーキャップ4の外
周下面との接触部には、複数の外炎口7が外方向に向け
て放射状に形成されており、また、外炎口7の内周に
は、図1に示すように、複数ブロックの内炎口8が周方
向に等間隔で設けられている。本実施例では、1ブロッ
クの内炎口8は2つの垂直内炎口9,9と1つの横向き
内炎口10とで構成される。
【0009】上記横向き内炎口10は、図9に示すよう
に、段差のない直孔(段差付きであってもよい)から成
る炎孔11を有し、この炎孔11の上方に、炎孔11の
孔径よりも十分に大きい面積の覆い板12が炎孔11と
略直角に、且つ炎孔11を閉塞しない程度の隙間13を
あけて覆い被させてある。また炎孔11を挟んで覆い板
12とは反対側には突起14が設けられており、この突
起14によって、炎孔11と覆い板12との間の隙間1
3が一定に保たれている。この隙間13は、図9(c)
に示すように、外側の外炎口7と内側の垂直内炎口9と
の2方向(矢印P,Qで示す)に向けられており、両方
向に予混合ガスが吹き出して外炎から横向き内炎口10
への火移りと、横向き内炎口10から後述の垂直内炎口
9への火移りが速やかに行なわれるようになっており、
さらに隙間13の開口角度を大きくするために、上記突
起14の壁14aの幅Dは図9(c)に示す角度θがで
きる限り小さくなるように覆い板12の垂直な壁12a
の幅Wよりも十分に小さく設定されている。
に、段差のない直孔(段差付きであってもよい)から成
る炎孔11を有し、この炎孔11の上方に、炎孔11の
孔径よりも十分に大きい面積の覆い板12が炎孔11と
略直角に、且つ炎孔11を閉塞しない程度の隙間13を
あけて覆い被させてある。また炎孔11を挟んで覆い板
12とは反対側には突起14が設けられており、この突
起14によって、炎孔11と覆い板12との間の隙間1
3が一定に保たれている。この隙間13は、図9(c)
に示すように、外側の外炎口7と内側の垂直内炎口9と
の2方向(矢印P,Qで示す)に向けられており、両方
向に予混合ガスが吹き出して外炎から横向き内炎口10
への火移りと、横向き内炎口10から後述の垂直内炎口
9への火移りが速やかに行なわれるようになっており、
さらに隙間13の開口角度を大きくするために、上記突
起14の壁14aの幅Dは図9(c)に示す角度θがで
きる限り小さくなるように覆い板12の垂直な壁12a
の幅Wよりも十分に小さく設定されている。
【0010】上記横向き内炎口10に隣接して配置され
る垂直内炎口9は、図6(a)に示すように、段差のな
い直孔(段差付きであってもよい)から構成され、上記
横向き内炎口10の覆い板12及び突起14に相当する
部位は設けられておらず、垂直内炎口9から出る垂直の
内炎の根元付近が上記横向き内炎口10から出る横向き
の内炎によって加勢されて安定して保炎が維持されるよ
うになっている。
る垂直内炎口9は、図6(a)に示すように、段差のな
い直孔(段差付きであってもよい)から構成され、上記
横向き内炎口10の覆い板12及び突起14に相当する
部位は設けられておらず、垂直内炎口9から出る垂直の
内炎の根元付近が上記横向き内炎口10から出る横向き
の内炎によって加勢されて安定して保炎が維持されるよ
うになっている。
【0011】次に、上記横向き内炎口10を備えたバー
ナーヘッド3を製造するにあたっては、先ず、成形金型
を用いて、図6(a)に示す垂直な炎孔(垂直内炎口
9)と、覆い板12及び突起14を有する炎孔11とを
備えたアルミダイキャスト製のバーナーキャップ4を成
形する。その後、図10に示すように、覆い板12の折
り曲げ加工を行なう。このとき覆い板12の先端側を炎
孔11の上方に向けてほぼ直角に折り曲げて突起14の
上面に当接させることにより、炎孔11の上部に炎孔1
1に対してほぼ直角に、且つ炎孔11の断面積より十分
に大きな断面積を有する覆い板12及び側方に開口した
隙間13を有する横向き内炎口10を形成することがで
きる。
ナーヘッド3を製造するにあたっては、先ず、成形金型
を用いて、図6(a)に示す垂直な炎孔(垂直内炎口
9)と、覆い板12及び突起14を有する炎孔11とを
備えたアルミダイキャスト製のバーナーキャップ4を成
形する。その後、図10に示すように、覆い板12の折
り曲げ加工を行なう。このとき覆い板12の先端側を炎
孔11の上方に向けてほぼ直角に折り曲げて突起14の
上面に当接させることにより、炎孔11の上部に炎孔1
1に対してほぼ直角に、且つ炎孔11の断面積より十分
に大きな断面積を有する覆い板12及び側方に開口した
隙間13を有する横向き内炎口10を形成することがで
きる。
【0012】次に、横向き内炎口10及び垂直内炎口9
の燃焼状態を説明する。図2に示すバーナー本体2に取
付けられるガスコック15を開弁すると、外炎口7の上
流側、つまりガスノズル16の出口側で燃料ガスが一次
空気(図2の矢符Aで示す)と予混合されて混合管19
内に導入されて外炎口7から夫々吹き出し、点火プラグ
20にて外炎口7側の予混合ガスが点火されると、図8
に示すように外炎口7全体に外炎Cが火移りして保炎さ
れる。また上記予混合ガスの一部は、バーナーキャップ
4の上面に設けた横向き内炎口10と垂直内炎口9とか
ら夫々吹き出して二次空気(図2の矢符Bで示す)と混
合されながら、外炎Cの火移り炎Dによって最初に横向
き内炎口10にて横向きの内炎Eが保炎され、続いて内
炎Eの火移り炎によって内側の垂直内炎口9にて上向き
の内炎が保炎される。
の燃焼状態を説明する。図2に示すバーナー本体2に取
付けられるガスコック15を開弁すると、外炎口7の上
流側、つまりガスノズル16の出口側で燃料ガスが一次
空気(図2の矢符Aで示す)と予混合されて混合管19
内に導入されて外炎口7から夫々吹き出し、点火プラグ
20にて外炎口7側の予混合ガスが点火されると、図8
に示すように外炎口7全体に外炎Cが火移りして保炎さ
れる。また上記予混合ガスの一部は、バーナーキャップ
4の上面に設けた横向き内炎口10と垂直内炎口9とか
ら夫々吹き出して二次空気(図2の矢符Bで示す)と混
合されながら、外炎Cの火移り炎Dによって最初に横向
き内炎口10にて横向きの内炎Eが保炎され、続いて内
炎Eの火移り炎によって内側の垂直内炎口9にて上向き
の内炎が保炎される。
【0013】ここで、横向き内炎口10においては、図
9に示す炎孔11から垂直方向に予混合ガスが吹き出し
て覆い板12に勢い良く衝突して、炎孔11と覆い板1
2との隙間13の側方に向けて吹き出される。従って、
炎孔11から出た予混合ガスが覆い板12に当たること
によって動圧が抑えられ、且つ、覆い板12と炎孔11
との隙間13の断面積が炎孔11の断面積よりも十分に
大きいために減速率が大きくなり、そのうえ横向き内炎
口10からの内炎の方向は垂直方向ではなく、炎孔11
と覆い板12との隙間13の横方向へ延びるので、バー
ナーキャップ4の表面を這うように燃えるようになり、
より一層減速されることにより、たとえ高カロリーバー
ナーであっても横向き内炎口10から出る横向きの内炎
はリフトに対して十分に強い構造となる。
9に示す炎孔11から垂直方向に予混合ガスが吹き出し
て覆い板12に勢い良く衝突して、炎孔11と覆い板1
2との隙間13の側方に向けて吹き出される。従って、
炎孔11から出た予混合ガスが覆い板12に当たること
によって動圧が抑えられ、且つ、覆い板12と炎孔11
との隙間13の断面積が炎孔11の断面積よりも十分に
大きいために減速率が大きくなり、そのうえ横向き内炎
口10からの内炎の方向は垂直方向ではなく、炎孔11
と覆い板12との隙間13の横方向へ延びるので、バー
ナーキャップ4の表面を這うように燃えるようになり、
より一層減速されることにより、たとえ高カロリーバー
ナーであっても横向き内炎口10から出る横向きの内炎
はリフトに対して十分に強い構造となる。
【0014】しかも、横向き内炎口10の隙間13は、
図9(c)に示すように、外側の外炎口7と内側の垂直
内炎口9との2方向(矢印P,Qで示す)に向けられて
いるから、両方向に予混合ガスが吹き出して外炎から横
向き内炎口10への火移りと、横向き内炎口10から垂
直内炎口9への火移りが夫々速やかに行なわれる。この
とき、横向きの内炎が垂直内炎口9から出る垂直の内炎
の下部を加勢することによって垂直な内炎もまたリフト
に対して十分に強い構造となる。
図9(c)に示すように、外側の外炎口7と内側の垂直
内炎口9との2方向(矢印P,Qで示す)に向けられて
いるから、両方向に予混合ガスが吹き出して外炎から横
向き内炎口10への火移りと、横向き内炎口10から垂
直内炎口9への火移りが夫々速やかに行なわれる。この
とき、横向きの内炎が垂直内炎口9から出る垂直の内炎
の下部を加勢することによって垂直な内炎もまたリフト
に対して十分に強い構造となる。
【0015】このように、横向き内炎口10と垂直内炎
口9との夫々の内炎のリフト防止が図られ、しかも横向
き内炎口10によって外炎からの火移りも行なわれ易く
なるので、内炎口8全体の数を少なくすることができ
る。つまり、図7に示すように、垂直内炎口9(図1)
を設けずに、横向き内炎口10のみを設けてもよく、こ
の場合においても、ほぼ同等の安定した燃焼効果が得ら
れるものである。しかも、内炎口8の数を少なくできる
ことによって、内炎口8からの煮汁等の侵入をできる限
り少なくすることができる。特に、横向き内炎口10に
おいては覆い板12によって煮汁等の浸入が確実に阻止
される。また、横向き内炎口10の炎孔11及び隙間1
3を夫々大きくして横向き内炎口10から出るガス量を
大きくする一方で、垂直内炎口9の口径を小さくして垂
直内炎口9のガス量を小さくした場合は、垂直内炎口9
からの煮汁等の侵入もまた極力抑えることができる。こ
の場合、内炎全体の高さも低くなり、鍋底等の高さ(五
徳高さ)が低くても、内炎で鍋底が焦げ付かない低さで
燃焼できるものである。
口9との夫々の内炎のリフト防止が図られ、しかも横向
き内炎口10によって外炎からの火移りも行なわれ易く
なるので、内炎口8全体の数を少なくすることができ
る。つまり、図7に示すように、垂直内炎口9(図1)
を設けずに、横向き内炎口10のみを設けてもよく、こ
の場合においても、ほぼ同等の安定した燃焼効果が得ら
れるものである。しかも、内炎口8の数を少なくできる
ことによって、内炎口8からの煮汁等の侵入をできる限
り少なくすることができる。特に、横向き内炎口10に
おいては覆い板12によって煮汁等の浸入が確実に阻止
される。また、横向き内炎口10の炎孔11及び隙間1
3を夫々大きくして横向き内炎口10から出るガス量を
大きくする一方で、垂直内炎口9の口径を小さくして垂
直内炎口9のガス量を小さくした場合は、垂直内炎口9
からの煮汁等の侵入もまた極力抑えることができる。こ
の場合、内炎全体の高さも低くなり、鍋底等の高さ(五
徳高さ)が低くても、内炎で鍋底が焦げ付かない低さで
燃焼できるものである。
【0016】また、本実施例では、図9(c)に示すよ
うに、横向き内炎口10の隙間13の開口方向を覆い板
12の壁12aと突起14の壁14aとで覆い、壁12
aの幅Wよりも壁14aの幅Dの方を狭くしたから、外
側の外炎口7と内側の垂直内炎口9とに夫々向かう隙間
13の開口角度が拡大して、外炎から横向き内炎口10
への火移りと、横向き内炎口10から垂直内炎口9への
火移りが一層速やかに行なわれるという利点がある。
うに、横向き内炎口10の隙間13の開口方向を覆い板
12の壁12aと突起14の壁14aとで覆い、壁12
aの幅Wよりも壁14aの幅Dの方を狭くしたから、外
側の外炎口7と内側の垂直内炎口9とに夫々向かう隙間
13の開口角度が拡大して、外炎から横向き内炎口10
への火移りと、横向き内炎口10から垂直内炎口9への
火移りが一層速やかに行なわれるという利点がある。
【0017】さらに、図8に示すように、横向き内炎口
10の一方の隙間13を隣接配置された2つの垂直内炎
口9の略中間方向に向けているので、1つの横向きの内
炎で2つの垂直内炎口9での内炎のリフト防止を図りつ
つ、横向き内炎口10から垂直内炎口9への火移りの効
率を高めることができる。
10の一方の隙間13を隣接配置された2つの垂直内炎
口9の略中間方向に向けているので、1つの横向きの内
炎で2つの垂直内炎口9での内炎のリフト防止を図りつ
つ、横向き内炎口10から垂直内炎口9への火移りの効
率を高めることができる。
【0018】
【発明の効果】上述のように本発明は、外周に外炎口が
形成され、上面部に内炎口が形成されて成るバーナーに
おいて、上記内炎口は、垂直方向に延びる炎孔の上方に
隙間を介して覆い板が配置され且つ隙間の側方に向けて
内炎を出す横向き内炎口と、横向き内炎口に隣接配置さ
れて垂直方向に向けて内炎を出す垂直内炎口とを有する
ものであるから、横向き内炎口においては内炎口を横向
きとしたことにより予混合ガスが減速されて内炎のリフ
ト防止が図られると共に、横向き内炎口と隣接する垂直
内炎口においては横向きの内炎によって垂直の内炎が加
勢されることによって垂直の内炎のリフト防止も図ら
れ、高カロリーバーナーであっても安定した内炎の燃焼
が可能となると共に、内炎口からの煮汁などの浸入をで
きる限り少なくすることができるという効果がある。
形成され、上面部に内炎口が形成されて成るバーナーに
おいて、上記内炎口は、垂直方向に延びる炎孔の上方に
隙間を介して覆い板が配置され且つ隙間の側方に向けて
内炎を出す横向き内炎口と、横向き内炎口に隣接配置さ
れて垂直方向に向けて内炎を出す垂直内炎口とを有する
ものであるから、横向き内炎口においては内炎口を横向
きとしたことにより予混合ガスが減速されて内炎のリフ
ト防止が図られると共に、横向き内炎口と隣接する垂直
内炎口においては横向きの内炎によって垂直の内炎が加
勢されることによって垂直の内炎のリフト防止も図ら
れ、高カロリーバーナーであっても安定した内炎の燃焼
が可能となると共に、内炎口からの煮汁などの浸入をで
きる限り少なくすることができるという効果がある。
【0019】また、横向き内炎口の隙間を、少なくとも
横向き内炎口の外側の外炎口と、横向き内炎口の内側の
垂直内炎口とに夫々向けた場合は、リフト防止を図りつ
つ、外炎から横向き内炎口への火移りと、横向き内炎口
から垂直内炎口への火移りが夫々速やかに行なわれ、正
常な燃焼状態が迅速に得られるものである。また、横向
き内炎口の隙間の少なくとも2方向を壁で覆い、一方の
壁の幅を他方の壁の幅よりも狭く設定した場合は、外側
の外炎口と内側の垂直内炎口とに向かう予混合ガスの吹
き出し角度を夫々拡大させることができ、外炎から横向
き内炎口への火移りと、横向き内炎口から垂直内炎口へ
の火移りがより一層迅速に行なわれるものである。
横向き内炎口の外側の外炎口と、横向き内炎口の内側の
垂直内炎口とに夫々向けた場合は、リフト防止を図りつ
つ、外炎から横向き内炎口への火移りと、横向き内炎口
から垂直内炎口への火移りが夫々速やかに行なわれ、正
常な燃焼状態が迅速に得られるものである。また、横向
き内炎口の隙間の少なくとも2方向を壁で覆い、一方の
壁の幅を他方の壁の幅よりも狭く設定した場合は、外側
の外炎口と内側の垂直内炎口とに向かう予混合ガスの吹
き出し角度を夫々拡大させることができ、外炎から横向
き内炎口への火移りと、横向き内炎口から垂直内炎口へ
の火移りがより一層迅速に行なわれるものである。
【0020】さらに、横向き内炎口の少なくとも一方の
隙間を隣接配置された2つの垂直内炎口の略中間方向に
向けた場合は、1つの横向き内炎により2つの垂直向き
の内炎のリフト防止を図ることができる。
隙間を隣接配置された2つの垂直内炎口の略中間方向に
向けた場合は、1つの横向き内炎により2つの垂直向き
の内炎のリフト防止を図ることができる。
【図1】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図2】同上のバーナーヘッド付近の断面図である。
【図3】同上のバーナーキャップを除いたバーナーヘッ
ドの概略構成図である。
ドの概略構成図である。
【図4】同上のバーナーキャップの下面図である。
【図5】同上のバーナーキャップの断面図である。
【図6】(a)は垂直内炎口付近の断面図、(b)は横
向き内炎口付近の断面図である。
向き内炎口付近の断面図である。
【図7】図1の変形例を示す平面図である。
【図8】同上の外炎から内炎への火移り状態を説明する
図である。
図である。
【図9】(a)(b)は覆い板の折り曲げ状態を示す斜
視図、(c)は隙間の開口方向を示す平面図である。
視図、(c)は隙間の開口方向を示す平面図である。
【図10】(a)(b)は覆い板の折り曲げ状態を示す
断面図である。
断面図である。
【図11】従来例を示し、(a)は段差付き炎孔付近の
断面図、(b)(c)は段差付き炎孔を隣接配置した断
面図及び平面図である。
断面図、(b)(c)は段差付き炎孔を隣接配置した断
面図及び平面図である。
7 外炎口 9 垂直内炎口 10 横向き内炎口 11 炎孔 12 覆い板 12a,14a 壁 13 隙間
Claims (4)
- 【請求項1】 外周に外炎口が形成され、上面部に内炎
口が形成されて成るバーナーにおいて、上記内炎口は、
垂直方向に延びる炎孔の上方に隙間を介して覆い板が配
置され且つ隙間の側方に向けて内炎を出す横向き内炎口
と、横向き内炎口に隣接配置されて垂直方向に向けて内
炎を出す垂直内炎口とを有することを特徴とするバーナ
ー。 - 【請求項2】 横向き内炎口の隙間は、少なくとも横向
き内炎口の外側の外炎口と、横向き内炎口の内側の垂直
内炎口とに夫々向けられていることを特徴する請求項1
記載のバーナー。 - 【請求項3】 横向き内炎口の隙間は少なくとも2方向
が壁で覆われ、一方の壁の幅が他方の壁の幅よりも狭く
設定されていることを特徴とする請求項1記載のバーナ
ー。 - 【請求項4】 横向き内炎口の少なくとも一方の隙間は
隣接配置された2つの垂直内炎口の略中間方向に向けら
れていることを特徴する請求項1記載のバーナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24166293A JPH0791618A (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | バーナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24166293A JPH0791618A (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | バーナー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0791618A true JPH0791618A (ja) | 1995-04-04 |
Family
ID=17077657
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24166293A Withdrawn JPH0791618A (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | バーナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0791618A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010044663A (ko) * | 2001-03-14 | 2001-06-05 | 장기풍 | 버너와 그 버너의 제조방법 |
-
1993
- 1993-09-28 JP JP24166293A patent/JPH0791618A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010044663A (ko) * | 2001-03-14 | 2001-06-05 | 장기풍 | 버너와 그 버너의 제조방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001128 |